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回顧録『眠都の宇宙物語【第一章】』

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1.  日本の東北の秋田には人類が天国に先駆けて創設した多くの不思議な街がある。
 22世紀初頭、その秋田県の思想家で、【天賀文子】という女流作家がいた。その時代の次期を考えると『紙の本』が越境する出版というものは、当時の動向としては、とても規格外で幅広いのだと聞いたこともある。
 國々の県境を跨いだことで知られた紙の本。その天賀文子の描く著者の世界感は、まるで最先タンのコンピューターの書いた書物のストーリーのように、滑らかな文体からくり出される世界観のように華やかであった。











2. 秋田県の浅野町の産まれであるその天賀文子という女流作家は、浅野町を代表する新進気鋭のエッセイ作家である。その著者の回顧録などの作品は、当時多くの独身女性の心を鷲づかみにしていた。
 その流行はどんどん東北から、北と南方面に拡散して、一大エッセイブームを秋田を中心に巻き起こしたのである。
 書物、『2215年 今日という時間』という著書により、その作家としての地位を不動のものとした文子。それはその時代にふさわしくないようなポテンシャルを持った人としての存在であった。
 百年程前の世界は情報の壁が無く、ネットの情報が無法地帯であり、通信網が都道府県の境界線を跨ぐことを危険視する、偉大な哲学者の思想が世界的に拡大して行った。









3. 『情報の壁』といった基本理念に基いて、それを世界基準にして町を作ることが、堅固な社会性を作り上げると今も言われている。その時代は都道府県の県境を設ける理由として、ネットは嘘が前提の社会である実状から、その世界では人間との交流は、建前や本音や本心が拡散していくのが当たり前の世界であった。
 それなので、現実の人間同士の関係においても、ネットの影響による嘘の流行る時代は、生身の人間関係は怖いけれど、自分の身近のみは嘘を無くそうよといった、自己のプライベートは自分で境界線を引くことが社会常識になっていった。それにより世界の至る所で、社会マナーという世界規模の常識が広まって行った。そこからの県境を越えた人間関係は、真実の本心の絡む気持ちを望むのはハードルが高く、健康思想を取り上げて町作りを展開したことから、世界観はどんなものができるのか? その地球の世界風紀を担当しているのが、地球世界の評価水準を決めていた、不老不死協会の司祭グレーインク卿である。









4. グレーインク卿はある大学のスピーチで冗談交じりにこう言った。『疲れるとか面倒くさいという気持ちは、小さな地球を創る際に神にあったのかは分からないけれど、その愚痴は小さな地球をだいじに創り上げた神の本音、その理由にもなっているかもしれないよ?』
 東北地方に住むその神さま。その神さまを筆頭に、それらの『本音』というものを酒のツマミに、日本中から集った神さま達は、毎年、神無月の月に自分の人類の進化のアイディアをこさえて論議する。『人間とはどういうものか?』多くの神さま達が真剣になりもするけれど笑いも忘れず、それに対しての気持ちの彩りを加える為に、喜怒哀楽も残し、その土地土地のアイディアを学ぶのだ。それは人と神の未来の方針を話し合う【神のBPO倫理会議】という呼称がついている。それは人間世界の【BPO 倫理委員会】に当たる。『神のBPO倫理会議』の求める内容とは、その年の新しい見方のアイディアが、人間の開く会議での話し合いで、人間のBPO役員達の器を越えた不祥事が起きた時、その時にその神の開く特殊な会議は開催されるのだ。







5. 人間に秩序のアイディアが不足した時に、一面的見方では、秩序の安定に欠けた部分があるので、連携を神の第三者機関と会議し、それについてその地域の民間人として体裁を整える役割が神様達にはあるのだ。
 神が酒のツマミに倫理的問題を話す爆弾を抱えている企画なので、企画的に酒を飲まない下戸の天使のスタッフも、それら番組の表舞台に参加させて、別の意味での仮の第三者の心理を研学する。
 その第三者のリアクションに口を出さないことで巧みに擬似的に、視聴者が理性を持って、もしその場にいたら? ということの立場をとらせることで、争いの意味と平和の意味、その知恵の闘いを次の企画に発展させる為に、毎年一回、神さまと天使のスタッフは人間の会議に魂で融け込みディスカッションを行うのである。その時代は人間達が多くの情報の裏を学び取らずとも、俯瞰の視点を持ち、予定調和のゴタゴタで社会性の秩序は衰退もしているけれど、多くの文化の起爆剤にそれをすることで、コメディアンばかりにテレビと言ったものを任せていては、本質的秩序を保てない世界になってきた。









6. なので、天使のスタッフの下戸達は、第三者を担当した番組の場所に意見を参考資料として発表するために、あらたに一般人を交えて、バラエティー番組の企画を、他のジャンルの仕組みとして、適用するのである。
 それらのテイストを肥やした番組の仕組みを人間に学習させる。
 それはその地域でのローカル番組での放送一つひとつを体験していくことで公平性が取り易いらしい。

『東北、気分は夢心地』といった、その寒い地方の神さまにその一つひとつの人々の出来ことに焦点を当てた女性は、作中で仮の自分を登場させては、睡眠の中で現実の夢を見ている自分を描いていた。その主人公の女性は、眠ったまま生活して生きる【睡眠のドーム世界】といったもの。
 グレーインク卿は、その生きる上での【睡眠のドーム世界】といったものが、現実では急務であると発言していて、かねてからその世界観は、構想されていたという。









7. 人間は歳をとっていくと自分の身体を維持している細胞の増殖システムにエラーがで易くなる。細胞を転写していく回数が増えていく度に、そのくり返す細胞のは精度を失い、遺伝子が劣化し、老化の一因として、老化細胞というものの発現が、医療の実証実験で認められている。その遺伝子異常の起きる細胞のエラーは、自然界の植物や動物由来の成分で遅らせられる。そういったことも検証結果から報告されている。また確認されていないが、そのような身体のメカニズムは、自然界における美しいままの天然成分などを摂取される食こと、または性別などのそれらによって年齢層により、身体に蓄積されているその成分はいちようとは言い難い。










8. 自然界から無意識に吸収しているのではないか? といった、スピリチュアルな話も、その老化研究をもとに、21世紀半ば頃から指摘されていて、注目もされている。
 その精神世界の流行に合わせるようにスピリチュアルな妖精の存在は、その生息の有無も噂されるようになる。
 中には、鏡のように反射されている現実に似た特別な世界があり、そういった自分達のいる世界とは別の世界があるのではないか?
 自然界にはそれらの世界が無数にあって、その世界は、睡眠の中では特に認識して見えていて、注目を無意識に集めることもでき、今現在の思想家には夢という形で発生している、別の次元の世界があると考えられている。











9. 現実社会ではその認識を忘れる為に、ドーム状の黒い瞳の世界があるといった、世界一小さなドーム型休眠施設を、作中の中で提唱していたのである。
 直径11.0ミリメートルの、死後の世界に向けての、人類の死とはまたことなる休眠施設だ。
 それは天国、一歩手前である現実の世界は、住み心地が一番良い常態になるのではないか? といった、地球人類の世界思想から発案された領域のある、日本コクの思想を兼ねた施設である。








10. 現実の人々がいつまでも生きたいといった人類の望みによる世界観。その幸せの価値が物質ばかり優位である世界。
 それが平和の価値であるといった見方の、人類の未成熟な精神の幸福論、それを物理的な構築でも改めて補強を試みようとした、その領域の種属であり、その世界観のある領域は、天国と現世の中間の土地にあたるものである。
 それがその土地で死の恐怖を予防するという、とても難しい、本能からの気持ちをテーマとした空前絶後の土地であり、それは世界の死の概念を研究対象にした為に、巨大なる恐怖の超越と達観。
 それを目的とした人々が集まる夢の産物の街でもある。










11. その信念を持ったその街の人々は現在から見れば、【生活】ではなく【静活】といったものに重みを置く。そういったタイプの思想を持つ人々が、その世界の恐れや疲れを改めて再確認した種属の発端であるのだ。
 死の恐怖感とは面と向かって戦うこと自体が逃げと見なされて当たり前であり、それが戦いと呼ばれるのは、その価値観の隙間を埋めるものが心理と物理どちらの答えをもってもふさわしい答えはあるのか? それは文明の利器が生じた世界のどこにあるのか、といった目標が、その時、その時のどこに自分が、その世界を感じられるかという、全ての者の心の弱さを、実際に何かの答えで賄えるかという思想、それを認めた上での物理的意味からのアプローチの建設施設の1つである。








12. それらは、人類の世界を幻と言える感覚に、もし科学的な解釈が織りなされたら? といった、前人未到の生きることと死ぬことへの飽くなき挑戦であり、世界全体が、自分の価値を納得できるまで挑戦できる仕組みでなくてはならない。
 それは不老長寿や不老不死の時代になりつつある、その世界の基盤には何が必要か? それを己で知ることへの挑戦である。それは宇宙からの存在者がいた場合、その理想郷を地球の中側から外側のイメージもできるはずであるといった、天文学の発想がこんにちの世界観の発端である。免れない生命の運命である死を、そのことへの恐怖を安心に変えられることの、心からの情報の文章からの感じ方。それをあおることなく幻と捉えすぎず克服できればといった、現在の無常な世界観を、少しでも安全な生き方への達観へと繋げられたらそれが正しい、と思う人も出てくるだろう。
 人類をあらゆる方向へ導く生命の世界観を認めながらも、それに挑戦し続ける人類の意志から創作された重要な施設等は、どの国にも必須である。






13. それは地球を観察していた歴史の立会人を終えた宇宙人達が、21世紀以降の地球において、死ぬことに耐え難い気持ちがでるほどの平和。それが栄え過ぎた世相の為に、結果、恐怖の感覚が拡大した地球世界の処置を、宇宙人達が助言する必要があったように思われていたが、実際に起きていたことは正義を振りかざして、地球人をゲームの駒として遊んでもいた。そういった宇宙のものである。だけれど、精神的に傷が付いてでも真実を追求したい。そんな哀しみの中の本当の存在価値を欲求の原動力としている者達。それらは戦争の兵士のような心持ちの団体ではあるので、その宇宙の者達には、しっかりとした文章のルールで、激励をしたいと思っている日本の官僚クラスの界隈の者たち。
 なので、それのできる統率者が多く必用であり、現在の宇宙の世界観としては、ルール上のシステムであることを念頭に、そのシステムを、更に自然と比較して考慮し変化を与える。意識と肉体の素質を1ではなく、完全なる消去が施設になるのは全ての太陽系外の生命ともども明らかにさせてはならない。



14. 科学の世界が万全だと思ってしまった世相に、天国などあるわけがない。
 それはまさに世界観自体が迷信だと思われる世界である。
 終わりの無い世界を構想した結果、【夢の睡眠重視のドーム。その人類の進化を緩やかに求める安らぎ型、休眠所】。その建設ヨウ式であるその世界。誰も予測していなかった時代背景は、文字そのものに宿っていた。それは無意識の世界では、多くの者が予測していたことが、そこでは明らかに起こったのである。
 それは、『幸せの世界は心にほころびを与え、争いが起きていたほうが、心の麻痺が起こりやすい。生きることと死ぬこと。その意味に、余計に思える一部の宇宙の意識の保有者達はいるが、それは現在の最先端コンピューターのフォーマット処理で残った空虚としたメモリーである。不幸を否定派の者達からすれば、それさえもくつがえらないシステムができるなら、それはとても安心につながるので必用だ。しかし、宇宙が無限としての状態だと認められ易い世界観なら、記憶の保持は解決出来て良い問題なのだろうから、そこには不安が生じる事はあっても、日常的に悩みのタネになる必用は無く、条件として不幸は必用では無く、安心の中の哀しみなのかなとも思う』







15. その感覚から地球に対しての太陽系での文化交流のむずかしさ、その宇宙レベルの意見会議が開かれた。
 その為に頼みの綱である夢のミチ先案内人の猫のミケは、人類からの法的手段として、病人の心を借りた声の正体による、『人類の身体の死と天国の関連、その墓に保管してある、遺伝子の走馬燈の世界。その死者との意識の交差を任されたクルミの脳』。それは世界の【平和の中の精神の脆さ】であり、その精神の貧弱さの為に、幻の空間で、ひと時を過ごしていたのである。
 それは文明の極端な謳歌が生じた為に、それを内省させる精神文化を、マンガなどに採り入れる必須があったのだ。それは、その死を拒む気持ちの強い、宇宙からの文明の発想が必用だったのだ。

 それは、その発想の有効活用に、幻がなぜ地球人に必用だったのか? 

 それは人間にとって、起きていることと、死ぬことの境界線に、夢の世界が必要だったからなのである。










16. その人生の歩みから生まれ変わることを望んだ者達の【神通力と科学。】その融合したものをこの国では、『神通科学』という。そのものが人間に実装されなくては、神の手から人間は離れることができないのだ。【神 対 人】といった構図ができる前に、神は人間を自分達の領域に越させる為に、この地球という世界を創り出したのだろうか。
 闘うことでの病気などは、その心の痛みから生命はいつか死ぬんだよ、と知らせ、神の手助けを、無意識に借りていた人間達。それにより、原っぱの心を社会性の心まで人類は昇華できたのだ。
 魔界の神は暗闇の世界にいるので、「人類は先ずカラーを作らなくてはならない。白黒はその後だな」といった。
 人間の死を恐れる心や世界の闇は、ブッタや空海の空の教えによって、世界の感じ方の概念に、とても影響を与えたようである。だから人類はその先に休眠をとる【ドーム型世界】それが途中結果として人類に急務なのである。









17. 仏教の世界による自由の中に建国された地球。その次の世界は生前霊の闇の妖精ワールドとして、日本の世界観が施された。
 それは夢と科学の両立した社会性の出来と、その自由の中に争いの緩む思想がだいじなのである。
 それは【無意識】ではないけれど、自分の行きたい歴史が現れるまで、多くの者が自分の存在が、亡くならないようにその世界では待っているのだ。
 夢の中でお知らせをくれて目覚める国の文化、その流れからその街の常識の闘いは、会話界隈で済ませないとと言った、人生からの教訓の経緯がある。
 その星の形の概念を無視した奇妙な世界で運行されているスペース列車。それはフラットレイン号と言う、未来からのタイムマシンである。
 そういった夢のある世界には猫の主がいて、ミチ先案内人が現れるまで、その星の人々の意識を夢の中に共存させているのである。その中の者達はその歴史での出番が来るまで、多くの宇宙人が立会人になり、まだ精神的文化の未熟なその地球人達の人に似せた形で、その統率者の結ばれる結婚という文化の、古い歴史を疎んじることなく生かし、その縁を結ぶことは天使の役目である。その天使達は死の順番を変えるのではなく、無の順番を変える。ドーム警備員の情報からの勘により眠りに就く。
 大型眠都ドームの睡眠は死ではなく、人類の実りある美しい睡眠ドームである。ドーム警備員の仕ことは、辛くて泣くよりも、疲れのあるドームで、利用者と一緒に永い眠りに就きたいのである。

18. 王女クルミは、その歴史を司る超人的な記憶力を持ち合わせていることで、その脳細胞は、一部、極端な変異が見られた。名前を新たに付け加えなければならないくらい、クルミ王女の言語ヤが極端に発達していた。
 美しいリンゴを食べたアダムとイヴのように、とても世間を様変わりさせてしまう情報を含んでいるクルミの脳。
 生命に対して落ち込むことがあることで、それにふてくされた気持ちになる。そういったことは誰にでもあるのだろう。
 グレーインク卿は資産の全てを利用して、宇宙人と未来のものの関連性を、過去でのジ件後のクルミの病状と照らし合わせ、クルミが神ではない証明を作りたかった。それはたった一人の命を救うため、現代人は未知の世界にSOSを出していた。未来からの逸話のトラブル旅行といった、何処かの未来での時空トラベルで生じた、ジ件性のあること実の領域。それが日本にはあったのだ。それに対しての社会的努力の気持ちの火が付いた未来からの旅行客は『この時代を救おう!!』と、立ち上がったのだ。






19. それにより、多くの未来のものに目を付けられている地球人達は、その未来の人類として、補完した脳といったもののみではない、未来のものは『身体もあるものがいること。』それが予測できた時代なのだ。
 そのことに気付けたことで、クルミの神通力も精神疾患であることが証明される。未来の有名な絵画のコレクターは、ほとんど全てのものが、【西暦という歴史時間の生じた惑星】で生まれていた。多くの世界から召喚された、世界の著明な人物は、その広がりの才能が花開き易いことから、その力ゆえに能力を下げられ、他の惑星の現実に召喚されるのである。
 惑星のちがいはあれど、全ての生命を助けようとした話なのである。いつの時代でも一般的に、心の優しい素質のもの達が、その時代に空間を司るものとして、一般人化する。それらは精神の穴のない成長を求めて、それを美徳として、自らも慈愛の心の体現する主者として、その時代に赤ちゃんとして呼ばれ、大人になると住居を築くのである。それはその時代に一般人化するものたちの、現在,過去,未来の話である。








20. ただしそこでも何かの起因で、その時代の罪を起こす者達もいるのだ。
 絵画での精神科の心理療法は、その応用に、普段からの病気の症状への医学療法も取り入れもしている。好き嫌いの感情に極端に波がないことから、努力と素質でそれを天職に向いているものもいて、そのものらを空間の名誉である大地の主者達と、そう呼ばれる場合もある。そうした世界で、その本物と贋作の隔てのない修復師である、通称、『形成絵画療法師』といったものが作るカルテも必須になる。
 そういった未来の予想図が展開されていると、クルミの力もいずれ安定して収まる時代が来るだろうと、精神の専門家は言っているのだ。そこには率先された日本の社会性により、それは、契約で世界は巡っているものだという、世界性に気付き始めたのである。団体と個人といった概念も受け入れて仕舞おうとしたジ実が、元の位置に人類を固定させることで、その最中に起こってしまっていたのだ。
 それがどこかの空間に、その領域がジ件後の実験性を残した空間に、保存されていたようだ。


 それは考えることと、思うことの前段階の【0の宇宙】でのマボロシを感じることで、その領域の扉は開拓される。


 その区域は個人個人のその領域の扉を開けることと、開けないこと。その価値を同じように大事にできるもの達が必要である。そこにはイカサマもできるし、誠実にもなれる心のふくよかさが必要なものだけに、それをわきまえることを、素質として実験し、そこに残ったもののみがそのジダイを変えることができる。


 それを持つ脳を全ての健全性の生命に与え、その人類たちを信用して、人々の狂気も貴重な遺産として残し、ほとんど元通りに近い世界感をこの太陽系に残して、可能性を夢見て生きるものたちにより、その時代が、形作られたのである。


 その世界は『天国造り』と同じ時期に発想され始めた。


 時間の概念を調節しながら、全ての生命の寿命の死を延期させる計画。それは通称『フラットレイン計画』といったものである。発案された時期が、天国計画とほぼ同じ時期であったので、その2つの計画に宇宙人が関わっていることを隠すために、時を利用した。才能と言ったその手の概念に赤信号が灯るのは、同じその世界の司祭の寿命といった要素が含まれ重なった場合である。そこには表面的に対立する不安要素が生じ易いので、若さゆえにごまかしが利く。『知識』『知恵』を頭に入れるために距離を置かなくてはならない事情も、『想像力』の要素として難しいけれど『超能力』と分離しなくては、以心伝心といった能力に世界は混迷してしまう。その力を最小限に抑える為に今現在の道徳では脳の律する力が心の発達に不十分であった。そこに緊急事態が生じた場合、時間としての人間の概念が死活問題になるのである。そこには平面の中での世界空間もなぜか含まれていたのである。


 他の時代から来たクルミは自分の孫娘であるユフィー王女にこう呟きました。「健康な赤ちゃんを産んでね。その子にはマボロシとしてのミレーユをつけるから」私はモナ・リザのレプリカだからね。額縁からいつまでもあなたを見つめているわ。


 脳が保管されたユフィーは生前、言語が極端に発達していた。美味しいご飯を食べるように、世界の事情の情報網をむさぼるように、感覚的に物事を理解していったと聴くその子。そこにその時代共通の【何か】が含んでいるのではと、特別なロジカルの組織に目を付けられていたその子。その子の脳は多くの生物の額、その前頭葉自体によって人の命と自分の命、それを考えて答えを出せるレベルまで、補完されていくのである。その中途半端な時代の即席の超能力を抑制するために、私は日常用の脳として保管され、全ての人類が実験されることになったのだ。












「あなたは死ぬ事は無いのかしら?」



 不意に人間に対しての悲しみの本音を呟いてしまった私。


 地球の外では男女の価値を兼ね備えた立派な宇宙人、と呼ばれている私だけれど、地球上ではある種、歴史の随分前から崇拝されている、幽霊といった立場でもあるらしいのだ。(2に続く)














 私は人間の中の存在であるのだけれど、私が現代の文明の危機を何度か掻い潜ると『生前霊』と呼ばれる存在になり、イメージが難しいのだけれど、その立場を育てる全ての人間の魂の先導者として、幻の声を相手に生死観・死生観を学びながら、いずれ【追う事の出来る銀河】になるらしいのだ。(3に続く)














