夏の輝き
その事案は、退職間際の金曜日の午後に起きた。難しい案件ではない。彼女に振られて自暴自棄になった若者が、ビルの屋上に上がったのだ。
「それ以上近づいたら、飛び降りるからな」
「わかったから、落ち着こうよ」
「うるせえ! お前に関係ないだろ!」
「そうだね。君の言うとおりだ」
「なら、あっち行けよ!」
「君が落ち着いたら、すぐに帰るから」
「本当だな?」
「もちろん。実は、自分は週明けに定年退職するんだ」
「それがどうした?」
よし。こっちの話を聞き始めた。
「今日は家でお祝いをするから、残業はできないんだよ」
「そんなこと、俺に関係ないだろ!」
彼に謝り、また振り出しに戻る。そう簡単じゃない。
そんなやり取りを五時間も続けた。
『交渉』を無事に終え、帰宅したのは十時過ぎ。退職祝いの大吟醸を、京子が注いでくれる。
「大変だったわね」
「無事に終われてほっとしたよ」
「若い子が死ななくて良かったわね」
「まだ二十歳なんだ。助けられて良かった」
「あなた、長い間、本当にお疲れ様でした」
彼女が注いでくれた冷酒を飲むと、ふっと息が漏れて、肩の力が抜けた。
あれから七年が過ぎた。今も、自分が説得した人たちのことを考える。何をしているのだろう、生きているのだろうかと。
昨夜も、そんなことを考えながら床についた。
今朝、郵便受けを見ると、一通の封書が届いていた。警察に届いたものが転送されたのだ。
『その節は大変お世話になりました。僕は去年結婚し、今は妻と幸せに暮らしています。刑事さんが屋上で話してくれたことを、僕は一生忘れません。ありがとうございました。お身体を大切に。』
退職してからは、京子と一緒に、近所の喫茶店に行くことが日課になった。
まず途中にある公園により、太極拳をしているオバちゃんたちに挨拶をする。
「おはようございます」
「今日も一緒に喫茶店ですか。仲がいいですねえ」
茶店に着けば、朝一からいる婆ちゃんにも冷やかされ、顔を赤くする毎日だ。
冷やかすのも無理はない。私たちは手を繋いで店まで歩き、そのまま突入するのだから。しかも服はお揃い。
「朝からラブラブで羨ましいねえ」
「いやあ、そのお……」
「この人、あたしを絶対に離さないんです」
こうなると、私は顔が真っ赤で、冷や汗たらたらなのだ。
京子とは半世紀も連れ添っている。彼女は歳を重ねても元気一杯で、いま目の前でモーニングを食べている。
モーニングの内容はというと、税込み500円でコーヒー、トースト、目玉焼き、サラダに、夏は奥飛騨の名水で作った水ようかんまで付いてくる。
マスターは水にこだわる人で、最初に出す飲み水まで名水だった。
店はモダンな造りで、板張りの壁には、日本画のほか西洋画のレプリカ(複製)も飾ってある。
竹内栖鳳、下村観山、ゴッホ、ルノアール、モネ……
マスターはコンクールで優勝するほどの絵の達人で、今朝も常連客と芸術論で盛り上がっている。
「要は自然を描けばいいんですよ。自然は完璧なんだから」
「マスター。そう言われても、素人には難しいよ」
「人は死に目隠しされて、自然が見えないんです。本当は死なんて無いのに」
「死がない?」
「ええ、どんな生き物だって、ただ生き終えるだけです」
「生き物は必ず死ぬのに、死がないって、どういうこと?」
「よく自然を見てください。死んだことのある生き物がいますか? みんな生き終えるだけ。栖鳳の猫も、うちの猫も、精一杯生きて、生き終えるだけなんです」
「黒ちゃんも生き終えるだけ? やっぱり、よく分かんないなあ」
黒はこの店の看板猫。ルビーのような目をした黒猫だ。マスターが引き取らなければ、黒は処分されていたそうだ。
「じゃあマスターは、もし黒ちゃんが処分されていても、仕方なかったって言うの?」
「それはだめです。生き終えてもらいたいから引き取ったんです」
客の足元にいる黒が、大きなあくびをした。
私のお気に入りは、イギリスの画家ミレイの作品『オフィーリア』。そのレプリカが見える席を、いつも狙っている。
それは川に沈みゆく美女を描いた十九世紀中ごろの作品。オフィーリアとは、戯曲ハムレットに登場する悲劇のヒロインだ。
彼女は恋人に父を殺され、気が狂ってしまう。
ある日、彼女は木の枝に花輪を掛けようとして川へ落ちる。
