作家でごはん!鍛練場
西山鷹志

お正月 Ⅲ 

主な登場人物 
 園井新太郎 七十二才 妻 典子 六十九才 長男 幸太郎、妻 藍子 長女 麻美
 次女 夏美 三女 亜樹 四女 陽子(教師)  トム・アンソニー(陽子の恋人)

園井家の主、新太郎は東京足立区の西新井大師近くに先祖代々から住んでいる。
定年退職して早十年が過ぎた。いまでは隠居して悠々自適の暮らしをしている。
とは言っても楽しみは、たかが知れている。
新太郎の趣味の為に三十坪ほどの庭で野菜や花を植えて楽しむ事だ。そして最大の楽しみは年に一度行われる新年会ある。
 新太郎に長男孝太郎夫妻に子供三人、長女麻美夫妻は子供三人、次女夏美夫妻は子供四人、三女亜紀夫妻には子供二人、これに夫婦が加わるから合計二十人にもなる。そして四女の陽子は三女より十歳以上年下では教師であるが唯一の独身。新太郎夫婦を合わせれば二十三人にもなる。ちょっとした学校の一クラスほどになる。昨年までは四女の陽子は京都で教師をしている都合で参加出来なかったが今度の正月は参加すると言う。
 勿論も子供達と孫が来てくれるのは嬉しいが人数が半端ではない。一昨年は孫達が大暴れし大事な盆栽と置物を壊してしまった。堪忍袋が切れた新太郎は孫達を叱ってしまった。
すると娘達は我が子が叱られた事に腹を立てて途中で帰って散々な正月になった事があった。

 翌年は、その教訓が生きたのかキチンと躾て来たのか穏やかな正月が出来た。しかし一番負担を掛けるのが妻の典子である。昨年はなんとか乗り切ったが年から来る疲労は隠せない。そんな苦労を分かってくれた子供達が二人に別府旅行をプレゼントしてくれた。お陰で正月が開けて別府温泉旅行を楽しんで来た。しかしプレゼントは嬉しいが料理を作る負担を考えると、そろそろ限界に来ている。とは言って長年続けて来た新年会を中止するのも忍びない。
「なぁ母さん、あとひと月ほどで正月が来るけど、どうする」
「どうするって、例年通り新年会やるんでしょう」
「それはそうだが俺は母さんの疲労を考えると限界じゃないとか思ってさ」
「大丈夫よ、子供達や孫が楽しみにしているんだもの」
どうやら典子はやる気満々のようだ。しかし昨年の正月明けだって、げっそり痩せて病気じゃないかと思った程だ。こうなれば子供達の協力なしでは無理だと思った新太郎は、まず長男の家を訪ねた。

長男はさほど離れて居ない所に賃貸マンションに住んでいる。当初は二所帯住宅を考えたが、最近の嫁は二所帯でも同居を嫌うと聞き。このような事になった。しかし孝太郎も跡取りとして責任を感じているらしく、どちらか歩けなくなるとか介護が必要になった時に家に入ると言ってくれる。その事は嫁も承知らしい。
最近のマンションはセキリティが整っている為、年配者は面倒で仕方がない。マンションに入ればエントランスにある機械で訪問先の部屋番号を押すて訪問した事を知らせる。留守なら伝言を残せば録音される仕組み。新太郎は何度も来ているので要領は分かっているが、やはり面倒だ。新太郎は部屋番号を押すとドアホーンのような仕組みになっており。孝太郎の嫁、藍子が出た。
「あら、お父様。お待ちしておりました。どうぞお入り下さい」
自動ドアが開き更にエレベータに乗り訪問先に向かう。ここでまたマンションの住民と会えば軽く会釈する。これがまだ面倒なのだ。一軒家ならドアホーンだけで済むのに。
時間は夕方の六時三十分、まだ息子の幸太郎は仕事から帰って来ていないようだ。ドアホーンを押すと藍子は笑顔でドアを開け挨拶する。
「生憎、主人はまだ帰って来ておりませんが」
「いや大した話でもないんだが、ついでだから藍子さんにも相談しようかと思ってね」
すると孫達三人が出て来た。
「お爺ちゃん、いらっしゃあい」
「よう元気にしていたか、ほら、お菓子買って来たけど気にいって貰えるかな」
買って来たのは良いが、お菓子ならなんでもよいと言う訳には行かない。チョコレートは駄目だと親によっては違うようだ。こっちの家は特に問題ないらしい。
「お義父さん、ありがとうございます。あなたたち、お爺様に、お礼を言うのよ」
「ハアイおじいちゃん。ありがとう」

