作家でごはん!鍛練場
ぷりも

生態系

 人間が地球の支配者であることに疑いを持つものはいないだろう。だが、自然界に存在する生物たちもまた、素晴らしい能力を備えている。例えばフクロウの翼は静音性に優れ、その構造は新幹線のパンタグラフに取り入れられているのは有名な話だ。また、潜水艦の名前としてしばしば用いられるノーチラスはオウムガイを意味する。驚くべきことに、潜水艦のメカニズムはその太古の生物の構造を参考にしたものである。
 人は時に劣った人のことを単細胞と形容する。しかし、この単細胞生物というのもまたそのイメージを覆す機能を秘めている。人間は大体六十兆の細胞で構成されているわけだが単細胞生物はその名の通り、たった一つの細胞で生物として成立している。
 ゾウリムシに焦点を当ててみよう。移動には細胞の周りに生えたおよそ三千五百本の繊毛で行う。食胞と呼ばれる口に相当するものと細胞肛門を備えているのだが、それはつまり消化”器官”に相当する機能を備えていることを意味する。細胞が集まったものを組織と言い、組織が集まったものが器官である。繰り返すが、この器官に相当する働きを一つの機能として、たった一個の細胞が持っているのは驚きという他ない。
 それだけではない。単細胞生物が細胞分裂で増えることは広く知られているが、彼等が接合と呼ばれる交尾にも似た行為を行うことを知る人はそうはいないだろう。とは言え、これはいわゆる生殖行為とは異なる。その目的は遺伝子の交換にあり産卵や出産を目的としたものではないのだ。もし細胞分裂だけを繰り返すなら、全ての個体はクローンであり、全く同じ遺伝子を持つことになる。つまり、何らかの環境の変化でいとも容易く絶滅してしまうという危険と隣り合わせということだ。それを避ける為に、彼らは接合という手段をもって、お互いの遺伝子を時々書き換えるているのだ。人間でも教育を受けたものでなければ知らないようなことを彼らは誰から教わるでもなく本能的に理解しているのだ。

 さらにミクロな部分に焦点を当てるならミトコンドリアである。その名を聞いたことがないという人はいないと思うが、果たしてそれが一体何者なのかということを説明できる人は一握りだろう。敢えて語弊のある表現をするなら寄生虫である。とは言えミトコンドリアは虫ではないし、むしろ生物にとっては大きな恩恵を与えてくれる有益な存在でもある。何故ならミトコンドリアのおかげであらゆる生物は摂取した栄養を燃焼できるようになったからだ。燃焼には酸素が必要であり、ミトコンドリアはこの酸素を使用する機能を細胞に授けているのだ。
 原始的な生物は海底火山の周辺を根城とし、そこから溢れるミネラルを栄養としていたと考えられている。ミトコンドリアがどこからやってきて、どういった経緯で細胞を棲家としたのかは分かっていないが、結果的にミトコンドリアとの共生は、生物に飛躍的な運動能力の向上をもたらした。もし人間からミトコンドリアを取り除いたとしたらもはや息をすることさえままならないのである。

 次に絶滅という観点に目を向けてみることにする。恐竜が地球の支配者であった時代、ある種の生物が絶滅するのは千年に一度だったと言われている。しかし、それは人間が台頭するようになって一変した。1975年から2000年で見てみると、毎年四万種のペースで生物が絶滅している。およそ十五分に一種の計算だ。人間が生態系に大きな影響を与えていることは間違いない。これは単に四万という数字で処理してはならない由々しき問題である。生態系というものは実に絶妙なバランスで成り立っていて、何かが欠ければ思わぬ影響が現れる。いわゆるバタフライエフェクトというものだ。蝶の羽ばたきさえも、巡り巡って何かしらの大きな現象を引き起こす。日本語では風吹けば桶屋が儲かるという表現が当てはまる。
 例えばの話、蚊とは人間にとって迷惑な存在でしかない。かゆい、うっとおしいといった、些細なことから、伝染病を媒介するキャリアとして深刻な被害をもたらす。しかし、だからと言って絶滅させてしまうと生態系が崩壊することは容易に想像がつく。
 まず蚊の幼虫であるボウフラを捕食する水生昆虫や小型の魚が影響を受ける。今度はそれをエサとするザリガニやカニ、中型の魚の個体数が激減し、水鳥の死活問題に繋がる。いうまでもなく成虫が与える影響も甚大である。コウモリ、トンボや蜘蛛などの肉食昆虫から始まり、それを食べる鳥たち食物連鎖のバランスが一気に崩れるだろう。さらにコウモリの糞は洞窟に住む魚たちの貴重な栄養源でもある。人間にとって迷惑だからといって絶滅させていいものではないのだ。
 その一方で、これまで散々生態系を破壊しておきながら、外来種が生態系に悪影響を及ぼしていると声高に叫んだり、絶滅危惧種《レッドリスト》入りしてから保護を呼びかけたりというのは実に滑稽な話である。
 万物の霊長などという言葉は驕り高ぶった愚かな人間の戯言にすぎない。

