作家でごはん!鍛練場
偏差値45

やめればいいのに……

 高校を卒業して数年が経った頃、
 かつてのクラスメイトのAから電話があった。
 あまり親しくはなかったので何事かと考えた。
 瞬時に想像したことは、保険か、新聞か、宗教の勧誘か。または何かのセールスか。
 バカ学校の卒業生なんてろくなものではない。

「次の日曜日。選挙があるでしょう。正大党の秋山花子に入れて欲しい」とAは言う。
 要するにAは選挙活動に協力しているらしい。
 ここで嫌です、お断りです、とはなかなか言いにくい。いかんせん面倒だから。
「なんで?」
「当落ギリギリなんだよ。助けて欲しい」
 と言われても……。
 そもそも選挙なんて興味がない。行く気がしない。
 僕が選挙に行く……。そんな状況は、まさに日本の危機的状況だろう。
 それに僕が一票を入れたところで、何が変わるのだろうか。意味がない。
「そっか、分かった。入れておくよ」
 表面上でも、嘘でも、そう言うことがベストだろう。
 実際、僕が投票したか、誰にも確認できない。
「ありがとうね。よろしく頼むよ」
「分かった。分かった。(はい、はい)」

 その電話があって一時間もしない内に、別のクラスメイトのBから連絡が入った。
 話した内容はAの場合と差ほど変わらない。
 つまり、正大党の秋山花子に一票を入れて欲しいと。
「分かった。分かった。入れておくよ」

 リビングでソファーに座ってお茶を飲んでいた母が僕を見つめると、
「いったい何の話をしているの?」と訊いてきた。
「正大党の秋山花子に一票を入れて欲しいって」
「へぇ、そうなんだ」
 母も選挙に興味があるのだろうか。

 さらに数時間後、親しかった友人のCくんから同様の電話。
「AやBから同じ内容の電話があったぞ。おまえら……。アルバイトをしているのかい?」
「いいや。そうじゃない」
「ノルマはあるの?」
「ないよ。自主的にやっているだけ」
 そう言われても簡単に信じる僕ではない。
 なんの為に? 誰の為に?
「そっか。分かった。正大党に一票を入れておくよ」
「ありがとうな」
 まったく、やれやれである。
 絶対に正大党に入れない。そもそも行く気がないのだから。
 無駄な時間だった。

 日曜日、選挙の日。
 キッチンでランチを食べてコーヒーを入れてもらって、テレビを見ながらくつろいでいると。
「午前中、選挙に行って来たよ。正大党の秋山花子に入れておいたから」
 そう言って母はにこやかな顔をしている。
「なんで?」
「だって、そういうお話をしていたでしょう?」
 衝撃的だった。しまった、と思った。うかつだった。
 それは自分でよくよく考えて一票を入れるものだよ。
 他人が一票を入れて欲しいと言われた、そんな単純な理由で投票すべきではない。
 と僕は言いたかったのだけども、言えなかった。
 なぜなら、それは間接的はあるけれども、母は僕の為に正しい行ないをしたと思っている。
 いわば善行であり、親バカでもある。 

 結局、なんだかんだ言っても彼らの希望は叶えられたのである。
 これも計算に入れているとしたら、相当嫌らしい。
なんとなく僕は何かに敗北した気がした。

 その後、Cくんと再会したのは、
 早朝の暗い内にダイエットの為にジョギングをしている時であった。
 Cくんは自転車の乗って、正大新聞の配達をしていた。
「やぁ、Cくんではないか」
「おお、おはようございます」
「おはよう。こんな時間にアルバイトかい?」
「ちがうよ。ボランティア」
 なんの為に? 誰の為に?
「そっか。健康になれていいね」
 Cくんは苦い表情をうかべた。
「本当はやめたいのよ」
 わからん。
「やめればいいのに」
「それもなかなか……」
 あまり引き留めても申し訳ないので、
「じゃ、頑張って」 そして別れたのである。
 僕の知らない世界を垣間見た気がした。

やめればいいのに……

執筆の狙い

作者 偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

パチンコにしてもお酒にしても、人間、やめられないものってあるものです。
経済的な損失、健康的な損失があるにもかかわらず、人間ってバカだな、と思うわけだけれども、
自分も食い過ぎという悪癖を持っているので他人事ではない。
そんな愚かさが伝われば幸いです。

