作家でごはん!鍛練場
神楽堂

こけし

お盆になると里帰りしたくなるのは、やはり私が日本人だからなのか。
そのような習性が刷り込まれているのだろうか。

8月になった。
今年も私は実家に向かってしまう。
そんなの当たり前のこと、と思う人もいるかも知れない。

しかし、過去を知っている者からすれば、私が律儀に里帰りする光景など、おそらくは想像できないだろう。
私は社会のはみ出し者だった。

さらにいえば、若い頃は一日も早く家を出たいと思っていた。
この家に生まれてきたことを呪っていた。
空を飛ぶ鳥のような自由が欲しかった。


そんなことを考えていた私が、自ら里帰りするとは……


あれこれ考えているうちに実家が見えてきた。
見ればやはり思い出してしまう。
子供の頃のことを。

私の体は、吸い寄せられるように実家へと向かう。
なんでこんな家に……

思いと正反対の行動をしている自分に苦笑した。

* * *

家に入った。
母はいないようだ。
私は誰もいない室内を見渡した。

蘇るトラウマの数々……

やっぱり、帰ってくるんじゃなかった……


私は仏壇に向かった。
普通の家では供えられていないものが、我が家には供えられている。
それは、こけし。
大きなこけしが仏壇に飾られている。
母の手作りだ。

じっと見つめていると、母がこれを作っていた頃のことが思い出された。

私は目を閉じ、回想にふけった。

* * *

我が家は母子家庭で、いつも、母に虐待されていた。
家を出たかったが、私には行く場所がなかった。
生き延びるために、必死で苦しみに耐えていた。

そんなある夜のこと。
ふと目を覚ました私は、居間で母が何かを作っているのを目撃した。

母はどこから借りてきたのであろうか、ろくろのような機械で木を削っていた。
このときは、私は何を作っているのか皆目見当がつかなかった。

何を作っているの?
と声をかけることはできなかった。

どんな罵声が返ってくるか、それを想像しただけで私は声を出すことはできなかった。
母に下手に話しかけると痛い目に遭う。
それは、私が身に沁みて分かっていたことだった。
余計なことは聞かない、話しかけない。それに限る。
24時間、母の機嫌が悪くならないことを祈りつつ私は過ごしていた。

数日経つと、ろくろを回す音は聞こえなくなったが、母はまだ何かの作業をしているようだった。
何を作っているのか、気になって気になって仕方がない。

見つからないよう、こっそり覗きに行く。

円柱状の木をカンナで削ったり、ヤスリをかけたりしていた。
こけしだ。
こけしを作っているんだ。

趣味で作っているのだろうか。
それとも、これは仕事なのだろうか。
はたまた、何か意外な目的があって作っているのだろうか。

聞きたくても私には聞けなかった。
藪をつついて蛇を出すようなまねはできなかった。

* * *

学校で友達に相談してみた。
母が夜中にこけしを彫っていると。

すると、友達は言った。

「いい趣味じゃん。あなたへのサプライズプレゼントなんじゃないの?」

はぁ……

そんな平和な話ならどんなにいいことだろう。
この友達には、私が母から虐待を受けていることは話していなかった。

私は言った。

「こけしってさぁ、なんか怖くない?」

「え? そうかな? かわいいじゃん」

「だってさ、こけしじゃなくても、人形ってさ、かわいいけど、なんか怖いっていうか……」

「あぁ、それ、何となく分かるかも。人形って捨てたらバチが当たりそうっていうか、そういう怖さはあるよね」

「うん。人形ってさ、魂が入っているみたいで、なんか怖い」

「でも、考えすぎだよ」

「それはそうかもだけど……」

私は幼い頃、人形遊びをした記憶があまりない。
少なくとも、自分の家で人形遊びをしたことはなかった。
母が買ってくれなかったのだ。

お友達はみんなかわいい人形を持っていた。
私もねだったことがあるが、母は鬼になるだけだった。
私は人形が欲しいという思いを押し込めていた。
人形に興味がないという暗示を、自分自身にかけていたのだと思う。
こけしを見ると怖いと思うようになったのは、こういうことも理由の一つかもしれない。

* * *

母のこけし作りは続いた。
仕事はコロコロ変わるくせに、こけし作りは飽きずに続いていた。

ついには塗料まで調達して、顔を描き始めた。


明くる日、学校で別の友人にこけしの話をしてみた。
すると、こんな言葉が返ってきた。

「こけし? あれさぁ、なんか怖いよね」

お! 私と同意見の人がいるとは。

「こけしってさぁ、なんかホラーじゃん」

私は気になった。

「ホラー? どうして?」

友人は続ける。

「だってさ、こけしってさ、子供を消すって意味なんじゃないの?」

「!」

私の頭から血が引いていった。
そうか……

私には思い当たることがあった。

母がこけしを作り始めてから、私にはあまりきつく当たらなくなっていた。
痛い思いをしないで済むのはよかったけど、母の様子がいつもと違うというのは、それはそれで怖かった。
今、答えが分かった。


