作家でごはん!鍛練場
飼い猫ちゃりりん

夏の輝き

 その事案は、退職間際の金曜日の午後に起きた。難しい案件ではない。彼女に振られて自暴自棄になった若者が、ビルの屋上に上がったのだ。
「それ以上近づいたら、飛び降りるからな」
「わかったから、落ち着こうよ」
「うるせえ! お前に関係ないだろ!」
「そうだね。君の言うとおりだ」
「なら、あっち行けよ!」
「君が落ち着いたら、すぐに帰るから」
「本当だな?」
「もちろん。実は、自分は週明けに定年退職するんだ」
「それがどうした?」
 よし。こっちの話を聞き始めた。
「今日は家でお祝いをするから、残業はできないんだよ」
「そんなこと、俺に関係ないだろ!」
 彼に謝り、また振り出しに戻る。そう簡単じゃない。
 そんなやり取りを五時間も続けた。
『交渉』を無事に終え、帰宅したのは十時過ぎ。退職祝いの大吟醸を、京子が注いでくれる。
「大変だったわね」
「無事に終われてほっとしたよ」
「若い子が死ななくて良かったわね」
「まだ二十歳なんだ。助けられて良かった」
「あなた、長い間、本当にお疲れ様でした」
 彼女が注いでくれた冷酒を飲むと、ふっと息が漏れて、肩の力が抜けた。

 あれから七年が過ぎた。今も、自分が説得した人たちのことを考える。何をしているのだろう、生きているのだろうかと。
 昨夜も、そんなことを考えながら床についた。
 今朝、郵便受けを見ると、一通の封書が届いていた。警察に届いたものが転送されたのだ。
『その節は大変お世話になりました。僕は去年結婚し、今は妻と幸せに暮らしています。刑事さんが屋上で話してくれたことを、僕は一生忘れません。ありがとうございました。お身体を大切に。』
 
 退職してからは、京子と一緒に、近所の喫茶店に行くことが日課になった。
 まず途中にある公園により、太極拳をしているオバちゃんたちに挨拶をする。
「おはようございます」
「今日も一緒に喫茶店ですか。仲がいいですねえ」
 茶店に着けば、朝一からいる婆ちゃんにも冷やかされ、顔を赤くする毎日だ。
 冷やかすのも無理はない。私たちは手を繋いで店まで歩き、そのまま突入するのだから。しかも服はお揃い。
「朝からラブラブで羨ましいねえ」
「いやあ、そのお……」
「この人、あたしを絶対に離さないんです」
 こうなると、私は顔が真っ赤で、冷や汗たらたらなのだ。

 京子とは半世紀も連れ添っている。彼女は歳を重ねても元気一杯で、いま目の前でモーニングを食べている。
 モーニングの内容はというと、税込み500円でコーヒー、トースト、目玉焼き、サラダに、夏は奥飛騨の名水で作った水ようかんまで付いてくる。
 マスターは水にこだわる人で、最初に出す飲み水まで名水だった。
 店はモダンな造りで、板張りの壁には、日本画のほか西洋画のレプリカ(複製)も飾ってある。
 竹内栖鳳、下村観山、ゴッホ、ルノアール、モネ……
 マスターはコンクールで優勝するほどの絵の達人で、今朝も常連客と芸術論で盛り上がっている。
「要は自然を描けばいいんですよ。自然は完璧なんだから」
「マスター。そう言われても、素人には難しいよ」
「人は死に目隠しされて、自然が見えないんです。本当は死なんて無いのに」
「死がない?」
「ええ、どんな生き物だって、ただ生き終えるだけです」
「生き物は必ず死ぬのに、死がないって、どういうこと?」
「よく自然を見てください。死んだことのある生き物がいますか? みんな生き終えるだけ。栖鳳の猫も、うちの猫も、精一杯生きて、生き終えるだけなんです」
「黒ちゃんも生き終えるだけ? やっぱり、よく分かんないなあ」
 黒はこの店の看板猫。ルビーのような目をした黒猫だ。マスターが引き取らなければ、黒は処分されていたそうだ。
「じゃあマスターは、もし黒ちゃんが処分されていても、仕方なかったって言うの?」
「それはだめです。生き終えてもらいたいから引き取ったんです」
 客の足元にいる黒が、大きなあくびをした。

