作家でごはん!鍛練場
クレヨン

王と優しい娘

 白い山みたいなあれが王宮だと魚売りのおばさんは言っていた。なんて大きいのだろう。他の建物が石ころのようにみすぼらしく見えてしまう。
 村から王都へ向かう商人の家族と一緒に途中まで来たけど、荷車には一度も乗れなかった。荷車には二人しか座れないのに、私よりも小さな子供たちが五人もいた。しかも私は赤の他人だった。そういうわけで子供たちが代わる代わる座るなか、商人の夫婦が私に座るよう言うことはなかった。
 大きな建物で遠くからでも見えるというのに、村から出るときは王宮の屋根さえも見えない状態だった。嫌な予感がしたけれどもそれは当たっていた。
 ひたすら歩いて、足に力が入らなくなっても歩き続けて、夜になって休むころには足が痛くて夜も眠れないほどだった。そして朝起きると昨日と同じようになにもない道をひたすら歩き続けなければならなかった。
だが今はあんな近くに王宮がある。あと少しで王に会える。
 私は王の顔を覚えているだろうか。いざ王の顔を見たときにぱっと見分けられるだろうか。不安になって私は王が家を訪ねてきたときのことを思い出した。家の外から若い男の声が聞こえたときのことを。


 山奥にある家というのもあって、ここにはめったに人は来なかった。私は疑問と不安を感じつつもドアを開けた。そのドアの向こうに白い布を体にまとった金髪の男がいた。その人こそ王だった。
 もっともそのときは王その人とは知らなかった。まとっていた布はぼろかったし、従者もいなかった。ただその美しい顔から放たれる威光だけは隠しきれていなかった。私は直感的に悪い人ではないと思った。
「すまない、少しのあいだここで休ませてはもらえまいか? 道に迷ってしまったのだ。あとで礼はする」
 最初は偉そうな態度が気になった。だが実際は王だったのだと考えれば、私のような身分の低いものにあれほど親しみをこめて話してくれたことがうれしかった。
 私は王を椅子に座らせると、水と黒パンを用意しに台所へ行った。そうして戻ってくるまでに王の座っている椅子が壊れていないか心配だった。あの椅子はだいぶぼろくて十四歳の私が座ってもガクガク揺れた。
 幸い、王が座っても椅子は壊れなかった。王は座りにくそうにはしていたけれども、その一脚しかまともな椅子はなかったから仕方なかった。ほかの椅子は壊れてしまって全部薪の材料になっていた。
「この家には今、おぬししかおらんのか?」
 王は尋ねた。
「はい。両親はいません。母は病気で亡くなって、父は一年前に仕事に行ったまま戻って来ません。それ以来私一人です」
 王はそれを聞いて悲しそうな顔をした。
「それはかわいそうに。さぞつらかっただろう」
 王はそう言って同情してくれた。


 私は両親のことを思い出した。私は王宮を見ながら、父と母にこの王宮を見せてあげられたらどんなによかっただろうかと思った。まだ二人が家にいたら、きっと今の状況を喜んだだろう。
 母はきっと天国にいるだろうからまだいいけれども父は家から出たきり行方が分からない。いつか父だけでも探し出してこの王宮で一緒に暮らしたい。
 それにしても王都は人が多い。商店街を人が埋め尽くしている。向こうから来る人にはぶつかるし、後ろから人に押されるので全然落ち着かない。
 村の商店街なんてどんなに多くたって十人くらいしか歩いていない。ここで生活していなくてよかった。
 ようやく商店街を抜けて細い路地に入ると人も減ってどうにか人にぶつからず歩けるようになった。しかし今度は道がわからない。今までは一本道をまっすぐ歩くだけだったからこんなことはなかった。
 一人で迷っていても仕方がないから私はそばを通りがかった男の人に道を聞いてみた。男は私を見て怪訝そうな顔をしながらも道を教えてくれた。
 道がわかった私はお礼を言って立ち去ろうとした。
「王宮へなにしに行くんだい?」
 立ち去ろうとする私に男は尋ねてきた。そうか、変な顔をしていたのはこれが理由か。
 本当の理由は答えられない。言えばちょっとした騒ぎになるに違いないからだ。
「父が王宮で働いているのですが、父に用事があるんです」
「ああ、そういうこと。一人で大丈夫そう?」
「はい」
 ついてこられてしまったら嘘がばれてしまう。門番にだけは本当のことを話さなければならない。
 私は男の人と別れると教えられた道順に従って歩いていった。
 本当ならこうして歩いて来るつもりはなかった。慈悲深い王なら迎えをよこさないわけがない。待っていればいずれ馬車に乗って王宮に行ける。それはわかっていたし王も言っていた。
 だが王が帰って迎えをよこすまでの間は暇だった。なにもすることがないならいっそこちらから出向いてもいいと思った。
 それにここまで歩いてきていきなり王宮に姿を現わせばきっと王は驚くはずだ。私の足の強靭さにも感嘆するだろう。その光景を想像して私は気持ちがよくなった。
王に同情されたときも気持ちよかった。私にかわいそうと言ってくれる優しい人は村にもめったにいなかった。


