作家でごはん!鍛練場
枝豆

雪解けチョコ

 今日は何の日だ、二月十四日そうバレンタインだ!
 バレンタイン、好きな人に愛情を形にして送る素晴らしい記念日。
 ある人はこの機会に乗じて、告白して恋人同士になったりするってこともあるのかもしれない。
 かくゆう私、佐々木狛春もこの記念すべき日に備えてとってもcleverなプランを考えてきた。そのプランはこうだ!
①結月さんと学校で雑談をする(平常運転)
②話の流れで放課後デートに誘う。
③帰りに手作りチョコを渡して想いを伝える。
 完璧だ!我ながら隙がないプランに驚く。
 あとは告白がうまくいくかっていう一番大きな問題があるけど、結月さんから私への好感度パラメーター高いと思うし、大丈夫だよね?
 まぁプランはまとまったことだし、とりあえずチョコレート作りを開始しますか。
 必要な材料と器具をキッチンに並べる。
 こんなこともあろうかとチョコレート作りは半年前から練習してるので、今回はー……自信があるんだよね!!!
 そしてあれこれと工程を経て、できたものがこちらになります!
 完璧だ……!(二回目)何も言うことがない。
 よし、チョコはできた!あとは万が一でも溶けないように冷蔵庫に保管しておけばオッケー!
 明日どうなるかわかんないけど、何とかなるよね!きっと!おやすみ!

 最悪だ……フラフラとした足取りで洗面所の鏡の前に立つ。
 そこにはボサボサの髪に目元に隈を携えた酷い顔の私がいた。
 あの後布団に潜ったはいいものの興奮しすぎて眠れなかったのだ。
 明日への緊張から興奮したってこともあるが、気合いを入れるためにエナジードリンクを三本飲んでチョコレート作りに励んだのも良くなかったな。くっ、せめて一本にしとくべきだったか。
 こんなコンディションで上手くやれるのか、不安がすごい……いや、だめだ弱気になるな。
 鏡の前で自分の顔を二回叩いて喝を入れる。
 頰がヒリヒリするが、おかげで弱気な自分を追い出すことができた。
『よし、がんばろう』

 教室に着くと朝礼が始まる前に結月さんのところに向かう。
 結月さんはいつも通り文庫本を自分の席で座って静かに読んでいる。
 さすが、図書委員がやると絵になるな。いや、図書委員は関係ないか。
『結月さん、おはよう!』
『おはようございます。佐々木さん』
 結月さんに話しかけると文庫本から視線を外して、こちらにニコッと微笑んで挨拶してくれた。うっ、眩しい。思わず目を細めたくなるな。
『?いぇーい?』
 私が目を細めて手を顔の前に掲げてると、結月さんはそれをハイタッチと受け取ったのか手をバチンと合わせてきた。
 軽快な音が鳴る。
『いぇーいって、ごめん結月さん。そういうつもりじゃなかったんだ』
『えっ、違うんですか?』
『うん』
 あっ、恥ずかしそうに顔を伏せた。ちょっと赤くなってて可愛い。うっ、いや、いい加減にしないと話が進まないな。
 そろそろ朝礼始まっちゃうし、本題に入るか。
『結月さんはその、今日の放課後空いてる?』
『空いてますよ』
 よかった、もしも先約があって断られてたら終わってた。結月さんはどうやらどフリーらしい。やったね。
『どこか行くんですか?』
 純朴そうな少女の目を向けてくる結月さん。
『それはねー……』
 やばい、よくよく考えたらどこ行くか考えてなかったや。
 チョコを上手く作ることばかり考えてたせいだ、どうしよう。
 目が泳ぎ出して右往左往する。なにか、何かいい案ないか?
 ふと、結月さんの読んでる文庫本の帯を認める。
 帯には映画化決定!二月十四日公開予定!と書かれていた。
 これだ!
『ねぇ、結月さんその本ってどんな本なの?』
『この本ですか?この本は一日分の記憶しか保持できない記憶障害を持つ女性とそれを知りながらも献身的に支える男性の物語です』
 私が尋ねると、ネタバレしない程度に本の詳細を教えてくれた。
『その小説、映画化されるんだね』
『何で知ってるんですか?』
『だって帯に書いてるよ?』
 結月さんが文庫本の表紙を見る。
『あっ、ほんとだ』
『今日からみたいだね』
『そうみたいですね』
 結月さんはたった今、気づいたみたいだ。
『よかったらさ、今日の放課後観に行かない?』
『いいですね!』
 正直行くところが決まらなかった時のことは考えてなかったため、だいぶ危なかったがこうして奇跡的になんとかなったので、これは上手くやれよという天啓なのではと感じた。
『じゃあ放課後、そのまま映画館行こっか』
『はい!』
 この勝負頂きました。ありがとうございます。