私を消すつもりなのか……

だから、最近は機嫌がいいんだ。


いつもだったら、

「あんたなんて消えてしまえ!」
「あんたなんて産まなきゃよかった」
「あんたさえいなければ私はもっと……」

そんな言葉を浴びせてくるはずだ。
私なんて、いてはいけない存在。
ずっと惨めな思いをして過ごしてきた。
どうかそんな言葉を言われませんように……
そればかり願って生きてきた。
母から見れば、私は邪魔な存在なのだ。

子消し……

あのこけしを作ることで私を消し去りたい。
そういう願掛け……ということはないだろう……
私はそう思いたかった。

* * *

母がいないときにこっそりと、作りかけのこけしを見てみた。

顔が完成していた。
その顔は……私にそっくりだった!!

恐怖のあまり、全身の血が凍ったかのように思えた。


私は……消される……


その夜、私はいつも以上に怯えながら布団に入っていた。


「あんたなんて消えてしまえ!」
「あんたなんて産まなきゃよかった」
「あんたさえいなければ私はもっと……」


今までに母に言われた罵声が脳内に蘇ってくる。

その母の声はだんだんと大きくなり、私の頭の中いっぱいに響き渡った。

やめて……
もう許して……
ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…………

布団の中で必死になってつぶやき続けた。

だめだ……

怖い……怖い……怖い……怖い……
消される……消される……消される……消される……


その時、居間の方から
「できた」
とつぶやく声が聞こえてきた。
どうやら、完成したらしい。

カシャッという音も聞こえてきた。
きっと、作品を撮影したのだろう。

母がこけしを作っている間は、私はおそらく殺されないだろう。
しかし、今、こけしは完成してしまった。


これから私は消されてしまう!
こんなところで寝ている場合ではない。
私は居間に飛び出した。
母と目が合う。
また何か怒鳴りつけられるのだろうか。私は身構える。

しかし、母が見せた表情は意外だった。

ニヤリ

母は私を見て微笑んだ。

そんな母の顔、今まで見たこともなかった。
いつも私に見せる表情は仏頂面か、あるいは鬼のような顔か、そのどちらかだった。

笑う母の顔は怖かった。

私の精神はここで崩壊した。
台所から包丁を見つけて手に取ると、それを持って母に突進した。


! ! ! !


そこからしばらくの記憶はない。
都合の悪い記憶は自分で消してしまうものなのだろう。

私は警察に捕まった。


* * *


家庭裁判所での審理の中で、私は母のこけし作りの真相を知ることとなった。

母は、SNSに自作のこけしの写真を上げていた。
コメント欄にはこう書いていた。


ついにこけしが完成しました。
我ながらよくできたと思っています。
娘の顔、そっくりにできました。
このこけしは、娘の誕生日にプレゼントしようと思います。
今までつらい思いばかりさせてしまって、私は母親失格だと思っています。
そんな私が、少しでも娘に罪滅ぼしをしたい。
そう思って今日までコツコツと作ってきました。
小さい頃、お人形も買ってあげなかった私。
ごめんなさい。
このこけしで許してほしいなんて、都合のいいことは言えませんよね。
これからは心を入れ替えて、我が子を愛し、大切に育てていきたいと思います。


これが、生前の母の最期の言葉となった。

母を消してしまった私は、女子少年院へ送致されることとなった。

* * *

少年院では、勉学にも励んだ。
伝統工芸である「こけし」についても、図書室で本を借りて勉強した。

こけしに、子を消すなんて意味はなかった。

こけしは江戸時代から作られてきているが、もともとはこけしという名前ではなくて、「きぼっこ」「きでこ」など呼ばれていたらしい。
だから、「子消し」という意味で発祥したものではなかった。
「こけし」という名前になったのは昭和時代になってからのこと。
芥子(けし)の実に形が似ているからなど、由来には諸説あるようだった。

それを私は自分が消されるのだと勘違いしてしまい、母を消してしまったのだった。


少年院では木材加工の技術を習得し、必死になって作業に取り組んだ。
私には、出所してからの夢があった。
その夢に向かって作業を頑張り続けた。

少年院を出た私は、希望していた木工所への就職が決まった。
そこは、こけしを作る工場だった。

工場長さんはとても理解のある人で、訳ありの私なのに、他の労働者と平等に扱ってくれた。

私はこけしの作り方を身につけ、毎日の仕事に張り切って取り組んだ。


* * *

お盆休みをもらえた。

嫌な思い出ばかりの実家だったけど、なぜか自然と足が向いた。
それが私には不思議だった。

仏壇に供えられた、母が作ったこけしを見つめる。
そして、母の遺影に手を合わせた。

そのとき、私の周りに風が吹いたような気がした。
窓は開けていないのに。

きっと、母もお盆だから帰ってきたのかもしれない。

「お母さん、おかえりなさい。そして、ごめんなさい……」

私は母が作ったこけしを見つめる。
こけしの表情は無表情。
けれど、心なしか、微笑んでいるようにも見えた。

「私も作ったんだよ、こけし」

持参したこけしを、母が作ったこけしの横に供えた。
並んだこけしは親子のように見えた。

こんな親子になりたかったな……


「これからも頑張るからね」

私はもう一度、仏壇に手を合わせた。


< 了 >

こけし

執筆の狙い

作者 神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

ホラーのように思えて実はヒューマンドラマだった、というテイストを出せたらいいなと思って書きました。
自分でもどこか物足りない気がしていますが、どう付け足すとよいのか、まだ見えていない状況です。
アドバイスをいただけると嬉しいです。