「もうそんなに悲しくはありません。それよりおなかはすいていませんか?」
 私は言った。家に食べるものは黒パン二つしかなかったというのに。それ以外だと野草や果物を山から採ってくるしかないのに。とにかくあのときの私は浮かれていた。
「いやよい! 私こそすまなかった。おぬしがそんなに苦労しているとは知らず水や食事を飲み食いしてしまった。許してくれ」
「いいのですか?」
「よい。それより山を下りなければならない。すまないが道を案内してくれぬか」
 私は窓の外を見てから王の顔へ視線を戻した。
「この時間になるともう無理です」
「それはどういうことだ?」
「山を下りているうちに暗くなってしまいます。そうしたら危険です」
「そんなわけがなかろう。まだこんなに明るいぞ」
「山が暗くなるのは早いです。それに山を下りるのには時間がかかります。昼のうちから動き出すならともかく、今からではもうだめです」
「そうなのか。ではここに泊めてもらわなければならないのだな。すまぬが世話になるぞ」
「ぜひ泊まっていってください。そして明日の朝、山を下りましょう」
「なんと、そなたは素晴らしい娘だ。知性に富み、慈悲深く、それでいて愛嬌がある」
「そんな、おおげさですよ」
 私は恥ずかしくなり思わず笑みを浮かべた。
「いいや、ほんとうのことだぞ。そなたのような娘はこの世に十人とはおるまい」
 王はそうやって私を褒めた。


 私は建物の隙間から見える王宮に目を向けた。降り積もった雪のように白くきれいな壁、壮麗な窓。ぼろ屋にひとりきりで住んでいる自分があの王宮に入ることのできる日が来るとはにわかに信じがたかった。
 王自ら王宮に来てほしい、と言ってくるとは思わなかった。今でも自分の何がよかったのかわからない。王は私のどこを気に入ってくれたのか。慈悲深さ? 知性? それとも愛嬌? 美貌ではないと思う。
 さらに道を進んでいくと大きな通りに出た。その大きな通りは王宮の巨大な門に通じていた。門の前には門番が立っている。
 門番は威圧的で私のような小娘の話など聞いてくれそうもない。嘘をついていると思われたらどうすればいいだろう。王様に言えばわかるとでも言うしかないだろうか。
 それともあれは嘘だったのだろうか。本当に王があんなへんぴな村にまできてさらに何もない山の中へ迷い込むとは考えにくい。じつはあの男は王ではなかったのではないか。
 あの時見た黄金のメダルも偽物だったのか。いや、そんなことはないはずだ。王の偽物があんなものを持っているはずがない。
 王が私に見せた黄金のメダルは見たこともない輝きを放っていて、美しい装飾をほどこされていて、そして今まで一度も触れたことのない感触がした。


 メダルを見せる少し前、私は王を私のベッドに寝かせようとしていた。粗末なベッドではあったが床よりはましだった。
「そなただけ床に寝かせるのはもうしわけない。一緒に寝ようではないか」
「いえ、そんなわけには。さすがに・・・・・・」
 そのころの私でもさすがに男の人と一緒のベッドで寝るのはまずいとわかっていた。それを言うなら家に招くことそのものがまずいと言えたのだが、さすがに山で迷った人をほうってはおけなかった。
「すまない」
「いえ、気にしないでください」
「違うのだ。そなたに謝らなければならないことがある。私はただの迷った男ではない。とても弱く愚かな男なのだ」
「なにかあったのですか?」
「私は王なのだ」
 私は何も言えなくなった。王がこんなところにいるわけがない、という思いとこの人の美しさは王であること以外では説明できないという思いがぶつかりあって、嘘か本当かわからなくなってしまっていた。
「私は、いや余は今日、民との親交を深めようとしてこの村を訪れた。その際戯れに民のひとりから衣服を借りて着させてもらったのだ。そしてそのまま山へ鹿を狩りにでかけたのだ。そこで余は臣下の目をすりぬけて姿をくらましてしまったのだ。ほんの少しの間だけ、一人で山の中を歩いて回りたいと思ったのだ。ところがいつの間にか道に迷ってしまったのだ。そうして帰り道を探しているうちにここにたどりついたというわけだ」
「それは・・・・・・」
 私は目の前の男が王であるのかそうでないのか見分けがつかず、どういう言葉遣いで接すればいいのかわからなかった。
「余はおぬしよりはるかに裕福で飢えたことなど一度もない。それが今日、そなたのような貧しい娘から施しを得ている。このような罪深いことがあるだろうか!」
「き、気にしないでください」
「そんなわけにはいかぬ。何かお礼を、そうだあれがあった」
 王はみすぼらしい衣服の下に隠れていたきらびやかな鎖を首から外した。鎖には黄金色のメダルがついていた。
「これをそなたに。これが余との親交の証となるだろう。これを使いの者にさしだせば褒美を渡すことができる。望むものを言うがよい。あとで使いの者にもってこさせよう」
 王はメダルを差し出した。私は手を伸ばした。王は私の手にメダルを載せると大きく滑らかな手で私にそれを握らせた。メダルは重くて冷たかった。本物だ、と私は本物を知りもしないくせに思った。
「だがそなたのような素晴らしい娘と会うのが一度きりというのは忍びない。王宮に帰ったら二度とそなたに会えぬ。そなたのようなけなげな娘は王宮にはいない。王宮の女たちはすべからく噂好きで、尊大だ」
 王は私を見つめた。
「寝る前にそなたの話を聞いてみたいものだ。これまでの人生でどのようなことがあったか、いかにしてそのような素晴らしい資質を身に着けたのか。いや、立たずともよい。余のそばで、余の隣で寝たまま話してほしいのだ」
 王は私の手を優しくひいた。私はそれに導かれるまま王の隣に寝た。