 神は今の流行のタイミングだと、その時期に、いずれ約束が守れるものが人間の体と共に来たら、4回から5回ほど私の『魂』は人類の神として、地球人の前に生前のありのままの姿で、早かれ遅かれ、亡くなる宿命の地球人の生前霊である全ての魂を、エンジェル・コンタクトという宇宙補完システムの乗り物としても、宇宙の危険な土地の破壊と再生の旅に出ないと行けないらしい。そのとてもだいそれた偉業に、自分の運命を恨んだり悩みながらも、私は人間の心に住む魂だから、『ユフィー、あなたの事は以前から魂の世界の界隈では噂には聞いていた』とはっぱをかけていた。(4に続く)
















 ユフィーは、恐ろしく死を恐怖した心を持つ人間であり、私自身その死の恐怖をどうにかしてやれないかと悩みもしているのだ。その私は海外旅行の余り行かない時代に生じた魂であるから、いまだに海外はまだ行った事はないし、自分の住む日本のテーマドームの迷宮のような世界からも、あまり出た事はない。そもそも海外自体にあまり興味がないのだけれど。この地域を任せられた宇宙人なのだから……私はあなたの担当になったんだからね。(5に続く)
















 ユフィーは寝ていた。けれど、私は私の宿主であるユフィーの起きようとしている様子を感じ、それから直ぐに、心の中で喜ぶような心の声を聞いた。それは感動を呼び覚ます誰かの声が聞こえたのだ。ユフィーの声だと思えた。だって私はユフィーの怖がった魂を預かっているのだから。(6に続く)




















6

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 私はひきこもりだけれど、どこか遠くの星のお城の王女になりたい。

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 私のご主人様である【ユフィー】は私の夢の中でこう言ったの。それは感覚的にも感じるから、本当の考えではないのだろうけれど、ゆっくりともとれる、その考えのようなものを。(7に続く)










7

 いつものことなのだけれど、私は毎週水曜日の午後になると、近所の古びた映画館の同じ席でコーラを飲みながら、似かよったアニメ映画ばかりを観ていた。上映時間の5分前にはその席に着いていて、そこでポップコーンを片手に持った私は幸せの感じられない生活に何かの始まりを求めていた。始まりなんて無いかもしれないのに。(8に続く)












8

 そしてその私はこうも思った


『ここで確固たる応えを出せなくては偏見を持たれるよ』


 映画の銀幕から聞こえた声、それは……

「私は長い時間どこにいたのだろうか。大事なのは天国の元になる土地を探すこと。さらには天国を通らなくても今を大事に、だけれど過去も科学といったものがどこまで世界を変えたのか知らせずに。できる事を探すこと。それはいずれも哲学と科学の良き道しるべだと思いたいからだ。それは今までの人生とは違う世界が訪れる前触れの世界の現実だから」と、聞こえた気がしたのだ。

(9に続く)















9

 ~~不老長寿協会の牧師 グレーインク卿、その気持ち1~~


 宇宙はいつから始まったのか。

 未来のような過去の世界から来た、その産まれる前の自分達とも言われている


【生前霊】。


 遥か昔からそれはいたのだろうか。

 それは根本的には人との関わり合いに疲れた、『引きこもり』の人々の先祖なのだろうと言う人もいる。

 社会の有限の道からまぬがれた、この人々達の心の世界は、悩みながらも生きていることのお互いに助け合っていくことの祈りの存在の象徴である。(10に続く)











10


 『生前霊』それは努力する人達もいて、だけれど孤立しているものも多くいて。私達、引きこもりが存在している事に、感情の起伏のままならない人々は、色々な余計な不安にだって、それなりの安心感を抱いてしまうのだ。


 その時代その時代のいけにえの当人達だったと言われている引きこもりの人々の私たち。街の皆もそうだったりするのだろうか。その存在の許された街で、優しさに疲れてしまった立場の官僚達こと、国の頭脳集団。この国の王女の立場の私は普段その者達とは全く関係ないのだけれど、何らかの国内や国際的式典などが公の場で行われたりした時に、私達に立場上の位置を認識させてくれる。(11に続く)













11

 「ひきこもり」それが一般的に奇妙でもある、近代文明のイメージであり、他の時代から見れば、地球の歴史はそこから変わった時代とも言われるわけである。

 その時代にはそれらの現象が盛んにあった時期に、それを物語っている新聞の1つのコラム。そこに書かれたものがこう言ったものである。「この時代より少し遡った時代の多くの人々は、身体の時間は止まる事はないと思っている。人生を駆け足で進む事、それが努力する人、といった感覚。今の一部の若者はそれを古臭い風習だとして、先祖の方々に対する恩を忘れ、駆け足からの努力といった方向に行かない事も、今では仕方ない生き方だとも思っているし、良い時代に生まれたなとも思っている。(12に続く)













12

 ともかく努力してきたご先祖様のお墓のある現実では、たとえそこに天国が創造される時代が来ても、それに対するその方達の感謝も思いつかないくらい、日常の精神性は歪み始めている事態は来るのだろうか?


 その為に今の社会システムからはみ出ているような引きこもりのものたちは、社会の骨組みを仕組みとして学習して取り出さなくてはならない。そういった世界でも仕事という社会システムは継続していて、なぜご先祖様に感謝をしなくてはならないのかといった風習が大事なのかに気付くこともあるのかもしれない。(13に続く)
















13

 仕事をするといった現実に追われる半面、その先祖様が働いて来た習慣。それにじゅんずるとして行動する努力とは言い難い事ではあるのだけれど、自分の小銭稼ぎの努力である、利己的な発想のアフィリエイトで生計を立てる私達である。


 けれど、そのアフィリエイトといった仕事の休憩中の会話に、その副業などで、その遊び感覚でもある稼ぎ方で仕事といった感覚を手始めに学び始める人々達。少し前では姑息とも取れる方法なのだが、仕事の手始めとして働く感覚を掴む自分の頭の体操とともに懐にお金が少しずつ貯まっていく。(14に続く)

















14

 AI産業の台頭により勤務時間が減って、仕事から常識を身に着ける社会システムはどこにあったのだろうと思う若者が増えてきている。会話が容易にできてしまう社会システムがある事で、人々に心の拠り所が増えて行く事から、愛情も、恋愛の考え方次第で幾らでも育成できると思っているもの達もチラホラでてきている。そんな時代と共に私は成長してきたし、そして大人になった。私の生活が今までの働く事に命を削るような過去の基本の仕事のスタイルと食い違っていた理由は、自分が王女という立場を形のいびつな夢の中で得ていた、現実に忍び寄っていた幻の感覚、それからであり、脳や心の使い方の指南がほとんど無い世界だったから幻は間違った形で自分の耳や目や想像上に有限のように見えてしまっていたのだ。(15に続く)









15

 そういった時代とは違った発想法でそこに心の重点が置かれているのだ。それは脳の中だけでほぼ着地点ができているといった世にも珍しい精神の価値が強調された新たな世界なのだ。そんな人生の分岐点を網羅できるような、働くマップも個人個人が創作できる時代が始まったのだ。おじいさん、おばあさんはその情報のみが脳に溜まっていく若者の努力のスタイルを認めたく無かった。随分前に自分達には子供が産まれた。それはそういったお金や愛情といったものも人生の糧として経験した私達であるからと思えていて、その子供を授かった私たちの心には誰にも触れられたくなかったし、自分達の稼ぎ方にも触れてほしくなかった。だから私達の親の世代はその近代の仕事スタイルについて考えたくもなかったのかもしれない。それは先祖を大事にしている今の平成から令和にかけての現代までの親の代としての今の気持ちであるのかもしれない。

 そういったこの止まる事に拒絶反応があった日常の、肉体的、精神的社会生活にピリオドを打つかのように始まった仮想現実の人類の夢。今はまだその仮想現実は物理的ではないが精神的な仮想現実の世界としては近付いてきている。社会の問題によって、心が潰されそうになっていた事が引きこもりの当事者達であるが、その社会を経験して、あまりにも常識ばかりの固定観念に縛られている引きこもり当事者の自分達がいて、その親やおじいさん、おばあさん達は、家族である事で仕方なく納得するような気持ちであったりする。当事者の身近な者達。その人間の寿命といった時間に色々悩み家族の皆が心左右される社会的問題。











 その問題自体に時間の止められたような心理的、肉体的足かせの鎖が付いている様な仕事をしていた今までの家族達、その子供である微々たる稼ぎをしている元々は引きこもりとして完全に養われていた自分達。そのこもった当事者達がろくに努力もせずに、と思えてしまう程努力の多い時代の人々の子供たちで、それは本格的な稼ぎでもない。


 本人達はお小遣いの様な稼ぎで、社会の一員として認識もハッキリとでもないのに、勘違いをした気持ちを持ちたくもない。仕事に抱いている思いは大事な感情があるべきだと何処かで思っている。それは家族であるのに相手の事をよく考えない形から入る、愛情とは距離感を考えさせられる環境そのものだから。

 それにより不健全と、健全の配分は、その土地の仕事スタイルの風習文化により決まってくるのだから。土地事のその風習などは、そういった土地絡みとして覚えておく。仕事スタイルとは価値観と言ったもので、要所要所違ってくるのだと思えてくるし、その者達の発言する言葉は、その意思伝達の難しさに社会を感じ、虚構の世界なのに健康的な世界の雰囲気を作り出す。もどかしい、だけれどそれもその土地で生じたその土地柄での愛情である。






 一方通行な優しさに誤解されるのが煩わしいような愛情なのであれば、それが健康と言ったものなのだ。引きこもり当事者だった多くのモノたちは、幻聴を通して危険な発想のその後の患者の人生、その社会での立派な人々になる者もいて、その経験者である当事者はジャーナリストになる者もいて、現在の社会での家族の気持ちを的確に言い当てた。


 その社会風刺のテレビに投稿されたハガキである内容ではあるが、紹介しよう。



「『幻聴で動けない病気の子は親孝行はできにくい。働き盛りの聞き耳を立てる親は子煩悩。親子それはそれとて井の中の蛙で家族は平和なり』」と言ったものである。



 そういった家族は今では平凡な世界の象徴であるともいえる。その家族らは、平和な日本では社会から暖かくも風刺され、過去からの贈り物だけれど、未来の様な過去の記憶を持つモノ。そのモノであるような生前霊の、のりうつった幻聴の一部。そういったものが聴こえる引きこもりの方々。


 その様な日常に不満を懐き続けるような引きこもりタイプの特別な脳を持つ人類には、いつまでもその生前霊として自分そのものが、過去、現在、未来において、その自分の欠けた記憶のキーワードを自分らしい生前の霊で存在の記憶の証明をし、そこに自分がいる事を有言から解釈し、引きこもった自分の心の世界には、多くの自分の記憶からの存命人物が存在していて、その心の中の存命している全くうりふたつの自分は、その幽霊が社会の風紀を決定してしまうので夢告思想の中で眠っている。


 そういった世界の構築の礎になっているとして、それはその幽霊界の常識なのかなとも思っている。自分の世界の景色から、太古の幻の記憶として融け出した自分達。いつから霊は始まり、いつから霊はいたのか、分からない。それが霊では無く生前霊といったものである。自分の心の中の霊といったモノは、その意識の元の記憶を持ったまま、自分のみが見える幽霊となっていた。その生前霊はそのモノ達として自分が自然から融け出した時期の記憶は消え去っている。その憑依した人間の遺伝子の記憶にも残っていなく、その記憶の流れはとどこおる一方で、経験というものを捨て去っているかの如く、過去から来た未来はその記憶の増幅により開始のカウントは無くなっていた。その世界の時の概念のない開始日に戻っていくのは天国の窓を開いたのは、多くの場合、幽霊達である。



 その領域を人間はこう言った。



「宇宙の脳にあたる【霊水魚】の頭部を浸けた『地球人』」それがイメージとしては、私達の記憶にある海の光景に似ていると生前霊は言っていた。



 生き物とは本来、その柔軟な脳の性の欠けてしまっている人々程の、知的な生命体である。



 21世紀前後の人々は科学文明に片寄り、怪奇現象をまやかしであると否定し続けるが、日本の年号、平成以前の人々は特に特異な精神経路が出来たのでは、と思われる。



 そもそも引きこもりである現在の人々は、それらの心の症状のある中でも稀で、生前霊の様な怪奇現象を体験しているものは極めて珍しい。



 そのもの達は、怪奇現象を否定している科学優位の社会性の中で育った団体の中で【弱き心】を持つ人間であるのだ。



 そういった意味から人々は個人のようであるが、普段は集団で生きていると言った状況に落ち着き易いから、今の社会性は心の見えない生前霊の優しさで護られていると言える。だからネガティブ思考になると、それが極端に分かり孤独を感じられ易くもなり、それゆえに、世界へのアンテナを鋭くはりすぎない事などで、心や存在に対する可能性を学ぶ道徳などは、その者達にとって必須になるのである。



 それは決して健康な環境とは言えないのだが、健康を見据えた上での思想の筋道でもある。




 心のカタチに重きをおくと本来の生活に原始のような時代、野性的な精神を尊重した素朴な生活が、なにかとこの世界では便利で、誰からもそういった必要とされる価値を求められてしまうのであるのだけれど、そういった引きこもり世界における、自分との接点である通信網の情報に拘りすぎていると、それにたえられず、心のアンテナが真っ向から折れてしまったりする事がある。そういった引きこもりの事情のある心の弱さ、それ自体を否定する事になるのは誰でも同じであるが受け入れなくてはならない事でもある。



 引きこもりの多く出る時代。そのような社会性の育まれにくい近代の人達は、危機的状態とも言えるし、ある意味、人間の本能や欲、理性を全体として、価値観的に見た場合、足りない事があったがゆえの、不足したものをバランスよく、一人ひとり、または全体として補う為の、本来の文明で求められる心のサインである。



 物質のような半永久的に在るカタチ



 半永久的なカタチの確固たる保存先は、安心を目的とする人々の最大のテーマなのだろう。




 誰もが考えるが、現代では必須では無いこと。


 死や無の恐怖からテレパシーを保有してしまう危険な思想。


 誰かしらが、そうは言ったり、思ったりした事のある話の訳で、それは考える事の絶対では無いのだろうけれど。



 数値上、0であっても0を1と似ている

 感覚として捉える事が、生きる上での

 とりあえずの安心である 』


 一+


その気持ち2 2024/04/05修正版11


 その気持ち2



 私達の住んでいる場所、それは世界有数の観光温泉街『リトル日本列島』と言った幻想の霧に隠れた都市である。都市の名をハグレーズブロックと言う。


 その名は大地の女神·ジョナブロックからの由来であるこの平和な日本列島を象徴する街である



  【※注 リトル日本列島とは?】



 それは、この中世ヨーロッパドームと言った日本社会の中に出来た特設ドームその領地の世界の事を言う。


 特筆すべきは半径2キロのドーム状のとてつもなく大きい円盤形の大型集団的住居が日本中のいたるところに設置してあり、そのドームが世界中の人々の手により海外にも今現在増えつつあるといったところだ。


 そういった世界がいま広がりつつある時代なのである。このドーム状、円盤形の建設物は、その時代の人間が住む都市であり、いつになっても建築物は建設中の街であり、そこは土地の不思議さを沢山のものに感じさせる。


 このドーム世界としての役割は現実の日常に、日本や世界中で彷徨う魂の居場所を、國ごとに分けると言う事でもあるのだけれど、お亡くなりになったもの達の物体的な身体としての居場所を、別の空間に確保する事でもあるので、予定の天国都市計画推進委員会も、それを達成する為に発足されたものである。それは日本の特殊訓練を受けたチームにより、誰にも気付かれないような形で任務遂行される。特別な製造技術によっては紙幣に封印、投獄されていた幽霊を世界中の紙幣から捜索する事は途方もなく困難であり、人類の行き交う不思議な世界への道を開拓した功労者は、その惑星の偉人から人になってもらう準備の為に、その国の主に打診を取り、そのもの等を探し出す事に従事する。



 人生1000年時代の功労者達を紙幣の中へ投獄する理由は、近代文明の時代に、過去、前例を見ないような、とてつもない寿命の偉業を達成したもの達であったから。特に日常の常識空間を巧く生じさせられるもの達へ夢の中で打診をとった。先陣をきって注目されていた者達から、その計画は始まっていたようである。その計画は通称『フラットレイン計画』と専門家達には言われている。それは強烈な反発がある1000年時代の苦楽の大きすぎる時代に、どこの惑星の世界にも、幸福の空間を作る手助けをしてもらった人類の為に設置された計画である。それを宇宙全土に拡げる為には、その功労者達に使者を遣わせて、苦渋を嘗めるような体験をしてでも、その銀河の世界中にある遺体の保管許可書を夢の中で捺印してもらう為である。そのモノらをそれらの世界に向かわせる指針をとった幽霊になるモノ達によると、後にそこは、天国計画のあった世界だと呼ばれているようだった。今だけに満足できる脳の世界を好んだモノは、今現在の天国にいけない変わりに、新しい世界の現実に遣われる、現金の世界に投獄される。



 そこでの生活である架空のような不思議な空間の扉を開けた先の、奇妙な紙幣の絨毯が飛び交う世界。その世界は、お金によって社会に色々な人の心が繋がる事の出来る世界なのだけれど、その世界は紙幣で全てのものが買えると言った価値観でないと生きづらい。その国の観光名所である、群馬の草津温泉では、海外のものは草津の観光大使の粋な計らいにより、みんなで旅館に宿泊すると、海外の頑張ってる國の子供等ほど、この國の人々の住む世界の領域らしい個室を提供してもらえる。紙などの書類契約の世界であるのに、そこにあるお金の抽象的な意味は暖かくありがたい。


 『助けてもらう事、助けられてしまう事、助けてしまう事』それらの想いは【お金と言う概念】に、精神と肉体は徐々に癒されていく。どこかの主体性もどこかの人間も、精神と肉体としては、いずれも清らかな心になりはじめる時代はあるのだろうけれど。


 お金に対してどういった思いを抱いているか? その所存によって、肉体の不手際の感じられない自然な魂が、そこにはあるのだろうか。お金もさることながら、その様な感覚に、亡くなった立派な人達の心が感じられる事が、誰でも、功績と罰としての心情としては、相応しいかと思われる。




 ユフィー自身は思っているようです。


【自分の正体を知ってしまったら、皆、考える事を始めてしまうから】


 後々……言う事にはなるだろうけれど、その時にはもう皆は後戻り出来ないくらい応えを出している。みんな私達が私達じゃなくてはならない理由を知るから。一瞬一瞬に捉えたい世界からの感覚はあるけれど、それを支配してしまうように捉えてしまう力が、私にはあるのかも知れない。だから、その瞬間に全てを要約する事がなにかとても大きな力が働いてしまいそうで不安だし、それを要約しないで思想の単語として物語上の事と捉えてしまう、たったそれのみの事が、なにかとても安心だ。その時の個人個人の命を浄化する力を持っている者が、自分の時代から遠くの世界にいるのだろうから、今は謎は伏せておこうと思うよ。


 いずれ私の期待する者達はタイムマシンを作り、その時代の時の事実を探りに過去を知りに来るだろう。その為には徹底的にそのものらは正体を隠すだろう。


 こんな辺境の地域の奴隷商人と言った立場でさえも、大男は私の知っている、何らかの価値観を持っている。そんな蓄積された時代の人物。その正体なのだろうか……。



(1)中世ヨーロッパドーム


 公共の広場にて


 正午をまわったところです。

 この場所には『その者たち』にはむかう王女がつい先程から現れていて、個々の博識のぶつかり合う『常識の戦い』が語りの強い二人の考え方によって生じようとしています。


 これから、この広場は警察の目のない事で荒れ狂おうとしているようです。


「お前だって【この街の考え方】に賛同しているのだろ?」  


「それはそうだけれど」


 街を巡回中の警備員の目をかいくぐり出現した知恵者である奴隷商の大男。他の街から来たと言っているその大男は、手にムチを握っています。


「あなた他の特別区域から来たの?」


「......そうだな」


 今広場には大勢の民衆と奴隷商に売られそうになっている少年がいて、その子の母親はその大男と商売道具の奴隷としての自らの子の値打ちを交渉している最中です。


 どこからかやって来た奴隷商人


 そして


 ユフィーと言うこの国の王女。


 その王女は街人に化けています。



「あなたからみても本質的にはこの街の意味は変わらない。けれど深い意味で、この街の本質を理解できないのが、この街の風土なんだ。紐解けない謎に包まれているのが、この世界の街なんだ」


「……ならばこの街の風土やルールを知る必要があるな。この街の常識の中では、子供からでも、大人からでも、この國のそれなりの常識が大事だとして……この街で必要な法律を堅めた官僚たち。その発想や思想が他国から来る者には謎であるし、母国の御手本として、海外から来たものには何かととても便利であるとは思わないか?」


