作家でごはん!鍛練場
上條健一

逆転

東京・銀座。一年三百六十五日、昼も夜もこの街から人波が途切れることは無い。

 俺の仕事はフリーのスカウトマン。昼に夜に魅力的な女性が闊歩するここ銀座で、一流のホステスになれる女を見つけ口説き落とし、その女性に相応しい店への橋渡しをして報酬を得る仕事をしている。

 傍目には石ころに見えても、磨けば光る原石を見定める目は超一流を自認する俺は今また、ダイヤモンド級の有望株の女性を見つけた。

 但し、その女と出会ったのはいつもの銀座の街角ではなく、少し離れた日比谷公園の噴水広場、時刻はまだ陽も高い午後二時過ぎ。

 俺の戦場でもある銀座へ出向く前に、少しリフレッシュでもしようかと何気に立ち寄ったところ、遠目から見ても十分目を引く女性を発見。俄然仕事モードが炸裂してしまったのだ。

 良家出自の気品ある令夫人を思わせる彼女のエレガントなビジュアルと佇まい。着る物、持ち物、総てに香る上質な雰囲気は一流のホステスに必要な「華」を感じさせる。

 イケる!

 すぐにでも声を掛けたいが、あいにく彼女は誰かと電話しながら、どこかへ向かって歩いている途中、事をあせっての軽はずみの声掛けは逆効果とわかってる以上、着かず離れずの距離感を保ちながら彼女の後を追う。

 やがて電話を終えた彼女は公園を出て、大通りを横切る横断歩道で信号待ち、その先はこの国の中枢と言える官庁街が広がる霞ヶ関。

 ひょっとしてどこかの役所に用があるのか?それとも官庁勤めのキャリアウーマン?さすがに建物内までは追いかけられないから、勝負は歩いている最中のみの短時間勝負、次回会う段取りさえつけられれば御の字だ。

 こんな場所でスカウトなど初体験だが、怖気づいて原石を逃すのはプロじゃない。行動あるのみと腹を決めた俺は、ひとり信号待ちの彼女の横に図々しく並び立って声をかけ、手短に身分を明かすと強引に名刺を彼女の掌に押し込み、いつものルーティン通りにスカウティングを始める。

 逆に彼女の方は俺の顔を見るなり、呆気に取られた不思議な表情を見せ、驚いたからか声すら上げない。まさか霞ヶ関の官庁街で真昼間から知らぬ男に声を掛けられるなど夢にも思わないだろうからそのリアクションは当然。

 もっとも驚いている彼女の顔つきが、分をわきまえない俺への侮蔑と怒りの表情に変わるのにそれほど時間はかからなかったが、そうなることなどとっくに織り込み済み。

 相手に見下げられることなどこの仕事をやっていれば慣れっこだ。そんなマイナスの状況から相手の心を開かせ、銀座を彩る夜の蝶に変身させるまでが、誰にもまねできない俺のテクニックなのだ。

 う~~ん、俺の目に狂いはない。やはりいい女だ。並び立って見る彼女の顔は間違いなく俺の好み。仕事を忘れて俺の女にしたいくらいだ。

 信号が変わる。不遜な俺に怒り冷めやらぬ彼女は俺の顔も見ずに、ヒールの踵をカツカツ鳴らして横断歩道を渡っていく。俺は横並びで彼女の歩幅に合わせながら歩き、無視されているのを承知で、俺の感じた彼女の魅力をあらゆる語彙を駆使して速射砲のように閉じた彼女の心に打ち込み続ける。

 そのうちの一発でもいいから響けば間違いなく次へつながるのだ。久々に見つけた胸躍る上玉の原石を逃す手はない。絶対スカウトして一流に育てて見せる。俺の胸のうちの魂が久々に煮え立ってきたその時、彼女の足がある建物の前で止まった。

 打ち込み続けたジャブが効いたのか?ついに俺に心を開いてくれたのか?真剣に話を聞く気になってくれたのか?と一瞬思うがどうやらそうではないらしい。なぜなら止まった場所が場所だったからだ。見上げるほどにデカい建物。警備員がいかめしい顔つきでこちらを睨んでいる。
 
 石板に書かれた建物名「裁判所」。一瞬にして背筋が伸びる。これまでの人生、結構やんちゃもしてきたが幸か不幸かお縄につながれたことはない。したがって裁判なるものに厄介になったことは無いが、そもそもこの女何でこんなとこで足を止める?しかもいっそうの侮蔑の表情を俺に向けて…やはりこの女この建物に用があるのか、関係者か?