 あの夜触ったメダルは確かに本物だった。そして寝床の中で王は私を嫁にすると約束してくれた。山を下りる際にも念をおしてくれて、帰り際には必ず迎えをよこすとまで言って私を安心させようとした。
「すいません。ロゼットというものですが、王様にその名前を伝えてはいただけないでしょうか?」
 門番の二人は冷たいまなざしで私を見てきた。
「何者だ?」
「私は王のメダルを預かっています。王の手から直接渡されたものです。ロゼットという名前とそのことをお伝えくださればわかると思います」
 私は首からかけたきんちゃく袋にしまってあったメダルを取り出してみせた。門番たちはそれを見たとたんにたじろいだ。
「しかし、そんな話は聞いていないぞ」
「当然です、王は私がここに来ることを知りませんから」
 門番二人は顔を見合わせた。
「ここで待っていろ」
 それから一人が門の中へ入っていった。
 私は門番と二人で待った。長い時間が経ったような気がした。やがて門番がゆっくりとした足取りで戻ってきた。王宮の中へ行くときは走っていたのに。なんだか嫌な予感がした。
「王はお前を宮殿に入れてはならぬと言っている」
 私は驚愕した。
「そんなまさか! だって王は、王は」
「うるさい、立ち去れ!」
「王は私を嫁にしてくれると言ったのです!」
「ばかな娘め! そんなことがあるはずないだろう! おおかたそのメダルも盗んだものなのではないか? わたせ!」
 門番が手を伸ばした。私はメダルを抱き寄せると同時に逃げ出した。走って走って、それでも門番に追いつかれると思って走り続けた。
 だが門番には捕まらなかった。後ろを振り向くと門番はいなかった。そう遠くへは追いかけてこないのかもしれない。メダルを取り返してこいと言われていたら絶対に捕まえようとするはずなのだが。
 何も知らない人なら絶対にメダルを盗んだものと決めつけるはずだ。私がメダルを持っていることは王しか知らないのだから。私を追い返したのは間違いなく王だ。王は私を王宮には入れてくれなかった。
 私はこのとき人生で初めて、父にさえ感じなかった憎悪というものを感じた。

王と優しい娘

執筆の狙い

作者 クレヨン
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 去っていく男とそれに対する女の負の感情を表現したいと思いました。あとはえっちな表現なしでそういうことを描写するっていうのは意識しました。その辺はいい悪いではなく、読みやすいようにっていう意味で挑戦しました。

コメント

中小路昌宏
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読みました。

 非常に魅力的なお話ではありましたが、最後の所がちょっと納得いきません。王と名乗った男が偽物だったのか、王が心変わりしたのか?
 一体どうなったのでしょうか?

一平
119-171-161-196.rev.home.ne.jp

「王と優しい娘」読ませていただきました。
 
頭の中にすっと入ってくる、とても読みやすい文章でした。描写が記号になっているのが気になりましたが、それをはね返すしっとり感、きっとそれがクレヨンさんの持ち味なのでしょうね。
 
読み終えての印象は、主人公は優しいというより世間知らずだったかもしれませんね。とにかく素直で純情です。
ひょっとするとこれから見当違いの感想を書くかもしれませんが、たぶんどの時代であっても王さまが貧しい村娘と一夜を共にしたからといって妃になれるとは思えません。またそれを信じて会いに行くのも疑問です。
ですので、クライマックスの王さまの手のひら返しも機能していないような気がするのです。絶妙だったのにもったいないですね。
 
結局のところ、この物語を通してクレヨンさんの伝えたいポイントは、優しい娘が王さまに騙されて憎悪を抱いてしまうことだと思います。
でもどうだろう。何の破綻もなくすんなりそこへ向かいすぎていませんか。葛藤は? 仕掛けは? 読み手をはらはらさせたり騙したり共感させるべきだったなと思うんです。そういったものを仕込んでこそ物語として成立する気がします。
 