 私のお気に入りは、イギリスの画家ミレイの作品『オフィーリア』。そのレプリカが見える席を、いつも狙っている。
 それは川に沈みゆく美女を描いた十九世紀中ごろの作品。オフィーリアとは、戯曲ハムレットに登場する悲劇のヒロインだ。
 彼女は恋人に父を殺され、気が狂ってしまう。
 ある日、彼女は木の枝に花輪を掛けようとして川へ落ちる。
 彼女はうつろな目で天を仰ぎ、小唄を口ずさむ。彼女はしばらく浮かんでいたが、やがて静かに沈んでいった。
 事故ではなく自殺と言う評論家もいるが、死因にかかわらず、それは文学史における最も美しい死と言われる。
 だが、その評論に納得がいかない。死が美しいなんてことは絶対にない。
 生きて生きて生き抜いて、生き終えてこそ美しいのだ。
「ねえ、あなた。コーヒーが氷で薄まっちゃうわよ」
 ストローで氷をかき回し、『オフィーリア』を見ながらアイスコーヒーを飲む。
 さりげなく京子の顔を見ると、懐かしい夏の日の景色が目に浮かぶ。彼女は美しかった。オフィーリアでさえ色あせるほどに。

 私は四十年以上勤めた警察を七年前に退職した。
 高校の同窓会で、刑事をしていたと言うと、誰もが信じられないといった顔をする。
 無理もない、私は女子に話し掛けることもできない小心者だったから。
「お前が刑事? 嘘だろ」
「マル暴のデカだなんて言うなよ。冗談でも怒るぞ」
「いや、特殊捜査担当」
「なにそれ?」
「説明が難しいけど、自分はネゴシエーターをやってたんだ」
「ネゴシエーター?」
「立てこもり事件の犯人や、自殺企図者を説得する刑事。なんか素質があったみたいで」
「そうなんだ……」
「どんなふうに説得するんだ?」
「相手の話をよく聞き、共感してやるんだ。あとは落ち着くのを、ひたすら待つ。要するに熱力学の法則だよ」
「熱力学? どういうこと?」
「熱くなったものは必ず冷める。だから、穏やかに話して、気長に待つんだ」
 やがて話題は『七夕祭りポスター事件』へと移った。
 それは、京子の浴衣姿が載ったポスターを持ち去る者が現れ、町内会長から連絡を受けた先生が、町の掲示板の前で警戒に当たったという珍事件だ。
 みんな酔いが回ったので、私は同級生に打ち明ける。
「実は、犯人を知っているんだ」
「本当か!」
「犯人は誰なんだ?」
「俺だよ」
「泥棒が刑事やってんじゃねえよ!」
「冗談冗談。本当は知らないんだ」
「ふざけやがって!」
 京子は別のテーブルで、友人らと笑い転げている。
 もう時効だし、家に帰ったら白状するか。

 私は高校一年の春に京子と出会い、高三の夏にプロポーズをした。
 告白まで二年を要し、まともな会話はそれまで一度もなかった。
 二年もの間、「おはよう」しか言えなかった私が、いきなり「黙れ! 絶対に離さん!」と言い放った。
 私は本当に命懸けだったから、鬼の形相だったに違いない。しかも、彼女の腕をつかんで、そう言ったのだ。
 普通なら事件だ。でも、そのときは特殊な状況も重なり、彼女は涙目で「ありがとう」と言った。
 でも誤解しないで欲しい。脅迫したわけじゃない。

 私たちの故郷は、黒部の支流が流れる美しい田舎町。
 ともに農家の子供だが、京子の実家はかなり裕福だ。おそらく先祖は豪農だろう。
 初めて彼女の実家を訪ねたとき、津波のような瓦屋根と、手入れの行き届いた日本庭園に圧倒された。
 庭には錦鯉が泳ぐ池があり、大小の石灯籠が点在していた。紫陽花(あじさい)や桔梗(ききょう)が咲き誇り、松の木は綺麗に剪定されていた。
 玄関に入ると旅館のような土間が広がった。大広間の襖(ふすま)が開いていて、敷居のそばに彼女の両親が座っていた。
 ふたりは立ち上がると、壮麗な着物姿で出迎えてくれた。
 彼女の母が「いらっしゃい」と言うと、私は顔が熱くなり、声がうわずった。
「このたび京子さんと!」
「お茶でも飲みながら話しましょう」と彼女の父。
「わらび餅は、お好き?」
「はい!」
 京子は私の横で笑っていた。

 京子とは小中と別の学校に通っていたが、高校が同じになり、同じバスで通学することになった。
 バスはいつもガラ空きで、私と彼女しかいない日が多かった。
『さあ声をかけるのだ』という感じに舞台が整っていた。
 でも、私は中学のとき、女子と話したことがない。声のかけ方が分からない。
 高校生になっても恥ずかしがり屋の私が、綺麗な女子に声をかけるなんて、できるわけがない。
 京子を見るたびに顔を熱くする自分が恥ずかしくて、一本バスをずらすことも考えた。でもバスは一時間に一本しかない。
 私はいつも彼女から離れた座席に座る。深く学生帽をかぶり、教科書を読むフリをしながら、自問自答を繰り返す。
 いつ声をかけるんだ? このまま卒業するつもりか?

