ゴロベエと老狩人
狩人とは正式には狩猟師と呼ばれ狩猟免許を持ち、或いはそれを職業とする者を云う。古くは別名マタギと言われ秋田県地方では特に盛んであったが、今では狩猟文化の歴史としてマタギの名は残るだけ。但し今では、それを職業とする者は居ない。殆どは趣味、或いは役所から依頼を受け、増えすぎた野生動物を駆除する事である。
「ええ、長田幸造さんは本日を持って定年退職を致します。長年お勤めご苦労様です」
「長田です。私の役場勤めも本日で終わりです。長いようで短いようなあっと言う間に過ぎたりました。職場での付き合いは終りますが私生活では、これからもお付き合いください。これからは趣味の狩人で余生を過ごしたいと思います。皆さんありがとう」
ここは北海道、石狩岳の麓にある山小屋。長田幸造は今年で七十二歳になる。
幸造は山小屋で隣に寝ている愛犬のゴロベエを眺めながら当時の事を思い出していた。年に応じて白髪も増えたが、それ以上に妻を亡くしてから年齢以上に老けて見える。
若き頃の幸造は地元の村役場に勤めていた時から、持っていた狩猟免許を活かし、地元の猟友会に入っていた。それから十年、定年退職して妻と二人暮らしをして八年が経って病気がちだった妻は昨年亡くなった。一人息子の雄一は結婚し家を出て旭川で暮らしている。雄一は新聞記者をやっているが、雄一が一緒に暮らそうと幸造に話を待ちかけた。
「父さん、山暮らしも良いが、もう年だし、俺の所で暮らさないか」
「雄一、気持ちは嬉しいが、おまえの奥さんはどう思っているんだ」
「勿論、二人で相談した結果だ。妻も賛成してくれたよ」
「そうか……分かった。おまえたちの好意に甘えて見ようか」
一時は息子の行為に甘い旭川に行ったが、だが息子はマンション住まいだ。山の麓の村で暮らして来た幸造には馴染めなかった。
孫の雄太郎は可愛いが、息子が仕事している間は息子の嫁と孫と三人だけ、息子の嫁さんが幸造に気を使ってくれるのは有難いが、その嫁さんも息苦しいだろう。
嫁さんは気を使って気晴らしになると買い物に誘ってくれた。
「お義父さん、今日は一緒に買い物に行きましょう。好きなものなんでも買って下さいね」
山暮らしが長いせいか、スーパーでの買い物は楽しい。金さえ出せばなんでも手に入る。山での生活は好きなものは揃わないが金が要らない。普段買い物をしないせいか、何を買って良いか分からない。結局雄一の嫁さんが全て選んだ。
でも都会の生活は流石に息が詰まる毎日だった。気晴らしに外に出てもビルとコンクリートの街。動物も飼う事も出来ないし、畑で野菜を育てる事も出来ないし、気心知れた友人も居ない。息子の嫁にも気を使わせるし不便でも親しんだ田舎暮らしがいいと止める息子を振り切って亡くなった妻と暮らした家に戻った。
たった三カ月で逃げ出したが息子夫婦は分かってくれるだろうかと悩みもした。
それから山に戻って五カ月後、友人が飼っていた雑種犬が三匹の子犬を産んだと聞き一匹を分けて貰った。一人暮らしの幸造には、かけがえのない家族が出来た。
こんなに犬が可愛いとは妻が亡くなって初めての喜びだった。
名前をゴロベエと名付け可愛がった。昼も夜も一緒だ。ゴロベエも幸造に良くなつき妻が亡くなって以来の笑顔が続く日々を送った。
ゴロベエが大きくなるにつれ柴犬の血を引いているようだが、普通の柴犬よりは大きい。柴犬は例え熊で勇敢に戦う逞しい犬だと聞いていた。ゴロベエは猟犬向きだと思った幸造は山の方が良いと思った。
