作家でごはん!鍛練場
三語即興文有志

三語即興文

【形式】
 (1)前の方の作品に批評・感想を書く。
 (2)出されたお題で50字~1000字程度の文章を作る。
     ※三語を使用した小説であること。三語は順不同で使用可。
     ※漢字(ひらがな・カタカナ)は変えないこと。
 (3)次のお題(三語と課題)を出す。三語は名詞が基本、各語の関係が遠いほど望ましい。


【ルール】
 ・第一目的は文章と発想の瞬発力、及びショートショートの構成鍛練です。
 ・同じ方の書き込みは一日一回です。言いかえれば毎日でもどうぞ。
 ・同じお題の投稿が重なった場合、最初の投稿者のお題が次に継続されます。
 ・上記の場合、後の方の作品は残します。事故と見なしますので謝罪などは不要です(執筆の遅い投稿者保護)。
 ・感想のみのレスはご遠慮ください。
 ・事故作品にもできれば感想を書いてあげてください。また、他の作品に感想を書くのは自由です。
 ・何事も故意の場合は釈明必須ですが、多少の遊び心は至極結構です。ただし、基礎の未熟な方の遊びはお断わりいたします。
 ・課題は強制ではなく、努力目標です。お互い無理のないようお願いします。
     例)「主人公の性別は○○で」「ハードボイルドっぽくお願いします」「三人称で書いてください」

 ・三語即興文の新スレッドは参加者皆さんによって立ててください。
 ・フォーマット・ルールなどの改正は必ず伝言板で意見を募ってください。
 ・重複スレッドが立った場合は運営に削除依頼を出してください。

三語即興文

執筆の狙い

作者 三語即興文有志
KD106133096172.au-net.ne.jp

作者 三語即興文有志 2026-08-15 14:23


感想レスを使ったやりとりです。
興味のある方は参加してください。初めてのみなさんも歓迎します。
前の方の作品に感想を書くのを忘れずにお願いします。

コメント

三語即興文有志
KD106133096172.au-net.ne.jp

知らない方のためにちょっと説明。
本文にある通りだけど、このコーナーは二週間縛りの影響を受けない。ルール守れば毎日でも投稿可能。
最初のお題出しとくよ。作品投稿する際は次のお題出すの忘れないでね☆

お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】
課題:女性が主人公

ぷりも
KD106133096172.au-net.ne.jp

いけね💦名前戻し忘れちゃった💦

通りすがり
116-220-63-138.rev.home.ne.jp

お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公

さっそく混ぜてくださいませね。

タイトル「天使のお・も・て・な・し」

 夏なので、教室でも、放課後のファストフード店でも、コワバナ、怖い話、そう、つまり怪談が、そこここから
聞こえてくる。さりげなく、聞き耳を立てる。そんなわたしは、オカルト・ソムリエ。いや、女だから、オカルト・ソムリエール。怖い話大好きJKなのだ。ん? 【踏切】? 出るって? どこ? いつ? こんな時、自分の耳が3倍くらいデカくなってるんじゃないか、盗み聴きしてるのがバレる? って不安と期待とスリルが混ざりあう。参考書を読んでるふりして、隣席の恐怖体験談に聞き入り、場所、時間帯を特定する。あの踏み切りだ。場所は特定できた。夜中2時ジャストに出るんだ。行ってみよ。

 というわけで、さっそく深夜に、こっそり家を抜け出して、冒険を決行。出た。でも、思ってたような、「貞子」みたいなやつじゃない、可愛い【天使】だった。森永エンゼルのイラストみたいな裸の子が、両手に大きなお皿を持って、空から舞い降りてくる。「フランダースの犬」の最終回で、ネロとパトラッシュを迎えにきたような子。
その背中に翼のある全裸のお子様が右手にする金の皿には、真っ黒いナニカが盛られている。左手には銀の皿。
「そうです、こっちです」と言ったら「食え」と言われるのかな。食べたら、あの世か、どこかに連れていかれて、
帰れなくなりそうな、そんな不吉な黒さ。怖い。それで「わたしが落としたのはこっちです」と、もう少し見慣れた色の
盛られた銀の皿を指さした。「【ハヤシライス】を落としたんですね」「はい」「食べ損ねて、悲しかったですね」
「は…? いえ、まあ、その……」

 どういうわけか、そんなわけで、天界に連れていかれ、お・も・て・な・しを受けている。
何日たったんだろう。すでに、26回は、おかわりが運ばれてきたと思う。なんで、こんな展開になったのかわからないけど、楽しみにしていた食べ物を落として悔しい思いをした者を時々スカウトして、心ゆくまで食べさせるという、天界の夏の恒例企画、人間界でレッツ・ボランティア活動だという。それに選ばれたのだ。いつ終わるのか知らない。こわくて訊けない。永遠に続くんだろうか。消化タイムをもらえるとの、お腹がすくのと、太らないのが不幸中の幸い。断るまえに、また、おかわりがきた。わんこ【ハヤシライス】……。いつ終わるの。ちなみに、金の皿の黒いナニカは、イカスミカレーだって。そっちにしたら、一皿で帰れたのかなあ。    了。

ワードにコピペしてみたら、初めて本文を1000字に収められました。個人的に秀樹カンゲキって心持ちです。

夜の雨
sp1-73-32-249.nnk01.spmode.ne.jp

通りすがりさんへ。

〇 次のお題と課題を忘れています。


 >(3)次のお題(三語と課題)を出す。三語は名詞が基本、各語の関係が遠いほど望ましい。<

通りすがり
116-220-63-138.rev.home.ne.jp

夜の雨さま。ご指摘ありがとうございます。書いて、投稿するのでいっぱいいっぱいでした。
では、追加訂正いたしますね。

第一弾
お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公


第二弾
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公

ぷりも
180-198-195-96.area1b.commufa.jp

通りすがりさま
踏切を怖い話へと結びつけておいて実は怖い話ではない展開が良いのでわ。難といえば主人公の女性感が低いというか、「女だから」と言わなければ男性でも成立してしまうところでしょうか。

んでわ、お題いただきます。

【波止場】【焼きそば】【カバ】 



『波打ち際』

 任侠の世界に憧れてその道に入ったものの、それは銀幕で観る世界とは違った。上からは無茶な上納金を要求され、汚いことにも手を染めた。そこに義理や人情なんてありゃしねぇ。
 満足な結果を出せず還暦を超えた俺などお払い箱だ。今じゃ波止場の屋台で小銭を稼ぐ日々。俺にはハトバじゃなくてハカバと言った方がお似合いか。

「おじさん、焼きそば一つ」

 花火が上がり始めてもう客なんてしばらく来ないかと思っていたら子供が一人やってきた。

「ほいよ、五百円な」
「……あ、ごめんなさい三百円しかないや」

 焼きそば一つ満足に売れないようじゃお払い箱になるわけだと、自嘲するような笑い声が溢れた。

「いいよ持ってけ」
「じゃ、三百円」
「いいつってんだろサービスだ。早くしないと花火終わっちまうぞ」
「いいの? おじさんありがとー」

「まったく、しけた客だ」
 手を振り走っていく子供に悪態を一つついてタバコに火をつける。
 紫炎ごしに観る花火はどこか晴れやかに見えた。



次のお題は【告白】【挿木】【フィクション】
課題は神視点で

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-63-138.rev.home.ne.jp

お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公
お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題;神視点で


ぷりも様。最後まで楽しく、一気に読めました。400字におさまってますね。すごい。
女性が主人公である必然性がない。たしかに! より的確に、お題、課題を盛り込めるように、自己課題とします。
ありがとうございます。読んでから、(あれ【カバ】は? )と思ったら(笑)、こういう手もありだと、いっそう
楽しく遊べそうです。

お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題;神視点で
挑んでみます。
タイトル「【フィクション】はじめました」
「わたくしは」と、真知子が切りだす。向かい合ってコーヒーをすすっていた春樹の手がとまる。
口に含んだコーヒーを飲みくだすと、春樹の喉を通過する、ごくり、という音が、二人の間の沈黙にさらに緊張感を添えた。
「あなたの思っているような女じゃないの」
コーヒーカップを受け皿の上に戻すと、春樹は微笑む。知っているよ、と。
満州から君がどれだけ苦労して帰国したか、調べた。身を売って、食べ物や路銀を手に入れて、必死だったこと。日本に戻ってきてから、そんな過去を知って、脅してきた連中がいる、などと。
真知子の顔がこわばる。
「なんの心配もないよ」
「えっ?」
「いうだろ。人の恋路を邪魔する奴は馬に踏まれて死んじまえって」
「まさか……春樹さん!」
「そう、あいつらは始末した。厩舎でね。新しい馬を見せると言ったら、ノコノコついてきたよ」
「じゃ、あれは」
「そう事故ってことにしたけどね。親父とお袋が金を積んで黙らせてくれた」
「そう、だったの」
しばしの沈黙の後、春樹と真知子は顔を見合わせて、同時に爆笑した。
「踏まれて、じゃない、蹴られて、でしょ」
「悪い悪い。言ってから気づいた」
「即興でセリフを考えるのも、面白いわね」
「だね。普段、そのソースは、とか、登記調べた、ばっか言われて、事実、事実、事実にがんじがらめだって、実感するね。思ったままに思ったままを書ける創作も、楽しいもんだね」
「検索してみたわ。馬に蹴られて死んじまえって、最近の言葉だと、時代が合わないじゃない。でも、大丈夫。江戸時代からあるんだね。ふうん。ね。コンビのルポライターから、コンビの作家に転身する?」
「考えてみるか」
「調べ物は得意だし、時代物でも何でもやれそうじゃない、二人なら」
「取り分はは半分ずつ? 夢がふくらむな。そうだ、逆やってみようぜ」
「逆?」
「そ、ここから、オレが真知子の役になる。お前が春樹になって、会話を続ける」
「ん、やろう、やろう。あのね、タイトルひらめいた。『ある罪の【告白】』じゃなくて、『【挿し木】の【告白】』」
「【挿し木】?」
「そう、真知子は、満州から命からがら戻って来たけど、本当の真知子じゃなくて、妾の子かなんかなの。似ているのをいいことに、すりかわってるの」
春樹と真知子は、共作のミステリーーをいいものにしようと、書きながら、話しながら、話を練っていった。

書き終えてからカウントしたら1100字くらい。削って1000字に何とか納めました。30分で完成できたので、
自分としては、達成感を得ました。

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-63-138.rev.home.ne.jp

また、忘れていました。
お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公
お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題:神視点で

次は、
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ

夜の雨
sp160-249-16-143.nnk02.spmode.ne.jp

ぷりもさんの『波打ち際』の感想です。

お題の『カバ』が『ハカバ』になっていて、これは、ちょっと無理があるかなッと。
内容は、元渡世人のお人柄が描かれた人情ものの面白いお話になっていました。
エピソードも人間味があり結構ですね。


通りすがり改め通り絣116-220-63さんへ

「【フィクション】はじめました」の感想です。

真知子と春樹の物語がミステリーチックに描かれていました。
真知子の背景(人生がドラマチック)が結構な味付けで、人生の深みを感じました。
また春樹が彼女の背景を知ったワルが脅迫してきたので、消したエピソードが「馬に蹴られて」うんぬんのネタあたりもおもしろいのでは。

この二人なら、面白い小説が描けるのではありませんか。




〇 「事故作品」になりました。


お題は【告白】【挿木】【フィクション】
課題は神視点で

挿木 ← タイトル

刑事がその屋敷を訪れたのはタレコミがあったからだ。
桜の樹の下には死体が埋められている。
そこの屋敷ではご主人が半年ほど前から姿を見せない。
と、近所の住民から警察に通報があった。
とりあえず、吉井は庭の広いその屋敷を訪ねたが、電気メーターは動いていたが、居留守をつかわれているようだ。
三回ほど訪ねて、やっと屋敷の住人に会えた。
「ご主人はいますか?」
ということで、話を聞いてみると、亡くなったというので、その時の経過を聴くと、役所等には届けは出してあるという事であったが、実際役所で確認してみると、死亡届なるモノは提出されていなかったし、主人が入院していたという病院でも、そんな記録はなかった。

