作家でごはん!鍛練場
クレヨン

姫は魔女になりたい

「私は魔女になる」
 庭を二人で歩いている途中で、ネフティがとんでもないことを言いだした。
「魔女になるって、じゃあ王妃になるのはやめるの?」
 僕は尋ねた。すると、彼女は首を横に振った。
「王妃にはなる。でも、王妃というのはすごく忙しいでしょ? それに、暗殺者に命を狙われたり、呪いをかけられたりもする。そんなとき、魔法が使えたら便利だと思わない?」
 そりゃ、魔法が使えれば便利だろうけれど。
「別に魔法を覚えなくても、魔女を雇えばいいだけじゃないかな」
 ついこのあいだも、魔女が王宮に来ていた。ああいう風に呼び寄せれば、なにも魔法を使えるようになる必要はないんじゃないか。
「何を言ってるの。自分で魔法を使えたほうが、どう考えたっていいでしょ。めんどうくさい書類仕事だって、小人を召喚して全部やらせればいいんだから」
「魔女って小人を召喚できるの?」
「知らない」
 じゃあ、できないかもしれないってことじゃないか。それに、問題はほかにもある。
「そもそも、魔女になるってことは魔女の弟子になるってことだろ? そんなことしたら、王様に怒られるんじゃないかな」
「そっか、うーん。じゃあ、オーリスが魔法を覚えて、私のために魔法を使って」
「やだよ、そしたら僕が怒られるじゃないか」
「じゃあ私にどうしろって言うの?」
 諦めろ、とは言いにくい。この前のことがあるから。13歳にもなって木に登ろうとしていたのでやめさせたら、「もうついてくるな」なんて言われてしまった。
 そのあと、なんとかなだめたから今もこうして一緒にいられるが、あの時はひやひやした。ここでネフティに嫌われるのだけはまずい。なんとか、それとなく彼女の気を変えないといけない。
「あ、そうか。お父様には内緒で魔女のところへ行けばいいのね」
 僕が何も言えないでいる間に、ネフティが自分で勝手に答えを出してしまった。
「しかし、見つかったときに私だけが怒られるならまだしも、オーリスまで怒られてしまったら悪いし。やっぱり私一人で行ってくるね」
「だめだめだめだめだめ!」
 僕は走り出そうとするネフティの手をとっさにつかんだ。つかんでしまってから、恥ずかしくなってぱっと放した。幸い、ネフティは手を引っ張ったことで立ち止まってくれた。
「なにが不満なの?」
「一人で魔女のところに行くなんて危険だ。僕もついていく」
 ネフティが僕の目をじっと見た。
「お父様に告げ口しない?」
「し、しない」
「わかった、信じる。じゃあ、一緒に行こう。幸いあんたは、剣を持ってるからね。いざというときはよろしく頼むね」
 僕はうなずきながら、不安を感じた。僕は剣を扱うのが苦手だ。そもそも、喧嘩自体、あまり好きじゃない。歳だって、ネフティの一つ上、というだけで、僕よりも年上で力強い人なんていっぱいいる。もっとも、今はそういう手練れを呼ぶわけにもいかないのだ。
 僕らは、街へ行く用の質素な服装に着替えると(普段着で行くと、身分がばれる)城の庭に数多くある抜け道の一つを通って、城を抜け出した。ネフティは城を抜け出してから、迷いのない足取りで進んでいく。
「魔女の家のある場所を知ってるの?」
「ええ。この前、城に来た魔女を家までつけていったの。その魔女のことは覚えてる?」
 覚えている。城に来る前から、死者をよみがえることができるとか火を吹くとかいう噂で場内が盛り上がっていた。
 だが実際に本人を見てみると、ちっちゃくて、いかにもうさんくさそうな顔をした老婆だった。王様に、「未来を知ることができるというのは真か」と聞かれたときには、無理だとはっきり答えていた。魔法使いも大したことないんだな、と思った記憶がある。
 なぜ気づかなかったんだろう。ネフティはあのばあさんに弟子入りするつもりなんだ。
「ねえ、やっぱりやめよう。いくらなんでもあのばあさんはうさんくさすぎる」