 もしそうならこれ以上のスカウティングは難しそうだ。少なくとも今現在の俺が彼女に好意的に受け入れられているとは思えない。これ以上ちょっかい出せば、真っ先にあの警備員がすっ飛んでくるだろう。追い払われるくらいなら儲けもの、罷り間違って警察でも呼ばれた日には、ホントにこの中に入らなきゃいけなくなるかも……

 そこに立つ警備員が苦虫をかみつぶした表情で俺を見る。そうか、やはりこの女関係者なのか。逃すには惜しい女なのにクソッ!これ以上は無理なのか!何か他に打つ手はないのか!?他に打つ手は、とあれこれ思いを巡らしていたその時!

「ああっつ!」

 俺は閃いた、というより思い出した。そして有り得ない驚きの声をよりによってこんな場所で上げてしまった。入り口の警備員がさらに険しい目線をくれる中、俺を見下げていた女が初めて口を開いた。

 「やっぱり忘れていたのね」

 女の声はかなり刺々しいが、俺には聞き覚えのある懐かしい声。間違いない。と同時に全身から流れ出る冷や汗。

 「いつ気づくかと思って黙っていたけど、結局最後まで気づかなかったわね」

 「おまえ?ど、、どうして、、ええっつ!?」

 「それはこっちのセリフよ!自分の女房をスカウトし続けるあなたには、あきれてものが言えないわよ!!」

 彼女は別居中の俺の女房。わけあって離れて暮らすようになって数年。最近は会うことすらご無沙汰だった。もっとも別居の理由は俺の不貞なもんで、女房の俺への侮辱と怒りは当然といや当然なんだが。

 そう言えば、確か家庭裁判所から離婚調停の出頭通知が来ていたが、それが今日、この時間、この場所だったか。俺はそれと知らずに日比谷公園で見かけた女房をスカウトして、挙句、裁判所迄女房と同伴で来ちまった訳か!

 クソッ!いくら何年も逢っていないとはいえ、女房と気づかずスカウトするとは、何たるチョンボ!

 「もう逃がさないわよ。このまま調停室にあなたを引っ立ててやるから」

 舗道の真ん中。警備員を背に従えた彼女、堂々と腕を組んで仁王立ち。もともとタッパのある彼女だが、ヒールの踵の高さもプラスし、ほぼ真上からしてやったりと俺を見下ろしている。

 さっきまでの勢いと軽口はどこへやら。女房に見下ろされた俺、もう逃げようがない。小さくなって彼女の顔をおずおずと見上げるのだが。

 ん…??待てよ??

 「自分の女房の顔も忘れてホステスにスカウトするなんて、どこまで情けない人なのよ。あんな歯の浮くようなお世辞ばっかり並べて、ほんと最低の亭主ね」

 いや、久しぶりに会ったんだけど……自分の女房と言うことを割り引いてもだ……

 「あなたが日頃どうやって相手を口説いていたか、身を持って知れて良かったわ。どうせ仕事以外でも今の口ぶりで浮気相手を口説いていたんでしょ?そのことも全部、弁護士さんにも調停委員にも報告させてもらうのでそのつもりで」

 いやこれは迂闊だった。女房がこんなにイイ女だったとは……だとしたらだ。

 「言っとくけど、今さら詫び入れられても、たとえ地面に額を擦り付けられたって、情状酌量する気は一切無いのでそのつもりで。慰謝料をいくら頂こうかしらね。ホント楽しみだわ!」

 今なら間に合うぞ。もう一度いい関係を築くためにも、俺が女房に言わなきゃいけないことは……

 「あなたアタシの話聞いてるの!それどころか、さっきから何をぶつぶつ言ってるのよ!言いたいことがあるのなら調停室で聞いてあげるわ。さっさと行くわよ!」

「違う今だ!今ここで聞いてくれ!」

 あきれ顔で踵を返し建物中に入ろうとする女房の背中に俺は叫んだ!振り返った女房の顔はまるで般若そのもの。いやそれでもいい。たとえ般若でも女房はいい女だ。だったら言うなら今だ!あとではダメだ。俺はどうしても女房に言わなきゃいけないことがある!亭主としてこいつだけは女房に絶対言わなきゃいけないことなんだ!