「その意味を分かっているのなら……。……そうね。分かっているようね。あなたとはディベートをしなくてはならないわね」


「ああ、やっかいだがそうなるな。ならお題を掲げようか。感覚的に1つ問うなら、この街で生きていく事の最低条件を言ってみろ」


「......この街には、この街の住人として守らなきゃいけないルールがあるわ。そちらのテリトリーのモノたちでもある奴隷としての子供や、その親にだって一人一人の考え方があるでしょ? そういった者たちが暮らす条件を望んだとするならば......だれでも何処から来ても、この街を好きだと思えたら良いと思うわね。それだけが、ここで生きていく一番最初のコツじゃないのかしら? と私には思えるわよ」


「最初のコツ?!」


「あなた街に住み、いざ他人を受け入れる時、認められない時はどうする? 私ならその存在を否定しながらも、それらの他人等を認められるように考える時間を、自分の日常の中で作ると思うわ。だけれど、それらを受け入れる努力と、否定する努力の両方をするといった、人間が人間足らしめる社会的ルール。他の街では無駄な努力と呼ばれる、この街での考え方。その根幹、『考える事は楽しいけれど、その感覚を独占してしまえると思う人が出てきてしまう事、それが人間の性だと気づけ無い危険性。それを神に対する冒涜ではなく、新しい神としての様にそのものに対する信仰心として捉えてしまう事。みんなが快感などと一緒の感覚として、その気持ちを研ぎ澄ましてしまう事。それはとても安心で、とても危険で、とても不穏な気がする』そういった、そこまで【完成された思想】それを持つまでには、色々な考え方を抱いたんじゃないの?」


「......?!」


「この街に訪れるまであなたは、本を読む事で他人の経験などを培った。その知識で世界のルールってものを考えるようになったと聞いているわ」


「くだらねぇな......女、よく聴けよ。ルールってのはいろんな大人や子供に配慮して、いろんな人々により考えて作られてるものなんだ。社会的ルールや思想云々ではないだろ? ......個人では変えてはならないのが、その世界でのルール、ひいては、この國の政策なんだと思うよ」


 ユフィーはうなだれた様子をみせます。


「......あなた分かったふりをしてたのかなって思った。……言っておくけれど、私は今日は元気がないの。長話なんてしたくないのだけれど、結局あなたにこの街の世間体はまかせられないの。話をするなら公共の広場で騒いでばかりいないで、私の興味の沸く話をして頂戴ね」


 この場でユフィーは賭けに出ました。


「大人になる前の大人のようなルール、それだけでは、生きる上での不安定な気持ちは取り除けない。鎖国だってそうだけど、日本人は特殊な事を特殊ではないように見せる。大人になったって子供っぽい事を普通の事として捉える事もそれだし、そういった現実に目を背けながらも、認める為に、日本の大人達は大人のルール等を時に確認する為にも、遊びとして、子供の価値を採り入れているのよね? わかる? 大人だって子供だって、常識が、どーだとか、こーだとか言って、殻に閉じ籠もる事もあるのよ?」


「……」


「この國の人々のように、自分達の仕事も似合ってるようで、場違いな仕事ばかり周ってくるのが、私達一般人なのかしら? 一般の中流階層の者達は明るい社会への冷めきった抗いで、お家で束の間の休暇。それならまだ良いけれど、そんなんじゃ出稼ぎに行く事もまともにしないで、生半可なやる気の無さを欲に変化させてしまったのが、この國の奴隷売買に手を染める人々なのかしらね? 私達みたいにただやる気の無い者とは違って、今のこの國の大人や子供は、自覚できない柔軟な頭の良さがあると思うわ。……そんな人生の安らぎを最優先している。精神の安定を生じさせるような、ね」


 不意に相手を見くびろうとしていたユフィー

 だけれど対峙している大男のこう言った発言『少し長い話になりそうだな。お前は頭で考えて答えを出すタイプのように見えるからさっぱりとする会話は無駄そうだな。ちょっとひねって頭の出来の違いを教えてやるかな......この世界の説明をしてやるよ』


「......上等ね。それって目から鱗が落ちる様な価値なのかしら?」






その気持ち3 修正版20 2024/01/25

 その気持ち3



 ユフィーは心の中でこいつをターゲットにすればぜったいに自分の思った事以外考える事なく、余計な言い回しだって直るはず。それは気持ちの上で何よりもスッキリするだろうなと。そう、『誰にも見えないし、自分でも気付かないような気持ちを』抱いてしまいました。それを大男は気付いているのでしょうか?


 少し様子を見ている大男は、


「この世界の説明をしてやるよ。この世界が何故、『幻』と呼ばれるのか……を、な!!!!」


 ユフィーは、


「望むところだわ!!」



 大男はジッポを取り出すと煙草を加え火を点けて、ふと独り言をいいました。



『幻、って言えば、マッチ売りの少女も……まぁ……あの話の出来事の感覚でいこうかな……』



 いそいそと大男は話し出しました。


「ふん。……今までの社会はかなり良くできていたもので……罪を何かしらで清算する構造だったよな。必要過多な本能を抑えたり受け流す為にも、何か必要だった。社会的な罰でどうにか理性の糧を、その大事な何かと、これといったものは何か、と考え続けた。そこで俺はある日本人の書物を手に入れたんだ。そこからある日本人の出した応えは……感情よりも……『お金』といった価値であった。感情よりもお金である。お金で全てを賄うって事は、少しの硬貨や、たった1枚の紙切れで、自分や世界を見直すきっかけに繋がるのだろうなと、その事の書物を読んで俺は思ったよ。その生涯をかけた人類に対する目新しい角度は、強欲と神秘的な観念を、たった1枚の硬貨や紙切れで、イメージさせようとしたその賢い偉人の発想だなとな。俺にとっては全ての人類の欲は、そこから始まった様にさえ思えたくらいだ。それは世界讃歌の欲を一部始終お金で中和させていく事が、感情で物事を取り決めていくよりも、不思議と心が興奮したり落ち着いたりする。そういった社会構造で育った子供達は、考えなくても、お金を稼いできてくれる、目上の者が居る事で、ぬくぬくと生活ができる。日本ていうのはそんな世界なんだ。そこで大事なのが睡眠欲、食欲、性欲や美しさよりも、お金である、と言った価値観の中で、人間が人間として生きる事。それ自体に死力を尽くしてこそ、大人の立場が活き活きと仕始める。子供達は大人の様に働くよりも、生きる事を自然と体感する生活が大事になる。外界からの刺激による純粋さを、この頃経験する事で色々な心の基盤ができる。それを大切にできる世界があれば、人間は大人も子供も役割ができる可能性のある世界が開拓される。世界が、社会が、加速させられて体感する。それも現実の世界である。だけれどそれとは反比例して、ゆっくりと生活が構築され続けているのが、本来の一番大事にするべき最小単位の社会であり、家庭である。この日本では、子供の時代にお金を稼げない時期があるのは、穏やかな生活に馴染む、生きる事、そのものを全身で感じる事、その為なんだろうと言われているな……。俺の故郷、リトル日本列島の大地に、とある『特殊なドーム状の世界』がある。そこに点在している街々にあたる界隈には、俺も住んでいる村があり、その場所は一般的に【国祭協都・連鎖国ドーム】と言われていて、現実の世界を小さく切り取った様な特別な領域だ。それは星霊の住む、日本全領域の面積の3.5%を占める特例区域で、それは日本の中核になる、特別養成10霊都市に次ぐ、外の世界と言われている。ドーム世界とは日本全体の中間である和平の世界と、この日本の界隈では呼ばれている。だが何故かそのドームの生活に馴染めないような人々の居場所も、ドームの外の世界で増えている。それは俺達の住む世界、リトル日本列島には、多くの貧困層の人達の存在している領域もあるのだが、そういったところは【外野光の世界】と呼ばれている『特別養成10霊都市』の外の世界であるし、『国際協都・連鎖国ドーム』の外の世界でもある。その外野光の領域は、リトル日本列島の領域に広範囲に存在していながら、お互いに関与してはいけないドームの先住人からの和平条約がある。ドームの外の世界には現実に何も目新しいものはないように見せ掛ける、世界のスイッチが空間の至るところにあり、それは人間が無意識に吸収している空気の仲間であり、それは通称、彷徨う霊のスイッチボールとも呼ばれる。その霊のスイッチボールが、体の表面の細胞から皮下細胞に侵入し、体内に吸収されると、自分のイメージの中にある世界と、その霊のエネルギーが反射反応を起こす。すると小さなトロッとした感情の種ができる。そこには歴史を重ねる事にリトル日本列島の【百色玄々界】と言った空想科学世界が無限に生じ始め全ての生命の夢を観る心にリンクする。この世界は現実の世界ではない幻である根拠にもなっている。今自分達の存在する世界は、その幻の重ねられた、究極的な幻からなる、無数の世界の現実。そこに今、俺達は『現在の人類が相応しいか土地ごとに【プリンセスのトリガーの猫】にその運命を試されている』そういった世界なんだ」



「……?!」








その気持ち4修正版6 2024/01/25


その気持ち4


「この俺のいるリトル日本列島の多大な情報から生じた冥界の女王ペルセポネには、本物の日本列島が、昭和の時代から築かれて行く世界の様子を、何処からでも確認していただく対価として、世界に対して日本側からの一斉鎖国を以前から求められていた。それが平成の日本だ。俺の街はずいぶん昔からスラム街の様だったから、他の街同様、世界の街の不平等化を促進し過ぎるものは、世界の秩序を犯したグループの者、世界を破壊しかねない街として、そのもの達自体や、その破壊する力、その身体自体の返還を海外から要求されていた。俺達の世界リトル日本列島のある区域の街は、その幻の冥界のルールに則って、地球上の青空の更に先、その宇宙の他の惑星で、宇宙人の星霊である【生前霊】その仲間入りも出来るかもしれないと、冥界の女神、ペルセポネは中世ヨーロッパで長く暮らしている冥界の王である夫のハデスに、地球の神として、宇宙人の対話を試されているようだった。その究極、魔と法の世界は、『幻の世界』にしか存在しないだろうと、現段階では言われている。現実のゲーム会社と提携を組んでいる神の霊たちも、その管轄区域には居るのだが、幻の世界で生成された『スイッチボール』と言った特別な超素粒子の中には、霊の素になる『クレハクレハ』と言った特殊な深凛界があり、化学反応の現象も起こっていて、人間の感情の素になっている。

 どのドーム時代にもフィールドの時代にも、そのゲーム中のキャラクターとしては、そういった区域の世界に存在しているのに、その立証が難しい例もあるんだよ。彷徨う奇妙でもあるそのボールはなにかと、そのボールは宇宙の歴史の中で悠久の深い眠りについていた。世界からは何処かで消えている様な、けれど何処かで不思議な音色さえ奏でてくれる。そんな感情のスイッチボールと言われている。それは長い年月が経った今やこれからの時代では『ビショップボール』と言われているシロモノだ。無限に繰り返された科学だけれど、科学のみではない、非科学的な本来の世界の在り方を、再現できる素質を懐くそのボール。その世界の中でゲームとして存在している人間には、その世界のユーザー、プレイヤーには、生きている生命体や、自然現象は幻なのであると思わせるボール。その幻の中で、淋しい霊の様な人間に憑依したスイッチボールの中のその、不安に浸る心から、悲しみの抑制が効かなくなった事で、その心の修復に祈りを選んだ事、それが何処からかの贈り物として、ビショップボールとして発現を許された。






その気持ち5修正版2


その気持ち5


「外から観れば、その世界に任されたそれは、世界の天のお堂、任天堂が世界制覇をした事により、過去の未来で『ビショップボール』と呼ばれていたものが、この世界に召喚された事で、その流れた時の事実を経て、人から人へ伝承した事により、その、液晶の中に立体的に映像を流した『ビジョンボール』と言うネーミングの遍歴名を辿った。

 これによって、これからの生命は生き様、死に様が変わって来る。色々な恐怖の価値は今現在、触れては何ら変わり無いのが恐怖の感情と言われている、そういった世界だ。亡くなる自分への恐怖と、人に対しての信用と、多くの人が期待もするだろう天国。その関連性は今どこにあるのか? といった風潮が、それらの界隈では噂されている。だからこの俺達の心中にいるビショップボールといった星霊が、半分俺達の人生を子供を育てる様に、温かい眼差しで視察をしているらしいんだ。

 その世界はビショップボールから発生した感情であり、それを研究していた科学と魔法を礎に宇宙を作ろうと製作された、人類夢幻ソフト【ドーム・フィルム】このソフトとしては基本プレイヤーはプライバシーの侵害になるので、本格的に任天堂が動かない限り、プライバシーの整備された天国にはなりにくい。それでは優しい世界の感じにくい、空虚とした世界ばかりになってしまうのである。だから今こそ世界の不条理を変えるために、地球には新たな変更手続きが必要であり、それを変えていくのが多くの人々に想われている、任天堂の役割なのである。

 世界のソフトウェアが天国造りに動き出さないそのイメージは、一般人から観れば死にに逝くようなもんだとも言われている。それは冷えた世界に映りもするし、あまりにもこの、俺の故郷でもあるリトル日本列島と、その俺の住む村である小さな集落の小さなゲーム会社が産み出した、世界をドーム状に見立てた、模型の記憶の片隅に忘れ去られたドーム・フィルムと言ったゲーム世界は、幻ではないけれど、現実の世界でもない、そこから始まる不思議な世界、取るはずのないものを取った世界。つまらない世界だと知る事になるのだろうな……。それらはメディアミックスに入りにくいし、それらは知名度の無いゲーム世界と言われ、この俺の村にもあるリトル日本列島と言った他のタイプのゲームにはない現実の建物の屋上に設置してある貯水槽の中にひっそり作られているリトル日本列島。それはゲームマニアの中のコアなファン等にしか面白いと言わせる事が出来なくなった。俺の村のそういった磨けば生まれ変わりそうな様変わりさせてしまう様なマニアックなソフトの遊び方は内容自体、理不尽な事が多い。それらは一般受けされる事もなく、同梱されているミニチュアの模型の日本列島。その模型は、ただ同然に購入される事もしばしばある。俺もそのソフトは子供の頃母親に買ってもらったんだが模型のリトル日本列島は同梱されていなかったので近所の中古ショップでホコリまみれのその模型を安値で買った。そんな一般的には普及していない、していても売れない俺の村発祥のゲーム。つまらないゲームと言われる質の悪いソフトだ。そんなソフトには触れる事のない、メディアミックスに乗った他の土地のライトゲーマーは、新たに開発されたソフトやハードには期待が持てると、この村のつまらないゲームを知る事さえない。

 反面『ゲームの中に存在まではしたくない』そういった感覚は世界中にあり、俺の村にも極少数だが居る。そこから逃れようとしている人々は、それが都市への憧れの気持ちとなっている事にさえ気付かない。もしそういった村で開発されたソフトの質が一般受けすればするほど、この世界に爆発的に、流行に敏感な現実が現れる。それが物理的に卓越までいかない人間の欲深さの愚の骨頂として、物理現象と精神現象の融合した、あらゆる者におじけつかない時の事実にドームフィルムと言った特別な世界の一部となる惑星システムの製作が、どこもかしこも流行り出し、ウイルスの病が蔓延するように、ダイナミックに世界は変わり始めたし、これからも変わりはじめるんだ。だからその村から『生きる事』と『死ぬ事』に感覚的に依存し過ぎると多くの人が流行り病に汚染されているのだと言われたりするのだ。だからその事柄の心理的、肉体的な危険な病はウイルスの蝕んだような町や街に発展して行くこと、その長い時代を背負う領域としてのシステムを『世界開発機構』。その中での信用を勝ち取る為に、都市の官僚からの指導により、優先的に既存のソフトの世界時代システムの開発から、続かない未来を優先的に選別して救う事に、手を差し伸べる事『それが俺達、真実の愛情の仕事』それは現実の空間に幻の空間を建築して、真っ暗な宇宙に溶け込んでいる時計仕掛けの地球に、一次的にその世界を封印する。

 世界の時間の流れとしては、空気を巧みにコントロールする事で記憶を消去すると言った感覚で、気持ちを整理出来る時代が来始めている。その先駆者の作り出した空間の開発陣に言いたい事は、意外と切ない感情も残して、体感できる状態の方が良いし、それを恥ずかしくないように学業で習う事だけでも良いし、泣いてしまう程の技術を得たいなら、自宅で個人的に、趣として自分なりに最適なものを通販だったりテレワーク等で、学ぶ事に他ならない習い事にあくせくする世界も大事だろうな……そういった時代がこれからありそうなのが、今の幽霊等の消え去りそうな、幻の存在だったと思われる日本等の、和洋折衷の心霊文化から生じた、その幽霊などの期待値の大きい日本世界の文化である」






その気持ち6修正版19 2024/02/11


その気持ち6


「今までは村発祥のソフトは、ゲーム性自体も成り立たず、ゲーム会社の利益よりも、一般にそのつまらないゲームと言われるソフトを、意味もなく拡散させる目的で、予算との採算が合わない宣伝費用に社員という民はリスクを請け負っていた。そんな中小企業は、莫大な利益が目に見えている他の大手ゲーム企業の作りしそんな世界が、新たな出発点として捉える事の出来るゲーム世界と、バーチャルな世界の節目を迎えているようではある。特別養成10霊都市が世界と、ソフトの心理的側面の開発に余念がなかった時代。そもそもリトル日本列島でさえ、多くの節目にそういった時期はあった。考え方は、世界中のゲームをビジネスとして繋げるネットワークである。俺自身はそのビジネスに参入したゲーム企業ではないが、それに関連した職種に就けたので、俺みたいな世界を造る新参者の製作陣にとっては、この俺の立場もまんざらでは無いなと思ってはいるがな……。


 こんな奴でも良かったんだなと思うやつもいるだろう……。他の担当地域の管轄は、やはり周りには、こんなタイプは多いんだろうな……。大手のゲーム会社に就職するより、次の作品か何処かで自分の想像した世界を作れれば、自分の世界を表現できるはずだし、それが世界を生み出す事になるのかな。そんな玄人製作者には子供の頃に思い描いた消えてしまった様な感情に逆らう事なく、自分の発想に自信を持ち、そんな気持ちをいつまでも大事にする。いつまでも、いつまでも気持ちが、ずっとその気持ちが続くようになったとしても、そこは掻い潜ってきた挑戦者の気持ちも忘れずにその心で。だけれど、また、新たな気持ちで玄人の気概も大事にする。創造の担い手とはそんなもんなんだろうな……。作者側はベテラン製作者のそんな考え方を見て、それは透明感のある心がけであり、そういった者がいるゲーム企業を俗称『心の企業』と呼んでいるのだ。だが、それをみんないずれも悲しんでいるのだ。それは冷めた現実と比較している気持ちが、この世界に存在するのみの民にはあるので、ゲーム以外の世界が冷めている。そんな気がしている。ゲームの登場人物のプレイヤーには、プレイ中、この世界が何処にあるのかといった疑問があるのは極自然で、創られた、ではなく、造られた世界がこの時代の前後にある事は、危険な発想であると思い、異世界から来たプログラマーはそこに始まりと終わりといった概念的世界を人間の感情に生じさせて、そこに挑ませた。その理由は知っているか? そこの女!!!!」