「実はだなぁ息子に相談する前に藍子さん聞いて貰おうと思ってな」
「ハイ、なんでしょう。私に出来る事なら」
「いやね、新年会のことなんだけど、いつも藍子さんに手伝ってくれるのは嬉しいけど、家内も年だし、家内は大丈夫と言っているんだけど」
「そうですね。お義母さまには毎年、大変なご負担をかけて申し訳ないと思っております。私は少すしかお手伝い出来なくて」
「いやいや藍子さんに感謝していますよ。それでひとつ考えたんだけど。どこかの料亭を借りて新年会をしたらどうかと思って」
「それはお義母さまの負担がなくなりますが正月の二日ともなれば普段の料金の三割か四割増すは掛かりますよ」
「そこなんだよね。どの位かかるんだろうな」
そこに長男の幸太郎が仕事から帰って来た。

「おや父さん、珍しいね。なにかあったの?」
「貴方、お義父さまがね、今度の新年会の事で相談に来て下さったの」
「ははぁ母さんの負担のことだね」
「流石は孝太郎、察しがいい。母さんも年だし。かといって中止なんて言ったら、みんながガッカリするだろうし、そこで考えたけど料亭を借りてやろうかと」
「料亭? それは豪勢だね。まぁ僕は仕事の関係で使う事はあるけど平均一人一万五千円。二時間限定だけど。但し正月ともなれば料理も違ってくるし、まぁ一人二万は必要だね。単純計算で二十二人として四十四万、但し税金は別だから五十万くらいかな」
「……五十万か、まぁなんとかなるけど」
「父さん何を言っているんだ。五十万だったら大変な額だよ。母さんが怒るよ」
「じゃぁどうすればいい」
「そうだな、妹達にも相談しなくてはならないが、女性総出で料理を作って男達で出来る事はなんでもするのはどう」

結局は話が纏まらなかった。そして今年もあと二週間もし料亭に予約しても間に合わないだろう。そんな時、四女の陽子から電話が掛かって来た。
「お父さん元気、あのね、今度の正月、私も休み取れたから参加するわよ」
「そうか陽子が来てくれるとは嬉しい。それでどのくらい休みが取れるんだい」
「今年はたっぷり取れたわよ。クリスマスイヴは無理だけど二十七日から十日頃までかな。大丈夫? 母さん居る」
「ああ大丈夫だよ。久し振りの実家だから楽しんで行ってくれ。ちょっと待っていま代わるから」

「ああ陽子、正月くるって? 楽しみにしているわよ」
「うん、久振りに親孝行出来るよ。私なにかすることある」
「沢山あるわよ、まず料理作るのを手伝って欲しいんだ」
「お安い御用よ。私も母の味を伝授して貰わないと」
「そう良かった。じゃ頼んだわよ。会うのを楽しみにしいるから」
電話が終わって新太郎はビックリ。
「母さん、無理するなよ。来年は料亭で新年会考えていたけど」
「何を言っているの。私の心配はいらないわ。それより陽子という頼もしい助っ人も来るし」
これじゃあ口を挟む余地はなくなった。申し訳ないが家内に頼むしかない。結局は来年の新年会は一人増えて二十三人となった。それでも少しでも家内の負担を減らそうと娘達に電話した。
「あら、お父さんから電話とは珍しい、新年会の事でしょう。先日兄からも電話が来て母さんの負担を減らそうという事になったの。いいわ。母さんも年だし、私達も協力するか安心して」
「そうかありがとう。それとこれは家内には内緒してくれよ。また余計な事を、と言われるから」
「分かったわ。それと陽子が参加するそうだね。楽しみだわ」
それから翌日、陽子からまた電話が掛かって来て、友達を連れて行くから一緒に参加していいかと言う。新太郎はピンと来た。陽子も二十八歳、結婚しても良い年頃。新太郎もこれで結婚してくれれば肩の荷がおりるというもの。