 「頼むから聞いてくれ!嘘は言わん、今のオマエならきっと」



 一流のホステスになれると俺は確信している。



 (了)

逆転

執筆の狙い

作者 上條健一
softbank126216028190.bbtec.net

はじめまして。はじめての投稿です。どうぞよろしくお願いいたします。

まだ長編を書くだけの体力がありませんので、短篇を主に書いております。
この作品は最後まで酷い男、ダメ男を書いてみようと思い創作しました。

すべて学びと心得ておりますので皆様のご意見頂戴できれば幸いです。

コメント

偏差値45
KD059132253005.au-net.ne.jp

ホステスへの勧誘。見知らぬ女が実は女房だった。
そして別居中で不仲、しかも離婚調停中。てっきり、
ここから自慢の話術で妻との関係を逆転させるのかと思いきや、
最後まで筋金入りのスカウトマンとしてホステスへの勧誘を続ける。このな展開かな。

ただ、個人的には「スカウトマン」という職業に少し胡散臭さを感じました。
特に東京での街頭スカウトには規制もありますから、
現実の職業として考えると、作品の設定にややリアリティの欠如を感じます。

>この作品は最後まで酷い男、ダメ男を書いてみようと思い創作しました。
むしろ、この主人公、営業マンとしてならかなり優秀な人材なのかもしれませんね。
住宅や新聞のセールスなどをやらせても、案外うまくいきそうです。

内容そのものはきちんと伝わっています。
個人的には、主人公が本当に筋金入りのスカウトマンなら、
具体的な勧誘トークを一つ二つ入れて、
「なるほど、こいつは確かに口がうまい」と読者が納得できる場面があると、
最後のオチがさらに生きたような気がします。
ただ、そこまで作家さんに求めるのは、少々ハードルが高いですね。

上條健一
softbank126216028190.bbtec.net

偏差値45 様


感想頂きましてありがとうございました。

主人公をホステスのスカウトマンの設定にした事に、
リアリティがやや欠けるとのご指摘、なるほどと思いました。
確かに風営法などの規制もありますね。見落としておりました。

女にだらしない男を書こうと思ったときに、何となくスカウトマンを思いつき、
そこからイメージを膨らませましたので、職業のリアリティまで思いが巡りませんでした。

何となく思いついた設定ですので、具体的な勧誘トークなど全く思いつかず、
読者を納得させてオチをさらに際立たせるまでには至りませんでした。
女を口説く気のきいたセリフのハードルは途方もなく高いです…


ですが、最後までお読みいただき、内容は伝わった、と仰っていただけたこと、
大変ありがたく思います。励みと自信になりました。

空想小説とは言えリアルさにも気を配り、これからも創作してみたいと思います。


偏差値45 様 学びと励みになるお言葉頂きありがとうございました。


上條健一 拝

浮離
KD059132148041.au-net.ne.jp

上の感想、なに言ってんのかわかってますか?
馬鹿に相性いいだけの世迷言でしかないから、そんなもんに気安いらしく呼び寄せた恥こそ自覚するべきと思うんですよね当たり前に。


>この作品は最後まで酷い男、ダメ男を書いてみようと思い創作しました。

と言ってしまえばすべてを言い逃れてまかりなる、みたいなこと書き逃れてみて、なにか得たものありましたか?
個人的には語り手すらも透過して言い逃れる書き手都合のアリバイまみれ、みたいな書き振りくらいにしか受け取れなかった気がするんですよね。

このお話に台詞は御法度、だって取り繕うアリバイに毒にしかならない古女房をダシに無言貫かせてなんぼ、みたいなオチありきの駆け足口上なんてたかがストリーキング、素っ裸で見せつけられる場違いみたいなスカウト事情なんてリアリティのカケラもないのはボロい書き手による書き損じ以前のご都合主義以外の何物でもないことは明らかなはずで、もっもらしく辿るちっとももっともらしくない地政学ですか、霞ヶ関ありきの銀座スカウトっていう非現実性だとか原石なのかダイヤモンドなのかってちっとも覚束ない童貞基準、っていうかスカウト自称もそもそもみたいなジジイ視点なりたかが言い草に透ける敗残風情、までは言い過ぎかもなんですけど新宿で命削るタツヒコ主観なら瞬殺必死みたいなすみっコぐらしスカウト風情による相貌失認なんそれアホかみたいな"ダメ男譚"ですか、それって誰得の話なんだろうムズカシイな、だとかきっぱりと冷たい感想しか思いつけない個人的当然の有り様なんですけど、時代考証、事実考証、世俗考証なんでもいいです、リアリティなんてクソ喰らえでももっと腑に落ちる嘘を強固に見せつけてほしかったよな、くらいしか思いつけなかった読者によるたかがヘイトだとかムカつきたいなら好きにしたらいいです。

