- 加茂ミイル
2018/09/21 21:21
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気が向けば投稿するスレッドA 深夜。 王城の塀のそばで、二人の門番が気絶していた。 そこから足跡が少し離れた場所にある茂みまで続いている。 その茂みの中からひゅうっと口笛が鳴る。 それを合図に、城の窓が開き、縄梯子がするすると降りて来る。 背の高い紳士が茂みから現れ出て、縄梯子を掴み、足をかけて、昇っていく。 窓まで到達し、部屋の中を覗くと真っ暗で何も見えない。 紳士は罠が仕掛けられてはいないかと疑いつつも、勇気を出して室内に入った。 突然、細い腕が彼に巻き付く。 「会いたかったわ、ロミロミ」 抱き着いたのは、雲の王女である。 「僕もだよ。樹梨絵」 ロミロミはいとおしそうに雲の王女をぎゅっと抱きしめる。 「だけど、本当に、夏の王子は不在なんだろうね」 「もちろんよ。彼は秋の王国の晩餐会に呼ばれているの」 「ずいぶん近場じゃないか。いつ頃戻って来るんだい」 「もう戻って来ないわ」 「どういうことだい?」 「罠をしかけたの」 「罠だって?」 「彼は秋の師範から剣術の指導を受けることになっているの。彼は毒を塗った剣で突かれる手はずになっているのよ」 「それは本当なのか」 王女はうなずいた。 ロミロミはこの女性を決して怒らせないようにしようと思った。
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- 加茂ミイル
2018/09/21 21:22
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気が向けば投稿するスレッドA ロミロミと雲の王女は、ふしどを共にした。 「私たちが初めて出会った日のことを覚えている?」 「君は花畑でカーネーションを摘んでいたね」 「白馬に乗ったあなたがそこを通りかかった」 「僕はひと目で美しい君に恋をした」 「私は初めて感じる胸のざわめきに戸惑い、城に逃げ帰った。食欲もなくなり、憂鬱になって、心配されたわ。どんな医者に見せても治らなかった。ばあやが教えてくれたの。姫様、それは恋わずらいというものですと」 「それから僕たちはひと目を忍んで密会をくりかえした。本当に幸福な季節だった」 「でも、そんな日々は長くは続かなかった。政略結婚のために私は夏の王子と結婚することになった」 「駆け落ちしないか」 「そんな必要ないのよ」 「え?」 「あなたがこの城の王子になるの」 「何だって? 春の王国の馬術師に過ぎないこの僕が?」 「あなたを王子にするくらい簡単なこと。二人でこの世界を統治しましょう」 ロミロミは空恐ろしくなった。
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- 加茂ミイル
2018/09/21 21:24
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気が向けば投稿するスレッドA 朝が来た。 遠くからファンファーレの音が聞こえる。 「何? 騒がしいわね」 王女が目覚めて窓の外を見ると、夏の王子が馬に乗って城に向かっている。 「まさか! た、大変。王子が生きているわ!」 「何だって。逃げなければ」 王女はもう一度窓から縄梯子を下し、ロミロミはそれを伝って地面に降り、裏口から逃げた。 王女は寝室を片付け、何事もない風を装った。 扉を開けて、王子が入って来た。 「あなた、お帰りなさいまし。息災でなによりでございます」 「何もかも上手く行ったよ。君のおかげだ」 「私の?」 「君がいつも僕を陰で支えてくれているから僕は政務に励むことが出来るんだ」 「当然ですわ。だって私はあなたのことを誰よりも愛しているんですもの」 そう言って、王女は王子に駆け寄って、抱き着いた。 そんな王女を王子は日焼けした体で受け止めキスをした。
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- 加茂ミイル
2018/09/22 10:32
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気が向けば投稿するスレッドA クリスティーナは冬の森の囲まれた「復活の池」に半身を沈め、目を閉じた。 苦痛が和らいでいく。 打ちひしがれた彼の肌に生気が蘇る。 瞑想を終えた彼は、地面に上がり、冷たい空気を吸った。 空の彼方から鎧を盾が飛んで来て、彼の体に装着された。 彼はグレート北欧王国目指してゆっくりと歩みを始めた。
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- カラカラ
2018/10/19 18:55
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気が向けば投稿するスレッドA うまいね
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- 加茂ミイル
2018/10/19 19:25
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気が向けば投稿するスレッドA うまいよ
天才かもね
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- うずるやたかしぃ
2019/01/05 22:14
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気が向けば投稿するスレッドA お久しぶりぶりに復活しちゃいました。 名作の英訳に挑戦しております。 御贔屓に。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/05 22:15
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気が向けば投稿するスレッドA I am a cat. I don't have my name yet. I don't know where I was born at all. I just remember I was mewing in a dark wet space. I looked a human here at the first time. I listened later he is a Shosei who is the best ferocious race. I listened also that the Shosei catches and boils and eats us. But I don't have a thinking about that at that time I didn't feel a fear especially about that.