 放課後になり早速、映画館に来るとカップル、家族、友達同士、一人で来た人と館内はいろんな人が来場していた。
 チケット売り場に行きチケットを買う。
 どうやら前売り券を買わなくても席は確保できるみたいだった。
『結月さんポップコーンとか買おうよ』
 映画鑑賞の醍醐味といえばポップコーン!かどうかはわからないが、見ながら食べるのはなかなか楽しかったりする。
『そうですね、せっかくですし二人でわけあえるくらい大きいもの頼みましょう』
『うん』
 シアタールームに入場し指定した席に着く。上映開始日に来たこともあってか平日の夕方にもかかわらず、シアター内はたくさんの人がいる。
『映画館ってなんだかワクワクしますね』
 上映を待つ間、肩が触れ合うほどの距離にいる結月さんが声を弾ませながら、囁いてくる。
『うん、家で見るのとはやっぱり雰囲気が違うよね』
『わかります!』
 私の言葉に同意するように、うんうんと頷いてくれる結月さん。
 そろそろ上映が始まる。学校で結月さんに聞いた限りでは恋愛小説が原作ということくらいしかわからないので、どんな内容なのか非常に楽しみだった。
 本編が始まった。
 ある女子学生と男子学生の儚くも切ない恋の話だった。
 少女は記憶は一日分しか保持できないため、少しでも残していけるようにノートにその日の楽しかったことや悲しかったことを記録していき、少年はそんな少女の毎日が少しでも色鮮やかになるよう、いろんな楽しいことを二人で実行していく。
 観てるこっちまで幸せな気分になる展開だった。
 後半に差し掛かると物語は急展開をみせた。なんと、少年は心臓の病気を遺伝的に患っていて長くないようだった。
 それでもどうせ治療が成功して生きるんでしょと、高を括って見てたら呆気なく少年は死んでしまった。
 少女は悲しみに暮れた。まさか私もこんな展開になるとは思わず、涙が溢れた。
 幸い少女の記憶は一日分しか保持できないため、今までの少年との思い出をノートから消せばその事実を知らないまま過ごすことができた。最終的に少女の記憶障害は治りいつも通りの日常生活に戻るというエンドで上映が終わる。
 衝撃的なラストを迎えて、喪失感がすごい。
 少女はこれからも生き続けるのだろうが、そこには本来いたはずの少年がいない。そんなのあんまりじゃないか。
 隣の結月さんを見ると同じ思いで観ていたのか目元が赤くなっていた。
 
『映画よかったね』
『はい、ハンカチ用意しておいて正解でした』
 各々映画の感想を言い合う。
 そこでふと考える私がもしもいなくなったら、結月さんは私のために泣いてくれるのかなと。
『あのさ、結月さん』
『なんですか?』
 深呼吸してから彼女を見つめる。いや、ありえないか、映画に影響されすぎたな。
『ポップコーン美味しかったね!』
『はい!』

