作家でごはん!鍛練場
彌生

数え切れない程の涙と、夜を越えて。

 俺は
 嘘をつきました
 世界で一番大好きな人に
 大切な人に


「他に好きな人ができたの」
「別れよう」


 ごめんなさい
 別れた今も君が好きです
 最後の最後までそばにいて
 忘れないで
 

 ううん、違う
『世界で一番、幸せになって』



 あと、3ヶ月
 ともに涙と、夜を越えて。

数え切れない程の涙と、夜を越えて。

執筆の狙い

作者 彌生
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書いているうちに「この話を誰かに知ってほしいなぁ、」という欲望が出てきまして、ここに書かせていただきました。
この小説は、感動を長く表現した、といえばいいでしょうか。色んな感情がごちゃまぜになった小説になっています。
今作を通して、自身が持てる様になりたいと心から願います。

コメント

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>彌生さん

読ませていただきました。
相手のことが好きなのに別れる
というのは古今東西、いろいろある話です。
私がよく訪れてる、こことは違う小説サイトでも、
自分から別れたのに、いつまでも相手への未練を綴っているエッセイを書いている人がいるんですけど、
じゃあ、別れなきゃいいじゃん
なんて第三者としては思ってしまうんですよね^^;
それはそれで、当事者たちにはいろいろと事情があって、
でも、大抵の場合、作品ではその理由って明かされてはいないんですよね^^;

ということで、この作品。
やはり、それと同じパターンだな、と思いました。
なぜ主人公は嘘をついたのか。
なぜ別れたのか。
その理由は語られず、自分の傷心のみが語られる。

本人にとってはこれが一大事なのは分かりますが、
文章を通じて相手に何かを伝えるのであれば、
やはり、読み手のことを考えることも大事かなと。

>別れた後も君が好きです
>忘れないで

本人にとっては、とても切実たる思いでしょう。
しかし、事情がわからない読者には、その思いは伝わりにくいです。

>あと、3ヶ月

なぜ、あと3ヶ月なのか、作品中には手がかりは書かれていません。
卒業、あるいは、何かの物理的な別れまでの期間、ということでしょうか?

>ともに涙と、夜を越えて。

ともに?

誰とともに?

これって、別れた相手も泣いているということでしょうか?
それとも、 涙とともに の誤字でしょうか?

最後の最後に謎が出てきてびっくりしました。


と、なんだかマイナス的なことばかり書いてしまって申し訳ないですが^^;
私がこの掌編で、いいなと思ったところは、

>『世界で一番、幸せになって』

ここです。
この願い、カギカッコに入っていますよね。
これ、いろいろな解釈ができそうです。
強調するためにこうしたのだろうな、とは思いますが、
普通の「」に入れていないということは、
この思いは言葉で相手には伝えていないということを表しているように思いました。
さらに言えば、普通の地の文では賭けない理由があるのかも。

比較してみましょう。

(例)
ううん、違う
世界で一番、幸せになって

(原文)
ううん、違う
『世界で一番、幸せになって』

『』をつけて強調したことで、かえってこの思いが本心ではないようにも私には読めました。

作者の本当の狙いがどうなのかは、私にはわかりません。
ただ、いろいろと深読みができる部分なので興味深く思いました。


思春期の強い思い、うまく文章化すれば、共感してくれる読者もたくさんいるように思います。
思いの原石を見た気がしました。
作品を読ませていただきありがとうございました( ღ'ᴗ'ღ )

飼い猫ちゃりりん
sp49-97-101-188.msc.spmode.ne.jp

感動的な長編小説ですね。自身を持ってください。

彌生
aj165163.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp

コメントがこんなにいただけるとは思いませんでした。みなさんありがとうございます。
駄目なところだけでなく、良いところも言ってくださっていて、モチベーションがあがります。
これからも執筆の勉強頑張らせていただきます。