幸造は山の麓にあった古い山小屋を、タダ同然で知り合いから譲り受けた。それからしばらくして幸造は妻と暮らした家を出て、山小屋に住まいを移した。こっちの方が狩りにも便利だし、自然の宝庫で山菜取りなども出来て便利だから。小屋の広さは八畳ほどで真ん中に薪ストーブがある。小屋は幾重にも藁を重ね寒い冬でも問題はない。ゴロベエと住んで二年が過ぎた。元々狩りが好きで地元の猟銃会に入っていた幸造である。
山では金を使う事もないし、野菜は目の前にある畑で食べる分くらいは作れる。果物やキノコは山に入れば好きなだけ手に入る。肉はウサギや鹿などを獲って保存してあるから問題はない。それでも足りなければ町に出て買い出しに行く。その位の金は貯金してあるし全く心配はない。
更に半年が過ぎ九月になった。北海道の狩猟期間は十月一日から翌年の一月三一日まで。また狩猟期間とは別に、ヒグマ対策のための若手ハンター育成を目的とした「許可制捕獲」も三月上旬から五月上旬まで認められている。十月は良いが十二月一月となれば山は雪に覆われ狩りも大変だ。
息子夫婦とは別居したが、時々心配して息子が孫を連れて来るときがある。
「父さん、何もこんな所に住まなくても、嫁が言っていたよ。これでは私達が追い出したようで世間体が悪いと」
「世間体? そんな事の為に心配して来たのか? 別に気にするな。互い気を使って暮らしても楽しくないだろう。別におまえたち嫌いで出た訳ではない。たまに雄太郎の顔を見れば満足だ。なぁ雄太郎」
「うん! じぃじ僕もじぃじ大好き」
「言い方が悪かったが、俺達の気持も分ってくれ」
「おまえの奥さんには悪い事をした。気も使って貰ったし、それが心苦しくて俺の我が侭で勝手に出た事だ。気にしないでくれ」
幸造は満面の笑みを浮かべ雄太郎を抱きあげた。
息子の雄一は防寒ジャンパーと厚手の手袋を買って来たらしく、それを手渡して帰って行った。
「もうあれから二年か……まぁ心配してくれたが互いにこれで良かったのだ」
自分に言い聞かせるように幸造は呟く。月日を忘れるほど、今の生活が気に入っていた幸造である。
幸い近くには温泉も湧き出ていて風呂には苦労をしない。夏は主に野鳥を捕る事が多い。
たまに猟銃会から声が掛かれば狩猟期間以外でも一緒に駆除する為に狩猟狩りをして楽しんだ。本州ではそろそろ紅葉に差し掛かる時期だが、ここ石狩岳は一足早く初雪が降った。
幸造は一年で一番ワクワクする十月に胸を躍らせていた狩猟狩りの解禁が訪れたのだ。もっともこの時期は主に蝦夷鹿が主流だが、役所から要請があれば熊狩りも出来る。
昨年は熊を二頭仕留めた。狩り仲間では四頭仕留めたと豪語している奴も居る。
彼らは立派な猟銃と猟犬を持っているが、幸造は古い猟銃二丁と雑種のゴロベエだけだ。昨年に比べるとゴロベエも猟犬として更に成長しているし、今年の狩りが楽しみだ。
増えすぎた熊、鹿など間引きする為に行うが、その報酬は微々たるものだが仲間と一緒に出来るのが何よりの楽しみだった。
山に山菜を採りに行くときもゴロベエが一緒だ。まるで孫と遊んでいるような錯覚さえ覚える。寝るときは隣に寝る。朝になるとゴロベエが頬っぺたを舐めて起こしてくれる。この辺は女房気取りなのだろうか。
半年ほどしてゴロベエを狩に連れて行った時に、その狩りの才能を見抜いた幸造は決心した。家を捨ててもゴロベエと一緒なら淋しくないと決意して現在に至る。
そして今年で三回目の冬を迎えた。いくら馴れた土地とは言え北海道の冬は厳しい、特に山は想像以上に厳しい冬となる。それでもゴロベエと居ると苦にならない。春から夏に掛けて小さな畑に野菜を植え、果物や茸は山に行けば好きなほど手に入る。疲れたら近くの温泉が湧き出ている。まさに山は天国のようだ。
他には狩りで捕った獣を燻製保存して蓄える。まさに自給自足の生活である。
