運び屋
① 大女優からの依頼
此処は東京都と言っても離島を含め二十三区と二十六市に五町八村がある。その中でも東京なのかと思うほど自然が豊かで空気が澄んでいて周りは山に囲まれた奥多摩町は人口四千五百人前後、村より人口が少ない町である。その眼下には奥多摩湖がある。正式名称を小河内貯水池と言う。東京都が所有する貴重な水源である。
その奥多摩湖近くに不思議な看板があった。東邦商事と書いてある。運送会社なのかと思うが、トラックと乗用車は確かに青ナンバーの営業車だ。車庫はあるが車両は数台置かれているだけ。何もこんな辺鄙な場所じゃなくてもと思うのだが、それなりの理由があるだう。どうも運送屋とも違うようだ。現に引っ越しや荷物を頼んでも断られるらしい。かと言って何処かと契約して貨物を運んでいるようでもない。
近所の人は一体どんな商売なのか誰も知らない。ましてや従業員は事務員以外に殆ど見た事もない。事務所はあるが電話番号も書かれていない、こんなので商売になるのか?
他人の心配をよそに事務所の中は忙しい。別にオレオレ詐欺でも闇バイトの集団とも違う。スタッフは五人だけ。時おり入って来る依頼電話以外はすることがない。ただし依頼が入れば急に忙しくなる。スタッフの手配、どの車両を使うか車両の保管場所は都内周辺に何か所かあるようだ。行き先のルートを確認など色々ある。そんな時一本の依頼が入った。
「はいはい、東邦商事。川崎から、秩父市まで女性一名と付き人一名を運ぶのですね。えっ料金ですか。並、上、特上、更に極上、超極上とありますが……尚、最低料金は五十万から数千万と幅広く利用出来ます。はい? 特上ですか。それなら三百万円からですが、えっ三百万円ですね。振り込みが確認され次第、明後日夜十二時丁度に伺いますが、決して一人で表に出ないように、到着直前にこちらから連絡します。えっハイ何も心配はありません。全てこちらのスタッフにお任せ下さい。はい有り難う御座いました」
寿司屋じゃあるまいし並、上、特上、極上、超極上とは? 謎に包まれたオーナーだが茶目っ気かあるようだ。噂によるとなんでもオーナーは高級寿司屋と、うなぎ屋を経営しているそうだが、従業員もどこにあるか屋号すら知らない。それで寿司屋に因みランク付けたしたとかそんな噂がある。電話を取り次ぐ事務員以外、オーナーを始めスタッフは何処に住んでいて何人居るのかも分からない。表向きは運送業のようだがタクシー会社の免許もある従って貨物も人の移送も出来る。しかし荷物を運ぶ訳でもなく人を運ぶ商売と思われる。深夜タクシーでもなさそうだし料金が桁違いに高い。どうもこの会社はタクシー会社でもない。秘密厳守は当然で、つまり人に知られたくない依頼人のプライバシーを重視した商売である。時には依頼人を尾行する者、危険が及ぶ場合はスタッフが力で排除する。
依頼を受けたスタッフ三名はある倉庫に向かった。外見は倉庫だが其処には高級車やマイクロバス、コンテナ車、ワゴン車バイクなどあらゆる車種が置かれている。ここから依頼主の要望にあう車種を選ぶ。そこから依頼主が待っている場所に向かうのだ。
「今回の依頼主は気難しいそうだから、リラックス出来るコンテナ車で頼む」
「了解、まぁあのコンテナ車なら大抵の人は満足しますよ」
今回はコンテナ車とバイク一台を準備した。
今回の依頼は川崎から、秩父市まで。女性一人とマネージャーの一名。そして指定場所に一台のコンテナトラックが停まった。女性を乗せると言ったのに何故トラックなのだ? それと何故か中型のオートバイも一緒だった。
「お待たせしました。東邦商事です。どうぞお乗り下さい」
すると夜なのにサングラスにマスクをした女性とマネージャーだと言う男がビルの陰から出て来た。マネージャーは気分を害したのか文句を言った。