「それがないと、世界が始まらないから……だったわね」



「だけれど、だ。それが一般的に認められる世界になるとは、今の時代、誰も脳裏をかすめる事さえも無いだろうな」




「それは一般的にゲームをプレイする事が目的では無く、そこに存在して、生活する事に楽しさを見出しているから……」




「そうだ、だから一般的に製作者の立場は以前ならばその世界に、日常生活がある事を認めたくは無かった。そこで認める程の心があるなら俺達の商売は人を痛めつける商売か? もしくは回復か? そう想うのは……人や生命が死ぬ事を認める気持ちを抱くのが生命だからだ。俺達は自分のどうにもならない日本列島での常識の生活、それを『過去の日本列島』からのメディアミックスにより、日本の中の人類を、他の世界から隠し、謎の世界に導くために、その魂の形をハックするフォルムハックと、その未来のような過去の幻と、過去のような未来の現実の嘘のある世界。その仮想現実に幻が嘘といった既成概念に常につきまとわされ、そのいつから発生していたかわからないような幻といった常識を幾重にも重ね重ねして出来上がった小さな物理現象から幸せを生じさせる惑星が始まった。ゲーム会社に入る理由がそれと似ている者がその業界の頂点に多いらしいその世界。そこに続いては、それらが世界の製作者サイドへなる事で、ゲームはゲームといった寂しい虚無感に、幻といった想像の現象を捉えて、その想像的な瞬間に世界といった物語が発現するようにした、それを捉えたのがTVゲームである。プレイヤーはそのゲームの住人になってしまえないかな? とは思っていたりするわけだな。敢えて聴いた言葉でいうと……『僕達はどうにか楽しい世界だけでなく、新しいゲーム世界史を作ろうと思えるのも宮本茂さんがいてくれたからだ……』俺はその宮本茂という『宇宙人の本気』にたえられなくて、世界中で流行るゲームの製作者の道は歩めなかった。そんな気持ちじゃユーザーやプレイヤーの大切な世界を奪ってしまう。置き去りにしてしまう。全ての人々、ゲーム以外の畑の変化さえ起こさせてしまう様な影響力。本物の製作者とは面白いだけを追求するのではなく、本当に大事なものは、最後の応えは、多くの人との協力のみではなく、個人としての脆さも受け入れられて、その本人が自然な心で自分の死を受け入れられ、全体の死も受け入れられ、その世界の終焉を皆で決める事さえも、お一人、お一人が認められるくらい、現実をしっかりと作り上げ、自分の許容範囲を知る事。そういった欲の終焉さえ、みこしてしまう、そんな変化にいとまがない現実のリアルな傷の生じる世界。そんな現実さえ越えた事が、いつのまにか出来たゲームの世界。宇宙の核心さえも捉えてしまいかねない、この世界の現実の空気さえ作ってしまえるゲーム理念は、一般的には明文化していない。それはこの世界に天国が存在しているか? といった可能性がいつまでもあったとして、それが世間一般に、その所在を認める程の情報からの確固たる世界。幻と現実の世界の極みにもなる、幻世界の住人と物質世界の住人が、この世界の特別養成10霊都市と国際協連鎖国ドームの、それらの世界の住人が、お互いの天国の利用者としてお互いに補える関係を維持できるか? そういった事を考慮したうえで『スイッチボール』が現れない限り、今の社会は、『時間や空間には囚われている』と宇宙人や未来のものには思われてしまう。……だから考えの浅い日本の文化に触れた21世紀の地球の人類は、世界を幻としても、物質の世界としても、親も子もいつまでも家の中で水槽の金魚のように、気持ちの良い状態でいられるんだよな。過去からのゲームの世界遺産、それは子供にお金を稼がせてはいけないといった、理性の感覚的な社会ルールにより、そのお金の価値そのものは、子供が大人になるまでに、その思いのたけは累積される。そういった事からでも、心には浄化という観念が生じ易いらしいからな。俺らのお金の価値感覚は欲により、目まぐるしくもある。けれど、お札の偉人の世界と言ったものは、お金から神々しくも漏れているし、そのいくらかの感覚、それが鉄壁な現実の社会の価値感覚として、身の丈を覚える感覚として、貫禄ある幻の世界を越えた、現実感の世界として樹立する。真の多種多様な世界は重なり続けた物事により、余映封鎖されている。それを教えてくれたのが、俺の祖国でもある隔離された領域、近代日本を模倣したリトル日本列島の國でもある。そのリトル日本列島の文化は、本当の日本列島よりも優れた文化を持っている。その國は過去の日本列島の偉人と、どこから来たか分からない見えない偉人が、リトル日本列島の中で育んだ、肉体的にも精神的にも健康なその者達が【文化を健康的に、広範囲に構築する為に、障碍者の立場の交替をする】。それは過去の日本の先人達の魂や霊という知恵を土台に考案された霊の世界なんだよ。その世界は何らかの理由でそれを本当の日本の世界に漂着路をインプットさせるために、その時代時代にフィットする価値として、お金の中に別の世界に行く小規模な玄関を創造する事が、平凡で温かい今の世界ではベストだった。その世界は何処にでもあるようで無さそうな、お札に扉の付いた世界ではあるのだがな」




「とりあえず聞いていたけれど、よく分かっているのね。……それらは職業として流通困難な、未来の時代の神様の居る世界であるのよね。その発想はいつの時代からか日本のみに留まる事の無い思想学を生活水準として置き、余りの出ない世界を望んでいるモノたちには不服の無い世界的な哲学の発想ではある。それは、その日本の古典の発想をうまくその後の天国である、リトル日本列島を世界に拡げる事の許された、過去の土台となった素になる唯一無二の日本列島のアイデアである。それはメディアミックスという表現から輩出された過去に前例の見ないような世界和平戦略で出来た日本からの世界らしいけれど。今も構築され続けている……この世はそんな世界らしいわね!!」




「その通りだ。それは今の俺達のドーム世界である現在の日本列島だけでなく、……未来のような過去のお前達の実存する『日本列島』や、海外の神様が居る世界の価値基準に当てはめる事の出来るほどの、文化価値のある地球上の世界は少しずつ変化を加えながら、いたるところにある」



「……私だって命が惜しいから言うけれど、折れる事の許されない未来からの情報を私達は知っている。そういった立場なのよ。その担当区域の城を私は担っているのよ。だからここで終わるわけにはいかないの。この街の時を止めたくなるような子供の頃の感覚は誰だって懐かしい。だけれど人は生前の大人としての心をいつまでも知りたいし、それらを懐かしめている、弱くも人間らしい心を保っていたいし、生まれ変わっても忘れてはならない気がしたから、この土地に私は居るけれど、私自身本当にこの領域で誕生したのかが分からないから」




「それはお前自身が思った事だろうよ。俺もそういう文化は大事にしたいと思うがな……。世界の精神文化が崩壊しかけた事があった西暦2000年代初頭。それは神の遺伝子が見付からなかった事で、病む事の意味を最大限考えさせられた人類。生まれる事と死ぬ事の意味。換えられなかった技術が発端だったんだよな。病気の完全治療を認めない事で、優しさや愛情の意味を失わずに済んだ。それを免れたとしての、人類は大長寿の地球上の生命となった。俺はそれを大事にしている文章を明文化してない世界があると、そこに注文を促す。それが俺達の仕事の発想の素だ。そう言った仕事をしていると、子供の頃に戻りたくなるのよ。過去の偉人達が、漫画やアニメの擬似的世界を大人達に頼んでたりさ……。だからリトル日本列島の文化でも、その文化を懐古して、紙の中や、液晶モニターの中に楽しさを生じさせたのよ。保ち育てて行くのは、地球の中に出来た天国のような立場の俺達の世界でもあるからな。俺達やお前達は過去から来たのか、それとも未来から来たのか? それは俺達にも分からないからな」



「あなたの街も今その情報辺りなのね……私達も世界観の知識はそういった情報辺りよ……。あなた達の言葉は今この街で私達を監視している、彷徨う霊のスイッチボールの記録により、この瞬間は明文化されているけれどね。確か過去に沢山の神様の立場と自分の立場を交替できる、日本の見えるようで見えない文化を、無理矢理発展させようとしていた人類もこの世界に居た事も知っている。あなた達はそれを具体的にしようとしている。そういった巨大プロジェクトは任天堂の様な大手に任せればいいと思うけれどね」



「俺もその通りだと思うよ」



「今まで神様そのものを具現化するのは、その時代はまだ来なくていいかな、って思っていたけれど、自然の恵みさえもすべて具現化しようとするのは、宇宙を冒涜している。とても危険な発想だと思うわ。






第2章 その気持ち7




その気持ち7


 過去にあった日本の文化は死んだものの魂を自分の感情として見なした文化……そう聞いているでしょ? それはそのままで良いのよ。それを目に見える様に具現化しようとするなんて、とてもおそれ多いんじゃないかしら?」


「この国のものでもそう思うのか……。それは俺達のリトル日本列島に先駆けて考案された、過去の無限の生命体かもしれないし、生まれ変わりかもしれない生前霊。それらが何処に存在していたかわからないから。……生前霊そのものが神と言ったり、本人の一部であることを認めたりするものだから、そう思うんだよな? 海外の知恵のあるモノから考案された日本のイメージは、以前は侍だったが、これからは【不思議な最後の砦】になるだろう。時計仕掛けの国である空海魚の考案国である日本。それには海外から生前霊に対してのアプローチがあり、万人に対しての何処かに存在しているはずの【グレーインク卿】への愛のアプローチでもある。そこには目に見える魂の具現化現象を、人間そのものにハッキリ見せたくない魂が、幽霊として意識を持ち、亡くなりそうな人間の意識を、それら幽霊が、自らの精神体に憑依させて売りさばいていた様なアニメから発祥した文化。その肉体が亡くなっていく人間の不安を取り除く世界は、理屈では俺たちの國も解ってはいるのだがな。ゲームに出てくる様などこかの社長が発案したシステム。そのシステムは、存在のあった人間等に霊といった、何も考えないような精神帯の、抽象的な神のような概念を生じさせた。この奴隷商と言った職業は活きた幽霊に、生きた人間の方が意識を乗っ取られない為。そのために、幽霊が憑依してはいけない子供である人間に憑依してしまった、カテゴリーエラーの悪霊を根治させる為の、『ゴーストヒーリング』といった職業なんだ。カテゴリーエラーと言われるような霊の心、その【欲の濁り】を、酒の苦味を味わう様に嗜む。その嗜みの起源は諸説あるが、俺達の職業に通じる過去の日本等の風習として始まったらしい。分かっている事は、過去の歴史の中の大人に通じる。理性的な価値観を育てる事が出来るのが社会生活であるのだが、それを過去の娯楽であった日本の居酒屋では描かれていて、日本からの社交場にある、とある国のお酒に依存したサラリーマン達である。それはこの時代ならお酒をこよなく愛するサラリーマン達には、漫画やアニメが好きな俺達なら、大人としての死に対する考え方をそこに求めるのは……正しい気持ちだろう? ……そうは思わないか?」


「……サラリーマン?」


 ユフィーはつい、その言葉に迂闊にも納得もしました。

 この街以外の者にも、死を怖がる心があるのだな、とも思ったものです。

 もしかしたら大男の職は、よくよく考えられた立場の職業なのかな? とも疑い深いユフィーには思えました。


「……子供には大人になってからじゃ得られない、街から溢れ出す色々な欲、あなたの言うようなごう慢な欲に対しての誠実ともとれる気持ち。そんな別の国からの社会的な暗黙のルールは、それが脆くも崩れてしまう無意識化であるならば……。そのようなごう慢な気持ちからの人間の性を無視できない、あなたの言うような、死んだ後の世界からの、彷徨う生前霊などを……ルールとして見てしまえるような立派な社会が何処かの街にあるなら……。子供達は優しい心の社会で育てる時代が来たのだと言えるのだと思う。あなたのような大人の意見には納得できないけれど、そのゆうれいの存在自体もわからないから。霊など、それには日本中が少しずれたものを感じてしまうのが今の世界。だけれど、そんな屈託のない幽霊に対しての気持ちの純粋さ。そんな感覚が世界中の大人達には子供といった時代を経て皆にある……と思えるわ」


 大男は何故かニンマリ笑みを浮かべました。


「その通りだ。だから、俺たちの仕事は成り立ってんだよ。子供達が大人のたいそうな欲に埋もれたとしても、幽霊がいる事がわからない時代だとしても、死後の世界をいつか誰かの多くの人々の手によって、誰でもがその天国に迎い入れられる為。そんな現代の人々が世界を作る事を忘れないでいられる気持ちを抱き続けていられる為にも。子供が可能性の境目に悩まされ過ぎない為にも、俺たちの立場は必要なんだ。だから、子供達にはいつか自分で考える事を俺の所で学ばせ世界からの情熱を知らせたい。それだから、金を稼がせてやりてぇんだよ。どんな汚ない金でも、自分達でその金を使っていけるようなルール、その考えを一人一人が養っていけるようにな!!」


「? その想いは子供達自らが考え始める事は、今の段階では出来ないの?」


「…………ま、子供達の思いを通すなら、今の段階では無理だ。『お金』の意味を考えられる気持ちがあるかないか、そういう事ではあるな。お金の事と言えば、そういった事に対して俺達大人は、子供達が情報過多の世界で考え過ぎる事をやめさせる。それで落ち着き始める事もある【人としての気持ち】。そのお金と心の関連をちゃんと受けとめて、自分で稼いでいけるようになるまで。そういった自立ができるまで俺らが子供達を保護してやる事……それが、俺達からの子供達への社会の学びとしての贈り物なんだ」


「慈善事業みたいに聴こえるけれど……あなた達はそういったものなの?」


「そうだな。……そういった事ではある。俺の地元で言うところの作業場での教訓だが、その時代の世界の印刷技術では絶対にあるはずのない製造法で、偉大な著名人の魂は慈善団体の人物のように、人に奉仕しその偉大なる業績を認めてもらっている不思議な世界の時代がある。その者らは時代時代の採集された魚の仮面を被り紙幣に化ける。それは『絵画が紙幣として存在していた時代』の矛盾した不思議な街の存在を匂わせている。その荘厳な印刷物の交流は街などにあり、何枚もの街の中の雰囲気として、そこから出る事は許されない。福沢諭吉しかり、渋沢栄一、津田梅子、北里柴三郎などだが……」


「変な捉え方だけれど……お金以上に頼りたい者の魂が入っている長方形の紙。人類史上希に見るお守りとしての紙。安心を形にした紙。それは稼げる人も稼げない人々も、それを求めている根拠になるわけね」


「そこで培われる、生活の中での情けの入ったお金。『どこかの街の【時間の止まったような瞬間に存在した世界】そこで生じる心の黄金率』。その止まった世界は俺が体験しようのない世界だった。これからその意味を理解してもらいたい、絵画、もとい日本のお札の中の何処かの人種の人々。それが人類史には所々に天国や地獄があると言った証拠として残っているんだ」


「矛盾した絵画としての街……黄金率? それじゃあなたは子供達に絵画のような美しさを求めているの? ウソでしょ? あなたは自らの考えや思いなどの思想に自惚れているように思えてならないのよ……」


「チッ、頭にくる事言う奴だな……」


「私にはあなたが現実感のない話をしているように思えるわ。それは……私の読んだ事のある学芸書の言葉であるけれど『【現実で飯を食う】とか【芸術で飯を食う】とか、そんな社会で生きるって事は、現実から新たな気持ちで、その生命の息吹の芸術を改めて参考にしていても、そこに現物としての型くずれを起こさせない、絶対的な現実で生きている感覚があるのか? そういった現実から得られた感覚で、あえて芸術へ気持ちを向かわせるのであるならば、そこであなたが心の努力をすることが足りないことで、現実の中に芸術を設けることが出来ないのだと思わないか? 現実から芸術の心を得るような思想を持てないから、現実を見ていないと言われるのだろ? もしも芸術と言ったものから現実へ動かせるものがあるならば、それは現実での常識を知ってからだろう。物体からの命を、投影出来ない現実の価値観、その美しさを知りながら、そこでは、芸術からの命の固定観念をうまく現実に採用出来ずに、【現実と芸術の融合】を努力すること。そこに生き易い生命感の漂う生活になる努力をしないでは、それって人生の筆に乗る事をサボっているからだろう? ……と思われるよ。それを言われるのが嫌なら、お前自身が現実で天才になり、芸術のモナ・リザを描けよ。世界はお前の考え方を認めるかもしれないぜ』と」


「俺の書物にもあった有名な言葉だな……。ならば、この機会に、これから絵画のような美しさを、現実がどこまで保持していけるか? 現実の中でどこまで時間に関係なく、この国の教訓とも聞いた『常識の健全性』とやらで、どこまで美しさの価値をお前が貫けるのか? それを、お前自身で試してみるとするか……」


 大男は先程と同じようにまたニンマリと奇妙に笑いました。






その気持ち8

 その気持ち8


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 大男はそのムチで少年を叩く寸前でした。


 警備員が巡回を終えて帰ってくるまでまだ時間があります。


 少年をムチで叩こうとしていた大男は、その少年の母親に余裕の表情を見せると、金貨を何十枚か渡して、奴隷売買の取引は終了してしまいました。


 先程まで二人の会話に耳を傾けていた護衛兵ゲタウリは、怒りを抑えられずに、『この街の情報を遠方から操作しに来た者か?! それならば、容赦せんぞ!!』と言い放ち、自らの鞘から剣を勢いよく抜き出しました。


 ゲタウリはその己の剣を見て一瞬たじろきました。

 その後、大男の方は、


「ははは、なんだその剣は......そんなもんじゃこの小僧に対する脅しはやめねえし、俺はこの仕事はやめねえからな」と言います。


 ゲタウリは顔をこわばらせて、


「くそっ......クッソォ!!」


 その剣は錆びついてぼろぼろになっていました。


 あたりに震え始めたゲタウリの悔しがる声が響きました。


 広場に集まっている民衆達は、一人一人が恐怖心でいっぱいで、誰も『助ける』といった行動まで勇気が出ず、泣き始めるものばかりです。


 ゲタウリの不始末で、事態は大きく悪化してしまいました。


 (2)


 ユフィー王女は気丈な態度を維持しようとしていましたが、本音は「自分達はもう助からない」と言った恐怖の気持ちでいっぱいでした。


 その場から逃げようとも思いましたが、身体がついていかず、ひざが震え始め、身震いが極端に大きくなっていきました。


 ゲタウリはその王女の様子を見て、意気地の無い自分に腹が立ってしまい、そんな自分が許せなくなり、意を決して果敢にも素手で大男に向かっていきました。


 ーーところが


「よ、余計な事をしないで! 来ないで!! わ、私がこの場は静めます!!」


 と言った王女の震え怯える声に、ゲタウリは事態をのみ込み、正気を取り戻しました。


 ゲタウリは護衛といった立場ながら怒りを抑えられなかった。無駄に強気に出ていた行動があだになった。


 そう思えてしまったゲタウリとしては、それ以上、大男に対峙出来なくなりました。


 その怯える王女の声に護衛兵のゲタウリは、まだ若かった自分の脆弱だった心を思い出してしまい、再びその頃の恐怖心がよみがえってきました。


 その場でゲタウリは恐怖感と悲しみのあまり、嗚咽を何度も何度も繰り返し続けました。


 しかし、そんな声や態度に関心がわいた大男は、俺がこういった態度に出たらどうする? とゲタウリとユフィー王女をさらにたたき落とす発言をし、傷つけるつもりの無かった商売品の少年をあえてムチで叩く事をはじめました。


 母親は慌てていましたが「仕方ないねぇ......お金の為だからねぇ......」と、苦笑いをしています。それを見た少年も母親に対しての愛想笑いのように微笑んでいます。


 大男が少年をムチで叩きにかかると、護衛兵のゲタウリは強気を維持できなくなり始め、土下座をして大男に、命だけは、と嘆願し始めました。


 数分後


 大男は何度も何度も少年を叩くうちに叩く事で、少年とユフィー王女の泣き叫ぶ声、それ自体を耳にする事が何よりもの快楽で、心地よくなっていき、よだれをたらしながら、ムチをとめられなくなっていきました。


 王女のユフィーはその場の恐ろしい空間に

 どうしようもない情況で泣くしかありませんでした。


 王女の姿をじっくり見た後、大男はその光景に心地よさを感じ、とろけはじめてしまいそうな表情で、場の空気の破壊を堪能している様子でした。



 (3)


 その奴隷商の大男は回りの民衆の様子を見て、ユフィーの泣き顔を眺めた後、こう言いました。


「俺は大人達が子供たちを性の対象にある者として見始めたアニメを子供の頃から見ていて、自分自身のその気持ちに興味が湧いたんだ。そこで怒りや憤りを感じたが、逆にそこに快感さえも感じたこの俺は、この職業に就けたんだな。俺の元に来た子供達の親は、子供達に新しい価値観を取り入れられる事を望んでいるんだ。今じゃその思想に抵抗している法の僧侶達の世界は、この区域ではタブーしされている程、衰退してきているのは知っているだろ? 憲法の警察の領域でさえ俺の様な者が生きている街が、間違いとは言い切れないと言っている。それを旅をしながら見てきた俺は、俺の地元の街などが間違っていると言っている別の街を自分の國のルールでぶっ潰したいと今では思っているんだ。だから、そんな区域をてんてんとして、奴隷商の仕事をしているんだよ」


 ユフィーは泣いた事で焦っていましたが

気丈に振る舞いこう言いました。


「そんな話がまかり通るような國は、世論としてはどうなのかしら? 悩みごとが多くなってしまわないの?」


「だから俺の故郷の様に、無駄な事は心配しない法律のある方が、安心のできる社会なんだ」


「......本当にそんな領域など、そんな法律がある国などあるの?」


「当然だ。そんな世界が珍しい訳じゃない、そういう国は新しい価値観の上で成立し始めているし、そんな街が何処にでもあるのも俺は旅をする事でわかり出したんだよ」


 大男は自分の発想や心の在り方が誰よりも優れている、と思っている様なそぶりで楽しそうに笑い、饒舌に語りました。


 ユフィーはその話す大男の発言を聞いて悩みましたが、その饒舌さにさそわれて、心のこもらないような笑みをみせている奴隷の少年や、幼いようにも見えてしまった泣き叫ぶゲタウリを見た直後から、あまりにも今までの自分の常識の範疇からかけ離れた歪んだ状況がこの場に出来上がってしまった、と思いました。


 それからは心が空っぽになっているような笑みを浮かべている奴隷の少年に、なにか人間としての不安も感じた。それを思うと目前の男の不思議な発想からの発言だけではなく、自分のあまり意識していなかった街社会の中での人々に支えられた私の生活で、その男性の大きな体格といったものに、恐怖を感じていなかった貴族社会での、私の立場としての常識さえも不思議に感じた。


 そこで無意識に獲得していた、無邪気な平和を象徴するような、無垢で偉大な王女としての自信。それが成立していた王宮での生活。


 それが歪み始めたのは、どこからなのだろうと思い、今までの王女としての自信は脆くも崩れてしまった。そこにとても大きな混沌とした恐怖をいだいた。


 そういった予想だにしなかった状況が、目の前で現実に起きている。それがいま現実として分かっていることだけに、その点が一番、常識的に危険であることも感じ始め、死というものが脳裡をかすめた。