 人間こそが生態系における諸悪の根源なのだ。

 小人閑居《しょうにんかんきょ》して不善を成すという言葉がある。たちの悪い人間が暇を持て余しているとロクなことをしでかさないという意味である。劇場型殺人、いわゆる大した動機もなく殺人を行う愉快犯などが出現し始めたのは人々の生活水準が向上してからの話だ。海外では、テッド=バンディ、ジェフリー=ダーマーなどが有名どころだが、いまや日本においても無差別殺人は決して珍しいものではなくなった。ニュースを見ていれば「誰でも良かった」「人を殺してみたかった」そんなおよそ一般的な人々には理解し難い言葉がごく当たり前のように流れてくる。

 そんな中、東京で事件が起きた。コンビニに無施錠でとめてあった中型トラックを男が奪い、暴走運転を繰り返した。通行人を次々に跳ね飛ばし、死者の数は三十人にも登る。男の運転するトラックはパトカーに追跡されながらも逃走を続け、最終的にレインボーブリッジからダイブした。
 その後の捜索で引き上げられたトラックから男の溺死体が発見された。もともと男の所有ではないトラックから認められた所見は、脱出しようとした痕跡として運転席の窓が割られていたことのみである。しかし、所持品から男の身元はすぐに割れ、警察は男の家族に面通しを行い裏をとることもできた。
 その後も警察は男の身辺を調査したが、前科はなく彼を知るものは口々に信じられない、そんな大それたことをするような人ではないと漏らした。結局のところ、男には過激派思想や、新興宗教に傾倒しているというような形跡は見つけられず、その動機は謎に包まれた。その男の二面性はワイドショーの格好のネタとなり、しばらくは社会を賑わせたが、すでに容疑者が死亡しているということもあって、事件は徐々に風化していった。

 そして、新たな狂気が目を覚ます。

 その少年が死体に興味を持ったきっかけは祖父の葬儀の時である。少年は優しい祖父を慕っていたのだが、棺に横たえられた祖父の変わり果てた姿はもはやただの物体にしか見えなかった。悲しみという感情はなく、何故だか性的な興奮にも似た気持ちの昂ぶりを感じていた。

 もっと死体がみたい。

 少年は試しに小動物を手にかけた。しかし、それは少年が期待していたエキサイティングなものではなく、むしろ抱いたのは後悔の念だけだ。少年は考えた結果、一つの結論に至る。人間だ、人間の死体じゃないとダメなんだと。
 それから少年はホラー映画を観るようになった。最初のうちこそ、ある種の興奮を覚えたもののリアリティに物足りなさを感じてすぐに飽きてしまった。その後、少年は死体の解剖に関するドキュメンタリー小説を読み耽《ふけ》ることになる。それらの書籍は少年の心を激しく揺さぶった。やがて、少年にはスクリーンの中の殺戮シーンが何もかも嘘っぽく見えてくるようになってきた。例えば、背後から喉笛を掻き切るような場面だ。そう言った時、殺戮者は左手でターゲットの頭を後ろに大きく反らし、露わになった喉を一閃する。だがそんなことでは頸動脈など切れはしない。何故なら首を後ろに反らしてしまうと頸動脈は胸鎖乳突筋に隠れてしまうからだ。最もそういった素人の手口を描写した方が映像として映えることは少年にも分かってはいた。だが、そういったごまかしの演出など、少年には納得できるものではない。少年はついに人を殺そうと決意する。その願いはできるだけ死体をたくさんみることだ。一人殺したくらいで警察に捕まってしまっては意味がない。少年は何度もイメージトレーニングを繰り返した。

 ついに少年が計画を実行に移す日がやってきた。ターゲットは幼児、人気のないところに誘いだして首を絞める。ただそれだけのことなのに、いざやってみると難しいものだと少年は痛感することになる。カブトムシを取りに行こうと誘ったら喜んでついてきたものの、途中で帰ると言い出した。その言葉に焦った少年は咄嗟に幼児の首を絞めた。計画通りにいかなかった苛立ちはあったが、両手から伝わってくる痙攣が、今自分は人を殺しているという実感となってかつてないほど少年を興奮させた。当初少年は死体を持ち帰るつもりでいたのだが、正に性的興奮のように、ことを終えたあと一気に気持ちが萎えたことには少年自身驚いた。ここで少年は確信する。自分は死体愛好者ではない、死体を見たいのではない、人を殺したいだけなのだと。頭の中に声が響いているような気がした。

 殺せ! もっと殺せ!

 少年は無造作に幼児の亡骸を茂みに運び、何食わぬ顔で帰路につく。当然遺体はすぐさま発見されてその日のトップニュースになった。警察は犯人が大人である前提で捜査を進めたため、それが少年に味方した。少年は次はもっと上手くやろうと、綿密に計画を立てることにした。

