作家でごはん!鍛練場
一平

【PiS】 「ルナ」

 
 未だいくつもの隕石が火山の上空を通過し、落ちていく。原色の空に乾いた衝撃音をとどろかせ大地へ激突する。そんな微惑星の衝突にも似た原風景を、私は大木の下に横たわり悠然と眺めていた。
「いつまで続くのやら……」
 くり返される光景にふっと嘆息をもらすと、木の精が反応する。
「ヌボ、なぜ嘆かれるのですか。わたしたちには明るい未来があるはずです。根元の虫をごらんなさい。彼らには魂がやどり、細胞というものが備わっていますよ」
 と葉を一枚、奇妙にうごめく昆虫の上に落とした。私は体の一部を葉に変形させ、小さなそれを救う。
「このものらが、いつか進化して知的生命体になる……」
「その通りです。わたしたちは彼らが海から上陸したときに歓喜しました。今では蜻蛉も蜻蛉もいるのですよ。嘆く必要など何もありません」
 私はぬぼっとした見た目から、木の精にヌボと名づけられた土の塊。彼女とともに厳しい環境の中で進化した、トビムシら多くの昆虫を見守り続けていた。
「悠長とは思わぬか!」
 ふいに刺々しく割り込んできたのは、無の存在だ。「進化もいいが、手っ取り早く人間をつくる方法がある。それには土であるそなたが必要だ。力を貸してくれぬか」
 私はその横柄な言いように腹立ちを覚える。同時に人間というものに興味を惹かれた。もしやそれこそが、私と木の精が待ち望んでいた知的生命体なのかもしれないと。
「人間とは」
「わたしの姿に似せたものである」
「じきに生命が進化を遂げます。それを待たれては、いかがかと」
 自らを偶像化しているようで厚かましいと思ったのだ。
「エデンを見よ。我が配下の天使によって、すでに平和な楽園が築き上げられている。そこで人間との共存がうまくいけば、いずれその平和な楽園をこの星全体に広げようと思う」
 エデンが理想郷だとは聞いたことがある。しかし実際あるかもないかもしれないエデンを、星全体にとはどういうことなのだ。裏を返せば存在が人間をあやつり、この星を支配しようとする企みも感じられなくもない。のみならず、創られた人間たちは存在の思惑を知らされずに無知なまま生かされる。たとえそれが幸せへ導く道だとしても生き方をコントロールするなどもってのほかだ。
「愚策です。仮に天使がいたとしても、所詮あなたに忠誠を誓った者たち。しかも彼らは土に魂が宿った私と違い、実体のない思念体でしかありません。そんな架空化した世界を創ったとして何の意味がありましょう」
「だからこそ、土であるそなたに意味がある」
「お断りする」
 私の頑なな態度に、怒りを抑えられぬ存在から得体の知れぬエネルギーが弾ける。すると突如真下からマグマが吹き上がり、地が割れる。私と木の精は分裂した小さな大地ごと近くの衛星へ飛ばされた。
  
 炎につつまれ凄まじい速度で景色が動く。破片ともどもぐるぐる回転させられて、上か下か、右なのか左なのか方向がわからなくなる。私は大きな声で叫びながらも踏ん張り、それを耐えた。
 落ち着くと下方に青い星が見えた。潤いにたゆたい、他の星と比べてひときわ輝きに満ちている。反してこの衛星は、死が口をあけているといっても過言のない灰色の世界だった。
 私と木の精は悲嘆に暮れた。
 特に、森ごと飛ばされた木の精の落胆ぶりは見るに堪えないものだ。オゾン層に守られる母星とは違い、ここは大気中に酸素がほとんどなく、木々が生き抜くには過酷すぎる環境だったからだ。昼は灼熱の太陽に焼かれて幹も枝も干からび、夜には極寒という凍りつく世界に覆われる。その魔手に襲われたなら消滅を望むしかなくなる。
「もう、終わりかもしれません……」
「水も、微量の酸素もある。そんな弱気になってはいけない」
 私の励ましに一度は生への執着を見せたが、苛酷な気候に木々は枯れていき、しだいに木の精の波動も薄れていく。
「わたしは潰えるでしょう。ですが途絶える前に、ヌボにしばし夢を見せたい」
(夢よりもすべきことがある)
 私は太陽光から木の精を守るため、土のシールドで包みこむ。
「無用です。死というものは本人がいちばんよく知っているものなのです。それよりもこの星の、夢のような行く末をお聞きなさい」
 私はシールドを静かに解いた。木の精はとぎれとぎれながらも話しだした。
 それは恐ろしく永い年月が経った頃の話だった。年号にして1969年ということなので、想像することすらできない先の話だ。その年に、私と木の精の念願だった生物がやってくるという。
「その者に細胞を分けてもらうのです」
 かすれた声で伝えてくる。「そして地下都市を、おつくりなさい。緑化させることができれば、必ず発展するでしょう」
 半信半疑だったが私は意識に刻み込む。すると安心したのか、ついに木の精の息吹も消えた。私は何一つ生命の波動が感じられぬこの大地で、太陽風に巻かれ、高熱にさらされながらも生き延びた。木の精との約束を心に刻みながら。
  
  
 唯一の拠り所を失ってから、気の遠くなるような永い年月がすぎていった。私はまだ、かろうじて生きていた。その間、母星のまわりに浮かんでいた微惑星は完全に消え、代わりに数えきれないほどの人工の衛星が漂うようになった。ときおりここを目指して、大きな船もやってくる。
「着陸してほしい、木の精との夢を成就させてほしい」
 と願うが、思いも空しくいっこうに降りて来ようとしない。ただ、幾たびか小さな無人の船がやってきては何やら奇妙なものを落としていった。
 ころころと動きまわる彼らは、私が話しかけても何の反応もせず、いつのまにかとまった。そのときにしてようやく彼らが探査機という機械であることを知った。
 私はその機械に興味を持った。何とか命を吹き込めぬかと思ったのだ。それでもぐりこんで心を探した。しかし無理だった、彼らには生命が宿っていなかった。
  
 探査機がとまって数年後、ついに待ち望んでいた人類の船が着陸した。探査機とは形状の違う球体で人の波動も感じる。私はときめく。永い年月を経て、いよいよ念願だった人間と対面できるのだ。これ以上の喜びがどこにあろうというのか。
 テレパシーを傍受すると、木の精の言う通り1969年で、母星が地球、そしてここが月だということがわかった。
 扉が開き、中から人が降りてきた。しかも二人だ。探るとニール・アームストロングとバズ・オルドリンという不可思議な名前の男たちだった。
 しかし彼らは私が想像していたよりもはるかに華奢だった。正直、一つの星を制圧した種族であるからして強く、もっとグロテスクと思っていた。それなのに防護服を通して見えるものは、他を押しのけてまで繫栄した種族とは到底思えない姿だった。
 けれどクレーターの横に旗を立て、その旗に直立不動で敬意を払う所作を見る限り、知的で友好的な人種であることがうかがえる。だったら強靭な肉体を有していなくとも細胞を分けてもらう価値はある。
 私は話しかけてみることにした。ニールの頭の中に言葉を放り込むのは容易い。
  