それで、妻だという女にそのあたりの事を問いただすと『告白』しだした。
実は、夫が亡くなりそうだったので、『挿木』をしたのだと。
最初は言っている意味がわからなかったが、女によると夫の寿命が尽きることがわかったので、腕を切り落とし庭にある桜の樹に挿木した。脚も切り落として挿木した。残りは桜の樹の下に埋めたというのである。

おどろいて、庭に咲く大きな桜の樹の下へ行ってみると、茂っている枝の間に人のようなものが見えるでないか。
じっと観察すると、「なんだね、君は?」という声が上から降ってきた。
「警察だ!」と言って説明すると。
「妻の言うとおりだ、さすがに腕を切り落とされた時は、痛かったが、現在は、この通り元通りの五体満足な姿になっておる」というのである。
降りて来てもらって、半年間姿を見せていなかったご主人か、確認させてもらったが、間違いなくこの屋敷の主人だとわかった。

それにしても、『フィクション』じゃあるまいし。挿木は人間でもできるものなのか?
吉井は、警察署に戻ると報告書を提出して自宅へ帰った。

吉井が妻に、その話をすると彼女は笑いながら「あなたも挿木から現在の姿になったのじゃないのさ」と、笑われた。
「なにを言っているのだ!」と、怒りを込めて言うと「あれを見て!」と、妻は笑う。

吉井は庭にある桜の樹を見た。
そこには、自分とそっくりな男が吉井に手を振っていた。
妻が言った。
「あなたも刑事なのだから、いついかなる時に、人命を失うかもしれないから、代わりが欲しいと。だから、ネットで検索してAIに、人間も挿木で増やせることを教えてもらったんだけれど」



本文 992文字。




次のお題は
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-63-138.rev.home.ne.jp

ちょっと脱線いたします。

夜の雨さま。こってりしているのに、1000字以内! とあいかわらずの手練れぶりに感嘆。
シェイクスピアの「タイタス・アンドロニカス」を、ブロードウェイで「ライオン・キング」を大々ヒットさせた
女性監督が映画化したんですが、その映画の、王女が、ひどい目にあう、けれど、美しいシーンを、思い出しました。
もしかしたら、自分も挿し木から生まれた者かもしれない、と思ったり、こわ面白かったですよ。
事故作品なんて、とーんでもない! このミス大賞の「一次元の挿し木」ってドラマ化されるんですよね。
比べ読みしたくなりました。

https://web.archive.org/web/20250618022804/https://sakka.org/training/?mode=view&novno=21438

上記は、昨年の三語です。
昨年の5月に投稿してくださって、昨年の9~10月のあいだに保管の期間があいているうちに、
200作品から消えてしまい、続きは残っていません。手元にはワード文書で残してありますが。
このあと、一番下に残っているお題に投稿したり、別のお題を出したり、楽しませていただきました。
どくだみ氏の上手で面白い作品があったので、最後までの保管がされていないのが、残念無念。
月1くらいで保管しないとな~、です。

通りすがり改め通り絣116-220-63
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お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ

タイトル「とにかく書いた」

「何をしているのですか?」
「探しもの。あ、寄らないで。お手伝いがしたい? ありがと。でも、滑るから。雨が降ったでしょ。草とか踏んだら、落ちるわよ。そう。だから、来ないで」
「見ててもいいですか?」
「どうして?」
「宝物を、ボクも見たいです」
「いいから、もう少し離れて。そこから来ないでね。ほんと、危ないから」
「探しものは何ですか? え、秘密なのですか?」
「そう秘密」
「珍しいものですか?」
「それはもう」
「ボクも手伝います」
「いいって。そこで見てて」
「光るものですか? 小さいですか?」
「知りたがりね」
「ごめんなさい。ボクの、パパとママ、呼んできましょうか? 一緒に探すほうが、早く見つかるかなと」
「……ありがと。でも、一人で探せる」
「本当に、そこに、あるのですか?」
「ここで落としたんだもん。うっさいな、もう。小さいものなの。すっごく小さいの。踏んだらダメになるし」
「そうですか」
「そうよ。だから、自分ひとりで探すほうがいいの」
「見ててもいい?」
「そこからは見えないくらい小さいのよ。危ないから、ボクは、帰るほうがいいわよ。【崖】から落ちそうって? 平気よ。わたしね、スポーツは何でも上手なんだ。いいから。来ないで!」
「あっ」
「……ふぅ。間一髪。だから、来ないでって言ったのに」
「ごめんなさい」
「そこにつかまっててね。じっとして。……まったくもう。死ぬところだったじゃない」
「ごめんなさい。あの草のおかげで、ボクは助かったのですね」
「草? ふふ、あれ花よ。【かすみ草】」
「かすみそう?」
「そうよ。あ、でも、おかしいね、花なのか、草なのか、考えてみるとヘンな名前かも」
「花? 草? どちらなのか、気になります」
「待ってね。足場を確保した。よし」
「いったいなにを?」
「見りゃわかるでしょ。スマホ。検索して調べるね。……へえ、ほー、草であり、花が咲く。だって。草だ」
「花ではないのですね」
「草なのね。あ、あった。そう。これよ。これを探してたの。あー、良かった。ほら、メガネ、見て、ここから取れたの。あー、よかっ、あっ」
「おねえさん!」
「呼んできて! パパとママ! 早く」
「大丈夫。その草、強いですから」
「バカ。あんたみたいなガキだから、ぎりぎりもったのよ。早く、落ちちゃう」
「おねえさん……」
「早く、誰か連れてきてよ」
「いま、ガキって言いましたね」
「……な、なに」
「ボクは、乱暴な言葉を使うひとは、きらいです」
「なに言ってんの、ドタマの【ネジ】抜けてんじゃないのっ? 早く、助けを」
「こんな危ない所で、そんな【ネジ】に命【がけ】。お姉さんのほうこそ、頭の【ネジ】が抜けてると、ボクは思うのです」
「ブランドの限定品、激レアもんよ。ネジだって、貴重なんだから! あっ! きゃあああ…ああ……ぁぁ……」
「ああ、これは、死んでしまいましたね。こんな危ない所でスマホを出して、調べ物をしたり、おねえさんのほうがおかしいと、やっぱりボクは思うのです。……さよなら、おねえさん。……ここからは、さっきの【ネジ】より小さく見えますね。あ、パパ! ママ! あのね、今ね、おねえさんが」  了


1396字から、100字ほど削るのがやっとでした。ダジャレに逃げました。

お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公
お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題:神視点で
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ
お題:【駅】【チャーハン】【遺書】    課題:「こんばんは」で始まり「ごきげんよう」で終わる。

夜の雨
sp160-249-3-151.nnk02.spmode.ne.jp

通り絣116-220-63さん
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ

>タイトル「とにかく書いた」<

読みました。

女性と少年とのなかなかかみ合わない、掛け合いが面白いですね。

落とし物が、何であるのかをラスト近くまで説明しないで引っ張るところなどは、文章テクニックとしてよかった。

それにしても眼鏡のネジって、たしかに小さいから、落とすと大変ですよ。
オチ近くの「ガキ」とかで少年がストレスを溜めるところが、受けました。



それでは、私の作品です。

お題:【駅】【チャーハン】【遺書】
課題:「こんばんは」で始まり「ごきげんよう」で終わる。

夜が来る  ← タイトル

「こんばんは」と、声を掛けられた。
顔は知っているが、話はしたことがない男だった。
このあいだまでは早朝にこの【駅】のホームで見かけていた。
私よりも10歳ほど年上の30代半ばの男性。
驚いて顔だけで挨拶をした、つまり頷いたという意味。

それから、三度ほど帰宅時にすれ違ったが、あれ以来、声を掛けられていない。
こちらは、顔を頷づかせるだけのあいさつをしていたが、これからは、それも必要がないと思った。
駅前のコンビニで【チャーハン】と缶ビールを買った。
コンビニの前には田園風景が広がる。
県道がどこまでも続いていて、夜の底へと消えていく。
私は自転車を走らせながら自宅へと帰る。
女の一人住まいだ。
半年ほど前までは両親と一緒に住んでいたのだが、「飯がどうたらと言って」離婚して、父が出ていった。
それからしばらくして、父が亡くなったということが警察からの知らせでわかった。
【遺書】はなかった。
母は、離婚したとはいえ、さすがに長いあいだ一緒に苦楽を共にしていたので、ショックを受けて痴呆症が一気に進み、病院へ入院した。

それ以来、私は一人でこの一軒家に住んでいる。
夜になると縁側からは大きな満月が夜空に浮かんでいるのが見える。
家の前は田んぼが広がっていて、蛙がケロケロ鳴いているのが不思議で、まるで異界にでもいるようだ。

心の中が静寂に満ちる。

ぼんやりと田園風景やら満月やら、星空を見ていると、背後から声を掛けられた。

ドッキとして振り返る。
縁側と続いた畳敷きの10畳の部屋。
タンスとテレビがあり、先ほど飲食したチャーハンの皿とビールの空き缶が、お膳の上にある。

その10畳の部屋に、男は立っていた。
駅でちょくちょく見かけるあの男が。
今夜は帰宅時に仕事にでも出かけるのか、駅ですれ違った。
どこかに出かけたのではないのか?
というか、どうして、私の家の中にいるのだ?

挨拶もしない陰気な男が、女一人の私の部屋にいる……。

背後に立っている。

背筋がぞわぞわとしたが。
男は近づくと、私の眼を見詰め、頬を両手で挟むようにしばらく触ったあと、「俺のチャーハンは、俺のビールは」と、つぶやいた。
「あなたとは、赤の他人、どうして、私の家の中にいるのよ……」

男は、黙っていた。
そして、玄関から出ていった。

捨てセリフを残して……。

「ごきげんよう」


   了


995文字


次の
お題:【路地裏】【明日】【カメレオン】  課題:映画監督を主人公にする。(悲喜劇、ほか、どれでもよい)。


それでは、よろしくお願いします。

通りすがり改め通り絣116-220-63
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夜の雨さま。こんばんは。感想ありがとうございます。
文字数をしぼる、お題をいれる、課題に沿う、に頭も手もいっぱいいっぱいで、ご指摘によりミスや、(呼んで下さった方にはそう受け取れたのか)など、発見が多いですね。

最初、タメ口の会話でしたが、少年に敬語を使わせたら、これ面白いかもと、清水義範の「永遠のジャック&べティ」も思い出し、すべて直しました(一か所、直し忘れあり)、自分は、ジャックとベティは知りませんが、清水作品では、中年になった2人が再会しても「あれは船ですか」「はい。船です」みたいな会話を延々と。アイディア豊富で面白い作品が多いです。検索したら、デビューが遅かったのか、思ったよりご高齢でした。
メガネのネジが、いつのまにかとれていた事が一度あって、レンズのフレームと、つるが離れて、一瞬で視界が変わったのはビビりました。たしか床に落ちましたが、割れなくて良かった。お題があるほうが、過去の記憶が浮上する率が高い感じ。

では、感想です。
お題:【駅】【チャーハン】【遺書】
課題:「こんばんは」で始まり「ごきげんよう」で終わる。
タイトル「夜が来る」

最初、駅で通勤の時に顔を合わせる男同士だと思ったのです。が、主人公が女性だとわかると、よからぬことが起きるのでは、という怖さが出てきますね。
そして、
コンビニの前には田園風景が広がる。県道がどこまでも続いていて、夜の底へと消えていく。