言いたい放題ごめんなさい。クレヨンさんの成功を願っています。
またいつか。

クレヨン
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中小路昌宏さん、コメントありがとうございます。
 黄金のメダルが王様の証になると勝手に自分で思い込んでいたのですが、よく考えると無理があります。王じゃなくてもちょっと地位があって黄金のメダルを持ってる人はそこそこいるとも考えられます。

 従者が迎えに来て「王様、よくぞご無事で!」とか言うシーンをいれたつもりだったんですが、それが抜けていたのも致命的でした。

 王様は本物です。

 心変わりではありません。王宮に来られると王妃がいるので浮気がばれてしまうんですよね。だから入れられなかった、というところを一人称では書けなかったです。そこも反省点です。

クレヨン
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一平さん、コメントありがとうございます。

 確かにキャラクターの中に矛盾が生まれたりストーリーがすんなりしているということになってしまっています。もうちょっと作りこむべきでした。

 自分に足りないのはなんなのかを確かめたいという思いで書いたわけですが、足りなかったのは勤勉さだったのかもしれません。

ぷりも
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文章が上手だと思いました。
時制の切り替えも、いちいち説明やアスタリスクを使うことなく自然にできていると思います。
主要登場人物は二人のみですが、読み物として興味をひくものでした。
それだけに、ラストは疑問ですね。唐突すぎるというか、モヤモヤ残しとしても読者に与えられた情報が少なすぎると思います。
狙いから察するに、テーマは愛が憎しみに変わる瞬間なんですよね。
私なんかは、王の身に何かあって(不治の病など)、主人公に心配をかけまいと、為を思って避けたのかと想像してしまいました。
これで完結は勿体無いと思います。続きのストーリーを色々膨らませそうな気がしますけどね

クレヨン
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 確かに最後のところでなぜ王が主人公を追い返したのかが不明になってますね。

 白状すると、ラスト思いつかなかったんですよね。最後どうしようって悩んだすえに憎悪したとだけ書いたっていう。それが真相です。

 自分で作ったものがぷりもさんが感じたような印象を与えられたっていうのは発見でもあり喜びでもあります。ありがとうございます。

 それにしても、ぷりもさんの言う通り不治の病とか感染症でしめればよかったと今になって思いますね。王が粟粒熱になり、死んだあとになって訃報が主人公のもとに届いて真相に気づくとかにすればよかったかもしれません。

クレヨン
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ぷりもさん、お礼いうの忘れてました。小説を読んでくださってありがとうございました。無礼者ですいません。

夜の雨
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「王と優しい娘」読みました。

まず冒頭の商人の家族と一緒に王宮へと向かう道すがらの話ですが。
主人公が14歳の娘だということが読み手にわかるようにしたほうがよいですね。基本情報なので、読み手の私は主人公が男だとばかり思っていました、それに年齢もわからなかったのでイメージがしにくい。
ということで、冒頭は主人公の娘がどんな容姿(姿かたちと服装込み)で王宮へと向かっているのかを中心に描くとよいと思います。
家族(夫婦と五人の子供)とのやりとりのなかで少女がどんな容姿かをわかるようにすればよいのでは。なんなら夫婦の夫が少女に色目を使ったところを嫁に気づかれて叱られるというようなエピソードを挿入しておくと、主人公の少女が14歳にして男を惑わす魅力があるという事がわかります。


ラストのエピソードは「二か所直したほうがよいところが。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「王は私を嫁にしてくれると言ったのです!」
「ばかな娘め! そんなことがあるはずないだろう! おおかたそのメダルも盗んだものなのではないか? わたせ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ここですが、『王にはお妃さまがおられる』というセリフを入れておくと効くと思いますが。
>「王は私を嫁にしてくれると言ったのです!」
>「ばかな娘め! 王には美しいお妃さまがおられる。おまえなどが嫁になれるはずがない! おおかたそのメダルも盗んだものなのではないか? わたせ!」

もう一つは、オチの一行ですが。

>>私はこのとき人生で初めて、父にさえ感じなかった憎悪というものを感じた。<<
これはロゼットのいままでのキャラクターからするときついですね。怖さすら感じます。
もう少し優し気な娘に描いて終わらせるほうがよいと思いますが。
たとえば、下記のように、一人涙を流すシーンの描写をするとか。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 何も知らない人なら絶対にメダルを盗んだものと決めつけるはずだ。私がメダルを持っていることは王しか知らないのだから。私を追い返したのは間違いなく王だ。王は私を王宮には入れてくれなかった。
 王とのあの一夜のことが頭を横切った。すると自然と目頭が熱くなり涙が頬を伝った。

終わり。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
上のシーンでもまだきついぐらいかも。
あまり論理的に王を攻めなお方がよいですね。
主人公のキャラクターが「いままでの優しさと」違ってきますので。

話としては、御作はなかなか面白かったです。
ところでこの話、もし続きを書いたとして少女の前に悪魔(や、魔女)が現れて「それはつらいのう。どうじゃ仕返しをするのなら手伝ってやるが」というような展開になったらディズニーの映画になりかねませんので、気を付けてください。