 そうこうしているうちに、悪夢のような噂を耳にした。
 クラスメイトが言うには、剣道部の主将が京子の彼氏とのこと。
 その主将は爽やかな美男子で、女生徒の注目の的と言われていた。
 作り話であってほしい。でも綺麗な京子のことだ。不思議でも何でもない。
 ついに本当に悪夢を見るようになった。
 夢の中なら、声を掛ける勇気が出るのだが……
「一緒に花火を見に行かない?」
「ごめんなさい。あたし、彼氏がいるの」
 やっぱり噂は本当なんだ。
 間抜けな自分が情けなくて、次のバス停で降り、橋の欄干から身を乗り出す。恥ずかしくて、生きてられない。
 そんな悪夢を何度も見た。

 高三の夏休みの出校日。水泳の授業が終わると、担当区域の清掃を済ませた生徒が次々と下校を始めた。
 でも、京子は中々現れない。
 校舎の中から女子の声が聞こえる。
「京子。何やってんのよ?」
「早く帰ろうよ」
「先に帰って。あたし、どうせバスの時間があるから」
「彼氏と待ち合わせ?」
「彼氏なんて、いないってば」
 その言葉を聞き、私は少しほっとした。

 帰りもバスは一時間に一本。真夏の静寂のさなか、バス停には私一人。
 それにしても京子が遅い。あと10分ほどでバスが来てしまう。
 うだるような暑さの中で、ぼんやりとクマゼミの声を聞く。
 蝉はたった七日しか生きられない。その間に恋をして、やがて死んでいくんだ。恥を恐れてどうする。勇気を出せ。
 ふと気づくと、京子がバス停のベンチに座っている。
 なぜかハンカチで目を押さえている。泣いているのか? いや、そんな馬鹿な。汗が目に沁みたのだろう。

 やはり乗客は京子と私だけ。
 また私は彼女から離れて座る。でも彼女が近づいてきて、私と同じ横列の座席に座った。
 どういうつもりだ?
 つまり、私が右の窓側、彼女が左の窓側。ふたりの間には、二つの座席と、それを分ける通路しかない。
 バスがエンジンを掛けた。
 冷房は生ぬるく、夏は窓を開け、南アルプスの風に当たったほうが涼しい。
 でも、どの窓枠も塵が溜まり、それが固まっている。かなり力を入れないと窓は開かない。ただ、彼女が座った座席の窓だけは、最初から半分ほど開いていた。
 彼女は涼しい風を浴びたいから、その座席を選んだのだろう。
 バスが出発すると、彼女は力任せに窓を全開し、窓枠に肘を乗せて、髪をいじり始めた。
 窓の開け方がやけに乱暴。髪のいじり方も感情的だ。機嫌が悪いのか? それにしても、なんて綺麗な横顔なんだ。
 私はちらっと彼女を横目で見ては、すぐに外の景色を見た。そんなことを何度も繰り返した。でも、そのうち気づかれると思い、はやる気持ちを必死に抑えた。
 
 強風で有名な厳渓橋に差し掛かると、バスが横風に揺れ、私の心は決断に揺れた。
 もう告白するしかない……
 私は渓谷の真ん中あたりで、思い切って京子を見据えた。
 どういうことだ? ハンカチで目頭を押さえているぞ。汗なんかじゃない。間違いなく泣いている。声をかけれる状況じゃない。
 彼女はバスの降車ボタンを押した。
 なぜ、こんなところで降りるんだ?
 橋を過ぎたあたりに『厳渓橋北』というバス停がある。でも普段、人の乗り降りがない。バスが停車したところを見たことがない。
 でもバスは停まり、京子が定期券を見せている。バスの運転手も不思議そうな顔をしている。
 彼女が降りると、バスは出発した。
 なぜ、あんな寂しい場所で降りたんだ? そうか。彼氏が待っているんだ……
 一瞬目の前が真っ暗になった。
 いや、それなら、なぜ彼女は泣いている? もう何がなんだか分からない。
 私はバスの降車ボタンを押した。
「すみません。止めてください。お腹が痛くなったんです」
「次のバス停まで待てないの?」
「もうだめです。ここで漏らしてもいいですか?」
「それは困る!」
「朝から下痢なんです!」
 バスが急停車すると、私は定期券を運転手に見せて言った。
「山でしてきます。次のバスに乗るから行ってください」
 バスが出発すると、私は厳渓橋に向かって走り出し、走りながら自問した。
 なぜ彼女の元に向かっている? 彼氏の存在を確かめるため? いや違う。彼女は間違いなく泣いていた。何かが、おかしいんだ。