と、
夜になると縁側からは大きな満月が夜空に浮かんでいるのが見える。
家の前は田んぼが広がっていて、蛙がケロケロ鳴いている

田園風景、夜の描写が実にいいなと思います。

父母の事情がはさまったので、ラストが唐突、理不尽、不条理だけど、
駅で会う男、父親が憑依したのかもだし、もとからストーカーや変質者の傾向だったかもだし、震災で空き巣がひどいといいますが、そんな侵入、窃盗だったのかもしれないし、と
読み手が自由に解釈できて、どれを選んでも、静かに怖いですね。
戻ってきたら、いやだなあと。
夜が来るとよからぬ客が来るように、これからずっとなったりして、なんて。
では、次のお題、考えてみます。何か、降臨してくれますように。

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お題:【路地裏】【明日】【カメレオン】
課題:映画監督を主人公にする。(悲喜劇、ほか、どれでもよい)。

タイトル「光じゃない、色でいこう」

 その【映画監督】は、もう2時間は、ロケ地の一つである【路地裏】をさまよっていた。
小さな町だが、歴史が長く、建物の保存が良い、世界的な観光名所なのだ。いくつか絵になる場所を貸し切り状態にできて、ほとんどの場面は撮り終わった。しかし、肝心のシーンが、まだ撮れていない。映画は、男と女が、出会い、恋に落ちる。しかし、さまざまな事情で、敵対するようになり、裏切りと死で終わる暗いストーリーだ。最初から、出会いのシーンだけは、華やかに、明るい作りにして、ラストの陰鬱さと対照的にしたいと構想していた。しかし、実際にロケ地に来てみると、どの建物も重厚だし、街路樹、石畳、レストランなど、どこも、沈んだ色合いなのだ。照明を工夫してみても、だめ。陰影が強くなり、後半の暗さにはマッチして、想わぬ収穫だったが、希望にあふれた男女の出会いの場面には、全く似つかわしくない。
主演の二人がどんなに快活な笑顔を見せても、優雅に動いても、影絵のようにどこか暗い。

(【明日】までなのに)と、【映画監督】は平静を装いながら、焦りに焦っていた。世界的な名声があり、主役から脇役まで、国際的なスターが集合だ。観光客も、スターを何人も間近に見られて、自分達の予定が狂わされても、そこそこ寛大な態度で、撮影に協力してくれている。が、それも、タイムリミットが迫っている。どうしよう。いつも「世界で最も哲学的な風貌」と称される、トレードマークの無表情が、焦燥と苛立ちで、渋面になっていく。
 と、石畳の模様が動いた。そして、ぐにゃりという妖しい感覚が、靴の裏から、脳天まで突き抜ける。(ひ……!)という叫び声をどうにか呑み込んで、おそるおそる足をずらす。
(これだ!)、照明じゃない、主人公2人の、服の色で演出したらいいんだ!
石畳と靴の間から逃げようとするものを、【映画監督】は、素早くかがんで、両手で抱き上げて、キスの雨を降らせた。「ありがとう。いいシーンが撮れる」。キスのお相手は【カメレオン】だった。近くのペットショップから逃げ出して、体の色が石畳に同化していたのだ。

 映画は完成した。石畳と同じ色の帽子、コートをまとった男と女が、歩いている。「今日は暑いな」と男が言い、女は「春先とは思えないわ」と言う。人ごみの中を歩く二人は、しだいに距離を縮めながら、帽子をとり、サングラスをはずし、コートを脱ぐ。その瞬間、映画界のお歴々を集めた試写会では、感嘆のため息がそこそこから漏れた。黒、灰色、茶の世界で、鮮やかな色をまとった男と女が対峙する。絶妙な配色だった。二人が互いに、ひとめぼれしたのは、誰の目にも明らかで、美しい場面、美しい配色に、さらに場内から拍手が起きた。
【映画監督】は、座席で会心の笑みをもらし、膝にのせた【カメレオン】を撫でる。(キミのおかげだ)。カメレオンは彼のズボンの色に合わせて赤くなりはじめている。照れていたのかもしれない。   了

ほぼ1200字です。500字~1000字にするには、材料、描写が多すぎなんでしょうね。ラスト、カメレオン>監督、と主役、下克上だし(笑)今後の反省、対策のために、削らずに投稿します。

ここまで
お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公
お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題:神視点で
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ
お題:【駅】【チャーハン】【遺書】    課題:「こんばんは」で始まり「ごきげんよう」 
 で終わる。
お題:【路地裏】【明日】【カメレオン】  課題:映画監督を主人公にする。(悲喜劇、ほ
 か、どれでもよい)。

で、次は、
お題:【病院】【手袋】【入浴剤】     課題:誰かひとりが動詞を並べたてる。相手や読 
 者が辟易しそうなくらいに。 

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-12-207.rev.home.ne.jp

自分で出したお題にチャレンジです。
お題:【病院】【手袋】【入浴剤】     
課題:誰かひとりが動詞を並べたてる。相手や読者が辟易しそうなくらいに。 

「順番待ち」
 総合【病院】の順番待ちは、実に退屈なものだ。朝9時に採血やら血圧測定やらを済ませ、広いロビーで名を呼ばれるのを待つ。早くて1時間、最長で4時間半ということもあった。そして、「順調ですね」とか、「特にお変わりはなさそうですね」と言われ、次の診察日が決められ、必要な薬の処方箋を貰って、はい、終わり。待つこと数時間、診察は数分。まあ、深刻な病気や状態じゃないから、待ち時間>>>先生との対話時間で済むのを喜ぶべきか。

 今日も、待合室で1時間は過ぎたが、退屈せずにすんでいる。夫婦だろうか、口論がどんどん、エスカレートしているのだ。週刊誌や文庫本を読んだりしながら、誰もがちらちらと様子を見たり、時には口元をもそもそ動かして、笑いをこらえているのが丸わかりで、成り行きに興味しんしんなのは明らかだった。

 女性のほうが、饒舌、雄弁だ。彼女の言い分は、夫がすべてにおいて無理解すぎる、その繰り返しだった。
 礼やねぎらいの言葉は言わないし、文句ばかり言う、ちょっと凝った料理を作ってみても「食えるの」なんて失礼な事を言う。妻が自分の希望をひっこめて、譲ってやっても、何をしてもらっても当然という顔をしている、それがむかつくと言う。そして減点主義なのが機にくわないと言う。殺してやりたくなるとまで言う。そこまで言うか。興奮して体温が上がってきたのか、妻は【手袋】をはずした。夫の顔に投げつけて「決闘だ」とか言いだすんじゃないかと、ちょっとハラハラし、そしてワクワクした。
 黙っていた夫がとうとう口を開く。

 「お前が」と、夫が反撃をはじめる。「いつも一方的にしゃべるじゃないか」。おれの話は最後まで聞かない。さえぎる。話してる途中に、「洗濯物を取り込まなきゃ」なんて平気で瀬席を立つ。こちらのほうが我慢しっぱなしだと言いつのる。新婚ほやほやの時期から、イラっときたり、ムカついたり、腹がたったり、堪忍袋の緒が切れそうになる、いや、切れたのを無理やり継ぎ足して結びなおしたり、自制心を総動員して微笑んだり、深呼吸をして怒りを鎮めたり、我慢しろ、耐えろ、やり過ごせ、と自分で自分を励ましたり、言い返すなといさめたり、肩をすくめて些細な事だと平静を装ったり、お前とやっていくのに、自分で自分をとりなしてきたんだぞ、と。そして【入浴剤】を胸ポケットから出して、ひっこめた。「誕生日だから、これをやろうと思ったが、やめた。自分で使う」。割れ鍋に綴じ蓋とはこのことか。

 1000字ちょい。凡作……。病院と手袋は近いので、足袋か、たび→旅、ガイドブックのほうがよかったかな。動詞を並べ立てる、というのは、他の投稿サイトで、公募で大きめの純文学の賞に2次か3次までいったという方が、その作品を出してくださっていたのですが、「わたしは、傷ついた。いや、傷つけられた。身も心も。殴られ、蹴られ、引き裂かれ、焼かれ、嘲笑われ、ちぎられ、むしられ、壁にたたきつけられ、叩かれ、嬲られ、破られ、ひねられ」みたいな文章があって、(いや、そんなに、いいですから)と思ったのを、思い出して、課題に組んでみました。

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116-220-12-207.rev.home.ne.jp

次のお題が思い浮かばず、下記にご紹介したサイトでガチャを回してみて、それぞれの1つ目からいただきました。

お題:【体育館】【花鳥風月】【涙】 
課題:角川春樹氏に面白いと思ってもらえるように書いてみる(ジャンル問わず)
 (角川春樹文庫大賞の概要募集内容を参考にいたしました)

https://odaibako.net/gacha/293
https://tango-gacha.com/slot/
https://tools.tadeku.net/sandai/

ぷりも
p4557196-ipxg00s01tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

通りすがり改め通り絣さん
お題:【病院】【手袋】【入浴剤】     
課題:誰かひとりが動詞を並べたてる。相手や読者が辟易しそうなくらいに。 
『順番待ち』の感想です。

お題から病院の待ち合いという不条理な空間で繰り広げられるいざこざという流れがスムーズでした。惜しむらくは入浴剤が誕生日プレゼントというのがちょっと力技感ありました。例えば、入浴剤入れてるんだからちゃんと力入れて擦らないと跡が残るでしょと、風呂掃除のダメ出しすると良さそうな。


んでは、お題いただきます。

お題:【体育館】【花鳥風月】【涙】 
課題:角川春樹氏に面白いと思ってもらえるように書いてみる(ジャンル問わず)


『ここ』

 吾輩はその人を常に先生と呼んでいた。だからここでもただ先生と書くだけで本名は打ち明けない。
 書生である吾輩は幼少よりどうも体を動かすことが億劫で、それこそ体育の時間ともなれば体育館の隅っこで小さくなっていたものである。
 先生と出会ったのはそれからずいぶん後のことだ。青い目に吾輩とは異なる肌や毛髪の色。紡ぐ言葉さえも違う。先生のおっしゃることを理解するのにそれは苦労した。

 異国の地で日本の花鳥風月を愉しむことかなわず、時折故郷を想い涙が滲む。そんな吾輩に先生は静かに寄り添ってくれた。どれだけ心強かったことか言葉にできない。
 先生の声が聞こえる。吾輩を誘いに来たのだろう。

「ゴブリン狩りにいくぞ。お前もそろそろ回復魔法くらい使えるようになれ」



拙作『歪なキューピット』でのやりとりで思いついた、叙述トリックでした☆
角川春樹は常識にとらわれない作風が好きらしいのでこんな感じで。

次のお題【田んぼ】【タブレット】【雪】
課題:外国人が主人公

通りすがり改め通り絣116-220-63
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ぷりもさま、感想ありがとうございます。【入浴剤】は自分でも強引だと思いながら書いたので(笑)ブツを出さなくても、噂、話題するだけでもいいんだ!とか、
順不同でもいいし、2つ、3つ、まとめて出してもいい。発想法のヒント、ありがとうございます。

でわ、お題:【体育館】【花鳥風月】【涙】 
課題:角川春樹氏に面白いと思ってもらえるように書いてみる(ジャンル問わず)
で、タイトル『ここ』の感想です。

まず、ワードに流してみて、本文が300字と少々という字数なのに、情景が見える、オチがある。シャープなわかりやすい文体に、感嘆。おもしろいし、続きも読みたくなるし。