 次の犯行は十月末、ハロウィンに決行されることとなる。

 少年は有名なホラー映画の殺人鬼の扮装をしてホームセンターで買ったチェンソー片手に夜の街へと出かけた。一目で本物のチェンソーと分かってしまうと具合が悪い。ダンボールで作ったカバーで覆い、作り物に見えるようにカモフラージュした。
 ハロウィンの日、渋谷のスクランブル交差点は大勢の若者たちでごった返す。何かをきっかけに暴動が起きないよう大勢の警察が周辺警備にあたる。つまり他の場所なら警備が手薄なのだと少年は考えた。渋谷でなくてもあちこちでハロウィンのイベントは行われている。普段だったら通報されるようないでたちで街を徘徊していても、この日ばかりは気に留める人も少ない。少年はハロウィンのメッカから離れたクラブに入るなり、チェンソーを起動して、一心不乱に振り回した。文字通り血の雨が降った。フロアは一瞬で血の海と化し、店内は悲鳴に包まれた。血に足を滑らせて倒れ込んだ女性は、床に溜まった血に染まり絶叫する。黒服が制止しようとしても、チェンソーを振り回す殺人鬼を前になす術がない。客たちはパニックに陥り、フロアを恐怖が支配する。少年はこれぞ求めていたものだといわんばかりに興奮し、我を忘れて逃げ惑う人々を追いかけ、その背中に容赦なくチェンソーを振り下ろした。
 パトカーのサイレンが夜の街に鳴り響く。それは少年の予想よりも早かった。普段より警察は人手が不足している上に周辺道路の渋滞で、もっと時間がかかるものだとたかを括っていたのだ。少年は防犯カメラの死角に入り殺人鬼の衣装とマスクを脱ぎ捨てた。その下にはホラーではない別の衣装を着込んでいる。これなら走って逃げてもクラブ客の生存者として欺けるのではないかと考えたのである。しかし、やはり何ごとも思い通りには運ばないものである。少年の中では完璧と思っていた計画だが思わぬ見落としがあった。
 真っ先に逃げ出した客たちはとっくに現場を離れている。その後に逃げた者たちの服や靴は血で汚れていた。それなのに、それより遅れて逃げてきた少年が血の一滴もついていないのは不自然なのだ。遭遇した警察の雰囲気から少年は危険を察知して制止を無視して逃げた。道中、衣装を脱ぎ捨てて普段着の装いでタクシーに飛び乗った。

「荒川まで」

 タクシーの運転手は、何でそんなところへと思いつつ少年に尋ねる。
「やっぱりハロウィンのイベントか何かですか?」
 少年は動揺しつつも、そうですと答えた。タクシー運転手の質問に焦ったからではない、何故、行き先を荒川なんかにしたのだろうと自分自身混乱したからだ。いくら考えても理由なんかわからない。とにかくそこに行かなければいけないという漠然とした、それでいて明確な指令が脳から直接降りてきたような気がしたのだ。何者かの命令とは違う、あくまで自分の意思決定で行動しているという感覚に、ますます訳がわからなくなった。
 日本の警察は有能だ。ドラマや小説で見るように、警察が解けないような難事件をどこぞの探偵が解決してしまうなんてことは現実にはあり得ない。警察の捜査の手が少年に届くのも時間の問題だ。そう分かっていても、少年は逃亡を続ける。

「ここで降ります」
「こんな所でいいんですか? 誰も集まっていないみたいですけど」
 そう言って訝《いぶか》る運転手に、大丈夫ですと少年は答えた。
「そうですか、じゃあ料金は、……」
 その瞬間、少年の頭の中に声のようなものが響いた。

 殺せ! 殺せ!

 それが声なのかどうかもわからないのに、はっきりとそういう意味だと少年には分かった。もう用意している計画などありはしない。本能の赴くままに運転手の背後から、ポケットに忍ばせておいたナイフをその喉に当てる。少年は後頭部を《《押して》》思い切り頸動脈を引き裂く。瞬間、勢いよく吹き出した血がフロントガラスを染めた。少年はタクシーを降りて叫んだ。

 死ね! 死ね! 死ね!

 その言葉に、少年は戦慄する。それは世間の人々に向けたものではなく、自分自身に向けられたものであったからだ。少年に死ぬ気なんてなかった。それなのに死ななければいけないという思いに脳が支配されてしまったような感覚を覚え、少年は懸命に抗おうとした。しかし、そんな思いとは裏腹に少年は川に向かってゆっくりと歩み出す。

 やめろ! 僕は死にたくない! 少年の思いは言葉を成さずに、ただ虚しく頭の中を駆け巡る。

 止まれ! ダメだ! 止ま……

 必死に抵抗しようとしても、それを思考することさえ許さないとでもいうかのように、すぐさま何か大いなる力によってかき消されてしまう。
 今や少年は完全な傀儡《かいらい》と化した。自我などもう残ってはいない。少年は虚な目で川の中へと進み、やがてゆっくりと沈んでいった。

 息を引き取った少年が川面に浮かぶと、そのズボンの裾から細長い物体が、その身をのたうち回らせながら現れた。

 ハリガネムシ

 主にカマキリやカマドウマに見られる寄生虫。そう聞くと人はそれを下等な生物とみなすだろう。だが、このハリガネムシという生き物もまた生態系を保つことに重要な役割を担っている。
 まずハリガネムシは水生昆虫に取り込まれる。その水生昆虫が飛んだり陸に上がったりすることで、肉食昆虫に捕食されてそこに寄生する。そして、十分成長した頃、宿主の脳に、ある種のタンパク質を注入することで宿主を操り入水させる。ハリガネムシ自体は交尾のパートナーを探しに水中へと脱出し、死んだ宿主はそのまま魚のエサになる。信じられないことに、渓流に住む魚が年間に摂取する栄養の六割はハリガネムシの恩恵に与《あずか》っているものだという研究がある。それだけではない、もしハリガネムシがいなくなれば川魚は水生昆虫を主食とするようになり、その結果として藻が増える。藻が増えると落ち葉の分解が遅れて川の生態系が一変することになる。
 ハリガネムシ自身がそんなことを考えて行動しているわけではないだろう。たまたまその生態が上手く合致したに過ぎないと考えるのが自然である。

