作家でごはん!鍛練場
飼い猫ちゃりりん

母の一生

 悲しむ人たちは幸いである。彼らは慰められるだろう。
(マタイによる福音書。第五章四節)


 保育園に通っていた頃のことである。
 その日はクリスマスイブで、母はパートが終わると、兄と私を迎えに来てくれた。
 母が着いたときは、まだ園長が絵本を読んでいた。
 粉雪が舞っていたが、部屋の中は暖かく、窓ガラスが曇っていた。
 多くの母親が部屋の後ろに立って我が子を見守っていた。しかし母は部屋の中に入らず、曇ったガラスの向こうから、兄と私を見守っていた。
 母の気持ちが痛いほどわかる。
 ほかの母親はみな綺麗な身なりをしていたが、母は綺麗な服など持っていなかった。母はみすぼらしい身なりで、我が子に恥ずかしい思いをさせたくなかったのだ。
 園長が、「最後にみんなで歌いましょう」と言うと、兄と私は元気よく賛美歌を歌った。
 園長が、「みんなさん、さようなら」と言うと、兄と私は母の元に駆けてゆき、その胸に飛び込んだ。
 私はその冬の日のことを、今も鮮明に憶えているのだ。

 毎週日曜日の午後に、近所の集会所でミサが開かれていた。母は兄と私をよくそのミサに連れて行った。
 ミサのことはあまり記憶にないが、ひとつだけよく覚えていることがある。
 私は悪さをして、集会所の外に出されたことがあった。幼い子供が神を冒涜するようなことを大声で言ったのだ。神様なんて嫌いだとか、神様なんて本当はいないだとか。
 なぜそんなことを言ったのか判然としない。
 ただ、よく記憶をたどってみると、いつも貧乏臭い身なりをしていた母は、主婦連中から変わり者と見なされていたような気がする。
 子供は大人の事情が分からなくても、空気を敏感に感じ取るものなのだ。
 私は神にではなく、信者たちに文句があったのかもしれない。だからその崇拝の対象に八つ当たりしたのだ。神様、みんなあなたのせいだと。
 神父に叱られて外に出された私は、集会所のすぐ隣の草むらで、母と兄が出てくるまで遊んでいた。
 菜の花が咲き乱れ、蝶や蜜蜂が飛びかう草むらは、まるで天国だった。
 その風景は今も色あせることなく心に秘蔵されている。
 私が思うに、神が本当に神であるなら、無垢な者を処罰などしない。それをするのは、いつも人間なのだ。

 我が家はひどく貧乏だったから、私は子供ながらに格差を感じた。周囲になじめない私は、クラスでは無に等しい存在だった。
 そんな私でも一つだけ誇れるものがあった。それは母が握ってくれたオニギリだ。大きさは通常の五倍ほど。でも、その常識外れなオニギリを恥ずかしいとは思わなかった。
 遠足では同級生が御惣菜との交換を条件に、母のオニギリを欲しがったが全て却下した。そのとき私は無ではなく、誇り高き存在だった。

 実は私にも一人だけ友達がいた。
 佳菜子(かなこ)とは通学路が同じで、集団で登校しているうちに仲良くなった。二人とも仲間外れにされていたから、当然の成り行きでもあった。
 彼女と私は真逆の世界に住んでいた。おそらく彼女の家は、その地域有数の資産家だった。
 団地のベランダから彼女の家が見えた。丘の上に大きな白い豪邸が建っていたのだ。
 佳菜子と出会うまで、丘の上に住む人たちは別世界の住人だと思っていた。
 彼女はいつも上流階級のお嬢様という出で立ちで、持ち物も高価なものばかりだった。
 彼女に比べれば、誰もが貧乏人だった。中流家庭の子供たちは、彼女に劣等感を抱いていたと思う。しかし貧乏人である私が彼女に親近感を覚えた。おそらく、二人とも周囲から浮いた存在だったからだ。