王様が双子で、もう一人と結ばれるというのはアリかも。
なので、ロゼットは容姿だけではなくて、心も美しい描いておくとよいのでは。


お疲れさまでした。

ぷりも
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お礼とかは気になさらず。
私なんかは何でもミステリー的に考えてしまいますので例えば案ですが。

金のメダルは何か重要なアイテム(キーのような)であって欲しいと思います。
で、枢機卿かなんかが、その用途を知ってクーデター的な企てをしているとの情報を王がキャッチしていた。
なので、王は口実を作って城の外に飛び出して少女と出会い、メダルを預ける。
枢機卿が何かの用事で城をあけるタイミングを見計らい、王は少女を城に呼ぼうと計画していたけど少女が勝手に来ちゃったから計画が狂う。
それで王は少女を追い返すしかなく、メダルを取り戻すこともしなかった。
少女は王を誤解して憎悪とともに城を後にする。

すれ違った王と少女がこのあとどのように合流して一緒に枢機卿の野望を潰すか的なストーリーなんか個人的には面白そうな気がしました。

m.s
104.28.83.166

クレヨンさんはカフカの掌編『道理の前で』をご存知ですか。
それに類似した読後感を覚えました。

ごく短いものですので青空文庫のリンクを貼っておきます、よければお読みください。

https://www.aozora.gr.jp/cards/001235/files/47213_28180.html


この小説の価値を物語性に求めるのであれば。読者からすれば、本当に知りたいのは門のさきなんだよ。という話になります。しかしカフカや御作はその道を選ばなかった。であれば、のこりの道は二本で「寓話性」か「文学性」ということになるのではないかと思われるのです。
しかし御作は寓話ではたぶんない。寓意性ーー現実の暗喩や教訓のようなものが含まれているようには見えません。であればこれは文学です。ととのった文体や礼儀正しい表現からもそのいっぱん的な素養はうかがえます。しかし、

>従者が迎えに来て「王様、よくぞご無事で!」とか言うシーンをいれたつもりだったんですが、それが抜けていたのも致命的でした。

>心変わりではありません。王宮に来られると王妃がいるので浮気がばれてしまうんですよね。だから入れられなかった、というところを一人称では書けなかったです。そこも反省点です。

これは、書かれていないいまの状態のほうが、小説としては出来がよいのではないかと思います。たぶんクレヨンさんは、性的なところを描かないところで、「物語せかいで実際には起こっているが文章には書かれない空白」を意図的に描いたとおもいますが、読者にとっては、もっとずっと大きな空白が横たわっています。お話の根幹をなすものはなにか。それが明示されないがためむしろ想像をかき立てられるわけです。

それは企図したものではないでしょうが、ほかの方の感想からも明らかな効果です。
こうした「文学的な空白」はなかなか、書こうとして書けるものではないように思います。というのも小説の書き方つくり方によっては、そもそもこのような空白が醸成されえません。見方によっては製造工程の瑕疵のいっしゅであるのかも知れない。
ともあれいま、クレヨンさんは、そのような空白が生まれうる書き方をされているわけです。
なので、小説を推敲するときどこかに空白が無いか注意をして、その空白が残すべき「文学的な空白」なのか埋めて消すべき空白なのかを意識すると、面白いものが出てくるのではないかと考えます。

いじょう、勝手につらつら述べさせていただきました。

それでは

クレヨン
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夜の雨さん、読んでくださりありがとうございます。

序盤のところ、確かに十四歳の少女であるということが伝わっていないですね。一人称視点の弱点をちゃんと補えていませんでした。

 あと王に妃がいるのを娘が知らないってことを忘れてました。嫁にするって言っていたら独身だって思って当然だと気づいてませんでした。妃がいるって知ってショックを受ける、というシーンを逃したのはもったいなかったです。

 ラストの憎悪の部分に関しては思いつかなくて無理やりオチをつけようとしたんですけど、それが祟ったかもしれません。

 
 世の中の人間にはクズしかいない、という作者の偏見もよくなかったかもしれません。

 でも小説だから純粋無垢なキャラクターがいてもいいんですよね。ていうか小説でぐらい夢見たほうがいいですね。

クレヨン
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m.sさん、コメントありがとうございます。 


 文学的な空白というのは今まで意識したことがありませんでした。空白を残すのもありだという意見はその通りだと思います。なんとなくどっかで見ておおって思った記憶はあるので。

 空白がいいと思うならなぜ助言を受け入れたのかという話なのですが、それはもうこれが僕のものじゃないからです。

 書いたのは僕ですけど、読むのは僕じゃありません。読む人たちのためにこれは存在すべきです。その読む人たちが読みにくいって思うなら直せる部分は直すつもりでいます。

 そして自分にはどういう傾向があるのかを客観的に見直して次に生かすってことをしようと考えています。

 ただそうなると従者の部分は足すかどうかって話になると思うんですが、足します。その理由はさっきも言ったように読むのは僕じゃないからです。読む人が読みにくいなら仕方ありません。