「なに言ってるの、あの胡散臭さがいいんじゃない。魔法そのものがうさんくさいんだから、胡散臭い人でなきゃ魔法が使えないのは当たり前でしょう」
 一瞬、納得しかけたけれどよく考えたらおかしい話だ。魔法もばばあもうさんくさいんだったら、両方信用できないってことじゃないか。と、そんなことを思っていたら、ネフティが立ち止まった。
「ここよ」
 どうやら、魔女の家に着いてしまったらしい。それはイメージの中にあった、へんてこりんでまがまがしいものからは程遠く、ちょっと小さくてぼろいこと以外は、特に普通の家と変わりなかった。
「すみません、どなたかいらっしゃいますか?」
 ネフティが入口の前から呼びかけた。
「入んなさい」
 奥から、しわがれた声が聞こえてきた。僕たちは、声の指示に従った。
 家の中の暗がりの奥に、老婆があぐらをかいて座っていた。家の中が薄暗くてよく見えなかったが、魔女だということはわかった。体の小ささも記憶の中のそれと合致している。
「どういう用事でやってきたんだい?」
「私たちに魔法を教えてほしいんです」
 私たちって。さりげなく、僕まで魔法を教わることにされている。僕は別に、魔法なんかに興味はないのに。でも、ここで魔法を学ばないと言って、仲間外れにされたりしたら彼女と一緒にいられなくなってしまうので、黙っておいた。
 魔女は何も言わなかった。ネフティは、さらに続けた。
「あなたのことを人から聞いて知りました。私もあなたのように魔法を使えるようになりたいのです。どうか、魔法を教えてはくださいませんでしょうか?」
 魔女はまだ何も言わない。耳が遠くて話が聞けてないんじゃないか、と思って僕は顔を覗き込んだ。すると、彼女がネフティの顔をじっと見ているのが見えた。僕は急に恐ろしくなった。
「ふぇふぇふぇ」
 魔女が笑い声をあげた。
「何か、私の言ったことでおかしいことがございましたか?」
 ネフティは尋ねた。
「魔法使いになりたいのなら、試練を受ける必要があるのよ。大人だったら誰でも魔法使いになれるってわけじゃないのさ」
「試練とは、どのようなものなんですか?」
 僕は尋ねた。ちょっとでも危険なものなら、たとえネフティを引っ張ってでも連れて帰らなくてはならない。
「この家に一日い続けること」
「え、それだけでいいんですか?」
 魔女はうなずいた。
 ネフティを諦めさせられるほど、難しいことじゃないみたいなので、僕は残念に思った。
「わかりました。じゃあ、家に帰って親に話をしてくるので」
「待ちな。もう試練は始まってるよ。今、家を出たらもう魔法使いにはなれないからね」
 それはさすがに困る。僕らが二人そろって城に帰らないとなったら、国中が大騒ぎになる。あげく、得体のしれない魔女の家に無断で泊まっていたと知られたら、三人ともただでは済まない。
「ネフティ、帰ろう」
「え、いやよ」
「でも、このまま家に帰らなかったら、親が心配するよ?」
「道に迷ったところを、このおばあさんに助けてもらったとか言えばいいじゃない。一日あればそれらしい話なんていくらでも思いつくわ」
「そんなに困っているんなら、三時間に減らしてあげたっていいんだけどねえ」
「本当ですか? ありがとうございます!」
 ネフティはうれしそうに言った。
「時間なんてどうだっていいのさ。どうせ、駄目な子は一時間もしないうちに逃げ出すし、平気な子は一週間でも居座り続けられるからねえ」
 魔女は立ち上がると、燭台を二つ持ってくると、僕とネフティの前に置いて、ろうそくに火をつけた。目の前が少しだけ明るくなり、魔女の顔がよりいっそう、はっきりと見えるようになった。
 魔女は座り込むと、それきり動くことも、話すこともしなくなった。静寂が部屋を満たした。僕は揺れる火を見つめた。風がないにもかかわらず、火はときおり、左右に揺れていた。オレンジ色の光が、暗闇の中で舞っているみたいだった。背後からわずかに差し込む光がなければ、夕暮れを過ぎた頃だと勘違いしそうな雰囲気だった。