どこまでも地の語りでやり抜けたかったらしい"作為"のつもりらしいロジックの不適性性をたかが一読者として許容出来る気はカケラも思いつけないですし、惚れたはずの女の骨格すら見過ごす"ダメ男"スカウトなんてボロくて当たり前みたいな"小説不適性"でしかない事実こそを"小説"たらしめる愛すべきキャラクターとして惜しみなく毒にまぶすことすらも思いつけない"作為"モドキ、とあえて言い切るものについて、個人的には同情のカケラも思いつけない棘のような嫌悪しか思いつけなかったりするんですよね、当たり前の退屈として。

銀座日比谷界隈、好きなんですよ浅草界隈込みの無駄歩き好きとして。
都合ばっかみたいに安く扱われてムカつきました。
週末ぺんぺんの霞ヶ関ローソンで諸行無常して反省してから出直せって思った。

世界観が都合に甘くて軟弱過ぎないですか。
もっと狭くタイトに依存しないとこういうくだらない話って根拠に従えない気がしますよね、穴と棒ってそういう直感に腐る共感しかエサに背負えないものでしょ普通。
そんな普通を信じられない、余分を求めたがるのが"下手くそ"っていう散漫な見栄に決まってるって個人的には思うし、歌舞伎町タワースタバから見降ろす馬鹿ばっかでもこのお話みたいな馬鹿って普通に書き切れるロマンス以下適性のはずでしょ? なんて言ってもダサくて純粋な書き手にはわかんない話かもしれないですよねムズカシイですよね。

書き手都合で台詞刈り取ってまかりなる世界なんて、愛のカケラもないですよ最低だと思う。
そんなテンポの不適性すらも自覚出来ないってかなりの未熟さのはずなんですよね、って不愉快なだけなら信じてくれなくても別にいいです。
キャラの空っぽさはすべて書き手による都合過失のはずだから自覚するべきと思うし、反省出来ないならこの先のたかが楽しみすらまずないですよね、っても別に信じてくれなくていいです。

でもあたしは当たり前に、"ダメ男"にこの先の愛を授ける共感、その根拠を以て償還出来ないなら軽々しく書くべきじゃないって思ってしまう。
だからこのお話は嫌いだし、彼の痛みを書き手は無視してるか食い物にしてるだけみたいな気がしてすごく嫌い。

たかが人間程度を人間のつもりでいつまで買い被って疑いなくいるつもりなのか。
この先に蔓延るテクノロジーっていう必然を少しも理解しない、予期しないのどかなばっかの書き筋ってとっくにダサいってこと、わからなくても意識的に自覚するべき必要くらい理解するべきとおもうんですよね。
人間って、たかがデータにすらとっくに疎いんですよ、自分のことでしかないのに。
そのくせプライバシーだの人権だのって偉そうにヘソ曲げるんですよ、まじで馬鹿でしょとりあえず絶滅しろですよとっくに。
そういうたかが性能による自傷みたいな履歴をこのお話は安く拒否して受け売りしてるみたい。
わかんないですよね、そんなこと言われても。


平和ですね。
せめてもの偶像をクソにするあたしがクソなばっかでも別にいいです。

お邪魔しました。

上條健一
KD106154144209.au-net.ne.jp

浮離 さま


深く読み込んでいただきありがとうございました。

拙作ですがお気に召さずむしろ不快なお心持にさせてしまったようですね。


>>スカウト事情なんてリアリティのカケラもないのはボロい書き手による書き損じ以前のご都合主義

その種の世界(スカウト?)を全く知りませんので、すべて想像で書いております。

職種自体のリアルさは仰せの通り皆無ですし、最後まで自分の奥さんに気づかなかった、という設定に無理があるとは承知でしたが、創作ですしその辺は深く考えておりませんでした。