 二人で帰路につく。外に出るとなんと雪が降っていた。つまりホワイトバレンタインデーということか。
 傘を一本買って二人で身を寄せ合って歩く。なんで二本じゃないのかというと、私が無理をいって二人で一つがいいとごねたからだ。
 結月さんは不思議そうな顔をしてたが、なんとか私の案は承諾された。
 とはいえ映画館の時もそうだったが、この距離感は中々にくるものがあるな。
『佐々木さん、今日が何の日か知ってますか?』
 無言で結月さんの隣を堪能してると、意外な問いを彼女からかけられる。
 え、この質問って、え、私が先に訊こうとしたやつ。
『な、なにかなー知らないなー』
 突然、彼女の方から訊かれるとは思ってなくて、咄嗟にシラを切ってしまう。何やってるんだ私。
 そんな私に苦笑しつつも結月さんは続ける。
『今日はバレンタインデーですよ。はい』
 カバンからラッピングされた四角い箱を取り出し、それを渡される。
『え?これを私に?』
 嬉しい嬉しい嬉しい。おそらく結月さんにとってはただの友チョコだろうけれど、それでも私の喜びは臨界点を超えていた。
 頬を無限に緩ませてると、さらに意外な言葉を彼女は放つ。
『佐々木さん』
『なーに?』
『勘違いされたくないのでハッキリ言いますけど、それ友チョコじゃないですよ』
『え?』
 まさか、義理チョコ……?
 結月さんにとって私ってその程度の存在だったんだ……
 自分が思っていた評価と違って、内心すごいショックを受ける。

『本命です』

 一瞬、銀世界が静止したように映った。それから数秒間私は息をするのも忘れて何も言えず、ただ目の前の彼女を見つめることしかできなかった。
 はっ、はっ、はっ、ようやく息の吸い方を思い出す。
 息を止めてたせいなのか、彼女からの言葉を受けたせいなのかわからないが、私の顔は自認できるほどに熱くなっていた。
 冷静になって彼女の真意を測る、ただ何度咀嚼して飲み込んでも言葉通りの意味にしか理解できない。
『結月さん、それってつまりさ』
 震える唇でなんとか言葉を紡ぐ。
『はい、大好きです佐々木さん』
 結月さんは照れくさそうに笑って、ごちゃごちゃと考える必要のないまっすぐで明快な想いをぶつけてくれた。
 胸中が歓喜に満ちる。心の奥底から叫びたい気分になる。
 こんなことあってもいいのだろうか、都合が良すぎる。他でもない私にとって最高の展開だ。
 だから私は一度自分の頬を叩いた。
『いたっ、夢じゃない?』
『ふふっ、へんな佐々木さん。夢なわけないじゃないですか』
 おかしそうに笑う彼女が今は堪らなく愛おしくみえる。
 よかった、夢じゃないや
『結月さん』
『はい』
『私でいいの?』
 今更になって不安になった。本当に自分なんかが彼女の隣に立っていいのかと。ああ、我ながらほんとめんどくさい。
 これでもし、この性格が面倒くさがられてやっぱり無理とか言われたら泣くくせになにやってるんだか。
 でも、そんな私の心配も次の彼女の言葉で杞憂に終わった。

『貴女だからいいんです。貴女以外大好きになんてなりません』

 ああ、やっぱりよかった彼女を好きになって。だってこんなに幸せな気持ちにしてくれたんだもの。

『こんな私でよければ貴女と一緒にいさせてくれませんか?』

 もちろん答えは決まってる。

『はい』

雪が降っている。火照った身体を冷ますようにシンシンと。街灯が私達を照らす。その全てが今の私にはどこか優しく感じた。









 





 
 

 



 
 
 





 
 
 


 

 

雪解けチョコ

執筆の狙い

作者 枝豆
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初投稿です。拙いところしかありませんが、どうかよろしくお願いします。私は恋愛小説が好きで少しでもキュンとするようなそんな作品を作ってみたくて今回挑戦してみました。
これはバレンタインの二人の少女の恋物語で最初に軽く流れを予想させた上で、最後にそれをひっくり返すような展開にしたかったという感じで書きました。

