作家でごはん!鍛練場
小次郎

とろい

 ナイフを鞄に詰めて、グループホームのドアを開けた。雲一つない青色の空の下、自宅に向かう。
 僕がグループホームに入居することになったのは、両親がもうお前の面倒を見るのが、負担と言ったせいだ。
 グループホームに入居する前、両親との車の中で、吐き捨てるように、僕は母に言う。
「原さんとはもう付き合わないでほしい」
 母は、絵画教室で原さんと親しくしている。原さんの、子供、聖に三十数年前、僕は中学の頃、犯罪を犯されていた。僕の目の前での器物破損罪だ。
「いじめられるのは、とろいからだ。京子と誰が交際しようと、お前には無関係だ」
 僕は拳を握りしめ、ルームミラーに映る父の顔を睨んだ。
 それ以上、会話は進まなかった。




 グループホームに入居してから、1日しか経っていないけれど、ここでは暖かさを感じていた。
 でも、沸々と血液が沸騰しているのを感じる。
 実家の玄関のドアを鍵を開けて回し、ドアを叩きつけるように開いた。
 リビングに両親がいて、僕の顔を見て、びっくりした表情を浮かべていた。
「グループホームに放り込んだだろ、戻ってくるな」
 父が、目尻をあげて怒鳴る。
「父さん言ったよね? いじめられるのは、いじめられるやつが悪いって」
「それがどうした!」
 僕は、バッグからナイフを取り出して、置物のように、静観している母の喉元に、ナイフを突き刺し、抜く。
 赤いものが、宙に吹き出す。
「殺されるのは、とろいんだよ」
 そう言って、父にナイフを向けた。
「待て」
 とろいやつの言うことは聞かない。
 僕は父を滅多刺ししてやった。

とろい

執筆の狙い

作者 小次郎
KD106146081015.au-net.ne.jp

皮肉が効いているでしょうか? 遠慮なく様々な意見お待ちしています。

コメント

のべたん。
sp49-106-128-241.ksi01.spmode.ne.jp

私には皮肉が効いているとはあまり思えませんでした。
台詞と思考で説明しようとしているから、でしょうか。
それよりも、作者の怨嗟の声が響いてくるような、真っ直ぐな文章だと思いました。

しいな ここみ
KD124209087071.au-net.ne.jp

こういう『だったらオマエもやられてみろよ』みたいなの、よくありますが、私は好きじゃないです。皮肉というよりも、ドロドロとした悪意みたいなものを感じてしまって──。そんなことより自分らしく生きてほしいなとか思ってしまいます。

文章がまるで説明書を読んでいるようで、ちっとも面白くないです。もっと具体的に物語を描いてほしいな。

ちなみに私は高校の頃にひどいいじめに遭いましたが、いじめられるのはいじめられるほうにも問題があると思っております。

小次郎
KD106146076105.au-net.ne.jp

のべたんさん。
お読みいただきありかとうございます。

うーむ、まっすぐ。
もっと、いろいろ書いたほうがよかったですね。

小次郎
KD106146076105.au-net.ne.jp

しいな ここみさん。
お読みいただきありかとうございます。

やっぱり、尺が少なすぎるのかもしれませんね。
もっと書くべきことを書かないと、物語としては、成立しにくいですよね、
いじめ、もとい、犯罪に関しては僕は違う意見かなー。

偏差値45
KD059132067210.au-net.ne.jp

個人的には、芥川龍之介の『羅生門』の構造に少し似ている気がしました。
相手の論理や発想に乗り、その論理を自分にも適用した結果、倫理に反する行為へ至る。その構図には共通するものを感じます。

その一方で、全体としては少し読みにくい印象も受けました。
これは僕自身の読み方による部分も大きいのですが、「予想が外れる」という場面が何度かあります。

>ナイフを鞄に詰めて、グループホームのドアを開けた。
この書き出しからは、グループホームの誰かを殺害するような展開を予想しました。
ところが、雲一つない青色の空の下、自宅に向かう。となり、実際には何事もなく自宅へ向かうので、
最初に抱いた緊張感とのズレを感じますね。