そしてクリスマスイヴこれはいつもながら二人で過すのが恒例。家ではなく近くのレストランに予約して食事をする。妻の典子にとって一番楽しい時かも知れない。料理を作らなくて済むし夫の新太郎からプレゼントもある。毎年違った物をプレゼントしてくれる。これまでは香水、ショルダーバッグ、腕時計などがあった、今年はなんだろうと楽しくなる。当の新太郎、最初どんなものが良いか、孝太郎の妻、藍子に相談して決めていた。
相談ついでに藍子のプレゼンとの品を選んで買ったあと、途中で食事をご馳走しチョコレートの詰め合わせをプレゼントしている。幸太郎に尽くしてくれる感謝の気持ちも込めて、その気遣いに藍子は本当の父のよう慕っている。

そしてクリスマスイヴの夜。今日は奮発して近くではなく新宿のレストランを予約した。
高層ビル三十七階にあるレストランから見る夜景が綺麗だ。妻の典子は思う、夫はサラリーマン時代、商社に勤めて居て国内海外と飛び周っていた。その関係で接待も多く、沢山の有名なレストランや料亭に接待していた。そんな関係で有名レストランには詳しい。流石に七十代入り洒落た所にはあまり行かないが、この日だけは昔の商社マンのようだ。そしてクリスマスイヴの夜二人は予約したレストランに入る。レストラン入ると窓から新宿の夜景が見えた。典子は思わず声をあげた。
「わ~予想した以上に綺麗ね。こんな所で食事出来るなんて最高だわ」
「そうか気に入ってくれたかい」
喜ぶ典子を横目に新太郎は微笑む。食事はコースで頼んである。あとは出て来た料理を楽しむだけだ。やがて食事は進み半分くらい食べた処で新太郎はポケットからプレゼント取り出した。まさに絶妙のタイミングだ。
「典子いつもありがとう。気に入ってくれるか分からないけど開けて見て」
「新太郎さん、こちらこそありがとう。そして今日は特別に嬉しいわ。まるで恋人同士になった気分よ」
七十歳前後の老人だけど今日は特別。いつもお父さん、お母さんではなく名前で呼び合うのも新鮮だ。そして典子はプレゼントを開けた。
「わ~綺麗なオパールのネックレスね。この輝きが好きなのよ。これ貴方が選んだの?」
「ふっふふ、分かったかい。こんな洒落たのは自分では決められないから藍子さんを誘って選んで貰ったよ」
「そうじゃ藍子さんにお礼を言わなくては」
そんな訳で恋人時代のようなクリスマスの夜だった。