 ざわざわ、とどこからか人の話し声が聞こえた気がした。僕は顔をあげた。話し声がさらに大きくなった。話し声が聞こえてくるのは、ちょうど魔女の後ろあたりからだった。そう思ったころには、広場に民衆が集まっている時みたいにがやがやと騒ぐ声が聞こえてきた。
 でも、この家の裏に広い場所なんてなかったはずだ。あったとしても、細い道ぐらいのものだ。
 外で何が起きているのか、確かめたいけれどもそれはできない。外に出てしまったら失格になってしまう。
 そのうち、話し声に混じって、音楽が聞こえてくるようになった。明るく、踊りだしたくなるような音楽だったが、暗くて不気味なこの家の中では、とても場違いな音楽のように思えた。
 音楽が、だんだんと大きくなってきた。それは次第に、人の騒ぐ声よりも大きくなった。その時になって僕は、音楽が大きくなっているわけではないことに気づいた。音楽の聞こえる場所が、僕のほうに近づいてきているのだ。
 しかし奏者は誰一人見えなかった。奏者のいない音楽がひとりでに移動するはずがない。それなのに現実では移動していた。
 音楽が僕の目の前で鳴り響いていた。そして音楽が、僕の中へ入り込んできて、体の内側で鳴っていた。それから、音楽が通り過ぎていって、後ろへと遠ざかっていった。
 ここには、見えない何かがいる。とっさにそう思った。きっと、見えない化け物か何かがこの家に集まっているのだ。あの騒いでいる声の正体もそれかもしれない。そう考えるようになると、急に怖くなってきて、今すぐこの家から出たくなった。
 隣にいるネフティを見た。ネフティは前をじっと見つめていた。顔には、怯えも驚きもなかった。ただ、魔女のほう、あるいは騒いでいるやつらのほうをまっすぐ見ていた。
「ネフティ、今の聞こえた?」
「オーリスも聞こえてたの?」
 僕はうなずいた。
「怖い?」
「いいや、全然」
 僕は嘘をついた。ネフティが怖がっていないのに、僕だけ怯えているというのはいくらなんでもダサすぎる。
「よかった。てっきり、怖いから出ようとか言い出すかと思った。あなたには立派な魔法使いになってもらわないといけないんだもの」
「まあ、うん」
「そろそろ慣れてきたころかい。じゃあ、あんたたちのどっちか、お茶を淹れておくれ」
 魔女が言った。
「私がやります!」
 ネフティは勢いよく立ち上がった。
「お茶の葉はどこにありますか?」
「茶葉はそこ。鍋がそこ。水はそこの甕に入ってるよ」
 ネフティは慣れた手つきでお茶を淹れ始めた。王様の娘で、お茶が淹れるのに慣れている人なんて、ネフティぐらいだろう。召使が淹れてくれるのだから覚える必要がない。
 やがて、ネフティは紅茶を運んできた。ちゃんと三人分ある。僕はネフティの淹れた紅茶を飲んだ。いつも飲むお茶とは違う風味だが、それは茶葉が違うからだろう。ネフティの淹れ方は間違っていないのだろうが、茶葉が悪いのか変な匂いがする。
 魔女は、そんなお茶でも平気な顔をして飲んでいた。魔女は紅茶を一口含んだ後、それきり口をつけず、黙って目をつむっていた。
 やがて、魔女が口を開いた。
「ふうむ、あなたは王様の娘だったのですね」
「え?」
 ネフティが、呆けたような声をあげた。
 僕は、声こそあげなかったが驚いていることに変わりはなかった。僕もネフティも、この魔女とは一度も顔を合わせたことがない。第一、魔女が僕たちのことを見たことがあるなら、最初に僕らを見たときにそう言っていたはずだ。
「魔法を学びたいのは国政に役立てるため。で、隣の男の子は異国の王子様というわけですか。この国へは、教育のために留学しているというわけでしたか。ああ、それと母親の服を着て遊ばないことです。あなたのお母さまは気づいているし、いい顔はなさっておりませんよ」
「なんで、わかるんですか?」