今後の課題が自覚できました。ご意見を参考に今後も創作を続けたいと思います。



浮離さま 学びになるお言葉頂きありがとうございました。



上條健一 拝

いとぐるま
116-65-236-159.rev.home.ne.jp

拝読しました。
スカウトマンとしてのリアリティ、妻の顔に気づかないのは、などは他の方のコメントでもあるので、いくつか気になった点を。

・読んだ後、これって昭和~平成初期が舞台かな?と思いました。
 出てくる言葉の印象がそうさせる。女房、チョンボ、オマエとか。
 もしそれを狙ってのことならいいですが、その意図がないのなら、妻、失敗、やらかした、とかでいい。
 書き手の手癖で出てきているものなのか? 読んでいる本の影響? と思いました。


・あとは全体的に!、!?などの感嘆符が多すぎて、上滑りしている印象です。
 勢いを持たせて、最後の一文を引き立てる意図と汲みましたがフリが多すぎる。

 特に
 >そこに立つ警備員が苦虫をかみつぶした表情で俺を見る
 以降。

 >「おまえ?ど、、どうして、、ええっつ!?」
 あたりも、会話劇に逃げている。地の文で反応を書いてもいいと思います。
 薄っぺらく感じてしまうので。口ごもるとか、言いよどむとか。


・ここからは本当に個人的な疑問ですが…
 女房の年齢、いくつくらいの設定ですか?
 ホステスさんって、何歳くらいまでデビューできるのでしょう。
 作品から受ける印象は若くても二十代後半~三十代半ばくらいだったのですが
 いまからスカウトして、間に合うのか、と思いました。


 で、ここからはさらに個人の気持ちです。
 作者の意図するところではないのは重々承知で
 ダメ男ならば、相手は女房ではなく娘の設定でもいいと思いました。
 しかも養育費を払っていなければベスト。
 裁判所に来る理由の調整が必要ですが。
 容赦のなさならこっちをユーモアで包む方がいい気がする。
 ダメというよりクズですね。よほどうまく書かないと、読後感がクソですが。
 でもまぁ、プロのスカウトマンの姿勢は垣間見えるかな。
 作者の人間性が疑われ、エンタメの枠を飛び越えそうですが…。
 

 最後の一文、

 >一流のホステスになれると俺は確信している。
 で、作者の落としたいところに、ぽんっと落したんだなと思いました。


 すべて学び、ということでしたのでいろいろ書きました。
 何か参考になれば幸いです。

上條健一
softbank126216028190.bbtec.net

いとぐるま さま


お読みいただきありがとうございました。
自分じゃ気づかない適格なご指摘を多数頂き、
目から鱗の思いです。感謝申し上げます。



>>これって昭和~平成初期が舞台かな?

作品の年代など特にこだわりなく深く考えておりませんでした。
作中に女房が電話しながら公園を歩いている、くだりがあると思いますが、
自分はこの電話はスマホをイメージしておりますので、
強いて言えば舞台設定は令和の現代かと。

となると、スカウトマンの使う言葉の印象は、明らかに昭和が色濃く出ていて、
時代感とマッチしておりませんね。

創作中に無意識に浮かんだ単語を使っているだけでして、
特に意図があるわけではありません。

恐らく自分の年代(小生昭和三十年代生まれです)なら当たり前に見聞きしてきた単語を
令和の今でも当たり前に使い続けてしまった。
自分のアップデートできていない感覚ゆえの手癖と思います。

迂闊でした。創作には時代背景とそれに似合った言葉のチョイスが必要なのですね。
これはとても勉強になるご指摘を頂きました。


>>全体的に!、!?などの感嘆符が多すぎて、上滑りしている


ご指摘通り感嘆符が多いです。再度読み返し鼻につきました。
安易に頼り過ぎとお恥ずかしい限りです。

登場人物の心の動きや会話に緩急を付けようと思い、
恥ずかしながら多用してしまいました。
見た目でわかりますし、その方がラクなのが本音でした。

会話調や感嘆符に頼らず、地の文章で勝負できるよう心がけます。


>>女房の年齢、いくつくらい?何歳くらいまでデビューできるの?