「まさかこのトラックの乗れというのか。いくら極秘とはいえ、この方は大女優だぞ。それをこんなコンテナトラックに乗れとはなんだ」
トラックに間違いないが八トンのコンテナ車だった。不満を言うマネージャーを東邦商事のスタッフがなだめる。
「まぁまぁ取り敢えず中に入れば満足すると思います。さぁどうぞ」
大女優とマネージャーは渋々トラックの後ろから乗り込むと驚いた。中はまるで高級マンションのリビングみたいだ。天井の証明は明るくシャンデリアを取り付けている。面積は十二畳ほどだろうか。冷暖房は勿論、空気清浄機も付いていて革張りの椅子にソファベッドにテーブル、冷蔵庫もテレビまで揃っている。これには二人も大満足。冷蔵庫を開けるとビールにワイン、ハムなどが入っている。他に御茶、珈琲などに、菓子類、ツマミや週刊誌、新聞なども用意され至りつくせりだ。外から見ると運送会社のただのトラックのようにしてあるのは目立たないためのカモフラージュらしい。やがてドアが閉じられコンテナに仕掛けられたスピーカーから出発するという声が入った。
「真純さん、驚きました。予想以上ですね。最初はトラックとは何事かと思いましたが客をおもてなし心得が出来ていますね。これで特上ですから極上ならどうなったのですかね。高い料金だけの事はありますね」
「そうね、高級ワンボックスカーだって、ここまで寛げないでしょう。ではワインを貰おうかな。それより一番大事なのは誰にも知られることなく行けるのがいい」
「ですね。秘密さえ守られれば問題ありません。はい、ワインですね。いま準備しますね。処でオートバイが一緒でしたね。あれはなんでしょう」
気になり備え付けの電話を取った。
「ハイなんでしょう」
「あの、オートバイが一緒みたいだけど、あれは?」
「ああ、警護兼見張り役ですよ。万が一の為、特に有名人の方のゴシップを狙う輩を追い払う役目ですよ」
「なるほどサービスの行き届いていますね。感心しました」
「勿論です。当社はお客様のプライバシーは徹底して守ります。勿論当社のスタッフ見ざる聞かざる言わざる主義で御座います。安心してお任せ下さませ」
それから三時間三十分少しで目的地に到着した。
「お客様、到着致しましたが、そのままお待ち下さい。当社のスタッフの者が、怪しい人物が潜んでいないか確認しております」
護衛のオートバイも追跡されてはいないが怪しげな連中が目についたのでコンテナ車とは別な方向へ誘導していると情報が入った。その他は何事もなく送り届けて終了した。念の為に依頼主には写真付きで、この連中は気をつけるようにと伝えた。
「どこでそんな情報を調べたのですか」
「我々はプロですからその辺の情報は常に持っております」
なにせ芸能人のゴシップやスクープを探すのが仕事。それをまくのだから簡単ではない。勿論、こちらもプロ少しでも怪しいと蹴散らしてしまう。
「流石ね、貴方達に依頼して良かったわ」
取り敢えず無事に任務は完了した。この後は依頼主側の問題。二人を送り届け引き返した。たったこれだけで三百万も払うのか。そこは芸能界、秘密が漏れれば命とりだ。だから安い依頼かも知れない。勿論バレたら損害賠償を払う羽目になるが、そんな仕事は絶対ない。信頼を失ったらこの仕事は終わりだ。リスクが大きいたけに妥当の金額なのだろうか。
仕事を終えたスタッフは帰途に着く途中、運転手に語りかけた。
「今日の客は大物女優だよなぁ、三百万出して密会とはな。知らぬはファンだけか」
「おい、客のプライバシーは御法度だぞ」
「分っているよ。此処だけの話しだ。このまま黙っていると何処かで漏らしそうだ。穴に向かって『王様の耳はロバの耳』それくらい許されるだろう」
