作家でごはん!鍛練場
小次郎

また会えるよ

 運転するバスが△△停留所に到着しようとしている。降車ブザーがつい五分前に鳴り、俺はバスを停める心の準備をしていた。同僚の鈴木が滅多にない事故を起こしたのを思い出す。事故と言っても、交通事故ではない。運転に集中するあまり降車ブザーが鳴っているのを忘れ、バス停に停まらず次のバス停に向かったのだ。事故はないようにしたい。今日は結婚記念日。七年前の1978年、6月6日に俺達は結婚している。結婚記念日にどんな些細な事故でも起こしてなるものか。始末書を書かされて、時間を取られたくない。結婚記念日に遅れるような妻を悲しませるような男になってなるものか。
「間もなく△△、間もなく△△」
 俺は、車内マイクを使い客に知らせた。市街地を抜け、周りの風景が田園風景に変わる。緑に色づく田園の水から、光が反射するのが映る。△△停留所はこの先のカーブを曲がって、煙草を十回程吐くほどの所にある。
 カーブを曲がり、徐々にスピードを落とし、俺は△△停留所に停めた。ルームミラーで、どんな客が降車するのか確認。七歳ぐらいの、少年少女が、通路に出てくる。出口に向かって歩いてくる。他に降りる客はいないようだ。俺は、出口のドアを開ける。少年少女たち転んだりせず、無事降りてくれよ。そう願っていたら、少年少女たちが、お金を運賃箱に入れ、ちゃんと料金もあっているのを目視した。
「おっちゃん、本当にここ△△なの?」
 少年が怯えた目で、俺に尋ねてきた。

 俺は一瞬、降車するバスの停留所を間違えたのかと思い、周りの風景に視線を動かした。
「よく見たらいい、△△だろ」
「でも、△△に見えて、△△じゃないかもしれない」
 うん? 禅の難問か? 仏教の問いか? でも、七歳ぐらいの少年が怯えた目で禅や仏教のこと言うわけないよな。しかし、確認は必要だ。
「君、禅や仏教みたいなこと言うんだな」
「ぜん? ぶっきょう? なにそれ」
 やっぱり、禅や仏教の問いではなかった。
「じゃあ、どうしてここが△△ではないと思うんだ?」
「僕ね、ずっと前△△町にいたとき、迷子になったんだ。いつもと違う風景だった。いつもと違うものが見えて怖かった。で、違う子も隣にいて、ここどこなんだろうと泣いていたんだ。でも、ここにずっといても仕方ないからって、ちょっと歩いてみたら、△△町だった。ここ△△に見えるよ。でも、△△じゃなかったらどうしようと思って、僕怖い」
「ここが、いつもと、違う風景に見えるのか?」
「う、うん。いつもと同じ△△町に見える。でも、△△町に見えて△△町じゃなかったら、怖い」
 俺は俯いた。
「△△町に見えて、△△町じゃなかったらか? こんなこと考えたことなかったな」
「だからね、怖いんだ」
 俺は、少年を見据えた。
「安心しろ、△△町だ。隣の女の子を見ろ。堂々としているじゃないか。男の子が女の子に負けちゃいけないだろ」
 男は女にいつなんどきも負けてはいけない。この子に教えてあげないといけない。少年はきょとんとした表情をする。
「どうして、男の子って女の子に負けたら、いけないの? 僕全ての子に負けてるんだよ。男の子だけじゃなく、女の子にも、全ての子に、この隣の子にも負けている。おっちゃん、どうして男の子は女の子に負けてはいけないの?」
「君、全ての子に負けてるの?」
「負けてるよ、全部全部、何一つ勝ったことない」
「なに一つ勝ったことないって?」
「うん」
「かけっこは?」
「負けている」
「勉強は?」
「負けている」
 信じられなかった、こんなに喋れる子がなに一つ勝ててないなんて信じられない。
「ねー、おっちゃん、どうして男の子は女の子に負けちゃいけないの?」
 ここは、腹をくくって話さないといけないなと思った。
「君は勇気がある子だね」
「どうして?」
「本当に思っていることを言うと、それは間違っているという人がいるからだよ。君の勇気に、応えて、おっちゃんも本当のことを話すよ、おっちゃんも女の人に実は負けてるとこいっぱいあるんだよ。でも、強がって負けていないと嘘をついている」
「そうなの?」
「ああ、おっちゃんと比べ君は勇気がある。実はね、おっちゃんの子は喋れないんだよ。こんなに喋れるんだから、君は、何か一つぐらいは、誰かに勝ててると思うよ」
「そうかな?」
「ああ、君を自分の子供にほしいぐらいだ」
「どうして、おっちゃんの子喋れないの?」
「喋ってたんだよ、もっと小さな頃は。でも、おっちゃんがいろいろ小言を言ったせいか……」
「そっかぁ」
「君とは、また会いたいな」
「きっと、また会えるよ」
 少年が満面の笑みを浮かべる。
「さあ、降りて」
「うん」
 少年少女たちが降り、俺の心中で何かが変わった気がした。俺の子供にこの子の話しをしてみよう。そう思い、バスを発進させた。