そうそう、僕はタバコが大嫌いなのだけれども、
JTの株を持っている。これは大いに矛盾しているかもしれない。

コメント

腐れスイカ
softbank060089009020.bbtec.net

そこには多分、男子部とかありますよね。
筒井康隆は破門みたいにされたそうですが。
作品で、ポリニチレンのバケツとか書いてましたよ。
統一よりは全然いいですけど。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>偏差値45さん

読ませていただきました。
正大党ってなんだろう? と一瞬思ったのですが、
四字熟語の◯◯正大からきているんですねw
ネーミング、おもしろいです。
あの人達が選挙活動するのは、
選挙活動すると功徳を積める、という◯◯学会の教えで、そうしているらしいです。
で、やっている人たちの動機はいろいろあるようで、

1)本気で信仰していて、本当に功徳が積めると思って選挙活動している。
2)功徳が積めるかどうかはよくわからないけど、選挙活動するのは会員として当たり前だからしている。
3)功徳なんて積めるわけと思っているけど、まあ、会員だからやっている。
4)親が会員だから仕方なく入信しているだけで、本気で信仰しているわけではないけれど、一応は会員だから選挙活動している。
5)親が会員だから仕方なく入信しているけど、本当は信仰なんてしていなくて、イヤイヤやっている。◯◯学会、辞めれるなら辞めたい。

とまぁ、いろんなパターンがあるようです。

で、作品を読んで疑問に思ったのですが、
主人公が友達からの電話を受けているのを聞いて、母がその宗教政党に投票した、となっているんですけど、◯◯学会の信者じゃない人がその政党にそんなに気軽に投票するのかな? と思いました。
この物語に出てくる母親は、その政党がどういう支持母体の政党であるかを分かっていて、それでも息子に合わせて投票した、ということでしょうか?
あるいは、政治の知識がなくて、ただ単に息子の電話を聞いてなんとなく投票したのか。
ちょっと気になりました。

執筆の狙いも読みました。
たばこが好きかどうかと、JTの株を持つかどうかは、まったく関係ないので矛盾はしていないように私は思います。
でもまぁ、その会社が好きだからその会社の株を買う、という人もいるでしょうけど、
好き嫌い関係なく、投資として株を買う人も多いと思います。

で、執筆の狙いにあるように、パチンコやお酒は、損失があるにもかかわらずやってしまう。人間って愚かだな。ということを書きたいのであれば、この作品はちょっと違うかな、と思いました。
この作品は、宗教的な選挙活動の実態や本音、みたいなところを描いたように思います。

>「本当はやめたいのよ」
>「やめればいいのに」
>「それもなかなか……」

二世信者なのかな、と思いました。
家がそうであれば、辞めたくても簡単には辞めれないですよね^^;

この手の問題は社会問題にもなってきていますので、
小説のネタにはなると思います。

読ませていただきありがとうございました。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

腐れスイカ様、コメントありがとうございます。

>統一よりは全然いいですけど。

統一教会は、解散命令決定という状況なので日本ではもう流行らないでしょう。
まだしがみついてる人もいるでしょうから、「やめればいいのに」という感じでしょうか。

浮離
KD111239171188.au-net.ne.jp

物語の前提を差っ引いても通じる“ネタもの“としてレベルが低く思わされるのはA、B、C、が同じネタであることのはずで、それはなにも“聞き齧った母の投票“っていう循環レートを目指して押し切るまでのエピソードではないはずだから、真面目に書くか、ただの走り書きに逃れるかは単純に“面倒“の掛け方の違いだと思うんですよね。

そもそも偏差値にはそれほどの情熱はないはずだから、これはこれとしていつもよりかなり上出来なはずだとは思った。


>わからん。

このお話の重力的センテンスとして、とてもいいと思った。
これがなければ、タイトルにもなってる“やめればいいのに“はぐずぐずとだらしのない思い当たりっぽいものになっていた気がするし、