 人間に寄生した彼、もしくは彼女が増えすぎた人間を減らそうと行動を起こしたのかどうかは誰にもわからない。

生態系

執筆の狙い

作者 ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

ただの特別出演の一人のつもりが、まさかの小菓子がメインディッシュの代わり状態。
次は今晩屋様と浮離様のガチバトルに期待。

名だたる猛者達も注目するどどどど素人(”ど”20%減少 ※当社比)の書き下ろし!
6400字程度、目安20分。

ホラー寄り。純文学じゃないってならごめんね。所詮小物が思いつきで書いたエキシビなので大目に見てもらうか煮えたぎった目で見守って頂けたら幸いです。

【残酷描写あり】

できるだけ生々しい表現は控えたつもりですが苦手な方はご注意を。
神視点は、やったことないのでこれで良いかはよくわかりません。勉強のつもりで挑戦しました。
あと、動物メインもこれでよいのかどうか…。
時事を絡めるのは、書き下ろしの証明という意図だとして、「日経平均がバブル期を超えて〜」みたいな一文を加える程度では無意味だし、身近に起きている事件、事故をストーリーに深く絡めるのは不謹慎かと思ってスルーしました。
それでも即興で書けるのは三語の方で証明済なので問題ないと勝手に思っています。信じなくてもいいですが一応2日で書きましたよ。

コメント

佐藤
sp1-73-152-170.smd01.spmode.ne.jp

読ませていただきました。

面白く、興味深く読んだのですが、ハリガネムシとミトコンドリアとに、もう少し結びつける示唆があるとより締まったのかな、という気もしました。話のあらすじとしては理解できたのですが、一つの物語の流れ、と言う意味ではやや見えづらく感じました。

文章表現については、自分と似た書き癖があったので共有しておきます。現在の文章から「という」及び「こと」の2語を、可能な限り削ぎ落とせるといいかと思います。ここを意識して削り、それなしでもつながる言い回しに周辺の言葉遣いを切り替えられると、格段に読みのテンポ感が上がると思います。

挑戦のしがいがある、面白いお題でしたね。

ぷりも
pw126158069110.33.panda-world.ne.jp

佐藤様
感想ありがとうございます。確かにちょっと見えづらいかもですね。
一応ミトコンドリアに操られているというミスリードを意図していて、代名詞を使うことなく刷り込み目的で「ミトコンドリア」を連呼してたんですね。
だけど、実はミトコンドリアと繋がりはなくハリガネムシ。でも唐突にならないよう一応伏線っぽく、「敢えて語弊があるいい方をするなら”寄生虫”」と緩衝材をいれておきました。
なかなかこの辺はどうするとよいのか難しいところでした。
情報共有もありがとうございます。私は佐藤様の作品を読んだ時、てっきり神視点に慣れた方だと思っていたんですが、避けていたということを知って驚きました。そこにきて、今回の情報共有。佐藤様は読む時の「音」を意識されているのでしょうね。私は、人には音読を勧めていますが、実際自分がしているのは頭の中で音を意識した黙読です。
あとは、もう一人くらい登場人物増やそうと思ったのですが、今の私に神視点はボロが出そうなのでやめときました。

こういうお題チャレンジは面白いですね。

アン・カルネ
KD106154137036.au-net.ne.jp

え? すべてはハリガネムシのしわざでしたってそういうハナシ? オチがつきましたっていうこと?
というのが読後感でした。
昆虫とか寄生虫を使うものだと私が思い出すのは篠田節子さんの『絹の変容』と『夏の災厄』。どちらも素晴らしいと思ったのですけど、今、書店で篠田節子さんの本を見つけるのって極めて困難。ありがとーブックオフ状態なんですよね、私の場合は。と脱線してしまってすみません。ぷりもさんにはどうでもいいことですものね。
ただ、構成とか動機付けとか物語の転がし方とかで、もしかしたら『絹の変容』の蚕の在り方や『夏の災厄』の寄生虫の扱い方は参考になるかもしれないな、と思ったので。
ホラー寄り、という事だったのですが、ハリガネムシ、人間に寄生するかいな。そう思う読者にとっては、ラストにきて、この作品すべてがギャクに思われてしまうかもしれないな? とも思いました。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

アン・カルネ様
感想ありがとうございます!
たまたま知ってる知識で今回の神視点祭に使えるかってことでハリガネムシを使いました。でも寄生虫マニアではないのです。せっかくおすすめ頂いて申し訳ないですが。
あと、コオロギはさわれますが、カマドウマはムリですね。
ハリガネムシの人間への寄生例はあるんですけど、異常行動とかは報告されてないんじゃないですかね。多分。
ギャグと思われるのは計算外でしたが、そういう風に見る読者がいるかもと知れたのは収穫でした。

夜の雨
ai194182.d.west.v6connect.net

「生態系」読みました。
冒頭から生き物たちの歴史の話が始まって何やら説明が長々と続いたなぁと思っていると、やっと人間ドラマが。
少年による殺人が始まるわけですが、大量殺人にチェンソーやらを使いハロウィンはクラブは大混乱。
話がこのあとどう展開するのかと思っていると、追い詰められた少年は荒川の人気のないところでタクシーを停めて。