「きみは人間だね。」
 ニールがきょとんとして、すぐに身構える。
「心配には及ばない。私も地球で生まれたのだ。名前はヌボ」
「ヌボ?」
 その言葉を聞いてニールから安堵する気持ちが伝わってきた。しかし、茫洋とした土くれの私が話しかけているとは思ってもいないようだった。そこで、そこらの土を集めて姿をニールに似せた。目も鼻も口もないが、形だけは人になった。
「何と、あんたはさっきまで土くれだったような。そんな生物が地球にいたなんて聞いたことないぞ」
 ニールが懸念を抱くのはもっともだった。私は存在のことを伏せ、火山が大噴火した際に月へ飛ばされたという、かなり誇張した経緯を話した。そして土くれとは言わずにヌボと呼んでほしいと懇願した。
 ニールが首を傾げながら、渋々納得するそぶりを見せると、まず訊いたのは天使とエデンのことだった。
「天使はどうされた」
 ニールが肩をすくめる。「そういえば妻も昔は天使だったかな。今じゃ見る影もないけどね」
 おそらく別ものだ。ということは、やはり天使もエデンも存在の空想だったことになる。
「地球には、今どれぐらいの人間が暮らしているのか」
「さあ、正確な数字はわからないけど、ざっと五十憶くらいかな。国もたくさんあるよ。僕はアメリカという国からやってきたんだ」
「では、あの機械を置いていったのはきみらか」
「機械?」
「探査機というものだ」
 私は錆びついて鉄屑と化した機械を指さす。そして、その残骸の中にもぐりこんで心を探し、結局見つけられなかったことを話した。
 するとニールは「あたりまえじゃないか」と大笑いをした。そのとき、なぜかニールと心が通い合ったような気がした。たぶん私の滑稽さに心を許したのだと思う。ぬぼっとした見た目も安心感を与え、結果的に心を許すきっかけになったような気もする。
「ソ連だよ、その探査機は。いま地球は強国同士が争い、一触即発状態になっているんだ。核が、それを抑止しているけどね」
「核とは」
「死の兵器さ。一瞬で国を壊滅する力を持っている」
 一瞬で? ならば存在が大地を分裂させたのと大差ない。
「それを、使用されたのか」
 ニールが言いづらそうに答える。「残念だけど死の灰が降って、ほんと一瞬で焦土と化したよ。何十万人という人間が死に、命をとりとめた人も後遺症で苦しんでいるらしい。だからそれからは決定的なことが起こらないよう、保有国同士でけん制し合ってるというのが実状さ」
 愚かだと思った。しかし、依然火種は燻り続けているようだ。いつ核による最終的な戦いが起きてもおかしくないだろう。これが待ち望んでいた人類のすがただと思ったら、急に悲しくなってきた。
  
「きみに頼みがある」
「何だい、いきなり」
「細胞を分けてほしいのだ」
「ちょっと待ってくれ。それは、どういう意味なんだ」
 重力のためか、ニールが跳ねるように後ずさりをする。少し気味悪がっているようにも見える。
「じつは、ここに緑の楽園を創ろうと思う。それには人間の細胞が必要なのだ」
 私はニールへ思いを伝えていくうちに、ふと、どこかで聞いたような話だと気がついた。
 そうだ、無の存在だ。
 かつて私は、存在から緑あふれる平和な楽園を創ることを明かされた。そして今、私も同じことをニールに明かしている。もしかしたら存在は核による人類の末路が見えていて、それで私を試し、意志を確認したうえで月に飛ばした可能性も否定できない。
「あのさ、ヌボ、夢ならともかく現実では無理だよ。ここは人間が生きられるところじゃないんだからね」
「地下に都市を造ろうと思う。もともとは地球だから同じ地質であるし、地下水さえ汲み上げれば緑化はさほど難しいことではない。それにきみの細胞と私の分身を同化させるのだ。ある程度は薄い空気にも耐えられる」
  
「これ、何かの足しになるかと思って」
 細胞採取後に、ニールから手渡されたのは各種の植物の種と、小さな金属製のケースだった。ケースの中身はわからないが、種があれば木の精との約束が果たせる。
「このケースの中に、何が入っているのだろうか」
「バズの細胞さ。一人より二人のほうが、視野が広がっていいと思ったんだ」
「助かる。大切に育て上げることを約束する」
「それと気づかれないよう採取したから、ヌボのことはバズに言ってない。本部にも報告するつもりはないよ。ヌボが貴重な研究材料になってしまうからね」
「それは、私の存在が知られたら、きみらに囚われるということだね」
「たぶん」
 そうか、私は貴重な生命体だったのか。それでニールはバズに気づかれないよう細胞を採取した。人間は残酷とばかり思っていたが、こういった優しさを持ち備えていることも知った。大きな収穫だ。
 ニールが防護服の中で強張った笑みを浮かべ、船の中へ消えた。おそらく胸中は複雑だろう。報告の義務を怠るというのは職務怠慢ではなく、命令不服従と同一だ。地質調査はもちろんのこと、生物が生息しているかが探査の目的なのだから。
 仮に私が地球への侵略を考えていれば、重大な問題に直面する。報告義務を怠ったでは済まされないだろう。投獄されて世間から罵られたあげくに、暗殺の標的になる可能性だってある。
 ニールを乗せた船は、垂直に上昇すると母船へ向かって飛び去った。
 その瞬間、私は埋めようのない感傷につつまれる。胡散臭い私を信じてくれたニールが無性に名残惜しかったのだ。それは自分でも理解できないもので、もしかしたら元々持っていた素地なのか、それとも、永い間孤独に過ごしてきて得た諦観なのかもしれないとも思った。
 でも、やはり情だ。私は彼の情けに魂を揺さぶられた。
  
  
 数十年後。
 地下空間に太陽光の取入れが成功すると、木々も草花も広がりを見せていく。ニールとバズのクローンも次々と生まれ、ついには両性の新種も誕生した。さらに教育が高水準に達する頃には各方面に突出した才能を持つ者が現われ、政治も文化も極みに達した。道路も整備され、街中にはあの探査機を超越した車が走行するようになった。また地下に眠る鉱石を発掘して生活も格段に向上した。
 私自身も皮膚は土でしかないが、人口の目と鼻と口を手に入れ見栄えは多少とも人間に近づいた。それで都市の限られた者ばかりでなく、農村へ行って人と触れ合おうと思い接するのだが、小さな子どもは正直で私を指さしては泣きだす始末だ。どうすることもできず困っていたときに知り合ったのが、目の輝きが他の者とは違う十六歳の少女マムーだった。
 マムーは草花の好きな少女で、野で摘んだ花で私に首飾りをつくってくれた。それが私は嬉しく、自分の知っている土に関する知識と木の精から教えてもらった情報をすべてマムーに伝えた。
 マムーは呑み込みが早く、行動力も際立っていた。たちまち農業に従事する青年たちを動かして、それまでなかった果樹園、ハーブ園を創り上げていく。私がそこを訪れるたびに、恩を感じるのか「あなたは神よ、あたしの憧れなの」と、それを口癖のように繰り返す。
 私はそんな大それたものではなく、ぬぼっとしているから、ヌボという名前をつけられた土くれなんだと言い返すが、マムーは「だって貧しいあたしに、最高の知識を与えてくれたんだもの」と、聞く耳を持たなかった。
  