「確かに気持ちは分る。秘密は我が社の最大のウリだからな。だから客の依頼が多いんだ。明日は政治家らしいが」
「政治家か、大臣ならSPが居るんじゃないのか。SP抜きの極秘の打ち合わせとか誰にも明かせない女が居るとか」
「誰にでも秘密はある。だから我々の商売が成り立っているんだ。俺達だって職務を怠り漏洩したら首が飛ぶどこじゃ済まないからな。数年前かな、一人がヘマをやらかし記者に見つかり危うく記事にされそうになったのを知っているか」
「ああ、その新聞記者は行方不明になり、更にヘマをしたうちのスタッフも行方知れずになったらしいな」
「ただ行方不明なら良いがな。まぁそれ以上詮索したら俺達も行方不明者にされる。つまりだ。失敗は絶対に許されないし百に一つでも失敗したら命がないという事だ」
「考えれば怖い商売でもあるな」
「ああ、まぁそれなりに報酬も良いからな。リスクは付き物だよ」
東邦商事のスタッフは事務所に電話受付係を含め五名しか居ないが、いわゆる運び屋のスタッフは何人いるか誰も知らない。他のスタッフは全て携帯で呼び出されるが出社する事はなく、指定された場所の各地に保管してあるコンテナトラック、ワゴン車、乗用車、オートバイ等を取り行く。そこから指定場所へ行き終われば返して帰宅出来る。従って総人員は何人居るかも不明だ。更にオーナーも誰か知らされていない。知って居るのは、寿司屋とうなぎ屋の経営者らしい言うこと。入社時にも経営者は顔を出さない。すべて幹部が行う。徹底して身元を調べられ家族構成、親戚友人、交友関係まで全て調べられる。一度入ったら退社が許されない厳しいルールがある。それだけに給料も良く最低でも年俸一千万以上という好待遇だ。しかも仕事のない時は何日でも休める。平均多くて週三回の仕事だから楽だ。任務の失敗は命取りになる事を除けば最高の職場である。
② 一般女性からの依頼
仕事の依頼は突然やってくる。全て奥多摩の事務所に依頼が入り、事務所から各スタッフに携帯電話で連絡が入る。あの政治家の依頼は別の班へと決まったらしい。そして今回は。
「吉本か明朝一時、茅ケ崎に行ってくれ。今度の依頼者は三十代の一般女性でランクは並だ。従がってワンボックスカーだ。行き先は千葉県の船橋だ。以上」
「了解、今回の相棒は誰ですか?」
「護衛のオートバイは倉田、そして同乗するのは星野涼子だ。星野は依頼者のケアも兼ねている頼むぞ」
「了解、それにしも真夜中とは」
「詮索は無用、依頼主の条件を成功させるにはもっとも適格な時間だ」
一般的な依頼はスタッフ二人或いは三人で対応する事になっている。依頼主がVIPなら六人から十人位の時もある。勿論それなりに料金は高く一千万以上と云う時もある。
翌日、吉本達は茅ヶ崎に向かった。真夜中だから車も少ない。そこから船橋オートレース場近くへ行く。勿論この時間帯、人気はないが例に依って周辺を確認する。五十メートルほど離れた場所にオートバイが停まっている。ワンボックスカーを降りた星野涼子は依頼主に電話をする。
「山崎美代さんですね。お待たせしました。そのまま黒いワゴン車にお入り下さい」
数分すると美代が回りをキョロキョロ見渡し急いでワゴン車に乗り込んだ。
「では出発します。予定変更等はありませんね」
「ハイ、お願いします。でも跡をつけられたりしないでしょうか。あの人は執念深い人ですから」
「その心配はありません。尾行する者がいても我々の別のスタッフがオートバイで追跡しますから」
「でも、後で居場所を知られたら……」
「気持ちは分ります。以前逃げようとして失敗しているんですよね。この手のストーカーはしつこいですからね。ただ我々の仕事は依頼主をストーカーに分からぬように送り届ける事です。ただその後の事は保証出来かねますが。どうしても心配なら追加料金