運転手を殺してタクシーを降りた少年は「 死ね! 死ね! 死ね!」と叫ぶ。

この少年どうなるのだろうかと思っていると、川の中に入り自殺。
その体から「ハリガネムシ」が……。
このラストのところで、「なるほど」それで生物の歴史の説明から入ったのかと「うなづきました」。

つまりハリガネムシも生態系の秩序に協力していたというわけで、それで少年は道具になったと。

面白い発想のもとに御作というか小説は描かれていました。

ちなみにこのハリガネムシに寝取られた少年は三面記事(ワイドショー)的な人殺しをしたわけですが。

話が本筋に入るところで現在世界で起きている戦争の加害者たちトップのこともさりげなく話題にしておき、ラスト近くのタクシーのなかでラジオからロシアがウクライナのどこどこを攻撃したとかのニュースをBGMのように流しておけば伏線になるのでは。大量殺人の。
要するに戦争犯罪者にもハリガネムシが取りついているということを匂わせる。
ついでに宗教絡みの戦争のニュースも流しておけばいかがでしょうか。

生態系の話からとんでもなく物語が広がりました。
なかなかのものでした。


お疲れさまでした。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

夜の雨様
感想ありがとうございます。
できるだけ一万字近く書こうと思って、冒頭が頭でっかちになってしまいました。
それと、まさに、ロシア、ウクライナ戦争もハリガネムシが絡んでたようなストーリーにしたい部分があったんですが、不謹慎かと思って引っ込めました。
ちなみに、ジェイソンって作中でチェンソー使ったことないんですね。
ハリガネムシがカマキリを操るメカニズムはまだ解明されてないそうです。人間も何らかの寄生虫に操られているかもですね。

夜の雨
ai224137.d.west.v6connect.net

再訪です。

たしかに現在起きている戦争などはネタに使いにくいですよね。
これは戦争だけではなくて、自然災害やら大きな事故や事件などもいえることです。

>ハリガネムシがカマキリを操るメカニズムはまだ解明されてないそうです。人間も何らかの寄生虫に操られているかもですね。<
人間が操られる寄生虫は「ハリガネムシ」はさすがに無理かもと思うので、ほかにも、そういった寄生虫がいるという設定にしたらよいのではないかと思います。

それも地球上の生き物のバランスを取るためのものであったとか。
まあ、寄生虫でなくてほかのことが原因でもよいと思いますが。
そのために自己中な人間が多いとか。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

夜の雨様
そうなんです。最初は時事ネタを絡めようとして、加賀の地震とかも考えたんですけど、やっぱりよろしくないなと。
古いのでは、秋葉原とか、そこまで古くないものでは京アニとか、そのものズバリでなくともそれらの事件をモチーフとするのも躊躇いました。
別のところの、車輪格納庫は流石にそれを見て不快になる人はいないだろうなと思いました。

キングジョー
pkbk007-189.kcn.ne.jp

お久しぶりです!【生態系】読みました!!
感想は面白かったです!前作は意味が分からなかったのですが、今回はサスペンスな話だったので、良かったです!ハリガネムシ怖いですねぇ、これを読んでいて、韓国映画のヨンガシを思い出しました、あれもハリガネムシが題材の映画で、見たのが前なので、面白かったかは曖昧ですが、、

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

読ませていただきました。
おもしろかったです。

特に良かったのが冒頭の一文。
>人間が地球の支配者であることに疑いを持つものはいないだろう。
いきなり、何を言い出すんだろう?
なぜ、こんなことを言い出すんだろう?
と、私にとっては印象に残った一文でした。

で、ラストを迎えると……
なるほど~!
とつながり、お見事!!
私としては楽しめました。

ただ、この作品、ハリガネムシを知っているかどうかで印象が変わるかと。

私はハリガネムシを知っていたので、この言葉が出た途端に作者様の意図がわかり、そういうことか~! と思えたのですが、
ハリガネムシを知らない人が読んだら、この結末はそんなにインパクトはないような気がします。

他の方へのコメントを読んで、ミトコンドリアはミスリードとして出したとおっしゃっていましたが、う~ん、私にはミトコンドリアはただの用語の一つという認識で、読み流していました^^;

少年が、殺生に快楽を感じていくシーンでは、アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』の犯人を思い出しました。

この作品、『ひぐらしのなく頃に』のオマージュでしょうか?
ひぐらしでは、ウイルスが人の行動をコントロールしていましたよね。


では、せっかくの鍛錬場ですので、気になったことを指摘していきます。

冒頭部分、誰が誰に言っているのか分からず、置いてけぼりにされたような気がしました。
何かの説明文でも読まされているのだろうか?
作者の意図がわからないまま読み進めていくと……

>小人閑居して不善をなす。

生物の話だったのに、急に人間の行動の話になってびっくり。
思考の切り替えに手間取りました。

誰が語っているの?
誰に語っているの?
何の目的があるの?