 小三の三学期のときのことである。竹やぶを抜ける道を歩いて下校していると佳菜子に誘われた。
「かず君。あたしの家であそぼ」
「でも……」
 豪邸だと知っていたから私は怖じ気づいた。
「お母さんも来てって言ってるから」

 その家の塀の中は別世界だった。
 花壇には白い花が沢山咲いていて、落葉樹が紅葉を迎えていた。それは庭と言うより庭園だった。古風な日本庭園と、モネの絵画のような景色が見事に調和していた。
 彼女の家は擬洋風建築と思われる白壁の建物で、彼女が呼び鈴を鳴らすと扉が開き、藍染の着物を着た女性が私を出迎えてくれた。
 佳菜子の母は、「いらっしゃい」とか細い声で言った。
 子供ながらに、上品とはこういうことを言うのだと思った。
 佳菜子と私は庭で鬼ごっこをした。しばらくすると、彼女の母が冷たい飲み物を出してくれて、それを飲み終えると次は隠れん坊をした。
 彼女の母は唐椅子に座り、無邪気に遊ぶ二人を見守っていた。
 土ぼこりで髪や体が汚れると、みんなでお風呂に入った。
 その大きな桧(ひのき)の浴槽は、子供が水遊びをするには十分だった。
 彼女の母は湯につかりながら、水遊びをする二人を見守っていた。
 私は二人の異性と入浴しているのに、それが自然なことのように思えた。そして彼女たちも、それを普通のことと思っていたようだ。

 どちらかと言えば、佳菜子を我が家に呼ぶことの方が多かった。
 彼女の母は疲れて寝込むことがよくあり、そんなときには娘の世話ができなかったのだ。
 私の母はパートで帰りが遅かったし、兄は佳菜子が家に来ると、どこかに出掛けた。だから、いつも彼女と二人だけで遊ぶことができた。
 我が家には四畳半と六畳の部屋があり、佳菜子はその狭い異世界を冒険した。
 私が台所の隅から「もーいーかい」と何度声を上げても、彼女は「もーいーよ」と言わなかった。
「佳菜ちゃん。どうしたの?」
 すると押し入れの中から彼女の声が聞こえた。
「かず君。なんか音がする」
 ふすまを開けると、彼女が押し入れの下段に隠れていた。
「ここから音がするの」
「それ、ネズミの穴なんだ」
「ネズミがいるの?」
「うん」
「あたし、ネズミを見たことがないの」
 私は穴の周りの荷物をどかすと、ネズミ捕りの針金にチクワを引っ掛けて、それを穴のそばに置いた。
 押し入れの前に布団を敷いて、二人で布団の中にもぐると、そこから穴の様子をうかがった。
 しかし中々ネズミは現れず、しびれを切らした佳菜子が私の耳元でささやいた。
「本当にネズミいるの?」
「いるってば! 小さい奴が」
「しっ! 大きな声を出さないで」
 どれだけ待ってもネズミは現れなかった。おそらく布団に隠れている二人の気配を感じ取っていたのだ。
「佳菜ちゃん。オニギリ食べよ」
「うん」
 佳菜子を家に呼ぶと言っておけば、、母は彼女の分のオニギリも握っておいてくれた。
 銀紙につつんだ三つの巨大なオニギリが皿にのっていて、子供たちの名前が書かれた紙片がテープで銀紙に貼ってあった。
 孝志。和男。佳菜ちゃん。
 母のオニギリを頬張る彼女の顔を、今もはっきりと覚えている。それは私の宝物なのだ。

 母はパートをしていたから、佳菜子と顔を合わせることは、あまりなかった。それでも母は彼女のことを気にしていた。
「佳菜ちゃんは、お父さんいるの?」と母に聞かれたことがあった。
 確かに、休日に遊びに行ったときでも、佳菜子の家に父の影を感じることがなかった。
 おそらく母は、佳菜子に父の影を感じなかったのだろう。