また会えるよ

執筆の狙い

作者 小次郎
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僕が、七歳ぐらいの頃を振り返り、バスの運転手の内心を想像しながら書きました。忌憚のない、感想をお待ちしております。

コメント

偏差値45
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>運転するバスが△△停留所に到着しようとしている。

好みの問題ではあるけど。△△よりも空想の地名であっても具体的にあった方がいいかもしれない。
その方がリアリティがあるからね。
そうで無ければ、>七年前の1978年、6月6日に俺達は結婚している。
ここまで具体的に書く必要もないような気がする。
そのぶん、文章を軽くして読者に読ませた方がいいかな。

>「間もなく△△、間もなく△△」
 俺は、車内マイクを使い客に知らせた。
僕の知る限りバスの場合、基本的に自動音声案内だと思うよ。

会話の時間。終点であれば、長く話しても問題ないけど、そうではないのだろうからね。
他に乗客がいなかったとしても、その後で乗客があるかもしれないので、問題があるかもしれない。


>△△に見えて、△△じゃないかもしれない」
まあ、そういうことはあるかもしれない。
駅の西口と東口では全然違うからね。でも北口は似ていたりして……。

>どうして、男の子って女の子に負けたら、いけないの? 
「世界一でなくても、二番ではダメなんでしょうか」 蓮舫の言葉を思い出した。
まあ、それはさておき。
男女平等的視点で言えば、負けてもいいんでしょうけどね。
むしろ、負けてあげた方がかっこよかったりして……。

>「喋ってたんだよ、もっと小さな頃は。でも、おっちゃんがいろいろ小言を言ったせいか……」
ここだけ妙にリアルだったりして……。
まあ、反抗期なんだろうな、なんて予想しちゃうね。

そんなことを思った次第です。

小次郎
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偏差値45さん。
お読みいただきありがとうございます。

>好みの問題ではあるけど。△△よりも空想の地名であっても具体的にあった方がいいかもしれない。
その方がリアリティがあるからね。

ありがとうございます。書き直します。

>僕の知る限りバスの場合、基本的に自動音声案内だと思うよ。

時代考証があります。当時は、自動音声ではなかったと記憶しています。

>男女平等的視点で言えば、負けてもいいんでしょうけどね。
むしろ、負けてあげた方がかっこよかったりして……。

えっとぉ、昭和の空気感ですね。男は女に負けてはいけない。その昭和のジェンダーの空気感を書きました。今は、空気感変わってきていますね。

いろいろ、指摘していただき感謝。

親と子はいろいろありますよね。反抗期だった? かもしれませんね。

天ピカ
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読ませていただきました。

先の指摘でもありましたが、そもそもバスの降り場で話しすぎと思いました。主人公は結婚記念日にできるだけ早く帰りたいのでは?
> 他に降りる客はいないようだ。
ここで降りる客はいなくても、客自体は他にいるということですよね。
時間調整とか?