という疑問をもちながらさらに読み進めていくと
(なんだかんだで、作品には吸引力はある、ということですよね^^;)
少年がタクシーで殺人をしそうになる場面。

事件が起こりそうなので読み手としてはだんだんテンションが上ってきました。

>少年は後頭部を《《押して》》思い切り頸動脈を引き裂く。

なぜ、押してに強調の点がついているのか、よくわかりませんでしたが、どうやら自死したみたい。


ここでハリガネムシ。

なるほど~ そういうことか~
つまりは『ひぐらしのなく頃に』みたいなものか。
という感じで、私はこの作品を読ませていただきました。

ええっと……

ハリガネムシをそのまんま出すのではなく、その変異型とか進化型とか、そういうSF的な流れにしておいた方がよいのでは?
ハリガネムシがこの物語のように、ヒトに寄生して自死に追い込むことはおそらくないでしょうから。
(ハリガネムシについて知らない読者が、こんなこと実際に起こるの? などと思ってもよろしくないでしょうし)
ひぐらしのなく頃には、未知のウイルスでしたので、この作品もフィクションですから、ハリガネムシをもとにした新種の寄生虫とかにしておいた方がよかったように思います。
ラスト、何も真相がわからないまま終わっているのももったいないです。
例えば、
あなたが今している行動、それ、本当にあなたの意思ですか?
ひょっとしたら、あなたに寄生した生物がそうしたいと思わせているのかも知れませんよ?
みたいな軽いホラータッチで締めるのもありかな、と。

などとたくさん書いてしまいましたが、ひねりがある作品で私は読んでいて楽しかったです。
これからもぷりもさんの作品を読ませてください。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

キングジョー様
感想ありがとうございます。
そうですか、ハリガネムシを題材にしたものありましたか。私は韓国映画は、タイトル忘れましたが、主人公警察、奥さんが実は凄腕アサシンというものと、「箪笥」、日韓合作だったか、実話を元にした人命救助の痛ましい事故しか見たことないので知りませんが。
それにしても、ハリガネムシが脳を操作して宿主を入水自殺させると知った時は恐怖でしたが、それが生態系に大事な意味があると知った時は見る目が変わりました。

ぷりも
pw126158088237.33.panda-world.ne.jp

神楽堂様
私的にはハリガネムシを知らない人の方がインパクトがあるかと思っていました。ハリガネムシの生態を知っている人からすると読まれてしまいそうで、ミトコンドリアに意識を向けさせたつもりでした。なるほど、やはり実際投稿して意見をもらうのはためになりますね。
ひぐらしのなく頃には、タイトルと、それがアニメであることは知っているという知識です。あのテのもので見たことがあるのは、君の名は位です。
オマージュになるのか、参考にしたのはパラサイトイヴですね。こっちはミトコンドリアの反乱なので、これを知っている方ならなおのことミスリードできるかと。
あと、私の理想としてはオチは極力短く。それ以外は前振り。
他でも書きましたが、私が叙述トリックに興味を持ったきっかけは小林泰三先生の玩具修理者なんですね。オチはたった数行なんですが、そこで氷解するのですよ。神楽堂様は叙述トリックが好きだったと思いますので、ご興味あればどうぞ。文庫で二本立てですが、本編はものすごく短いです。

ご存じかどうかですが、今回のテーマは神視点なんですよ。実は私はむしろそういう地の文を徹底的に排除したい派なので難しかったです。ボロが出る前に締めました。
佐藤様の作品にも書いたことなんですが、やってみて分かったこおは気をつけないと、文末全部「た」で終わりかねないです。
何ごとも挑戦ですね。
それを踏まえて、バイングミ様と、佐藤様の作品の文末を追ってみて下さい。
いずれにせよ、お題対決的なものは面白いです。

ぷりも
pw126158069233.33.panda-world.ne.jp

神楽堂様
一個忘れてました。
「押して」

前振りとして、頭を後ろに反らせて頸動脈を狙うのは間違いという記述があります。正しいのは押すという強調でした。

最初書いた時は、間違いの記述の直後に「プロは押す」と書いていましたが、この方が効果的くと思って後ろに持っていきましたが、わかりにくくなってしまったようですね。

偏差値45
KD106180000042.au-net.ne.jp

イントロ部分が長すぎ。
仮に寄生虫が人間に宿ったとしても、殺人はしないかな。
余程、人間の意思の方が強いでしょうからね。
つまり、関係性が薄い。
そういう意味ではバランスの悪さが目立つかな。

で、面白いか? と言えば「いいえ」かな。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

偏差値45様
感想ありがとうございます。
当初一万文字目標で、字数稼ぎに走ってしまいました。
私は一般的な人とは面白さを感じるポイントが違うようで、雑学的な知識が好きなんですね。
なので、本を買った時にストーリーがつまらなくても、何かしら知識を得られると読んだ甲斐があったと感じます。そういった思いで
自分も書いたりしてますが、どうもニーズにあってないようですね。

>仮に寄生虫が人間に宿ったとしても、殺人はしないかな。
これについては、何というか、そう言ってしまうと、パラサイト・イヴという作品はミトコンドリアが乗っ取るはずがないとか、ゾンビ系はゾンビに噛まれてゾンビになるなんてないとなってしまいそうです。
面白くないというのは真摯に受け止めるとして、とりあえず冒頭脱落案件ではなかったようで良かったです。