自分の中では三十代後半から四十くらいまでを考えておりました。
確固たる意図もモデルもありません。
但し、別居していて顔も忘れているほどの古女房が、実は極上の女だったとならば、
自分の考えでは若手よりはある程度いってる方が妥当かと。

ただその年齢でデビューできるかどうか、
実際にスカウトマンがいて網に掛ける対象なのかどうかは、
無責任ですがわかりかねますので、
創作と言うことでご容赦いただければ幸いです。


>>相手は女房ではなく娘の設定でもいい


正直考えつきませんでしたが、娘を食い物にする鬼畜親の方が、
スカウトマンのダメ(クズ)ぶりは際立つかもしれません。
そこまで想像を膨らませることが私にはできませんでした。
ただ自分の実力では、ラストの一文につながらない悲惨な情景になりそうですので、
今作ではこの設定でよろしいかと御理解いただければと思います。


>>一流のホステスになれると俺は確信している。
 で、作者の落としたいところに、ぽんっと落したんだなと思いました。

仰せの通りです。御理解ただけました事、ありがとうございます。
自己満足ではありますが、このオチでイイのではと思ってます。
泣かし続けた女房に詫びるどころか、
夜の世界に引き入れて飯のタネにしようと画策するわけですから、
まあ酷い男ではないかと。



深く読み込んでいただきありがとうございました。
ご指摘いただいた点に留意し、今後も創作しようと思います。


いとぐるま様 ご感想頂きありがとうございました。



上條健一 拝

おまるふぉい
121-83-22-32f1.shg1.eonet.ne.jp

 無駄を省いた掌編・短編らしい作品だと思った。
 落ちが気に入った。離婚調停云々とあったので、最後に寄りを戻そうと切り出すものだと思っていたので。
 まあ、タイトルの「逆転」要素どこにあるのってなるかもだけど、掌編・短編だしね。


>「違う今だ!今ここで聞いてくれ!」
〉「ああっつ!」
 最初の地の文とセリフ二か所、行頭一字下げてない。統一したほうがいい。

>役所に用があるのか?それとも官庁勤め
 どうでもいいけど「?」「!」の後は空白を設けるのが一般的。

 俺って主語多いかな。




〉まだ長編を書くだけの体力がありませんので、短篇を主に書いております。
 長編も書いたほうが良いと思う。

 プロット・構成も考える必要性出てくる。
 執筆を始めた頃は手直しするたび文字数が増えると思うから、目的の文字数の八割を心がけることをお勧めする。
 祖語や考証は後でいくらでも手直しが効くけど、構成や総文字数の手直しは大変だから。
 早い段階で慣れておいたほうがいい。

 漢字の開き方も個性的というか、ちょっと開く部分を閉じている気もした。

上條健一
KD106154142183.au-net.ne.jp

おまるふぉい さま

お読みいただきありがとうございました。


>>無駄を省いた掌編・短編らしい作品だと思った。落ちが気に入った。


女房と再会するが改心などもってのほか、
最後の最後まで屑っぷりを表現するにはどうしたらよいか考え、
あのような心のうちの独白のような形を取らせていただきました。
気に入ったと言っていただきとてもうれしいです。


>>「?」「!」の後は空白を設けるのが一般的。俺って主語多いかな。


恥ずかしながらその一般的ルールを私は持ち合わせておりませんでした。
内容もですが、執筆上のルールも学ばなくてはいけないと思いました。
確かに、俺」のワード多いですね。教えていただきありがとうございました。

ただ、ほかの皆様からのご指摘の通り感嘆符が多すぎるのは、改めて感じましたので、
それに頼らない文章をかんがえてみたいです。



「逆転」のタイトルですが、最初は「君のために」と「ザ・プロフェッショナル」の三つを考えておりました。ただ「君のために」は演歌みたいだし、「ザ・プロフェッショナル」は横文字でかっこよすぎるかなと思い、消去法で「逆転」となりました。

「逆転」要素ありませんね。ただ女房にコテンパンにやられながら、最後の最後でスカウトマンの意地で、女房を夜の世界に引き入れる一発逆転のイメージって、やはり独りよがりでしょうか? 

ただタイトルと内容の整合性は深く考えませんでしたので、今後の学びになりました。
ご指摘ありがとうございました。


長編小説はただいま頑張って手を付けております。
書き始めから一年以上かかってますがまだ終わりません。
機会がありましたらこのサイトに発表して、ご教授を頂きたく思います。




>>漢字の開き方も個性的というか、ちょっと開く部分を閉じている気もした。


コメントを下さったおまるふぉい さま、に失礼とは思いますが、
お教えいただきたいのですが、閉じている、とはこれはどのようなことでしょうか。

御承知の通り執筆の基礎ができておりませんので、
せっかく貴重なアドバイスをいただきましたのに、
恥ずかしながら昇華出来ずに学びにすることができません。


もしまた機会がございましたら、ご教授頂ければ幸いです。


深く読み込んでいただき身になるアドバイス頂戴し、
大変勉強になりました。



今後もよろしくお願いいたします。


上條健一 拝

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