 僕がやるべきなのは書くことだけです。

 人の評価なんて本質的に無意味です。いくら褒められようとけなされようと僕の作品は変化しませんし僕も変化しません。褒められたからいい作品が書けたんだ、なんていうのは多分錯覚です。

 称賛なんてその人のその日の気分とかその場の空気とか、なんならその人が僕のことを好きかどうかっていうような理由でころころ変わっちゃうものです。

 前はベストセラー作品を書けたらえらくなるって錯覚してたんですけど多分そんなことないんですよね。人気になってもただ気分がよくなってお金が儲かるってだけで、本人の成長とはほぼ関係ありません。人の評価で有頂天にさせられているだけではないでしょうか。

 何を書けばいいのかなんて考えてもわかることはありません。少なくとも僕はそういうタイプです。そのため自分が何を感じるかを頼りに書いてます。これまで小説を読んでいて感じたことを参考にしていくかんじです。

 リンクのカフカ文学のほう、ありがとうございます。せっかくなのでそれを読んで文学的な空白というものを味わってきます。

クレヨン
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m.sさん、カフカの『道理の前で』読んできました。ここで言うことなのかはわかりませんが、面白かったです。

 空白だらけでしたけど、全然嫌な空白じゃないですね。特に道理とはなんだったのかというのを考えるのが楽しいですね。

クレヨン
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ぷりもさん、メダルがキーというのはいいですね。貧しい娘が王政に巻き込まれていくというあらすじもありだと思います。
 歴史小説だと実在の人物を使わないとしても歴史的背景が難しいですよね。たとえばヴィクトリア朝がモデルになるとどうしても血筋の問題が出てきたりするので、自由の効くファンタジーでやることになるかもしれません。

m.s
104.28.83.159

『道理の前で』が道理について考えさせるのは「道理」という単語について、いっさいの説明や、類推できる要素すら読者にあたえて呉れないためだと思います。
本作にもちょっとそうした趣きを感じました。それで思うに、これはなかなか稀有なものです。
もちろん読者は分かりたいと望みます。物語を十全に理解したいと願う。しかしその全てが詳らかにされてしまったそのとき、読者にとっての読書体験(UX?)は果たしてほんとうに向上しているのだろうか。
このサイトは書き手と読み手がおなじ地平でやりとり出来るという持ち味がゆえ、両者の価値観が平坦に均されてゆく傾向があるように感じます。

公開した小説の感想はあくまで読者のものであると評価を委ねる姿勢と、読み手の望むように書くことが是であるとする態度とは、少しく別ものであるように個人的には思います。
しかしそれもまた私という一読者の感想にすぎませんので、ただこの小説における反応のサンプリングの一助にして頂ければさいわいです。

それでは、返信は不要です。

金木犀
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ふつうに面白いと思いました。

負の感情がよく表現できてると思いますね。

西山鷹志
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拝読いたしました。

王と優しい娘
シンデレラに似り損ねた可哀想な娘
王は一宿一飯のお礼としてメダルを渡したのか、その場しのぎの嘘だったのか。
いずれにせよ王に騙されましたね。
嘘でも良いからお礼と言って金(黄金)でも持たせれば良かったのに。

こうなったら王様の悪口を言い振らせば良かったのに(笑)
「王様は噓つきだ、若い娘を騙したくそうだ」

小説としてはシンデラストーリーの裏版といった所ですかね。
読者は貴女の味方ですよ。そう言いたくなるよう小説でした。
執筆お疲れ様でした。

クレヨン
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 金木犀さん、コメントありがとうございます。

 負の感情がうまく表現できていた、と言っていただけてうれしいです。ありがとうございます。

クレヨン
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西山さん、コメントありがとうございます。

 主人公は、相手が王というのもあってかなり不利な対決を強いられています。王の悪口を言ったりするのも度が過ぎれば不敬罪になりますし、門の前で泣きわめいても門番につまみ出されるだけになる可能性があります。

 主人公は本当になにもできないんです。王が来るなといえば来られないし王が来いと言ったら来るしかありません。逆らえばろくなことが待っていないものです。


 ただひとつ言えるのは、メダルだけはちゃんと意味があって渡している、という考えは書いてる中でありました。

 メダルって高価で、いちいち作っていられないから十六世紀のイギリスなどでは使いまわしとかしていたそうです。それこそ前の王妃の指輪だったものにちょこっと手を加えて次の王妃にわたすとかしていたそうです。

 仮に人にわたしたとしても絶対に取り戻さなければなりません。なくしたら部下から批判されます。

 メダルは誓いみたいなものだったんです。そのメダルを取り戻すために絶対また会うっていう。

 もっともこのへんのことはまったく小説に書いていないので普通に読んだら全然意味がわからないっていう状態になってしまいました。

浮離
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それぞれの興味や欲求って、本当にそれぞれだし不思議なものだよなあ、ってたびたび思わされるものなんですよね、特にこういったこと嗜む上ではなおさらのことで。