 ある日、佳菜子は、「あたし、もうすぐ引っ越すの」と私に言った。
 私はとても悲しかった。そして母もそうだったに違いない。
「佳菜ちゃんが、引っ越しちゃうんだ」と言うと、母は淋しそうな表情を浮かべた。
(後日、行きたくもない同窓会で聞いた噂話では、佳菜子の父は大きな負債を残したまま夭折したから、佳菜子の母は豪邸を売り払って借金を返し、娘を連れて故郷に戻ったとのことであった)
 結局、私の母が人生で為したことと言えば、子供らを愛したことくらいだ。それは子猫を守る母猫の愛のように、無垢で野蛮な愛情だった。

 懐かしい思い出なんて誰にでもあるのだろうが、母が過去を懐かしむ姿を見たことがない。
 母に一枚の白黒写真を見せてもらったことがある。満開の桜を背景に、セーラー服を着た三人姉妹が写っていた。
 母を挟んで微笑んでいる妹たちは間違いなく美人だった。
 その写真は、男をどきっとさせるような妹たちの眼差しを見事にとらえていた。それは、己の美しさを認識している女の眼差しだった。
 かたや母ときたら、どこか絵本の中の子豚みたいで、その瞳に自信の無さが滲み出ていた。
 笑みを浮かべる妹たちの真ん中で、母は申し訳なさそうな顔をしていた。
「自分が姉でごめんなさい……」とでも言うかのように。
 私の記憶では、母が聖書を精読したことは一度もない。
 ただ、「悲しむ人たちは幸いである。彼らは慰められるだろう」というイエスの言葉を信じていたのだ。

 母は残酷な運命を子供に聞かせることがあった。
「妹たちは可愛いくて、成績はクラスで一番だった。でも母さんはぶさいくで勉強も苦手だった。いつも妹たちと比較され、親からも見放されていた」
 写真の母の眼差しが、それが真実であることを物語っていた。
 天は二物を与えずとは馬鹿の言うこと。天は母に何も与えず、妹たちには何でも与えたのだ。
 私に信仰心が芽生えなかったのは母のせいかもしれない。しかし理不尽な処罰を受けた母に、天罰を受けるいわれなどないのだ。

 母は人を恐れて生きるような人間となり、影のように生きる弱い男とめぐり逢った。
 七人兄弟の末っ子として生まれた父は病弱で、本当に要らない子だったようだ。父が故郷を出るときも、親は一切関心を示さなかったそうだ。
 世間はおろか家族からも見捨てられた二人は、自動車部品の工場でめぐり逢い、式も挙げずに籍を入れた。
 そんな両親の下に生まれた兄弟が阿呆になることは必然だった。
 自慢をするつもりはないが、兄も私も勉強ができたし、兄にあっては有名な国立大学まで卒業した。
 そして二人とも就職し、しばらく普通の社会人として生きることができた。
 でも結局はだめだった。なぜなら、兄も私も底辺の人間だったからだ。高く飛んでも、磁力に引っ張られるようにして堕ちる。それに、正直底辺の方が居心地がいいのだ。
 私は居心地の悪さに耐えながら世間でもがき続けたが、兄は社会から身を引いてしまった。
 おそらく兄は、既に中学生の頃から人間に嫌気が差していた。だから部活にも入らず、勉強ばかりしていたのだ。
 結局兄は高校でも大学でも、人と付き合おうとはしなかった。
 大学を卒業した兄は、しばらくは予備校の講師をしていたが、やがて疲れて辞めてしまった。