> おっちゃんがいろいろ小言を言ったせいか……
自責の念がある反面、おっちゃんの子は喋れないから君はすごいだの、自分の子供に欲しいだの、感情移入できないです。

> 俺の子供にこの子の話しをしてみよう。
「あの子はお前と違って勇気があって、お喋りだった」って言うんですか?やめた方が良いと思いますけど。。。

結婚して7年、できちゃった婚的に見積もって子供は少年と同い年くらい、その点があまり活かせてないように思いました。
街版のカプグラ症候群みたいな話、勝ち負けの話、親子の話、いくつかの話が独立していて、主題が見えてきませんでした。

小次郎
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天ピカさん。
お読みいただきありがとうございます。

>先の指摘でもありましたが、そもそもバスの降り場で話しすぎと思いました。主人公は結婚記念日にできるだけ早く帰りたいのでは?
> 他に降りる客はいないようだ。
ここで降りる客はいなくても、客自体は他にいるということですよね。
時間調整とか?

そうですね、これでも話しだいぶんカットしていて、実際当時の僕はバスの運転手ともっといっぱい話しましたね。
バスは、停まって待つ時間もあるので、大丈夫かなって思うんですが、たぶんですが、たぶん。

>俺の子供にこの子の話しをしてみよう。
「あの子はお前と違って勇気があって、お喋りだった」って言うんですか?やめた方が良いと思いますけど。。。

それは、ないと思いますよ💦

ただ、いろいろ想像の余地を作っている場面なので、ここは、残したいかな。

>結婚して7年、できちゃった婚的に見積もって子供は少年と同い年くらい、その点があまり活かせてないように思いました。
街版のカプグラ症候群みたいな話、勝ち負けの話、親子の話、いくつかの話が独立していて、主題が見えてきませんでした。

ええ、僕の筆力不足なんでしょうが、ここは、改善が難しい💦

小次郎
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天ピカさん。
物語ないで、大きなバスターミナルで待っている時間があると、それまで各バス停で客を、遅らせてしまい申し訳ないがこの子と少し話してみようと思った。とか? 挿入してみようかなと思います。

> おっちゃんがいろいろ小言を言ったせいか……
自責の念がある反面、おっちゃんの子は喋れないから君はすごいだの、自分の子供に欲しいだの、感情移入できないです。

うーん、いい案あればよいんですが💦

天ピカ
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田舎で平日なので途中下車が少なく、想定以上にスムーズに進んだため、次の停車場まで時間調整が必要だった。とか

主人公は「喋れない」と言っているが、実際は「喋らない」という認識の違いも重要だと思うので、
自分の子供と同い年ぐらいの子が意外と物を考えていることに気付かされ、自分の誤ったしつけ方に気づいた。みたいな
自省の感じが自然かなと思ったりしました。創作は自由なのでいろいろ考えてみてください。

小次郎
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天ピカさん。
考えて、再掲載します。

その時、お時間があればまたお読みいただければ助かります。

しいな ここみ
KD106146010151.au-net.ne.jp

△△多すぎ!

あとやっぱり停車中にこんなに会話しちゃ迷惑だと思いました。

運転士さんのはいけいも

しいな ここみ
KD106146010151.au-net.ne.jp

途中送信失礼しましたm(_ _;)m

運転士さんの背景もよくわからなくて、話に寄せてもらえない感じでした。

もっと何か感じさせて!щ(゜д゜щ)

青井水脈
171.3.165.54

「また会えるよ」
作中の舞台は1985年(昭和60年)6月6日。
>男は女に負けてはいけない。その昭和のジェンダーの空気感を書きました。今は、空気感変わってきていますね。
>△△停留所はこの先のカーブを曲がって、煙草を十回程吐くほどの所にある。

当時の空気感は感じられました。

>少年少女たちが降り、俺の心中で何かが変わった気がした。俺の子供にこの子の話しをしてみよう。そう思い、バスを発進させた。
バスの運転手と乗客とのちょっとした交流で、一人の父親である運転手に心境の変化が芽生えた、子どもとも話してみようと思い立って良かった。そういう日常的でハートウォーミングなショートストーリーを書きたかったのかと。推敲される際は、主題が伝わるのを意識されるといいかと思いました。

小次郎
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しいな ここみさん。
お読みいただきありがとうございます。

>△△多すぎ!