毎年二十二人での新年会も孫達が大きくなるにつれ、部屋が狭くなって来た。それで思い切って一ヶ月ほど前に改造工事をした。十二畳のリビングに八畳の和室を合わせて二十畳、それでも狭く四畳ほどの衣裳部屋を取り払い二十四畳とした。これだけ広げれば問題ない。
そして十二日二十九日、陽子が友達の一緒に実家に帰って来た。新太郎も陽子もきっと将来の婿さんを連れて来たと思った。玄関のチャイムが鳴った。新太郎は慌てて玄関に迎いに出る。にっこり笑う陽子の後ろに百八十五センチはあろうか長身の男が立っていた。
しかも金髪の外国人だった。友人を連れて行くと聞いていたが、まさか外国人を連れてくるとは……驚いた新太郎は気を取り直して「どうもいらっしゃい」と言うのがやっとだった。
「ごめんね、お父さん友人としか言わなかったから驚いた」
「まぁ中に入ってからゆっくり話そう」
新太郎はリビングに案内した。そこを典子がお茶とお菓子を持って入って来た。だが典子も外国人を見て一瞬驚く。しかし取り乱しては失礼とニコリと挨拶をする。陽子は両親の驚きを静めるよう話し始めた。
「紹介するね、友人のトム・アンソニーよ。彼は三十二歳にしてお店の経営者なのよ。トム、多分両親も驚いているから貴方から自己紹介して」
「初めまして、私はトム・アンソニーです。陽子さんにとはお付き合いして一年と半年になります。日本語は沖縄に住んでいて少し話せるようになり、他は陽子さんから教わりました」
若干たどたどしいが見事な日本語だった。
「日本語上手いね、処で出身は何処の国ですか」
「私はロサンゼルスで生まれました。父は海兵隊に所属していて今は退役しましたが長年沖縄に勤務して居ました。そんな関係で両親も私も日本で十年ほど過ごしました。一度ロサンゼルスに帰りましたが、大学を卒業し料理学校に通い三年前日本にレストランをオープンしました。陽子さんは私の店を気にいってくれて常連さんになり、やがて交際するようになりました」
「ほう、若いのに経営者とは頼もしいね。それで貴方はこれから陽子とどんな付き合いするのですか」
「私は陽子さんを愛しています。出来れば将来、いや近いうちに結婚したいと思っております」
新太郎と典子はやはりそう来たかと思った。でも一番気になるのは、いつか日本を去るのではないかという事。
「そうかそれはどうも、処で陽子はどう思っているの」
「逢ったばかりなのに急ね、でもお父さんの気持は分かるからハッキリ言うね。私もトムと結婚したいと思っているわ。でもトムは店が軌道に乗ったばかりだし当分は日本を中心に生活の基盤として生活するわ。トムは三男坊だから上の兄さんが親と暮らして行くと思うの、トムは現在、京都に二店舗経営していて今年中は三店舗目を目指しているの。だから余程の事がない限り日本に住むそうよ」
「ほう三店舗も店を持つとはたいしたものだ。やはり陽子は日本にいて欲しいし、そう願っている。処で陽子の部屋はまだあるからそこで泊まるかい」
「お願い致します。トムの店は正式にはバーガーもあるけどカルフォルニア料理を中心としたレストランよ。トムだから誉めるわけじゃないけど料理の腕も一流なのよ」
外国人が来て驚いたが、陽子が幸せならそれが一番、気を取り直し、この日はトムの話しで盛り上がった。
翌日の三十日、母の陽子は正月料理の下準備を始めた。陽子は手伝うと約束して居たので手伝うがトムをほったらかしに出来ない。退屈凌ぎに長男の幸太郎の所へ案内した。トムと幸太郎は七歳ほど年が違うが、いずれ弟になるかと思うと嬉しくなる。
早くも陽子の婚約者を連れて行くと言ったので孝太郎は喜んで迎えた。幸太郎も英語は達者だから話は弾んだ。トムは気さくで話の分かる人物だった。同じ若者どうし国は違うが意気投合した。トムは孝太郎の家で挨拶代わりにと材料をスーパーで仕入れてバーガーなどを作ってやった。流石は経営者であり料理人、味は半端じゃない。バーガーだけじゃない。ロサンゼルススタイルのタコス、チリチーズホットドッグ、カリフォルニアロール、スモークサーモンのカルパッチョ、コブサラダなどあっと言う間に作り上げた。これにはもう藍子も驚き、特に喜んだのは子供達だ。店に行かなくても一流の料理が食べられて感激している。
「驚いたね。アメリカの料理と言ったらステーキとかバーガーくらいしか知らなかったが、こんな料理があるんだ。なるほど日本でも受け入れられる訳だ」

