哲学戦士ウンコマン
ウンコマンを知っていますか? 私は知っています。みんなはウンコマンの化身。そう、あなたもウンコンマン、私もウンコマン。みんな、ウンコマン。
肛門期、ウンコマンの存在、そう、ウンコマンのレーゾンデートルを確信する時、突如として顕現するウンコマン。
フロイトが説いた肛門期。肛門期はフロイトの言う通り、性的に未成熟な時期であり、フロイト自身、「肛門期」という造語によってこの肛門期の意義について説明しています。フロイトは「肛門期」と提唱した直後、こう述べています。
「肛門期は、人間の最も根源的な衝動、すなわち性欲に関するものである。肛門期とは、性的な衝動の段階において、幼年期から少年期に発生するものを言う。それは、一般に第一次性徴期と呼ばれている」(フロイト『精神分析入門』より引用)
フロイトの言う「性欲」とは、簡単に言えば、「性行為をしたくなる欲求」のこと。「性行為をしたくなる欲求」つまり、「性欲」こそがフロイトの定義するところの「肛門期」です。
では、ウンコマンは一体何なのか? 答えは簡単。ウンコマン=肛門期だからです。ウンコマンがウンコマンたる所以は肛門期にあり、「ウンコマン」という言葉の語源は、フロイトの提唱した「肛門期」から来ています。フロイトの言うところの「肛門期」は「性的に未成熟な状態」のことであり、ウンコマンとはこの肛門期のことを指していたのです。ウンコマンはウンコマンである。それは、ウンコマントートロジーと呼ばれいてるのです。
「肛門期」には三つの要素があると言われています。
一つ目が「羞恥心の欠如」。恥ずかしい気持ちもなく、やりたい放題のウンコマンたち。これはまさしく、肛門期の特徴そのものと言えます。二つ目に「自己保存的行動」。ウンコマンは己の欲望のためにしか動きません。これもまた、肛門期の特徴そのものだと言えるでしょう。そして三つ目。これがウンコマン最大の特徴なのですが……。
「肛門期」とは性的に未成熟な状態であるということは前項で述べた通り。しかし、ウンコマンたちは違いました。彼らは違ったのです。ウンコマンたちの肛門期における特徴はただ一つ「自我の確立」! ウンコマンたちは自我を確立していました。自分が自分であるという自覚があったのです。ウンコマンたちの中には、己の意志や感情というものが存在していました。ウンコマンたちは自分の意志に従って行動するのです。ウンコマンたちが他者に対して取る態度というのは、そのほとんど全てが「自意識過剰」によるものだったりします。ウンコマンはいつだって「ぼくちん」だったのです。
そんなウンコマンたちが、ある日突然目覚める時が来るんですね。それが「肛門期」の終わりを告げる瞬間。「肛門期」が終わりくる季節にやってくる春の訪れ、そう、初恋です。
そんなウンコマンたちの初恋は眼鏡美少女と相場が決まっています。
秋田寒男もそうでした。眼鏡美少女に恋したのです。
さて、ここで重要なのは「初恋は眼鏡美少女と決まっている」という点ではなく、秋田寒男が眼鏡美少女に恋したことそれ自体にあるわけですね。
なぜ、ウンコマンは眼鏡美少女に惹かれたのか? その答えは簡単です。
「眼鏡萌え」だからです。 はい、そうです。眼鏡をかけた女の子ってなんか可愛いですよね? そういうことです。
ウンコマンたちは眼鏡少女が好き。
つまり、ウンコマンは皆ロリコンなのだ!……えーと。まあ、ちょっと待ってくれよ諸君。確かに私はロリータコンプレックスを肯定しているし、そのこと自体について特に否定するつもりはないんだけれども、でも、私が言いたいのはそこではなく、「ウンコマンがロリコンなのは当然のことである」ということなんだ。考えてみてくれ。ウンコマンたちは幼女を愛している。幼女は幼女であり、幼女以外の何者でもない。幼女を愛することが即ちウンコマンであることの証明であるならば、幼女を愛することができない人間は一体どうなるというのだ? 幼女を愛することのできない人間などこの世に存在しないだろう? 幼女を愛することのできる人間がウンコマンであり、幼女を愛することのできない人間はウンコマンではない。すなわち、クオ・ヴァディス・ドミネ、なのである。この世は愛で出来ている。愛によって構成されている。世界は愛の塊であり、ウンコマンはウンコマンとして生まれてくる前からウンコマンであった。
さて、そろそろ話を進めようか。
ウンコマンが幼女に恋する理由はもう分かったよね?
うん、そうだ。
「幼女は可愛いから」だよ。
「は?」
なんて思った人がいるかもしれないけど、気にしないで欲しい。
いいかい? もう一度言うぞ。幼女は可愛いんだよ。幼女は可愛くて、眼鏡をかけていて、そして処女であることが大前提だ。
「……」
なんだい?
「お前は一体何を言っているんだ?」みたいな顔をして。
ふむ、まあいいか。
とにかく、ウンコマンは幼女が大好きだということを理解してくれたらそれでいい。
ウンコマンは、幼女のことが好き。これは自明の理。プラトンの洞窟の比喩。僕たちは洞窟の中にいるんだ。そしてイデアを目指して、志向して生きている。さて、ウンコマンは何故、幼女のことを好きになるのでしょうか? 答えは簡単です。
「可愛いから」です。
ウンコマンは、自分の欲望に素直な生き物です。
ウンコマンは、自分の欲望に忠実な生き物です。
ウンコマンは、自分の欲望を満たすためにしか動きません。
つまり、ウンコマンは、
「自分が好きなものは他人も好きだと信じて疑わない」のです。我思う、故に我有り。コギトエルゴスムですね。
ウンコマンは、自分の欲求を満たしてくれるものにしか興味を持たないのです。
ウンコマンは、自分の欲求を満たしてくれるものであれば何でも受け入れます。ウンコマンは、自分が好きなものと同じものが、他の誰かにとっても同じように「好き」だという発想がありません。
ウンコマンは、自分が嫌いなものは誰からも嫌われるという当たり前の事実を受け入れることができません。
ウンコマンは、ウンコマンこそが世界の中心であるという妄想に取り憑かれています。
そう、ウンコマンは統合失調症の症状なのです。
そんな私、秋田寒男の統合失調症の妄想はウンコマン着想と言われている。精神医学界で一番ホットな話題なのです。
私の主治医は私に惚れています。私の主治医は唐橋ユミ似の眼鏡美人です。
明日、主治医に告白します。
私は今世紀最大のウンコマンなので結婚して下さい、と。
ちなみに、この文章を書いている間中ずっと「僕はウンコマン」という言葉が頭の中でぐるぐる回っていました。僕はニーチェの善悪の彼岸、146節に書かれている、格言が当てはまっているです。
怪物とたたかう者は、みずからも怪物とならぬように心せよ。なんじが久しく深淵を見入るとき。深淵もなんじを見入るのである。ニーチェ、善悪の彼岸より。
みんな、ウンコマンの事を理解できましたか?
執筆の狙い
数年まえに僕が着想したアイディアを文章化しました。至る所に僕の考えが。
よろしくお願いします。