コメント

偏差値45
KD106180001140.au-net.ne.jp

>自分でもどこか物足りない気がしていますが、どう付け足すとよいのか、まだ見えていない状況です。アドバイスをいただけると嬉しいです。

物語として不満はないですし、
完成していると考えられるので特にアドバイスはないです。

要するに勘違いによる殺人ということですね。
同様の筋のお話ならば、マンガ日本昔ばなしの中の一話が似ていたと思い出しましたね。
具体的に説明することは面倒なので、しませんが……。

その一方で、こけし……。いらないですね。
個人的にもらってもゴミに思えて仕方ない。
結局、うーん、なんだろうな、自分の趣味を押し付けているように感じますね。
とはいえ、後に主人公もこけしを作ることになるので、そこに見えない親子の絆
のようなものはあったのかもしれませんね。そんなことを思った次第です。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>偏差値45様

物語として完成していると言っていただき、少し安心しました。
こけしは、たしかにもらって嬉しいものではないかも知れませんが、
幼い頃に人形一つ買ってあげなかった母の、後悔の表れとして題材にしてみました。
お読みいただき、コメントも入れていただきありがとうございました。

ぷりも
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拝読しました。
ネタバレありの感想です。

読みやすい文章で構成もいいと思います。
こけしは私も不気味に感じる人なので、ホラーの小道具として良いかと思いました。

気になった点で、まず細かいとこから行くと
最初の方にある
「母はいないようだ」
この意図はなんだろうと。リアルな話なら当然いない。後半の描写で主人公に霊感と言えるほどのものはないと読み取れるので、母の霊がいないと言っているわけでもないですよね。

あと、叙述トリック系ではないので、主人公の性別は早い段階で明確にした方がいいと思います。実際私は男かと思って読み進めました。

狙いについてですが、多分ホラー色が弱いので、実はヒューマンドラマでしたというギャップを感じさせるだけの落差が稼げていないのでは。
そこに付随する話で、主人公が母を刺してしまうほど精神的に追い詰められているという描写が足りないと思います。
虐待されていたというのも、暴言の類だけしか書かれていないので、身体的な暴力があったという設定が必要だと思いました。

あと、結局友達の「いい趣味じゃん。あなたへのサプライズプレゼントなんじゃないの?」が当たっていたというのも何なので、別のセリフの方がいいような。

以下も私なら案ですが、
•母は何かに取り憑かれたように、こけし作りに没頭していたという記述
•主人公には幼い時に受けた虐待によるアザがある
•「子消し」という都市伝説のホラー話を用意する
→例えば、子を消したいと思う親が、こけしを作るというストーリーで、完成に近づくにつれて子供の体に様々な変化が起き(高熱とか)て最後は死ぬ。それがたまたま偶然か、プラシーボ的に主人公の体にも起きる。それで、主人公は都市伝説を信じてしまう。
•主人公が精神的に疲弊してきたころに、こけしの夢を見る。こけしがニヤリと笑った途端、アザが全身を侵食していき、悲鳴とともに飛び起きる。ここで精神の限界。
•こけしを完成させて、主人公を見た母はニヤリと笑う。その笑顔が夢で見たこけしと同じにみえて、たまらず……

こんな感じでしょうか。
あくまで個人的見解です。

神楽堂
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>ぷりも様

お読みいただきましてありがとうございます。

母はいないようだ、の狙いはですね……
ようだ とぼかすことで、母が死んでいることを隠したかったのです。
あと、主人公自身がお盆に帰ってくる霊だと読者が誤って解釈してくれるかな、という期待もありましたが……
はい、失敗でした><

おっしゃるとおり、母はいないようだ はおかしいです。
修正したいと思います。

主人公の性別については……
これもご指摘の通り、このままだと男性だと勘違いされてしまいますね。
私のミスでした><

虐待の描写が足りない
ごもっともです。
ここをはっきり書かないと殺人の動機につながらないですよね^^;
書き足してみたいと思います。

友達の発言「サプライズプレゼントなんじゃないの?」については
ここでこう書いてしまえば、逆にこれが正解ということはないかな
と読者に思わせるねらいでそうしました……が
う~ん、あまり効果はなかったですかね^^;

* * *

ぷりも様が示された代案はどれも魅力的ですごいです!!
こういう発想力を見習いたいです。

とても勉強になるご指摘をたくさんありがとうございました。
感謝感謝です!!