また、
>原さんの、子供、聖に三十数年前、僕は中学の頃、犯罪を犯されていた。
この一文は意味がすぐには理解できませんでした。
おそらく、三十数年前、僕が中学生だった頃、原さんの子どもである聖から、器物破損という犯罪の被害を受けた。
という意味なのでしょう。
であれば、
原さんの子どもである聖から、三十数年前、僕が中学生だった頃に被害を受けた。
程度に書いたほうが分かりやすいように思います。

さらに、
聖に三十数年前、僕は中学の頃
という設定から考えると、主人公は45~50歳前後になります。その父親であれば、75~80歳くらいでしょうか。
そう考えると、この父親の言動は、20歳未満の少年の父親であれば違和感はありませんが、
高齢の父親としてはやや若々しい印象を受けました。
また、主人公がグループホームに入所していることを踏まえると、精神障害者向けのグループホームのようなものを想定しているのでしょうか。そうであれば、主人公はもともと深刻な問題を抱えていた人物だったのだろうと想像しましたね。

小次郎
KD106146076105.au-net.ne.jp

偏差値45さん。
お読みいただきありかとうございます。

昭和の乱暴な父像を書いたつもりだったんですが、書けてなかったですね。
言動が若いかもしれないです。
文章も確かに、荒く、難ありでした。
羅生門と比べていただけるとは、嬉しい限りです。

飼い猫ちゃりりん
118-105-125-87.area1a.commufa.jp

トラブルを避けたいので、ホメホメバージョンと本音バージョンを用意しました。好きな方のコメントを採用してください。

(ホメホメ)
私は小説に詳しくありませんし、文学の良し悪しも正直わかりません。でも、これだけは断言できます。この作品に、私は震えるほど心を揺さぶられました。この感動を言語化する語彙を、私は持ち合わせていません。それでも、本作に出会えた歓びだけは、何物にも代えがたい絶対の感覚です。読み進めるうちに、かつて失った大切な記憶が蘇り、胸が締め付けられるようでした。別れた彼女に出会えたのは、間違いなくこの作品のおかげです。
この物語は、私の生涯の宝物です。本当にありがとうございました。これからも、あなたの紡ぐ物語を追いかけさせてください。

(本音)
この短い文章で誤字脱字があると読む気起きない。ストーリーもつまらない。短いから時間の無駄が少ない。それだけは良かったと思います。

小次郎
KD106146082231.au-net.ne.jp

ええと
猫さん(笑)
お読みいただきありがとうございます。

誤字脱字多い、面白くないだけでよいのでは?

でも、面白さって、好みですからね。

因みに、僕はハリー・ポッター面白くないかなー。

物語も、文章も食べ物の好みみたいなもので、パイナップル好きな人もいれば、嫌いな人もいる。
りんご好きな人もいれば、嫌いな人もいる。

それをこの鍛錬の場で、自分の好みではないということ言って意味あるのかなと思いますけどね。
他の人にも言えることですね。

飼い猫ちゃりりん
14-133-216-133.area1a.commufa.jp

小次郎さん。この作品の面白くないわけを「趣味の問題」だけと思っているんですか?
この家族の背景は全く描かれていないし、主人公がいじめられたときの描写もない。器物損壊なんて抽象的な表現じゃなくて、具体的に何をどう壊されたとかまで書かないと、面白いわけがないと飼い猫は思います。
でもこの作品は、私の生涯の宝物です。本当にありがとうございました。これからも、あなたの紡ぐ物語を追いかけさせてください。

小次郎
KD106146082231.au-net.ne.jp

猫さん。
再訪門していただきありがとうございます。
技術的な指摘など、いろいろなかったもので、そう思いました。
でも、嘘もいらないと思うのですが。
生涯の宝物とかですね。