多いですね。えと、架空の地名に変えて書いたら、雰囲気変わるかなと思いますが、どうなることやら。

>運転士さんの背景もよくわからなくて、話に寄せてもらえない感じでした。
もっと何か感じさせて!щ(゜д゜щ)

一応、心理描写を追加しますね。これで、背景情報は増えます。

この物語、当時の昭和の世界感書いているつもりなんですが、感じさせる力が足りなかったですよ。

一応、既に加筆修正したものあるんですが、まだ足りないかも。

でも、この物語はよりは進化してるかもです。

小次郎
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青井水脈さん。
お読みいただきありがとうございます。

>当時の空気感は感じられました。

よかったです、一人でも感じさせることができて。

>バスの運転手と乗客とのちょっとした交流で、一人の父親である運転手に心境の変化が芽生えた、子どもとも話してみようと思い立って良かった。そういう日常的でハートウォーミングなショートストーリーを書きたかったのかと。推敲される際は、主題が伝わるのを意識されるといいかと思いました。

一応、主題は書いたつもりなんですが、いろいろ散漫になっているのが原因かもしれないです。練り直しましたが、これでいけるかってことですが。

夜の雨
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小次郎さん「また会えるよ」読みました。

バスの運転手が主人公で、その日が結婚記念日。
ということで、事故を起こさないように安全運転ほか、業務事故、つまり停留所に停まらなければならないのに、通過した同僚もいたとかで、そういったバスの運転手としての事故も気をつけなければならない。

などの「前振りがある」ところに、△△停留所が近づいてきた。5分前には次の停留所で降りたい旨のボタンが押されている。

やがて、△△停留所に着き、バスの運転手である主人公が意識していると、子どもたちが背後から前の降乗口近くまでやってたので、降りるのだろうと思うと。
運転手さん、「ここは△△停留所ですか?」とたずねてきた。
つまり、△△停留所と「似て非なるもの」の話題を振ってきた。

そこで、運転手は子供たちにしっかりと相手をしたわけだが、読んでいて、「業務事故」が、冒頭で頭にあるし、「結婚記念日」が読み手の頭の中にあるので、厄介なことにならなければよいのだが。
と、考えていると。
あんがい、すんなりと終わりました。

つまり特段不思議なことやら事故に難する出来事が起きるわけでもなくて、終了しました。

結局は主人公の運転手と子供たちとのコミュニケーションのエピソードでした。

話は仕掛け人の運転手が、事故ほか業務の失態などを含めて本日は結婚記念日なので、スムーズに仕事を終えたい。
と、考えているところに、子供たちが、△△停留所で降りるときに。謎かけにも似た質問をしてきた。
このあたりのエピソードを面白おかしく描いたのではないかと。

後半は子供たちと運転手とのやりとりが結構長引いていたので、ほかの乗客からクレームがつくとか。
または、次の停留所に着くのが遅れたとかのオチがあるのかと思いました。

で、こういう手もあります。

子どもたちと運転手が御作のように結構長く話をして「読み手の気持ち」を「やきもき、させる」。
そのあげく、バスから降りていく子供たちを運転手が見ていると「ふさふさの尾っぽが、揺れていた」という、運転手側からの描写を入れておく。
こうすると、読み手は「ははぁ……、あの子供たちはたぬきか。と、疑います。つまり人間を化かしていた。

そのあと、バスは山道を走り、やがて奥深くにある木々がうっそうと茂るところのぽっかりとあいた空き地に停まる。
黄緑色の光がそこら中に反射する夕暮れから夜が迫っていた。
という事で、バスから降りてきた運転手は体中が毛むくじゃらなタヌキだった。
で、終。
こういうやり方もアリかなと。
つまり、読み手をひっかけるための「化けタヌキ」のお話。


お疲れさまでした。

小次郎
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夜の雨さん。
お読みいただきありがとうございます。

>で、こういう手もあります。

子どもたちと運転手が御作のように結構長く話をして「読み手の気持ち」を「やきもき、させる」。
そのあげく、バスから降りていく子供たちを運転手が見ていると「ふさふさの尾っぽが、揺れていた」という、運転手側からの描写を入れておく。
こうすると、読み手は「ははぁ……、あの子供たちはたぬきか。と、疑います。つまり人間を化かしていた。

そのあと、バスは山道を走り、やがて奥深くにある木々がうっそうと茂るところのぽっかりとあいた空き地に停まる。
黄緑色の光がそこら中に反射する夕暮れから夜が迫っていた。
という事で、バスから降りてきた運転手は体中が毛むくじゃらなタヌキだった。
で、終。
こういうやり方もアリかなと。
つまり、読み手をひっかけるための「化けタヌキ」のお話。