 否定しないあたり、本当らしい。ネフティがそんなことをしているなんて、僕ですら知らなかった。
「ふぇふぇふぇ、人に淹れてもらった紅茶を飲むと、その人のことが自然と頭の中に入ってくるのですよ。しかし、畏れながら申し上げますが、あなたたち二人に魔法を教えることはできなくなりましたな」
「それはなぜですか?」
 ネフティは尋ねた。
「魔法使いにはルールがいくつかございます。そのうちの一つに、魔法使いになったら、人生のすべてを魔法に捧げなければならないというものがございます。それは王族であっても例外でなく、今までの立場を捨てて魔法使いにならなければならないのです」
「そんなルールがあったのですか」
「困ったことを魔法で解決したくなったら、私を呼べばいいのです。私にできることなら、解決してあげましょう」
「わかりました。今日はありがとうございました。帰ろう、ネフティ」
 僕は言った。
 魔法使いになるのは不可能だとわかってよかった。こんな変なところ、一刻も早く出たいと思っていたのだ。声や音楽には慣れてしまったとはいえ、これから他にどんなことが起こるかわからない。さっさと出たほうがいい。
「待ってよ」
 しかしネフティは出て行こうとしなかった。
「どうしたの? 魔女にはなれないって言われたじゃないか」
「別に、魔女になれないと決まったわけではないでしょ? 私が、王妃になるのを諦めればいいだけじゃない」
「何言ってるの?」
「私は、今まで立場を捨てて」
「ちょっと待って。王妃になるのが夢だったんじゃないの?」
 僕はネフティの言葉をさえぎって言った。
ネフティが王妃になることは、王様だって望んでいるはずだ。もちろん、僕も。
「私、王妃よりも魔女になりたかったの。さすがにみんな怒ると思ってたから黙ってたけど」
「なんで?」
「あなただってわかってるでしょ? 王妃になったら偉くはなれるかもしれないけれど、そんなのみんな、大したことないのよ。どんなにおいしいものを食べても、きれいな服を着ても、うれしいのはその時だけ。老いて死んだら、何もなくなっちゃうでしょ。そんなものにしがみついて、何の意味があるというの?」
 ネフティの言っていることは正しいかもしれない。しかし、死ぬまでに貧困にあえぎながら死ぬのと、豊かな暮らしをして安穏に死ぬのとでは全然違う。
「それだけの理由で、豊かな暮らしを捨てるっていうの?」
「豊かな暮らしが大事みたいに言うけど、その豊かな暮らしは貧しい人たちの苦しみの上に成り立っているのよ」
 自分さえよければ庶民のことはどうでもいいのか、そう言われているような気がした。僕は胸をナイフでぐさりとやられたような気分だった。
「王妃の椅子なんて、針の筵の上に置かれた椅子みたいなものよ。いい気分なのは椅子に座っていられるうちだけよ。私は人から与えられた椅子に座るんじゃなくて、自分の手で居場所を手に入れたいの」
 僕は驚愕した。どれもこれも、今日初めて聞くようなことばかりだった。いつも、とんでもない行動ばかりしていると思ったら、これほど真剣に将来について考えていたなんて。
 そう気づいた途端、僕は自分がとても卑しくて、愚かな人間になったような気がした。王族でいられれば何も苦労せずに生きていけると思っていた自分が恥ずかしくなった。
「だから、私を止めないで。私は魔女になる。オーリス、あなたは好きにすればいいわ」
「いや、僕も魔法を学ぶよ」
 僕は危うく、二つのものを失うところだった。ネフティともう一つ、強さだ。ネフティがいなければ生きていけないが、強さがなければ何も守れない。王族であるというだけでは、不十分だったのだ。
「あんたたち、本当にそれでいいのかい? 一度そうと決めたら、後戻りはできないよ」
 魔女は言った。しかし、僕の中ではすでに覚悟が決まっていた。
「よろしくお願いします」
 こうしてネフティと僕は、魔法使いになる道を進むことになった。