このお話の舞台や背景や、もちろんストーリーに至るまであたしなんかは、まあ言わなくてもわかると思うんですけどたぶん、一生興味思いつけないジャンルだと思うんですね。
そういうものをむしろ書きたく思う人の創作意欲を興味を否定してはいけないし、むしろ珍しいものを眺めるような率直さ、薄情さで付き合うしかない程度の人がお邪魔します。

物語の運びや設計については他の方にお任せして、あたしはもっぱら”書く”っていうその根拠みたいなものの設計についてせめてもの興味を働かせたいものだと思うわけなんです。
そんな動機において、このお話について観察するべき基本的な設計点が例えば”人称”なのかな、なんて個人的には。

このお話は主人公である”私”による”一人称”で語られているわけなんですけど、それって単なる形式として、都合用いられる、あるいはれっきとした任意において選択されるものなのか、おそらくはそのどれとも言えるものかもしれないんですけど、だからこその根拠なり理由、といった観察において個人的には設計不足みたいな選択の余地あるいは未満発進みたいな馴染みの悪さを感じさせられなくもなかった、ということなんですね。

どうして、一人称を選んだんですか。
なんて、そんな言いがかりみたいな質問とはいえそれに明確な説明が示せることは、創作者として他者からの信頼を獲得するに当たって案外怠けられたものでもなさそうな、基礎的な要素みたいな気がしないでもないところが個人的にはなくもなかったりするわけなんです。


>一人称では書けなかった

>文学的な空白

っていうのはそれぞれ別のレスでの言質なわけなんですけど、どうなんですかね、あたしには全然別ごとには思えないし、共通の性質っていうか、機能として同質に含まれて然るべき不能、として起こるべくして起こる

>選択の余地あるいは未満発進

っていうその不確実なテイストってことではないのかとつまりは、

>”書く”っていうその根拠みたいなものの設計

みたいな認識について何かのきっかけになるようなことを示唆に届けばいいなあ、のようなことをお伝えできればと考えさせられたものなんです。

個人的にはこの度における”空白”を、作るとして作るとか企むとして企むものとは案外考えづらいもののように感じさせられていて、言い方は失礼かもしれないんですけど、それとして扱う以前の”認識”からの示唆に感じさせられたものなんです。

そんな言い方のような話として、あたしには”人称”っていう選択の認識から得られる積極的

>書けない

っていう例えば”空白”なる意図的な設計、積極的な活用としてその適性を持って選択される”人称”っていう精度が放つものを個人的にはまったく信頼したがるもので、単純な”機能”とか”形式”とはあんまり切り分けたくない感じがしてしまうものなんです。


物語の性格もあるのかもしれないんですけど、珍しくはないですけど端正な文章として、その適性を感じる書きぶりだと思いますし、お話そのものにあたしは云々する気になれないんですね。
設計の出来不出来はあたしには結構瑣末なことで、なんとでもなるでしょそんなもん、っていう乱暴な言い方かもしれないんですけど実際、練習して慣れればどうにでもなることで、感度やセンスやなんて所詮感じ悪いだけのことで取り沙汰されるようなつかみどころのない感じのことよりちっとも問題にならない瑕疵にもならないことだと思うんですよね。
王様の名前はヒトシマツモトでした、とかつまんない性質のことしか書いてない感じしかしないのは”小説”的ではないとは思いますけど、そんなもん好きなだけ練習していくらでも考えたらいいんだと思います。


面白い感想が書けなくて、作品なんて上手くなるはずないです。

あたしがはっきり言えるのは、そんなことくらい。


楽しみましょう。

クレヨン
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 浮離さん、コメントありがとうございます。

 今回一人称を使ったのは、感情が描写しやすいのと、誰かに語り聞かせるかのような文体を使えるからですね。


 とはいえ、今回は失敗でした。あまりにもかけ離れた存在だったのでさすがにラストで何を考えてるのかまったくわかりませんでした。

 男に見捨てられた女のどろどろした感情みたいなのを歌ってる音楽で好きなやつがあってそれを自分でも書きたいと思いまして、王に見捨てられた少女の気持ちをうまく表現できれば、と思ったんですが結局わからなくなりました。

金木犀
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才能がある人は他人が苦労するとこをさらりとやれちゃうからそのすごさを自覚できない場合があります。

わからなくなったなら、それが答えなんじゃないですか。怒ってるときいちいち理由考えますかね。まず怒りが先なのではないでしょうか。理由は後付けできてそこに嘘が生まれる余地がある。けれど行動や感情はそうはいかない。どこまでも生理的な理由があるのではないでしょうか。

書く才能がある自覚はなさった方がよいように見えますね。

クレヨン
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 金木犀さん、コメントありがとうございます。
 
 才能がある、とまで言っていただき、ありがとうございます。

 才能うんぬんの点で言えば、僕よりすごい人っていうのはいくらでもいます。そういう人たちのことを考えると、才能があるってうぬぼれてちゃいけないなって、思います。

 しかしそういう人たちがいるとしても、やることは変わりません。天才とかに向けたくなる自分の目をまっすぐにして書くだけです。

 そもそも自分と他人とでは年齢も生きてるステージも違うので、比較する意味がありません。僕は僕の人生をやりきるしかありません。

 ちなみにわからなくなったのは、怒る理由じゃなくてなにを感じるかがそもそもわからなかったんですよね。泣くかもしれなかったし、茫然とするかもしれない。どれなんだろうっていうのがわからなかったんです。