>わからん。
>「やめればいいのに」

っていう瞬発する相互関係の含みの多さ、顕現するベクトルか効果みたいなことを“小説“っていうのはちゃんと感じて観察して理解して楽しめないと嘘だと思うんですよね。


普段は感心しないこと多いですし、ネタ的には面白くないしかなり甘めながらとはいえこれは閉じ方として抑制が効いていていいと思った。

偏差値45
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神楽堂様、コメントありがとうございます。

>選挙活動すると功徳を積める、という◯◯学会の教えで、そうしているらしいです。
で、やっている人たちの動機はいろいろあるようで、

好きでやっている分にはいいんですけど。
僕は友人に電話して選挙でお願いするなんてやりたくないですね。
恥ずかしだろうし、みっともない気がしてならないですね。
たぶん、功徳にはならないよね。
それって政治団体に利益があるだけで個人的に利益があるとは思えないですからね。
そんな時間があったら、もっと面白いことをした方がいいよ。

>◯◯学会の信者じゃない人がその政党にそんなに気軽に投票するのかな? と思いました。

投票する理由はとても単純ですよ。
政治的思想に共感したから、そんな人ばかりではないです。
たとえば、同じ地元だから、同じ学校の出身だから、美人だから、父親がその人に投票したから、
そんなもんです。

>あるいは、政治の知識がなくて、ただ単に息子の電話を聞いてなんとなく投票したのか。
こちらが正解ですね。
言葉が足りなかったかもしれません。

>執筆の狙いも読みました。
たばこが好きかどうかと、JTの株を持つかどうかは、まったく関係ないので矛盾はしていないように私は思います。

一般的には、Aの商品が好きだからAの会社に投資をしますね。
たとえば、外食産業なんてまさにそれが大事のような気がします。
「その美味しさ」を提供できる⇒技術がある会社を意味します。
言わば、投資する上での信頼感が違いますね。

>で、執筆の狙いにあるように、パチンコやお酒は、損失があるにもかかわらずやってしまう。人間って愚かだな。ということを書きたいのであれば、この作品はちょっと違うかな、と思いました。

それは僕も感じますね。ちょっと違うかもしれませんね。
宗教団体に所属することでの損得で考えた場合、プラスになっているならば良いとは思いますね。
でも、実際はなかなかやめたいけど、やめられない。そんな状況の人もいるのではないか。と想像しているわけです。
政治家になった人もある程度、宗教団体に寄付しないといけない、そんな圧力もあるでしょうからね。
自主的と言いながら、それは本音ではない気がしてならない。言えば、義理のようなものでしょうか。

で、宗教団体と信者の関係って。
なんだか宗教団体に騙されている。洗脳されている、そのように見えてしまいますね。
まるで協力することが当たり前になっている。
宗教が必要なのか。その種のコミュニティを必要としているのか。
その根底には、本当の仏教を理解していないのかな、とは感じますね。
なぜなら、仏教と政治って次元の異なることですからね。
釈尊が生きていたら、「選挙活動すると功徳を積める」 こんなことは言わないですよ。

>読ませていただきありがとうございました。
こちらこそ、ありがとうございました。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

浮離様、コメントをありがとうございます。

>A、B、C、が同じネタであることのはずで、それはなにも“聞き齧った母の投票“っていう循環レートを目指して押し切るまでのエピソードではないはずだから、真面目に書くか、ただの走り書きに逃れるかは単純に“面倒“の掛け方の違いだと思うんですよね。

個人的には丁寧に詳細に書くことが読者にとって必ずしも親切とは考えていないですね。
それは手抜きに見えるかもしれないけど、出来るだけ贅肉をカットすることで読者への脳の負担を軽減させる意味が
あります。

>>わからん。
このお話の重力的センテンスとして、とてもいいと思った。

>普段は感心しないこと多いですし、ネタ的には面白くないしかなり甘めながらとはいえこれは閉じ方として抑制が効いていていいと思った。

面白くないのは残念ですが、
お褒めいただきありがとうございます。

個人的には表現力には自信がないので、まあ、こんなもんです。
前にも言ったことがありますが、つたない文章力でどこまで表現できるか。
そのような挑戦はありますね。

茅場義彦
sp49-98-39-73.msd.spmode.ne.jp

なんか不器用な話だね 不気味なまま終わったとこがいいと思う 地方政治の気味悪いかんじ

クレヨン
softbank060106202210.bbtec.net

 拝読しました。

 小説のイメージに灰色が合うようだ、という気がしました。灰色の建物とか、モノクロ印刷とかって、鮮やかさを失っていて、温度を失ったようなかんじがするんです。そういうのを読んでいて感じました。それはきっと、主人公の心象に影響されているんでしょうね。