偏差値45
KD106180001089.au-net.ne.jp

再訪失礼します。

>パラサイト・イヴという作品はミトコンドリアが乗っ取るはずがないとか、ゾンビ系はゾンビに噛まれてゾンビになるなんてないとなってしまいそうです。

なるほど。

タイトルで、『パラサイト・イヴ』『ゾンビ』となっていれば、
その先入観から、そういう展開になります。と宣言しているわけですから、
違和感はありません。つまり、方向性が決定されているわけです。
ところが、御作では『生態系』です。しかも、冒頭から寄生虫とは関連性がない
お話からスタートしますので、違和感があるわけです。
簡単に言えば、現実路線と宣言しているようなものです。
いわば、方向性が変わってしまうので不自然さが出ていると指摘しているわけです。
たとえば、冒頭で月が二つあったり、ネコがしゃべったりしたら、
そういう世界観なんだろう、と分かります。
一方で、御作では長々と随筆と勘違いしそうな程、長く構成されているのも、
問題あり、と言わざるを得ないです。従ってバランスが悪いと考えられます。

とはいえ、僕も同様のミスを「何度も」しているので読者によって気にしない人も
いるのかもしれませんね。

ぷりも
pw126255218225.9.panda-world.ne.jp

偏差値45様
すいませんコメント見落としてました。再訪ありがとうございます。
>簡単に言えば、現実路線と宣言しているようなものです。
これについては、あなたの考えを否定するつもりはありませんが、問題ないと言う私の考えを変えるつもりもないです。人それぞれということですね。
一応私の考えを書いておくと、「蜘蛛の糸」から地獄の話とか、「インディペンデンスデイ(アメリカ独立記念日)」から、UFOや宇宙人が出てくる宣言にはなってないですからね。
冒頭が長いのは反省点です。今回の投稿で、分割して散りばめたらどうかと改善案が浮かびました。今書いてるもので試そうと思ってたら、それでもちょっと長いかもです。

クレヨン
softbank060106192188.bbtec.net

ぷりも様、拝読しました。

 素人質問で恐縮ですが、ハリガネムシと殺人はなんの関係があるのでしょうか? ハリガネムシの繁殖と殺人はあまり関係がなさそうな気がしました。むしろ集団から敵視されるような行動をとることでかえって宿主の死亡率をあげるだけのような気がします。

 ただ寄生虫に寄生された人間が殺人衝動を抑えられなくなる、というあらすじはどストライクです。ハリガネムシのビジュアルもすごくいいですよね。いかにも寄生虫ってかんじがします。人間サイズの糸状の生物が湖をふよふよ泳いでいるところを想像しただけでもう恐ろしくなります。

 どういう形で人へ寄生していくかも気になるところです。これはなかなか奥が深いですね。ただ気持ち悪がられそうなのが懸念点です。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

クレヨン様
感想ありがとうございます。
ちょっと曖昧にしているところはあるのですが、ざっくりいうと

•ハリガネムシは生態系の維持に大きく貢献している
•人間は生態系を破壊している←ハリガネムシの存続にも悪影響を及ぼすかも?
ハリガネムシ自身は深く考えているわけではないだろうけど、もしかして本当に生態系を守る守護者だったりして、人間を減らそうとしたかも?

みたいな感じです。

私としてはハリガネムシが操ったという意図ですが、実はハリガネムシは全く関係ないとも取れるようにもしてるんです。

トラック運転手はハリガネムシに寄生されていたという記述はしていないのと
少年についても

>頭の中に声が響いているような”気がした”
>明確な指令が脳から直接降りてきたような”気がしたのだ”
>少年の頭の中に声の”ようなもの”が響いた
>脳が支配されてしまった”ような”感覚を覚え
と、結構曖昧にしてるんですね。結局この辺はハリガネムシが原因であるかは読者の受け取り次第みたいな感じです。

どういった経緯で寄生したかは、深く考えていませんでした。
私はハリガネムシやカマドウマは素手では掴めません。気持ち悪いですね。

上松 煌
M106073145001.v4.enabler.ne.jp

ぷりもさん、こんばんは
 
 拝見しました。
力作ですし、意欲作でもありますね。
一生懸命書いたのが伝わってきます。

 しかしながら、前半は与えられた課題のレポート提出みたいに感じられました。
1)理屈っぽく、教科書的な無機質記述で、対合衆(作者が目的とする読者の年齢層及び好み)が、どのあたりなのか判然としない
2)これが仮に小説だとして、どの分野に入るのか?(純文・エンタメ・オカルト・ホラー・コメディ・エッセイ等)

 おれはエンタメであろうと解釈しましたが、それにしては文体が硬く面白みに欠ける。
読者の半数は恐らく前半で閉じてしまうのでは?
小説から薀蓄や知識・思想や物の考え方を得ようとする読者は全くいないわけではありませんが、ストーリーの巧みさや登場人物の行動・思考によって「なるほど」と納得し、理解し、共感するものであって、このような作者の1人語りに共鳴するものではありません。

 例えば、あなたがコンテストや公募に応募したとする。
下読みさんは1日に何百という作品を読みこなさなければならず、最初の10行ほどを流し読みするだけで、面白くなければ容赦なくボツにする。
あなたのこの作品は下読みさんを「面白い」と思わせることだ出来るでしょうか????
登場人物は作者だけです。

 おれはこれはエッセイ・随筆の分野であり、本来は小説ではないと考えます。
しまるこさんという人も同じような終始自分目線の作品を書いていますが、これも小説とは一線を画するものでしょう。
おれはあなたに小説を書いてもらいたいと切実に思いますね。


