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気が向けば投稿するスレッドA
2018/09/16 10:17
うずるやたかしぃ

やっぱり立てちゃいました。
引き続きお願いいたします。
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加茂ミイル
 2018/09/16 11:14

気が向けば投稿するスレッドA
「何だ、あれは」
と夏の王城の門番の男が遠くを見つめた。
森が揺れている。
「おい、どうした」
と同僚の門番が駆けつける。
「あれを見ろ」
そう指さされた方を見ると、森がざわざと激しく左右に揺れている。
二人はただ茫然と立ち尽くす。
その時だった。
森が二つに割れ、そこからウェディングドレスに身を包んだクリスティーナが筋肉隆々とした二の腕を激しく前後に振りながら、全力でこちらに向かって走って来る。
全長300メートルの巨体が250キロのスピードで突撃して来る光景はこの世のものとは思われない。
「ぎゃあっ!」
門番はただただ恐怖で、自分たちの職務も忘れ槍を放り投げて逃げ出す。

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加茂ミイル
 2018/09/17 13:51

気が向けば投稿するスレッドA
「あなた〜! 愛してます〜っ!」
クリスティーナは走りながら両腕を広げた。その表情はまるでゴールに到達するマラソンランナーのごとき忘我の境地。その目からは真珠のような涙がぽろぽろと流れて宙を舞う。
詰所で待機していた兵士たちは緊急で武具を身に着け、大手門に駆けつける。
しかし、集まった100名ほどの屈強な兵士たちは、クリスティーナのひと踏みで、ローラーで引き延ばされたうどんのようになってしまった。
クリスティーナは大きすぎて城の中に入れない。
「あなたー! クリスティーナでございますーっ! 私のヴァージンをあなたに捧げますー。もらわれに来ましたー!」
城内はしいんと静まり返って、咳の音一つしない。
クリスティーナは指先を窓に差し込む。
「いやぁん。大きすぎて入らない」
指先一本すら、入城出来ない。苛々する。
彼は思いなおして中庭をうろつく。そのたびに城全体が大きく震動する。
「あなたーっ? あなったーっ?」
クリスティーナはミニチュアの城を覗き込むような仕草で、窓から中を覗き込む。
窓の外に巨大な目玉が現れたのを見て、女御たちは失神して倒れる。

「しっ、声を立てないで」
夏の王子は震える雲の王女の肩を抱いて、物置部屋に隠れていた。
「あ、あれは何ですの? 私は夢でも見ておりますの?」
雲の王女は涙を流していた。
「分からない。僕も初めて見た。あれは、人間じゃない」
「人間じゃなかったら、一体何ですの?」
「……」
夏の王子はしばらく考えた後で、
「ここにじっとしているんだよ」
「私一人をここに残して行かないでくださいまし」
「大丈夫。僕を信じて」
「行かないで……行かないで……」
恐怖に気も狂わんばかりになっている王女を悲痛な思いでそこに残しながら、王子は自分の使命を果たすべく物置部屋から出て行った。

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加茂ミイル
 2018/09/17 13:52

気が向けば投稿するスレッドA
沈鬱な表情でバルコニーに表れた王子を見て、クリスティーナは感激のあまり両手を組んでぴょんぴょん飛び跳ねた。
「王子様〜! ついに私の愛に応えてくださったのですね〜!」
王子はコホンと咳を一つして、
「用件を伺いたいのだが」
と尋ねた。
「何を今更ですのよ? 私とあなたは赤い糸で結ばれた仲じゃございませんの!」
「すまぬ。何を言っているのか、よく分からないのだが」
「えええっ!」
クリスティーナは心底ショックを受けたようだった。
「私と」
とクリスティーナは自分を指さして目をまんまるくし、
「あなたは」
と今度は王子を指さしてにっこり微笑み、
「結婚するのよ」
「すまないが、それは無理だ」
「どうしてよ!」
「何故なら、私もそなたも男同士だからだ」
と王子はクリスティーナの露わにはだけた〇〇〇を目で示した。
「はあ? どうしてよ? どうして男同士は結婚できないの」
「自然の摂理だからだ」
「シゼンノセツリ?」
クリスティーナはきょとんと首をかしげた。
「知らないのか。男同士は結婚できないのだよ」
「うそ。嘘よそんなの」
クリスティーナは頭を抱えた。
「隣の国でもそうだ。その隣の国も然り。この世界で男同士が結婚できる国はない。そなたもいろいろな国を巡ってそのことには気づいておろう」
ハッ、とクリスティーナは初めてそのことを総合的に考えてみたようだった。
「確かにそうだった。自分がこれまで征服した国々ではどこも結婚しているのは王子と王女。つまり、それは男と女」
クリスティーナは顔を歪め、体をねじった。
「嫌よ、嫌よ、そんなのおおおおうわああああああああ!」
クリスティーナは走り出した。
そしてこの惑星を7週半回ったところで力尽きて、森の中に倒れこんで泣いた。

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加茂ミイル
 2018/09/17 09:10

気が向けば投稿するスレッドA
「そうよ、私が女になればいいんだわ」
と思いついたクリスティーナは、手を空に向けた。
北の方角から、愛用の剣が飛んで来て、彼女の手の中に納まった。
彼女は一思いに自分の〇〇〇を切断した。
「ぐおああああああああああっ!」
その断末魔の叫びは三日三晩続いたと言う。

「あなた、あの恐ろしい声は一体なんなの?」
と雲の王女が王子に尋ねる。
「聞くな。聞いてはならぬ」
王子の顔は血の気を失い、紙のように真っ白だった。

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加茂ミイル
 2018/09/17 13:54

気が向けば投稿するスレッドA
そして、三日目の夜を乗り越えたクリスティーナは、ようやく静かになった。
ぬうっと立ち上がり、変わり果てた自分の肉体を見つめた。
いったん、王城の方角を振り向いたが、何を思ったか、今度は王城とは反対の方角を向いて、ゆっくりと歩き出した。

王子はバルコニーに立ち、クリスティーナの巨大な後ろ姿が遠のいて行く光景を見て胸を撫でおろしながらも、言葉に出来ない複雑な感情に呑み込まれそうになっていた。

王女はそんな王子の哀愁漂う背中を柱の陰に隠れて見つめながら、ニヤリと唇の端をひきつらせた。

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うずるやたかしぃ
 2018/09/18 17:11

気が向けば投稿するスレッドA
お疲れサマンサ。

……続きはどうなるのでしょうか?

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うずるやたかしぃ
 2018/09/18 17:42

気が向けば投稿するスレッドA
ちょっと休憩に入ります。

今までありがとうございました。
ここは適当に。

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ぷーでる
 2018/09/20 20:27

気が向けば投稿するスレッドA
変な夢

お風呂の排水溝に、お湯ザーって流したら
もわっって、カワイワレ大根の芽が発芽しました〜

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加茂ミイル
 2018/09/21 07:21

気が向けば投稿するスレッドA
夢は何かを象徴しているのかな

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ぷーでる
 2018/09/21 15:33

気が向けば投稿するスレッドA
その夢を見たのは、カイワレ大根を、よく食べていたからかもしれない。

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