 この人物が主人公であるとなると爽快感はないと思います。でもシニカルな目線でものを見られるような人っていうのは、ちょっとすれたところがないといけないですよね。そう考えると、この物語にぴったりの主人公だと思います。

 人間の闇、とは違うのかもしれないんですけど、明るいものの陰にあるものをすくいあげるところがいいな、と思いました。

 普通に考えたら政治運動っていいことじゃないですか。ところがそれをちょっと掘っていくと、どんどんいびつなものが見えてきて、これって本当にいいのかって思わされる。そこがいいと思いました。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

茅場義彦様、コメントありがとうございます。

>なんか不器用な話だね 不気味なまま終わったとこがいいと思う 地方政治の気味悪いかんじ

政治家さんのポスターが掲示されている家、なにかしらのメッセージが掲示されている家、
そういうのは、やめればいいのに……。とは思いますね。街の景観が悪くなるからね。
やはりセンスが違うのかもしれない。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

クレヨン様、コメントありがとうございます。

>小説のイメージに灰色

もしかしたらあまり背景を描いていないからか……。

>シニカルな目線でものを見られるような人っていうのは、ちょっとすれたところがないといけないですよね。

これは作家の性格が反映されているかも。

>人間の闇、とは違うのかもしれないんですけど、明るいものの陰にあるものをすくいあげるところがいいな、と思いました。

現在でも表面化されていない問題が隠れているかもしれないですね。

>普通に考えたら政治運動っていいことじゃないですか。

それはどうでしょうね。この普通が怖いです。
それって主張する内容において同意する場合は良いでしょうけど。
自分の考えがいつも絶対に正しいと断言できればいいでしょうけど。なかなか難しい気がするんですね。
もしも、全員が全員、同じ考えであれば政治運動なんてする必要ないでしょうからね。

むらさき
KD106179132252.ppp-bb.dion.ne.jp

拝見させていただきました。
僕の友人にもこのような方はいます。
本人にとっては正しいことをしているのかなという印象でした。
真面目な話になりますが、信者の気持ちに共感しようとする意図があると、もう少し深い話になるのかなと思いました。
具体的な信者を登場人物にして、物語を展開するといいかもしれないです。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

むらさき様、コメントありがとうございます。

>本人にとっては正しいことをしているのかなという印象でした。
確かに、そんな感じはしますね。

>信者の気持ちに共感しようとする意図があると、
もう少し深い話になるのかなと思いました。
それは厳しいですね。
なぜなら、仏教観がまったく違っているので……。
深い話はいいんですけど、不快話になりそうで、それは僕の目指すところではないですね。

>具体的な信者を登場人物にして、物語を展開するといいかもしれないです。
ABCではなくて名前を入れて、ということかな。

夜の雨
ai225157.d.west.v6connect.net

「やめればいいのに……」読みました。

なるほど選挙で知り合いから「〇〇さん、お願いします」というやつですね。
この作品はリアルで書いている気がしますが。
偏差値45さんの性格はこちらのサイトのいままでの感想等を読んでいると、ものの考え方が伝わってきますので、宗教政党は嫌いだろうなぁと思います。
私もいぜん兄から「お願いします」と電話がありましたが。
兄の嫁が宗教活動に熱心で。
兄は興味はないが流されているという感じ。
選挙は、ノルマがあるらしいです。
入れる気はありませんが「わかりました」と伝えました。
それにしてもA、B、Cと、知り合いの三人連続とは、宗教活動に関係がある方が多いのですね。
この三人というのは創作かもしれませんが。

御作の中で主人公は選挙に行きませんでしたが、母が行くとは。
>「午前中、選挙に行って来たよ。正大党の秋山花子に入れておいたから」
 >そう言って母はにこやかな顔をしている。