 また、殺戮を行うような鬼畜犯罪者に多いですが、
   【 少年は試しに小動物を手にかけた】
の記述。
よくある手口の象徴として書いたのでしょうが、おれはこれが猫様でないことを切に祈る。
猫様は古来、世界中(もちろん日本でも今でもそう)で神であった動物で、それを人間如きが手にかけるなど、不遜極まりない極悪であり、神に違背する者であり、悪に加担し、魔に魅入られた虫けら以下と断ずる。

 人のカタチをしながら倫理正義を理解せず、慈悲人情もなく、論理常識を持たず、克己自制もない犬畜生は未来永劫、地獄の底を這うものであり、煉獄の責め苦を受ける亡者であり、永遠の呪いのもとに絶望を体現するのみ。
よく「悪い犯罪者だから猫様を殺めたりするのだ」と言うが、それは言い訳にも理由付けにもならない。
おれはそいつの資質を憎む。
万物の霊長たる倫理正義・慈悲人情・論理常識もなく、人のカタチのみの「ヒトモドキ」を心底呪う。
「猫様殺しに災いあれ」

 ちょっと逸れちゃったけど、【後悔した】という記述があっても、「後悔するなら最初からやるな、ヴォォケッ」と、おれはかように思いまスタ。
いや、イカ(怒)ったワ!


 飼い猫ちゃりりんという人も級友の殺戮話を書いているし、みんなけっこう殺意が他者に向いちゃうんだね。
おれは絶対にそれがないので、みんなの気持ちがわからないやw
このお話しも最後には自業自得となるのだけれど、罪の意識もなく安易に他人を殺害する話しはやはり後味が悪いな。
みんなそれで気分がいいの????

 それから、ハリガネムシが人体に寄生するという都市伝説はある。
おれは「バケモノ山異聞 その1」(遭難は絶対するな、おま~ら)という作品の中でちょっとだけ触れておいたよ。
全体的におれの好みの作品でなかったので、辛口になってゴメンね。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

上松 煌様
感想ありがとうございます。
ちょっと冒頭の説明語りが長くなってしまったのは反省点でした。私自身が蘊蓄好きなので悪い癖が出てしまいました。
私はどちらかというと導入よりラストにウェイトを置いてますが、冒頭脱落案件になってしまうというのが課題だと感じています。

小動物については、猫をイメージしていました。よくニュースとか見てると不幸にもそういった対象に選ばれているので。でも、私自身猫は好きな方なのと、猫好きな人が不快にならないようぼかしておきました。

何かを殺すというような話は、実のところ自分の書いた中で小説と思っているものとしては初めて書いたような気がします。最初に書いたものは叙述トリックで、あとミステリー2本ですが、こちらも誰も死にません。
とは言え、型にはめることなく色々な作風で書けたらよいかなと。

気に入らない書き手への言いがかりとか、常識の範囲を逸脱した単なる罵詈雑言コメントの羅列でなければ、辛口批評は全く問題無いですよ。
ありがとうございました。

スイカ甘いか
softbank060089007004.bbtec.net

ハリガネムシで話を締め括ってるみたいですが、ハリガネムシのような未知の生命体がいるという設定にすれば良いのではないかと思いました。
そういった得体の知れない存在が人類に何かを始めてるということにすれば、ハリウッド映画みたいに出来るのかも。

僕の作品に関してのミスリードは全部が正解だったと思います。
色々と考えてくれて、改めてオリゴ糖。

スイカ甘いか
softbank060089007004.bbtec.net

或いは、きせいじゅう(漢字調べてない)に近いものになるかも。
でも、アイデア次第で別物になりますから。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

スイカ甘いか様
やっぱりハリガネムシそのものだと、それはないのではという心理が働くので、ハリガネムシっぽい未知の亜種が良さそうですね。
アドバイスありがとうございます。

跳ね馬
sp49-98-39-157.msd.spmode.ne.jp

拝読しました。

読みやすかったです。
冒頭から理科の教科書を読んでるような冗長とした時間が流れるのですが「さすがにこれは大がかりな伏線だろう」と判断・読者を引き込める事のできるワードがいくつか散りばめられていましたね。

構成も巧みだったかと思います。

物語の結末は確かにホラー寄りですが、人の精神はバタフライエフェクトのように些細な事で影響されてしまう、といった解釈でいいのでしょうかね。
優しい祖父の死が、少年のなにかを狂わせてしまった(気づかせてしまった?)。

もしくは食物連鎖のくだりから、人(社会)は秩序(理性)や混沌(欲望)どちらにも偏らず、調和が大切なのだ、という解釈になるのでしょうか。

この辺りは読者の趣意に応じて様々な受け取り方ができますね。
執筆お疲れ様でした。

ぷりも
p4464021-ipxg00r01tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

跳ね馬様
感想ありがとうございます。
うんちく語りが好きなのが私の悪い癖で、冒頭が長くなってしまいました。で、他の方から同様の指摘をいただきましたので、これ以降は、うんちくは一塊にせず分散するように心がけてます。
一応、いつのまにか寄生したハリガネムシが少年の脳を操りそのような嗜好に導いたという意図ですが、読者の受け取り方次第という逃げ道的にトラック暴走の件も深掘りしないようにしました。

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

テクニカルサポート

3,000字以内