三十万。他に二度と現れないように当社の者が処理する事も出来ますが、それには一千万以上になるかも知れません」
「あの~処理ってどういう意味でしょう」
「……それは色々あります。安心が欲しいなら一番良い方法かと存じます」
「はぁ~追加料金……私あまり持ってないもので」
「今回のランクは並ですので五十万、追加料金もランクがあますが我々は高収入の方は高額な金額を請求しますが、そうでない方は追加料金三十万、合計八十万円となります」
「八十万円ですか私みたいな安月給では厳しいですね」
「安心してください。うちのオーナーは庶民の味方です。困っている人を助けるのが目的の商売です。もちろん商売ですから利益も出さなければなりませんが、取れるころからは取る。場合によっては悪質な加害者に請求させる方法もありますよ」
「そうなのですか? 私も加害者から百万以上の被害を受けていますから」
「八十万ですか……それにしても排除に一千万ってどんな仕事をなさるのですか」
「それについては説明出来ません。此処だけの話ですが、貴女が秘密を厳守されるなら良い方法もありますよ。先ほども話した通り貴女を狙うストーカーから支払わせる方法もあります、但し相手の支払い能力があるかどうかにも寄りますが」
「相手が払うでしょうか」
「それは我々にお任せください。相手のクレジットカードや銀行口座を当社のスタッフが調べ、つまりハッキングする方法もあります」
「そんな事をして大丈夫なのですか」
「依頼主の利益になるなら不合法ですが可能です。但し貴女が秘密を漏らすような事があれば、貴女は闇に葬られるでしう」
「少し怖いですが、それで安心が手に入るならお願いします」
追加依頼を受けた星野涼子は事務所に連絡を入れた。破格の条件だが事務所は承諾した。勿論商売だがオーナーの方針で困った人は善意の精神で請け負っても良いとされている。流石はオーナー庶民の味方と言われるだけの事はある。下町人情の厚い寿司屋とうなぎ屋営む経営者だったかも知れない。
「承諾致しました。それでは予定を変更して作業に入らせて頂きます」
とは、言ったもののワゴン車は動かない。それ処か一旦、依頼主の美代を車から降ろし星野涼子と共に車の前で世間話を始めた。驚いた依頼主の山崎美代は。
「あの早く行かないと彼が来ます。何故わざわざ此処に居るのですか」
「シッ! 既に作戦は始まっております。安心して下さい」
「どういう事でしょうか?」
それから二十分ほど過ぎるとオートバイに乗っている男から無線で連絡が入った。星野はイヤホンを耳に当てニヤリとした。更に運転手の吉本に来たわよと連絡する。
「さぁ準備が出来ました。出発しますよ」
意味が分からない美代は怪訝そうな顔をして再びワゴン車に乗り込む。出発して一時間三十分が過ぎた。ワゴン車は湾岸線を通り、千鳥町で降りて二俣の信号を右折し工業地帯を抜け船橋三番海浜公園に入った。この先は海で行き止まりだ。美代は怪訝な顔をする。
「あの~此処は何処ですか?」
「嗚呼ちょっと疲れたので休憩しましょうか」
「えっこんな所で、ですか?」
「心配要りません。現在追加料金の仕事に入っておりますので」
こんな辺鄙な所で休憩する筈もないしスタッフが疲れるのも信じられない話だが、これは相手をおびき寄せる為の作戦なのだ。
それから暫くするとオートバイに乗って居る倉田から連絡が入った。
「奴は間もなくそちらに着くがどうする。そっちでカタを付けられるか?」
「いや、依頼主に恐怖心を与えたくない。出来ればそちらで処理して欲しい」
「了解した。では直ちに処理する」
「頼むわね。ただし穏便に」
「さぁそれは約束出来ないが。ハッハハ」