>>衝撃的だった。しまった、と思った。うかつだった。<<
これは、わかるよなぁ、という感じです。

母の息子と「共通の話題のところに居たい」という気持ちは伝わります。
なので誤解とかちょっとした間違いがあると、親子はすれ違うのですよね。
このエピソードは小説としてはよいですね。
現実では問題だと思いますが。

ラストの友人Cと早朝ランニングで出会うとは、このオチはよかった。
このCさんもどの程度分かっているのやら、自分のやっていることですが。


お疲れさまでした。

えんがわ
M014008022192.v4.enabler.ne.jp

低温なのが好きです。

宗教や政治に寄進する団体、それらを生き方の軸にしないと生きていけない人たちを皮肉ってはいるのですが、それが必要以上にとげとげしていない、なんか大声で社会への問題提起として投げかけるような暑苦しさが無い。

それだけに地味ぃに染みるだけに、後味でちょっといやな気持ちが残って、それが却ってそういうものの違和感というか何だろうな、却って皮肉として伝わってくる。

あまり情熱のない主人公、さっと通り過ぎていく描写、そういうのが味があります。

よくそこらへんに転がってそうでいやなかなかない、偏差値さんらしい背伸びしないテイストというか現実と続いているような生々しさがあって、余韻が残る作品でした。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

夜の雨様、コメントありがとうございます。

>偏差値45さんの性格はこちらのサイトのいままでの感想等を読んでいると、ものの考え方が伝わってきますので、宗教政党は嫌いだろうなぁと思います。

好きとか嫌いとか、はないですね。
なぜなら、実害は被っていないので。
本当に疑いもなく信じている人は良いでしょう。
しかし、元信者さんの中には強い反感を持っている人がいるのも事実です。
日本は「信仰の自由」のある国なので、入りやすく出やすい宗教団体が良いのでしょうけど、
なかなかやめらない。ネットフリックスの解約みたいに気軽にできるといいのになぁ、
と思った次第ですね。そういう意味で「やめればいいのに……」をタイトルにしています。

>この作品はリアルで書いている気がしますが。

前半は実際にあったことを基に書いています。
高校時代のクラスメイトがまさか、そんな気持ちの悪いことを言うとは
思ってもいなかったので、強く記憶に残っていましたね。
そう言えば、学生の頃、
「皆、勘違いしているんだ。池〇〇作は素晴らしい人なんだよ」と言っていましたね。
正直、ドン引きでした。
後半はフィクションでありますが、ネット上の情報を基に書いてあります。

>ラストの友人Cと早朝ランニングで出会うとは、このオチはよかった。
お褒めいただきありがとうございます。

偏差値45
KD106180000025.au-net.ne.jp

えんがわ様、コメントありがとうございます。

>低温なのが好きです。
うーん、少なくても高温ではないんですね。
情熱的ではない、みたいな感覚でしょうか。

>なんか大声で社会への問題提起として投げかけるような暑苦しさが無い。
確かに、誰かが不快な感じ方をしないか、そういう配慮は必要ですよね。

>後味でちょっといやな気持ちが残って、それが却ってそういうものの違和感というか何だろうな、却って皮肉として伝わってくる。
皮肉、、、というよりも矛盾に気づいてもらえると嬉しいかな。
仏教の一つの教えてに「無欲」があるわけですが、なんとなく「欲望」の塊に見えて
仕方ないですね。施設は立派ですし、政党助成金なんてじゃぶじゃぶであったり、
お金持ちの印象があります。言わば強者にあるわけです。
一方、信者さんの中には貧しい人だっているわけです。
貧乏人が金持ちに寄付するのは、なんだかおかしいな、なんて思ったりしますね。
とはいえ、一般の伝統的な仏教団であっても、むしろ、そちらの方が酷いかも
しれないですね。宗教は心の問題を扱ってもいいけど、経済の問題を扱っては
いけない気がしてならないですね。

>あまり情熱のない主人公、さっと通り過ぎていく描写、そういうのが味があります。
ありがとうございます。

>よくそこらへんに転がってそうでいやなかなかない、
小説みたいなカタチではないけど、その種の内容は動画配信では
いっぱい面白いエピソードがあります。
要するに「人間は面白い」ということでしょうか。
宗教にしても、政治にしても、あらゆる批判に耐えられてホンモノって言えると
思うんです。

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