夜の雨
ai195145.d.west.v6connect.net

「こけし」読みました。

話の内容はよくわかりました。

>ホラーのように思えて実はヒューマンドラマだった、というテイストを出せたらいいなと思って書きました。<
内容は、この通りでしたね。
それは主人公が母に虐待されて育ったと書いていたのでそういった怖さのようなものがありました。
そこにこけし本体の寡黙な表情からなにか腹の中に持っているのではないかと思ってしまいます。
御作では、そのあたりが母からの虐待とこけしが重なって、何かされるのではないかと思うのではないかな。
これで一応完成という形になっていると思います。

ただ、同じような内容でも掘り下げれば広がりは出ると思いますが。

>自分でもどこか物足りない気がしていますが、どう付け足すとよいのか、まだ見えていない状況です。<
これですが、主人公と母の日常を描けばよいのではありませんかね。そのなかで人物像を浮かびあげる。
御作の場合は母からの虐待にしても主人公の説明(過去形)ですからね。
それよりもリアルタイムで書いた方がインパクトはありますし、怖さもあります。
ほかには背景部分とか、どんなところで生活をしているとか。
どんな仕事をしているとか。
作品のテーマと関連づけながら描くと、的外れにならないと思いますが。
御作の場合は、主人公の一人称で説明タッチです。内容もストレートで構成的に寄り道がないので、物語が一直線です。
なので、話を掘り下げると広がりが出て、厚みが出てくるのではと思いますが。
それか、御作のエピソードや情景を細部まで描くとか。ホラー作品に見せかける場合は、この手が有効ではないかと思いますが。

御作に近い小説を読むと何を書いて何を省くかとかはわかると思います。
図書館で関連の小説を借りて目を通すのが早いかも。

それでは頑張ってください。


お疲れさまでした。

クレヨン
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 神楽堂さん、拝読しました。

 物足りないところがあるのではないか、という言葉について感じたことを書かせていただきます。

 僕が感じたのは物足りなさ、というよりも違う、ってことでした。

 まず虐待する親は虐待をやめないです。あの人たちが虐待をやめるのは、自分が弱くなった時と相手が強くなった時だけです。結局、虐待しちゃいけない理由がわからないから虐待するんです。あの人種は鈍感なんです。

 虐待しない親に変わっていくまでの納得のいく流れができていないのが物足りなさにつながっているのかと思われます。

 もうひとつはやはり、殺すまでの過程です。

 親に殺されるかもしれないってなったときって、やり返す想像とかするんです。夜、あいつがこっそり部屋に来たらこうやってやり返すって。夜も来るのが怖いから眠れないし、たまにちゃんとあるかなって確認するんです。

 主人公で言えば、護身用にと枕の下にナイフを忍ばせておくんじゃないかって思います。そして夜に来たらどうするかって、ずっとイメトレしてるんじゃないかって気はします。

 もっともこんな現実なんて知らないほうが幸せです。虐待のシーンがリアルとかなんか悲しいです。

神楽堂
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>夜の雨さん

コメントありがとうございます!!
作品の掘り下げ方も指南していただきありがとうございます。
なるほど、日常を描くのですね。
基本に立ち返る大切さに気付かされました^^;
過去形は弱い。
現在進行系で書く。
なるほど!
そうすれば確かに、作品は生き生きしますね!
背景部分や仕事のことも書く、そうですね、意外に虐待以外の描写のほうが
かえって本人の状況を詳細に説明できるかも知れませんね。目からウロコが落ちました( ღ'ᴗ'ღ )
物語が一直線にならないよう、もっと深い掘り下げができるようになろうと思います。
学びの多いコメントをいただけてとても嬉しいです。
本当にありがとうございます!!

神楽堂
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>クレヨンさん

お読みいただきましてありがとうございます。
なんだか核心を突かれたような思いです^^;

虐待する親はそう簡単には変わらない。
なるほど……

悲しいですが、それが現実なのかも知れないです……><

虐待していた親が変わる。
それには相応の説得力が必要ですね。

虐待ものの作品を書くと、現実に被害にあっている子どもたちからは
実際はこんなことありえない
と思われそうですし、
では、リアリティを追求すれば、それはそれで読んでいて心が痛くなりそうです。

この手の物語を書く上での、大切なことに気付かされた思いです。
クレヨンさん、ありがとうございます。

渡辺沙羅
114-134-212-157.fnnr.j-cnet.jp

フルートの渡辺沙羅でございます。
クラリネットもフルートも木管楽器。何かの因縁を感じます。
この人は最初男と思っていました。女だったんですね。
殺してから性別が分かるのがちょっと怖い。
それと母の作ったこけしはどうなったのですか?
あれはどうにかしないと。もっと言うと殺した母は浮かばれない。
墓に入ったなら、墓参りしないと。更生した人なんだから。
一番の問題は、これは精神病だということです。
思い込みだけで母を殺すでしょうか?
それと家の中が昔ひどかったという点です。それで母が憎くてこけし関連の被害妄想で殺したのですか?
私には主人公は精神病で、まず措置入院が適当と思います。