このオチは、面白いですがね(笑)
今回はこのオチではない方向性にします。それにしても、毎度のことながらよくいろんな発想できる方だなと感心しますよ。

>後半は子供たちと運転手とのやりとりが結構長引いていたので、ほかの乗客からクレームがつくとか。
または、次の停留所に着くのが遅れたとかのオチがあるのかと思いました。

えと、このご指摘から、子供との会話中にルームミラー見たらおじいさんが、苛々していて、それでもこの子との会話を続けたいって、気持ちを書いたら、もっとこの話活きるかなと思いました。

>結局は主人公の運転手と子供たちとのコミュニケーションのエピソードでした。
一番書きたかったことは、ジェンダーのことだったんですが、上手く書けません。そこで、方向性を転換し、もっと主題に統一感があるようなものを書こうと思っています。

平山文人
zaq31fb1c44.rev.zaq.ne.jp

小次郎さん、作品を拝読させていただきました。

幼少期の記憶をベースに書かれているとのこと、昭和後期の雰囲気がよく表現されていると感じます。

技術的な点で一点、たしかに△△が多く感じます。過去の話ですし、普通に田中町でよかったと思います。

確かに、バスの降車の際にそんなに話すと邪魔にならないか? という観点はあるでしょうが、それは正しいとしても、なんというか、昭和のおじさんおばさんってこういうとこあるんですよ。人懐っこく子どもに接するというか、時にはバチンと頭叩いたりとか、今みたいにコンプラとか人権とかの意識がありませんからね。もちろん、子どもの人格も人権も尊重されるべきです、それはそうなんですけど、本作からは「それとは角度の違う、人の温かさ」を感じるんです。例えば、江戸時代の文献に差別的だ! というのがナンセンスなように、「その時代をありのままに書く」というのはとても大事な事だと思うのですよね。これを封じるなら明治時代のクッソ女性差別的な作品、全部アウトです。一葉の「たけくらべ」ですら、美登利は最後風俗で働きだしますし、それをある種の青春小説として書いてますから。ただし、公正に言うと、この作品を現代を舞台に書くことは反対だとは言っておきます。

それでもなお、ちょっとまずいかな、と思うのでしたら、作品の最後に「現代の価値観で考えると妥当ではない表現があるかもしれません、作者は登場人物の価値観に同意するものではありません」と書いておけばよいのではないでしょうか。

それではこれからもお互いに頑張りましょう。

小次郎
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平山文人さん。
お読みいただきありがとうございます。

いやー、平山文人さんの方が暖かいですね。この物語よりも。
高評価は嬉しいですね。
もっと改稿して、これ以上のものを書かないと。

三色トリノ
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始まって数文字目の事故3回で挫折。
時系列うんぬんとか、同じ語彙や漢字の多用とか、文章を整理してないまま書いてそう
推敲なんて概念もないのでしょうね。

間もなく△△停留所に到着する。降車を知らせるブザーは五分前に確認済みだ。俺は自分に言い聞かせるように心の準備をしていた。三日前に同僚の鈴木が起こした――乗客を降ろさずに素通りした――「事故」を聞いたときはさすがに驚いた。慣れのせいにはしたくないが、緊張感は常に持つべきだ。

とか書けば、事故3回も同じ字の乱用も避けれるのでは?
読書100冊するか、5分で200字ドリルを毎日5000字くらい×1ヶ月やるとか、練習しないと上手くならないと思いますよ
文章力よりも先に思考力を鍛えましょう(それが無いと、読解力も文章力もバグる)

小次郎
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三色トリノさん。
お読みいただきありがとうございます。

さすがに、読書量百冊はクリアしておりますね。
それ以上読んでいますかね。

>事故3回も同じ字の乱用も避けれるのでは?

ここは、よくわからなくて。
そういえばリアル鬼ごっこの作者さんとかはどうなるのでしょうか?
この方の小説は読んだことないですが、重複表現非常に多いという噂聞いたことありますね。

ただ、確かに、僕の物語は文章力あまりないかもしれませんね。

思考力はどうだろう?