 そんなある日、マムーと連れ立って歩いていると、花のまわりを飛ぶ虫を見つけた。蝶々だった。驚いて辺りを見まわすと、蝶々のほかにも蜂やら蜻蛉などが飛空していた。
「これは……」
 息を呑むと、マムーが平然とした顔で告げた。
「最初は小さな微生物だったのよ。それが、果樹が実るようになったらいつのまにか。村には蜂を巣箱に入れて蜜を精製している人もいるわ」
 知らない所で、知らないうちに生物が進化していた。
 そのことによって農業への思いをさらに強くした私は、各方面から才能を発揮したものを選りすぐり、この都市をよりよくするために自然の大切さを懇々と訴えた。もちろん運営していくには知識人のサポートが不可欠だ。彼らに国家の骨組みをつくらせ任せることにした。そうすればいずれオゾン層も生まれ、地上で暮らすこともできるし食の改革が可能になる。
 そのうえで、いつまでも私がいては彼らの自主性が損なわれると思い、表舞台から姿を消すことにした。方向性は示してもマインドコントロールをするつもりはなかったのだ。
  
 思いとは裏腹に、私が消えたことを知ると、そのうちクローンたちは誰をリーダーにするか諍いをはじめた。私というタガが外れたため、狂った争いになった。最初はデモによる小競り合いでしかなかったのに、双方譲らず、日々の生活を放棄し武器をつくることに専念しだした。一方がその武器で攻撃すると一方もまた応戦した。一気にエスカレートし都市は戦場と化した。
 私の願いでも望みでもあった木々は焼かれ、建物もすべて壊された。しまいには化学兵器に手を染め、数千人いたクローンはみな死に絶えた。いや、まだかすかに息をする者たちがいる。
 私は話しかけた。
「しっかりするのだ」
「その声は……創造主!」
 違う。確かにクローンを創造したが、主と思ったことは一度もない。
「――なぜ、この愚かな争いをやめなかったのだ」
「それはあなたが消えてから、あなたを敬うものと排除する者に分かれたからです。あなたが信頼した知識人たちは、皆あなたを排除する側に回りました。昆虫の培養に成功すると、広い場所と手間暇のかかる農業を軽視したのです。いってみればこの戦いは、エリートの押し進める先進企業と、人口の半分を占める農民の戦いでした」
 何と、私が選りすぐった者たちが原因だったのか。愕然とした。
「お願いがあります」
 男が起き上がろうとする。私は男の頭に手を置いた。
「言うがよい」
「死にたくないのです。どうか……」
 と、そこまで言って語尾が口の中に消えた。
 ショックだった。おそらくこの者は反乱軍の兵士、幾人もの人を殺しているはず。それなのに願いが生への願望とは……。
  
 私は人間不信に陥り、夢遊病者のようにふらふら彷徨う。すると今度は迫撃砲の横で、息も絶え絶えの女性闘士から声をかけられる。
「もしや、あなたは神?」
 マムーだった。顔も埃で煤けており、特徴だった目の輝きも失せていた。
「マムーよ、農業に夢を馳せていたあなたが、なぜ、このような化学兵器を。使用すれば共倒れになることはわかっていたはず」
「なぜって、あいつらが農園も果樹園もハーブ園も、すべて焼き払ったからです。それに、命令された……」
「誰に。労働者のリーダーか、それとも革命を目論む輩なのか」
「いえ、神と聞かされました。私は憧れである、あなたの意に沿ったまでなのです」
 まさか……何ということだ。信じられなかった。私は緑化こそすべてと伝えてきたはずだ。それなのになぜ履き違える。人間とはいったい何なのだ。胸の奥底に何をひそませている。
 このままでは、永遠に人類同士の殺し合いを見続けることになってしまう。たとえこの後に生まれる命が人類ではなく、グロテスクで粗暴な生命体だったとしても、最終的に滅亡を見とどける羽目に陥る。
 存在よ、これこそがあなたの企みだったのか。土に意味があるとはこのことだったのか。ならば私は、あなたの言うように忠誠を誓った者たちを支配しなければいけないのか。
 マムーの波動がこときれる。
 ああ、ついに木の精もマムーも、そしてニールも、心を通わせた者はみないなくなってしまった。私はこの寒ざむしい世界でまた孤独に戻るのか。
 もしかしたらこれは幻覚で、幻を見せられているのかと思う。彼らがいたのは単に錯覚で、私は隕石の衝突を眺めながら夢想していたにすぎないのだとさえ思う。いやそれ自体も幻で、木の精もバクテリアも存在していなかったのかもしれないとも。
 何が真実で何が幻想なのかわからなくなる。時間の感覚も消える。感傷も諦観も感じない。ただ彼らの元へ行きたいとだけ思う。でも私は死ねない、大地がある限り永遠の命を授けられている。みなが死にたくないと望むのに皮肉なものだ。
 しかし生というものは、死が訪れるまで何もせずに待つものではない。一歩でも前へ足を踏みださせねば、死よりも残酷な、無価値という生きていても意味のない苦悩に囚われる。
 私は思い直すと、唯一の本質である土のままに動きだす。淡々とクローンの細胞を採取し、ケースの中に納める。息吹を感じる植物を探して袋につめ、水を与える。そして空しさを感じながら地上へ出る。ふらふらと月の反対側へ向かった。
 やるせなく振り返る視線の先に、黒ずんだ色に変わった地球がいびつに浮かんでいた。
 
 
     了

【PiS】 「ルナ」

執筆の狙い

作者 一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

はじめてSFに挑戦しました。
企画に参加しようと意気込んで書き上げたものの、長編の題材をてのひらに納めたため、ダイジェスト感の否めない作品になってしまいました。
ストーリーは極めてオーソドックスな内容で、火の鳥の影響をかなり受けています。
そんな作品ですが、訴えたいものを物語の中に込めました。

コメント

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

読ませていただきました。
おもしろかったです。
月に新しい人類が誕生するという、まさに夢のような話で、SFならではの世界観ですね。
わくわくしながら読み進めました。
内容については何も問題がないので、あとは文章表記に関してですが、
>1969年
月面着陸の年ですが、この物語は紀元前から始まっているものと思われるので、
母性の年号でいうところの1969年
のような表現にした方が世界観を保てると思います。

>探るとニール・アームストロングとバズ・オルドリンという不可思議な名前の男たちだった。

>男たち

性別の概念は土くれにあるのでしょうか?
植物の精はいるようですが、動物の雌雄と植物の雌雄はいろいろと違っているので、
性の認識についてももう少し触れた方がいいかなと思いました。

>しかし彼らは私が想像していたよりもはるかに華奢だった。

初めて「人」に対面したシーンは、もっと詳しく書いて欲しかったです。
宇宙服を着ていると思うのですが、その外観についての感想が欲しかったです。
あと、何らかの能力で宇宙服の中の人間を認知できるようですが、
土くれから見た「人」を書いて欲しかったです。