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- うずるやたかしぃ
2019/01/05 22:20
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気が向けば投稿するスレッドA なぜか貼れない……。
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- 加茂ミイル
2019/01/05 22:30
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気が向けば投稿するスレッドA 私は猫である。私はまだ名前を持たない。 私は自分がどこで生まれたか全く知らない。 私はただ、暗くじめじめした場所で鳴いていたのを覚えている。 私はここで初めて人間を見た。 私は後から彼が書生というもので、最も良い獰猛な人種であると聞いた。 私はまた、書生は我々を捕まえて、茹でて食べるとも聞いた。 しかし私はその時それについての考えを持たなかったので、私は書生に対してこれと言った恐怖を抱かなかった。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/05 22:42
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気が向けば投稿するスレッドA パスタ名義で星空文庫で始めました!
https://slib.net/a/23911/
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 03:17
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気が向けば投稿するスレッドA ミイル様、上の和訳はどこからですか。
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- 加茂ミイル
2019/01/06 08:52
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気が向けば投稿するスレッドA あなたの英文を私が日本語に再度変換したのです。
ところで、
>the best ferocious race
というのは、The most ferocious raceなのかなと思ったのですが、bestでいいのでしょうか?
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- 加茂ミイル
2019/01/06 08:59
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気が向けば投稿するスレッドA > When I watched Shosei's face settled down here is the first time I did a human.
こういう文法は初めて見たのですが、こういう使い方もあるんでしょうか?
ここはどう訳されるのですか?
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- 加茂ミイル
2019/01/06 09:01
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気が向けば投稿するスレッドA I saw Shosei's settle down here for the first time.
ということでしょうか?
settle face downという使い方は普通にあるのでしょうか?
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- 加茂ミイル
2019/01/07 07:36
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気が向けば投稿するスレッドA 上に私が書こうとしたのは、 I saw Shosei settle down here for the first time. ということでした。
face settle downというのは、 smile broadlyに近い感じでしょうか?
settle downは落ち着くとかそういう意味でしょうか。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 12:32
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気が向けば投稿するスレッドA ありがとうございます。
>the best ferocious race
というのは、The most ferocious raceなのかなと思ったのですが、bestでいいのでしょうか?
mostでした! うっかりしていました。 訂正してきました。ありがとうございます。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 12:38
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気が向けば投稿するスレッドA When / I watched Shosei's face / settled down here / is / the first time / I did a human.
一応、私なりに解説させて頂くと、上の様な分け方になります。
おっしゃる通り、settle down が落ち着くで、その過去分詞形になっております。
Whenに時という単語も含まれていたと記憶していたのですが、あまり自信がないです。
大丈夫でしょうか。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 12:41
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気が向けば投稿するスレッドA 迷作の『でも、触れると……』もずいぶん訂正しました。 その節は大変お世話になりました。 またよろしければ、お目を通してみて下さいませ。
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- 加茂ミイル
2019/01/06 13:41
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気が向けば投稿するスレッドA > is / the first time / I did a human.
これは文法的に無理があるのでは?
〜は、私が人間を行った一番最初である、と訳されてしまいます。
>I did a human
これは、どういう意味でしょうか?