どうでしょうか。

神楽堂
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>渡辺沙羅さん

作品を読んでいただき、コメントも書いていただきありがとうございます。

主人公の性別が分かりにくかったですね^^;
これは私のミスです。
はじめから女性だと分かるように書くべきでした。

母が作ったこけしは、母の仏壇に供えてあります。
その横に、主人公が社会人となって作ったこけしを並べて置く、というラストになっております。

殺した母は浮かばれない、というのは、まったくその通りで
主人公は罪を償うために、そして更生するために、女子少年院に送致されています。


墓参りについては……
お盆なので、一応は墓参りするという流れになりますが、
小説としては、仏壇に2つのこけしが並ぶ、というシーンを描きたかったので、
墓参りのシーンはカットしました。

主人公は、母親からの虐待で精神病の状態だったという設定です。
ひどい言葉を言われ続け、自己肯定感が極端に下がっていたことと、
虐待が原因で被害妄想に取り憑かれており、母は自分を殺すものだと思いこんでいたこと。

精神疾患が理由で殺人を犯しており、かつ、未成年ということで
少年院での治療と再教育を経ている設定です。
こけしに、子を消す意味などない、ということも、院の図書室で勉強して
自分の被害妄想を自覚した、という流れのつもりで書きました。

短編なので、なかなかこういう設定は伝わらなかったかとは思いますが、
作者としては上記のような設定でこの小説を書いてみました。

いただいた感想は、次回に創作する際に大いに参考にさせてもらいたいと思います。
コメント、ありがとうございました。

ラピス
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いやあ、じわじわ来る。昔流行った弟切草ってゲーム小説を思い出しました。中身、全然似てないですが。暗い夜に一人でやると怖いんですよ。
描写が極端に少ないのは小説としてどうかと思いますが、少ないがゆえにゲーム小説をスクロールさせて読んでる感覚がありました。

下の私の作品とは、母親に虐待されてるという共通項があり興味深く拝読しました。

こちらはゾッとするような迫力がありますね。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>ラピスさん

お読みいただきましてありがとうございます。
じわじわくると言っていただき、とても嬉しいです。
描写の少なさは反省点ですね^^;
もう少し修行してみたいと思います。
コメントを書いてくださりありがとうございました。

fj168.net112140023.thn.ne.jp

拝読しました。といっても「こけし」ではなく、あちらの作品ですが。

とてもきれいな文章で読みやすかったです。ただ、あれで終わるのは勿体ない気がしました。とにかく二人の展開が速すぎる。登場人物の設定は良いのですが、結末にもっていくのにあと五千文字ほど加筆して欲しいところです。エピソードを連ねたら違った展開もあり得る「可能性を秘めた」内容だけにね。

あちらでは御作に傷をつけてしまいそうだったので、こちらでの感想をどうかご容赦ください。

神楽堂
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>凪さん

コメントありがとうございます。
あの作品は、自分でも尻切れトンボだと思っております^^;
いずれ長編化する予定ですので、楽しみにしていてください( ღ'ᴗ'ღ )

浅緑
119-170-238-65.rev.home.ne.jp

拝読しました。確かにこけしってちょっと怖い感じもありますね。
主人公が恐怖に陥ってしまう状況や経緯がしっかり書かれていて自然な流れがあり、そこから並べたこけしが親子のようにみえるという結末もしみじみとしたハッピーエンドという印象でしたので、物足りないという部分はありませんでした。
ただ母親から受けた虐待のもう少し具体的な内容や、母親がこけしを作るきっかけになった何か具体的なエピソードやシーンがあれば、さらに物語に厚みが出たのかなという気はいたします。読ませていただきましてありがとうございました。

飼い猫ちゃりりん
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神学堂様
他の方も言ってますが、完成はしています。ピッタリと。
文章は読みやすく、スッキリ。
なかなか良い作品と思います。
ただ作者様自身が言うように、どこか物足りない。ピッタリとスッキリの反動か?
ちょっとミスタージャイアンツの長嶋茂雄さんみたいなアドバイスになるのですが、ピッタリとスッキリなら、ドロドロがある方がインパクトや深みが増す。母親の異常人格を描写する。
あと、なぜ母親は改心したのか? そこが謎のまま放置されている。
人間は普通そう簡単に改心しない。悪いままか、より悪くなるもの。
何かの宗教に染まったのかなぁ?
なーんて思ったりもしました。

飼い猫ちゃりりん
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すみません。名前を間違えました。
神楽堂様でした。