 その普段思わない、思ってはいけない、普通の感覚を欠かしてしまう情況が、今この場にあること。


 そこに悪い意味での常日頃には、

 今まであり得なかった恐怖

 それを再認識してしまった。


 切り替えのできない状況に異なる

 社会常識のような恐怖を覚え、

 意識が遠のいて行きました。


 社会の常識が分からなくなってしまった。


 ユフィー王女はそれから大変な事にとても

 不安になり失神してしまいました。



 (4)


 ユフィー王女は今、気絶している。


 だけれど、気絶している最中にも広がりある思想を続けているようです。


~~~~~~~~~~~~~~~



 私の常識の無さは城の者にはよく指摘されている。だから常識の傾いた思想には、心のどこかで自信を持っている。大男との価値観の相違を知っても私は怯える事の弱ささえ無くなれば、ちゃんと面と向かって対決できる気がする。それ以前に私の親の時代によって、この街特有の性と暴力は開放され、この国の社会性は大きく傾いたと聞いている。


 今はその傾いた社会性にのっとって生きているのが、この街の人々の生活。


 大男の持論であったその性と暴力は王女である私には内心、頭にきたけれど......。その得意気な大男のさまに応じるべきなのでは? と思ったし、安心する私の学んできた思想って、今が話さなきゃいけない状況なんだ......と、その現実に怖くなり、今ここがどこなのか分からないけれど、先程までの奴隷商との会話を思い出すと手足が震えてくる。


 最初は手足が震え始めた、その後、心が震え始めた。それは、大男のいるこの状況に恐怖してたからだ。そう思うけれど、今現在この状況の中、自分の思想を採り入れるべきなのは、【今】といった時間が、1秒1秒、私といったものが、生きるか死ぬかの分かれ目だから。今現在の自分といった私の時間が、終わりを迎えそうだからだ。だけれど私は今、時間との戦い以上に、自分の中の常識と、国の外からの大男の常識とを、どこかの世界で戦わせなくてはならない。そんな立場なんだ。



 (5)


 寂しいけれど、今、この国の常識と私の常識が合致する訳では無いだろう。けれど、私の知っているこの国から産出した教養で培った【貴族社会での常識】を、夢から醒めても意味を崩す事なく、正々堂々とした発言で言えるかしら。だけれどそれが街の常識にも当てはまるならば、私の意見以上の意味を持たせなくてはならない。奴隷商の大男相手に【私の街の常識】を、勝たせてあげなくてはならない。


【その私の知識からの経験上の常識観を、こういった公の場で発言したい、それを現実にしたい。私の本当の強さと本当の弱さを、民衆の皆に知らせたい気持ちになったの。弱さを強さに変えるような言葉が、今のこの状況では民衆に必要なんだと思えたから。今この情況で私自身がそう想えたからそう考えられたの】


 今、そう思った事で、その弱さは自分の気持ちの中で強さに変わっていく気がする。この感覚のまま現実に戻りたい。


 ユフィー王女は目を覚ました時、誰かと話している最中でした。起きながら寝ていた様な感覚は、自分を包み込んでいた様です。


【大男も話が通じるようだ】ユフィーは、その1つの手応えあるこの答えに、自分で納得する事が出来ました。そうであれば強くなれる、そんな1つの感覚的な思想に気付いたのです。


 数秒後のどうなるか分からない恐怖と、釈然としない状況を根もとから覆そうと、目を閉じ、これから数分間、生き残る決意の覚悟をイメージしました。

 ユフィーは気絶から起きる数秒前に、これが合ってる気がする、と思いながら目覚めます。



 そして気絶から目を覚ましました。






その気持ち9(2024/02/11 十六)

 その気持ち9(2024/02/11 十六)



(6)


「――おい! そこのおんな! ぼーっとしてないで、俺の話を聴け!」


「……な、なに?! 聴いてるわよ!!」


「泣いたって俺はお前への攻撃は弛めねえし、許す気はねぇんだがな?!」


「……泣いてなんていないわ!!」


「はっはっは。 なんでお前がここにいるか分かるか?」


「……」


「俺と常識比べをしているんだろ? 思い出せ! 年はいくつだ?」


「……18歳」


「お前気絶しながら言ってたな?! 『子供を商売にするなんて、いくらこの国が開放された社会になって行ってるからって、私には納得できない』……そうなんだろう?」



「……そうね。この街は自由を求めて発展しているから。だけれどこの状況になり、この國の向かっている先は、適応できないモノの街からの排除だったと今は思っているわ」



「……それもそうだな」



「先程のゲームへのあなたの想い。それは一見柔らかい会話で自由だったけれど、その言葉には相手への優しささえ感じたけれど。だけれど……奴隷商の気持はわからない。本当はあなたは子供達を憎いとも思っていると思ってしまったわ。そんな柔軟性の無い心では、いつまでも幼さが残る。それはあなたの見た目からすると、窮屈で仕方が無いと思うのよ」



「……はっはっは、ムカつくやつだな!! 子供の事は、俺に任せろと言っておくかな。お前は何も考え無くてもいいんだよ。大人なんだから、俺の用事はお前にはないしな」


「子供達の自由、それを思うと……奴隷商なんて私には納得できないのよ!!」


「……まー、そう捉えたのか!? 自由ばかりを求め続ける心は、いくえにも重なり続ける事で、いつか窮屈になっていくもんだと思わないか?」



「そうね」



「お前の言い方を借りるならば、そういった気持ちは日常生活の中で常識を尊重して行くとどうなるか分かるか? 相手ばかりに期待しては駄目なんだぞ? 自分自身がどれだけ質素に生きられるかといった、何ら特別ではない、素朴な日常生活。それを求める気持ちにいつからか、なって行くんだぞ」


「……私だって同じ考えよ。それを人生から学ぶ事で、本当に自分の意思で生きる権利が生じるし感じられると思うのよ」


「そうなのか? そういった自由のある社会で住める街を俺達が選ぶ。気楽か気楽じゃないかで選びもするのが、この國の人間だろうからな。……だが、それ以上に、俺達はそいつら自身がその街の特色に合っているか、それを子供が子供なりに自分達の考えで、心で、上手く消化できるか? そこにどんな街のルールがあるか? それに期待して、住む土地を俺達が選ぶ。お前のような頭でっかちな若者には到底わからんだろうがな!!」


「……この街、老人が減ったのも……つい数十年前と聴いているわ。……おそらくその老人達は、自分達の国の研究により遅発性の老人としての若い姿の命の保証が得られる事よりも、この国で性の開放された文化が野放しにされている事の方がきっと、とても嫌だったんだろうな。そんな風紀のし始めたこの街に残る事自体が、老人達は嫌だったのだろうな……て思うわね」


「……この街の子供の保証は、仕事をしない場合は、代わりに、老人としての身体に……例え未成年でもなる事だったな……」


「…………私はこの國の人だけれど、その時代、多くの遅発性の老人と子供の老人達が、何を思って街を出たのかはハッキリと事情は知らない。けれど、この街を老人達は去って行った。この街にいる穏やかな老人達の老後の生活は、いま現在この街ではほとんど見る事は無い。この日本列島と言った最先端の遺伝子学がある国。その國の大学では、【この日本の何処かの領域の遺伝子学で、老化の姿に成る事はできなくなる人類の発展の世界史。その失敗した記録が残された、ある街の研究所】。世界の《老人としての老後の生活のありがたさ》その老人の生活史は、私達のどう余生を過ごすかのお手本の生活だった。その老後の生活と言ったものが西暦21世紀から世界中でほとんどみられなくなってしまった。遺伝子学の歴史からすると、誰かと長く一緒に住むような事も若さの広がりにより軽視され、出産する事も安易に変更ができ、日本は、性欲のテンプレートのルーツになってしまった」



「そうか? それは俺からすればご馳走の極みだがな……」




「……よく聞いてよ!! ぶしつけなあなたの事なのよ!! …………。それからのこの國は老化の晩成化さえも軽視され、若者の老化する事への恐怖は程遠くなり、その後の人類は、性欲が全てではない事の教訓として、老化を受け入れた『老人としての子供達』は働くことをせずに、働く大人達を西暦のイキジビキとして、こう称賛した。【働かない老人の子は食うべからず。働き盛りの若人の親は子煩悩。親子それはそれとて井の中の蛙なり】巧い事言ったものだけれどね。この街にもそう言った思想が広まり始めた数十年前。その昔いた、偉人のような本当の、自然な老化からの老人は居なくなった。街を出て行ってしまった。その若さ至上主義の人類の歴史において、その思想にこの国も洗脳された。中年期から先の時代の見えない難しさが、今のこの國にはある事で、それらの老後生活を保証できない、作られた若者達の老化のスタートを、見切り発車ではじめた人生のレールである【フラットレイン計画】は、この国の本当の老化を否定して、その生き方の示す人の道を模索し始めた。この街の1番目に来る常識を否定して出ていった者達。この街の最初の非常識を知って、自ら命を絶つもの達もいた。そんな行為は、旧時代の日本の歴史の常識に依存しているのだろうけれど。そういった心理なのだろうと、そういった事なんだろうと思うけれどね」


「そうだな、俺の聴いた話だと、そのネガティブな思想を保ってしまう性質のお国柄ゆえに、人生に画一的な個性を1人1人に保たせると、そういった民間人に自由を抑制させられる。偶然との合致は流れるような必然で計画性が生じる。計画性を持ったリトル日本列島は、全世界にいくつ在るかわからないが、何らかの心の塊になってしまった、役目を終えた、模型のリトル日本列島であり、【そこには生命などの人類も存在しているので、安易に棄てる事は許されない】それは模型の中の生命を、新しい世界に採用が決まるまで保存ディスクにデータを残す。新しい移動先が決まったらデータを歴史の中に馴染ませる。そして人生をまっとうさせるんだ。そういった模型の方の何らかの塊になった日本列島は、だいたいそれ以降、誰もが快楽に溺れてしまった時期を尊びすぎる風潮が病のように流行る時代がある。いつの時代も欲まみれになったリトル日本列島には、悟りを迎えた欲の無い本場の日本列島から、理性をいただける風習としての習慣がある。それは、【リトル日本列島】といったモノが、その快楽に慎重な姿勢を求める為の常識的な社会風紀を採り入れるのが困難なお国柄だからだ。欲といったものが長い歳月の内に、人々がそれに対して悩む時期には、欲が負けるキッカケを見つけた事で、その悩みが一番この国に住むものには大事なんだと気付けるかどうか? 不安の中で安心をイメージとして得られるのはどんな心の在り方なのか? そんな律する事と弱さゆえの欲望の可能性から来る精神性は、一時期海外から病と言われるような自由を抱えていた国である日本。その日本列島と言われた領域は、戦争が起きにくい。そう言った領域のドーム世界が、いくつもこの日本列島には点在していて、数十年前から俺達の旅をするルートの領域をはみ出ているらしいけどな。それは欲といったものが納得さえ出来ないほど、加速度的に國の中で拡散となればなるほど、人は頭を使わなくなり、肉体の欲が優勢に傾く事もよくある……という話だな」



「そうね。そう言った欲ゆえにこの土地の若者は、その肉体の若さに依存している人々も居る。だけれど、グループでは若い心の感覚を極端に肯定しながらも、その老化する価値観を護る保守的な気持ちを何となく受け入れている者達もいて、いつまでも若さを肯定するグループでさえ、その脆いような優しさが、どの時代に育まれたのかわからない。そのような時代が過去にあったようだし、そのどっちつかずのような時代の過渡期は、老い、若さ、男、女、子供達、その全ての存在に、真心を渡る危険をかすめないと生じない文化となる領域があるし、それは世界での仲裁役がいるのではないのかな? と思われるような身心ともに快楽や悦楽で滅入っている時代もあり、まさにこの世界の数百年前に、理性と欲の過渡期があったのでは? と言われたりするいま現在ではあるわね。その身体は、現在のこの國々にいた者達だったりするのでは? とする見識者もいる。時代はその後の肉体の死があり、肉体の無いドームの領域では、そう言われているらしいわね……そして、その身体に対する印象はそれと同時に、若さと老いを、並列思考で考える事にもなる訳だけれどね」



「……そうだな。……そういったタイプの人間は、人工的な老化を助長した遺伝子治療に否定的でない思想にも長けている。それが今の若者で、平成以前の肉体讃歌の自然な若さが、次第に老化して行くことを周りの風潮により諦めている若者が、この領域には増えて来ていて、それが最近のこの國の精神文化になり始めているように俺には見える。だけれど、それとは別の感情なのか、この街の若者は、あらゆる手段で老人を排他することをし始めた。俺達の職業の思想とはちがう魂胆でだ」


「この國の精神文化に歪んだ解釈を採り入れるのが、やはり今の若者で、中年以降の者は、この國の人々の文化を探究気分で高みの見物をしに来るものね」


「その者達も国の外からネットを通じて知り合った者達は、この國へ入国するようになってきた。他國からも己の畑の同じ美しい思想や、言葉の恵みが違う外國の古典の知識人の発言は、この『死の美徳』の日本と言った国の中での、國中での時代のドームでさえ、この国だけではない、けれどこの國でもある、老化現象の取り決められるべき法律。現実の生命が死ぬといった死生観と、一見相反するような思想の『漫画やアニメの世界』……新しい日本の文化、その優しさとしての価値観が世界でこれからも育まれる気が俺にはするんだ」


「……私達の覚えている限りだと、色々と恐怖を忘れられる事の出来る【この物語のような世界】が、『人間としての成長を退化としても捉える事が出来る』と言った、古くも新しい理由のもと、この土地のこの画面の文化は、現実の死と物語の中の死。その二つの感覚を、私の國では『相互作用の新しい死』と呼んでいて受け入れる人達も多いのよ。でもそれだけでは、【優しすぎる】と考える人もいるけれどね」


「それが俺の中では纏まりかねる事なんだ。日本という国が、とても大きな世界として理解できない事には、何よりも自国のお金では買えない日本の価値が俺には辛いんだ。それが日本で住めない俺達の理由でもあるんだ」


 ユフィーは少し笑いましたが、こう言いました。


「あなたの悩みと日本の精神文化。その入門編としては共通項が似ているのかもしれないわね? ささやかな価値をダサいとして見るのではなく、それを繊細な心の機微として、心の現れた言葉として放つ。だけれど、それが他の國で理解されない事が私には苦痛で悔しかったんだけれどね。それを認めない國はいつの時代でもあるだろうし、日本の中で日本の価値観が安定しない領域を見つけては、その当時の社会的常識に伴ったルールによって、そのものなどを壊す事も、立て直す事もあるのが私達の国の因果応報としての、この國のルールなのよ」







「物騒な話だな。けれど、お前と言葉が通じた事で、お前の國の気持ちも、それなりには多少分かった。お前の國の発想というのは危険だけれど、俺の國にも似たような発想はあるからな」



「……そうなのね、それなら良かったわ。……そこに私の気持ちから賛同する言葉があるならば、それは『社会のルールに則って』それが今の状況では一番大事だと思わない? この街に残った溺欲の下僕にならない事を望んだ、私達の國の民衆達は、今ではそういったもので理性を取り戻せたのだと、あなたとの会話で先程から思えているけれどね」


「はっはっは。……お前に時間を与えてやったわけでは無かったけれどな! そのお前が意識を失っている合間に、人を死なせてはならない契約を以前この國でしていた事を思い出して焦ったがな。……さっきの話で考えた事で俺は不意に気付いたんだが、この世界のアニメや漫画は、未来の世界をデフォルメした一番の世界だったんじゃないかとな!」


 大男はニンマリと笑いましたが、それに癇癪を覚えたユフィーはこう言いました。


「そういった考えがいけないのよ!! それが起因で必要以上に打算的な愛情に対して鈍くなってしまっているのが日本の歴史の昭和世代の副産物よ? ……曖昧な区別だと思わない? この領域があまりにも秩序的に成りすぎてしまったから、こんな世界になってしまったから、私達が望んでいるものは、今の話の流れだと……この時代を変えるのは、あなた達ではなくなってしまっているのよ?」


「俺もこの國に来て間もないのだが……その通りだと思い始めている。……この街だけでなく、この国だけでなく、他の国の者達も、同時期に多くの性が開放された事により、愛情が薄れていくといった事を現実としてまざまざと見せつけられた時期が、どこの国にもあったようだからな。この國が特別視された時期、俺の国からも、お前達の国のアニメ等によって、子供をみても素直に可愛いと思えなくなってしまった心が……俺にも、その頃からあった」


 大男は自分の気持ちに関心しながら

 感傷に浸ったようで、石畳の上に

 あぐらをかき始めました。


 「その時代の常識の社会性に則った心が俺にも常日頃からあったし、それが『社会のルール』だと俺は思っているがどうだ? そういう街になってしまって、純粋で素直な心持ちも鈍感になっていった者が沢山でたのが俺の街でもあった。だから、今この時にも子供をほうっておき逃げようとも思えてしまう感覚が、どこの街にも、どこの國にも、沢山の大人に身に付いてしまったんじゃないか? 俺がこの街に来る理由はそこなんだ。この国での溺欲を律する世界の常識が本当なのかと、俺の国のもの達だけではなく、世界中のもの達が、この國の動向を見守っているんだ。この国の社会のルールとは何なのか? とな!!」


【それを聴いた私は、その発言により、この大男には歪んだ人格の片鱗が見える。一見すると正しい考えは持っているのに、間違った発言と行いと行動をとってしまう。この男はきっかけさえあれば、世界の常識を覆してしまえる発想法を育める素質を感じる。今のうちにその発想の芽を潰しておかなくては。私の考え方は間違っているかもしれないけれど……この街のみならず、色々な国々が危ない気がする】