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- 加茂ミイル
2019/01/06 14:30
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気が向けば投稿するスレッドA うずるやさんが訳そうとしたのは、
>掌の上で少し落ちついて書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。
もしかして、この一文でしょうか?
とすると、
I watched his face on his palm with a little composure, and that might be the first time I saw a human in my life.
私はこういう感じで訳するかもしれません。
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- 加茂ミイル
2019/01/06 14:27
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気が向けば投稿するスレッドA うずるやさんにアドバイスするとすれば、 日本語で一文になっているからといって、必ずしも英語も一文で訳さないといけないというわけではなく、所々で区切った方がすっきりする場合もあるということです。 もともと日本語と英語は文法上の構造が違うわけですから。
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 18:30
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気が向けば投稿するスレッドA When / I watched Shosei's face / settled down here / is / the first time / I did a human.
ありがとうございます。 頑張って上の一文?を説明させて頂きます。
I watched Shosei's face に対して、 I did a human を本来は I watched a human にしたかったのですが、英語は同じ動詞を繰り返さないという規則を聞いたことがあるので、did にしました。
しかし、それにしても、幼稚な文章でしょうかね? もっと大人らしい文章にした方がよいでしょうか?
一人称の主が幼い子猫ということを意識したのですが(いつでもこんな感じですが)、ミイル様の英文を読ませて頂いて恥ずかしくなりました。
色々と質問してすみません。 投稿したものを改めて見直したいと思います。
お返事は急ぎません。 また頂ければ嬉しく存じます。
うずるや拝
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- 加茂ミイル
2019/01/07 07:34
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気が向けば投稿するスレッドA >英語は同じ動詞を繰り返さない
しかし、
> I watched a human を >I did a human. に置き換えるのは無理があるのではないでしょうか。
動詞を繰り返さない場合というのは、
>I did it(それをした) >I did so(そうした)
など、会話の中で目的語が限定されている場合に使える用法だと思います。
しかし、うずるやさんの文を読んだだけでは、I didのdidが何を指しているかは限定できないと思います。
たとえば、 >Who watched TV? に対して >I did なら、意味は通じます。
けれども、I did a humanとなると、文の内容そのものがそれとは全く違うものになっているので、そこにwatchを対応させるのは文法的に無理があるように思えます。
この場合は、didにせずに、ちゃんとwatchedと書いた方が意味が通じるような気がします。
なるべくうずるやさんの原文を崩さないように作り変えるとすると、
The time when I watched Shosei's face settled down here was the first time I watched a human.
になるのかなって思います。
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- 加茂ミイル
2019/01/06 19:06
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気が向けば投稿するスレッドA ふと気づいたのですが、そもそも、うるずやさんの英文だと、
>掌の上で少し落ちついた書生の顔を見たのがいわゆる人間というものの見始みはじめであろう。
になるような気がします。
小説の原文では、落ち着いているのは書生の顔ではなくて猫の心境の方ではないでしょうか?
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- 加茂ミイル
2019/01/06 21:47
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気が向けば投稿するスレッドA settle downの用法について調べてみたのですが、 settle one's face downという用法は見つけられませんでした。 実際にそういう使い方をしているのかどうか分かりません。 私はsettle downはたとえばsettle him downみたいに人に使うのかなと思います。 顔に使う場合はあるんでしょうか?
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- うずるやたかしぃ
2019/01/06 21:05
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気が向けば投稿するスレッドA 色々とありがとうございます。 ゆっくりと考えたいので星空文庫の方から撤退してきました。 またいつか機会がありましたら相手をして下さい。←え、面倒くさい?
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- 加茂ミイル
2019/01/07 07:34
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気が向けば投稿するスレッドA いつでもあなたの心に寄り添います
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- 久方
2019/06/03 06:58
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気が向けば投稿するスレッドA 久々にぃ投稿させてもらおうか悩み中。
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- 久方
2019/06/03 07:07
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気が向けば投稿するスレッドA ラノベの序章です。よろしくお願い致します。 タイトルは未定です。
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引き続きお願いいたします。