 父は弱い体で無理をしたせいか、六十半ばで他界した。
 父は影のように存在感が薄く、死んだ日の翌日には社会から忘れ去られるような人だった。
 しかし母は、そんな父なしでは生きられない人だったのだ。
 伴侶を亡くした母は心身ともに衰弱し、やがて筋肉が硬直する難病を患い、寝たきりになってしまった。
 そのころ兄は仕事を辞めて引きこもっていたが、それは私には好都合だった。兄が母の介護を全て引き受けてくれたからだ。
 私の目標は家族みたいな人間にならないこと。「人間失格」にならないこと。つまり、「人間合格」になることだった。
 そのためには家族と離れるべきだと思った。私は兄に介護をすべて任せ、都会で一人暮らしを始めた。
 人の良い兄は、「介護は俺がするから、お前は仕事のことだけを考えろ」と言ってくれた。
 私は上司から信頼され、部下からは慕われていたと思う。
 飲み会ではわざと酔っ払ってドジもした。つまり、「良い人」を演じていたわけだ。
 しかし、本当はそんな自分を恥じていたのだ。

 母の物忘れはひどくなる一方だったが、突然古い記憶が蘇り、おかしなことを言い出すことがあった。
 母は私の顔を見ると、突然、佳菜子のことを話し出すことがあった。
「和男。佳菜ちゃんは、今度いつ来るの? あの子のオニギリも握っておくから」
「母ちゃん。佳菜ちゃんは随分前に引っ越したんだよ」
「引っ越した?」
「もう丘の上の家には、別の人が住んでいるんだ」
「そう……」
 母はため息をつくと、淋しげな表情を浮かべた。

 母は一人で用を足すことができなかったし、床擦れを起こさないよう一時間おきに体の向きを変えなければならなかった。
 だから兄は、夜中も度々起きなければならなかった。
 疲れ切っている兄のことが心配になり、私は母に介護施設に入ることを勧めた。
 しかし母は子供のように泣いた。老いても母は世間を恐れていたし、母の喜びは家族と暮らすことだけだったのだ。
 兄は涙をこぼす母に言った。
「施設が嫌なら、無理に入らなくてもいいんだよ。俺が母ちゃんの面倒を見るから」
 しかし病状はひどくなる一方で、一日中痛みに苦しむ母は、介護の不手際をなじることもあった。それでも兄は嫌な顔ひとつせず、母の面倒を見ていたのだ。
 やがて母は、「早くあの世に逝きたい」と、兄にこぼすようになった。
 私は、兄が「最後の親孝行」に悩み苦しんでいることに気づいていた。もし兄が罪を犯したら、その罪をかぶるつもりだった。
 しかし……罪をかぶる? 兄の罪? 兄は罪人? お前が殺せ!
 ああ神の子よ。あなたは罪を償うのではなく、犯すべきだったのです。

 私は悪夢にうなされるようになった。
 そして、その夢はいつも同じような展開を見せた……

 疲れ切った兄が、介護ベッドの横で敷物もせずに寝ている。
 私は母に近づくと、その頬に触れる。
 すると母は笑みを浮かべる。
「母ちゃん。俺が楽にしてあげるから」
「和男。苦労をかけて、ごめんね」
 母の頬を涙が伝うと、私は母の首に両手を添えて力を込める。
 やがて母は苦しみから解放されて、穏やかな表情を取り戻す。
 裁判では「人間合格」たちが殺人の動機を求める。
「私たち家族は、みんな阿呆なのです」
 すると易々と死刑が宣告される。
 刑場に移送されると、黒い服を着た教誨師が私を待っている。
 彼は言う。
「悲しむ人たちは幸いである。彼らは慰められるだろう」と。
 私は言う。
「ならば、兄を慰めて下さい」と。
 刑務官は親切な人ばかりで、家族に伝えたいことを書きなさいと言って、机の上に便箋とペンを置いてくれる。
「兄に直接伝えたいのです。いつも家族を愛していたと」
 するとその刑務官は、「これを使いなさい」と言って自分の携帯を差し出す。
 しかし、なぜか電話番号を思い出せない。何年も使った番号なのに、どうしても思い出せない。
「ああ神様! どうしても兄に伝えたいのです! いつも家族を愛していたと」
 もはや無神論者を気取っている場合ではない。しかし、都合の良い神頼みが叶うはずもなく、頭を布で覆われて首に絞縄が掛けられる。
「兄ちゃん。俺を許して」
 床板が落ちると、悪夢から解放されるのだ。
 しかし、その夜は目を覚ますと枕元で携帯が鳴っていた。
 それは兄からだった。
「さっき、母ちゃんが死んだ」