飼い猫ちゃりりん
sp1-75-225-67.msc.spmode.ne.jp

小次郎様。言いっ放しでもいかんかなぁと思って再訪です。

> 僕は父を滅多刺ししてやった。

に、が抜けてます。最後でやっちゃ……

> ナイフを鞄に詰めて、グループホームのドアを開けた。雲一つない青色の空の下、自宅に向かう。

なぜ「入れて」ではなく「詰めて」なの?
青色の空は青空です。
第一文と次の文章の関係を意識して。

 ナイフを鞄に入れてグループホームを後にした。雲一つない青空の下、自宅へ向かう。


> 僕がグループホームに入居することになったのは、両親がもうお前の面倒を見るのが、負担と言ったせいだ。
 グループホームに入居する前、両親との車の中で、吐き捨てるように、僕は母に言う。
「原さんとはもう付き合わないでほしい」
 母は、絵画教室で原さんと親しくしている。原さんの、子供、聖に三十数年前、僕は中学の頃、犯罪を犯されていた。僕の目の前での器物破損罪だ。
「いじめられるのは、とろいからだ。京子と誰が交際しようと、お前には無関係だ」
 僕は拳を握りしめ、ルームミラーに映る父の顔を睨んだ。
 それ以上、会話は進まなかった。

もう指摘し切れないから、御自分で再点検してみて。

>でも、嘘もいらないと思うのですが。生涯の宝物とかですね。

ごめんなさい。小次郎様には必要ないと分かっていても、どこかでホメを入れないと、ホメホメクラブの人たちがうるさいので。

小次郎
KD106146076109.au-net.ne.jp

猫さん笑笑笑
いや、笑っているけど、純粋に嬉しいです。
今回の指摘はよいフィードバッグでしょう?
ええと、誤字脱字は確かに甘い。
一つだけ、反論させてくださいね。
入れたは、普通すぎるかなと思って、安全牌の言葉を使わないでおきました。
詰めたのほうが、雰囲気が出るような気がしています。
でも、僕が正しいのか、猫さんが正しいのかは、正直わからないです。
こういうとき、自分の感覚を信じたいですね。
間違っているかもしれませんが。
ありがとうございました。

小次郎
101-140-111-92f1.hyg1.eonet.ne.jp

あと、入れたや、詰めたよりも、もっとよい表現あるかもしれないです。

下手ですが。

鋭いナイフを鞄に沈めた。

とか。

ナイフで鞄の、底を刺し、鋭い心を詰め込んだ。
大丈夫。
ナイフの先は鞄に収まっている。剥き出しの心も、表情にはに出していない。平静さを装いながら、僕はグループホームのドアを開けた。

など。

考えればキリはないですが。

では、では。

小次郎
101-140-111-92f1.hyg1.eonet.ne.jp

もひとつ考えてみました。

ナイフで鞄の底を軽く刺した。剥き出しの心も、その奥へ押し込み、忍ばせる。平静を装いながら、僕はグループホームのドアを開けた。

キリがないんで、本当にこのへんで。

ありがとうございます、糧になりました。

猫さんも、頑張ってくださいね。

飼い猫ちゃりりん
sp1-75-225-67.msc.spmode.ne.jp

小次郎さん。結論。「忍ばせた。」
なぜ、小次郎さんが「詰める」の方が雰囲気があると感じたのか?
それは、鞄には衣類とか生活用品が詰まっていて、その中にナイフを隠したから、衣類とか生活用品と一緒に「詰めた」と表現したかったからでしょうね。
ただ、衣類とか生活用品は、ナイフをカモフラージュするためのものだから、(職質ね)「忍ばせた」がもっとも適切です。

言葉選びは難しいですね。

小次郎
KD106146056190.au-net.ne.jp

猫さん。
正直、僕はなにがよいのかわかりませんよ。
文章整理できていませんし。
猫さんの感覚では、忍ばせた。
他の人は、違う感覚持つかもしれないし。
ただ、言葉のチョイスを考えるのは楽しい。
まあ、この物語は、言葉のチョイス以前の小手先のテクニックの問題ではなく、いろいろ未熟ですからね。
また、ご指導よろしくお願いします。

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