全体の感想としては、『火の鳥』とは違った作風のように感じました(火の鳥は輪廻転生などの明確なテーマがあるため)。
今作は「進化」が大きいテーマでしたね。
作者様はオーソドックスな内容とおっしゃっていますが、
月に第二の人類が進化していくのはとても夢があっておもしろいと思いました。

この作品を読めてよかったです。
執筆ご苦労様でした。
読ませていただきありがとうございました。

チャカポコ批評家
p3691054-ipxg00g01tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

はじめまして。
辛口批評させていただく。

スケール感の演出が第一である作品に思えた。作者が懸念されるダイジェスト風のストーリ展開は逆に時間的なスケール感を際立たせることができるため、欠点であるとは思わなかった。卑近な例を挙げれば、歴史年表がその好例である。あれほどザ・ダイジェストでありながら、遠大な時間スケール感を感じさせるものはそうそうないであろう。この方式は、むしろ好適であったと思われる。
 一方で、そのスケール感を感じさせるための個々の描写の工夫が乏しさを禁じえなかった。具体的な描写も多いが、パースペクィブを感じさせるのものにはなっていない。描写の性質を勘案する必要がある。例を挙げよう。

>最初はデモによる小競り合いでしかなかったのに、双方譲らず、日々の生活を放棄し武
>器をつくることに専念しだした。一方がその武器で攻撃すると一方もまた応戦した。一
>気にエスカレートし都市は戦場と化した。
>私の願いでも望みでもあった木々は焼かれ、建物もすべて壊された。

ここで使っているパースペクティブという言葉は時間的・空間的な鳥瞰として感じ取るイメージのことである。陳腐な例だが、戦争は100年続いた。100の都市に1000の武器工場が誕生し、90の都市が10億の人間とともに消えた。と少し具体的な数字を書くだけでも、想起されるイメージが鮮明さと意味で違ってこないだろうか? 


正直に書けば、御作は書くべきことは過不足なく十分な具体性で書かれていると思ったのでエピソードや描写に情報としての過不足があったとは思わなかった。けれども、どこか物足りない。物足りないのは物語がオーソドックだからではない。この作品の場合、読者として読みたいのは、逆説的ではあるが、年表にある出来事の内容の面白さではなくて、そこから想起されるスケール感に見出される面白さであると思う。そのための技巧なり工夫なりが随所で必要だと感じたのも事実である。参考になれば幸いである。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

神楽堂さん、感想ありがとうございます。
 
初めてのジャンルでもあり、手探りで書いたので心配な面が多かったのですが、おもしろいと言っていただき素直に嬉しいです。
 
1969年
>月面着陸の年ですが、この物語は紀元前から始まっているものと思われるので、
母性の年号でいうところの1969年のような表現にした方が世界観を保てると思います。
・この箇所についてはあまり気にしていませんでしたが、深く考えると難しいものなんですね。木の精の予言でも表記しているので、そこと照らし合わせて変えようと思います。
それと性別の概念についても、やはり気にもとめていませんでした。ただ昆虫を観察し続けていたのでオスメスの区別はついていたという曖昧な答しか返せそうもありません。
 
>初めて「人」に対面したシーンは、もっと詳しく書いて欲しかったです。
宇宙服を着ていると思うのですが、その外観についての感想が欲しかったです。
あと、何らかの能力で宇宙服の中の人間を認知できるようですが、土くれから見た「人」を書いて欲しかったです。
・確かにここらの描写は物足りなさが残る気もしますね。でもこういった描写は好きですし、得意でもあるので、さっそく修正しようと思います。
 
>全体の感想としては、『火の鳥』とは違った作風のように感じました(火の鳥は輪廻転生などの明確なテーマがあるため)。
・自分としては未来編の主人公(永遠に死ねない)を、念頭に入れて物語をつくりました。それで土くれにして、永遠にクローンの進化を見続けるという。
でも地球は核戦争で滅び、この月でのクローン以外、人類はいないという設定です。だからテーマは……
 
ありがとうございました。
神楽堂さんの「線香花火」を読んで、少しほろっときたので、近いうちに寄らせてもらおうと思っています。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

チャカポコ批評家さん、感想ありがとうございます。
読ませて頂いて、自分に足りないものが再確認できとても参考になりました。
 
>一方で、そのスケール感を感じさせるための個々の描写の工夫が乏しさを禁じえなかった。具体的な描写も多いが、パースペクィブを感じさせるのものにはなっていない。描写の性質を勘案する必要がある。例を挙げよう。
・ここの箇所は確かに平坦で、ただの文字の羅刹にしかすぎないと思っていました。自分が杞憂していたダイジェストの場面でもありました。

例文を読ませてもらい、なるほどと思います。これは自分に最も足りない客観性にも関連しているような気がします。立体感も出るし学ばせてもらいました。しっかり身につけようと思います。
 
>正直に書けば、御作は書くべきことは過不足なく十分な具体性で書かれていると思ったのでエピソードや描写に情報としての過不足があったとは思わなかった。けれども、どこか物足りない。物足りないのは物語がオーソドックだからではない。この作品の場合、読者として読みたいのは、逆説的ではあるが、年表にある出来事の内容の面白さではなくて、そこから想起されるスケール感に見出される面白さであると思う。そのための技巧なり工夫なりが随所で必要だと感じたのも事実である。参考になれば幸いである。
・ここですよね、難しいのは。
そこから想起されるスケール感に見出される面白さですか。たぶんよくわかっていない。いえ、まったくわかっていないのだと思います。
そのための技巧、工夫、漠然と感じていても、具体的にどういうことなのかわかっていません。やはり読書量が足りていないのでしょうね。でも何とか身につけたいと思うので、本を読んで少しでも会得したいです。
 
ありがとうございました。

クレヨン
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 拝読しました。

 いいお話ですね。戦争と終末に関するメッセージのようなものを僕は受け取りました。核を一刻も早くこの地球上から消し去りたいですよね。

「第三次世界大戦になにが使われるか知りませんが、第四次世界大戦で何が使われるかはわかります。石とこん棒です」

 アインシュタインの言葉には、誰もが共感するはずです。

通りすがり
119-173-128-20.rev.home.ne.jp

一平さま「ルナ」を投稿してくださって、ありがとうございます。
前のほうの面にある作品では「ねらい」で「なかなか上達しなくて」とか
色々おっしゃってるけど、上手です。「わらし」でも語彙が豊富だと
感じましたが、やっぱり豊富。文章もうまい。

冒頭の、
未だいくつもの隕石が火山の上空を通過し、落ちていく。原色の空に乾いた衝撃音をとどろかせ大地へ激突する。そんな微惑星の衝突にも似た原風景を、私は大木の下に横たわり悠然と眺めていた。

壮大で見せますね~。ダイジェスト版とご紹介がなかったら、もったいないから、
駆け足感をなくしていきましょうよ、とコメントしてたと思います。
永井豪「デビルマン」のラストを想起しました。
通読したら、また。手元にいい在庫が増えましたね。

通りすがり
119-173-128-20.rev.home.ne.jp

ご自分の作品を推敲して、質を高めるほうに力を注いでくださいね。
わざと、韜晦めかして、わからんように意図的に書いてるものをわかろうとしても、
みかん汁のふりをしたおションベンで書かれたものを炙り出しするようなもの。徒労。
悪戦苦闘していると「読めてない」「書けてない」攻撃が始まり、
「教えてください」と降参したら、「アタシについてこい」が
過去の戦法だったのだと思います。

昨年の2月は十数編ご参加があり、水野さんの「いつくしみ深き」という作品は
大収穫でした。ラピスさんの凸凹コンビのお話も、自分はオカリナの小太りの子を
思い出して、ほんわかとしてました。提唱者より参加者のほうが良作を出すっていう(笑)
昨夏は、七夕の指定して、前より本数が減ったので、締め切りが延長、延長という
微笑ましい展開でした。10月にはフォーラムのほうで、「待ってる」を連呼して、
あげく「魅力のない人ばかり」「小説から遠ざかるかも」などなど。

昨年2月の企画の時には、古参らしい方が「企画で人を集めて何をしたいのか
わからんが、若い世代を振り回すのはやめておけ」という忠告がありました。
「そこにある山を利用する」、一平さんのトライ、大正解ですね。

浮離
KD111239169152.au-net.ne.jp

“読む“って、どういうことだと思いますか?