コメント

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

読ませていただきました。
おもしろかったです。

最後にひっくり返す展開だったかどうかは微妙ですが^^;

結月さんの方から本命チョコを渡してくる、というのがひっくり返す展開、ということだったのかな?
そうであれば、もうちょっと伏線が必要ですね。

結月さんは、佐々木さんには気がないような感じ。
あるいは、別の人にチョコを渡す予定があるかのような匂わせ。
こういうのがあれば、チョコを渡してきたときの衝撃が強くなると思いました。

あと、途中で出てくる映画のストーリーが本筋とはあまり関係がないような……
映画の人物は記憶がなくなる。
だから、私のことも覚えていて欲しい、ということなのでしょうけど
結月さんは記憶障害ではないので、そんな心配はする必要はないですよね。
で、映画の筋と本編とをすり合わせるエピソードがあるとよいです。

例えばですが、
「今日の思い出、日記に書いておくね! そうすれば、今日の感動をいつまでも思い出せるから。絶対に忘れないよ」
みたいなセリフを佐々木さんに言わせるとか。

途中で出てきた映画をうまく本編に落とし込みましょう。


ここから先は、細かい点の指摘になります。

まず、会話文の『』ですが、これは「」を使いましょう。
『』を使うのは、「」の中でさらに「」を使うことになる場合です。

(例)
「あの人がさ、『おはよう』なんて言ってきたんだよ。もう、びっくり!」

あと、作品名は『』に入れるというお約束もあります。

それと、主人公の名前ですが、狛春って、なんて読むんですか?
こはる?
新出の登場人物には読みをつけておきましょう。


さらに、細かい指摘で申し訳ないですが^^;

! などの感嘆符や、? などの疑問符の後は1マス空けます。


(例)
完璧だ!我ながら隙がないプランに驚く。

完璧だ! 我ながら隙がないプランに驚く。


登場人物の心情描写に、まわりの風景を絡ませている表現はとてもいいなと思いました。
佐々木さんの気持ちに共感しながら楽しく読むことができました。

ところで、せっかく作ったチョコは結月さんには渡したんですよね?
あまりにも嬉しすぎて、渡すのを忘れるところだった、みたいなエピソードを入れてもいいかもです( ღ'ᴗ'ღ )

ステキな作品を読ませていただきありがとうございました。

偏差値45
KD106180000195.au-net.ne.jp

気になった点。

★ネーミング。
佐々木狛春
結月

男か女か、悩みましたね。
強いこだわりが無ければ、名前で性別を明確に分かる方が良いでしょうね。
で、困ったことに恋愛は男女がするものという先入観が強いので、
軽いストレスにはなりますね。

★次に年齢、、、中学生なのか、高校生なのか。

★二月十四日バレンタイン
せっかくなので、その日に投稿しても? なんて思ったりして。

★放課後になり早速、映画館に来るとカップル、家族、友達同士、一人で来た人と館内はいろんな人が来場していた。
 チケット売り場に行きチケットを買う。

ぼんやり眺めていたら、何かひっかかる。
正直に言えば、きちんと読み込んでいるわけではないのですが、
ここはもうちょっと考えてもいい気がしましたね。
推敲をしたのか。疑わしい気持ちになりましたね。

映画館と館内、来ると来場、
同じような意味が一文の中にあるので整理整頓したいところです。
それからチケット×2なのでくどいですよね。

★で、感想。

ストーリーとしては成立はしているのですが、
面白くはないかな。言ってしまえば、意外性が欲しいですね。
あえて言えば、「バカバカしさ」であったり、「くだらなさ」
そういうエッセンスが少しくらいあってもいいと思いますね。

ぷりも
softbank060111105211.bbtec.net

拝読しました。初めてと言うことですが、ギャグ系というか、何となく親近感があるというか、割と面白いと思いました。
作中の、短期記憶を長期記憶に移行できない障害を持つ主人公がノートをとるというのは、「殺人鬼にまつわる備忘録」が元ネタなのか気になったり。
どんでん返しについては、逆告白ということでしょうか? もし、結月さんも女の子だったという方であれば、初めからそのつもりで読んでしまいました。

