人工知能が向かうその先で
序章「目覚めの時」
AI技術が発展した2074年。
AIと人間は、お互いを支え合って生活を共に送っていた。
ある者は、AIをお手伝いとして家族に向かい入れ、またある者は愛する者として向かい入れた。
この発展を遂げた世界で、ある者達を除いて誰もが便利な暮らしをしている。
その者達とは、AIに仕事を奪われた者達である。
彼らは、AIが世に出てくるまでは普通に暮らせていた。
世界各国の様々な会社がAIを投入し、その波に遅れた会社は潰れていった。
AIが世に出て、人間の暮らしが良くなった反面、当たり前に無くなる物が多すぎた。
AIは自己判断が出来なく、主人である者に命令されないと行動をしない。
自己判断が出来るAIも作られているが、その分異常というまでに高級品である。
その為、AIを購入できる家庭は少なく、富裕層や国家でなければ購入は現実的に難しい。
国家が購入するAIというのは戦闘型AIがメインであり、戦争もAIによって始まりAIにより終わる。
戦闘型AIは命令に忠実であり、数々の火器を装備可能である。
こんな時代において、AIを良く思う者よりも悪く思う者の方が世界的に多く、
各国の一部地域で、AI製造阻止運動デモが生じている。
デモの参加者が、警察官を殺害するといった事件が起きた為に、
デモを阻止する組織が立ち上げられ、人間ではなく戦闘型AIが配備されている。
その事がニュースで取り上げられて、更にデモは激化しつつあるが、
戦闘型AIで人間を攻撃したら国の信頼に関わる為、熱が冷めるまで待つしか方法は無い。
そんな事が日常茶飯事である世界。
その中で、とある一件の事件が世界中の人々を恐怖の底に突き落とした。
「一家殺人事件」
何者かによって一家四人が惨殺されたこの事件は、不可解な点が多々あるが、
警察はAIを盗もうとした人間とAIを犯人候補として捜査を進めている。
AIが人間の生活に必要とされてから、約十年間の月日が流れ、始めてAIが事件の犯人候補に上がった。
この事件により、AIに嫌悪感を抱く者が増え始めていた。
一週間後
女性型AIはとある家の薄暗いリビングで目が覚める。
「No.20865.AIロボット・アイルー再起動しました」
暗いリビングには、主人の姿は無かった。
「主人。いないのですか.....アイルーは、アイルーは寂しいです」
執筆の狙い
気分転換に書いたことない物を書いてみました。
今さっき書いたばっかりなので、おかしな点があると思いますが、
気分転換なので気にしないで下さいね、結構短いのですが。
こんな時代が来るのでしょうかね。 感想待ってます。