 厳渓橋に着くと、とんでもない事態が発生していた。
 京子が橋の欄干に腰掛け、ぼんやりと渓谷を眺めている。
 慎重に近づかなければならない。橋はかなりの高さだ。彼女を驚かせてはいけない。
 私は5メートルほど離れたところから、静かに話しかけた。
「どうしたの?」
 彼女は私のほうに振り向いた。とめどなく涙がこぼれている。明らかに危険な状態だ。
 沈黙はまずい。とにかく話しかけなければ。
「何かあったの?」
「関係ないでしょ! ほっといてよ!」
 彼女の言う通りだ。でも、ほっとくわけにはいかない。
「いや。関係あるよ」
「なんなの? あっち行って!」
 初恋の相手が、目の前で死のうとしている。私は平静を装う。でも足が震える。落ち着け。頭を使え。そうだ。良心に訴えよう。
「君に死なれると困るんだ」
「知らない! ほっといて!」
「君が川に飛び込んだら、僕は殺人の容疑者になる」
 嘘で構わない。彼女が助かればいい。
「どうして?」
「僕がバスを急に降りたと運転手が証言する。だから僕は間違いなく容疑者だ。誰も無実を証明できない」
 しめた。彼女が真剣に話を聞いている。話しながら徐々に距離を詰めよう。
「殺人犯と疑われたら、無罪になっても生きていけない。君も知っているだろ。田舎でそんな噂がたったら、それこそ自殺もんだ」
 私は説得を続け、さらに距離を詰める。
 よし。この距離なら飛び掛かることができる。いや待て、それは危険だ。
「何があったか知らないけど、少し落ち着いてよ。君が死ねば、僕は自殺に追い込まれる。僕は死にたくない。まだ女の子に触れたこともないんだ!」
 おい、本音を叫んでどうする……
 私は顔が熱くなった。だが、それは言葉以上に効果があった。
「女子と付き合ったことがないの?」
 私の目から涙があふれた。
「頼むから、死なないで……」
 欄干に腰掛ける彼女の髪を、渓谷の風が静かに揺らす。
「うん。わかった」
 彼女が欄干から降りようとしたそのとき、突風が吹き、彼女がバランスを崩した。
 私はとっさに飛び掛かり、彼女が伸ばした右腕を捕まえる。
 彼女が宙吊りになった。私に引き上げる腕力は無く、両手の握力もたかが知れている。
 でも手を離せば、彼女は群青色の流れに呑まれてしまう。
 私は歯を食いしばって右腕をつかむ。でも汗で手が滑り、彼女の体が下がっていく。
「助けて!」
「絶対に離さない!」
「もうだめ! 助からない!」
「黙れ! 絶対に離さん!」
「ありがとう……」

 握力は限界に来ていた。
 そうだ。水が群青ってことは、かなり深いはずだ。落ちた衝撃で死ぬことはない。でも流れに呑まれたら? 畜生、もう出たとこ勝負だ。
 私は京子に言った。
「一緒に川に落ちる。でも絶対に離さない」
 私たちは一緒に川へ落ちた。
 彼女の腕をつかんだまま水に突入すると、衝撃で離ればなれになった。
 私は一気に川底まで沈んだ。水は澄んでいて、視界は思いのほか良好だ。
 光の中に彼女が浮かんでいる。
 私は彼女の腕をつかみ、懸命に水面を目指す。
 流れが急に速くなり、彼女が吸い込まれそうになる。決して彼女を離さない。でも流れには逆らえない。
 上下を入れ替えながら、ふたりで流されていると、急に押し上げられて青空が見えた。
「大丈夫?」
「うん!」
「このままじゃ死ぬ」
「あそこに岩があるわ! あれにつかまろうよ!」
「どこ?」
 その瞬間、また流れに呑まれて水中を彷徨う。でも、私たちは互いの手を握って離れない。
 かなり流されてから、ドンと私の背中が岩にぶつかった。上を見ると、水面がステンドグラスのように輝いている。
 ふたりで水面から顔を出すと、大きな岩が川を二分していた。
 でも流れは速く、まだ危険な状態が続く。
「この出っ張りにつかまって!」と彼女が叫ぶ。
 その岩の突起につかまると、私は急いで這い上がり、彼女の腕をつかんで引っ張り上げた。
 彼女は私に抱きついて泣きじゃくった。
「もうだめかと思った!」
 激しい鼓動が伝わってきた。
「落ち着いて。助かったんだから」
 もう大丈夫だと言い聞かせ、震える体をさすってあげた。
 やがて彼女は落ち着きを取り戻し、いつしか、ふたりは真夏の静寂に包まれていた。
 ふたりで川のせせらぎを聞いていると、「おーい! 大丈夫か!」と声が響いた。
 声のする方を見ると、渓谷沿いの山道から登山客が手を振っていた。