彼女はうつろな目で天を仰ぎ、小唄を口ずさむ。彼女はしばらく浮かんでいたが、やがて静かに沈んでいった。
事故ではなく自殺と言う評論家もいるが、死因にかかわらず、それは文学史における最も美しい死と言われる。
だが、その評論に納得がいかない。死が美しいなんてことは絶対にない。
生きて生きて生き抜いて、生き終えてこそ美しいのだ。
「ねえ、あなた。コーヒーが氷で薄まっちゃうわよ」
ストローで氷をかき回し、『オフィーリア』を見ながらアイスコーヒーを飲む。
さりげなく京子の顔を見ると、懐かしい夏の日の景色が目に浮かぶ。彼女は美しかった。オフィーリアでさえ色あせるほどに。
私は四十年以上勤めた警察を七年前に退職した。
高校の同窓会で、刑事をしていたと言うと、誰もが信じられないといった顔をする。
無理もない、私は女子に話し掛けることもできない小心者だったから。
「お前が刑事? 嘘だろ」
「マル暴のデカだなんて言うなよ。冗談でも怒るぞ」
「いや、特殊捜査担当」
「なにそれ?」
「説明が難しいけど、自分はネゴシエーターをやってたんだ」
「ネゴシエーター?」
「立てこもり事件の犯人や、自殺企図者を説得する刑事。なんか素質があったみたいで」
「そうなんだ……」
「どんなふうに説得するんだ?」
「相手の話をよく聞き、共感してやるんだ。あとは落ち着くのを、ひたすら待つ。要するに熱力学の法則だよ」
「熱力学? どういうこと?」
「熱くなったものは必ず冷める。だから、穏やかに話して、気長に待つんだ」
やがて話題は『七夕祭りポスター事件』へと移った。
それは、京子の浴衣姿が載ったポスターを持ち去る者が現れ、町内会長から連絡を受けた先生が、町の掲示板の前で警戒に当たったという珍事件だ。
みんな酔いが回ったので、私は同級生に打ち明ける。
「実は、犯人を知っているんだ」
「本当か!」
「犯人は誰なんだ?」
「俺だよ」
「泥棒が刑事やってんじゃねえよ!」
「冗談冗談。本当は知らないんだ」
「ふざけやがって!」
京子は別のテーブルで、友人らと笑い転げている。
もう時効だし、家に帰ったら白状するか。
私は高校一年の春に京子と出会い、高三の夏にプロポーズをした。
告白まで二年を要し、まともな会話はそれまで一度もなかった。
二年もの間、「おはよう」しか言えなかった私が、いきなり「黙れ! 絶対に離さん!」と言い放った。
私は本当に命懸けだったから、鬼の形相だったに違いない。しかも、彼女の腕をつかんで、そう言ったのだ。
普通なら事件だ。でも、そのときは特殊な状況も重なり、彼女は涙目で「ありがとう」と言った。
でも誤解しないで欲しい。脅迫したわけじゃない。
私たちの故郷は、黒部の支流が流れる美しい田舎町。
ともに農家の子供だが、京子の実家はかなり裕福だ。おそらく先祖は豪農だろう。
初めて彼女の実家を訪ねたとき、津波のような瓦屋根と、手入れの行き届いた日本庭園に圧倒された。
庭には錦鯉が泳ぐ池があり、大小の石灯籠が点在していた。紫陽花(あじさい)や桔梗(ききょう)が咲き誇り、松の木は綺麗に剪定されていた。
玄関に入ると旅館のような土間が広がった。大広間の襖(ふすま)が開いていて、敷居のそばに彼女の両親が座っていた。
ふたりは立ち上がると、壮麗な着物姿で出迎えてくれた。
彼女の母が「いらっしゃい」と言うと、私は顔が熱くなり、声がうわずった。
「このたび京子さんと!」
「お茶でも飲みながら話しましょう」と彼女の父。
「わらび餅は、お好き?」
「はい!」
京子は私の横で笑っていた。
京子とは小中と別の学校に通っていたが、高校が同じになり、同じバスで通学することになった。
バスはいつもガラ空きで、私と彼女しかいない日が多かった。
『さあ声をかけるのだ』という感じに舞台が整っていた。
でも、私は中学のとき、女子と話したことがない。声のかけ方が分からない。
高校生になっても恥ずかしがり屋の私が、綺麗な女子に声をかけるなんて、できるわけがない。
京子を見るたびに顔を熱くする自分が恥ずかしくて、一本バスをずらすことも考えた。でもバスは一時間に一本しかない。
私はいつも彼女から離れた座席に座る。深く学生帽をかぶり、教科書を読むフリをしながら、自問自答を繰り返す。
いつ声をかけるんだ? このまま卒業するつもりか?
