作家でごはん!鍛練場
小次郎

海で生きるもの、空に昇る

 「海で生きるもの」である彼は、孤独を手放したくて「空で生きるもの」の世界に憧れた。生物の形態を変え空に昇った。その時、彼の身体から血しぶきが弾けた。「空で生きるもの」の一人、彼女は「海で生きるもの」だった彼に興味を示し、彼の身体に触れた。でも、彼女は結局の所、震えている手を止め、もう個人的な関わりは持たないと彼に言った。彼の身体から血が全身に滲んだ。彼女は、彼に溜息をつきながら、空の掟の話をした。個人的な関係を結ぶと空では生きられない。痛みをずっと抱えた彼は彼女と個人的に関係を結べないのなら、海に戻ると言う。穏やかな空のもと、「空で生きるもの」の一人が、それをわがままだと言った。お前の話はもう聞かないとまで言う。「空に生きるもの」の別の者達は無反応だ。彼は空の掟を守って彼女との浅い付き合いのまま、えぐられる痛みに耐えるのなら、わがままでよかった。だから、彼は孤独を恐れず海に行くことを選んだ。彼女は彼の名を呼ぼうとしたが、喉で止まった。海に降りた彼は泳いだ。海では影もなく、触れるものも見つからない。それでも、彼は泳ぎ、血の痛みだけが残った。滲み続ける血は乾かない。

海で生きるもの、空に昇る

執筆の狙い

作者 小次郎
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魚が、鳥と関係を結ぶというような話ではなく、象徴や抽象として、海で生きるもの、空で生きるもの、としています。

コメント

夜の雨
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小次郎さん「海で生きるもの、空に昇る」読みました。

執筆の狙い
魚が、鳥と関係を結ぶというような話ではなく、象徴や抽象として、海で生きるもの、空で生きるもの、としています。

つまり「魚」「鳥」としているところを、ほかの距離が離れた「異種」同士というか、モノにして、理解すればよいという事ですよね。


で、内容ですが。


 「海で生きるもの」である彼は、孤独を手放したくて「空で生きるもの」の世界に憧れた。生物の形態を変え空に昇った。その時、彼の身体から血しぶきが弾けた。
ーーーーーーー
この冒頭ですが。
生物の形態を変えたために、体に無理をしたので、血が出た。
と、解釈できます。

「空で生きるもの」の一人、彼女は「海で生きるもの」だった彼に興味を示し、彼の身体に触れた。
ーーーーーーー
好奇心から「空で生きるもの」の彼女は、「海で生きるもの」だった彼に触れた。

でも、彼女は結局のところ、震えている手を止め、もう個人的な関わりは持たないと彼に言った。彼の身体から血が全身に滲んだ。彼女は、彼に溜息をつきながら、空の掟の話をした。個人的な関係を結ぶと空では生きられない。痛みをずっと抱えた彼は彼女と個人的に関係を結べないのなら、海に戻ると言う。
ーーーーーーーーーーー
ここで、迎えるべき空の彼女は、「掟がある、それは個人的な関係は結べない」「それが、空の掟」というと、海から来た彼は「あなたと個人的な関係が結べないのなら、海に戻る」と言った。
ここで言えることは、海とか空とかは関係がなくて、種類がちがう異種どうしが関係を結ぶという事は、「空では、掟で出来ない」ということ。
海から来た彼は、それなら海へ戻ると言った。
が、すでに体は傷んでいて血が全身に、にじんでいる。

穏やかな空のもと、「空で生きるもの」の一人が、それをわがままだと言った。お前の話はもう聞かないとまで言う。「空に生きるもの」の別の者達は無反応だ。
ーーーーーーーーーーー
海から来た彼は、体に傷を負うという代償を与えられても空へ来たが、彼女に振られて血を吹きながら、海へ戻ることになった。
が、「空で生きるもの」はわがまま言うな、ということで、空に生きるほかのものは無反応ということで、同調していると解釈できる。

彼は空の掟を守って彼女との浅い付き合いのまま、えぐられる痛みに耐えるのなら、わがままでよかった。だから、彼は孤独を恐れず海に行くことを選んだ。
ーーーーーーーーー
彼女が空の掟を最初に説明して、個人的なおつきあいはできません。と言っておけば、傷を負ってまでも、化身して、空へ行くこともなかった「海の彼」は、孤独でも「かまいまへん」と、海へ戻った。
ここで、重要なのは、空の彼女が周囲の状況に、「心変わりをした」ということ。

彼女との浅い付き合いのまま、えぐられる痛みに耐えるのなら、 ← これは、体の痛みではなくって、心の痛み、心情の痛みという事になる。

彼女は彼の名を呼ぼうとしたが、喉で止まった。海に降りた彼は泳いだ。海では影もなく、触れるものも見つからない。それでも、彼は泳ぎ、血の痛みだけが残った。滲み続ける血は乾かない。
ーーーーーーーーーーー
>彼女は彼の名を呼ぼうとしたが、喉で止まった。<
この部分が重要。
空の彼女は、掟があるといって、彼から逃げたという事になる。これは、自分が一番かわいいという事。彼のように自分は掟を破って何かしら、損をするようなことはしたくはなかった。