大袈裟にいうなら“読解力“だとか、あたしはこのサイトを見ていてつくづく思うんですよね。
読みたくない人ばっかなんですよね、所詮。
読む気なんてさらさらないんですよ、所詮自分のことばっかで。
だから関係ないことや適当なことばっか言う。

この上にいる下品なだけの馬鹿なんて論外どころか自分の腐った見栄と保身ばっかのためにべらべら捻じ曲げたことばっか言い腐ってるだけでしょ。
どれだけ厚顔で恥知らずの馬鹿なんだか呆れるんですよ。
自ら腐れた馬鹿のたかが文盲ですって執念深く白状して腫れ物になりたがるばっかって行動原理謎すぎ。
しかも下卑た言い逃れ鉄板捨てハンの腐れ読み専もどきとか。
今どき通りすがりってどんなセンスなんですかやる気なしの雑魚のほっかむり魂胆丸出しじゃないですかみっともないどんな正直さかよとそんなとこばっか。
見てる方が情けなくて吐き気するんですよ実際。



すみません悪口先行だ馬鹿のせいで。


いつかの“タイタニック問題“は、解決してないですよね、読ませてもらった感じ。
そもそも伝わってないと思っていましたし。

>ダイジェスト感の否めない作品になってしまいました。

って自覚があるのはいいことなんですけど、それが“タイタニック問題“を未だに解決できていない書き手にはめっぽう壊滅的な、致命的な組み合わせになってしまうことを誰も指摘してくれないみたいなんですよね。
書きたいように、“ダイジェスト“形式を取っ払っても同じ書き振りになることは見るまでもなく明らかなはずですし、直接の問題点にリーチできないなら形式も文量も意味ないはずなんですよ。

いくらでもお話しますから、とりあえず一箇所だけ指摘してみるんですけど、


>未だいくつもの隕石が火山の上空を通過し、落ちていく。原色の空に乾いた衝撃音をとどろかせ大地へ激突する。そんな微惑星の衝突にも似た原風景を、私は大木の下に横たわり悠然と眺めていた。


書き出しですね、いきなりで申し訳ないんですけど。
あたしは割と、ストーリーなんてどうでもいいと思ってる読み手です。
ただ勘違いしないで欲しいのは、どうでもいいって、“どうにでもなる“って意味のつもりなんですよね。

わかりますか?

正確に書ける文章力があるなら、ストーリーなんてどうにでも好きに書き放題なんですよ。
その力の、認識の重要さっていうものすごく基本的な話のはずなんです。

そんな観察において、上に抜粋した文章の中で、“あれ、なんかおかしくね?“って感じるところ、幾つ見つけられますか?
文法でも語彙でも意味でも時制でも視点でもなんでもいいです。
いろんな可能性を疑って客観的に観察してみて欲しいんですよ。
“タイタニック問題“も同じこと、それが理解できないとこのお話は“ダイジェスト“云々以前の話のままのはずなんですよね。

お話として意味が通じたらそれで十分ですか。
それがマナーとか常識とか礼儀だとかって、このサイトが嫌うらしい“誹謗中傷“に触れないための然るべき水準ってことなんですか?
出川さんのはじめてのおつかいみたいな、どうでもとりあえず通じたらおっけみたいなやつですか。

そんな下手くそな欲求ってありますか。

馬鹿だと思うんですよ。
何しに来てるのかと。
その程度で褒められて嬉しいですか?
嬉しくないからあたしの企画に手をあげてくれたんですよね、わかってます。
だからあたしもお礼のごとく厳しいですよ、それがあたしのマナーだし常識良識礼儀のつもりなので。


あとついでに、物語の設計とか構想におけるものすごく基本的で当たり前の観察の話です。

“1969“

これって、どういう効果を生む選択だと思いますか?
このお話の筋から出会う“1969“って、そうですよね、大概の人は思い当たるそれのこと。

先に“読解力“っていう話をしたんですけど、あたしはそんな“思い当たる“っていう感覚をおおらかに受け取る人があまり好きじゃないですし、読み手の感性としてあまり評価したくないんですよね個人的には。
って、この時点でこんな言い方はすでにわかりづらいことかと思うし、そうじゃない人も一部いるはずなんですけど、ほとんどの人は意味は取れても正確には理解できないし、場面を変え材料を変え勘違いなことを言い返したがるはずだと思うんですよね。
いつもそんなのばっかですし。

いいですか?

書き手は、書き手なんですよ。
じゃあ、読み手は?

このサイトでは、読み手が書き手でもあるその意図や目的から逃れたら、目盛半分にだってならないことを当たり前に理解する必要があるはずなんですよね。


アームストロングですよね、わかります。


それって、“読解力“ですか。
“読む“っていう目的に食い込む喜びですか、楽しさですか。
ただの読者なら、それでもいいんですよ手加減としても。
でも、ここはそうじゃないはずですよね、“創作の鍛錬“っていう目的の場として。
その程度で察したような、合点がいくような程度の欲求で“おもしろかったです“って、たぶん嘘か性悪か馬鹿のどれかでしかないはずなんですよね。

事実、“1969“の時点でこのお話の読みづらさはするすると萎むように、あんまり歓迎されないはずの負荷が軽減されたし、文章の一つ一つを詳細に理解する必要、つまりは読み手として持ち出す集中力を手控えても十分な気がしたし、実際にそうだった気がしてるんですよね。
考え方によっては“お話が乗った“だとかって受け止める人もいるかと思うんですけど、もしそれが本当ならその読み手がその程度でしかない証左だとしかあたしは思えないですし、書き手には自ら招いて呼び込んだただの不幸でしかない気がしてしまうんです。

>月面着陸の年ですが、この物語は紀元前から始まっているものと思われるので、
母性の年号でいうところの1969年
のような表現にした方が世界観を保てると思います。

って、どっちつかずどころかちっともわかってないの丸出しみたいなこと相変わらず無自覚に言ってる人いるんですけど、そういう問題どころか観察することから違うはずなんですよ要するに。

“1969“

って、書いてもいいんですけど、それでお話作ってもいいんですけど、“それなくても書けるかも“っていうそもそもの確認とかしないですか?
伝わるかどうか心配なんですけど、問題って、“1969“っていう物語への整合性とかフィッティングの問題なんかじゃないはずなんですよね。

