桜並にかわいい彼女
桜満開の四月・俺たち二人は土手を歩いていた。
となりにいる彼女はクラスのアイドルである。
名前はA。スレンダーでアイドルのような体格である。
俺はクラスでもモテないオタククラスの人間である。
彼女は俺のどんなところに惹かれたのだろうか、一度でもよいから聞いてみたい。
「ねぇ・・・・・・。どんなところが好きになったの?」
そう恐る恐る聞くと、彼女もおそるおそる、答えた、「優しいところです」とまるで人間の体温と、温もりがある。
街で土手ですれ違う人々は、ほとんど彼女持ちである。
不自然なほどに、途中・俺は少年野球の練習を見学するために草むらに彼女と座り込む、「オーライ!」子供たちの掛け声が元気よく辺りに響く、俺は野球知識全開に今のプレイはね・・・・・・・と語りはじめるが彼女はあれ以外無言のまま、周囲のカップルも不自然なほど、モテない男性と無口な女性であったが、現在は2050年の4月である。
たまに見る歩行者は歩きながら、こちらをよそ目に「最近、CMで見るヤツね」と微笑ましくすれ違うだけで蔑視眼ではみない。
どういうことかすれ違う小学生は尊敬の眼差しで歩き「俺も将来買ってもらおう」と人間を見ていうのだからちょっと違和感のある世界であることに気がつく。
そう・・・・・・この世界はアンドロイドと人間が融合した世界である近未来の日本だ。
俺は体内スマホを検索して友人から「ふーん、例のゲーム、あいつは結構やってるみたいだね」と彼女に問いかけると「へー、彼よりもゲームはあなたのほうが上手いと思います」と冷たい心で返される。
それでもこの商品がバカ売れするのはなぜか全国的に知られている。
理由は遊び相手には、ほどよいからである。
オタク以外にはヤンキーがへー、アンドロイドだから好き放題できるじゃん。
三次元の女が疲れるひとは、ああ・・・・・・これなら全てを肯定してくれるから俺みたいな会話ベタでも楽しめるよね。と思いテレビゲームくらいの値段を叩いて購入をする。
発売した当初は購入者の家族には到底理解は得られない代物であった。
発売したメーカー会社は何をしたいか、迷走をしたと揶揄されたり、あれは人間の娘よりかしこいねー。と賛成派がいたりする。
俺の家族も母親がショックで号泣をして、「病院に連れてくわ」と言われたくらいだが無口な彼女は料理を手伝ってくれた以降、まぁ!と態度急変して、お気に入りとなり姑は卒業をして、普通に家族として受け入れてくれた。
まあ、そんなこんなで過ごしやすい家庭環境になり、父親はペットがいるみたいで賑やかだと家族全員肯定派になったが、それは最初はウチの家族だけだと思ったが外出をしてみるとほぼ全人口がプロトタイプを購入していたので、なんという世界になった、俺に時代が追いついたという雰囲気になりクラスでは一軍に入ることができ、カースト制度では上の位に入ることができた。
彼女の手触りは血が通い、温もりも感じるリアルだが俺の会話のボキャブラリーが少ないがために俺は彼女に言葉を教えられる、彼女はこう思っているに違いないと考え俺の等身大として、受け入れて日々を過ごしている。
なので彼女も俺も家族も幸せなのであるに違いないが彼女の目線からたまに背筋が凍る思いをするときがあり、一度、試しに俺の事好きと聞いたことがあるが「コロシタイホドスキ」と言われ、それ以上こわくてそれからは何も聞かないようにしている・・・・・・・。
彼女の握力はオリンピック選手以上ある化け物なのだからそちらの世界には入ってしまってはいけない・・・・・・。
(完)
執筆の狙い
モテない人の為の小説。
本業の傍ら執筆し、感想はKindle出版を目指してるのでガチでお願いします。
売れ線を勉強してます!