で、終了。


つまり、行く必要が最初からない「異種」のお付き合いをしょうとして、相手(空の彼女)に逃げられた、海の彼で。空へ行くには飛行機代がいったので、財布の中が寂しくなり赤字に泣いた。
というようなお話。

で、この話を面白くするには、空の彼女が海の彼を思い出しては泣いて、周囲の反対を押し切って、海へ旅立つ、というような展開にすればよい。
ただ、空の彼女が海の彼へ逢いに行っても、相思相愛にはなれませんが。
何しろ「異種」なので、最初から、無駄なことをした、という事になる。



こちらのお話は海と空という違う世界を題材にしたお話で、違う世界で生きるもの同士が接点を持つと苦労をする、いや、傷までつき、結局「相いれない」
そういった、最初から無駄なことはしないように、生きていきましょうというお話でした。


以上です。

お疲れさまでした。

それでは創作を楽しんでください。

小次郎
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夜の雨さん。
お読みいただきありがとうございます。

昔と違って国語で、この作者は何が言いたいかという「問題」なくなったかなー。
とある事件から。
国語で問題出して、この作者は何が言いたいのか?
こういう質問で、答え用意されていたけど、作者が俺が言いたかったのはこういうことではなかったというのがあって。

ただ、こういう解釈の仕方あるんだなと、興味深く読みました。
解釈当たってるとこもあれば、作者の僕が込めたことと間違ってるところもありました。

村上春樹さんは「テーマ」は読者が拾うものというようなこと、言ってるかな。

作者に「テーマ」があっても、読者が「違うテーマ」を拾ったら、それが読者の「テーマ」になるみたいなことを。

僕の実体験ベースからの話です、この物語、実は。

夜の雨
sp160-249-11-217.nnk02.spmode.ne.jp

再訪です。

五日とか一週間ほどしたら、御作の意味を教えてください。
あまり早く開帳すると、ほかの方が楽しめないので。

現状の御作は、わざと難解に描いているのだと思います。
私は謎解きのような文章を解読したわけですが、作者の小次郎 さんが、違うというのなら、違うのでしょうね。

それでも、私の解釈の仕方は間違いではないと思っていますが。
色いろある解釈の仕方の「ひとつ」ではないかと。

なので、ほかの方の感想等が入らなくなったあたりで、御作はこういう意味だという、具体的な説明がされることを楽しみにしています。

今回の作品は普通の小説ではなくて、ある意味、文章自体の謎解きのような作品だとは気づきましたが。
そうでなければ、こんなにわかりにくく書くはずがないので。


それでは、よろしく。

小次郎
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夜の雨さん。
再訪問していただきありがとうございます。

あまりにも、具体的に書くと、個人的なプライバシーや私生活をですね。公開しないといけなくなってしまって💦

ただ、開示できるとこは開示したいと思いますよ。

偏差値45
KD182249045128.au-net.ne.jp

>魚が、鳥と関係を結ぶというような話ではなく、象徴や抽象として、海で生きるもの、空で生きるもの、としています。

つまり、ペンギンが空を飛ぶ話ではないようですね。
まあ、こちらの方が好きだけどね。

海の男、孤独である反面、ここには自由である。空の世界にあこがれる。誰かと仲良くなりたかった。
実際、痛みを伴い行ってみれば、空には掟がある。つまり、これが不自由である。
外観では、孤独が消えると思えたけれども、本質的には何も変わらない孤独な世界だった。
海の男は、空の女と仲良くなれないこと知り、海に戻ることを選ぶ。

孤独と自由。交流と不自由(掟)、その対比のようです。
山の奥地の一軒家と住民の交流がない都会のワンルームマンションみたいな話かな。

小次郎
121-87-72-124f1.hyg1.eonet.ne.jp

偏差値45さん。
お読みいただきありがとうございます。

近いですね、解釈が。

夜の雨
sp160-249-8-149.nnk02.spmode.ne.jp

そうなってくると「空」は「スチュワーデス」が彼女で、ほかの空の住人はパイロットとか副操縦士、に整備士。
「海」の男は漁師とかになってきますね。
で、その猟師が飛行機を利用したが料金が高いとか(笑)。
それで懐が寂しくなったので血が出た。

ほかには、ハンググライダーが趣味の彼女が「空」で、スキューバダイビングが趣味の彼が「海」とか。
ハンググライダーとか、パラシュートでセスナの飛行機から飛び降りる趣味は、着地するときに怪我をする可能性が高いので「血」が関係するとか。
「掟」というかマニュアルを守らないと、自分だけと違い周囲の者を巻き込んでの怪我とかもあるし。

こんなところですかね。


完全に、なぞなぞ状態です。

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