浮離
KD111239169152.au-net.ne.jp

つまりは、“必然性“ってことだと思うんですけど。

だってこのお話、アポロじゃなくても書けるじゃないですか。
むしろ“1969“が必要なら、この話のタイムスパンも閉じもメッセージも全然違うものになってくる気がするし。
“必然性“って、物語に具体的な根拠を与えるものだと思うし。

現状なくても書ける印象のものに、“1969“の整合性なんてことを指摘するなんて、まぬけなんですよ。
書き手としての意識も働かせた上での指摘って、そういうことなんじゃないんですか。

わかりますか?
例えばこの“1969“っていうのは、読み手に対しては想起や理解を促す役割としては優しいものかもしれないんですけど、書き手には物語の具体性と引き換えに創作の自由度を限定する、アイデアを拘束して要求するチョークポイントにもなるはずなんですよね。

そういうことを意識的に理解しながら創作する“必然性“ってことですよね。
その他の展開の可能性と引き換えにしてもそれが必要になる物語という“必然性“
物語って、その世界のためのいちいちの根拠や決定にちゃんと自覚的に想像できないとボロくなるんですよ。

そういう基礎感覚がまずは効かないとなんかまぬけな感じの世界になるし、いつまでも書きたいものを思い通りに操れないままだと思うんですよね。




PiSはまだ始まったばかりですよ。

いくらでもお話しするので、いくらでも意見や考えを戦わせましょう。
嫌なら別にいいけど、これは勇敢に手をあげてくれた人への特権です。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

クレヨンさん、感想ありがとうございます。
 
そうなんです。相手のことを考えずに、自分側のことばかりに囚われてしまうと地球が消滅してしまう、そのようなメッセージを込めました。エスカレートすると、ほんとうに核のボタンを押しかねませんからね。
 
アインシュタインの言葉、絶妙な皮肉ですね。それとも希望なのでしょうか。もしかしたら原点回帰なのかもしれませんね。
読み取ってくれて、ありがとうございました。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

通りすがりさん、感想ありがとうございます。
 
褒めていただいて嬉しいですが、初稿はひどいものです。削って加筆して、ようやくこの程度なのです。冒頭も同様で、ほとんど変わり映えのない文章をどのくらい変えたか忘れるぐらい書き直しました。そんな冒頭を壮大と感じてくれたのなら、まずは成功と思っていいのかもしれません。
 
でもやはり駆け足感がありますよね。
ほんとうはじっくり書きたかったのですが、一つにはある方からアドバイスをもらった「各シーンの厚みを調整する」を、実践したかったので試してみました。わらしでもその手法を試しました。
頂いた適切なアドバイスを試すには、このサイトがいちばん最適ですものね。成功したとはいえませんが^^
 
浮離さんのことについては、個性的な文体でありながら感情の揺れなどが卓越しているので作品だけを見ています。あまり考えてしまうと、またピエロ感に苛なわれてしまうので極力考えないようにしています。ただ、知らなかった事実は真剣に受けとめさせていただきます。
 
ありがとうございました。この投稿作品が落ち着いたら読書に専念するつもりなので、しばらくお会いできませんが、またいつかお話ができれば嬉しいですね。

ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタ
103.5.140.191

愚直な意見

全体のイメージとして、不快感が生まれました。
難しい漢字を見せびらかして、知的な雰囲気を醸し出しているためでしょうか?

私のなかで生まれた不愉快を確認するために、私なりに良かった点と良くない点を挙げてみます。

【良かった点】
・大地となってイメージが膨らんでいき、地球のサイクルを表現しているところ
・後半は、堅苦しい難しい漢字がへっていき、テンポ良く読めた
・スケールのでかい問題に挑戦していること

【良くなかった点】
・序盤の気合十分の意気込みが、消化不良ではないか。
・結局、人間視点での木の精であり、自然であること。噴火して隕石が落ちるのも、1つのサイクルであり、別に大地からしたら、意味などない。私達が、自然と呼吸をするようなもの。
存在と無や永劫回帰を含めようとして、楽園を目指していくのはいいが、砂漠には砂漠の細胞がいるように、黒ずんだ色の地球には黒ずんだ地球の「なにか」があるのではないか?
・大地視点だったにも関わらず、人間のエゴの自然と人間のエゴの創造主であるため、嘔吐感が生まれた。

以上の点から、全体として、宗教家のヒューマニズムの嘔吐感が生まれた。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

浮離さん、感想ありがとうございます。
自分にとっては相手に不足はないけど、浮離さんには物足りないかもしれませんね。
 
>だってこのお話、アポロじゃなくても書けるじゃないですか。
・だってこのお話、タイタニックじゃなくても書けるじゃないですか。
つまりこういうことですよね。浮離さんの言いたい必然性というのは。
 
アポロとタイタニックを挿入することで何を失うのか。
アポロとタイタニックを挿入することで何を得るのか。
創作の自由度を失う? 要は幅を狭めるということですよね。
ということは1969を取っ払わなくてはならない。史実は史実としてオリジナルの設定をつくって、そこで細胞を手に入れる。
正直、頭の中にありませんでした。月イコールアポロとしか考えていませんでした。

ちょっと待ってくださいね。急な指摘なので、もしかしたら月でなくてもよかったり、人間でなくてもよかったり、根幹から変わってしまう気がしてあたふたしています。情けないですね。でも想定外でしたし、今の今だから考える暇もないのも事実なのです。
 
まずは、この指摘はじっくり考えるとして、冒頭の文章ですね。
原風景と原色の空を、誰かから指摘されると思っていました。
だからこそ主人公を大地にしたのだし、地球誕生とともに存在していたので問題はないと思っています。

原色の空、これは問題かもしれません。もうこの風景を眺めている時点で原色ではないかもしれないから。でも濁った青空を見慣れている自分らには原色の青は想像もつかないけど、この時代ではどうなのでしょう。間違いとは言いきれないような気もします。
 
そこではない?
だったら横たわるでしょうか。自分としては土の塊が、そんな感じで大木の下から空を眺めている姿を描写しました。
 
え、ここでもない?
だったら、ここもちょっと待ってください。一気に他の方の返信と感想を書いたので、とりあえずシャワーを浴びて、一杯ひっかけてから、また。
ごめんなさい。

一平
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ロムスカ・パロ・ウル・ラピュタさん、感想ありがとうございます。
 
不快、知的ですか。
自分としてはまったくそんなつもりはなかったのですが、不快にさせてしまったのなら申し訳ありません。それと自分は小難しい文章を書いたからといって理系でも文系でもなく、文章とは無縁の体育会系でした。だから難しい文章を使った自覚はないのです。まして見せびらかすつもりなど毛頭ありません。
 
それでもよかった点が少しはあったようでほっとしています。
良くない点については答えられる範囲で返答したいと思います。
 
まず序盤の意気込みですが、執筆の狙いにも書いてあったように火の鳥にかなりの影響を受けています。要するにアニメ脳なんですね。存在とか天使を登場させましたが、あくまでもアニメ脳から生まれたもので、宗教的な見地に立って書いたわけではありません。
 