中小路昌宏
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 読みました。

 物語の筋書きはよく分かりました。文章も上手いと思います。
 私が疑問に思ったのは、なんで母親が自分の息子を(後で娘と分かりましたが・・・)虐待したのか?というところが文面からは読み取れない、というところです。親が我が子を虐待するというのは、よほど特別な事情が無ければ、あり得ないことだと思うからです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「あんたなんて消えてしまえ!」
「あんたなんて産まなきゃよかった」
「あんたさえいなければ私はもっと……」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 というだけでは、私には説明不足のように思いました。


 あともう一つ、親が反省して、子に詫びる気持ちがあるのなら、こけしなんか作らなくても、表情で伝えたり、言葉で直接そう伝えれば済むことで、そうすれば誤解を招くことは無かったし、普通の親子ならそうした筈だと、私は思いました。

 というわけで、お気を悪くされたかも知れませんが、正直に思った通りのことを述べさせていただきました。ごめんなさい。

神楽堂
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>浅緑さん

お読みいただきましてありがとうございます。
ラストでこけしを親子に見立てるシーンは、自分としてもとても気に入っているので、そこを読み取っていただけたようで嬉しいです。
虐待の具体的な内容や、母がこけし作りに至った動機などは、ご指摘の通り、記述がないため、これから取り組ませてください^^;
おかげさまで、この作品を直していく方向性が見えてきました。
コメントありがとうございます。

神楽堂
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>飼い猫ちゃりりん

お読みいただきましてありがとうございます。
読みやすさはかなり心がけておりますので、スッキリと言っていただけて光栄です。
母親の人格描写、なるほどです。
母親に関する情報がまだまだ不足しておりました^^;
母親の改心のきっかけ、そうですね。
それがないと、読者はなぜ? って思ってしまいますよね^^;
加筆していきたいと思います。
ご指摘ありがとうございます。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>中小路昌宏さん

お読みいただきましてありがとうございます。
筋書きがよくわかったと言っていただけて、とても嬉しいです。
性別に関する記述がないのは私のミスでした^^;
冒頭から主人公が女性だと分かるように直したいと思います。
虐待の理由についても、読者が納得できるように加筆したいと思います。
今のところ、考えているのは……
再婚したいけど子持ちなのでフラレた経緯があり、それで娘を邪魔だと思うようになった、というものです。
「あんたさえいなければ私はもっと……」
の後は、「自由に恋愛や再婚ができたのに」という言葉が入ります。
なら最初から書けって感じですよね^^;
言葉足らずで、読者様に対して申し訳ないです><
母がわざわざこけし作りで本心を伝えようとする理由は、母は不器用な人間なので面と向かっていうのが苦手、という設定なのですが、これも私の表現力不足でした。それが分かるような記述に直したいと思います。
ご指摘ありがとうございます。
コメントをいただき、特に気を悪くするようなことはなく、自分ではなかなか気づけない点をご指摘いただけたので、私としては中小路昌宏さんのコメントで、むしろ気を良くしております( ღ'ᴗ'ღ )
私は日頃、カクヨムに作品を投稿しているのですが、一般的なサイトだと批評やアドバイスはなかなかいただけないんですよね。
ということで、今回、作家でごはんに作品を投稿させていただきました。
ここはいいですね。正直な感想をいただけますし、具体的なアドバイスもいただけます。
ということで、これからもちょくちょく、このサイトに作品を投稿したいと思っております。
中小路昌宏さん、拙作をお読みいただき、コメントまで書いてくださり、ありがとうございました。

浮離
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個人的には、無駄なことばかり書かれているような印象が逐一もどかしかったですし、書き手が必要として書くべきとしたらしいそれぞれの材料やエピソードがことごとく世界を安易に、作為そのものをボロく甘やかすための都合のようにしか読み取れず、お話の世界を了解してお付き合いするには到底物足りないものだった気がしています。

そこそこ寄せられている感想も流しで眺めてみたんですけど、ある意味まともな指摘というかツッコミをしているのがまさかの渡辺サラ、という意外性にずっこけました。
恐らくは伝わらないでしょうし、もちろんサラ自身もそんなつもりじゃないことくらいわかるんですけど、個人的には“こけしどうなった“ってその一点ばかりでも想定されるはずのものを裏切るなら、このお話はとっくに足らないはずだし、

>母の仏壇に供えてあります。

とか作為として呑気すぎるとしか思えないです。

書き手には申し訳ないですけど物語の見通しというか、その想定からすでにものすごくダサいことを知って欲しい気がしてしまうし、ちっとも指摘出来ない、というかまんまと付き合って恥ずかしげもなくいられる読み手たちは相変わらずやる気がないかただ読めないだけのまぬけか、呆れてまともに見ていられない。

単純に“こけし“から、ダサい。
って言ってしまえば書き手は早速腹を立てると思うんですけど、なんでこけし? って訊かれれば“子消しだから“としか答えようがないことくらい潔く認めて欲しいと思うんですよね。

