レオンたちのクリスマスイブ
「クリスマス…というものがあるの?」
レオンが近くにいたフィーネに聞いてみた
「そうだよ赤い服を着た男の人がねプレゼントを持ってきてくれるの年に一回だけなんだよ!」
フィーネが嬉しそうにぴょんぴょん飛び跳ねながら言った
「あ、あとパーティーもするんだよ、ねぇレオン、コウ様たちを連れてここでパーティーしようよ!」
「ふーんまぁケーキ食べれるならやってもいいかな…よし父様に聞いてみよう」
「そうと決まれば旦那様たちの部屋にレッツゴー!」
「サリアにも聞いてみないとね」
いつもより楽しそうに二人は喋りながら父親の部屋へ行った
「…失礼いたします」
「どうぞ」
部屋の扉を開け二人はぺこりとお辞儀をする
「あの、父様…コウたちとクリスマスパーティー?っていう物をやるためにこの家に呼んでもよろしいでしょうか…」
「…珍しいなレオンが自ら友達をこの家に呼ぼうとするなんて僕はいいけど念のためライアにも聞いといたらどう?」
「ありがとうございます父様では今度はライアさんに聞いてみますね」
「わかったよライアはあっちの書物庫にいると思うから」
「わかりましたでは失礼しました」
ぺこりと合わせてもいないのにフィーネとレオンが同時にお辞儀をし部屋から出た
「やっぱあいつらにてるなぁ」
「次は奥様のほうだね」
「うん…行くよ」
「はいはい」
「ここに人が来るなんて珍しいわねぇってレオンちゃんとフィーネちゃんじゃないどうしたの?」
このおっとりしている人はレオンの義理の母だなぜか前髪でえ目をかくしているのでそれで本を読めるのかなといつもレオンは思っている
「本を読んでいるときにすみませんライアさんえっとクリスマスパーティーをしたいので友達をこの家に呼んでもよろしいでしょうか」
「あらそんなの大丈夫よ!お友達っていうとコウちゃんたちかしら?」
「はいコウたちです」
「私は大丈夫よぉレインさんがいいならね」
「ありがとうございますでは」
「はーいまたねぇ」
そう言ってレオンたちは書物庫から出た
「いつになったら母様と呼んでくれるのかしらフフッその日が楽しみだわぁ」
そう一人でライアはつぶやいた
「よし!あとは呼ぶだけだよレオン」
「わかってるよフィーネサリアにも早めに帰ってくるように言っとこっかな」
「あ、それはうちがやるからレオンはコウ様たちに連絡しといたら?」
「ん、じゃあたのむね」
「お任せあれぇ」
そう言ってそれぞれフィーネはサリアにレオンはコウたちに連絡を行った
ピコンッ
「ん~誰からだろぉってレオンからじゃん珍しいなぁ」
コウがそう言ってスマホを見るとレオンから「今日パーティーするから僕の家来れる?」と届いていたのだ
「パーティーってことはクリスマスパーティー!もちろん行くよっと送っておこ」
同刻リィは
「誰からだろ、っれおんせんせーだぁ!」
そう言って瞳を輝せていた
もちろんその連絡はユキアのところにも行っていた
「パーティー?あいつからは珍しいなまぁいいや楽しそうだし行こっと多分ライ君もいるし」
「フィーネ!すごいよ全員OKだって!」
「よかったねぇ」
「そうと決まれば準備するかぁ」
「こっちでやるよぉ」
「ん~じゃあフィーネはもうすぐサリアも帰ってくると思うから部屋の準備しといてくれない?ケーキとかはこっちで準備する」
「はーい」
「厨房かりてもよろしいでしょうか」
「大丈夫ですよお嬢様」
「ありがとうございます」
「ケーキはイチゴのやつとチョコとあ、タルトも作ろう甘いものだけじゃだめだからご飯も作って…」
そんなことをつぶやきながら手を動かしていた
「よし!サリア!こっちも張り切るよ~」
「任せてよ!飾りつけは得意だもん」
「じゃああっちのほうをこれで飾ってここはこうして」
「それはこっちのほうがいいんじゃない?…」
「あ、確かにじゃあこっちは…」
「用意かんりょー」
「もうサリア疲れた」
「ちょっと作りすぎたかもしんない」
「レオンお嬢様ライト様とコウ様たちがいらっしゃいましたよ」
「わかりましたありがとうございます」
「久しぶりに来たけどやっぱでかいねぇレオンの家」
「へたしたらそこらの公爵家よりもおっきいんじゃない?レオンせんせーの家」
「ほんとにでかいねぇライ君たちの家」
「お前がいうなよユキアんちが一番でかいだろ」
「これって入っていいのかなぁ」
コウがそう言ったとき
「ごめんっ待たせた!はいどうぞ入って」
「わぁレオンやっほじゃ入らせてもらいますねぇ」
「おじゃましまーす」
リィとコウが入ってそのあとにユキアたちが入った
「ライト応接間に案内しといてくれる?」
「はいよーみんなこっちだよ」
応接間
「うわぁ~」
「すごいですねレオンせんせー自分たちで飾ったんですか?」
「あ、コウ様たちいらっしゃいませ」
「フィーネちゃんたちお久しぶりぃ」
「前より大きくなった?」
「お久しぶりですコウ様、はい少し成長しましたよ」
「よし皆クリスマスパーティーのはじまりだぁ」
「わーい」
「このケーキレオンが焼いたの?」
「うんへたになったかもしれないけどね」
「おいしいですよレオンせんせー」
「ありがと」
「ライくーんそっちのそれとってぇ」
「それじゃわかんないだろ…これか?」
「そうそうそれ!さすがライ君!」
「別に…///」
「あ、ライ君がてれたぁ可愛いねぇ」
「うっさい!」
「いてっ」
「クリスマスツリーも出したんだぁ」
「すごいです!きれいだねコウち」
「そうだねリィ」
男子たちをほってレオンたちはクリスマスツリーの話をしているようだ
わいわいがやがやとしているうちに外は暗くなり帰る時間になってしまった
「今日は楽しかったよありがとねぇレオン」
「よくこんなこと考えつきましたねぇさすがレオンせんせーです!」
「まぁまぁ楽しかったよライ君の珍しい姿も見たしね」
「もうそれはいうな」
「よかった…あとこれあげる」
レオンはコウたちに包み紙を渡した
「なにこれ?開けてもいい?」
「どうぞ」
ぴらっと包み紙をめくるとコウとリィにはおそろいのウサギと猫の耳の形をした手袋ユキアとライトには青色と赤色のマフラーが入っていた
「わぁ!レオンせんせーありがとうございます!」
「いやこれは本当にすごいな」
「でしょ?」
「レオンやっぱすごいなぁあの短時間でやったの?」
「うん買いに行く時間はなかったからパパっと作ったの」
「すごっ!」
「ふふありがとはいはいもう帰らないと親が心配するよ」
「あ、ほんとだバイバーイレオンとライト、リィ行くよぉ」
「うん、さようならぁ」
「ライ君また学校でねぇ」
レオンとライトはリィたちが見えなくなるまで手を振り続けた
「さ、中にはいろう寒いしね」
「うん」
こうしてレオンたちのクリスマスイブは終わったのであった
次の日レオンの枕元にプレゼントが置かれていたのはまた別のお話
執筆の狙い
クリスマスイブに思いついた話を書いてみましたが前投稿したのからまだ2週間たっていなかったのでイブじゃなくなってしまいました。
番外編なのでストーリには無関係です
この前もらった意見をもとに少し頑張ってみました
注意:ちょっと男の子同士の恋愛要素があります