『あなたそれ、危険な発想だと思うわよ』


 大男はそれに対してこう言いました。


「性に限らず、その気持ちにふさわしい価値観を見つけて楽しむ。今の時代、それがこれからの常識としてふさわしいと俺は思っているよ。もし楽しむ事が何よりも大事になってしまって、自分が誰よりも優れている思想を持っている、といった発言をするのが好きという考え方に至ってしまっても、良いと思っている」


 ユフィーはそれに反発し、


「……それは生き方を楽しむといった目線としては正しくもあるのだろうけれど……人生を人生として見れないようになってしまってはいけないのではないかしら?」


「…………?!」



「改めて今までの常識を越えようとする事。そこにいくら良い考え方を持ったって軸がなくなってしまう事の畏れがあるわ」


「うるさい奴だなぁ……」大男はちょっと待ってろと一言いい、ひょうたんを取り出すと、酒をグビグビ飲み始めました。


 ユフィーは考えます。


【……この者との会話は前にも同じ様な事があった気がする。確か、同一人物ではないのだと思うけれど大男だった……。そうだ……思い出した!……この場面は神を信仰しているならば、必ず読んだ事があるはずの教典の内容に酷似してるんだわ! 内容は曖昧にしか思い出せないけれど……私の知るその教典には、私の城にあるような神官のみぞ知る世界の神学の教えがあるのだし、この状況が、そこに記載されている内容と同じであるならば、この場で常識の健全性を語る【私】と【大男】は、その内容の中の、『【宇宙人】と【神】との遭遇』の章と似た状況であるのだわ。


 私やこの者は……、その何故か、神と宇宙人の役目を担ってしまっているのかもしれない。私のような無理難題の状況が発生してしまった原因、それは正体を無闇に公開することを良しとしない、この國の組織の長である国王がもみ消した……私の嫌な噂から。…………その噂から出来た教典には、この時代の人間への戒めが書かれた文節がある。地球である太陽系のこの街では、人々に姿を無闇に現さない宇宙人としての立場が……今の私なのだから。色々な人がその街のツケを清算してこれなかった。この城のものでさえも。


 ……宇宙空間に居る王、スモーキング。その生活を私は書物では知っているけれど、現実のそのモノの所在は知らない。宇宙の起源になると言われているその王の邸宅は、マボロシの城と言われ称され、その日常は神のごとく謎に包まれている。噂では神に近い宇宙の逸材とも言われ、その正体はこの国でさえ秘密裏であり、この地域のこの街の中でさえ秘密にされている。『この街の特別な条件をはじき出す為』に、色々な天候を動かす特殊なボール、『レインボール』の内部事情と似たタイプの極秘の話だろう。なら知らなくて良い事では? と、この街の住人達は以前から噂しているらしい。今回の私はハンデのフェアな条件にして、この大男なのかしら? どこかのグループの悪企みの関わっている事情だから……と言った事が、私の中での納得の理由になるけれど。


 生命、もしくは生前霊といった立場のものが、安易に神の立場になると、その立場から世界が脆弱化の発想を持ってしまう危険性を知らせているし、悪はハッキリと悪として見ても良いのだけれど、社会的に制裁を加えるべき悪、それは、精神的健康と肉体的健康を、國や国だけでなく、宇宙の凍てつく惑星の中で巡るといった話ね。その領域内に任せられるくらいの担当者が育成される外野光の世界に、希望を見出すことで、善意や悪意が、『この夜の夜空』に必要な街……。それが、この惑星以外にもあるのだろう。あの全員から危険視されていた頭取も勧善懲悪を否定しないで、この街に貢献していた。この惑星の覇者だったりするのかしら? その発想でよくあそこまで下の方から辿り着いたものね……。 結果が見えていない星雲旅行での、過程の見えない幸せは、「本質的には、キングの城の兵士たちにとって無念の残る心。それには、別の國から出た老子に、対等な世界を作ろうとしたからだったわ」あの世界の日本とは何処にある? 邸宅なのか? そうなのか? まだ……くつがえす事の出来ない『リトル日本列島』がどこかにあるのか? 噂のみがツマミになる事で、罪の意識を忘れていられる世界が、この街の正体の見えない特定地域の精神的な記録にはない。私のお父様は細かいところは勘では悪い事は記載されていないと言っている。


 噂では歴史が流れる為に自然現象として、宇宙人が神という存在になり、文明のレベルの低い世界を牛耳ったり、見守っていた。その者達はごう慢でも優しさがあり、自分達を神として偽り続けていた。それは世界を脆弱化させない為の方針である。そこはユフィーのお祖母さんの代から任せられている、再生の哲科学である。


 一般的にこの惑星では、人間から出でた心の優しい知恵者は、宇宙人である神といった立場の者達にこう伝えている。常識を知っているものが大罪を犯した場合、殺されてしまう救えない罪人がいると。だからそのもの達の罪が軽くなるように、手を差し伸べてくれと話していたようだ。そういった弁護するものがいることを、私も気付いていたので、その私の立場である教典の優しい宇宙人はいつか、誰でも死ぬのだという事を、人類に安心するように夢見の中で伝えていた】





その気持ち11

 「大男の立場は堕天使である神」であるのかしら。西暦以前からのその大男の立場の神は、この時代、社会に幻の教典の中にあると言われる、「優しさ」が出る出番のない世界が長く続いていると正論を諭している。私もいまその正論を諭されている状況なのかもしれない。いつの間にか、いつから始まったかわからないくらい、このモノとの会話が続いてしまった。この大男の巧みな会話は何者なのかと思ってしまう。会話に終りが見えなくなってしまった。どうすれば良いのだろう? 情さえも出てきてしまい、今にもその会話を終わらせるために建前が出てきてしまいそうだ。その建前が本音だと思えれば、会話は終わるのだろうか? 建前が本音を越えた時、間違った心の応じ方が消失するのだろうか? そこに本当の心が出てくるのであれば、私は幻に攻撃的だったけれど、無駄な話はしたくないといった思いもあったし、もしこの言葉、この考えさえ誰かの気持ちだとしたらと、そう思う事もあった。もし、この心には苦痛の中の一時に楽しみと言えるものがあるならば、その勢いは誰にも感じられないくらい酷くも気持ちの良い悪意が確かにあったし、統べる立場に必要無いと思える「認めたくない、逃げる事により、見付かった挑戦への新たな道」もあった。その誰かに確実に運命が固定されていたとしても、その認めたくない、くじけたく無い心は、確かに自分の選択のしようのない諦めの心だったけれど本当の心だ。今はまだそういう脆弱な選択からの気持ちしか本当だと思えない。ある答えの形に嘘がないならば、闘うことより、私がしてきたこの世界での会話は、今まで蓄積された自分の心だと思えるし、穏やかさと共にこの喋っていた私の声だって、私からのものだし、そこに納得することによって出てくるものは本心の大切さである。だけれどこのものはそうではあるけれどなにか違う。この大男は堕天使でもなければ神でも無いし、正論を諭しているようで、実際は欲望を吐くことで、正論のように諭しているのみ。それはこの大男がどこの國にも自分の國の価値を認めてもらえる様に、國事に政策のつくり方を示し要求しているようだから。子供たちが多岐に渡る國々にも相応しい生き方ができる様に、奴隷の子供達、教典で言えば「神や天使」の立場。その子供達に社会的訓練をさせているといった、嘘のようにも聞こえる話。私の知る今のこの状況と、いっとき喋らないことを重んじる、日本などの官僚の立場の様に、それは子供を切り口に、人類の本当の事への思いを巡らせているのかもしれない。そうだとしたら、それは嘘と思いたいくらい優しさを見越しての口実だったとしたら、恐ろしく人類の可能性が広がってしまう。だからあの言葉巧みな態度は、私の時代として、その民衆がいるこの域の立場では、ある意味私はサーカスのピエロと重なるかもしれない。私はその立場として滑稽なモノとして、民衆と同じ、落ち着いた王室の生活に、庶民の生活を採り入れるべきなのかな。そのような立場にならなくてはならないのは、現代の世界に未来の人々が混ざっていることを知る事が、とても恐怖だからだ。現実に過去から来た未来のそのもの達は、その幻が重なり続けて、それが物理現象をとてもリアルに体感してしまう、ガイアの外の世界のように真実味を帯びた世界が蠢き出す事もこの条件下ではいつか考えられる。それが現実の世界。幻の根拠であるこの世界はいつしか現実を超現実に変えていった。でも、この状況は想定外過ぎるのかもしれない。この状況を優しい未来からの思い出として忘れたいと思える。ならば、この大男はあなどれないものだったとしたいし、それ以上に今の並の現実で生きる為には、私の思い過ごしの嘘と見てしまいたい。だから奴隷商は、堕天使の神である立場なの『かもしれない』と、思ってしまった方が良い。奴隷の子供よりも、その堕天使という立場が、奴隷商人の大男であるとしたら。それは大事な存在であったと思える。宇宙人であるものが私自身だと思っていたけれど、そうでは無く、それくらいの立場の発想を、日本列島のモノが、ゆだねられていたとしたら。その場を与えられたのが日本の特別な王室であり、今ならそれが私の知らない話で、それはこの國の城にもない情報であり、それは大男の國の極秘裏の情報であったとしたら。それって私が望んでいたのみの……それは幻の情報であり、皆に、私の疑っていた様な正体というような社会の性質が無いとしたら。それは別の答えだけれど、筋が違う話だけれど、大男が私自身に投げ掛ける言葉に、誠実な裏があったら……私も誠実な言葉を与えなければならない。私の推測で思った、そんな、私の中にあった社会の常識のくつがえった状況なのだ。だから、多いに教典と違う話しではある事を……今気付けた。いま幻のようなこの場の状況と当てはまる事は、神として生き続けようとしていた私に憑依している宇宙人と、天使と堕天使である。傲慢なクセのあるその二人の魂と一人の幻を、その私といった宇宙人の中の愚か者が、どこからか身に付けてしまった気持ちに対しての聖なる教え。それはこの世界の教典には、『歪んだ心理現象の教典にスッポリハマってしまうような、世界時間の法則の島が、諸説として浮かび上がってくる。それが天国を作った国である』その私の知っている最初に習った教典からの天国は【ハデスの夜】死を恐怖する危険な世界。それと私の生きてきたこの國のたった1つの類似点、それがこの世界の謎のきっかけ、死を恐怖する事に対抗する、日本の『科学』と『死の美徳』のそれなんだ。いくら複雑なシステムで安全であり、優しい結果が待っている世界が出来ようとも、それは死を打破する事は出来ない。人間の精神論を破壊すると、その間の人生を全うしようと思っている人の気持ちを踏みにじる事になるし、一生は一度と言ったものを軽んじている未来のものになってしまう。それはこの世界を以前の未来でつくった二人に、人類の人生は遊びではない事を学ばせなくてはならない。過去の私達の事であるが、心無い地球人は、人類の事を優しく無言で見守る本気の優しさを、それは愛情だよ、と思ってもらわなくてはならない。それくらい大男には、このピエロの立場である私とは愚か者の宇宙人と同じ資質を感じる。それが今まで現実として起きていた、この場で起きていた事なんだ。


 その世界を幻と偽る科学者の付近の町では、愚か者である私に憑依した立場の心の病がもう少しで消えてくれそうで、【以前自分にいたはずの生前の自分自身の霊】として、その生前霊が、この私に取り憑いていた時期があったなと、心の薄い皮をめくらずに、私はこの場で大男をピエロとして現実に、ここまでの主張ができてしまう「今の私」は、いつのまにか、関連づくものはどこかで才能として残ってもいるけれど、それはこの國の文学的科学的可能性が私自身のアイデアに今も連結しているからだろう。心の病が静まってきた私は、生前霊とは縁はもう無いようなものなのだろうけれど、それは自分自身で、本当の意味で、考え思って生き始めた事で、その霊は良くも悪くも、私には今もういなくて良いものなのだろう。


 過去からの魂や霊とは神ではなく、自分を形作っていた特別な何かなのだろうか。普通の人間に戻っていく事で、自然と消えていくものだったのだなと思える。恐らく人間の感覚や心の有存が健康に治っていくと自然と消えて行くものなのだろう。先ほど大男が話していた何らかのボールと言った、小さなカプセルが、意識そのものなのだろうか。その宇宙人の中の愚か者は、その才能でもあった、そのもの達が開発した、生命が不死になるためのボールに、勧善懲悪ではない人々の心に、見えない表情を作り出すボール。その表情に寄り添うことで、その本来の人間の価値が見えてくる。だけれどそれで全てまで認めてはいけない。大男を観ていて分かった気もする。それは良くも悪くも、核心の心は欲なので不条理な感情になり易い。そのボールは意志を持ち、犯罪者の素質、資質を持ってしまう事が多い気もするのだ。私は弱い心のモノたちの生きざまを護らなければいけない。色々なシステムのボールは、哲科学が産声をあげるまでの期間、何を語っても思いは思いでしか無いので、思い過ごしの生活がある社会は、ごく平凡に幸せを感じられる事が一番。この日本だけではなく、都心の忘れ易い優しさからの愛情は、お金などの欲に変わり易いのかな。だけれどその形から発生する深い哀れみと深い慈しみは人間関係のある社会性のあるものを育てる。どこの国にもそういった事はそれぞれあるらしいけれど、傷の付いた心では、長い付き合いにもなれば優しさが薄くなり、愛情に取って代わり易いようにも私には思える。




十一


その気持ち12 2024/02/24



 その空想の世界に浸りすぎている私であるから、愚か者である私は、ゲームのような世界に浸る大きな危険な思想を持つ反面、聖職者としてこの場に、神かもしくは神の使いが大男として出てきたのだろうか? それらが大男として現れたのであれば、それは私自身が世界をゲームではなく、神学の教典のような世界に生きていることの心地好さを知らなくてはならない。


 その事に私は人間なので恐れを感じなければいけない。宇宙人が偽物の神や幽霊としてこの地球上にはびこり、一度死んだ者達が生きているようなウソを口実に、あらゆる欲を地球上で満喫していた宇宙人がいることを知らないでいることが平和に繋がる。それらの者達を私は神ではないし、私達の知っている大事な幽霊でもないことを認めさせて、その地球上に来ていた宇宙人達を、半人前の犯罪者として認めさせなければならない。死んだ者達が生き返ったようなウソの世界を体験したような感覚世界を止めなければならない。


 もし神が現れないのであれば誰が神なのだろう……


『この以前体験したような空気を作ったものがいるならば、それをあまい世界と思いながら……それを俯瞰の心で観ながら、楽しんでいるのだろうか?』


 ユフィーはこの状況に畏れを感じました。


 今この情況で頭に歪んだ発想が入ってきた事に恐怖を覚えました。が、その価値観を潰さなきゃならないと思ったのは、その大男の饒舌さには何か余裕とも言える気持ちの裏に、常識的な日常を崩す心の余裕のなさを感じて。私の知らないうちに、周りの民衆達の常識は、……いつのまにか崩れていたのでは? 私はこの場に来て、大分経ったけれど、空気感の異常さに気付き始めたのはたった今。この男と私との会話の中で、その今までの考え方をなんらかの角度で越えなければ、私の心が壊れそうだし、この街の常識も危うい。即興でも良いから、私の知識を総動員させてもいいから、私がここで勝たなければ、民衆達個人個人の心の常識も危ういのでは? 常識は覆らない方が社会的に安心が得られる世界なんだという自分の想いを込めたい......この場にケリを付けよう、と思いました。


 自分の気持ちが整理できたユフィー王女はとても怖いけれど、発言するだけの勇気なら湧いてきました。



 (7)


 大男の相手の余裕を蹴散らすような饒舌なものには刑罰しか対処法がないのは分かっているけれど。この場では私が大切にしなくてはならない民衆達がいる。この大男には相手の思考を停止させてしまう、そんな、この國の民衆の常識さえもオブラートに包んでしまうような、健やかでない、そういった心の響きを感じる。私と言うものがこの国の常識を何処まで知っているか。何処までそれが私には馴染んできたんだろう。そう......そうなのよ。飲み込まれないために。その疑問がこの國には一番大事なんだ。私にとっても民衆にとっても口からのでまかせじゃない、真実としてのその感覚が大事なんだ。無知だから攻撃に転じる気持ちになる。だけれど、無知だから疑問を持っていられる。そこが私が私のみの心の......ひいては身体の健康に価する、その無限と有限の場に『私が居たという、私が私だったという事実』なんだ。そんな事ばかり考える心に落ち着きのない私で今もいるんだけれど、それは私自身、無知だから討論中の間にそう思うのだけれど、色々と考えて悩みも持ってしまう人々が、天使であると言われる事が大きい疑問でもある。だからこの國は、世界の天国だと呼ばれる事に悩みや疑問を持つ私だけれど。これらの脆弱な心に、扉や壁を感じられた時代があり、そこに広がりを感じられるのは、私自身いまこの場で真剣に人生を考えているからだと私自身は思う。子供の発想だと言われそうだけれど、その真剣さがお金に変わる前に大男のような者に会えて良かった。自分の考え方を試したかったから。それは本来の職業の辛辣さを、自らの発想で上手く隠し、うわべの気立ての良さは、自分の待ち望んだ何かを越えるための手法なのだろうか。それを掲げるような発言は、どこかで不安と怪しさも残るけれど、何かそこに懐の深い安心さえ抱く。その大男との会話は、そのものの穏やかな雰囲気を和みの中、新たに、楽しいものだけを構築してしまう。それはその大男の育ってきた街の資質だけじゃない気がするけれど。だけれど、何故かその発想は歪んだ人類の道の一つだと会話を重ねて感じ始めた。民衆に対して自分なりのもっと常識的な発言で、この場の空気を相手と自分の発言が理解できるように和解させなくてはならない。民衆にとって何が正しいのかと思ってもらえる、自分なりの意見が大事なんだと思った。自分の今までの王宮で教わった知識にのっとってだけれど、考えとしては自分の中に自分らしくないと思った事は、歪んだものとして安直には価値観を取り入れないで。海外の人々の心には影響を与えないような、今までの弱いものを助ける事を大事に出来る、このドームの外側の、大きな日本の秩序にのっとって。歪んでいる発想と発言には正しい論破で勝つことの大事さを民衆には見せなくてはならない。そうしなければ世界のみならず、日本の世界にも受け入れられない。でなければこの日本の、この街の、このドームの産業革命は終わりを迎え廃墟と化してしまう。だから、普段の思考にのっとった、ただの爽快感ではなく、三大宗教を基にした、常識にのっとった、本来の日常の爽快感を、民衆には思考のパターンとして覚えさせなくてはならない。取り入れないといった価値観を大事にしなくてはならない。自分の素質に添った価値観を尊重しなくてはならない。