 しばらくすると、山あいにプロペラの音がこだました。
「君に頼みがあるんだ」
「なあに?」
「もう死なないって約束してほしい」
「なら、一生あたしを離さないって、約束して」
「わかった。絶対に君を離さない」
 クマゼミの合唱が鳴り響き、清流に逆らうアユが輝いていた。

 あれから、もう半世紀が過ぎた。
 あの夏の輝きは、いささかも失われない。今も、あの日差しの中で、ふたりは生きているような気がする。
「ねえ、あなた。いつまで絵を見てるの? コーヒーが氷で薄まっちゃうわよ」
 アイスコーヒーで喉を潤し、『オフィーリア』から京子の顔へと目を移す。
 彼女は今も輝いている。その絵画よりも鮮やかに。

 終わり

夏の輝き

執筆の狙い

作者 飼い猫ちゃりりん
27.230.33.35

約7300字です。よろしくお願いします。

コメント

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

ストーリーは、とんとんとしすぎていませんか。

京子が主人公に惚れた心理は、自殺しようとしているの止めてくれたから?

と思いましたが。

恋愛に発展するとしては、動機が弱いかもしれませんね。

この小説は、主人公より、京子で書いた方が、心理描写が濃くなって、面白いかもです。

細かい点が気になります。

あまり、正直に書かない方がよいような気がしますね。

>私はとっさに飛び掛かり、彼女が伸ばした右腕を捕まえる。

だいたいは、片腕って表記しそうです。

どうしても、右って言葉入れる場合は、右って文字を入れなければいけない理由いりそうですけど。

僕だったら、右って言葉は省きますね。

このシーンで、右って表記を他の人も入れるのか気になるところです。

飼い猫ちゃりりん
118-105-113-86.area1a.commufa.jp

小次郎さま
お読みいただき感謝しております。
恋の動機ですね。
飼い猫が思うに、たとえ命を救ってもらっても、その人に恋をするかと言ったら、違うと思うんですよ。
女性が薄情という意味ではありません。
女性でも男性でも、自殺を止めてもらえば感謝する人が多いと思います。
でも、感謝したからといって、恋をするわけではありません。やはり恋って、性的な魅力が必要です。こう言うと、綺麗事が好きな人から非難されると思いますが。

次の小次郎さんの問題提起。
『右腕とはっきり書かないほうが良いのでは?』
『片腕と書く方が良いのでは?』
これは有意義な問題提起。
片腕と書いておけば、右腕でも、左腕でも読者は自由に想像できる。また作者も右左に束縛されずに書きやすい。
と、多分言いたいわけですよね?
それはそうでしょう。
ただ、飼い猫は、作者(自分)を書きにくい状況に追い込むことが大切だと思っているのです。
根性論じゃありません。それをやりすぎると、本当に書けなくなってしまうし。
飼い猫としては、明快な理由があるのですが、今までいくらそれを説明しても、理解してもらえたことがない。
よってこの問題については、申し訳ないけど語らないことにします。
ありがとうございました。

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

>片腕と書いておけば、右腕でも、左腕でも読者は自由に想像できる。また作者も右左に束縛されずに書きやすい。
と、多分言いたいわけですよね?

左右の表記書かれてしまうと、意識的に見るぶん集中が途切れてしまうと思うんですが。

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

読者が右腕を意識してしまい、集中が少し途切れるような気がいたしました。

飼い猫ちゃりりん
118-105-99-129.area1a.commufa.jp

小次郎さま。
つまり情報過多ですね。情報を不必要に増やすと、読者の集中力が分散し、物語の本筋に集中できなくなる。
だから不必要な情報は書かないほうがいい。確かにそれもありますね。
この描写に『右』は必要ないか。
人間は瞬時に利き腕を前に出すと思う。だから?

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

はい。
本筋に集中出来なくて。
だいたいは、片腕って書いていると思うんです。
書店に置いている本とかでは。
たぶん、左とか右って書くと、「他の」原因でも悪手になるのかもです。