そうこうしているうちに、悪夢のような噂を耳にした。
クラスメイトが言うには、剣道部の主将が京子の彼氏とのこと。
その主将は爽やかな美男子で、女生徒の注目の的と言われていた。
作り話であってほしい。でも綺麗な京子のことだ。不思議でも何でもない。
ついに本当に悪夢を見るようになった。
夢の中なら、声を掛ける勇気が出るのだが……
「一緒に花火を見に行かない?」
「ごめんなさい。あたし、彼氏がいるの」
やっぱり噂は本当なんだ。
間抜けな自分が情けなくて、次のバス停で降り、橋の欄干から身を乗り出す。恥ずかしくて、生きてられない。
そんな悪夢を何度も見た。
高三の夏休みの出校日。水泳の授業が終わると、担当区域の清掃を済ませた生徒が次々と下校を始めた。
でも、京子は中々現れない。
校舎の中から女子の声が聞こえる。
「京子。何やってんのよ?」
「早く帰ろうよ」
「先に帰って。あたし、どうせバスの時間があるから」
「彼氏と待ち合わせ?」
「彼氏なんて、いないってば」
その言葉を聞き、私は少しほっとした。
帰りもバスは一時間に一本。真夏の静寂のさなか、バス停には私一人。
それにしても京子が遅い。あと10分ほどでバスが来てしまう。
うだるような暑さの中で、ぼんやりとクマゼミの声を聞く。
蝉はたった七日しか生きられない。その間に恋をして、やがて死んでいくんだ。恥を恐れてどうする。勇気を出せ。
ふと気づくと、京子がバス停のベンチに座っている。
なぜかハンカチで目を押さえている。泣いているのか? いや、そんな馬鹿な。汗が目に沁みたのだろう。
やはり乗客は京子と私だけ。
また私は彼女から離れて座る。でも彼女が近づいてきて、私と同じ横列の座席に座った。
どういうつもりだ?
つまり、私が右の窓側、彼女が左の窓側。ふたりの間には、二つの座席と、それを分ける通路しかない。
バスがエンジンを掛けた。
冷房は生ぬるく、夏は窓を開け、南アルプスの風に当たったほうが涼しい。
でも、どの窓枠も塵が溜まり、それが固まっている。かなり力を入れないと窓は開かない。ただ、彼女が座った座席の窓だけは、最初から半分ほど開いていた。
彼女は涼しい風を浴びたいから、その座席を選んだのだろう。
バスが出発すると、彼女は力任せに窓を全開し、窓枠に肘を乗せて、髪をいじり始めた。
窓の開け方がやけに乱暴。髪のいじり方も感情的だ。機嫌が悪いのか? それにしても、なんて綺麗な横顔なんだ。
私はちらっと彼女を横目で見ては、すぐに外の景色を見た。そんなことを何度も繰り返した。でも、そのうち気づかれると思い、はやる気持ちを必死に抑えた。
強風で有名な厳渓橋に差し掛かると、バスが横風に揺れ、私の心は決断に揺れた。
もう告白するしかない……
私は渓谷の真ん中あたりで、思い切って京子を見据えた。
どういうことだ? ハンカチで目頭を押さえているぞ。汗なんかじゃない。間違いなく泣いている。声をかけれる状況じゃない。
彼女はバスの降車ボタンを押した。
なぜ、こんなところで降りるんだ?
橋を過ぎたあたりに『厳渓橋北』というバス停がある。でも普段、人の乗り降りがない。バスが停車したところを見たことがない。
でもバスは停まり、京子が定期券を見せている。バスの運転手も不思議そうな顔をしている。
彼女が降りると、バスは出発した。
なぜ、あんな寂しい場所で降りたんだ? そうか。彼氏が待っているんだ……
一瞬目の前が真っ暗になった。
いや、それなら、なぜ彼女は泣いている? もう何がなんだか分からない。
私はバスの降車ボタンを押した。
「すみません。止めてください。お腹が痛くなったんです」
「次のバス停まで待てないの?」
「もうだめです。ここで漏らしてもいいですか?」
「それは困る!」
「朝から下痢なんです!」
バスが急停車すると、私は定期券を運転手に見せて言った。
「山でしてきます。次のバスに乗るから行ってください」
バスが出発すると、私は厳渓橋に向かって走り出し、走りながら自問した。
なぜ彼女の元に向かっている? 彼氏の存在を確かめるため? いや違う。彼女は間違いなく泣いていた。何かが、おかしいんだ。
厳渓橋に着くと、とんでもない事態が発生していた。
京子が橋の欄干に腰掛け、ぼんやりと渓谷を眺めている。
慎重に近づかなければならない。橋はかなりの高さだ。彼女を驚かせてはいけない。
私は5メートルほど離れたところから、静かに話しかけた。
「どうしたの?」
彼女は私のほうに振り向いた。とめどなく涙がこぼれている。明らかに危険な状態だ。
沈黙はまずい。とにかく話しかけなければ。
「何かあったの?」
「関係ないでしょ! ほっといてよ!」