通りすがり
116-220-32-171.rev.home.ne.jp

彌生さま「数え切れない程の涙と、夜を越えて。」

ねらいにある「この話を誰かに知ってほしいなぁ、」という一文が目に入って、
どんなお話なのか興味を抱いて拝読いたしました。

「お話」はどんな風なのか未知数ですね。でも、楽しみです。
「思い」は、伝わってきた、受け取れた気でいます。
出会いや、いい思い出や、悲しい場面やセリフが、たくさんあるのだと思うので、
練りあげて、ぜひ、長くして読ませてくださいね。

ふと、「キャンディ・キャンディ」のヒロイン、キャンディと、恋人テリィの別れを
思い出しました。
古今東西、出会いから別れまで、そして嘘をともなう作品はたくさんありますが、
機会があったら「キャンディ・キャンディ」読んでみていただきたいです。
原作者と漫画家がもめて絶版になって久しいですが、大きい図書館や、マンガ喫茶には
あるかもしれません。

最後のほうの3カ月も意味深ですね。そのあとがあるのか、本当にタイムリミットなのか。

書いていて、さらに思い出したのですが、京都に直指庵(じきしあん)というお寺があり、
https://www5e.biglobe.ne.jp/~jikisian/
訪れた人に書いてもらう思い出ノートがあるのですが、話題になって書籍化されました。
記憶をたよりに検索してみたら、こちらの文庫本でした。
「直指庵より愛をこめて―京都嵯峨野「想い出草ノート」」 (1982年)
(集英社文庫―コバルトシリーズ) いま21000円、ひょぇー。

なんで読みたくなったんだろう、買って読んだんだろうと思い出してみたら、
学校の先生だったか、京都にそういうお寺、そういうノートがあって、
行ったらぜひ読んでみてほしいというお話をなさったのでした。
先生が感動したというのは、ある男性が書いてた事で、だいぶ年上の女性を好きになって
結婚も考えていたけれど、突如、姿を消してしまった。なんで、なんでと思い、
恨んだり荒れたりしたが、年月がたって、周りの反対が目に見えているし、
忽然といなくなるという形で身を引いてくれたんだな、という手記でした。
文庫本にその話はなかったけれど、いろんな方々の、ほっこりから、かなり深刻な話まで、
昭和のコバルトは、純文学、お色気、SF、学園もの、海外の短編、マンガやアニメの
ノベライズと現在の原型で、実にバラエティ豊富でした。

勝手に、余命宣告を受けた彼氏が、さよならを告げるのかなと妄想してるのですが、
「恋空」ってそういう系でしたっけね。
昭和の漫画ですが、川原由美子「風のおとしもの」も機会があったらぜひ。
幼馴染みとの恋、学園の憧れの的と平凡な女の子、彼の親友だけど恋のライバルかも、
病気、ケンカしたり仲直りしたりと、よく1冊にまとめたというくらいイベント続きでした。

イタリアでは、嫌われるようにしむけて、わざとパスタをすすって食べるなんて、
どっかで読みましたが、(あ、安倍譲二のエッセイ本だ)、相手をアゲるうそ、
サゲるうそ、どんな嘘がどう展開するのか、待っております。

彌生
aj165163.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp

通りすがり様、

感想を沢山ありがとうございます。コメントを見ている限りだと、やはり私が書いている作品はありがちな感じになっちゃんですが、暖かく見守っていて欲しいです。
期待を裏切ってしまう可能性大なので、読むときに無理そうだったらすぐに引き返してくださいね。

通りすがり
116-220-32-171.rev.home.ne.jp

彌生さま。返信ありがとうございます。

真摯に、懸命に取り組んでいらっしゃるのが伝わりますし、
またの投稿も、楽しみにしていますので~。
(思ったのとは違う展開だな)と思う事があっても、
作者さんの、自分とは違う考え方、話運び、キャラの造形、
セリフの応酬などなど、発見や、自分も新たな考えを頂戴できるので、
思うように、自由に、楽しく書き進めて、完成なさってくださいね。ではまた。

彌生
aj165163.dynamic.ppp.asahi-net.or.jp

通りすがり様。  

そう言ってくれるとありがたいです。
できるだけ多くの人に認めてもらう作品を作るよう、努力します。
次の投稿でもまた、コメントをくれると嬉しいです。

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