こけしってなんだか気味が悪くなくもないしなにしろ“子消し“って一部の由来とかまじでマスト、アイロニーかサイコパシティでもなんでもいいけど“匂わせ“っぽく都合よく行ってみっか、みたいな設計のザルさを悪しく想定して嫌う読者が言うことですからムカついてくれてもちろん結構なんですし、言い訳するべきだと思うんですよね、真面目で真剣な作為として書き切って勇気をもって掲載した作品として愛情を持つものなら当たり前のことだと個人的には思うしちゃんと付き合う態度くらい持てますし。


ヘイトなネグレクトで脅威を惜しみなく振り撒く母さんがろくろ回してこけし作り、ってその景色想像してみてくださいよ。
羽ちぎって機織り仕出かす鶴と見てはならないものとしてどっちが余程テンションバグってる気がしますか。
あたしにはそんな母の姿、まんま人喰いババアが包丁研ぐそれ的なテンションなんですよね。
悪質に童謡的なアゲアゲ模様。

わかりますか?

それがダメって言ってんじゃないですよ。
それならそれとして書くべきでしょ、って話です。
ロジックとか俯瞰とかそんな感じのこと、いちいち意識出来てるのかなこの人、って個人的にはとにかく目が滑って仕方がないわけです。

>ホラーのように思えて実はヒューマンドラマだった

って言ってるじゃないですか?
その為に必要だった“こけし“、説明出来ますか? 人喰いババア的連想も生みかねないディテールをあえて必要としたその作為ってこと。
だってめっちゃテンション高くないですか母。
ろくろなんか設えちゃって、木材仕入れちゃって、木っ端撒き散らしちゃって、不慣れな塗料でベタベタ手も床も極彩色よろしく執念のアトリエだとか。

きったない綿布団掻っ捌いて慣れないお裁縫でよくわからんぬいぐるみ作り出した、とかでは物語にならない、“こけし“でなければならなかった理由聞かせてくださいよ。
学友の便利な戯言が必要だった魂胆聞かせてください。


妙にうっとりした調子のプロローグ、必要ですか。
そんな調子の語り手が、かつての自身にまつわるエピソードをまったく客観的につらつらと語り尽くしたがるデザイン、そうしたかった理由説明できますか。
読み進めば進むほど、そのデザインがそもそもの設計として違和感を生んで見えなくもない、なんて客観的な観察は持ち込めないですか。

そもそも語り手の境遇を物語の骨子、せめてはきっかけとしてでも見渡す上で、母子共にその反応か思考か行動の経緯って、

>ホラーのように思えて実はヒューマンドラマだった

っていうテーマに照らして相応しいものとして想定しましたか。
個人的にはそうは感じさせられなかった、っていうお話をしてます。


>他の方も言ってますが、完成はしています。ピッタリと。
文章は読みやすく、スッキリ。

あたしはそこに含まれたくないですし、完成してるとは到底思えないですし、何がピッタリでスッキリなのか、客観性や観察に欠ける浮いた文体も落ち着きがなくて完成などと軽口に浮かれるならむしろ不幸としか思えないんですけど、気をよくしていたところならすみません。
気の毒にしか見えないし、余計を承知で反対意見があることもバランスとしてお伝えさせて欲しい気がしてしまいました。

浮離
KD111239168039.au-net.ne.jp

ホラーって、なんですか?
ヒューマンドラマって?


個人的にはこのお話、なにも考えられてない気がするし、考えられたものだとしたならそれってありきたりであることを前提に読み手に対してもそんな基本合意を求めた上で互いに無事かまぬけか了承しながら鈍なやり取りに安住したがるだけのクッソつまんないお為ごかしの同好者どもによるまぬけな嗜みかゴミクズほども価値のない思いやりもどきの応酬にしか見えないんですよね。

そのために無駄なことばかりわかりやすく書いて気取る必要があっただけ、って決めつけられても文句ないならそれでいいです。
ってまったく遠慮のないことをちゃんと指摘したかった、というかとっくにしてるわけなんですけど。


仏壇に手を合わせるところから始めて何か問題ありますか。
帰省する実家なんてとっくに消え失せてたらこのお話は成り立ちませんか。
母殺しをうっとりと物語れるほど鈍感に反省整わないと“ヒューマンドラマ“にならないですか。
むしろサイコパスじゃないですかそれって。

伝わらないでしょうけど、たぶん勘違いばかりですよこのお話って。
それって上等な話なんかじゃなくて基礎的な話でしかないはずですし、作為としてあまりにも安易で杜撰であることを当たり前に気付くべき出来のはずだと個人的には当たり前に感じさせられるものなんです。


境遇って、なんだと思う?
親子って、育ちって、因果とかってどういう想像を促すものだと思う?
想像して創作に足る発想や思考を託して許してくれるものだと思う?