角川春樹賞を検索してみて、もうコカインはやってないだろうけど、加齢からくる、
容姿の激変にちょっと驚きましたね。
かなり昔に読んだ、新聞のインタビュー記事で父、源義氏に反発して、自宅のペルシャ絨毯の
上に脱糞したり、若い頃は性欲魔人だったと笑いながら語ってたり、横溝正史ブーム、見城さんの「花と蛇」猛プッシュを支持し、団鬼六を売れっ子ににしたり、角川映画、薬師丸ひろこなど、芸能人を発掘したり、目利き、仕掛け人として、ホント天才。
「帝都物語」がヒットしてた頃は、天河神社にユーミンとかと詣でたり、会議中にいきなり
床にはいつくばって「いま、大地震をオレが止めた」とか言ってたとか。そんな人物だから、
この作品、喜ぶと思いました。
角川源義を検索して、辺見じゅんも春樹、歴彦ときょうだいだと知りました。びっくり。
似てる~。

togetterには、スポーツが得意な人が、イベントを提唱しては反発されて「体育を憎んでさえいる人がいるなんて」と、驚いてる話題が年に一度はある感じですが(笑)自分も憎んでいる一人です(笑)。が、この動画の先生は感じがよさそうで、できない者に寛大かなと思えて、教わってみてもいいかなという気になりました。授業や部活ではしごき、できない者をさらしもの、とかするかもしれませんが。そしたら、自分が容貌のどこでどう見誤ったのかで、人相学がらみでネタにできそうだなと。https://www.youtube.com/watch?v=X5o6Ed6NnTY
脱線失礼いたしました。

夜、日付が変わったら投稿します。次のお題【田んぼ】【タブレット】【雪】
課題:外国人が主人公 キャラでもオチでも話でも、何か降臨してくれますように。

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機にくわない→気にくわない。瀬席を立つ→席を立つ。です読み返して、赤面。推敲、もっとちゃんとします。

夜の雨
sp1-73-16-167.nnk01.spmode.ne.jp

三語即興文です。 
お二人の作品を読んでの感想からです。


通り絣116-220-63さん『順番待ち』の感想です。

冒頭の病院での検査結果の待ち時間あたりから、何やら予感がありましたが、文庫本を読んだり「スマホ」(実際のエピソードではない)をいじったりしている自分を含めた周囲の「たいくつ」をそれぞれに過ごしている時間の流れがあるのですが。
その退屈な時間をぶっこわすようなエンタメ的なある夫婦のやりとりが聞こえてくるのが、面白いが。
てっきり、奥さんが「動詞を並べたてる」のかと思っていると、ご主人のほうが、耐えかねてという展開で。
様になっていました。

>女性のほうが、饒舌、雄弁だ。彼女の言い分は、夫がすべてにおいて無理解すぎる、その繰り返しだった。<
この文章が、後半のご主人の連射砲の伏線になっていたので、いろいろ計算して書かれているのだなっと。


ぷりもさん『ここ』の感想です。

ラストの「ゴブリン狩りにいくぞ。お前もそろそろ回復魔法くらい使えるようになれ」
というオチから背景を考えると、冒頭から中盤の元の世界をもう少し色付け(エピソードを増やして物語性を高める)しておいたほうが、世界観の面白さが演出されるのではないかと思いました。


=========================

〇 私の作品です。

お題【田んぼ】【タブレット】【雪】
課題:外国人が主人公

【不可思議の国のニッポン】  ← タイトル

アリスが不可思議の国、ニッポンへ来たのはウサギが自宅の裏にある林に隠れた小さな洞穴の中へ走り込んだのを追ったからだ。
肌寒く思い、穴から出てみるとあたり一面が銀世界、つまり【雪】の降り積もった風景の中にいた。
アリスがいたところは花が咲き乱れる初夏の季節だったので、戸惑っているとウサギが話しかけてきた。
「ここは、東洋の不可思議の国で『ニッポン』というのだよ」
「ニッポン?」
アリスは、以前、その「ニッポン」というのを聴いたことがあったので、しばらく考えていてゴッホという画家が浮世絵でニッポンを紹介していたのを思い出した。
雪が積もった向こう側にはすそ野を広げた美しい形の山があった。
「美しい山だわ」と、アリスが言うと「富士山というんだ」とウサギが返答する。
アリスがウサギと話をしていると、熊が雪をかき分けて出てきた。
「うるさいなぁ、寝られやしない」そういって、アリスを見ると「腹が減った……」と言って、「エサがある」と、つぶやいた。
「やばぁ!」と、ウサギは言うなり、ぴょんぴょんと跳ねて退避した。
アリスも逃げ出したが、雪に脚を取られて、こけてしまった。
そこへ現れたのが金太郎で真冬だというのに腹巻に『金』と書いた薄着一枚の姿。
「やぁ、熊さん。真冬にどうしたんだい?」と、くしゃみをしながら尋ねた。
「いやぁ、おいしそうな女の子だなっと、思ってさ」
金太郎はアリスを見て驚き、「ここいらでは、見かけない顔だな。もしかして竜宮城から? それとも月からでもやってきたの?」と言いながら、またもやくしゃみを連発。
アリスはニッポンの童話の世界は知らなかったので、「オランダからだよ、ウサギの後を追って、やってきた」
と言いながら「コホンコホン!」と咳をしている金太郎にポケットにある【タブレット】型の錠剤を取り出し、「これを吞むと喉の通りがよくなるよ」と、渡した。
金太郎は、アリスからありがたくいただくと、熊へ視線を向けた。
熊は、これはアリスを食べるわけにはいかないと。
「さあ、もうひと眠りするか」と、こそこそと、雪をかき分けて、【田んぼ】にある、穴の中へ戻っていった。

金太郎はこれで邪魔者がいなくなったから、アリスと二人でお話しができると喜んでいると「やぁ、金太郎さんじゃないか」と声が聞こえたので振り向くと、桃太郎が浦島太郎や乙姫、それにかぐや姫と一緒に近づいてきた。


  了

999文字


次のお題【浮遊層】【閉鎖】【目次】
課題:上の【不可思議の国のニッポン】の続きを書いてください。


それでは、よろしくお願いします。

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-13-46.rev.home.ne.jp

夜の雨さんの作品、
お題【田んぼ】【タブレット】【雪】  課題:外国人が主人公
タイトル【不可思議の国のニッポン】999文字。

の続きを お題【浮遊層】【閉鎖】【目次】で書く。どひー、難しい。課題もあったら、お手あげだったかも知れません……。……気を取り直して、挑んでみました。

【不可思議の国のニッポン】続編。

 ウサギとアリスは、棒立ちになって、勢ぞろいした何やら華やかな服装をした連中を見つめる。恐怖も感じていたのか、どちらともなく、手と手を、いや、手と前足を握りあっていた。
かぐや姫が微笑む。「アリスちゃん、人生の先輩だと思って、なんでもきいて頂戴ね。貴女が生まれたのは1865年」と自己紹介をはじめ、「私は、自分が何歳か、わからない、だけど、千年には達してないと思うのだけど」「!」絶句するアリスとウサギをそっちのけで、
金太郎、桃太郎、浦島太郎、乙姫が、自分達の生誕はいつだったか、談議を始める。(みんな、ご老人なの? 見た目はきれいなお姉さん、いけてるお兄さんなのに?)と、アリスの頭の中はこんがらがって、何も言えない。黙って聞いてる事しかできないが、コスプレイヤーではなく、有名な話の主人公たちのそろい踏み、それぞれが特殊な能力を有していると、だんだんわかってきた。
 アリスは、自分は彼らに呼ばれたのだろうかと疑いはじめていた。(わたしに何か用があるの? 何かさせたいの? 済ませたら無事に帰れる?)と。ウサギも同じ思いだったようだ。
そして、社交性、如才なさには自信があるので、アリスの代弁を始めた。「こうして出会えたのも、何かのご縁。このわたし、可愛いウサちゃんと、可愛いアリスちゃんを仲間に入れていただけるのでしょうか」
 「もちろん」「大歓迎」「心強い」「鬼に金棒だ」と彼ら、彼女らは一斉に歓喜の声をあげ、笑顔になる。
彼らが集った目的は「【ふゆうそう】の獲得、シェアの拡大」だという。「ふゆうれい?」
アリスがつぶらな目を多くして反芻する。「ちゃう、ちゃう、ふゆうそう」、浦島太郎が軽く手を振って否定する。「その目的なら、江原さんを竜宮城で接待するわ」と乙姫も付け足す。「ふゆうそう」と金太郎が訂正し、ウサギが軽く咳ばらいをし、もったいをつけて、切り返す。「活字離れは、国を問わず、なのですね……。欲しいものを欲しいだけ買える、富裕層がガンガン本を買ってくれたら、あなたたちも、わたしとアリスちゃんも、もっと人気が出て、マンガ化、アニメ化、ゲーム化と活路が」と、「違うって」と、桃太郎が、どんと地面を蹴って、大声で否定した。「ふゆうれいとかふゆうそうとか脱線しすぎ。俺たちが欲しいのは、【浮遊層】」「ふゆうそう?」ますますわからないという顔でアリスが呟く。
「いるだろ、本当に好きなのか、欲しいのか、自分で自分のこと把握できないのに、流行ってるから、面白い「らしい」からって安直な興味で、けっこうホイホイ買ったり、行ったり、食べたりする連中」「ミーハーってことですな」とウサギが首肯する。「そう、それじゃよ」と花咲か爺さんが樹の上から混ざる。書店がどんどん減り【閉鎖】的なサロンと化していく読書界に隆盛を。「案があります」というウサギ。(こいつ、やるな)という顔で、みなが一斉に注視する。「キャラチェンジ、いかがでしょう」「?」「えへん、作品が進むにつれて、初期設定から人格が変わるのではなく、別人が演じる」、と、ウサギは、遅刻してきた一寸法師が持っているパンフレットをおごそかに奪う。表紙には「幼児期の読書体験と、思い出補正の親和性」とかなんかかんかと。「言い出しっぺのわたしが」と、ウサギは、パンフのめくり【目次】の一点をさす。
「この方を説得できたら。わたし、一日くらい代役をしてみます」ウサギが示したのは、「カチカチ山」だった。「なんなら、太宰治のパロディ小説のウサギと入れ替わってもいい」
みなが顔を見合わせる。「かぐや姫と乙姫が日替わり」「おれ、熊と相撲だなんて」と一寸法師が逃げようとする。浦島太郎は「貸すのはこれだけだそ。乙姫には近づくなよ」と釣り竿を金太郎に手渡しながら、ニヤリと笑った。金太郎は「おれ、年上好みだから」と、山姥とつきあっていることを公表し、みんなが驚愕し大騒ぎになった。(まったく、不可思議な人達)とアリスは呆れた。

1600字オーバー。誤字脱字チェックだけして、短縮せずに投稿いたします。

次は、
お題:【砂漠】【レースのカーテン】【大福もち】 課題:流砂現象を描く。 

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116-220-13-46.rev.home.ne.jp

夜の雨さま、自分は平凡な現代ものしか考えつきませんでしたが、
「不可思議な国ニッポン」、こういうの、よくアイディアが湧きますね。感嘆。
続きは、わいわいガヤガヤにしてみました。

誤字脱字をチェックしたつもりが「パンフ「の」めくり」「これだけだ「そ」」と
見落としてました。恥ずかしい。
コンクールではこういうのが減点、落選の原因になる場合もあるので、応募する時は、
みなさまもお気をつけて~。

これまで
お題:【踏切】【ハヤシライス】【天使】  課題:女性が主人公
お題:【波止場】【焼きそば】【カバ】   課題:男性が主人公
お題:【告白】【挿木】【フィクション】  課題:神視点で
お題:【崖】【かすみ草】【ネジ】     課題:誰か2人の会話のみ
お題:【駅】【チャーハン】【遺書】    課題:「こんばんは」で始まり「ごきげんよう」 
 で終わる。
お題:【路地裏】【明日】【カメレオン】  課題:映画監督を主人公にする。(悲喜劇、ほ
 か、どれでもよい)。
お題:【病院】【手袋】【入浴剤】     課題:誰かひとりが動詞を並べたてる。相手や読 
 者が辟易しそうなくらいに。 
お題:【体育館】【花鳥風月】【涙】    課題:角川春樹氏に面白いと思ってもらえるよう 
 に書いてみる(ジャンル問わず)(角川春樹文庫大賞の概要募集内容を参考にしました)
お題:【田んぼ】【タブレット】【雪】   課題:外国人が主人公
お題:【浮遊層】【閉鎖】【目次】     課題:夜の雨氏の【不可思議の国のニッポン】 
  (田んぼ・タブレット・雪  主人公は外国人 で書かれた作品)の続きを書く
お題:【砂漠】【レースのカーテン】【大福もち】 課題:流砂現象を描く。 