 急いで実家に戻ると、数人の鑑識と年配の刑事が検視をしている最中だった。
 兄は人目もはばからず、床に崩れ落ちて泣いていた。人前で感情をあらわにする兄を初めて見た。
「兄ちゃん。俺だよ。大丈夫?」
「俺が寝ている間に死んだんだ。可哀想に。きっと母ちゃんは、俺を呼んでいたんだ」
 兄は何年もの間、仮眠しか取っていなかったのだ。ほんの数時間熟睡するくらい当たり前だ。
 私がそう言っても、兄は自分の失態を責め続けた。
 私は兄が過失致死の罪に問われないか心配になり、それを年配の刑事に聞いた。
 すると彼は私の目を見つめて言った。
「お兄さんに罪はありません」
 彼は泣いている兄の横に腰を下ろすと、兄の背中をなでながら、「お兄さん。お母さんを介護してくれてありがとう」と言った。
 嗚咽(おえつ)をもらす兄に代わって私が礼を言うと、彼は、「私も妻を介護していたのです。だから、お兄さんの気持ちがよく分かるのです」と言った。
 私はその刑事のことを、生涯忘れることはないだろう。
 
 葬式は小さな町の葬儀屋の一室で、兄と私だけでやった。
 兄は安らかに眠る母の顔を、食い入るように見つめていた。
「兄ちゃん。大丈夫?」
「母ちゃん、本当に死んだのかな? 本当は生きているんじゃないかな」
 私はどう答えていいか分からなかった。すると、「お車(霊柩車)の準備ができました。心の整理がついたら声を掛けてください」とドアの向こうから葬儀屋の声が聞こえた。
 火葬場は、そこから車で三十分ほどの所にある広い霊園の中にあった。
 そこで母の遺体を荼毘(だび)にふし、薄紅色の骨壷に、ことんことんと骨を落とした。
 火葬を終えると、紅葉に包まれた霊園を散策した。
 空は青く澄み渡り、風が爽やかだった。
 兄が胸に骨壺を抱いていたから、母も一緒に歩いているような気がした。
「兄ちゃん。母ちゃんのオニギリを覚えてる?」
「うん。遠足のときは、いつも握ってくれたよな」
 紅葉を眺めながら遊歩道を歩いていると、茂みの奥から「ニャァ」と鳴き声が聞こえた。
 兄と一緒に茂みの奥をのぞき込むと、座布団ほどの隙間がぽっかりと空いていて、猫の親子が日向ぼっこをしていた。
 二匹の子猫が、母猫の腹に顔をうずめて鳴いていたのだ。

 終わり

母の一生

執筆の狙い

作者 飼い猫ちゃりりん
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約7000字です。よろしくお願いします。

コメント

HC
p7606195-ipoefx.ipoe.ocn.ne.jp

 悲しげな雰囲気がひたひたと如実に伝わる作品でした。
 主人公の独白や喋り方が男性っぽく思えず、途中で男性に気づいても読んでいて女性と思ってしまう所があったので、その辺りが気になったぐらいでした。

弥生
27-138-124-21.rev.home.ne.jp

作品全体に漂う寂しさと温かさ。
読み終わって、言葉には言い表せない何か…切なさのようなものをずっしりと感じました。
ただ、一つだけ、よろしいでしょうか?
()を使うことで、せっかくの話の流れを損なっているような気がしてしまいます。
佳菜子くらいなら、ほとんどの人が読めると思います。輝星と書いてきらりと読むとか、そういう名前でなければわざわざ()をつけなくても大丈夫、なのでは…?
小学生の私でも荼毘って普通に読めるし、“お車(霊柩車)”の部分も、いらない(言い方悪くてすみません…)のでは、と思いました。
全体的にひっそりとした雰囲気の小説だと思います。
こういう感じ、好きです。
それでは、これからも頑張って下さいね!応援してます。