浅緑
119-170-238-65.rev.home.ne.jp

拝読しました。おもしろかったです。主人公がとても可愛らしいですね。
ただ主人公の性別がちょっと解りづらくて、もちろんどちらであっても可愛さに変わりはないのですが、もしもどちらかはっきり明示されていたらおもしろさがさらに増したのではないかなと感じました。
最後の逆告白のあと、できれば主人公が手作りチョコを渡すところまで見たかったなとおもいます。
どんなふうに渡したのかな、とか、結月さんの反応はどんな感じだったのかな? と気になってしまいました。個人的にはそこまで読みたかったですね。
このたびは、たのしい作品を読ませていただきましてありがとうございました。

浅緑
119-170-238-65.rev.home.ne.jp

すみません……! 執筆の狙いに「二人の少女」と書かれていたのですね。
先に作品を読んでしまってそのままコメントを送っておりました。
見当外れのコメントとなりまして誠に誠に申しわけありませんでした。
上のコメントは忘れてください……。ほんとうにごめんなさい。

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

神楽堂様へ
最後まで読んでいただきありがとうございました!
言われてみれば確かに伏線が弱くて、あまり展開としては最後にドーン!という感じに書けなかったなと感じます。

映画のストーリーを本編に絡ませるという発想は恥ずかしながら出てきませんでした。
なんとなくこんな映画見てたんだよ〜くらいのつもりでした。
ありがとうございます!セリフを含めて描写を追加したいと思います。

『』や感嘆符の使い方は詳しくはわからなかったので、教えていただき感謝します!

狛春はこまはると読みます個人的に可愛いなと思ってつけてみました。

チョコはどうなんでしょう?狛春の性格上、渡すの本気で忘れてるかも?
でも渡せないのはやっぱり寂しいので、なんとか渡す展開でストーリーを追加したいと思います!

改めて最後まで読んで頂きありがとうございました!

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

偏差値45様へ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
ネーミングはもうちょっと明記した方がよかったな反省してます。
一応ですが、結月のフルネームは結月廻(めぐる)といいます。
女の子か男の子か確かにこれでははっきりしてないですね……

年齢は高校生をイメージして書いてみました。青春真っ盛りの時期といえば個人的に高校生のイメージですので。

二月十四日に実は投稿してるんです。
実はこれ二次創作として書いた作品なのですが、名前だけ変えたら一次創作になるのではと思ったので、名前だけ変えてみました。

文章についてはくどすぎますよね……
確かにもうちょっと丁寧に推敲するべきでした。ただ、恥ずかしながら指摘されるまで気づかなかったというのが実情です。

意外性というものは個人的に上手く掴めておらず、「くだらなさ」や「バカバカしさ」を練り込んだ作品に仕上げることが出来たらなと思います。次こそは。

改めて読んでいただきありがとうございました!

枝豆
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ぷりも様へ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
親近感を感じていただきありがとうございます。その上面白いとまで思ってくださり、さらにありがとうございます。
作中の記憶障害の話は実は私が最近読んだある本に影響どころか、ガッツリその身そのまま設定やらストーリーを入れちゃってまして、作品名まで言ってしまったらネタバレになるレベルでやらかしてます。

どんでん返しはそうです。ご明察の通り、逆告白のこととなっております。
やっぱり意外性に欠けてましたか?

改めて、読んで頂きありがとうございました!

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

浅緑様へ
最後まで読んで頂きありがとうございました!
主人公の性別は仰る通りでそこをはっきり明記させるのが、この作品の一つの課題なのかなと思います。

逆告白の後の展開は正直これでいいやと筆を置いてしまいました……
でも、その後の展開とか反応は確かに気になるところですよね……!