「他の」原因はわかりませんが。

>片腕を伸ばし棚の本を取った。

みたいな、書き方を書店に置いている本とかでは、だいたいはしていると思いますよ。

もう一つ理由あって、このシーンでは、このシーンではです。更に悪手な原因あるかも。

この緊迫した場面で、主人公は、右とか左とか、意識出来そうにないです。

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

いや、棚の本取るんなら「片」もいらないかもです。

両腕で本を通常取らないし。

このシーンだと「片」もいるかどうかってことですが。

難しい判断です。

通常なら、咄嗟に片腕出すと思います。

両腕は出さないような。

どうなんでしょうね。

腕を伸ばしてきた、でもよいかもです。

でも、無難に書くのなら「片」いるんでしょうか。

自分でもよくわからなくなってきましたけど。

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

そういえば、原文は。

>彼女が伸ばした右腕を捕まえる。

でしたね。

彼女が伸ばしてきた腕を捕まえる。

もしくは。

彼女が伸ばした片腕を捕まる。

でいいようような気がするんですが、いかがですか。

伸ばして「きた」

きたと書くと、片省略できそうですが。

文章に、完全な正解は数学の問題みたいにないわけですが。

飼い猫ちゃりりん
27.230.34.159

小次郎さま。
咄嗟に左右を判断できなくても、回想なら語ることができる。
まず、そこの文章は回想か、現在進行形か。
どうも現在進行形っぽい書き方ですね。なら、咄嗟に左右を実況することは困難。
また、両腕は普通はないから、片腕の『片』も説明不要。
正解は
>私はとっさに飛び掛かり、彼女が伸ばした腕を捕まえる。
のようです。あっざす。

それと
最後の文章は失敗ですね。
修正版は、
 あれから、もう半世紀が過ぎた。
 あの夏の輝きは、いささかも失われず、今も、あの日差しの中で生きているような気がする。
「ねえ、あなた。いつまで絵を見てるの? コーヒーの氷が溶けるわよ」
 アイスコーヒーで喉を潤し、京子の顔へと目を移す。
 彼女は今も輝いている。『オフィーリア』よりも鮮やかに。

 終わり

指咲 游
KD106146203154.au-net.ne.jp

小次郎さんが訴えられる表現の違和感のようなことは、言い方は違いますが似たところに根を張る問題として見逃せない気持ちはわからなくはありません。
この作品の二つ下にあるホラー作品についてレシピみたいな書き筋、と失礼を翻して指摘したのですが、ともすれば同じく眺めるにはこの作品は読み聞かせや紙芝居だとか、そんな体であることに無自覚かそもそも技術的な基礎や認識の乏しさゆえに陥りがちな過剰さの典型に見受けられる気がします。
その原因なり改善の基礎になることは先の作品での指摘の繰り返しになるので割愛しますが、このサイトで見かける特に物語に重点を置くタイプの作品に共通して見られがちな問題傾向のような気がします。
右腕か片腕か、そんな違和感を抱かせる原因として見据えるべきその問題の根本はもっと基礎的な、あるいは素養として当然として求められるものの明らかな不足か欠落として説明されるか判断されがちなところに端を発するもののような気がします。
作品としてその性質や体裁に求められるもの担保するべきものをはみ出して奢りたがるお喋りの原因をどう捉えるのか。
言い方は違いますが、小次郎さんの指摘を架け替える形ながらにも同意として維持できる問題は明らかに感じさせられる気がしますし、わからない人にはわからない、わかりたくない人にとっては適性として期待を失う線引きになること、それが了承出来ないこともわからなくはない気がします。

西山鷹志
softbank219054162233.bbtec.net

拝読いたしました。

冒頭から読みごたえがありました。

飛び降り自殺しょうとするところを退職間近の刑事が説得するシーン
>「今日は家でお祝いをするから、残業はできないんだよ」
>「そんなこと、俺に関係ないだろ!」
> 彼に謝り、また振り出しに戻る。そう簡単じゃない。
> そんなやり取りを五時間も続けた。

このやり取りが面白い、飛び降りようとする人を説得する訳でもなく
自分の都合ばかり語る。こうなってくれば「ごくろうさん」と言いたくもなりますね。

後半に入り、現在の妻との若き日のエピソード
京子には恋人がいたようだが、この元刑事は諦めきれない
京子はバスで渓谷に向かう、嫌な予感がした主人公はバスで様子を見守る

案の定、渓谷から飛び降りようしている。
ここでも説得するが説得方法が面白い

>「君に死なれると困るんだ」
>「知らない! ほっといて!」
>「君が川に飛び込んだら、僕は殺人の容疑者になる」
> 嘘で構わない。彼女が助かればいい。
>「どうして?」
>「僕がバスを急に降りたと運転手が証言する。だから僕は間違いなく容疑者だ。誰も無実を証明できない」


最後は川の中に二人が落ちて
>「君に頼みがあるんだ」
>「なあに?」
>「もう死なないって約束してほしい」
>「なら、一生あたしを離さないって、約束して」
>「わかった。絶対に君を離さない」