飼い猫ちゃりりん
123-1-76-228.area1b.commufa.jp

HC様
初めまして。
飼い猫はオスですが、作者の性別は読者にとってどうでもいいことですよね。
問題は読者に「性別のぶれ」を感じさせてしまうことですね。
どの変がブレているか、考えてみます。
ありがとうございました。

飼い猫ちゃりりん
123-1-76-228.area1b.commufa.jp

弥生様
お読みいただき嬉しく思います。
さすが鋭いですね。
()は自分も、できれば無しが良いと思っているのですが。
流れを阻害してしまうし、文章の見た目もカッコ悪くて、読者をしらけさせてしまう。
佳菜子は確かに「かなこ」と小学生以上の方なら読めますね。汗
でも荼毘は読めない人も結構いるかなあと思いました。だび。
本当は()じゃなくて、よみがながいいのです。
よみがな機能が欲しいな。笑

ありがとうございました。

夜の雨
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「母の一生」読みました。

主人公の半生が書かれているような小説ですね。
導入部、保育園時代からはじまり、母が痴ほう症で亡くなるまでで、霊園のシーンまでありました。
導入部は、そうではなかったのですが、中盤あたり、主人公たちが大人になって、また母に介護が必要になったあたりから、内容が深くなりました。
導入部は、伏線だったのかという感じです。
子供時代は周囲から浮いていて、同じように浮いていた佳菜子という同級生と仲良くなるが……。
という具合に、いろいろとエピソードがあります。
佳菜子もまた悲劇のヒロインということで。
裕福な家庭から転落で、引っ越し。
そのあたりのことが具体的に描かれていたので、物語に厚みが出ていてよかった。
なにしろ、ネズミのエピソードまであります。
こういうのはいいですよね、楽し気で、オニギリの話とかいろいろあると、世界が見えてきます、作品の世界。

後半では、母親の介護という事になりますが、勉強がよく出来ていて、国立大学までいった兄が精神的にまいったので、仕事を辞めて介護にあたるとか。
主人公のことも書かれていましたが、この兄弟の哀しみは、両親の親(祖父母)の罪を背負っているようです。
結局のところは、代々からの親族が子供にやるべきことをしなかったから、それが、後に続くのでしょうね。
御作のラストは霊園でしたがそこを歩く兄の孝志と主人公の和男が絵になっていました。まさにドラマチックというところでしょうか。
二匹の子猫が、母猫と茂みの奥にいるシーンはまるで主人公たち兄弟のようで泣けてきます。
導入部、神のお話が人間レベルで描かれていたエピソードに、座布団一枚といったところでしょうか。

なかなかよいお話でした。
短い作品でしたが、主人公たちの人生が鮮やかに描かれていました。

それでは次作品も頑張ってください。

お疲れさまでした。

飼い猫ちゃりりん
dw49-106-188-53.m-zone.jp

夜の雨様
いつもありがとうございます。
(返信が遅くなり申し訳ありません)
最後の猫のシーンは苦心しました。
座布団ほどの空間をぽっかりと開けることで家族を表現してみました。座布団は家族の団欒を象徴するものですから。
あとは子猫を2匹にするか3匹にするかが悩みどころです。

この作品「母の一生」をさらに厚くするなら、佳菜子の母を描くのでしょうね。

ありがとうございました。

大丘 忍
p4183129-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

何かもの悲しい話ですね。でもよい作品だと思います。頑張ってください。

飼い猫ちゃりりん
123-1-35-237.area1b.commufa.jp

大丘 忍様
お読み頂き嬉しく思います。

「良い作品」
大丘様の言葉には価値があると思うので嬉しいです。
ありがとうございます。

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