幸太郎はトムをすっかり気に入った。なにせ料理の腕前には度肝を抜かされた。確かに長年勉強し修行してきただけの事はある。
それを聞いた新太郎は驚いた。陽子はとんでもない人物を連れて来たものだ。そこで新太郎と幸太郎は、この際トムに一肌脱いで貰って正月料理にカリフォルニア料理も加えたらと提案した。そうすれば典子の負担かなり緩和される。問題はトムが賛成してくるかどうかだ。
日本で正月料理と言えば煮物を始め毎年同じだ。新太郎夫婦を除いて若いからバーガーやカリフォルニア料理も新鮮でよいじゃないかと陽子に相談した。
陽子は早速トムに相談した。トムは喜んで作るという。外国では年中パーティーを行っているが日本では家族で行う新年会くらいのものだ。しかも日本では珍しい二十四人も揃う。トムはいずれ親戚になるだろう陽子の身内のパーティーとあって腕の振るいどころだ。
そして一月二日、園井家の新年会が始まった。例年と違うのは久ぶりに陽子が加わったのと陽子の恋人トムが加わったことだ。なにせ二十四人とあって大変な賑わいだ。今回は典子が中心に作った日本料理とトムが作ったバーガーにカリフォルニア料理が並べられた。
陽子は勿論、娘達も是非教わりたいと総出でカリフォルニア料理を手伝った。
大人も子供もすこぶる評判が良かった。トムは数日の間にすっかり人気者となった。
流石は店を出すほどの腕前、最初は珍しい外国人と思われたが今は尊敬の目で見ている。トムは勿論、陽子も嬉しかった。なにせ外国人、受け入れられるか心配だった。
話しは盛り上がり、いつ結婚するのかと話題はそっちばかりだ。それにしても陽子には脅かさせる久し振りに帰って来たかと思うとアメリカ人を連れて来るとは。今では日本料理が世界に受け入れられて人気が高いが、世界の料理と言ったらフランス料理は有名だがカリフォルニア料理も負けていない。料理の世界は広いようだ。
 一昨年の庭の破壊事件以来、子供達も成長したのか驚くほど素直だ。今年は陽子にトムを加えて本当に楽しい新年会だった。そして新太郎は陽子に聞いた。
「処で陽子、トムとはいつ頃結婚するんだ」
「特に決めていないわよ。そうねトムが五店補くらい増やしたら考えようかな。それと私は当分教師を辞めるつもりはないわ。トムを頼って結婚したと思われるから」
「そうか五店舗か何年も先になるな」
「そんな事ないわ、今年中に一店舗開業し、来年中までに計五店補店舗達成の予定、再来年には一気に五店舗にして計十店舗達成よ」
「なんと早い、数年したら三十店舗も夢じゃないな。そうなったら一流企業の仲間入りじゃないか。という事は来年あたり結婚するのか」
「そうね、トムの夢は大きいから十年後には世間に知られる店になると思うわ。見込みのある男だからトムと結婚するのよ」
確かに夢は大きい方がいい。しかしとんでもない娘婿になりそうだ。確かにトムの作った料理は美味い。日本には馴染みのない料理だが、日本人の口にも合うだろう。
「トム来年も来てくれるかな」
「勿論、喜んで、皆さんとお会い出来て嬉しいです。ではmake a toast」
そんな訳で陽子に驚かされた正月だった。この分だと新年会は何年も続きそうだ。疲れたとか言っていられない。子供の為、孫の為。園井家は笑いが絶えない日々が続きそうだ。

お正月 Ⅲ 

執筆の狙い

作者 西山鷹志
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昨年は(お正月Ⅱ)一昨年は第一作の(お正月)でした。今回はその第三弾(お正月Ⅲ)です。今回は2週間ルールにより今日になりました。
前回登場しなかった。四女の陽子が加わります。なんと陽子は恋人を連れて来ますが
それがアメリカ人、ほのぼのとした正月作品に仕上がったと思っております。
本年も宜しくお願い致します。

コメント

中小路昌宏
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 読みました。

 園井家でなく、西山家のお正月風景を見るようでした。私の妻の実家も、そして妹が嫁いだ先の大野市の家でも、子沢山の家庭では、ひと昔前には、よく似た風景が見られました。

 外人といえば、最近は福井のような田舎町でもよく見かけるようになりましたね。私の友達の中にも、娘さんがアメリカ人と結婚したり、息子さんが韓国人の娘さんを嫁にもらったりという事例があります。もう少し経って、孫が結婚する頃になると、更にそういう話が増えてくるでしょうね。

 ちょっと入力ミスと思われる箇所がありましたが、ほのぼのとした雰囲気が伝わって来ました。
 来年は、お正月Ⅳになるのでしょうか?

 執筆ご苦労様でした。
 

ぷりも
pw126158041061.33.panda-world.ne.jp

拝読しました。
作品の感想としては、ある家庭の正月風景以上のものはないのですが、誤字脱字の多さが気になりました。多分10箇所以上あったと思います。トムは外国人なので単なるいい間違いかもしれないですけど。
記憶違いでなければ西山鷹志さまは、自費出版とかプロ志望の方だったかと思います。
一度音読か、頭の中で声を出して読むだけで大半は無くせると思いますよ。私はプロ志望ではないですが、それでも自分の作品なら最低三回は読み返すようにしています。

あと、引っ掛かりも結構ありました。
「新太郎もこれで結婚してくれれば肩の荷がおりるというもの」
これは表現として紛らわしく、新太郎の言葉であることは自明なので
「これで結婚してくれれば肩の荷がおりるというもの」とした方が引っ掛かりがありません。