宗教家というのはロムスカ・パロ・ウル・ラピュタさんのことでしょうか。自分は無宗教なのでここがよくわかりませんでした。ですが無の存在を軽んじるつもりはなく、むしろ後に、主人公は無の存在の正しさを理解していきます。
いずれにしろ、未熟なために不快な思いをさせて申しわけありませんでした。

ラピス
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急いで書かれたせいか、整えるべきところは多いです。ですが、総じて切なく深い話の芽があると感じました。
以前は心理を説明しすぎる嫌いがおありでしたが、今作は登場人物達の言動で心が読めます。
時間を置いて丁寧に推敲されて下さい。

一平
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横たわり、悠然とですね。
たぶんここだけ微妙にカメラ位置が違うので。
 
1969に関しては難しい。
いえ、言われたことは少しは理解しているんですよ。昨日読んで書いた感想でも、自分は浮離さんと同じことを感じ、流し読みになってしまいましたから。
そうすることで、自分の可能性や物語の広がりを自ら閉ざしてしまっているということを実感させられました。
 
自分の好きな手塚治虫さんは火の鳥でどうだろう。史実を作品の中に挿入しているだろうか。
していませんね。
これは自分の課題として、今後真剣に向き合っていこうと思います。
 
タイタニックも同様に、昨日読んで書いた感想の中で逃げと書きました。
逃げなのかな。仮にタイタニックでなくて、他の曲だったらよかったのかな。それともその音色で情景をごまかしているだけなのかな。
 
これも課題でしょうね。一度タイタニックも1969も頭から取り払って書いてみようと思います。
ありがとうございました。

一平
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ラピスさん、感想ありがとうございます。
 
切なくて深い話の芽、何か嬉しくなる言葉です。切なさはあるていど込めましたが、深さは正直ないと思っていたので予想外のことでもありほんとうに嬉しいです。
 
>以前は心理を説明しすぎる嫌いがおありでしたが、今作は登場人物達の言動で心が読めます。
時間を置いて丁寧に推敲されて下さい。
・え、この作品は1969と月を書き直したら、お蔵入りですよ。自分は公募に興味がないので、ひっそりとしたあるサイトの中にしまって、もう二度と人の目に触れることはないと思っているのです。他の二作も同様に。
 
でも今作、登場人物の言動で心が読めるようになりましたか。それを聞いただけでも大きな収穫がありました。少しは成長したようですね。
ありがとうございました。

浮離
KD111239169152.au-net.ne.jp

>未だいくつもの隕石が火山の上空を通過し、落ちていく。原色の空に乾いた衝撃音をとどろかせ大地へ激突する。そんな微惑星の衝突にも似た原風景を、私は大木の下に横たわり悠然と眺めていた。


半分、当たりです。

“横たわり“は、たとえ土塊でしょうが語彙としてそれであるなら問題ないですし、語り手として自分の姿勢を認識出来るのはむしろ当たり前だから、やっぱり問題ないですよね。

“悠然に“は語り手自身の有り様を形容する語彙になってしまうからNGなんですよね。
三人称視点なら問題ないことを、カメラではなくて単純な表現想定として混同してしまう人って結構いると思うんですよね。

“語りの視点“
つまり、この文章は“誰が“、“いつ“、“どこで“見ている場面なのか。

文章を書く際にその意識は絶対に見失ったらダメってことですよね。
そんな基本スタンスにならって、さらによく観察してみて欲しいんですよ。
なかなか理解につながっていないみたいなんですけど、“タイタニック問題“ってタイタニックが問題なんじゃなくて、これと同じこととしてさらに格好悪く失敗してると思うんですよね。


“1969“については、さきにもお伝えした通り“必然性“ってことです。

土塊にとって“1969”が必要か否かっていう必然ではなくて、そもそもこの物語を書くにあたって“1969“に限定する必要ってあるのか? ってこと。
あってもいいけど無くても書ける、っていうことならそれって残念ですけど“”小説“の場合“ない方がいい“にバランスは傾くはずなんですね。
高確率で、正確な読者の中に違和感か手落ちのような印象を残すはずなんです。

わかりづらいかもしれないんですけど、“1969“を必要とした書き手としてその必要性を何に託したつもりか説明出来ますか。

アポロですか?
アームストロングですか?
人類が月を訪れたことですか?
“1969“という年号そのものですか?

他に何か考えられるかな?
とりあえずのところでも、そのくらいの理由を想定できるはずなんですけど、わかりますか? どれとしてみたところでもこのお話はたぶん、それを根拠に取り込んだお話の結末になっていない気がするんですよね。
勘違いしないで欲しいのは、“無くても書ける“という観察において、ということ。

わかりづらいことかと思うんですけど、極端なことを言ってしまうと“小説“って、書いてしまったこと触れてしまったことってすべてを“根拠“として役割を持つべき材料の積み重ねとして出来上がるもののはずなんですよね。

1969って限定する、それを必要とする理由。
アポロであるべき理由。
アームストロングという実在した人物であるべき理由。
訪れるのが人類であるべき理由。
そもそも舞台が月であるべき理由。

一読者として、あたしはそれを納得させてもらえていない、ということなんですね。
“あってもいいけど、無くても書ける“
それを許容できるっていうのは、書き手としても読み手としても計る上でユーティリティではなく、柔軟さでもなく、最初の入り口として“わかっていない“って認識するべきなのが“成長“っていう意欲が認識させる視点のはずなんですね。
それでもいいとか、そればかりでもないだとか、“小説“っていう目的に倣う自分自身が取るべき姿勢として、最低限の力が身につくまでは例えば“柔軟性“なんて都合のいい了見になんて甘えるべきではないと思うんですね。
みっともないだけだと思うんですよ、むしろ。


“自由“でも“個性“でもなんでもいいです。
それって何を起点にして、比較して成り立つ認識だと考えますか?
“基礎“っていう最初の地点、あるいは一般的か普通に均した印象と比較して認識される印象のことのはずなんですよね。

規定する地点のないことに“自由“を当てはめてもただのいい加減だと思うし、個性なんてただの言い訳で何もわかっていないだけと言われても腹を立てないだけの覚悟が必要なことだと思うんですよ。

あたしは、そういう甘えた認識で思い上がりたがる基礎のない格好の悪い人が嫌いなので、自分自身に対してもすごく気にするんです。

こういう言い方は失礼かもしれないんですけど、たぶん一平さんは文章を正確にというか最低限の意図を読み取るにも不十分なところがたぶんあると思うし、そもそもの認知が行き届いていないところが多い気がするんですね、こと“小説“に限るなら。

とはいえこのサイトにはそれ以下であるどころか比較にならない恥じる気もない馬鹿が腐るほどいるので深刻にならないで欲しいんですけど、利口にならなくてもいいので一の言葉を聞いたら十に観察できるような癖を常に心掛けるような意識って必要な気がするんですね。
面倒なことにあたしなんて一つ一つのことをお伝えするその一々になん方向もの意図や見通しを思いながら反射しながら忙しくお伝えするばかりなのですごく難しいかもしれないんですけど、そういう癖の持ち主として普通以上にいろんなことに気づくし考えるし見通しも効く、みたいなところはかなりある気がしてしまうわけなんです。