これが半世紀前の話と言うから泣けてきますね。
命がけの恋、感動しました。まさに傑作です。

飼い猫ちゃりりん
27.230.34.159

指咲 游様
お読みいただき嬉しく思います。
要するに詰め込み過ぎってことでしょ。時間の無駄だから簡潔にいきましょう。小次郎さんは「ポンポン」の4文字で表現しています。
でも、御指摘は理解できますし、自覚もあります。詰め込み過ぎは「飼い猫あるある」とも言われていますので。
本格化するなら、10000字以上使って描くべきストーリー。
でも飼い猫の願望というか、サービス精神というかは置いといて、手軽にサクッと読めるのが良いと思っているので。

飼い猫ちゃりりん
27.230.34.159

指咲さん失礼。
「とんとん」でした。
>ストーリーは、とんとんとしすぎていませんか。

飼い猫ちゃりりん
27.230.34.159

西山鷹志様
お読みいただき嬉しく思います。
この作品はドリーム様っぽさを意識して書きました。ちょっと出来すぎのハッピーエンド(失礼。汗)。
最初の説得のシーンで事故都合を話してちょっと失敗する主人公。これは相手の意識をそらせる手法ですが、反対の怒らせる危険もあり。いずれにせよ、主人公にとって五時間コースは想定の範囲内。あの手この手を使って時間を伸ばし、相手が冷めるのを待つ。熱力学の法則。
とにかく、楽しんでいただけたようなので良かった。

ありがとうございました。

指咲 游
KD106146203154.au-net.ne.jp

当たり前の課題や問題を軽視出来るのがあなたの素養という程度であって、あるあるでもサービスでもないはずかと思います。
現状の基礎認識で一万字超を試みることを克服の方策として見定めるのは、課題の根幹を逃した賢くない事態の捉え方のような気がします。
とはいえ、了承出来ないこともわからなくはないと先んじてお伝えしていますし、その後に傑作と述べられている方もおられるのだからよろしいのではないでしょうか。
所詮程度問題としての認識の持ち方や感性のの違いかと思います。

飼い猫ちゃりりん
14-133-224-135.area1a.commufa.jp

指咲さん。軽視はしていませんよ。「とんとん」を解消する、または和らげる方法を模索中です。

飼い猫ちゃりりん
14-133-224-135.area1a.commufa.jp

小次郎さん。指咲さん。
「とんとん」の原因、紙芝居感の主な原因が分かりました。
エピソードの並べ方がおかしいんです。時系列が複雑になっているから、エピソードの有機的関連性を感じにくい。だから、とんとん感、絵の切り貼り感が強くなる。
ありがとうございました。

指咲 游
KD106146203154.au-net.ne.jp

よい理解かと思います。
その上で、とんとんでも私は構わないと思いますし、肝心はそれに適う言語の活用を正確に改める必要性を感じる、ということでした。
不愉快に思われたのならすみませんでした。

小次郎
180-147-152-145f1.hyg1.eonet.ne.jp

とんとんといきすぎていませんか。

に、訂正します。

その方が言葉としては正確ですし。

とんとんといくを、コピペします。

「とんとんといく」は、「物事が順調に進む様子」を表す言葉です。特に、二つのものが比較してほぼ同じであることや、思い通りに事が進展し、捗る様子を指します。また、プロジェクトや交渉などが滞りなく進む状況を表す際にも使われます。
例えば、以下のような使い方ができます。
「仕事がとんとんといく」:仕事がスムーズに進んでいる様子を表します。
「話がとんとんと進む」:交渉事が順調に進んでいる様子を表します。
「計画がとんとんといく」:計画が予定通りに進んでいる様子を表します。
「とんとん拍子」という言葉も同様の意味で使われます。「とんとん」は、釘を打つ音や、リズミカルに歩く音など、物事が順調に進む様子を連想させる擬態語です。
このように、「とんとんといく」は、物事が滞りなく、スムーズに進む様子を表す、便利な言葉です。



時系列てきなところではなくて。

京子さんは、簡単に、自殺を踏みとどまっています。

猫さんは、この主人公、京子さんから見て、性的な魅力あるようなこと書いています。

僕としては、自殺止めてくれてありがとうと、だから好きになるよ、という印象受けるんですが。

とんとんといき、恋愛に発展してるような感じるんですね。

女性の場合は男性と違い、脳の作りが違いますから、だいたいの人は性的な魅力だけでは、交際しないような気がしますね。

身体の関係は許しても。

ところで、性的な魅力って性欲的なことですか?