彼女の言う通りだ。でも、ほっとくわけにはいかない。
「いや。関係あるよ」
「なんなの? あっち行って!」
初恋の相手が、目の前で死のうとしている。私は平静を装う。でも足が震える。落ち着け。頭を使え。そうだ。良心に訴えよう。
「君に死なれると困るんだ」
「知らない! ほっといて!」
「君が川に飛び込んだら、僕は殺人の容疑者になる」
嘘で構わない。彼女が助かればいい。
「どうして?」
「僕がバスを急に降りたと運転手が証言する。だから僕は間違いなく容疑者だ。誰も無実を証明できない」
しめた。彼女が真剣に話を聞いている。話しながら徐々に距離を詰めよう。
「殺人犯と疑われたら、無罪になっても生きていけない。君も知っているだろ。田舎でそんな噂がたったら、それこそ自殺もんだ」
私は説得を続け、さらに距離を詰める。
よし。この距離なら飛び掛かることができる。いや待て、それは危険だ。
「何があったか知らないけど、少し落ち着いてよ。君が死ねば、僕は自殺に追い込まれる。僕は死にたくない。まだ女の子に触れたこともないんだ!」
おい、本音を叫んでどうする……
私は顔が熱くなった。だが、それは言葉以上に効果があった。
「女子と付き合ったことがないの?」
私の目から涙があふれた。
「頼むから、死なないで……」
欄干に腰掛ける彼女の髪を、渓谷の風が静かに揺らす。
「うん。わかった」
彼女が欄干から降りようとしたそのとき、突風が吹き、彼女がバランスを崩した。
私はとっさに飛び掛かり、彼女が伸ばした右腕を捕まえる。
彼女が宙吊りになった。私に引き上げる腕力は無く、両手の握力もたかが知れている。
でも手を離せば、彼女は群青色の流れに呑まれてしまう。
私は歯を食いしばって右腕をつかむ。でも汗で手が滑り、彼女の体が下がっていく。
「助けて!」
「絶対に離さない!」
「もうだめ! 助からない!」
「黙れ! 絶対に離さん!」
「ありがとう……」
握力は限界に来ていた。
そうだ。水が群青ってことは、かなり深いはずだ。落ちた衝撃で死ぬことはない。でも流れに呑まれたら? 畜生、もう出たとこ勝負だ。
私は京子に言った。
「一緒に川に落ちる。でも絶対に離さない」
私たちは一緒に川へ落ちた。
彼女の腕をつかんだまま水に突入すると、衝撃で離ればなれになった。
私は一気に川底まで沈んだ。水は澄んでいて、視界は思いのほか良好だ。
光の中に彼女が浮かんでいる。
私は彼女の腕をつかみ、懸命に水面を目指す。
流れが急に速くなり、彼女が吸い込まれそうになる。決して彼女を離さない。でも流れには逆らえない。
上下を入れ替えながら、ふたりで流されていると、急に押し上げられて青空が見えた。
「大丈夫?」
「うん!」
「このままじゃ死ぬ」
「あそこに岩があるわ! あれにつかまろうよ!」
「どこ?」
その瞬間、また流れに呑まれて水中を彷徨う。でも、私たちは互いの手を握って離れない。
かなり流されてから、ドンと私の背中が岩にぶつかった。上を見ると、水面がステンドグラスのように輝いている。
ふたりで水面から顔を出すと、大きな岩が川を二分していた。
でも流れは速く、まだ危険な状態が続く。
「この出っ張りにつかまって!」と彼女が叫ぶ。
その岩の突起につかまると、私は急いで這い上がり、彼女の腕をつかんで引っ張り上げた。
彼女は私に抱きついて泣きじゃくった。
「もうだめかと思った!」
激しい鼓動が伝わってきた。
「落ち着いて。助かったんだから」
もう大丈夫だと言い聞かせ、震える体をさすってあげた。
やがて彼女は落ち着きを取り戻し、いつしか、ふたりは真夏の静寂に包まれていた。
ふたりで川のせせらぎを聞いていると、「おーい! 大丈夫か!」と声が響いた。
声のする方を見ると、渓谷沿いの山道から登山客が手を振っていた。
しばらくすると、山あいにプロペラの音がこだました。
「君に頼みがあるんだ」
「なあに?」
「もう死なないって約束してほしい」
「なら、一生あたしを離さないって、約束して」
「わかった。絶対に君を離さない」
クマゼミの合唱が鳴り響き、清流に逆らうアユが輝いていた。
あれから、もう半世紀が過ぎた。
あの夏の輝きは、いささかも失われない。今も、あの日差しの中で、ふたりは生きているような気がする。
「ねえ、あなた。いつまで絵を見てるの? コーヒーが氷で薄まっちゃうわよ」
アイスコーヒーで喉を潤し、『オフィーリア』から京子の顔へと目を移す。
彼女は今も輝いている。その絵画よりも鮮やかに。
終わり
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