姫は魔女になりたい

執筆の狙い

作者 クレヨン
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 ある長編小説のアイディアのできを試すべく試験的な形で、短編として投稿しました。

 このあとの展開は書いてないし、そもそも書くかどうかも決まっていない状態です。よろしくお願いします。
 

コメント

中小路昌宏
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読みました。

 私の作品にコメントを頂いたのでお返しに、と思って読んだのですが、まったく、住む世界が違うようで、どう言ったらいいのか、ちょっと迷いました。
 平和な時代に育った人たちの楽しいお話と言ったところでしょうか。
 文章は悪くないし、若い人同士なら分かり合えるのでしょうね。ただやはり、これだけでは詰まらなく、もう少し続きを書いてもらいたいと、多くの人は考えるのではないでしょうか?

茅場義彦
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文章こなれてると思うけど、なんか大人しいというか 教科書的だね

動機が読者を巻き込めてないかな

宮廷の血なまぐささから逃げたいとかあれば、さもありなんだけど

人質の王子とのバディはいいと思える

魔法モノはアッシも1面落ちたのさらしたけど 一攫千金だから すごい設定だったら ナロウに出すべき

夜の雨
ai227080.d.west.v6connect.net

「姫は魔女になりたい」読みました。

長い作品の冒頭というところでしょうかね。

御作の良いところは「自立心」が姫の「ネフティ」にあるところです。
王妃という立場に着ける姫君が、それよりも「魔法使い」になり自分の力でいろいろなものを解決していきたいと、人生を前向きに考えているところです。
そこに主人公である隣国の王子である「オーリス」が彼女の冒険に付き合ったばかりに、自分も魔法使いの勉強をさせられる羽目になる。
まあ、オーリスもネフティと行動を一緒にして「自立心」とかに気が付いたみたいですが。
それと彼女と一緒に行動をしたおかげで、ネフティを失わずに済んだし。

話の流れはわかりましたが、城から二人が出るあたりのエピソードが甘いですね。
周囲の者に気づかれかかるとか、危ういところが必要かも。
城から出た後も、どうやって魔法使いのところまでやってきたのか、そのあたりの「道すがら」を描く必要があると思います。
魔法使いの家の周囲も描写するとか。
それと町の風景とか庶民がどんな生活をしているのかとか。
魔法使いの自宅の中も描写して雰囲気が伝わるようにすればいかがかと思います。

作品全体の流れは、悪くはなかったです。
上にも書きましたが姫であるヒロインの「自立心」が描かれていると思いますが。
そして主人公の自立心も姫に気づかされるとかが、良いのではありませんかね。

オーリスが隣国の王子ということは、後半でわかるので、冒頭付近でわかるようにしたほうがよいですね。状況がわかりイメージしやすいので。
オーリスは、姫のネフティの部下かと思って途中まで読んでいました。

●この手の冒険ものは臨場感を出すようにエピソードを描くとよいと思います。
五感を伴った描写や情景を描くという事です。特に御作は「魔法」に関連した物語なので。

それでは頑張ってください。


お疲れさまでした。

青井水脈
om126255104208.24.openmobile.ne.jp

読ませていただきました。
魔女のお陰で、ネフティとオーリス、二人の大雑把な事情がわかりました(笑)
こうして、魔法使いになるための修行が始まったーー。肝心なのは、これ以降のストーリーですよね。そもそも今作での魔法は、小人を召喚して書類仕事をやっつけてもらう。これは人手不足の現代でも重宝されるような(笑)呪いにかけられても(呪術師も別にいるとか?)対抗できる、など。なんていうのか、もっとスケールの大きな展開になるのを期待します。

クレヨン
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中小路昌宏さん、コメントありがとうございます。

 正直、この作品のどこがおもしろいのか自分でもわからないっていう状態だったので、つまらないかもしれないと言ってもらえたのはある意味ありがたかったです。はっきりつまらないとわかりました。

sp49-98-9-215.msb.spmode.ne.jp

拝読しました。
とんだバカップルの会話を聞かされた気分で、この下りは不採用にした方が良いでしょう。というか、物語にもキャラクターにも全く共感できません。

冒頭のネフティの言葉から推測出来得る彼女の性格が、後半のそれと矛盾しているのに気がつきませんか?