十二


第3章 その気持ち13 01月03日


その気持ち13 01月03日


(8)ユフィー、この常識をどう観る?


 そこでユフィーはこの数日間で一本筋の通り始めた考え方、自分の人生で絶対的だと思った発想を、弧を描くように言い換えられれば、と思いました。それは、そういう組織があるのか!といった今の状況にて奴隷商の大男への怒りを込めて。


 それならば罵声を浴びせたとしても、なにか勝てる気がしたし、それに行動を起こすことでこの情況も変わる......深傷を負うならハッキリと気持ちを交わす方がスッキリして良いだろうなとも思ったのです。


 改めて考えると、やはり発言すると言うことは心が洗われるし、ストレスの発散にもなるから納得できる気もしました。おまけで成長のきっかけが掴めれば都合が良いな、とも思えました。王宮の教養はどこか納得しそうになる考え方で、善良な方々が備えるべきプライドなのかな? と以前から思いもしたし、大男が抱いている思い。それは何か考えさせられるな、と感じながらも人間らしいな、と捉えられたし。歪んだ思いだけれど下手な言い方では説得できないな、趣向を凝らし考えなきゃいけない、と思えたから。



(9)


 同じ感覚ではないと思えてはいる。けれど、今の自分の発想と重なるところもあるなとも思った。それゆえに嬉しさより歪みすぎていると感じた事で、今そのわきあがってきた気持ちに私自身としても懐かしさを抱き、生じた気持ちがある。だから今の子供っぽい自分である立場からしか話せない罵倒を優越感に浸る暇を与えてくれた神様がいるならば感謝しながらも、それにいましめを大男に掲げたいと願った。生きていく上で、良いズルさ、悪いズルさ、は、自分にもあるけれど、貴族で育った私だから、なおさらの事だけど、確固たる示しが必要だと思う。より良い方向へ行こうと思い続けている私たちの国だからなおさら思う。その歪んだ気持ちを正すようにその場での淀んだ気持ちを、自分の心と考えをその場での流れの中で即興で砕きながらも、心にゆとりを維持しつつ、即興で直しながらも。


 発言の中で大男に伝えたい。自分でも話ながら納得出来るように。ある意味では感情を真っ直ぐに伝えたり、気持ちを温めたり。私は強い人では無いから。泣きながら......寂しいけれど、なにか生きている事、それ自体が嬉しくって。だから、今の状況が不思議で。親に隠れながら身体を売ったりした事もあった。それは平和な世界だから落ち着いた生活と言えるけれど。だけれど、思考を冷ましながら今では、何が自分に満ち足りているのか? 逆に何が足り無さすぎているのか? 肉体を売っていた私。その何かしらの価値といったものは、いつ上がるものなのか、いつ下がるものなのか。私の値打ちがもし肉体にあって、それに続いていくものがいつの歳でも一考に無理がないならば、何ものにもそれでいけるものなのか?


 何かを大切にしたい、何かを祈りたい。売る事と買う事に何の善悪が見受けられるのか。そんな気持ちでいられる事が、私にはとても大事だし、今の自分ではそう思う事が相応しい日々である事を信じていられる。



(10)


「私は思います。大人の志しを抱きながら、子供の自由な気持ちを持ったり捨てたりしながら、軽やかに、しなやかに生きていることこそが本当の安心であり本当の幸せ。性とともに生活することが私にだってある。だって知ってしまったから。老い、若さ、男女といった価値が色々目まぐるしくもあり、そういった側面が大事であることが人間としてふさわしい死生観であるといった事を知ってしまったから。あなたの言うような事は大変な子供や大人を育ててしまうだろうと思う。あなたの発言を机上の空論のみで終わらせるために大人といった価値があるんだ。それは大変だし、面倒くさい事だけど社会の常識と言った大事なことは習慣で身に付けさせるべきよ。子供の頃からだけれど、大事なことは面白いことだし、大事なことだからこそ遣り甲斐があり面白い事だけど......大人らしい大人が言うような話は面倒くさいけれど、もっと大事。社会に出る前の人の気持ちから、社会に出た人のその後の気持ち。それはとても広い価値だけれど......そこに社会の限界を感じたならば、その世界をどう認めていけたら良いのだろう? いくらでも人々は群れを成しながらそういった常識を持ちながら生きているんだと思う。時間に悩まされるなら日常のささやかな事などに、いくらでも安心を感じられる気持ちも大事かなって。【考えること】そのこと自体を、快感として感じながら生きていけるかなって。そしてその考えること、そのこと自体を自分は死ぬまでどこまで認められるかな......って。本音を言うなら、私は今なら自分の考えたり思ったり行動する事。そんな健康な心と身体はありがたいけれど持っている。だからそれらは何よりも大事にしたいと思っている。けれど、身体が不健康なら頑張る事ができず、誠実でなければ健康な心を持ってないものとしてみなされる。例えその二つの価値、どちらか片方がなくても、そうでなければ、現実と架空の区別がつかずに、人生が夢の中のみで終わってしまう。私はそれはいいのだとも思う時もあるのだけれど、考えること、その事の本当の意味を知りたい」


奴隷商人はいきり立ち始めもしましたが、その子供らしからぬ誠実な発言に関心して



「......茶番劇だな?! だが、くだらねえが聴いてやるよ!!」



とユフィーの話に興味を抱き、聞くことを続けます。



「爽快な南国のサンゴ礁や熱帯魚や海藻の様に美は見世物として色鮮やかさを枯らしてはいけないけれど、海のそれらの立場がもし今ここにいる大人ならば、考えることのほとんど無い浅瀬の海藻と言った私の様なゆらゆらとただ食べられることだけに存在している立場は何なんでしょう? そうであるならばこの広場で、子供たちを大事な存在として、私もあなたと同じ気持ちではないだろうけれど、同じようにあなたの一部の考え方を認められるのでしょうか? なるはずなのでしょうか? それはあなたに束縛された子供たちの自由になりたい気持ちをたてに、私がその立て役者になっているのですから、そこにはそれなりの主張があっても良いはずです。私なりにその浅瀬の海の海藻と同様な自分の存在感からくる印象を、自の言葉や発言で敢えて自然界への生け贄の食事になってでも言うべきならば......私が例えば海の海藻の立場でいながらも、何ものかでもある王女であったとしたら、無理矢理にまでも心を感情を……『気持ち』を失くした立場にならなかった、暖かい海藻である心の多くの大人たちは羨ましいです。例え、私のような自然界の食事になってしまう海藻......そこは食されることの意味が無言に繋がっていくことを、私たちはいつか知るし、私たちは人といった存在であることで、いつかは立場上、海の中で退化の心を繰り返すはずだし、海の雄大な栄養ともなるのでしょう。それに耐えられる気持ちが来るまで。私としても頑張ってきたけれど、深く考えると、落ち込んでしまう事なのだけれど......だけれど、それならば、肉体では決して抱く事の出来ない心の死、心では決して抱く事の出来ない肉体の死。その本当の死が来るまで。私は人々と同じ海の海藻のような心でいつまでもいたい。広い海を何処までも泳げる様に、心が99になるまで、身体が0、魂が1になるまで。心も大海のような浅瀬の岸辺でも、この世界と言った海から去る事が許されない私達なのだから。私たちはこの世界で生きている以上、皆に『そうでなければいけない』と言った価値基準を認めさせなければいけないのだけれど、そう言った社会のルールをオープンにしなければいけない歴史を持ち、その欠かす事の許されない海の中での立場であるのだけれど、動く事を許された大人達のような魚介類が心の中、海の幸せを遮らない色素としての歴史上の遺伝子を持っているのであるならば、弱さを認める事で繊細で意地っ張りである事を幸せの価値基準の変化と認めさせていられるのは、どんな時代までなのか? 今まで大地やその海に生存していたものが、いつか朽ち果て何処かの何ものかが、過去のそのものたちや私たちを救ってくれていたとするならば、その先にまた改めた幸せの価値基準の変化の時代に備えていたい。その世界では必ず幽霊が確実に存在するだろうし、長年眠っていた幽霊は、子供っぽいようで大人の優しい気持ちも持っていると思う。それで何かに追われる身であっても、いつかは考える事で悪い流れに囚われてしまう心であっても、それはいつかは考える事で良い流れを捉えたりする自分になりたい。幽霊が確実に存在するのであるならば、それを信じたいし、死の美徳の世界を空海の教えの先の答えを知りたい。その幽霊の所存があったとする身でも、例えこの場にいる大人たち魚介類や、私のような海藻であっても、自分以上の立場の者たちに、その存在や、感情の流れを喰われ消化されたとしても......私はもう怒ったり笑うことが出来なくなっても」



奴隷商人は理解に苦しんでいる表情を浮かべています。



「海は広い世界では身を隠すことと身をさらけ出すといった世界の中、海洋漁船の探知機といった小さな離島の発明器で魚たちをさらけ出し、理論攻めして食されてしまうのを分かっているのに護るのが私たち海藻の役目。あたかも人間に捕獲されそれら肉体を食され眠りについた魚たちを、自然界の力である私たち海藻は、その自然界の掟である食物連鎖のみ、を私たち海藻も食される身でありながら見ていたことが私たちの日常でした。この日の出る国等を司る神たちが陸と雲の上にいるなら、人々は珍しい神たちのしもべとして、諸外国からの領域を犯した漁業の船を監視する役目の監視員としてたやすく食べることの許されない存在なのかな? と、例にだせば分かってくれますか? そう神に思わせることが私たち海藻の役目。人間を捕らえる自然界の策士家の神に私たちはなっているのだと思えます。こともあろうに海藻の立場での私たちがです。その様に私たちの子供たちである人間にはそう私たちが見えているし、私たちは今この場にいるし、今考え思いながらみんなでこの場で集まっている。


この私等は国外やこの国の子供を取り返したいと思えたのはつい先ほどのこと。だからこの場でハッキリと言うべきなら、あなた方の心といったものは今、奴隷商人と子供のことを考えると、王女の私のこの広場でやっていることに偉業の足音は微塵も感じないのです。


だって子供たちは生きることに必死で自分の巣から旅立っていない。それを先導できない私たち。それなのに私などは傷を負っても暴言しかはけなかった。


あなたたちは魂が抜け出たように精気のない人のような......優しさが行動に現れない人々。子供を天使として尊きものと見なす事は大事だと思うし、それが成立する世界は天使が暴言を発することで物事を破壊しかねない世界になるからでしょう? あなたたちはそれをさせないように力でその子供たちを推し測って......だからこそ今一時私たちは喋らないことの意味を大事にして、海藻の立場になり、奴隷商人の未来と現在には見守ることの意味を尊重することが鉄壁の守りとしてあれば良いと思う......その立場がどの国にもあれば良いと思います」



「............」



「私の様な王女の立場なら、仮にも一般市民へ、へりくだったところで一般社会を見れば、それは海からでた時間を経て、海に囲まれた海洋の島社会という建設的なものを生み出し、私たち海藻等の魚介類の様な立場の動かないで発言しなかった獲物の身心に、生命を見たのは陸地の海女さんであるし、その存在を飛行機や漁船のものたちは見たのだろうから、自然を偉大だと恐れることも大きな意味がある。サンゴ礁の産卵に依存した子供にも大人にも大きな意味があるでしょう。海や漁船に憧れる様な川で遊ぶ子供の立場に、自然の中でも目をつぶる大人がいたりするのも分かるでしょう。不馴れな奴隷や貴族や一般人等のこの国の階層問題の一件には発言を許されなかった私の様な発想の幼い子供である大人の海藻は世界を探せば幾らでもいる。広い海から出航した世界に多人数の立派な考えの成人として認められるような忍耐強い口の固い大人がいたりもするでしょう。そんなものたちの場合は発言をうろたえずに言える事は今まで許されなかった。その水槽の様な箱庭から外側にいたはずのあなたたちは、檻の様な城の宮の住人たちとして発言をすることが幾らか許されたとしたらどうでしょうか? そう言った海藻の子供たちには、必要なだけの言葉を選び出せる様になっていった先駆者がいたからじゃないでしょうか? それは私たちの上にも下にもいる様な仕事に就いた人々の、口の固い成人した本当の立派な大人たちが魚介類として発言しないコツを、人生の回想から得て学んだからだし、それによってここにいる様な子供の様な立場の人間に対する解釈には、談義を絞った後の思案に神や海藻といった大人としての柔軟な姿勢と寛容さを得たからでしょう」



「ふん、なるほどな! 大人の器を侮るなと言いたいのか?! ならば、子供だけに問題定義を任せるなと言いたいわけでもあるのだな?! 」



「......主体性を多弁だとはき違えた子供達は、雄弁にこだわりすぎるし、達者な振る舞いと、無闇に喋らされる余計な明るさも本当に子供達は望んでいるの? そんな多弁な動き回る魚介類の可愛らしさが分からないと言うのはその内面にある子供の悲しい心を分からないからではないの? 可愛らしさの価値が分からなくなってしまう様な社会は子供だけでなく、これから大人になる成人にも悪影響を与えるだろう。だけれどそれと対比して、自然と遊んできた子供の心や体を守るのは、今では閉ざされている様な日常感を守る健康を害さない、眠った貝殻の様な口と行動や、所作を身に付けた心構えを家に持ち帰らない、喋ることのない、大人の義務とマナーの姿がこれからの世界なんだと思うわ!」



「ふん、オレの親父と同じ様なこと言いやがるな......」



「大人の心に負けないために子供の価値があるんだ! だけど、それを高みだと知る事を一歩ずれた事だと知り大人の呟きや子供の呟きに意味を見いだしたいと私は思う。それが自分なりのルールを作る事になる! だから憲法を守る警察や日常感を作り出す世界観が大事なんだと思うわ!」




「......チッ」




「変化と変化しない者たちの立場が必要なんだ! だからあなたに忠告したい! 悪いと思うことなら、しばらく頭を冷やして考えてからまた想い煩い......子の立場になりなさいよ!! 親子の生活を分かりたくないだろうけれど......少しでも分かってあげて!!」



ユフィーは痛みに必死で耐えながら欲のある世界に生まれたことを尊び、自分の今からする方法が、重箱に四角い豆腐を納めるようなキツくも優しい方法だから、現代の価値と似たような事なのは分かっている。けれどしっくりこないことだと少々世間的には言われてるかもしれない。そうなんだけれど、それが今の状況なら致し方無いだろうと思い、行動に移そうとしている。



「......」



やはりいざとなったらあの方法に出るしかないのかと。この場を鎮めるためなら仕方がないのかとも思いました。



ゲタウリは大男に立ち向かいましたが、鞭とは反対の手で顔面をわしづかみされ、それを振り払うことに必死です。手で大男の指をはがそうとしますが力の差に屈しました。



「ひゃはははははは、最高だぜ!!」大男はから笑いをしています。



ところがそこに


――鋭い弩音がしました男の声がします。








男の声がします。



「王女、あなたはすごい……。ただの世間知らずじゃなくなったようだーね……」



そのすぐ後に、大男が己の片方のブーツを両手で持ち、悲鳴をあげました。



ブーツには小さな穴とそこから青色の煙が出ています。どうやら何かが当たったようです。



濡れたマントに身を包み仮面をかぶって、背が低く、細身の人物が立っていました。顔は仮面の上に更に緑のローブを羽織り男か女かさえもよく分かりません。



「ふぅ……濡れちまったんで火薬が完全にしけっちまったかと思ったが、どうやら大丈夫だったね」



男は先ほどの噴水に落ちてくしゃみをしていたマントの人物です。



その者はユフィー達のところに近づいてきます。そして大男の前に立ち尽くします。



大男はとろんとした目をさせながらも、その者の正体の怪しさに恐怖します。



しかし、マントの人物は大男に手を差し伸べて、こともあろうに「降参です……」と言いました。そしてその人物はふところから、分厚い札束を取り出しました。



大男は札束を手に取ると馬車の扉を開け、子供たちを解放し、馭者に「速くこの場から立ち退いてくれ!!」と言いその場を一目散に去りました。



あたりが静まり返ります。




十三


その気持ち14 1月03日

その気持ち14 1月03日



(2)



 市場は先ほどの騒ぎがウソの様に静かです。



「助かった、感謝するぞ……」ゲタウリは言いました。



「火薬がしけってるせいか麻酔の効果が甘かったが、奴を退散させる事が出来たようだ。私の腕力じゃあんな奴に太刀打ちできない……。……何とか札束で、危機を回避できたから良かった……」ヨリメコールといわれた者は言いました。



 ユフィーは「あ、ありがとう、助けてくれて……でも」ユフィーは力弱げに「力や……お金で解決するなんていいのかしら……ヨリメコール」と言いました。



 しかしヨリメコールはゆっくりとした口調で、自分に言い聞かせるように、



「力は使うもの、お金も使うものじゃないのですか? 王女」



 それを聞いたユフィーは、《信じられない……》というような顔をしました。