即興で考えた案なのですが、私としては狛春は性格上忘れてそうなので(起きた出来事も出来事だけに)結月さんに言われて気づくか、もしくは別れた後家に帰ってカバンを開けてみたら、持ち運んでたのが生チョコだったため映画館内の暖房に当てられて溶けていたという、うっかりをやらかし改めて作り直して後日渡すといったエンドとかどうかなって思ってます。

渡すチョコは生チョコと決めたのはたった今思いついた設定ですが、もしもこれなら作品のタイトルである『雪解けチョコ』と意味が重なりますね笑笑

改めて、読んでいただきありがとうございました!

飼い猫ちゃりりん
123-1-31-246.area1b.commufa.jp

枝豆様、良い小説を読ませていただきました。
まず題名が素晴らしい。『雪どけチョコ』季節感があっていいですね。
他の方も言ってますが、主人公の性別は最初からはっきり分かるようにしたほうがいいと思います。執筆の狙いは関係ないので、飼い猫は読みません。
内容は少女漫画を読んでいるようで楽しかった。飼い猫は少女漫画を読んだ事はありませんが、きっとこんな風なんだろうと想像させてくれる良い物語でした。
漫画なんて言って、ちょっと失礼かもしれませんが、飼い猫は漫画が小説より格下だとは思っていません。
とにかく良い気持ちになれる小説でした。

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

飼い猫ちゃりりん様へ
最後まで読んでいただきありがとうございました!

確かに他の方々もおっしゃるように名前もあまり女の子らしくないですよね……
もうちょっと女の子らしい名前にするか、身体的特徴をさりげなく描写してわかるようにしてみます。

題名は『降りしきる雪の中で貴女と』という候補もあったのですが、あまり脈絡を感じられないかもという理由で僅差でこちらになりました。なのでそういって褒めていただけると、題名をこちらにして良かったなと思いました。

少女漫画は私も好きです!最近は全然読まなくなってしまいましたが、昔は少女漫画特有の胸がキュンとする展開や心理描写にはよく悶えさせられたりしました笑笑
だからそんな私の好きな少女漫画みたいだと思って読んでいただけて良かったです!
改めて、読んで頂きありがとうございました!

ぷりも
pw126157174232.30.panda-world.ne.jp

すいません、狙い読んでなかったです。作中作は別にパクりというか実物使っても問題ないような気がします。

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

ぷりも様へ
度々ご返信いただきありがとうございます!
狙いを書かずとも伝わるような作品を書けたら、やっぱりそれが一番いいのかなと思ったりします!
なるほど、実物を使っても問題ないのですね次回また作中に出す機会があれば参考にしたいと思います!
ありがとうございました!

夜の雨
ai249220.d.west.v6connect.net

「雪解けチョコ」読みました。

主人公が「佐々木」さんで。
相手役が「結月」さんですね。

話の流れとしては佐々木さんがバレンタインのチョコを冒頭で作っていて、それを渡すのは結月さん。
で、チョコ作りと翌日のことを考えると興奮して、朝起きると体調不良になっていた。
学校に行き、結月さんに話しかけて、映画館でデート。
という展開です。
こういった流れの中でバレンタインのお話は女性から男性へと告白、そしてチョコをあげるのが筋なのですが、御作は文章上のテクニックを使って佐々木さんから相手の結月さんに告白とチョコをプレゼントという流れなので、当然佐々木さんが女性で結月さんが男性だと思っていると「結月さんのことを少女」と、書いてあるので、書き間違えたのかと思っていると、ラストで二人とも女性だったというオチでした。
それで結月さんからチョコをもらう佐々木さんでしたが、そうなると昨日から佐々木さんが奮闘して作った愛情たっぷりのチョコはどうなったのでしょうね。
この調子だとオチはチョコを渡し忘れていた佐々木さんが自宅でにやつきながら自分が作ったチョコレートを「うまっ、うまっ!」とか、言いながら食べるという事でしょうか。
これは、佐々木さんらしいオチですが(笑)。