誰に遠慮する事もなく自由気ままに過ごせる事に幸造は満足している。
ただ不安は年を重ねる事が怖い。幸造にとって絶対条件は眼と山を歩ける体力だ。
それが衰えた時は山を降りる時だ。そうなると又、長男夫婦に遠慮しながらの生活になる。
絶対嫌だと言う訳じゃないが、やはり今の生活が幸造にとって最高なのだ。
確かに都会でのマンション生活は若い者にとっては快適で便利だろう。
だが幸造のような戦後の貧しい生活に馴れ親しんだ人間には自然と共存した生活が似合っていた。
厳しい冬もやがて去り春を告げる草花が咲き四月後半になった。
本州ではもう桜も散っているのに、こちらはやっと桜の木に蕾が芽生え、やっとの北海道の奥地にも遅い春がやって来た。
それと同時に動物達も眠りから醒め、活動の時期に入る。
特に熊は冬眠中、胃に貯めていた栄養も底をつき、新たに胃に詰めなくてはならない。
幸造は夕食の支度を始めていた。ゴロベエは幸造に纏わりつき、自分の餌を作ってくれるのを今か今かと嬉しそうに尻尾を振る。
だが急にゴロベエの表情が鋭いものになった。さっきまで尻尾を振っていたがウ~~ウ~~と唸り声をあげる。
「どうしたゴロベエ? そんなに怒るなよ。いまお前のご馳走を作ってやるからな」
しかしゴロベエは危険を察したようだ。更に大きな声で激しく吼えた。
今度は幸造も気配を感じた。慌てて猟銃を取ろうと小屋の中に入って行く。
バキバキッと小枝を折りながら黒い物体が近づいて来た。ゴロベエは怖がる事もなく猛然と立ち向かう。
相手はヒグマだった。なんと匂いにつられてやって来たのだろうか。
ガォーとゴロベエの前に仁王立ちになり、ゴロベエを威嚇する。
「ゴロベエ~~危ないから逃げろ!!」
だがゴロベエは逃げるどころか十倍も大きなヒグマに猛然と飛び掛かる。
しかしヒグマはそれを片手で振り払う。ゴロベエは数メートル跳ね飛ばされた。
「この野郎! よくもゴロベエを」
幸造は怒り狂った。そして猟銃をヒグマに向けた。右手の人差し指がトリッガーに掛かる。
カチッカチッ……なんと不発? 幸造は慌てた。
「チッこんな時に限って故障したのか」
幸造は慌てて小屋に戻ろうとした。もう一丁の型の違う猟銃を小屋に取りに行く。だがヒグマは、そうはさせるかと幸造に突進して来た。これまでか? 幸造の体が硬直した。
しかしヒグマは足に異変を感じた。グワーと奇妙な声を発した。
勇敢なゴロベエが後からヒグマの足に噛み付いていた。なんと怖さを知らない犬だろうか。
先ほどヒグマの大きな手で張り飛ばされた筈なのに。その証拠にゴロベエの横腹が血に染まっていた。だが気丈にもヒグマに牙を剥いた。
主人を守ろうという強い執念が感じられる。ゴロベエは最高のポジションから噛みついたのだ。ヒグマの後足を噛みついたのでヒグマは反撃出来ないでいる。
ゴロベエ踏ん張ってくれと祈りながら猟銃を取りに行った。
ヒグマは必死に振り払おうと噛まれた足を振り回す。ゴロベエの体は宙に浮いた。
それでも離さないで噛み続けた。ヒグマは苦し紛れに大きな腕を振り回してゴロベエを振り払おうとする。
それが数回繰り返され、今度はヒグマの爪がゴロベエの何処かを抉った。
ゴロベエはギャンと叫んで噛みついた足を離して飛ばされた。
ヒグマは反撃に出た。倒れたゴロベエに大きな口を開け噛み殺そうとする。
ゴロベエはそれでもウーと威嚇するが弱り切っていた。
その時だ。ドオォーンと一発の銃声が鳴り響くとヒグマの動きが止まった。更にもう一発がヒグマの頭を捉えた。ヒグマが大きな咆哮を残す動かなくなった。
ヒグマは即死だった。だが幸造はヒグマの生死よりゴロベエが心配だった。
