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優れた小説とそうでない小説の違いを考える
2019/01/12 12:08
徳明先生

題名の通りです。徒然なるままに呟きます。
皆さんもお好きにどうぞ。
意図的なのか、意見室の表示バグってるせいでスレッド立てるのも一苦労ですな。
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徳明先生
 2019/01/12 12:12

はじめに1
小説って、イラストなんかと比べると下手か上手かって案外分かりにくい媒体であると思います。
プロの作品を鍛練上に並べても、知らない作家のものであれば案外気づかないかも知れません。
しかし、プロの作家さんたちは大量に小説を生産し、それを売り物にしています。

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加茂ミイル
 2019/01/12 12:13

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
それが分かってる人がいたら、既にプロになってるんじゃないの?

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徳明先生
 2019/01/12 12:19

はじめに2
それは、単純に技術の下手や上手ではなく、作家さん特有の作風という物が存在し、一定数のファンが、その作家さんが書く作品のテイストを期待し、本を買うからだと思います。
つまり、プロの作家さんには各々の作品に織り込むセールスポイントがあると考えられます。

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加茂ミイル
 2019/01/12 12:23

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
>小説って、イラストなんかと比べると下手か上手かって案外分かりにくい媒体であると思います。

他人の作品の感想欄でヘタクソって連呼する人っているよね。
普通、本当に上手い人って、下手な作品読んだら、かわいそうでヘタクソとか言えないと思うんだよね。
たぶん、他人の作品にヘタクソとかいう人って、ライバル意識すごいから必死になってそう言ってるだけで、それって結局は同レベルか、それ以下ってことなんだよね。
人から褒めてもらえない、あるいは褒めてもらってもお世辞で言われてるって分かってるから、他人をヘタクソ呼ばわりしてストレス解消してるとか、そういう類だろうね。
とにかく人をけなして傷つけて、その人の活動を邪魔して喜んでるんだろうね。

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徳明先生
 2019/01/12 12:23

はじめに3
僕はこれから好きな作家さんの実名と実作品をひとつ挙げて、上述した、セールスポイントと思われる箇所を示したいと思います。
そこから考える、優れた小説とそうでない小説の違いを最後にまとめたいと考えております。よろよろ。

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徳明先生
 2019/01/12 12:28

小川先生の作風について1
僕が短編作品の名手だと尊敬している作家さんの一人に小川洋子さんがいます(僕なんかがこんなところで名前を挙げて申し訳ございません)。
小川さんの短編小説には一貫して独特な雰囲気があります。

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徳明先生
 2019/01/12 12:37

小川先生の作風について2
まず、漠然とした全体的な作風としては、寂寞感や孤独感を感じるテイストのモノが多いです。
どこか読んでいて心の隙間に風が吹き込んでくるような感覚がするのです。これは他の作家さんの作品からではなかなか得ることが出来ません。

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徳明先生
 2019/01/12 12:43

小川先生の作風について3
これは、小川先生の短編集を何か読んだことがあれば、分かるかと思いますが、ストーリー自体が既に孤独を抱いている人を描いているからというのが、理由としてひとつ考えられます。
しかし、同じ筋書きを例えば僕が小説として書き直そうとすると、また全然別の作品になってしまうでしょう。

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徳明先生
 2019/01/12 12:51

小川先生の作風について4
小川先生の小説をそう足らしめるのは、なにもストーリーだけではありません。
そのストーリーに魅力的な付加を与える相応しい文章が付随しているからこそ、人に感動を与えるに足るのです。では、小川先生の文章とはどういった文章なのかを、次は分析していきます。疲れた、休もう。

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加茂ミイル
 2019/01/12 13:44

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
これって、自分の好きな作家を褒めるスレッドってこと?

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加茂ミイル
 2019/01/12 14:21

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
これは個人的な意見なのですが、
IQが高い文章は優れた文章で、IQが低い文章は劣った文章という気がします。

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徳明先生
 2019/01/12 15:35

小川先生の文章について1
適当に再開します。
では、ここで小川先生の作品をひとつ紹介します。なんでそれだよって、チョイスですが『原稿零枚日記』という、連作短編小説の一話目にあたる『9月のある日(金)』のお話を持ち出します。

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徳明先生
 2019/01/12 15:40

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
話は逸れますが、小川先生の短編集は連作の形態をとっているものが多いです。僕は全作品を読んでいるわけではないのですが、人質の朗読会や最果てアーケードという短編集などは強く印象に残っているのでこの場でおすすめしたいです。

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通りすがり
 2019/01/12 15:42

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
底辺サラリーマンさんのアメリカさんが出てくる小説は
素晴らしかったです。

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徳明先生
 2019/01/12 15:50

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
まず、原稿零枚日記という作品についてですが、これは作家を生業にしている主人公の日記
という体の小説です。
一話目の9月のある日は宇宙船研究所の取材に伴う遠征先で宿泊する旅館での話です。冒頭がその旅館に向かうタクシーの車内のシーンから始まります。

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徳明先生
 2019/01/12 15:56

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
このシーンで描写されるのは車内の様子と運転手との会話、あとは車窓に映る流れる景色が主なものです。
こんな簡単なシーンですが、いくつか僕が小川節だと感じる部分が幾つかあります。

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徳明先生
 2019/01/12 16:07

優れた小説とそうでない小説の違いを考える
まず、車窓から見える景色に熊牧場があります。取材先の宇宙線研究所といいエキセントリックな固有名詞のチョイスです。
それから、宿の場所を示す看板。この看板には猪のイラストが描かれており、前肢を指して宿の方向を知らせています。この猪の体が赤錆に侵食されているという描写があるのです。
(この先、読み進めていくと、主人公が心象のメタファーとして、この猪の姿を回想し、微笑みを浮かべながらバタッと倒れる様子を思い浮かべるシーンがあります。こういった表現もまた小川節だと僕は感じています)

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