そういった手筈をこれっぽっちも汲めない、安易にやり散らかして挑む意欲はザルに流して居直れる書き手っていうのは個人的には本当に退屈だしつまらなく思うし、それを見過ごして安易な同調で自分の見栄しか企めない貧相で鈍感な読み手ははっきり馬鹿だと思う。
なんなら自惚れてると思うし。

きついことばかり言ってごめんなんですけど、はっきりとボロいからこれ。

腹立てるならそれまでのこと、楽しみたいならもっと考えないとダメだと思う。
書きたいだけ褒められたいだけのマッチポンプの和み合いならこの感想は無駄だから捨て置いてもらって構わないです。
無視するなり伝言馬鹿に化けるなりご機嫌よろしくどうぞ。

hr
h175-177-049-035.catv02.itscom.jp

浮離の語彙力のなさが笑える

えんがわ
M014008022192.v4.enabler.ne.jp

こけしは子供は貰っても喜ばないかなってのが第一印象だったのですが、少し考えるとそういう相手のことを想像せず一方的に不器用な形でしか愛情をプレゼントしようとしか出来なかった母親。というのが作品としてマッチしていて良いかなとか思います。母親の子供への虐待のシーンは少しテレビドラマ的というか、なんというかステレオタイプな感じもします。

さっと読めるところが本作のいいところだと思いますよ。
あと怖すぎないところが個人的には好みです。エンタメとして纏まっているというか。

個人的にもっと詳しく知りたかったのは、こけしの外見というか姿です。あと作り方とか。オリジナルこけしということで何かしらの特徴があったのだろうし、書きようによっては印象を深めれる気がします。

少し主人公が自分勝手な気もします。悔いか何かが足りないのかな。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>えんがわさん

お読みいただきましてありがとうございます。
子供へのプレゼントで「こけし」
普通ならいらないってなりますよね。
母親の不器用さを読み取っていただき、ありがとうございます。
虐待シーンは、娘に向かって「消えろ」という母親側の事情を加筆する予定であります。
こけしの外見は……主人公に似ている、という設定のみです^^;
作り方なども、私自身の取材不足で記述が足りず申し訳ないです。
一応は、こけし作りについてホームページでは調べてみたんですけどね。
なかなか文章に落とし込むことができなかったです。
が、せっかくの作品ですので、そのあたりももうちょっと勉強して加筆に挑戦してみようと思います。
主人公が自分勝手……
まぁ、そうですよね、殺人者ですからね。
お盆で帰省したいのだか、したくないのだか、そんな心理を表したくて
冒頭のシーンを書いてみたのですが、なかなか難しかったです><

感想やアドバイスを書いていただきましてありがとうございました。
とても嬉しいです!!

平山文人
zaq31fb1c44.rev.zaq.ne.jp

神楽堂様、作品を拝読させていただきました。

文体が非常にシンプルだな、と言うのが第一印象で、例えば、こけしの不気味さなどは
もう少し丁寧に書き込めばホラーの要素が強まるかなと感じましたが、これは主観に過ぎないかもしれません。

一点疑問に思ったのが、主人公が母親を刺殺した後、実家にはもう誰も住んでいないはずですが、
誰が無人の家を管理し家賃などを払っているのでしょうか。また、冒頭の「母はいないようだ」という
記述にも矛盾を感じます。ここは設定ミスなのではないでしょうか。

内田春菊の「ファザーファッカー」という、少女が性虐待を受ける小説があるのですが、
直木賞候補になったので、審査員の五木寛之がこの作品の評価をしているのですが、
淡々とした文章で酷い虐待を描いているので「違うんじゃないか、この表現は何か違うのではないか」
と評していたのですが、この作品にも私は似た感想を抱きました。少しあっさりしすぎなのでは、と。

テーマと表現したい事はとてもよく分かりますし興味深いです。読者に何かを考えさせる作品だと思います。

読者個人個人の価値観や嗜好がありますので、あくまでも一人の読者の意見として私の感想を
読んでいただければと思います。神楽堂様の次回作も期待しています。それでは失礼します。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>平山文人さん

お読みいただきましてありがとうございます。
文体がシンプル、はい、そうなんですよ^^;
私はゴールまで一直線みたいな、あっさりした表現になりがちで、
よく指摘されます^^;
もう少し色の付いた表現ができるようにしていきたいと思います。
ファザーファッカーにつきましては、私も読んだことがあります。
が、その文体を意識したわけではないです^^;

母はいないようだ、については、私がミスリードを狙って失敗した部分です^^;
お盆に帰ってくる私が幽霊で、母のほうが生きている、と読者に誤解させようと思ったのですけど、大失敗でした><

実家は空き家なのではないかという問題、
この点についても、修正を予定しております。
ご指摘ありがとうございます。

お読みいただきまして、感想も書いていただきありがとうございました。
表現したいことがよく分かり興味深いと言っていただき、とても嬉しく思います。
とても勉強になりました。

ええっと、実は「作家でごはん」には、もう一本、作品を投稿しておりまして、
ちょっと前の作品になってしまって申し訳ないですが
2023-12-30 に
『あの日の約束』という作品を投稿しております。
そちらも、淡々とした文体の作品になっております^^;
一応、リンク貼ってみますね。

https://sakka.org/training/?mode=view&novno=20702

それでは。

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