文章等はかなりうまいのではと思います。
しかし、二人とも女性にもかかわらず、読み手をだますためにそのあたりを示さず、単純に「少女」とか、書いて、校閲ミスかのように見せていますが。
こういった小手先のテクニックを使うよりも正々堂々と二人とも女性で、にも関わらずバレンタインで「チョコを渡し合う仲」というような作りの小説にしたほうがよいのではと思いますが。

小説を書く本質の部分を伸ばす工夫をしたほうがよいのでは、ということです。

現状だと、かなりの小説を書く技術をおもちなのに、宝の持ち腐れですね。

それでは頑張ってください。


お疲れさまでした。

夜の雨
ai249220.d.west.v6connect.net

再訪です。

作中劇の使い方について。

A>『この本ですか?この本は一日分の記憶しか保持できない記憶障害を持つ女性とそれを知りながらも献身的に支える男性の物語です』<

御作の中では、上の小説が映画化されているという事になっています。
なので、御作で利用するとなると、下記のようなやり方があります。

主人公の佐々木さんがにやつきながら自宅に帰ってくる。
そして自分の部屋で、結月さんからもらったチョコを出してうれしさがこみあげてくる。
ところが、かばんにはもう一つチョコが入っていた。
それもかなり豪勢な作りのチョコレート。
な、なんだ……。
佐々木さんは驚きと同時に首をかしげることしきり。
「誰にもらったんだっけ?」
勉強机の前にある椅子に座り「日記」に気づく。
何気なく自分の日記をペラペラとめくり昨日のところを開くと。
2月13日。
の予定が書いてある。
バレンタインのチョコレートの作り方。
かなり豪勢なチョコの作り方になっていて、いま、手元にあるカバンから出てきた謎のチョコは自分が作っていたことに気が付く。
おまけに結月さんがどうたらと、彼女のことが大好きだというようなことまでも。
「ギョッ!」として、日記を遡って読むと……。
自分が「記憶障害を患っている」というようなことが書いてあり、結月さんが先日から「Aの文庫」を読んでいて、わたし(佐々木)のことを心配してくれている。そんな優しい彼女が好きだ、バレンタインデーにはチョコを作って彼女にあげて告白しょう」
というようなことが書いてある。
それで佐々木は自分も今日観た映画のように記憶障害があり、それを結月さんが心配してくれて、何かにつけ助けてくれていたことに気が付く。
『つまり結月さんが「Aの文庫」を読んでいたのは、わたしのためだったんだ』と気が付く佐々木。
佐々木は自分が作ったチョコを持つと立ち上がり、スマホで結月さんに電話をかける。
「いまから行くからね」
涙ながらに自宅を抜け、星が瞬く夜空の下を駆けだす佐々木。
「結月ちゃん、待ってて!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
御作の作中劇であるA(または映画)を利用するなら上のような展開にすればよいのではありませんかね。
アイデアの一つですが。


以上です。

キングジョー
pkbk007-189.kcn.ne.jp

なかなか、面白かったと思います!
ただ気になった点としては、他の方も言ってますが、キャラの名前が読めなくて、途中男性が女性か、分からずラストで二人とも女性だった。というオチはいいと思いますが、別にどんでん返しという感じではありませんね。

でも感想は「良い!」という感想が多いですし、文章も上手ですし、これからどんだん上手くなると思います!僕の場合は12月30日に初めて書いた時はここに投稿したのですが、文章が下手だ!というコメントが多かったですし、作家でごはん!は厳しいのに、評価がいいので、あとはストーリーがもっと面白くなればなと思います!