飼い猫ちゃりりん
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クレヨン様
文章が上手いですね。
早い段階で娘の素性を明らかにした方が読者には親切ですね。
景色は目に浮かびます。その調子でもっと美しい絵画にして下さい。
中々良い作品とは思うのですが、ただ非常に残念なことが一つあります。
それはラストです。
憎しみは「憎い」という言葉で表現してはいけない。
表現するなら描写する。

例えば、娘は家に戻るとメダルを崖から投げ捨てようと崖っぷちに立つ。でも捨て切れない。貧乏人にとっては莫大な財産なのだ。悔しく、惨めで涙が流れる。娘は歯が折れそうなくらいメダルを噛んだ。
娘は復讐を誓う。娘は悪魔に魂を売ってでも美貌を手に入れようとする。
王妃は当然だが娘より先に老いて美貌を失ってしまった。
王は宮廷の女には飽き飽きしているから、身分を隠してたまに売春宿に訪れた。
そこで絶世の美貌を持つ売春婦の噂を耳にする。
ついに王はその売春婦と臥所をともにする。
売春婦が服を脱ぐと、女神をも凌駕する肉体が王に眼前に現れた。しかし、彼女の首には金のメダルのネックレスが。そして、そのメダルには彼女の歯形が残っていた〜

それか、全く描写しない。「憎しみ」というワードも使わない。
娘はメダルを奪われて、棒で叩かれて、追い返されて終わり。
この方が悲惨で読者の心に響くと思う。

とまあ余計なお世話でごめんなさい。
あくまで飼い猫の趣味です。サラッと聞き流してください。

飼い猫ちゃりりん
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クレヨン様
ちょっと言い忘れたけど、これほど想像力がかき立てられる作品は、あまり見ないような気がします。
やはりこの作品には、何か魅力を感じますね。

November
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【王と優しい娘】読みました!
面白かったです!良いですね、こういう面白い作品を読むと、とても創作意欲が湧きます!
今回思ったのは文章が上手なこと、負の感情が上手く表現できてるなと思いました。
僕みたいな初心者が何を言っているんだって感じですが。勉強になりました!読ませていただきありがとうございます!

クレヨン
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 飼い猫ちゃりりんさん、コメントありがとうございます。

 魅力を感じると言っていただけて大変うれしいです。ありがとうございます。

 なんで憎悪の一言で終わらせかなんですが、このあとに続くものがそのまま帰る、だったんですよね。王様に逆らうわけにもいかないしな、と思って壮大な復讐とか考えていませんでした。
 
 結果として苦し紛れの、雑なラストになってしまったなと思います。

クレヨン
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Novemberさん、コメントありがとうございます。

 お褒めの言葉をいただけて大変うれしいです。慢心せず今後も精進していきます。

パイングミ
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拝読しました。確かな筆力の作品で安心して読むことができました。主人公の少女の世間知らず&純な感じもよく描けていたなと(王都でぶつかる描写とか)。また、現在→過去(回想)が何度か行き交う形ですが、混乱もほぼありませんでした。そういった構成力も踏まえ良かったと思います。

>メダルを取り返してこいと言われていたら絶対に捕まえようとするはずなのだが。
>私がメダルを持っていることは王しか知らないのだから。

気になった点はあまりないのですが、私の読解力の問題のせいかここが良く分かりませんでした。王が手の平返しをしたのなら、メダルを絶対に取り上げる気がしたんですね。無垢ゆえに「家にきちゃった」ある意味暴走する少女に王の証的なものを持たせていたら、危険な気がします。復讐に燃える彼女が悪用しないとも限りませんし、その芽は摘んでおくのかなと。

重箱の隅をつつくような感想ですみません。次作も楽しみにしています。

クレヨン
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 パイングミさん、コメントありがとうございます。

 疑問はもっともです。この作品はラストが中途半端なところで終わっているだけに回収すべき伏線をほとんど回収できていません。

 そして、なんで王が危険を冒してまでメダルを持たせたままにしたのかなんですが想像していたものはありました。それは関与を認めたくないから、というものでした。

 メダルを回収するってことは、自分のものだと認めたことになります。そうしたらなんで平民の娘がメダルを持ってるのって話になります。渡したんだ、と言ったら王妃とかにすごく突っ込まれるでしょう。かといって、落としたとも言いにくいです。そんな高価なものを失くしておいてなぜ何も言わないんだって怒られます。

 よって、そんなメダルは知らないで通すしかなかったわけです。門番としても、命令にない仕事はしないということでとられなかったという想像をしてました。

 しかし何も書いていないのでこれが読者に伝わるわけがありません。よってこの設定もまったく無意味です。

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