書いてみたいと思えるのがあったら、ぜひ、お気軽にご参加を。
お題が思いつかない時に、下記で、お題ガチャできます。

https://odaibako.net/gacha/293
https://tango-gacha.com/slot/
https://tools.tadeku.net/sandai/

夜の雨
sp160-249-17-202.nnk02.spmode.ne.jp

三語即興文です。

通り絣116-220-63さん
【不可思議の国のニッポン】続編。
の、感想です。

花咲じいさんやら、一寸法師まで出て来るとは思いませんでしたが。
まさに、日本むかし話フルメンバーと言ったところです。
 今回は、深夜に作品が書かれていなかったので、やはり課題が強引だったのかなと思いましたが。

私も >【不可思議の国のニッポン】続編< を、書いてみました。

で、御作ですが。
アリスと一緒に参加しているウサギさんも活躍していて、物語全体ではバランスがとれているのではないかと思いました。
後半にある浦島太郎と乙姫との関係などは、私の作品(続編)でも書きましたが、やはり、深い関係になっていると思うのは、ありですよね。

金太郎が山姥(やまんば)と付き合っているというのは、面白い発想だと思いました。
年上が好みとは、なるほどでした。
総合的に見て、日本むかし話メンバー総登場といったところで、これはこれで、話をひろげても面白いのではないかと思います。

下記の私の作品は、アイデアをひろげて一気に書き込んだので、練り込まれてはいませんが、ネタとしては面白いのではないかと思います。
前編と後編をあわせて、練り込み、鍛練場へと投稿できるような作品に書き直したいと思っていますので、後日、投稿するかもです。

===============================

お題【浮遊層】【閉鎖】【目次】
課題:上の【不可思議の国のニッポン】

不可思議の国のニッポン 続編。 ← タイトル


金太郎はこれで邪魔者がいなくなったから、アリスと二人でお話しができると喜んでいると「やぁ、金太郎さんじゃないか」と声が聞こえたので振り向くと、桃太郎が浦島太郎や乙姫、それにかぐや姫と一緒に近づいてきた。
========================

「またこれは、日本昔話のフルメンバーじゃあ、ないですか」と、金太郎は、笑った。
「みなさん、また、どうしたのですか?」
そこでかぐや姫が言った。
「実は、金太郎さんの先祖がわかったのですよ」
「ぼくの先祖? 父上は雲の上の赤い竜で、母上はあしがらやまにいますが」
「金星人ですよ、あなたの先祖は。地球というかニッポンで暮らすために、あなたの強さを伝説にするために、赤い竜が父上だとかいっているのです」
アリスは、何やら面白いことになってきたなぁと思うと同時に、このあと、どうなるのだろうと思っていると。
「アリスさん、お久しぶりで」と、乙姫が声を掛けてきた。
アリスは「えっ?」と、驚いて、初対面なのに、と思った。
「どこかで、お遭いしましたか? 初めて会ったと思いますが?」

乙姫が話す内容は、驚くべきものだった。
アリスは異界へと通じるトンネルを利用して世界への不思議な旅をしている、というのだった。
「このあいだ、竜宮城へ来たときに説明してくれたじゃ、ありませんか」
アリスが作るトンネルには浮遊層という部分があり、そこからいろいろな異界へと向かう事が出来る、という話だった。
アリスは自分でも驚いていた。乙姫と会ったことも、トンネルの秘密も知らなかったので。
「アリス、あなたはね、普段は自分の心を【閉鎖】しているのよ。そうしないととんでもないことが起きるかもしれないから」
「とんでもないことって?」
「ゼウスの世界征服よ」
「えっ? ギリシア神話のゼウスさんですか?」
「そうそう、ゼウスは世界征服をして世界の美しい女性を自分の彼女にしたいと思っていてね。神の地位を利用しているの。このあいだなんか、配下の海の神であるポセイドンを利用して、私のところへやって来たわ。俺と付き合わないかと」
アリスは尋ねた。
「それで、どうなったのですか、乙姫様はゼウス様とおつきあいをすることになったのですか?」
「私は、浦島太郎さんとおつきあいをしているので、と、丁重にお断りしましたが。すると……」
「すると、どうされましたか?」
「それじゃ、かぐや姫を紹介してくれないかと」
アリスは思わず笑ってしまった。
「笑い事ではありませんよ、ゼウスの書籍の【目次】には『その一、女』『その二、女』『その三、女』というように、彼の辞書には女以外の事は、書かれていないのよ。つまり神の仕事をほっぽりだして女との戯れの事しか頭にないから、人間界では戦争やら疫病、災いが起きているの」
そこでかぐや姫が言った。
「それでアリスさんにお願いがあるのよ」
「私に、お願いって?」
「あなたの利用しているトンネルはどんな異界へも通じることができるのよ。それでね、そのトンネルで天界のゼウスのもとへ行きたいのよ!」
「えっ?かぐや姫さんがゼウスとお話をしに行くのですか?」
「いいえ、戦争よ! ニッポンむかし話軍団の面々で天界制服よ!」
「ちょっと、待った!」慌てて金太郎が声を掛けた。
「それじゃ、ぼくもその天界へ行くという事ですか、ゼウスと戦争をしに」
「そうよ!」と、かぐや姫が言った。
「ぼくは、熊や森の動物たちとは相撲をとったりはしますが、天界で神々を相手に戦うなんてことはできませんよ」
かぐや姫はきっぱりと言った。
「なにを言っているのよ、金太郎さん。あなたにはキングギドラが着いているではありませんか」
「キングギドラって?」
「未来の昭和の時代で活躍する東宝映画のキングギドラよ。三つの頭を持った竜で、稲妻のような引力光線も使う事が出来るし、あの怪獣は金星の生物よ。あなたの父上は天に棲む赤い竜だよね。これは、キングギドラと関係があるという意味なのよ!」

ということで、アリスを迎えてのニッポンの昔話の主要登場人物で大いに盛り上がったのでありました。

  了。

1575文字


次の
お題:【砂漠】【レースのカーテン】【大福もち】 課題:流砂現象を描く。 


それでは、よろしくお願いします。

ぷりも
180-198-195-96.area1b.commufa.jp

三題噺である。
夜の雨さん通り絣さんの連作感想である。
和洋折衷というかアベンジャーズというか、誰もが知ってる昔話や童話の面々が登場し賑やかなのでは。大勢いても名前を覚える手間がかからないのも読者に優しい。一般的に電子機器を想像しがちな【タブレット】を錠剤として使ったところ、【浮遊層】(monogataryのお題にあったような)という造語の解釈にも工夫があったのでは。

んではお題いただきます。

お題:【砂漠】【レースのカーテン】【大福もち】
課題:流砂現象を描く。 

『マンモスハンター』

 突然だが私は非常に厳しい状況にある。かいつまんで説明すると、大学から研究費を浪費して成果の出せないダメ教授という烙印を押されてしまった。このままでは研究室は閉鎖だろう。恩赦というのか無茶振りというのか、北極へ行き、マンモスを発掘して持ち帰ることができればこれからも研究を続けて良いと通達を受けた。もう後には引けぬと助教授の大福とアラスカへとやってきたわけだが、ここまで話についてこれてるだろうか。

 アラスカ北部の年間降水量は250mm未満。それは砂漠に分類される基準だ。まさに今の私が置かれている状況だなとため息が漏れる。
 そんなことより大福もちゃんとついてきているかと振り返ると立て看板の前で足を止めていた。

「教授ー、なんすかね、このQUICK SANDって看板。クイックサンドかカツサンドか知らないけど僕は大福だ! なんちゃって」

 もう三百回くらい聞いた大福の持ちネタは自然と耳を通過する。先を急がねば。

 なんてことだ、こんなに簡単にマンモスが発見できてよいのであろうか。どう考えても著者の都合としか思えないが、解けて薄くなった氷は、さながらレースのカーテン。その向こうに見えるマンモスは実に艶かしい。

「教授ー! マンモス見つかったんですかー? あっ!」

 突如姿が消えた大福。何事かと思ったがすぐに理解した。夏の日差しに氷が解けて大量の水が発生。それが砂地に流れ込んだのだ。大福ともども流砂に飲み込まれた私は考える。
 聖なる大地をアラスカらこんな目に遭うのだと。



次回のお題はmonogataryから引っ張ってきた
【まるちゃん】【横顔】【帰省】
課題:覗くお話

通りすがり改め通り絣116-220-63
116-220-14-42.rev.home.ne.jp

三語即興、あれれ、感想と、次なるお題、うっかり消して、投稿してませんでした。
気を取り直して、書き直します。

夜の雨さんの「不可思議の国のニッポン」
続編でさらに、幅と奥行きが出て、長編への構想にもなりましたね。
日本の民話、こぶとり爺さん(小太り爺さんも出します?(笑))、猿蟹合戦、
瓜子姫とあまのじゃく、とかネタの宝庫だなとあらためて。

ギリシア神話という別のネタの宝庫、そして、特撮、アニメ、ゲームとか、
新興のネタの宝庫と、それぞれが覇権をかけて争う、新たな宗教戦争の様相を呈してきたなと。
(旧約聖書を組み込むと、聖おにいさんみたいになりそうだし、いろいろマズいかな、なんて(苦笑))
信者=儲、でファンと売り上げの獲得欲が、戦意、戦略、戦闘の根源、と(笑)
auのCMをYouTubeで検索してみたら、シリーズが増えてて、三太郎の誰かに、鬼嫁がきていました。
そういえば、高橋源一郎が「ペンギン村に陽は落ちて」という、Drスランプ、ウルトラマンとか出てくる小説を書いてて、
発行当時、図書館で見た時は「売れっ子の安直な商売」とケッと思い、ずっとスルーしていたのですが、人物のチョイス、
展開、参考になるかもしれませんね。自分も、いずれ、読んでみようと思います。

ぷりもさんの「マンモスハンター」
面白かったですし、いつもながら、お題の料理の仕方が勉強になります。
自分は、お題に「割りばし」があるとしたら、実際に使わないといけない、「現物出さねば病」に罹患していると
気づけました。感謝! です。
学術界の現実に即したシリアスさで始まり、大福を人名に使う(最初に書いた感想で、大福 才一(だいふく もちかず)ってGoogleが先回り変換しました。大福 望夫(もちお)もいるかもしれない(笑))
そして、流砂=英語で、クイック・サンド、そこから、カツサンドとかダジャレ会話にもっていく。
レースのカーテンは、きれいな比喩に利用。
砂漠と北極を、降水量の少なさという共通点で、(強引に)くくり、さらにアラスカら、とダジャレでフィニッシュ。
ほんの600字少々。あざやか、お見事。多彩な手法、今後に生かしたいと思いマンモス!