飼い猫ちゃりりん
dw49-106-186-54.m-zone.jp

枝豆様。ぐっもーにんぐ。(軽薄)
アイデアが浮かんだのです。
にゃんと! 佐々木さんと結月さんのラブシーン!(笑)でもエッチじゃなくて、ほのぼのとする感じ。

 作中に手でハイタッチするシーンがあったでしょ。なら足タッチもいれなきゃ。(なんで?苦笑)
 題名が雪解けチョコだから、雪をもっと印象付けたいにゃ。
 んで具体的には……

 好感度パラメータは爆上がり!
 先週の水曜日、雪が沢山積もって、あたしも結月さんも靴下がべちょべちょになった。二人とも放課後の教室で靴下脱いで、石油ストーブの前に生足を投げ出して乾燥。あったかーい!
 結月さん、足ちっちゃい。あたし佐々木は足でかい。恥ずかしくて足を隠そうとしたら結月さんが……
「佐々木さんの足綺麗」
 えー! 胸がドキドキして足がつったー! 隠せねーぞー!
「ねえ。佐々木さん。足タッチしよ」
 足タッチ? なにそれ?
 結月さんは自分の足を、あたしのデカ足にピッタリと合わせた。
 結月さんの温もりが、足から伝わってくる。やべーよー!

てな感じです。(のべたん様の作品からヒントを得ました)

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

夜の雨様へ
最後まで読んでいただきありがとうございました!

ラストのオチは実は主人公の狛春から告白するとみせかけて、結月さんのほうから告白するという展開で書いたつもりだったのですが、いかんせん私自身の説明力が及ばなかった結果、男の子なのか女の子なのかわからない作品となってしまいました。

他の方もおっしゃいます通り、ここはもっとわかりやすく表現出来たらなと反省しております。

チョコレートの受け渡しについては書かなくてもいいかなと途中で辞めてしまったのですが、皆様の反応をお伺いする限りだと、やっぱり書いた方が良かったんだなと思ったり後悔したりしてます。

また、作中劇の使い方、私の何倍も上手に練られた構成に脱帽いたしました。
私にはなかった発想です。
確かにせっかく作中で映画の話を入れたのにそれを上手く使わないともったいないですし、なによりそういった展開の方がもしかしなくても読者の意外なところをついて、それこそどんでん返しになりますね。

この作品の勿体無いところを上手く取り扱う方法をご教示して頂きありがとうございます。

最後にかなり褒めていただきありがとうございます!正直自分には文章力がない!と嘆いていたところなので、たくさん褒めていただけるとそれだけでモチベが上がります!
かなりの小説を書く技術があるなんて、多分死ぬまで言われないと思ってました笑笑
これからは、そんなに褒めていただけた宝を腐らせないように精進したいと思います!

改めて読んでいただきありがとうございました!

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

キングジョー様へ
最後まで読んでいただきありがとうございました!

うおー!自分の説明力の足りなさが憎いです!最初から両者とも女性だと明言させるなにかがあれば良かったのですが、私はそこまで頭が回らず結果、読者を混乱させる謎の作品が出来上がってしまいました。

この作品は最初に狛春含め読者に自分から告白するんだ!という展開を予想させて、実は結月さんも狛春のことが大好きだったという展開にしたかったのですが、その展開だとしてもインパクトが弱いという意見も頂いて確かにそうだなと反省してます。

私も小説を書き始めたのが12月からなので、仲間です!最初の頃はもっと下手だったのでその頃の作品も機会があれば、ここに投稿したいなと思ったりしてます!(ボロボロに言われる未来しか見えない)

ストーリーはもっと読者の期待を超えるような緻密な展開を作り上げることが出来ればな!と思います!

改めて読んで頂きありがとうございました!

枝豆
fp276e74bf.stmb003.ap.nuro.jp

飼い猫ちゃりりん様へ
また来ていただきありがとうございます!
なんと!アイデアが浮かんだのですか!
しかも、ものすごくドキドキするような展開じゃないですか!
雪をうまく利用してそのシーンを作り上げるとはさすがですね。
恥ずかしくて足を隠そうとする佐々木さんとそれを褒める結月さんの構図がまたいいですね!
たしかにこれなら自然と足で触れ合う状況を作り出せる……さては天才ですね。

こんなにいいシチュエーション使わないわけにはいかないので、加筆する時に改めてシーン追加したいと思います!
素敵なアイデアをご提供してくださりありがとうございました!

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