そうじゃなくて、男性として、魅力があるってことなら、そこをしっかり書いた方がよいと思うんですが。

とんとんといかないように、しっかり、好きになる過程を、書いたらだいぶん違うと思うのですが。

飼い猫ちゃりりん
14-133-224-135.area1a.commufa.jp

指咲さん。不愉快になんて思っていません。感謝の念しかありません。
ただ何て言うか、分かりやすく、簡潔に言って欲しいという作者からの要望でした。甘えてんじゃねー!って言われたら、それまでです。

飼い猫ちゃりりん
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小次郎さん。
とんとん拍子のとんとんですね。確かに恋の動機が弱いような気がする。ちょっと考えてみます。
恋は性欲だけでは成立しません。やはり相手の人間性が必要ですね。

夜の雨
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飼い猫ちゃりりんさん「夏の輝き」読みました。

たしかに「夏の輝き」ですね。青春時代が見事に輝いて伏線になっています。
定年を迎えた刑事が「立てこもり事件の犯人や、自殺企図者を説得する」ネゴシエーターとは。
それで御作の冒頭で説得にあたっていた。
なかなかおもしろいエピソードです。
ここは会話文のほかに、地の文章を挿入して緊迫感を出してもよいですね。
その刑事だった男が妻と結婚するいきさつに冒頭の話が絡んでいます。

なるほど。

御作は気持ちよく読めるので、そのあたりはご近所の喫茶店での設定とかも絡んでいます。
絵画のレプリカがあるとか。
名水を使っているとか。
猫を飼っているとか。
マスターとの会話とか。
公園での太極拳をしているオバちゃんたちとの挨拶とか。
細部のエピソードで攻めているところなどは、しっかりしているなぁと。
それで妻と一緒になったいきさつですが、高校生のころの設定とかも、主人公と京子とは格差がありますが、そのあたりも具体的に描いているのでイメージが湧きました。

京子がバスを降りるエピソードから危ういと思い主人公が仮病を使いバスを降りるシーンとか。容疑者になるかもとか。
そのあとの自殺未遂のエピソードなども自然でよかった。
かなり説得力がありました。

この京子を説得しそこねた設定がのちの刑事という仕事のネゴシエーターに絡んでいるわけですね。
文体も御作に合っていたし、キャラクターなどもよかったのでは。

話はエンタメ系なので好みはあると思いますが、ここまで描ければ、あとは物語を分厚くすると、上を狙えるのでは。


それでは頑張ってください。

飼い猫ちゃりりん
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夜の雨様。いつもありがとうございます。また後で返信します。すみません。

飼い猫ちゃりりん
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夜の雨様。お読みいただき嬉しく思います。
御評価していただき、とても嬉しいのですが、まだまだ手直しが必要です。
各エピソードの順番がおかしい。現在と過去が行き来するので、順番が狂っていると、読者の目が回ります。
それと西山様の指摘ですが、最初の会話がおかしい。あれじゃあ説得じゃなくて、相手を怒らしてるようなもの。
さらに、小次郎様の指摘にもあるように、ちょっと恋の動機が弱い、エンタメだからそこら辺はテンプレートで良いと言うわけにはいかない。
そもそも、エンタメじゃなくて、純文学にしなくちゃいけない。読者にエンタメと思われているようじゃだめですね。
ありがとうございました。

夜の雨
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猫さん、再訪です。

>話はエンタメ系なので好みはあると思いますが、ここまで描ければ、あとは物語を分厚くすると、上を狙えるのでは。<

問題はここです。

御作は構成上「つかみ」の導入部と、主人公が妻になる京子と結ばれる場面のエピソードしか描いていません。
つまり一番おいしい場面をピックアップして「掲載しています」。
だから、内容はわかるし楽しめます。
しかし「溜め」になるエピソードの場面が描かれていないという感じです。

一般の小説(ドラマの構成)
起1、承1、承2、承3、承4、承5、承6、承7、承8、転1、結1

御作の構成は下記のような感じ、または、さらに短くしたような感じです。
起1、承1、承2、転1、結1

すなわち本来なら描く必要がある「承3、承4、承5、承6、承7、承8」この部分が描けていない。構成上に問題がある。
「承3、承4、承5、承6、承7、承8」 ← ここを描くことで、主人公の刑事としての人生と、京子の人生を一緒に語ることができる。

なので、分厚く描くとよい、と書きました。
刑事ドラマで言うところの1時間、全11話というところです。

>御作はその中の退職偏。
>京子とのなれそめ偏と結婚偏、

ここを中心に描いている。


主人公は刑事になっているので、他人の人生と正面から相対すると思うのですが、その部分をほとんど描いていません。
それらを描くと御作は分厚くなります。

もちろん文学作品として描ければ、なおよいのですが。


以上です。

飼い猫ちゃりりん
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夜の雨様。再訪ありがとうございます。
> 主人公は刑事になっているので、他人の人生と正面から相対すると思うのですが、その部分をほとんど描いていません。
それらを描くと御作は分厚くなります。

これですね。まあ純文系エンタメでもいいのですが、やっぱり刑事の活動部分を描かなきゃいかん。
それには、冒頭で若者を説得するシーンは前菜じゃなくて、いきなりステーキで行くべき。
そこをよく考えてみます。

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