だって、だからあたしは面倒でも危ないとでも、つまりは普通じゃなく扱われてしまうわけなんだし。

考える以上に、興味深く楽しめってことだと思うんです。



どこまで伝わるのかは心配ですけど。

神楽堂
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>一平さんへ

再度、書き込みます。
前に私は、「1969年」という表現は、変えたほうが世界観が保てる
という感想を書いたのですが、作者様にうまく伝わっていないかも
と思ったので、もう少し詳しく書かせてください。

まず、1969年のイベントは、この作品において重要な役割を果たしていると思います。
ここで、人間の細胞を手に入れないと月に社会が生まれないからです。
アポロ計画自体は何年にもわたって行われており、月面に降りた人間は、ニールとバズ以外にも何人かいるにはいます。
しかし、日本で一番高い山の名前を挙げることはすぐにできますが、
2番目に高い山、3番目に高い山の名前を暗記している人は少ないように、
一般的に我々が月面を歩いた人類として認知しているのは、ニールとバズですので、この作品に1969年の2人を出したのはとてもよかったと思います。

私が言いたかったのは、
>1969年
と表記すると、なんだか地球臭いというかw
月にいる土くれが、母星である地球の年号を使っているのは不自然だなと思い、指摘しました。
二人の人間が下り立った、という表現だけでも読者にはアポロ計画であるとは分かると思いますし、
もし、あえて1969年という単語を使うのであれば、
母星(地球)の年号でいうところの1969年
のような表現にした方が世界観を保てるのでは、と思いました。

同じようなことを何度も書いてしまって申し訳ありません。
この作品はとても魅力的だと思います。
私も宇宙をテーマにした作品を書いたことがあるので、一平さんの作品を興味深く、そして楽しく読ませていただきました。

一平
119-171-161-244.rev.home.ne.jp

神楽堂さん、わざわざありがとうございます。
 
>前に私は、「1969年」という表現は、変えたほうが世界観が保てる
という感想を書いたのですが、作者様にうまく伝わっていないかも
と思ったので、もう少し詳しく書かせてください。
・自分はそそっかしいので、もしかしたら神楽堂さんに、逆に誤解を招く発言をしたのかもしれないですね。そうだとしたら、こちらこそ申し訳ありません。
 
>私が言いたかったのは、
>1969年
と表記すると、なんだか地球臭いというかw
月にいる土くれが、母星である地球の年号を使っているのは不自然だなと思い、指摘しました。
二人の人間が下り立った、という表現だけでも読者にはアポロ計画であるとは分かると思いますし、
もし、あえて1969年という単語を使うのであれば、母星(地球)の年号でいうところの1969年のような表現にした方が世界観を保てるのでは、と思いました。
・まだ何も手を付けていないのですが、確かに仰る通りだと思います。地球臭いです。不自然です。
ここの箇所は、もし改稿するのであれば手塚治虫さんに倣おうと思っています。他の方からも指摘されたのですが、思いきって独自の世界観を創ろうかなと考えています。要は人間の細胞を手に入れるために月を舞台にさせましたが、今では別に人間でなくてもいいのではという考えも出てきました。さすがにナメクジでは真似になるのでしませんが、読み手に共感を与えられる種族を捜してみようかなと思っています。それか時制を変えるかですね。
 
>同じようなことを何度も書いてしまって申し訳ありません。
この作品はとても魅力的だと思います。
私も宇宙をテーマにした作品を書いたことがあるので、一平さんの作品を興味深く、そして楽しく読ませていただきました。
・とんでもありません。こちらこそ感謝しています。神楽堂さんの宇宙の物語、とても興味があります。ぜひ読みたいです。どこで読めるのでしょか、それともここに近々投稿なさるのでしょうか。
できたら自分がいる間に読ませてほしいです。
ありがとうございました。

夜の雨
ai192016.d.west.v6connect.net

【PiS】 「ルナ」読みました。

たしかに長編の題材の小説をダイジェストにしたような作品ですね。
手塚治虫の「火の鳥」ならむかし全巻見ました。壮大で面白かったですね。各時代ごとに物語があり、それらが関連していたように思いましたが、なにぶんむかしに漫画を見たので内容は定かではありませんが。

御作についてですが。
主人公の「土くれ」の存在がなんであるのかをしっかりと書き込んだほうがよいと思います。
自分が何者なのかの位置づけがはっきりとしていれば、そのあとの生物の誕生から知的生命体である人間を作るいきさつがわかりやすくなると思います。
つまり「土くれ」がほぼ神で全知全能であるとかないとか。
「土くれ」に悩みがあるのかないのかとか。内面を描く。
姿かたちも描くと読み手にイメージが伝わると思います。
基本的なところの設定がしてあれば、そのあとは何をすればよいのか、わかりやすいのでは。
それにある程度は現在の人間の歴史を調べれば、どんな問題が起こるのかはわかります。
人間同士の戦争とか平和はどうして生まれるのかとか。個人同士の喧嘩から国家の戦争まで、基本的な問題は同じように思います。たいがいは相手のことを理解していないから、もめごとは起きる。
また、人と人が心を通わせるとはどういうことかとか。
そういった人間に、自然を絡ませば壮大な物語の一片になるかもしれないですね。
自然とは、動、植物を含めてそこに自然現象で台風やら地震火山などの災害です。
ニールとマムーと主人公が接するところは面白かったです。
ニールは最初の人間を作る遺伝子を提供してくれる人物で、そのうえ主人公のことを秘密にするということを約束してくれるので、意味があります。
マムーは人間が繁栄しだしたころに知り合いますが主人公のことを「神」と言っているので、関係が面白い(重要)ですね。
マムーは亡くなりますが。
話の流れとしてはよかったです。
あとは練り込みが必要ではないかと思いますが。
それは今回のような短い作品ではなくてやはり、もっと長い作品にしてしっかりと物語の基礎(設定)のところから膨らます必要があると思いました。


企画、お疲れさまでした。

一平
119-171-161-229.rev.home.ne.jp

夜の雨さん、返信遅れてすみません。
 
>企画、お疲れ様でした。
・いえ、力不足を感じました。偉そうにしたつもりはありませんが、何もわかっていないのだと実感させられました。今、しゃしゃりでて彼女に悪いことしてしまったなと反省しているところです。
ですが、そのことによって自分の方向性を定めることができたのは収穫だと思っています。欠点を直せないまでも注意して、少しは自信のあるストーリー力に集中して伸ばしていけば、いつかは手応えのある物語をつくれるような気がします。
 
感想の返信ですが、確かに粗が多いですね。
土くれに関しては全知全能とはまったく考えていませんでした。永遠の生命を持っているだけの設定にしました。ただ自分の姿だけは自在に変えられる。だから最初は土の塊でしかありませんでしたが、ニールの姿に似せた人間の形になっています。目も鼻も口も作りものですが一応ある設定です。
 
その中で、ニールとマムーとの触れ合いを評価していただきありがとうございます。自分としてはマムーのことをもう少し書きたかったのですが、時間的に間に合わないと判断してやめました。そんな中途半端な触れ合いを面白いと感じてくれたなら、嬉しい限りです。
 
ありがとうございました。

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