とはいえ、導入だけでも目を通してくれたのは嬉しく思います。

小次郎
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三色トリノさん。
よくわからなくなってきましたよ、正直なところ。

事故の三回以上の表記は避けられそうですが、頑張れば。
でも、正直よくわからないが、本音。
わからないのは、重複表現ってそんなに避けた方がよいんだろうかなってことなんです。
この物語において「は」ですが、重複表現が味になりそうな気もしていて。
難しいところですよ。

小次郎
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でも、導入だし、ひっかるんでしょうね。事故は削った方がよいかもしれない。
でも、いまいちピンとこなくて。

浮離
KD059132144178.au-net.ne.jp

これを読んで、一部をかい摘んで”指摘”だとか改善の余地をあげつらうだとか、個人的には気が知れません。

わるい言い方してしまうと、発達障害みたいな思考の羅列に終始して見えるだとか。
主題云々以前に必然性が恐ろしく欠落してるはず、って言い方はわかりづらいですか。

例えばなんですけど、語り手はどうしてバスの運転手なんですか?
あるいは、どうしてバスの運転手であるべきだったんですか? って言った方がよりクリティカルなはずなんですけど。

同僚の事故エピソード必要ですか? それにまつわる気をつけよう云々、結婚記念日なんちゃらだとか、表現したいことはわからないことないですけど、そんな引き出し方であるべき理由って説明できますか。

変わった物言いをする子どもを相手に、まともな大人が禅問答的だとかそんな真に受けたこと思いますか普通。
絶対事故しちゃいけない職業人が職務を放り出して私的な印象理解が先走るとか、むしろかなり注意力散漫な状態にあるような気が個人的にはしてしまうんですけどどうなんですか。
大人って、子どもに対してともあれどんなことを優先して思考を働かせるもの、危惧するものですか? まして社会的な場面においてその必要や態度に努めるものですか。
翻すなら、それを裏切る根拠に支えられてこその”小説”ってことなんじゃないのかって、それってものすごく基礎理解、当たり前の感覚値のはずって個人的には思うんですけど、言ってる意味わかりますか。

>△△じゃなかったらどうしようと思って、僕怖い

>△△町に見えて△△町じゃなかったら、怖い

まともな大人なら、もう十分この少年の基礎的な知能に危惧を覚えるはずかと思うんですよね。
おぼつかないものを抱えた憂うべく存在として、職務に準ずるならなおのこと、少年への個人的頓着より先走るものって当たり前にあるはずかと思いますよね、背筋をなぞる冷たい焦燥は否定できないものかと思いますよね。
翻すなら、そんな異常さをあえて興味深く運用するべきとするのが”小説”っていう世界に移行する定点になることでもあるはずなんですけど、作為がそのように働いたもののようにはどうにも受け取れない有り様でもあるはずなんですよね。

って、いちいち文句をつけても書き手には書き手にとっての何よりの理由があるので何かしら言い返せる気がするんだと思うんですけど、恐らくなんですけどそれってむしろ小説するためには足枷っていうかほとんど邪魔にしかならないもののはずだと個人的には当たり前に思うし、きっと認められないとは思うんですけど、だからこの有り様なんだろうなってわかりながらわざわざ文句言ってます。

この有り様って、上手下手以前に人として当たり前のはずの思考や感覚みたいなことから危惧を思い付かされるような危うさにある気がしてしまいますよね。
書き手には酷い言われ方のように感じられるはずなんですけど、それもわからないことないですよ。

>実際当時の僕はバスの運転手ともっといっぱい話しましたね。

って、書き手自身は弁明になりそうなつもりで言ってるみたいなんですけど、個人的にはそれがそもそもの間違いのはずだし、このお話を発達障害さながらに酩酊させる何よりの原因になっているはずって当たり前に感じますよね。
だって、読み手にはその前提は準備されていないはずですから。

>僕が、七歳の頃

が、いかに危ういものだったか、みたいな遥かな邂逅に紐づくならまともなはずだしそれがわかるならそもそもこんな有り様に泳ぐはずはない気がするし、紐づいた上でごく普通の感覚ならかなり危ういもののはずの”少年”を確かに書き手は書いたはずですけど、小説としてそれを確かに取りこぼしてる、運用し損ねてるはずかと思うんですよね。