「今では日本料理が世界に受け入れられて人気が高いが、世界の料理と言ったらフランス料理は有名だがカリフォルニア料理も負けていない」
ここは逆接が連続するのがよろしくないと思います。
「今では日本料理が世界に受け入れられて人気が高いが、世界の料理と言ったらフランス料理が有名だ。だが、カリフォルニア料理も負けていない」

あと
「最初は珍しい外国人と思われたが今は尊敬の目で見ている」←態のブレ
最初は珍しい外国人と思われたが(受動態)
今は尊敬の目で見ている(能動態)
庭の破壊事件は大袈裟なので盆栽破壊事件でよいかと。

新太郎が娘たちに、奥さんのことを、家内というものだろうかという点も気になりました。また、イブのディナーで”妻の”典子というのは、単に典子で良いと思います。それは既出の表現だし、冒頭に人物紹介もありますので。

イブのディナーで半分くらい食べたところというと、メインの前になるかと思いますが、なぜそれが絶好のタイミングなのだろうと不思議に思いました。個人的にはディナーの後か、デザートの前と考えますが、何か理由があるなら説明が必要かと。

「トムの店は正式にはバーガーもあるけどカルフォルニア料理を中心としたレストランよ

ここも引っ掛かりました。例えば
「お店の名前は『○○バーガー』だけど、カリフォルニア料理を中心としたレストランなの」なら自然です。
原文を尊重するにしても
「トムの店はバーガーもあるけど正式にはカルフォルニア料理を中心としたレストランよ」では。

make a toastは、乾杯の意味であるという説明があった方が親切だとおもいます。
Cheers!ならギリセーフだとは思いますが。
新太郎は商社勤めで挨拶程度の英語ができるかもしれませんが、読者はそうとは限りません。
トムがバーガーを扱うレストランを経営しているという情報から、トーストを焼くと勘違いする人もいるかもしれません。その場合のトーストは不可算名詞で冠詞はつかないからそうではないと判断できる人は少数派です。
どうしてもその言葉を使いたいなら、せっかく孫がいるので
「え、パンを焼くの?」とでも言わせて
「違うよ、乾杯という意味だ」と新太郎か幸太郎が返せば良いのでは。で、孫たちが「え、そうなの? Make a toast!」と乾杯の挨拶を奪わせれば、ほのぼの感がありそうです。

あと一番気になったのは、三十日にバーガーなどの料理をトムが作った。その腕を見込んで正月料理をトムに手伝ってと頼んで、新年会が一月二日。大晦日と正月が飛んでしまった唐突感がありました。

ぷりも
pw126158035080.33.panda-world.ne.jp

ディナーの後ではなく、メインの後でした。失礼

西山鷹志
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中小路さんいつもありがとうございます。

私の親戚には外国人の人はいません。
我が家の正月は10人集まりました。うち子供が5人、賑やかでしたよ。
正月料理の定番といいば煮物これって地方によってかなり違うみたいですね。
娘婿の母は九州の出身で何故か作らないそうです。
娘婿は煮物が好きで、我が家のくるのが楽しみだそうで。

>来年は、お正月Ⅳになるのでしょうか?

三話まではなんか作りましたが、現在のところ構想が浮かびません(笑)
ありがとうございました。

西山鷹志
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ぷりも様

お読みいただきありがとうございます。
>記憶違いでなければ西山鷹志さまは、自費出版とかプロ志望の方だったかと思います。

いいえいいえプロだなんて考えても居ません。
下手なの横好きで始めました。
ご覧の通り、誤字脱字のオンパレード、読み直してみましたアレアレの連続

私は構想が浮かぶと一気に書きます。
調子がいい時はに三作ほど仕上げます。
それから読み直し継ぎ足したり削ったりして仕上げます。

自主出版は中小路さんの影響うけて作る事にしました。
今年7月に発売ですが、その間に編集校正して編集部の方と詰めて行きます。
売るの目的ではなく記念に残して起きたいと思っています。
軽自動車一台ほどの費用は掛かりますが、海外旅行したと思えば(笑)
色々とご指摘くださりありがとうございました。
これらを参考に今後に活かしたいと思います。

ありがとうございました。

夜の雨
ai248017.d.west.v6connect.net

「お正月 Ⅲ」読みました。

新太郎夫婦を合わせれば二十三人にもなるとは、かなりの大世帯ですね。
それに陽子の婚約者であるトムも入れれば二十四人になりますね。
今回はその大世帯の正月ということで一堂に集まると大変です。