「ゴロベエ!! ゴロベエ!! 大丈夫か? しっかりしろ」
ゴロベエは瀕死の重傷を負った。わき腹が抉られていた。クゥーンと一声泣く。
「駄目だ! ゴロベエ、死んでは駄目だ。ゴロベエ~~」
その時、猟銃仲間が数人、猟銃を持ったまま駆けつけて来た。
「幸造さん大丈夫か? 銃声と熊の咆哮が聞こえたので駆けつけて来たんだ。良かった間一髪だったな」
幸造は礼をしなくてはならないのは分かっていたがゴロベエが心配でならない。
「ゴロベエ死ぬんじゃない。いま医者に連れってやるからな」
だがゴロベエの目は虚ろなだ。それでも幸造の顔を見つめる。だが体が痙攣し始めた。ゴロベエがクゥーンとか小さく泣いて、やがて目を閉じた。
ゴロベエは幸造の願いも虚しく間もなく息を引き取った。その死に顔は何故か満足そうだ。主人を守ったという安堵感がそうさせたのだろうか。
猟銃仲間はゴロベエ向かって合掌した。
「なんて主人思いの犬なんだ。主人を守る為に命を落としなんて猟犬の鏡だ」
幸造は茫然として暫く動く事が出来ないで居る。幸造はゴロベエが死んだ現実を知った。
「みんなありがとう。お蔭で助かったよ」
猟銃仲間は沈黙した。一言の礼を言うのが精いっぱいだったのだろう。
ゴロベエの死が幸造にとってどれほど重いものかみんなは知っていた。
猟銃仲間はゴロベエ抱きしめ離さない幸造を見かねて、周りにまだ熊が居ないか見回りに出た。暫く泣かせてあげようと猟銃仲間の気遣いだった。彼等はゴロベエと幸造を見守りながら去って行った。
それから三十分は過ぎただろうか。山に銃声がこだました。
幸造は猟銃を天に向けて放った。一発二発……そして三発目を放った。
それはゴロベエが生存した年と同じ数だった。
弔いの銃声が終わった。幸造は生きる気力を失った。ゴロベエが居ないなら狩りも出来ない。それより心の支えを失った。家族同然のゴロベエを……
全てが終わった……幸造はもう一度大きな声でゴロベエの名前を叫んだ
幸造もゴロベエも生きて行く上で全てだった。幸造は生きていても意味がないと覚悟を決めた。
そして幸造はゴロベエを何度か撫でて銃弾を詰め猟銃を自分の心臓に当てた。
「ゴロベエありがとう。お前一人じゃ淋しかろう……天国で一緒に暮らそうな」
ドォ~~~ン 最後の銃声が山々にこだました。
やがて猟銃仲間が戻って来て茫然と立ち尽くした。弔いの銃声だと思い気にもとめなかったが、まさか自殺するとは猟銃仲間は絶句した。
「幸造さんなんて早まった事をしたんだ。俺達の気遣いがアダになると思わなかった。愛犬を失った気持ちは分かるが、あんたには息子さんと孫さんがいるだろう」
猟銃な仲間が警察に通報した。それから間もなくバトカーに乗った二人の警察官がやって来た。
「するってぇと熊に襲われ、此処で亡くなったコロベエと言ったかな。主人を守るために命を懸けて戦ったと云う事ですか。それで愛犬を失った長田さんが生きる気力を失い猟銃で自殺したと云うわけですか」
「そのようです。旭川に息子夫婦と孫さんが居るそうですが、都会のマンション暮らしに馴染めなくて、この山小屋で暮らしていました」
知らせを聞いた息子の雄一夫婦と孫が警察署に運ばれた遺体と対面した。
警察署で亡くなった理由を聞かされた。
「オヤジ!! なんて早まった事を寂しかったら言ってくれれば良かったのに」
衝心しきった雄一家族が警察署から出て来ると幸造の猟銃仲間が待っていた。
「どうも皆さん、父が大変お世話になりました。せっかく助けて頂いたのに申し訳ありません」
「いや、こちらこそ申し訳ない事をした。まさかゴロベエが亡くなって自殺するとは思わなかった」
雄一家族は場所を変えて、その時の状況を詳しく聞いた。