では、お題にチャレンジしてみます。

【まるちゃん】【横顔】【帰省】   課題:覗くお話

タイトル「月の横顔」

 グリーン車にしてみたら、座席は広いし、設備もあれこれ、で快適だけれど、お金がなくなり、駅弁をじっくり選んで、味わう楽しみは、あきらめた。ま、グルメ旅行は次回だなと、駅の地下のコンビニでパンとカップ麺を買った。ちょっとわびしいが、まあ、いいか。コンビニ限定のものだし、最近は、たまごサンド、ファミチキとか、外国人が日本に来たい目的のひとつだというしね。

 教授が大事な学会に出るので臨時休講となり、全員に単位をサービスしてくれた。頑張って、ほかの単位は取得していたので、学校にいく理由もなくなり、夏休みと【帰省】が早まった。平日のせいか、左右とも空席。ずっと、誰もこないといいな。が、淡い期待はすぐに消えた。「ごめんよ」と、2駅目でお隣さん登場。窓側のおじさん。

 カップ麺ができあがるのを待っている最中だったので、ちょっとイラっときた。トレイを元に戻し、カップ麺を持って、席を立ち、おじさんが窓側に座れるように、場所をあけてやった。注いだばかりのお湯が、カップごしでも熱かった。
自分も席に戻り、トレイにカップ麺を置くと、「にいちゃん、すまんね」とい笑顔。いいヒトっぽい。(めんどくせ)と心の中で悪態をついたのを軽く後悔した。「食ってみ」と、お菓子をくれた。さらに後悔する。さっき、駅地下の銘菓フェアで、売り切れていたやつだ。嬉しい。

 おじさんは、誰かに似ている。が、思い出せない。しゃくれあご。次の駅で、「お邪魔します」と通路側には、おばさんが座った。その人も、かなりのしゃくれだった。左右とも席はふさがったわけだが、座席が広いので、顔以外には圧迫感はない。そして、疑問氷解。アントニオ猪木じゃない、花王のマーク、あのお月さまの【横顔】。あれだ。あれに似てるんだ。「ほう、【マルちゃん】のラーメンですか。今は珍しいのがあるんだねェ」と、窓側のおじさんが、食べ終えたカップ麺の名前を読みあげる。「海苔塩。おいしそうね、私も買います」と、あとから来た通路側のおばさんもノリがいい。おばさんのほうが輪郭は似ている。でも、目尻の笑いジワはおじさんのほうがそっくり。ちらちらと二人を【覗き】見しながら、自分の中では「商標キャラそっくりさん大会」が開始。と、カップ麺のキャラと目が合った。【マルちゃん】の横顔は花王と似ているかも。  了

推敲して1時間15分ほどかかり、1005→980字くらいにできました。

次は、

お題:【片思い】【傘】【カボチャ】 
課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。

ぷりも
180-198-195-96.area1b.commufa.jp

三語である。
通り絣さんの『月の横顔』の感想である。
電車旅のほのぼのとした情景に、主人公の心理の動きに文学的なものがあるのでは。お題の使い方も無理なく収まっていると思いました。

んでわお題いただきます。

お題:【片思い】【傘】【カボチャ】 
課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。


『You’re the pumpkin to my pie』

「みゆき、冷蔵庫にパンプキンパイあるから食べて」
 お姉ちゃんの声に体が小さく反応する。
「うん、ありがと」

 ——あの人が来る

 お姉ちゃんの彼氏。うちに来る時、お姉ちゃんは決まってパンプキンパイを焼いた。その度に胸がキュッと締め付けられる。いけないとはわかってるけど、これって片思いよね。初恋は実らないっていうけど、よりによってお姉ちゃんの彼氏じゃね。
 お姉ちゃんの部屋から聞こえる楽しそうな声が私の心に雨を降らせる。

 ♢

 みゆきちゃんに出会ったのはちょうど一年前。雨宿りをしていたみゆきちゃんに傘を貸したのが最初だった。
 そんなことも忘れかけていた頃、恵美から家においでよと招かれた。玄関には見覚えのある傘。みゆきちゃんは偶然の再会に驚いたように、はにかみながらお礼を言ってくれた。
 そんな気はなかったはずなのに、いつからだろう。恵美ではなく、みゆきちゃんに心が移ろっていったのは。
 恵美はいつもカボチャのパイを焼いてくれた。

”You’re the pumpkin to my pie.”

 あなたは私に不可欠な人という意味らしい。こんなに僕を想ってくれている恵美を裏切るわけにはいかない。そんなことはわかっている。
だけど……。

 ♢

「ただいまー。お姉ちゃんどうかしたの?」
「……なんでもない。冷蔵庫にレモンパイあるから食べなさい」



次は
お題:【スクールバス】【お墓参り】【政治家】
課題:トリビアっぽいネタ入れてください。

夜の雨
sp160-249-14-111.nnk02.spmode.ne.jp

「三語即興文」です。
 
「事故作品」になりました。

〇 ぷりもさんの作品の感想から。

お題:【砂漠】【レースのカーテン】【大福もち】
課題:流砂現象を描く。 

『マンモスハンター』

オチを含めて、独特の世界観でなかなか結構です。
大学教授もいろいろ大変ですね。
研究費の工面をしなければならないので、そんなところから物語はというか「三語即興文」の世界が始まるのですが。
お題のひとつの【大福もち】を、人物名として使うのはいかがなものかと思っていると。人間のキャラクターとして使ったので、これはこれでドラマの一部となり、【大福もち】の個性となったのでよかった。
ちなみに「大福もち」が好きな人物という設定にして、食べている描写の抑えがあればなおよいかも。
マンモスは三語というかショートショート作品、または掌編の短さの関係で、説明なりエピソードを省いているなぁと思いましたが。
「ネタ」は、マンモスにあらずで、特に問題はなし。
一般の作品にするときは、説明とかエピソードを描いたほうがよいと思いますが。

 >聖なる大地をアラスカらこんな目に遭うのだと。<

で、この「オチ」ですが。
『カら』これは、考えましたね(笑)。



〇 通り絣116-220-63さんの作品の感想です。

【まるちゃん】【横顔】【帰省】   課題:覗くお話

タイトル「月の横顔」

こちらの作品は、「人間の味付け」がよかったですね。
登場人物のキャラクターが庶民的で癒されます。
新幹線のグリーン席で両となりの席が埋まり、居心地の悪さがと思っていると、さにあらずで、両サイドのおじさんと、おばさんに昭和の匂がする、よい人で。
とくに、最初奥の席に入ったおじさんですが、あいそはよいし、その上、駅地下の銘菓フェアで、買い損ねた銘菓を「食ってみ」と、くれたりして。
主人公も心の中で悪態をついたのを後悔するよね。
しかし、読む方としては、そこにドラマがあるので、癒されるわけです。
【まるちゃん】のお題は『マルちゃん』へと、変わっているので、すこしズルをしましたね(笑)。

>と、カップ麺のキャラと目が合った。【マルちゃん】の横顔は花王と似ているかも。<
それと、このラストですが。
【マルちゃん】の横顔は花王と似ているかも。
具体的に、どこがどのように、似ているのかを描いておいたほうがよいですね。

========================



〇 それでは、私の「三語即興文」です。

お題:【片思い】【傘】【カボチャ】 
課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。


電信柱の恋

電信柱に人間が登ってくる。
きたきた、何か体がむづかゆくなるなぁ……。
と、電信柱は電気工事士が配線工事をやり始めたのを「てへへ」と、喜んでいた。
下町の朝の人通りが一段落したころを見計らって、工事車両が停まり、電信柱に電気工事士が登る。

昼になり一段落したので、電信柱から電気工事士が降りて、車が隣の電信柱へと移動した。

電信柱が電気工事士の後ろ姿を見ていると、犬がやって来て、尿をかける。
「こらこら、何をするんだ、私に匂いをつけるな」と電信柱が声を掛けると。
犬は驚いて、電信柱を見上げた。
「ところでワン公よ、あの人間を素敵だと思わないかい。そこで、弁当を食べている人間だよ」
犬はじっと人間を弁当を観察して「いま、【カボチャ】 を喰った人かい」と返答した。
「そうさ、先ほどまで、私の体をくすぐっていたんだ、あの人は」
「へぇ~、もしかしたら、恋でもしたのかい、あの人間に」
「恋……、なんか、わくわくしちゃうなぁ」
「やめておきなよ【片思い】で終わっちゃうよ。電信柱と人間の恋なんて、聞いたことがないよ」
「いや、私は、絶対に、この恋を実らせてみせるよ」
「あはは、恋は基本的には男と女がするものだ。だいたい、電信柱の性別は男か女かどちらなんだ」
「なにを時代遅れなことを言っているんだ。近頃は性別などは関係がないんだ。もはや、生物間を越えたところにある、恋愛感情というところだ」

すると犬が、またもや尿を電信柱にかけはじめた。
「どうも、ぼくはあんたに惚れたらしい」
「あほか、向こうへ行け!」
犬がすたこらと、去った後も電信柱が電気工事士の男を見ていると、食事が終わったので、隣の電信柱に登って配線の工事をし始めた。

そこに雨が降ってきた。
土砂降りになってきたので、電気工事士が電信柱から降りようとした時だった。
その瞬間、電信柱に雷が落ち、電気工事士は足場を踏み外し、地面へ落下した。
電気工事士をじっと見ていた電信柱は驚いた。
10メートルほど先では落下した電気工事士を囲んで大騒ぎになっている。
救急車がやって来て、倒れた人間を運んでいった。

電信柱が唖然と見ているなかを、通行人が【傘】をさして通り過ぎていく。

後日、犬がまた電信柱のところにやって来て、尿をかけ始めた。
しかし電信柱が、文句を言わないので不思議に思った犬が「どうかしたのか」と声を掛けた。
「失恋したよ……」
「当たり前だよ、電信柱と人間との恋なんて、無茶な話だ」

「いや、彼は向こうの電信柱に登っていた時に、雷に打たれて落ちたんだ。亡くなったという事だ。翌日、工事関係者が僕の足元で話していたよ」
犬は驚いて「それは、悲しいなぁ」と言った後で「心配するなよ、俺と付き合えばいいじゃ、ないか。毎日、しょんべんをかけにきてやるからさ」

下町に太陽がゆっくりと沈みはじめた。
カラスが「あほう、あほう~」と夕暮れの空を飛んでいく。


終わり。


1218文字


次は
お題:【スクールバス】【お墓参り】【政治家】
課題:トリビアっぽいネタ入れてください。

夜の雨
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通り絣116-220-63さん

カップ麺の【マルちゃん】のロゴマークと花王の月のロゴマークを比べてみました。

マルちゃんは正面から描かれており、花王の月は、三日月の横顔でしたが。

マルちゃんの髪の毛の部分の描かれ方が、満月から三日月へと欠ける部分のようにも見えるので、たしかに、二つのロゴマークは似ているなぁと思いました。

ちなみに「東洋水産」を検索して調べてみると【マルちゃん】のロゴマークは「笑顔」という意味でした。
「おいしい」= 笑顔というような意味にとれるように、ロゴマークを考案したのでしょうね。

通りすがり改め通り絣116-220-63
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まずは、感想くださって、ありがとうございます。
ぷりも様~思いつけない時は、描写力をあげるために、日常あるあるもいいかなと。おおむね好評で(´▽`) ホッ、です。
夜の雨さま~マルちゃんに逃げずに、ちびまるこちゃん→マルちゃん、という手もあったねと、ご指摘をいただいて、気づきました。「まるちゃんを紹介するね」と言われて、ふくよか系、お太りさまだと思っていたら、スリムか、大柄な人で、苗字が「丸川さん」とか「円山くん」だったとか。三語は発表してからも、感想からまた広がるのが良いですね。
花王は、劣悪な石鹸が多かったので、「顔」も洗える石鹸→かお→花王となったそうです。発表してから検索したら、初期のマークは、能の「翁」とか、志村けんの老人コントみたいな笑顔でした。いまは、くりくりお目々。脳内捏造だったのか、自分の記憶では、その中間くらいの、笑顔のマークがあった気になって、それを意識して書きました。マルちゃんも、おいしくて笑顔になるという思いを込めたマークなんですね。漫画家と、漫画家をあきらめて作家になった人の雑談で「漫画家は、見たものを、後ろから、横から、様々な角度から、推察して描けるもんね。それができない自分には、漫画が描けないわけだ」みたいな会話があったなとふと思い出して、前向きと横顔とか、お題となんとかつながりました。マーク同士にちょっと説明不足でしたね。反省。