冒頭
>「王妃にはなる。でも、王妃というのはすごく忙しいでしょ? それに、暗殺者に命を狙われたり、呪いをかけられたりもする。そんなとき、魔法が使えたら便利だと思わない?」
>「何を言ってるの。自分で魔法を使えたほうが、どう考えたっていいでしょ。めんどうくさい書類仕事だって、小人を召喚して全部やらせればいいんだから」

後半
>「あなただってわかってるでしょ? 王妃になったら偉くはなれるかもしれないけれど、そんなのみんな、大したことないのよ。どんなにおいしいものを食べても、きれいな服を着ても、うれしいのはその時だけ。老いて死んだら、何もなくなっちゃうでしょ。そんなものにしがみついて、何の意味があるというの?」
「豊かな暮らしが大事みたいに言うけど、その豊かな暮らしは貧しい人たちの苦しみの上に成り立っているのよ」
「王妃の椅子なんて、針の筵の上に置かれた椅子みたいなものよ。いい気分なのは椅子に座っていられるうちだけよ。私は人から与えられた椅子に座るんじゃなくて、自分の手で居場所を手に入れたいの」

支離滅裂、性格に、一貫した凛とするものが感じられない誠にお馬鹿なお姫様です。

また、13歳になるまで彼女はどのような教育を施されてきたのでしょうか?
王族として民のことを想う教育がされていなかったのなら、この国は直ぐに滅んでしまいそうですね(笑)

>王妃になったら偉くはなれる

それだけですか?
実に幼稚です。

クレヨン
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 茅場義彦さん、コメントありがとうございます。

 動機が読者を巻き込めていないというのは、読者が共感しにくいというようなことでしょうか。

 それは一理あるような気がします。主人公の動機というのをもっとよく考えていくべきだったかもしれません。

クレヨン
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 夜の雨さん、コメントありがとうございます。

 道中の描写で、世界観を提示できるということや、五感を通して伝えることで臨場感が出るという指摘は参考になりました。ありがとうございます。

クレヨン
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 青井水脈さん、コメントありがとうございます。

 魔女の占いは、ちょっと狙っちゃいました。説明に便利だな、とか思ってました。

 続きを書いてないので、どうなるともはっきり言えませんが、小人を使役しただけで終わっちゃうのはさすがにやばそうなので、もし続きを書く時があれば、もうちょっとはらはらする展開にしたいですね。

クレヨン
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 凪さん、コメントありがとうございます。

 言ってることが前半と後半で違うというのは、言われてみるとそうですね。魔女になりたいという点で一貫してたつもりではあったのですが、どうやら甘かったようです。

神楽堂
p3339011-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

>クレヨンさん

読ませていただきました。
おもしろかったです。
長編のアイディアの試験的投稿ということですが、
もうちょっと書き足せば、これだけでも読み応えはあると思いました。

日記と小説、何が違うのか。

いろいろ挙げていくときりがないですが、大きな要素として
「登場人物の価値観の変化」
があるかどうかは、物語の質に大きく影響を与えます。

で、この物語の場合なのですが、
冒頭の魔女になりたい動機が、
魔法を使えば公務が楽になるだろう、という、
言ってみればくだらない動機であったのに対し、

後半に明かされた真の動機では、
王妃になるといったレースの上を走らされる人生ではなく、
自分自身、一人の人間として生きていきたいから魔女になりたい
となっていますね。

前半で隠しておいた真の動機が後半で明かされた際に、オーリスと共に読者にも驚きを与える構成になっていたのが実にお見事だと思いました。

前半は、魔法で楽して王妃をやろうとしていた軽薄さな女性という見方であったのが、後半は、自分の人生を自分らしく生きていこうとする女性、というように見方が変わるわけですよ。
若者受けする良い内容になっており、私としてはこういう作品、好きです。

>そう気づいた途端、僕は自分がとても卑しくて、愚かな人間になったような気がした。

このように、ある人物に対しての考え方が変わる場面や、自分の考え方が変わる場面というのが、小説ではとても大事な要素になります。
なので、短編ではありますが、物語をおもしろくする要素が入っていて、とても素晴らしいと思いました。