 ~~~~~~~~~~~~~~~~




 ~~~~~~~~~~~~~~~~



 ヨリメコールは仮面を取ると姿形が変わっていきました。



 ユフィーはうずくまって、うつろな目で、ぼう然と、その顔立ちを見て驚嘆しました。



「お母さん!!」



 先程までヨリメコールの姿形をしていたはずの母親はユフィーの肩をたたき、城に連れて帰るように促す会話が繰り返されました。



「ほら、行くよ、ユフィー!」と言いながら。



 その場にはユフィーたちと助けられた少年少女達、そして物珍しく見ている市場の人だかりが大勢になりました。



 少年とその母親はその場から一目散にだんまりを決め込んで立ち去りました。



 ゲタウリは言いました「金品でどれほどの家族の絆が築けるのか……」と、そして続けざまに「しかし……ヨリメコール殿だと先程まで思っていたものがミレーユ女王様だとは……」と言いました。



 それを聞いたヨリメコールは方針を切り替え、静かに夕方の湿った暖かい空気に体をゆだね魔法の解ける魚類の仮面が解けてくのを見ながら、月の光に温かさを感じ世界に応えを見い出したくなり、ゆっくりと民衆に大きな声でこう言いました。



「あなたたち民衆は間違っていない!!……私たちはこの子が幸せになれるように願いましょう……!!」



 そういったヨリメコールの声は女性の声でした。



 不意に、今にも泣きそうな顔をして、ユフィー王女は大好きな人の声だと改めて気付きました。



「......」



 その無言には色々な想いが重なっていました。



 そう、ユフィーには王族たるゆえん、『両親の教えを守り正しく生きる』という小さな頃からの、宮廷の教養からつちかった想い、心の骨格ともなっている信念があったのです。



 ですから、今のユフィーには、子供の身を金品で譲ってもらおうとも考えたし思ってもいたことによって、自分がいたずらな悪人のようにも感じています。


 図らずも身をていしてまで、子供の命を救ってしまったそのことの重大さに、命の尊さも実感し始めました。



 《私って命をもてあそぶ薄情なひとでなしではないのかしら?》



 ――ところが



 なぜなのか、切なげにミレーユ女王は眺めていました。



 一部始終を見ていたミレーユは手を組み、今はいるかわからない神になんとなく祈ります。意図することもなく、暖かな気持ちになり、しばらくそうしていました。




 その後、ゆっくり、ゆっくりと、しだいに心が巡り始めました。そして……




 そして『……なにかこの娘は……今抱いてしまった、私の想いとは違った人物なのではないか?』と疑問がわきました。


 ミレーユは頷くとにこりと微笑み


 だから、ユフィーは目をつぶり、


 《私も……お母様も......。心はいずれも、毒をもう計れないの……まだ。そうじゃないのかな?私自身も理想として見いだしている。毒を治す事を見いだしている。きっといつかは信じられるはず……疑いやすい私だとしても》


 と再び強く心に念じました。



 ――そして



「お母様……」



 確かめるように、ユフィーは心に思い巡っている疑問を……正直に母に話します。



「力は使うもの、お金も使うものって……いったい? 私はそんなこと経験したことがあまりないし……認めたくないわ。……それに、変な捉え方だけれど……お金には楽しむだけではない、今、他の国では恐らく……想定以上の価値が再認識されているように思えて仕方ないの」


「それは私も悩んでいるところなんですけれどね……」と言った後、眉間にしわを寄せ、ミレーユはユフィーに一礼をした後、そのユフィーは、


「……どんな人だって、その時代に頼りたい者の魂が入っているお金といった紙……」


「私は力やお金は人を助けるために使うのならばいたし方ないと思っていますよ。そう、どんな力やお金であれ、使い道を間違えれば世界の大事を巻き起こすからね。……先ほどのようにそれが今まで人を助けるために使う時代のものであってもね……」



 ユフィーは両手を広げ、説得するように、


「違う! 私はそういう物で『人を助ける』ことじゃなくって……石や、紙や鉄だったり、所詮は『ただの道具』なのに、『人が助かってしまうこと』が……。そういうこと! そこが何よりも怖いのよ!」



「……そうなのね」



 しばらくミレーユは空を見つめていました。


 ユフィーは無言のミレーユに、自分の疑問に対する思いが変なのかなと思い始めてしまい、


「何か答えてほしい……私は間違っているの?」と、ミレーユに問いました。



「そうおっしゃらないで……道具も大切に思いましょう……。それに人間も道具もすべて、元は自然界から生まれた尊いものに変わりはないのですから……。すべてが大切なんです。……いや、道徳的な話だし、すべてを認める事は自分も無理、納得できない。無理をしているのは重々わかっている」



「……。……すべてが大切。……そういう考え方もあるのね。私はそういった意味でそのような枠があるならばその枠をはみ出ないくらいが丁度いいと思うけれど……だけど」



 その後、ミレーユは悩んだ顔をして。



「しかし……今回、奴隷商を銃で傷つけてしまったのは……。あれしか方法が思いつかなかった私は、自分のまだこれでは世がいけないと思えてしまう、ごう慢な支配者の心の炎が宿っているからだ。それは今もなお世界や社会への変動が悪い形であるから、指導者としての心に慣れない自分ではある。私の立場から言えば絶対の命のロウソクさえ変えてしまう全てが必用なのだけれど、私にはそう思えないし、思いたくない。寄りどころのない不安定な心に宿った自分の怒り。それを認める事の出来ない心の弱さ。先程のように、その場での私だけではなく、民衆は目の前で悲惨な事が起きているのに、それに対する心の無さではなく関心の無さ……それは本当に私も、民衆も納得できる形で、私自身の意志の心として、その場のみんなの流れを変えなければならない」


「みんなの事も思っていたの……」


「……その怒りへの対処を大切に出来なくては、この領域に本気で、民衆の納得の出来る平和な國など、創れない。健康な怒りと幸せの合わさる位置、それを見付けて、そこに他の國から来たもの達だとしても、その人々に人と情けの温かい灯りをともせたら……」



 ミレーユはしわの寄った顔を……悲しみなのか、ゆがませていました。しかし直後に意を決した表情になりこう言いました。



「人間は本来、大人の価値と子供の価値を右往左往して立ち止まってはならない。それは人生の途中経過だからです。だから他人の気持ちに揺さぶられない気持ちが大事。負けようともくじけない意識でいることが大事だと思います」



 ユフィーはその顔を見ていると、若い侍女から聞いた、ヨリメコールの優しい心を感じられた話や、想い描いていた、城での人々の相談にのるような、人情味豊かなヨリメコールのそのようすが、頭に浮かび、そうすると、それが本来のミレーユお母様だったのかなと、心が自然と穏やかになっていきました。



 それから、ユフィーはしばらく考え込みました。



 ――そして

 

『結局……人を傷つけようとも、いまの世の中で止まれない女性なんだわ、何て可哀想で頼もしい、夢をいつまでも持ち続けていられる様なお母様なのね......ちょっと現実を見ていないけどね』と思う気になりました。



 その時は、そう思うことが、この国の生み出した【死の美徳の正しさ】を心で証明するのであれば、ミレーユは否定できない。



 その言葉は発言し信じるだけでなく、その言葉の文字を意味として心に残しつつ、その気持ちは含みと思いながらも、ふいになにか【全ては手に入らない】そう思うことにした。



【全て】という言葉に不思議な言葉の拡がりを感じて、ミレーユの心にはすべてといった本来の意味から何が欠けているのかな? ひょっとしたら私の思うすべてと意味が違うのかな? すべてって何だろう? お金なのかな? 性欲なのかも、、、。


 それらは何かの戦いに勝つことで得られるようなものなのかな? 



 そう思うことが誰しもあるのかもしれないと思った。



 それは人生や世界に対しての始まりの動機が、勝つばかりではなく、敗けるばかりではなく、勝負の行方からの、すべてといった意味がそれのみではなく、そこで得られたすべての感覚を封印しておく概念が必要だ。言葉や文字や数字の閃きのエネルギーが色々なところに拡散することは、いつの時代でもあるのだろう。命の生死の衝動を押さえ込む形の希望を求めるエネルギーには、ただの自分の心を満足させる欲を【現金】で売り買いするのみでは息苦しい。だから人間の細胞には核心めいた心として、不老不死を求める響きのうめきがあるのだろう。それが人の感情を揺さぶる。だが、その気持ちの収まりつつあるところは愛情でもないし、色々なそれらの心の価値を見れば欲でも無い。それは、心の余韻の屈折としてそれら文字、数字としてそのモノのみのエネルギーとして残し、そこに魂として収まること。それがお金というものなんだ。そしてそれが心の安定に繋がる事なんだ。紙幣といった紙の光沢の整理された、現金の価値の意味を改めて知るすべはあるのだろうか?といったことを、私達は海外から来た有名なオペラ会場の舞台の初回公演で、【その時間】に、【その空間】に、お金を払った。私達はペラペラの紙幣のお金をチケットに替えて、その舞台が始まる直前に劇場の扉を開いた時、外の現実の世界は時間が止まったような気がした。時の止まった世界の中、別の世界を観ている事の心理に、現実感をおびはじめた。現実を忘れる事のできる空間。擬似的空間が本当の世界と繋がって、他の世界へ向かう不思議な感覚として、今の現実の世界に背中を向けた。この世界と現在の世界が繋がったように観える様に知ることになったのが、今の希望の稀有な空想の加えられた世界だった。そこで思うのは劇場から出てきた時に本当の世界の方が美しいという事だった。生命といったものが死ぬことよりも生きることの方が大事だと忘れないためにそう思えたのかも知れない。つまりものの見方とは、正しくあることよりも、正しいものを見据えるといった事が大事なのだろうし、きっと目に見えているお金も、隠れてるお金も生きる事から学ぶ事には違いはなくって、正しいか間違っているかのその価値としては、違う現実の世界で色々な物と物などとの交わし方があり、その用途の広さからの怖さゆえに、その不安を解消したり和らげるものとして【お金といった感覚】が生じたのかな。社会の中で動くお金って感覚は私には分からないけれど、大男には感謝しなきゃいけないな。……複雑な気分だけどね】



 そう思えたのはミレーユと話した言葉を信じたいといった想いからでした。マゼンダ様が言った通り人から学ぶといったことはとても大事な事だし、自分で考えることも同じ様に大事だなとユフィーには思えました。



 ユフィーは、ミレーユの行いと思い、それぞれの善し悪しに、心の中で、なんとか妥協点を見つけたようです。



「さあ王女、城へ帰りましょう、傷の手当てをしなくては。侍女の者たちには傷のことは元よりミレーユ女王のことも国王に言うなと言っておきます、心配なさらぬよう」



 空が夕焼けから夜空の色に変化してきた帰り道。



 ユフィーは、今日の事を思い巡らせていると、不意に、ミレーユの『すべてが大切』という言葉が頭に浮かび、ポカン……と。しばらくそうしてぼんやりしていると、最近、常に思っていた疑問の答えに、手探りで自分の納得いく考えを、つむぎ始めました。



 《ミレーユはすべてが大切と言っていた。すべてとはなんだろう……。お金や権力? いや、違うわ。すべてが大切と言っていたのは……。そう、お金や権力……それも含めた、世のすべてのものよね。……お金や力の威力はすさまじい。…………ひょっとして、すべてを手に入れたいから人間は、お金や力を生み出したのかしら? ……ううん、違うわ。もちろん、誰だって一度はすべてを求めたい、と言う気持ちは、頭をよぎる事はあるかもしれない。けれど、人間はそんなに自由な心、疲れない体には永久になれない。それは自由を求めると、人間は一番の楽しみである、恋や愛といったものに囚われるから。それは、時代の流れに左右されない。私もそうだったけれど、恋から愛への心の修正が出来にくい程、安心がなくなるし、時代と共に失う恋の質は変化しても、落ち込んだり、明るくなったり。そういった気持ちが変わらない事が健康であると思える。恋愛では私は優しさとしての表現に、意地がまとわりつく事がよくある。それは優しさにこだわり過ぎると表面の愛情に終止し、歪んだ心も溜まり易くもあったから。歪んだ心の溜まりやすい境地って、心の感情の何処から生じるのだろう? 人の心はせわしないから、愛情の心の壊れすぎる恋は、盲目の時期であり、その境地の時はそれが自分の全てになってしまい、そんな気持ちが人それぞれ似たり寄ったりあるのかなとも思える。だからこそ問題を恋愛ではなく、色々な見方から派生する争いなどに重ねてもみる。すると、私は今回の事があるまでは、争いは日常の痴話喧嘩までの許容範囲しかなかった事に気付いた。私はその流れにあてはめる事の出来ない現場に今日いたのだけれど。そういった慌ただしい場では全てじゃないものが全てになってしまうし、見えてしまう。


 それに費やされるお金と命はどうなるんだろう?



 日常生活に果たして全てと言えるものがあるのだろうか?




十四


その気持ち15 エピローグ 修正3 2024/02/20


その気持ち15 エピローグ 修正2 2024/02/14



 普通に生きていく上では、色々なものに対しての興味なんて要らない気もする。




 それは知っている人なのに返答のちがい次第で、その情況は私にとって関心を持てない様に変貌するし、それらへの新たな興味への印象に魅力はあっても、その人への好きな気持ちは、自らの意図的に生じさせている悩みによって薄れていく。それは以前より価値あるものに価値を見いだしたく失くなるし、私としては……全てに対してそうなんだけれど、それなんかは必用な時に必要な幾つもの中に隠れている気持ち、それがあればみんなが私の興味のあるものによって、楽しい気分になると思っていた。でもその思惑の現れた趣向は時が経って楽しいだけではいけないものだと気付き、そのとたんにその感情は泡のように消していかなければならない事だとも気付き、心の中で幾つもの感情に分岐するものでもある。心を見ている、けれど認識していない。そんな日常の中での私に向けられている、社会性の中での意識、と共に似た感情は、その顔は、経験を積み重ねる事で残されていく。




 そんな意味のあるのかないのか、自分の気持ちの全てに、一人で答えを出してはならない。そんな一つの感情から発生するその不思議な気持ちにさえ、その私の気持ちからでたものだって幾つもあるわけだし。世界から見ればどうでも良いようなそう言うこと、それを私の全てとして簡単に認めても良いものなのだろうか? 世界から見ればどうでも良い、だけれど、感情の現れた私の心と言ったものが、自分の全てであるわけではないけれど、個人の価値観として、その感情の現れた自分の心と言うものは、日常生活で私にとって何なのだろうか? 



 心が見えない形で動く事。


 身体が絵面的に朽ち果て鎮まる事。



 それが私にとっての一番の興味の対象なのだ。



 そう言った事に繋がる事なのだろうか。そこにどう答えを出したら良いのだろう? 今の心持ちで城に帰ったらみんな悲しむかしら? 今までの笑顔と言ったものがウソに感じてしまう、そんな今の心持ちでギクシャクする。私は今までただ豊かである心を自然と共にあれば、自分の立場上……、みんなに対する笑っている顔をつくる事、それでみんなが幸せになれるとたかをくくっていた。その行いこそが、先程までの私のその時の心持ちの全てでは無いけれど、大半をしめた心でもあったから。



 豊かである心と共に、



 『それだけじゃない』という感情を持ってしまう事への怖れ。



 それは、私自身からの心だとしても、何処からかの情報だとしても、それが、城以外の何かを自分の心で求めさせていた。



 それを知らない事で嬉しくもあったけれど、國の全てを知りたいという、今までの考え方で嬉しくもあったけれど、だけれど、あの場面で色々な人々の気持ちの全てを知ってしまうことになぜか悲しくもなっていた。不意に感じた事。行動を起こすことで必用なときに必要な心でいられる。相手とはその気持ちの中、会話で、心で納得のいく事がそれ自体が私としての、心を求める事への慾であったり、人生の目標の本質だったとしたら?



 【私はいま寒空の下では、寒いを通り越して暖かい街の中なのかな? ……そうかもしれないけれど。



 今歩いている夕暮れの静かな公共の場。先程の騒ぎの噴水広場では皆、今もそこに居るのだろうか? 私はこの町の混雑さに一石を投じられたのかな? 人との関係に絆を繋ぐ想い方をするならば、私としては恋愛も大事だけれど、皆の事も考えているし。だけれど、私は私自身が好きでもある。



 私は私に問いかける言葉が一番にある事を望んでいる。そういった様子の心になれてきた今は、その中の気持ちとして、苦しくも辛くもあり、そういった心が私にもあるのだなと、心地好くも感じられる。少しずつそれに慣れてきたら嬉しいと思えたのだから。だから、恋愛で自分の心を大きく広げ、見すぎて、そういった思春期の様な知る事と知らない事で、いつまでも心をすり減らしていくのが苦手なんだ。子供っぽいのは分かっている。だけれどそこにこだわって生きる事に何かしらの気持ちがあり、そこに掬える心がある。



 それは、それ自体が、心としての全てだとは感じないから、思いたくないからそう。それは気持ちの一部の感覚として、恋愛にゾッとしたり感動したりしている時、その心の海を見ていた船長には、蒼い空に太陽として愛情の印象の烙印を残してしまう感覚。それを異常だとしても、その気持ちにキャップを閉めること。その気持ちから閉じ込められた心のふれ合いの常識がどういったものなのか、過去の記憶から連想してみると、それが数時間前だとして、ジュースを飲む前の私、後日に飲めなくなった私のジュース、汚いと言われても、それが人生の歩み方として同じ1日ではないとしても、同じ様に、キャップを開けないで飲まない事に幸せを感じていられる相手を、大事だと思えたりする時が他者との関係ではいくつになっても必要である。だから、脆弱である心といったものがあるし、それは一筋縄ではいかないのだろうと思う。そういった全体を考えた上で、個の心の成長。その糧になる心持ちとしての考え方には、『これはこうで、あれはあれで』とすると言った必要不可欠な概念にはキャップを閉める。そうすることで個人の個としての補完の確実性を高める。ルールとしては形として定まらないもの、どう定めて置くか。それが人の個性をうごめかす。そういった事になるような感情や心の傷は、今の環境では、私の生きる事として救われているのかもしれない。その安心を通して、生きる事の知らない世界に深く謝罪しているのかもしれない。生きる事に対する材料としての情報が少ないのであれば、第三者の存在を認めなくてはならない。だから生きると言うものは動く事でもあり、それを静止させる事で愛情のある場所を心の中に有るもので賄っているのかもしれない。だから世界とした大きなものと比べて些細な事としてではあるかもしれないが、ちょっとした心の機微からくる恋愛で、涙を綺麗なものとして流す事も大事なのじゃないかな? とも思った】



 自覚もなく、快感と思考力を戯れに推し量っていた時代から、私の中の何かの気持ちが変わったかもしれない、その細やかな命のあるその國で。



 私たちの未来は、戦争や恋愛は会話などではなく、それだけ未来思考の戦争と恋愛のように、汚いようで綺麗なものに変化していたならば、そういった気持ちに適応できるように皆がなれるのだろうか? 優しさとは人に対する愛情の初手であるだろうから、誰もがその行為に壁になるような偏見を持ち易い。親になってからでは遅いのかな? 愛情から産出される優しさの表現は、時代の過渡期に入る時でも変わらずあるのだろう。言葉とは、これから先も感情表現としてそうなのだろうか。優しさにこだわり過ぎると、その感情が、優しさと言った暖かいものだけに、歪みの生じやすい感情であるといった事を忘れてしまう。人間は自由を捨てる事で日常に戻れるのかもしれない。その事に気付き始める時期が、私にも来たのかな……。人の心条を操作することは無い方が良い。他の誰にも見せない私は、自分に優しくする事に慣れれば良いんだ。そんな日々の生活で、そこにある何かをそれぞれ自分なりに思いながら、本当は他人に対する優しさではなく、そこから汲み取った愛情などを、自分自身に求めたいと考えていられる事が、自分にはあっている。……あの時、奴隷商が求めていたもの。大男を認めたくはないから、理由なんて分かりたくない。そんな簡単に、分かってしまう事が怖いと思っていられる環境の方が安心するから。だってあそこから分かる事は、その子の親は民衆の気持ちなど考えずにいたのに、奴隷商の大男は子供の生活をぎこちない気持ちではあったけれど、気にしていた……。みんな本当に……。



 私は今まで、小さい頃からの思考のパターンでは自分の人生に人手の足りなさを感じていたし、その発想法に行き詰まりを感じていた。機械的な神経を採り入れたいとも思っていたが、そこには愛情の無さを感じていた。だけれど、私がこの先、この國を引っ張っていくのであれば、無神経さも採り入れなければならないと思う。



 これからはそうなりたいと思ったから、ずっと学んできた心の中の『死の美徳の正しさ』を求めているのだもの。この国の女神を……ううん。人々を悲しませたくないから……みんなと平等に接するため。死ぬ為に。……でも……城の外に出てみて……人によって欲しがるものがさまざまにあって、死の美徳以上に喪失感を抱いてしまった。ものやお金や生きること、それ自体が目まぐるしい程のことだとも分かってしまった。結局、人々の求めるもの。それに一つ一つあわせて行ったら、いつかはすべてが大切なものになって行くのかな? 私には分からないけれど、一生をかけて分かるものだろうし、恋愛や戦争以上に分かりたいもの》




 自分なりの答えが見つかったことによってユフィーは、



 《求める人や物事の善し悪しは確かにあるけれど、ミレーユ女王はたとえこの世に何があっても、すべての人を認めようとしているのかしら? だから、すべての事を認めようと、あのように、すべてが大切なんて……とても大きな建前を言ったのかもしれないわね》




 ユフィーは自分の考えに納得したようです。




「王女、穏やかな表情をされておいでですが何を考えておられで?」




「ミレーユの言葉をちょっとね……」




「『すべてが大切』……ですかな?」




「ええ……私は世の中のもの、すべてが大切なんて大それたことまでは思えないけれど……少なくともこれから、自分の国のすべての人々、自分の立場として、国民を大切にしていかなくては、それだけはしなくてはいけないな、と思って」




「王族としての自覚が出てこられたご様子で。私としては一歩引く姿勢が大事だと思いますが……ミレーユ様に感謝しなくてはなりませんな」




「ええ、ヨリメコール、もといミレーユ女王。城の外、あの人と外で会話したのは初めてだった。外で会えてよかった。想像とは違ったけれど、弱い面もあるけれど……あの方は決して自分の価値に泥を被せない……そんな気概を感じました」




 ユフィーは照れ臭そうに無口になりました。




「どうしたのですかな?」




「……ええ。今は、いい人だとわかったし。 ……結局、探してたマゼンダ先生から出されていた、今回の課題。『王女の在り方』も見つけられた気がする」




「うむ。素晴らしい」




「……すべてが大切。そうね。人間として……とても壮大で美しい考え方だわ」




「そうですか、ミレーユ女王も粋なことを言いますな!」




「ええ」




 ユフィーは立ち止まり目を閉じ。




 《マゼンダ先生になんて言おう……》と思いました。




 ――翌日




「マゼンダ先生!」





 ユフィーは近くの教会の渡り廊下でマゼンダを呼び止めました。





「どうしたのです? プリンセス・ユフィー?」





「はい! あの……数日前に話していたことですが」




「……ええ!」




「王女の在り方について、私なりの答えを見つけました!」




「ああ……! 素晴らしいわ! プリンセス・ユフィー!」




「はい!」


 マゼンダは真剣な顔に笑みを見せて、




「では聞きます! ……それは?」




 ユフィーはにっこり笑って、しだいにしっかりとした顔と口調で話し出します。





「それは……王女はまだ子供の意見しか言えない。だから私は大人にならなければならない」



「はい」



「それは……天使としてでは無く大人の心で生きること。身近な人も道具なども全てじゃないにしても、時として一つ一つ、なるがまま、なすがまま、ありのままに、大切なことは本当に大切に……長い間一つでも、一人でも大事にしていけたら……そうしたら私はみんなに受け入れられる日が来る気がする。みんなに神様が幸せの場所の準備を提供してくれる。天使としての私の気概が自分自身の下にも上にもいるような大人の心になる。そんなとても壮大だけれど美しい魂が王女の心を作って行くのかな……と思いました」





「ええ! それならば国や人々に対して……。……というより個人に対しては?」





「……自分からも他の方々をその人その人、個々の人達が持っている神様から与えられた資質、もしくは努力する殿方や側近達を、輝かせられる人、そんな人に憧れるけれど……そのような者になりたいな、と思うけれど、なれないな、と思うけれど。……でも私は私自身を何よりも大切にしたいし、殿方、……じゃなくて、私は以前のままなら心は少女っぽくても今でなら母乳の出そうな立派な胸だからね。 日常の世界が予測できてしまっても、自分やいずれ産まれてくる赤子を大切にしたいの。……だから私としましては、その様な境遇は違っても同じような心境の者達が心持ち密かに輝きを増すことに何か子供たちに期待したいなと、思いました。……まだまだ沢山大事なことがあると思うけれど……たとえ世の中が未知数であったとしても、何よりも自分が折れても世界が平和であれば、自分も個人として、世界も世界として平和ならば良いと思える人でありたい。子供に向き合える時間があったとしても、私は逃げないで自分の時間を捨てないで、自分の色を色褪せないで、自分の仕事を忘れないで、色々な方たちに平等の価値を築いてもらえるような、古風だけれどこの国の一人一人に縦社会の重要性とそこに曖昧ながらも横社会の重要性の大切さを、それに気付いてもらえる居場所を提供できたらいいなと思います。……怖いけれど……です!!」





【その後、マゼンダは微笑みを浮かべ。そこに細やかでありながら可能性に満ちた言葉を足しました。それは、『だれかを輝かせたり助けたりするのは自分に足りないところがあるから。そこに何かしらの世界という中のワールドパークに絶対君臨者がいてたらそれは恐怖の象徴でしかない。そういったモノを望む気持ちではその人は完璧な常識人ではない。決して全てまで受け入れる必要は無いのです。国という中の数多の世界を全てまでを受け入れないって大切な事よ。人に対しての優しさが多少足りてても、その時、その時、人が日常に足を踏み入れて、全くの別の白人、黒人、黄色人種に冷ややかさや、温かさを感じられる世界に入っても、皆で創っていくこの常識の世界。いずれ新たに出来るかもしれない天国、地獄、現世の世界だと思えるのがこの世界の可能性。世界は慎重に様子を見ながらみんなで作って行くもの。この日本列島から人々が出ていくような、事が寂しいことにならないように、私達は私達の価値を大事にしよう。この國そのものの自信のなさが、ここでの優しさだと感じられたなら、この國はいずれ認められると思うわ。この國がなかったら良かったとで思われないように努力した、その人々の立場の辛かった優しさなんだ。そういった彼ら彼女らが、かげながら努力した結果が、これからの育まれる、生まれる、彼等や彼女等の一番温かな生活ができるこの國の風土なんだ。そんな土地柄のテーマパークではない普通の生活があっても良いんだ。……そう思いたい国造り。担当の國や地域や、その中には地方からの劇場があっても、沢山の喜劇、観劇で満たされる、そういった領域があっても良いんだ。笑いの中にもほのぼのとした空気を感じて、あ、笑ってくれたんだ、今日は笑ってくれたんだ、泣いたんだ、泣いてくれたんだ、泣いてもいいんだと思えることで成り立つ私達の劇場。それは私達の劇場から一歩足を踏み出して、実際の世界で思える劇場の外の環境を、決して消さない事。その健やかな気持ちでいられる事が大切なんだ』と日常でいつまでも先祖代々思えることが大事なのよ】


 ユフィーはそこにマゼンダに対しておだてることなく自分が自分らしくいるためにはどうすればいいのですか?と問いました。


『私みたいな頭でっかちが言うのもなんだけど、人に、理屈っぽく考えないで満たされる感情や、人を見た目や発言や頭の良さや……これもはいるかしらね……雰囲気で判断もし過ぎない、適度に程ほどに察して居られるだけの空気感の世界がどこにでもあって良いし、そういった世界を望んでいる人々が増え、悪巧みを持っている人でさえ、それが良いなと平和ボケした人々も増える。そんな世界や人々などの社会への恩恵として生み出される社会が、本当の幸せな社会なんです。......そう、思える人がこの国にもいずれ増えたら良いなと、暖かい心で民衆もいてくれたらなと、思える王女のユフィーであってね。意地っ張りなところもあるし、普段から人をまとめなくてはいけない立場のユフィーだけれど、支配的なものの考え方に興味を持っている危うい心のユフィーだけれど、いつかはまとめなくてはならないといった欲からも離れて、支配的な欲からも離れて、そこから妬みや哀れみや恨みを消さないでも活き活きとできる気持ちになれる人になってね。誰かに対して嫉妬から悔しくて切なくて悲しくても良いけれど、支配欲、そんなものの考え方を捨てるユフィーであってね』


 その答えにユフィーが温かい涙を流したことを皆さんにお伝えしておきましょう。出された課題に自分なりの考えで応えたユフィー。次の課題もきっと乗り越えられるとマゼンダ先生は信じつつ、ユフィーの王女としての勉強の日々は続いていくと思われます。


「次の課題は……そうね! 簡単なことにも感じられる『噂てどっから始り噂ってどこから信用に変わるの?』なんてどうかしら?」


「せ、先生、わ、私、それはまだ……」


「フフフ」


「干支がもう一度戻ってこないと無理かもしれない月日が必要ですよぉ……私疑い深いんだからぁー」


 そう言って私達は二人で城下町を散歩しました。海の方を眺めると、城のもの達がそこに見えました。ユフィーは気持ちが落ち着き、マゼンダもその表情を見て落ち着きました。お互いに自分の居たい場所に帰ってきたんだ、と思い安心しました。

 ps.いつもへ捧ぐ優しい言葉

 全てまでは、観れない、見えない、語れない。

【 眠都の宇宙物語 おわり 】

回顧録『眠都の宇宙物語【第一章】』

執筆の狙い

作者 ケンタウロス
sp49-98-139-193.msd.spmode.ne.jp

死後に天国に行きたくは無いのですけれど、泣いた後に天国があり、そこに死というものを作った神様がいるなら、その神様にクイズで挑戦したいので。そのつもりでも描きました。

コメント

偏差値45
KD059132062252.au-net.ne.jp

情報の押し売り。世界観ばかり、説明、説明、説明……。
そんな感じなので面白いわけがないですね。
たぶん、これだったら山川の歴史の教科書を読んだ方が面白いと思う。
もちろん、タイピングの練習としてはアリだろうけど。
小説の練習だとしたら問題アリだろうね。
ちょいと投稿の目的が分からないですね。暇つぶしでしょうか。うーん。

ぷーでる
pl19249.ag2525.nttpc.ne.jp

論文?(笑)特に最初の方。後ろは小説らしくなってるようですが。
まあ、これはこれでアリなのだろうけど。
私の場合は、こういうのは小説を作る時に使う世界観資料としての
文章として書くものであって小説本体にはならないんだよね。

<<死後に天国に行きたくは無いのですけれど、泣いた後に天国があり、そこに死というものを作った神様がいるなら、その神様にクイズで挑戦したいので。そのつもりでも描きました。

<<面白い人ですね、天国に行きたくない人は、確か死んですぐに転生する様な話を聞いたような?ずいぶん前ですが、死後の世界の小説を書いた事があります。かなりエンタメ要素強めですが。

ケンタウロス
M106072173098.v4.enabler.ne.jp

偏差値45さん〉読んでいただきありがとう。

ぷーでるさん〉読んでいただきありがとう。

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