今になって父、幸造の気持ちが分かるような気がした雄一であった。
「雄一さんにお願いがあるのだが幸造さん一人では寂しかろう。同じ墓にゴロベエも入れてやってくれんか」
「ええ家族同然のゴロベエだもの必ず母が眠る墓に一緒にいれてあげますよ」
翌々日、幸造の葬儀が村の葬儀場で開かれた。その横にはゴロベエの、お骨と幸造の遺影と隣にはゴロベエの写真、もう一枚は幸造とゴロベエが一緒に撮った写真が置かれていた。葬儀場を訪れた人々は、幸造とゴロベエの写真を見て。
「改めて思い知らされたわ。愛犬の存在は凄いものなのね」
「幸造さんを守る為にゴロベエは死ぬまで戦ったそうね。素晴らしい愛犬ね」
「幸造さんもゴロヘエも一心同体かな、どちらが欠けても生きて行けなかったのだろう」
それから数か月後、新聞社記者である雄一は企画してあったコラムを載せる許可を得ていた。編集長はそのコラム記事を気に入りコラムの掲載を許可した。
新聞記者の雄一は父の生き様を綴ったコラムを掲載した。
ゴロベエと老狩人
さて父(老狩人)の生き様はどうだったのだろう。
私も理解できなかったが、死しして分かるような気がする。
ゴロベエは老狩人の生き甲斐となった事は云うまでもない。
私は父を姥捨て山に捨てたのか? 情のない息子だろうか。問われると返す言葉がない。ただ最後に救われた言葉がある。狩人仲間の人達が山小屋で見つけた父の日記を渡され涙しました。その日記にはこう書かれていた。
『人は私を寂しい独り身の老人と思うだろうか。それは違う。私は満足だった。自由にしてくれた息子に感謝している。ただ都会のマンション暮らしは便利だが苦痛でした。我が侭と言われるだろうが山には自由があるが都会にはない。分かって欲しい。自分は家族を持てて幸せだった。しかしいつかは家族も別れの時が来る。最後に山に入りゴロベエが最後の家族になった。それが最高の幸せであり最後の幸せ。そしてゴロベエの死は自分の人生も終わる時、だから悲しまないで欲しい。素晴らしい人生を送れた』
日記の一部にはそう記されていた。狩人仲間にも、そう常々言っていたと聞かされた。私は父の何が幸せだったのか知らないが、父の日記の綴りに救われた思いだ。
(コラム編集担当 長田雄一)
この記事は社会問題となりテレビ新聞などでも取り上げられた。
人の一生とは何か、老後の生き方を問う。
人生百年の時代に突入し、誰もが老後を向かえる。
四人五人と居た家族もいずれ一人になるかも知れない。その孤独をどう生きるべきか、勿論平成生まれの若い世代にもいつかはやってくる老世代。
果たして高い金を払って高級老人ホームに入るのは幸せなのか。中には高級姥捨て山と言われるこの老人ホームシステム。しかし人の人生、物差しでは測れない人の生き様がある。
このコラムの記載以来、多くの人々がゴロベエと老人の墓を訪れたという。
了
狩人を題材にした小説はあまりないと思いますが、主人公も最初から狩人だった訳ではなく現役時代は村役場の職員、狩りは趣味として始めたのがきっかけ。
人は家族と共に育ち、やがて独り立ち。そして結婚して家族が増えて行く。
しかし年の流れは早く息子もやがて一人立ち、連れ添った妻も他界、そして一人になる。人の生き様を描いえて見ました。
執筆の狙い
狩人を題材にした小説はあまりないと思いますが、主人公も最初から狩人だった訳ではなく現役時代は村役場の職員、狩りは趣味として始めたのがきっかけ。
人は家族と共に育ち、やがて独り立ち。そして結婚して家族が増えて行く。
しかし時の流れは早く息子もやがて一人立ち、連れ添った妻も他界、そして一人になる。
人の生き様を描いえて見ました。