では、次に些細な点の指摘をしていきます。

まず、語り手であるオーリスは何者なのか。
はじめは、おつきの人かな、くらいに思って読んでいたのですが、
これまた後半、魔女によって正体が見破られるわけで、この展開はとてもいいのですが、
もうちょっと伏線を張っておいて欲しかったです。

例えばですが、

やれやれ、僕はもはや、ネフティのおつきの人みたいじゃないか、みたいにぼやくシーンを入れるとか。
そうすれば、この語り手って、おつきの人じゃないならいったい何者なんだろう?
みたいに疑問を持ちながら読み進めると思います。
で、魔女が、王子だろと当てた際に、読者も驚きを味わえるというわけです。


それとですね、ネフティは将来、王妃になるという線路が敷かれているとのことですが、
女王になるのではなく、王妃なのですね。
となると、どこか別の国に嫁ぐんですかね。
あるいは、自国の王となる人を外部から呼んできて、その妻になるんですかね。
将来は王妃、という設定、もうちょっと詳しく書いて欲しかったです。


あと、これまた些細な点ですが、

>奏者のいない音楽がひとりでに移動するはずがない。

意味はわかるのですが、音楽という表現は野暮ったいかなと。
何かの具体的な楽器の音にしてはいかがでしょう。
笛の音でもいいですし、ラッパ、太鼓、それはなんでもいいのですけどね。
音楽が移動するという言い方はちょっと変だなと思いました。


あと、もうちょっと書き足して欲しかったところが、語り手が魔法を学ぶ決心をするところです。

他国の王子が留学で来ているという設定ですが、
魔法使いになるということは、自分も王位を継げなくなるのでしょうか?
それは、オーリスが個人的に決めてよいものなのでしょうか?


オーリスはどのように生きたいと思っていたのか。

>僕の中ではすでに覚悟が決まっていた。

と、ラストであるので、これまた、価値観の転換場面をしっかり描いて欲しいところです。

オーリスの設定としては、いろいろなパターンが考えられますが、
・留学が終わればおそらくは王位を継ぐだろう。僕の人生は始めからそう決まっている。
・留学が終われば、自分は王位を継ぐための争いに戻ることになるだろう。
・留学なんて名目で、僕を国から追い出したのだから、国に帰ってもろくな人生は送れないだろう。

まぁ、このあたりは作者様の考えで詳しく決めていただければいいのですが、
ラストは、ネフティと共に魔法使いになる決心をした。
であれば、何を犠牲にしたのか。
そこを書くと、より物語の質が上がるように思います。


あと、もう一つだけ(長々と書いてすみません^^;)

>ネフティがいなければ生きていけないが、強さがなければ何も守れない。

これは、恋愛感情を抱いている、ということでよろしいですか?
であれば、ネフティのためなら祖国を捨てることができる、みたいな強い決意につなげていけそうな気がします。
もうちょっと、恋愛感情を書き込んで欲しかったです。

こういうファンタジーものは私は好きなので、
読ませていただきありがとうございました。

大河と隻餓孕
p023c8b.kngwnt01.ap.so-net.ne.jp

おつかれさまでしたあ。

クレヨン
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神楽堂さん、コメントありがとうございます。

 伏線のことや、オーリスが最後の決断をするにあたって何を犠牲にしたのかを提示するなどの指摘、その通りだと思いました。それと、恋の気持ちは、オーリスの照れみたいなものを感じてなかなかかけずにいたのですが、心の中でぐらい、はっきりさせるべきだったと気づきました。

 音楽のところは確かに雑すぎますよね。笛の音とかにすれば、イメージしやすかったかもしれません。

クレヨン
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 大河さん、コメントありがとうございます。

雨音
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すごく物語の作り方が上手だと思いました。なんとなく、その魔女の家の雰囲気も感じることができて楽しかったです。色々と参考になるところもありましたし、なによりこういう雰囲気の物語はすごく好きなので、続きが出たらまた読みたいなと思います。
ありがとうございました。

クレヨン
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 雨音さん、コメントありがとうございます。

 お褒めの言葉がいただけて、うれしいです。続きは、書くかどうかは未定ですが、もしかしたら書くかもしれません。

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