他のところで”これはポエム”って言ったら所詮性悪丸出しで小説とポエムの区別云々白黒だの定義だのってありきたりな抗議にすり替えて所詮聞く耳ないこと白状してる捻くれ者とかいましたけど、それとは違っても書き手なりの言い分らしく同じことを言い返したくなるはずかとは思うんですよね。
でも同じこと言ってあげます。

これは、日記の履き違えです。

>実際当時の僕はバスの運転手ともっといっぱい話しましたね。

っていうのは、愚にもつかない抗弁であること、履き違えた作為なり根拠を書き手自ら明かしたもののはず、って個人的には当たり前に受け取りますよね。
先の捻くれ者同様、書き手もどうせわからないと思うのでわざわざお伝えしておくと、ポエムも日記もただの”例え”ですから。
ただの言い方です。特定、断定ではなく”小説”ならざる印象としての比喩ですから。
それをつかまえて区別だの定義だの言い腐って強がって恥ずかしげもないなんて、この世はちん子とまん子のどっちかさながらに何ごとも区別を示してくれないと格好つかないし不愉快すぎて夜しか眠れない! なんて大声で叫んでるアッパーな発達障害にも失礼みたいなクソガキうっとり馬鹿風情丸出しでしかないですよ自惚れやがって、不器用なだけならまだ救いはあるけど先天的じゃないならたかが傲慢、っていうか馬鹿なんじゃないの、なんてあたしなんか社会不適合らしく冷たく見過ごすだけのダメな人ですけど。

>俺の子供にこの子の話しをしてみよう。

これって、閉じの一文になるポテンシャルのはずなんですよね。
でも書き手はそれに気付けていないはずだし、気付いてるなら、

>そう思い、バスを発進させた。

なんて視点のブレた余計な一文で台無しにはしないはずなんですよね。


このお話ってサイコパスなバスドライバーの独白、無自覚の恐怖譚のはずなんですよね。
言ってる意味わかりますか?
それって、このお話をありのまま全救済するコスパ最強の読み方のはずなんですよね。

”おかしなことを言う少年”

書き手自身の記憶に存在する”自分少年”を掛け替えて存在させた”少年”であるべきお話を書き手は書いたつもりのはずなんですけど、それに遭遇して思考する語り手は発達障害さながらの散漫さでバスのハンドルこそ操り損ねはしなかったもののお話の運用をすっかり操り損ねる珍妙な語り手として事故ってる、っていうのは上に連なる好き勝手言いたい放題の感想の行列を努めて好意的に解釈した言い方なんですけど、書き手がまともな”小説観”をもって挑んだものとして酌量に努めるなら、行列の言い草ってものすごく狭小で平板で並ほどでもない少しも面白みもない無難解釈に疑いのかけらもないくっそつまんない”読力”を自ら明かしてるだけみたいな気もしなくもないんですよね。

書き手がどんなつもりかは知らないですけど、これはもう書き直すなんて無駄と思うし、書き直すべき必要がある気がするならっていうか改稿の必要なり意思をとっくに明かしてるみたいなので所詮その程度って、自ら引き寄せた情状酌量をさっそくぶち壊すんですけど所詮その程度、”書き手も読み手もしょうもな”っていうのが個人的には正直な感想だったりします。

小次郎
121-87-72-124f1.hyg1.eonet.ne.jp

浮離さん。
お読みいただきありがとうございます。

こんな未熟な作品に、こんなにいっぱい書いてくれて感謝で一杯です。
納得されないかもしれませんが、また、再掲載します。

特に、胸に刺さったのが、変わった物言いをする子どもを相手に、まともな大人が禅問答的だとかそんな真に受けたこと思いますか普通。

ですね、確かにと思いました。

飼い猫ちゃりりん
sp1-75-254-45.msb.spmode.ne.jp

小次郎さん。率直な感想をお許しください。

やる気あんのかなぁ?

小次郎さん。小説は嘘でいいんですよ。

そんな禅問答をする7歳いるか?
運行時間はどうした?
事故起こしたくない運転手が、運行時間を気にしないのか?

以上全部OKです。
この小説に不足している、その無理を無理矢理にでも成立させてやろうという工夫。
非科学も非常識もOKです。小説内リアリティーさえあれば。

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