御作は新年会でのおせち料理からトムが参加してのアンリカンな料理が披露されて盛り上がるのですが、料理店を日本で何店舗も経営しているということで将来の夢が広がります。
その前に園井新太郎の妻である典子が新年会でのおせち料理を作るのが大変という事でレストランでの新年会になるとか。ならないとか。
息子の嫁もおせち作りを手伝うとか。
いろいろと話が広がります。
その前のクリスマスとかの話から展開していますから。

結局、陽子の婚約者であるトムが料理店経営ということで、料理を作ることも得意でうまく園井家のなかに溶け込むというお話になっていました。

今回は園井家の正月の新年会のお話ということで家族が集まるのが二十四人の大世帯だと大変というようなところと、その背景部分が描かれていました。
平和な正月のなかの大変な、という雰囲気でしたね。

>「そうね、トムの夢は大きいから十年後には世間に知られる店になると思うわ。見込みのある男だからトムと結婚するのよ」<
陽子は資産家になりたいわけですか。
トムの人柄よりも経営手腕に惚れたとか。

この作品の続きを書くのかどうかはわかりませんが、一本調子に資産を増やすことに成功したのでは面白くはありませんが。
料理店の店舗を増やす過程において人間的に成長できるのかどうか、このあたりですね。
御作の登場人物は比較的商売とかで成功すればよいと考えるようなキャラクターが多いです。
その過程においてどんな経験をして人間として成長していくのか。
このあたりを掘り下げてもらいたいと思いますが。
そうするには、ドラマ作りはむつかしくなりますが。

今回はお正月向けの作品でよかったと思います。


お疲れさまでした。

西山鷹志
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夜の雨様

いつもありがとうございます。
どれだけ励みになっているか有難い事です。

それにしても沢山の方へコメントしていますが読むだけでも大変でしょう。
本当に頭が下がります。

>陽子は資産家になりたいわけですか。
>トムの人柄よりも経営手腕に惚れたとか。

この辺は不味かったですね。
これでは金目当てに結婚するようなもの。
この作品を書くにあたりカリフォルニア料理を調べて見ました。

フランス料理とか比較すると流石に劣りますが
ハンバーガーが世界的に受け入れられ国。奥が深いようです。

ありがとうございました。

キングジョー
pkbk007-189.kcn.ne.jp

最近読みました!面白いですね!僕もここで書いてるので見てくれたら嬉しいです!

西山鷹志
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キングジョー様

お読みいただきありがとうございます。

このお正月は毎年正月に書いていました。
今年で3回目、しかし次のネタがなくなりました。
来年の正月は、正月に相応しい作品を載せたいと考えてます。
ありがとうございました。

えんがわ
M014008022192.v4.enabler.ne.jp

ゆったりとしますね。
ほのぼのとした空気と飽きのない展開は両立するのは難しそうですが、本作ではそれが出来ていました。
こういう、なんというか日本の原風景というのと遠いところにいる自分ですが、なにか訴えられかけるというか、ああ失っていってしまったんだなぁとか、しみじみするというか。

正月とカルフォルニア料理と外国人という異色の取り合わせですが、文章が一つの雰囲気に馴染ませています。

あー、現実では震災があり、正月どころではなかったのですが(被災者というわけでは無いのですが)、こういうの見ると、普通って本当に尊いもんなんだなと実感します。

どうかシリーズが続いて欲しい。来年も読めるかな。

西山鷹志
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えんがわ様

お読みいただきありがとうございます。

>ほのぼのとした空気と飽きのない展開は両立するのは難しそうですが

そうですね。身内だけの物語ですから悪人は出てきません。
それでも夫婦喧嘩、親子喧嘩はありますが全て些細な出来事。
一作目はおじいちゃんが孫達に庭の荒ら盆栽などが破壊。
ついに孫を怒ったら、娘たちが反撃というのがあり
二作目は過去の過ちを改め、ほのかな正月。
そして今回の三作目は過去に登場していなかった四女が外国人の恋人を
つれて、その恋人が料理人で経営者で話は盛り上がりました。
来年やるとしら、誰か病人か怪我人にするとか手がなくなりそうです(笑)

まぁシリーズ物は登場人物が変わらないから作りやすいですが。
ありがとうございました。

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