では、感想です。
ぷりもさま。お題:【片思い】【傘】【カボチャ】  課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。
『You’re the pumpkin to my pie』
タイトルから、重要な人、というニュアンスかなと思いましたが、初めて知る語彙でした。
みゆきちゃんの今後の行動から、恋が実るかもしれないし、新たな失恋にもなるかもしれないし。
橋本治の「桃尻娘」シリーズ、キャラ(ゲイで先輩が好き。でも、ヤンキー娘に言い寄られる)の心情告白の文体を思い出しました。「歪なキューピッド」のクラスメイトに組み込んだら、オムニバス、長いものに発展だなと。

夜の雨さま。お題:【片思い】【傘】【カボチャ】 課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。

電信柱の恋
男性とわかるのが、電気工事士だけで、電柱に性別はなく、ワンコも、オスかもしれないし、男言葉を使うメスかもしれない。
あけすけな会話をするのに、最後、哀愁がありますね。カラスが茶々をいれても。
電信柱どうしで、秘密の会話ができるようになって、新たな恋人になっても、距離が詰められないのは悲しいかも、なんて。
発想力に、やっぱ、すごいな、やるなぁと思いました。
所で、昨日読んだ読売新聞のミニコラムに「愛と苦情の広告史」という展覧会があったと出てました。もっと早く教えてよ~と
悔しかったり、キャッチできない自分が悪いと思ったり。https://www.jaro.or.jp/news/20250417.html 基本無料らしく、いろいろやってるなら、そのうち。本格的に暑くなる前に、墨田区の郷土資料館に行きました。東京大空襲の目的に、兵器作りの下請けの殲滅もあったそうですが、靴、石鹸とか、生き物を原材料にする産業も盛んだったようで、上京してきた作家志望が、こういうところで働いて、厳しい環境からプロレタリア文学を築いたり、流れがちょっとわかって面白かったです。東京大空襲の文集など、たくさんあったので、じっくり読みたいなと。

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では、難しかったですが、挑戦しました。
お題:【スクールバス】【お墓参り】【政治家】 課題:トリビアっぽいネタ入れてください

「略奪者の懺悔」(仮題)
「わっ、可愛い! これに乗って通っていたんですかぁ」と女記者が、古びたアルバムの一葉の写真に、間の抜けた声を出す。若い未熟者。大津忠義は、少々、不快になる。(これ、じゃない、こちら、だろうが)。新米に場数を踏ませようというのか、この程度の者を取材によこすとは。あとで、編集長を叱っておかねば。
「うむ。戦前は、親のおかげで、いい暮らしをさせてもらっていたからね。日本初の【スクールバス】ではなかったと、後で知って、ちょっとがっかりしたがね」
内心の不快はおさえて、無知な生徒を相手に、包容力のある教師になってみせる。正解を退いて久しいが、キングメーカーといわれた老練な大津には、この程度の演技など朝飯前だ。録音、録画し、ノートに書きつけている中年男が顔をあげる。
「日本最古は、1931年の4月、京都市の永観堂幼稚園が導入したとされているようですよ」
「ほう」忠義の口から声が漏れる。その中年記者が、スマホの画面を忠義に向ける。大津を見る顔に(気合がはいっているな)と思う。いくら矍鑠としていても、これが最後になるかもしれない。(世に出ていないネタが欲しいか。手柄を立てたいか)。
各方面に顔が利く元【政治家】である自分に(いいヒト紹介してぇ)なんで言い出しかねないアーパー女より、この男のほうが、少しは話をしてやろうという気持ちになれる。野心の熱が伝わってくる。それは悪いものではない。無気力、下心よりはるかに心地よい。
「ライバルと言われた、高松さん、亡くなりましたね」
中年記者は【お墓参り】には行ったのかと尋ねる。もちろん行ったさ。生前は、お互いに足を引っ張りあい、煮え湯を飲ませあうような事もたくさんあったが、今となっては、あの日々も愛しく、懐かしい。毎日が、やりがい、生きている、自分は大したものだという充足感で満たされていた。そして、今は―――。
「センセ―、思い残す事、やり残したと思う事はありませんかぁ」
女が、タイミングもなにも考えていないらしく、間延びした声で割り込んできた。
昔の忠義なら、出直してこい、と一喝したかもしれないが、【墓参り】という言葉から、
過去のことを思い出していたのが、女性記者には幸いだった。
「誰かの墓も、それで、わかるものかね」と、男性記者のスマホをかるく顎でさす。かしこまる男性記者。スクープがとれるかもしれない。と表情が変わる。わかりやすい。忠義は、少し気に入った。
「先生のご依頼とあれば、手を尽くしますよ」
便利なやつ。こういう人間を使い捨ててきたな、何人利用してきたかと、忠義は思う。
「同級生だよ。このバスでいつも隣でね。調べがつくものかね」
親友ですかぁ? それとも初恋の女の子ですかぁ? 女記者の質問は無視する。やんちゃな仕切りたがりの自分より、はるかにおとなしい、いや泣き虫だった男の子。しかし、優しく、妙に気が合ったことなど。いったん、言い始めると、自分でも驚くほど饒舌になる。「……政治家や財界人は、きれいごとだけではやっていけない」
男性記者の目が、ひらめく。何かが始まるんだと顔に書いてある。
「食うか食われるか。まだ、そんな世界と無縁だった頃さ。……この子は、いい子だった。自分が、最初に食ったのは、この子だと思えてならんのだよ」
「食った?」男性記者が息をつめて聞き入る。
「空襲だ。私は、バスの中に隠れて、やり過ごそう、そのほうが安全だと言った」沈黙。
「あの子が、ここにいたら死ぬ、と叫んだんだ。おとなしい子だったのに、ものすごい大声でな。あの声、忘れられんね。それで、運転手と一緒に、バスから降りたんだ」沈黙。男性記者が、はっとなって、ノートに書き始める。一字一句、漏らすまいという必死の表情だ。
「早く、早くというあの子の背中に命中したんだ……弾が……。死んだよ。大騒ぎさ。私の親が、あちらにずいぶん責められたらしい。まあ、気持はわかるさ」
しばらく顔を合わせるのも気まずい状態だったが、敗戦で、忠義の家は文無しになり、一念発起して一家で上京し、新たな仕事を軌道に乗せ、あとは、誰もがしる成功譚だ。
「墓がわかれば、行きたいね。運と命を返しに。もういらないから」
記者二人と大津忠義は、無言で見つめあった。  了

一時間ちょいかかってしまいました。大幅オーバーで1800字ほど。 ミスしてます。正解じゃない、政界です。ダサっ。
せめて1600字におさめたいところ。

夜の雨
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通り絣116-220-63さんへ。
次のお題と課題を出し忘れています。

よろしくお願いします。

〇 
せっかくなので、ぷりもさんと、通り絣116-220-63さんの三語の感想も、書いておきます。



ぷりもさんの三語、読みました。

お題:【片思い】【傘】【カボチャ】 
課題:人物が失恋したのが読者「には」わかるようにする。


「姉(恵美)」の知り合いの男性と「妹(みゆき)」との、三角関係の恋愛模様。

>恵美はいつもカボチャのパイを焼いてくれた。<
”You’re the pumpkin to my pie.”
 あなたは私に不可欠な人という意味らしい。

恵美の知り合いから恋人になる過程の男が以前に彼女の妹である「みゆき」へ傘を偶然貸していたので、三角関係が展開するエピソードになる。
かなり、わかりやすくって、恵美は彼が好きなのだが、男の方は、まだ、「のめりこむ」まで入っていない。
そこに「まゆみ」が絡む。

>カボチャのパイ<
が、恋の告白になるアイテムなのだが。
どうやら、彼の心変わりというか、まゆみを好きなのがわかったようで、恵美は、彼とは距離をおく。

それで妹のみゆきが、帰宅時に……。
「ただいまー。お姉ちゃんどうかしたの?」
「……なんでもない。冷蔵庫にレモンパイあるから食べなさい」


という展開ですわ(笑)。

三角関係は面白い。
背景の男のことをあまり書いてはいないが、いろいろと想像できます。

>レモンパイ<
これって、もしかしたら恋愛と関係する意味とかがあるのですかね?
以前、梶井基次郎の作品で「檸檬」とかの作品を読んだことがあるのですが、「爆発していませんでしたか?」いやぁ、爆発を妄想するだけかぁ。
女は、怖いのう……。

どうも、うろおぼえで。

以上。



通り絣116-220-63さんの三語、読みました。

お題:【スクールバス】【お墓参り】【政治家】 課題:トリビアっぽいネタ入れてください

「略奪者の懺悔」(仮題)

では、難しかったですが、挑戦しました。  ← お疲れさまです。

登場人物は三人。
「大津忠義」が主人公であり、語り手。
そこにベテランの中年の記者。
新米の女性記者。
で、作品を読ん始めると「大津忠義」が「大津」と書いてあったり「忠義」と書いてあったり。
どちらか一つに決めてかいたほうがわかりよい。

内容は。
大津忠義の政敵である「高松」というライバルがが亡くなったことから墓参りへ行ったのか、うんぬん(行った)という話までは、よかったが。

そのあと、もうひとつの「墓」の話になる。
それが終戦間際でバスに乗車していたときに、空襲があり、一緒にいた同級生のおとなしい男の子が、普段とは違う大きな声を上げて「このバスの中に居たら死んじゃうよ!」というような、声を上げて、運転手と自分とその男の子の三人でバスの中から外へ逃げた。バスはそのあと爆撃された。
バスから逃げる途中で男の子は、銃撃されて亡くなった。

すなわり主人公の大津忠義は、子どもの時にその男の子に生死をわけた人生の中で命をもらった、ようなものだった。

そこから大津忠義の人生は動き出したようなものなので、思い出深いというような、内容。

この大津忠義の人生劇場の始まりのエピソードを二人の記者が記事にするべく取材をした。
というようなお話ですが。方や中高年のベテラン記者。そこに新米の女性記者。
という三者三様のドラマがこの一室の中で行われた、という物語でした。

物語としてはある大物の政治家が自分が生きる上で利用して関わった一番最初の犠牲者が子供の時代にあった、というようなお話でしたが、犠牲になったと言っても大津忠義の責任じゃないしね。

話としては結構重いものを新米の女性記者のノリのようなふるまいとかをエピソードに入れながらベテラン記者の存在感やら、大津忠義のキャラクターをうまく演出したなと思いましたが。


以上。

通りすがり改め通り絣116-220-63
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投稿してから、またしでも、お題と課題を残すのを忘れたと気づきました。重ね重ね、ごめんなさい。

知人に「関係の薄い単語、名詞を3つ考えて~」とメモ用紙を出して、書いていただきました。
なんで? と尋ねられて、身内とメールで、コントもどきの短文を送りあっているととぼけました(笑)
課題は、いま、ひねり出しました(笑)

お題:【なす】【犬】【カエル】 
課題:人物たちが、お題の3つを出す芝居の相談をする。キャラ設定、ストーリーを決めていく。
   子供たちの学芸会や塾のお楽しみ会、成人による結婚式や忘年会の余興、施設の慰問など、目的は自由。

通りすがり改め通り絣116-220-63
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夜の雨さま。いつも、どなたの作品に対しても、丁寧に読み込んで、感想をお送りする姿勢に頭が下がります。