倉田はオートバイを横道に寄せると相手が来るのを待った。やがて数分ほどして茅ヶ崎から跡をつけて来た男の乗る乗用車が猛スピードで走ってくる。勿論、男は誘いに乗ったとは知る由もなく、ワンボックスカーを追跡して来たのだ。ここは埋立地で元々は海だった場所、橋の下は川ではなく海である。周りは工業地帯で民家はない。
「確かにしつこい相手だ。茅ヶ崎からこんな所まで追ってくるなんて、この執念深さでは彼女も怯えるだろう。これでは生きて居る限り追い回される可能性がある。だがほどほどにして置けば良い物を度が過ぎると命取りになるぞ」
そう呟き倉田は橋に入って来た乗用車を確認するとライフルを構えた。弾は特殊な物でコーテングした氷の弾だ。つまり命中しても氷が溶けて証拠が残らない。追って来た車は深夜で回りに他の車も居ないから百キロ以上出ているだろう。此処は直線の長い道路でスピードを出したくなる場所だ。倉田はニヤリと笑い。もっと出せと心で叫び、引き金を絞った。バシッという音と共に右前輪のタイヤに命中した。前輪タイヤが大破し急にハンドルを取られ制御が効かなくなった。百キロ以上も出しタイヤが破裂すれば防ぎようがない。悲鳴こそ聞こえてこなかったが橋の柵を超え海にダイブするように落下して行った。
それから数分後、片倉から連絡が入った。
「処理終了。予定通り出発していいぞ」
「早いわね、流石ね。穏便に処理出来たでしようね」
片倉からは何も返事はなかった。つまり穏便には終わらなかったのだろう。
ワゴン車は出発した。再び工業地帯を通る、此処は埋め立て地で運河になっている。その途中に橋がある。真夜中で暗いが街灯の灯りが薄暗く灯っている。良く見るとその運河の辺りから煙が見える。其処には車が転落したのだろうか、間もなく沈んで見えなくなった。依頼主の美代は何が起ったか知る由もない。ワゴン車は速度を上げた。そして最終目的地の船橋市内に到着した。
「さぁ我々の仕事は此処までです」
「あの~もう彼につけられる事はないでしょうか」
「約束します。彼は二度と貴女の前に姿を現すことはありません。いや永久にです。ただ相手と交渉出来る手段がなくなりますが料金は予定通り頂きます。但し数週後貴女が振り込んだ八十万円と貴女が被害被った百八十万円が貴女の口座に振り込まれるでしょう。尚今回の件も永久に忘れて下さい。それが条件です。どうぞお幸せに」
彼女は意味も分からず、お礼を述べたが薄々は感じていた。全てが処理で片付ける運び屋という会社は得体が知れない団体であることを。しかし他言したら命の保証はないと契約書には書かれてあった。
「本部へ、こちらC班任務遂行終了。今回は依頼主から追加料金(並)を頂きましたが相手の口座からハッキングして依頼主の口座に入金、依頼主からは料金は頂きましたが差し引きゼロです」
「ご苦労さん。明日任務はない。尚、明後日はR国外交官の移送が入っている。ランクは極上だ。頼むぞ」
「ほう、極上と言ったら五百万以上ではないですか」
「そうだ。君達がこの任務を遂行すれば、ボーナスの他に勿論特上のうな重、またはそれに相当する食事が提供される」
「すると今回は並ですから、並のうな丼ですかね」
「いや、追加料金もあったから特別に上にしておくよ」
「そりゃあどうも、ごっつあんです」
どうもこの会社はウナギと切り離し事が出来ないようだ。その割には恐ろしい集団だ。表向きは運び屋ながら場合に依っては殺人も厭わないらしい。
尚、読者の皆様も他言無用に願います。なにせ秘密が売りですから。
了
執筆の狙い
運び屋 こんな商売も面白かと作りました。
金額がべらぼうに高いが安全に依頼主を運び秘密は守られる。
任務に影響を及ぼし相手がいれば非合法の手段で排除して依頼人を守る得体の知れない集団である。貴方も依頼しては如何ですかお安くして置きますよ。