感想ありがとうございます。課題をこなすのに頭一杯、てんてこまいで、読み返してみて、こういう重いのは、
ショートショートには向かないなぁと。
「逃げよう」と言ってくれた子が被弾して亡くなって、その親は、なんで、うちの子が。一緒にいたのに、と
紙一重の差で、仕方がないことでも恨んでも仕方ないかもしれませんね。
長くするなら、大津が出世していく段階で、逆恨みから妨害するとか、何かできるかもしれないなと。

最近、柴田哲孝「下山事件」の改訂版を読み、主義主張、生き方に反感をもったりはあっても、戦前の方々は
スケールが大きいなあと感銘を受けました。その余韻から書いたようなところがあります。

あとから、同じお題で(ちょっと運を横取りされてるような気がする)みたいな題材のほうがよかったかなと
思いました。連日、暑いですね。今日は、三題噺への参加、保留にして、充電いたします。お疲れさまです。

夜の雨
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三語即興文です。

お題:【なす】【犬】【カエル】 
課題:人物たちが、お題の3つを出す芝居の相談をする。キャラ設定、ストーリーを決めていく。
   子供たちの学芸会や塾のお楽しみ会、成人による結婚式や忘年会の余興、施設の慰問など、目的は自由。



賽の河原

賽の河原で桃太郎が湾曲した天空を仰いでいると「久しぶりだな」と、背後から声を掛けられた。
ふり向くと巨漢の鬼が大きな口をあけて笑っている。
「鬼ヶ島では世話になった。それにしても、あんたの強さは半端ではなかった。おかげでわが鬼の軍団は壊滅して。現在は閻魔大王の世話になっている」
「そういうこともありましたね、すでに過去のお話ですが」と桃太郎。
「閻魔大王にお聞きしたのですが、あんたの父親はゼウス様とかで」
「らしいですね、あの男は、あちらこちらの女に手を出していますからね。ぼくも、肩身が狭いですよ」
「それはそうと、もしかしてきょうは三語即興文のお話で?」
「うん、そうだ。盆明けで、精霊馬の『なす』が帰って来るので、賽の河原で三語即興文を創るとか」
そんな話をしているところに、奪衣婆(だつえば)がやってきた。
胸元をはだけた老婆であり、醜悪な人相をしている。
「桃太郎、やってきたのかえ」
桃太郎はぺこりと頭を下げた。
「お仕事の方は、大丈夫なのですか?」
「ああ、懸衣翁(けんえおう)が亡者たちの衣類から人生の罪を推し量っているよ。現世でいくら出世している者でも、背景は悪辣な人生で得た物かもしれんからのう」
「さあて、おばば、三語即興文をいまから始めますかね」と、鬼が言った。
「お題は三つ。何がよいかね」
そういっているところへ『なす』に四本の割りばしで脚を作り『犬』になっている、精霊馬が帰ってきた。
「うん? どうして、犬なんだ?」と桃太郎が、笑う。
「牛よりも人様には、懐っこいからのう。それに、『なす』の横に子供の字で犬と、書いてある。
「誰が亡くなったのかのう……」
「ナスの犬が、お供え物を持っているぞ」
「缶ビールにつまみか。大人が亡くなったんだろうなぁ。さしづめ、父親か祖父母といったところかな。子供を可愛がっていたんだろう」
そこに三途の川に棲んでいるカエルが桃太郎たちの前へ、ピョンピョン跳ねながらやってきた。
「カエルだ」と鬼が言った。
「カエルだ」と奪衣婆が言う。
「浦島太郎のじいさんか」と、桃太郎が言った。
「ぼくが、三途の川をタライで流されていたところを竜宮城から帰った浦島さんが、拾って育ててくれた」
「閻魔様のおっしゃっていた通りか」と、鬼が笑う。
「ゼウスも、いろいろ訳ありなんだな。わしが桃太郎を産んで、三途の川にタライで流したんだよ。ゼウスと関係があり」と、奪衣婆がはだけた胸を見せながら笑う。
「ゲェコゲェコ」と、カエルになり三途の川に棲みついている浦島が笑った。
「ところで、三語即興文をみんなで作るという話はどうなった?」と、奪衣婆が言った。
「【なす】【犬】【カエル】のお題でいいのじゃないの?」と、桃太郎が、笑う。
「みんな、わけありなんだな、上のお題は、結構深いのじゃないのかい」鬼が、神妙な言葉を投げた。


  了。

1188文字


次の
お題:【台風】【スマホ】【昭和】 
課題:大正時代より以前の時代設定で物語を創ってください。


よろしくお願いします。

ぷりも
p4026245-ipxg00m01tokaisakaetozai.aichi.ocn.ne.jp

三語である。
通り絣さんの感想から。

お題:【スクールバス】【お墓参り】【政治家】 課題:トリビアっぽいネタ入れてください

「略奪者の懺悔」(仮題)

【お墓参り】と【政治家】の結びつけから上手くドラマになっているのでは。老獪な雰囲気の大津がみせた人間臭さもキャラに深みを出せていたのではないのでしょうな。



夜の雨さんの感想です。

お題:【なす】【犬】【カエル】 
課題:人物たちが、お題の3つを出す芝居の相談をする。キャラ設定、ストーリーを決めていく。
   子供たちの学芸会や塾のお楽しみ会、成人による結婚式や忘年会の余興、施設の慰問など、目的は自由。


賽の河原

ナスにお盆の季節感。三語というメタ的な要素をストーリーに絡めて色んなキャラが賑やかに彩っていたのではないでしょうか。と、微妙に課題と違うような……。まぁ課題は努力目標なので良いです。

んでわお題いただきます。


お題:【台風】【スマホ】【昭和】 
課題:大正時代より以前の時代設定で物語を創ってください。



『歌合』

 時は寛弘。スマホなどなかった時代。貴族の世界では和歌を詠み合う歌合《うたあわせ》が流行していた。

“秋の夜の
月に昭和を
願ひつつ
君と我との
心ひとつに”

 とある歌合せ。振守の詠んだ和歌に、すかさず能々阿がケチをつける。

「えー、まず振守さんは重症ですね。昭和って言葉を使って知的に見せたい? でも振守さんは古いんですよ、時代遅れ! 書経の言葉ですね、昭和って。世の中が平和で、人々が調和してるという。和歌には浮いてしまっているということに気づいていない? えー、語彙もありきたりですね。秋、夜、月と定番の言葉並べておけばそれっぽく見えるなんて考えてるんではないでしょうか。でもまだ大丈夫。いえもう手遅れかもしれません。振守さんはまずはそんなおっちょこちょいな自分にゴメンなんです」

「な、な、な、なんだとおぅ! ならお前が詠んでみせろやぁ!」

 能々阿と振守の衝突はしばしばまわりをうんざりさせる。まるで野分、今で言う台風のような奴らだと揶揄されていた。

 困ったのは能々阿です。今まで他人の和歌に好き勝手言ってきましたが、和歌など詠んだことも浮いた話もありません。そこで能々阿はイマジナリーフレンドの助けを借りて創作に頭を捻ります。幼子の自分をモデルにイケメンが自分好みにビシーンビシーンと調教する話なんてどうかと作品を書き上げました。

 それが『源治物語』のベースになったとか。知らんけど。



次のお題
【亀】【玉手箱】【竜宮城】
課題:『浦島太郎』ネタ禁止
 

ぷりも
180-198-195-96.area1b.commufa.jp

三題噺である。
自分の書いたものに自分で感想書くのも久しぶりだ。ちょっとお題が無茶振りだったかもしれない。

『歌合』の感想です。
【昭和】を元号としなかった点、その時代にないものは神視点で語っちゃうという点がポイントでは。

んでわお題回収。

【亀】【玉手箱】【竜宮城】
課題:『浦島太郎』ネタ禁止


『当サイトにようこそ』

 適性検査『玉手箱』をご存知でしょうか? SPIや企業の採用試験に用いられるもので、さまざまな問題を短時間でこなさないといけません。なかでも論理志向と読解力を問われる「言語」は難関です。

 アミラーゼ問題の正解率の低さからも日本人の読解力低下が危惧されています。皆さんの周りにもいないでしょうか? 長文を読む集中力に乏しく、こちらが言ってもないことを勝手に取り違えて怒り出す人、それを棚にあげて「頭が悪い」と人格攻撃に切り替えてくる人。

 当サイト『竜宮城』は玉手箱に特化していますので試験対策としてご利用下さい。それでは以下に例題を掲載します。お気軽にどうぞ。


リクガメ(Testudinidae科)とウミガメ(Chelonioidea上科)は、共通の祖先から分岐し、それぞれ「完全陸生」と「完全水生(海洋適応)」という対極の進化の道を歩んだ分類群です。その生態的地位(ニッチ)の差は、解剖学、生理学、そして生活史戦略において顕著な収斂進化と適応放散の差異を示しています。両者の決定的な違いを、いくつかの学術的観点から詳述します。

1. 骨格構造および形態学的適応(解剖学)最も顕著な差異は、四肢の構造と背甲の比重・形状に現れます。

リクガメ:重力対抗型骨格四肢

陸上での自重(時に数百キログラム)を支えるため、四肢は円柱状の「象脚(ゾウの足のような構造)」へと進化しました。指骨は退縮し、強固な爪を備えています。
背甲は捕食者からの防御を最大化するため、高ドーム状(半球形)で極めて頑強な角質板を発達させています。これは機械的応力に強い反面、重量が嵩むというデメリットがあります。

ウミガメ:流体力学特化型骨格四肢

前肢は推進力を生み出す推進翼(フリッパー)、後肢は方向舵へと完全に変形(変態)しています。この高度な特化により、陸上での歩行能力はほぼ喪失しています。背甲は水中での流体抵抗(ドラッグ)を最小限に抑えるため、極めて扁平な流線型を呈しています。さらに、浮力を確保しエネルギー効率を高めるため、甲羅の骨化が縮小し、軽量化(骨の窓化・軟骨化)が進んでいます。


2. 水・電解質代謝と排泄システム(生理学)生息環境の浸透圧ストレス(極度の乾燥 vs 高塩分環境)の違いは、彼らの窒素代謝と塩分排出機構に決定的な差をもたらしました。

リクガメ:尿酸代謝による水分保全陸上での水分損失を最小限に抑えるため、窒素代謝物の大半を水に不溶な尿酸として排泄します。これにより、極めて少ない水分量で体内の老廃物を体外へ結晶として棄てることができます。

ウミガメ:塩類腺による浸透圧調節常に海水を摂取せざるを得ない環境にあるため、哺乳類の腎臓を超える強力な塩類腺(涙腺が変化したもの)を眼窩の裏に備えています。過剰なナトリウムおよびクロライドイオンを濃縮し、眼から「涙」として高濃度排泄することで、体液の恒常性(ホメオスタシス)を維持しています。


3. 移動エネルギー効率と生活史(生態学)環境への適応は、移動能力と繁殖行動(生活史戦略)にも影響を与えています。比較項目リクガメ(Testudinidae)ウミガメ(Chelonioidea)主たる生息域乾燥地帯、サバンナ、森林外洋、沿岸海域四肢の可動域屈曲による頭部・四肢の完全格納が可能解剖学的に頭部や四肢を甲羅内に格納不可移動効率局所的移動。エネルギー効率は低い地球規模の回遊。フリッパーによる揚力利用で効率極大産卵・繁殖行動生息地周辺の土壌に数個〜数十個を産卵砂浜へ上陸し一回に約100個を産卵(高死亡率・多産戦略)要約すれば、リクガメは「重力と乾燥に耐えるための堅牢な生体要塞」であり、ウミガメは「海洋の流体力学と塩分ストレスに適応した高効率な生物巡航船」であるという、進化の方向性の違いと言えます。


Q. 陸上で捕えた亀に爪があった場合、本文から論理的に考えて言えることは何か。



次のお題。セルフ回収見越して、monogataryの最新三題から抜き出し

お題:【倶楽部】【断捨離】【校則】
課題: 欧米人を主人公

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