また明日 そう言ったのに。 1
色々有った高校生活も終わり、明日に卒業式を控えてるのはこの俺、沙原 悠汰。俺には近所の親関連で昔から仲良くしている幼馴染の晴葉って奴が居て..あ、片想い中なのは此処岳の秘密な?
出会いーつったらあんま覚えてなくて、気づいたら一緒に居たって感じ。まぁこの気持ち..に気づいたのはつい最近だけどな
明日にはこの教室とも、この席、椅子、机..全てとお別れだ。 懐かしげを感じ乍見回していると迎えに来た 一応高3だぞ? 俺
「 ゆー、まだ? 明日卒業式とか色々ある
から早く帰りなって言われたでしょ? 」
扉から ちらっ と様子を伺う様にそう言った彼奴は何処か寂しそうな、でも何時もと同じ様に口角を上げてた。 まぁ..卒業前だもんな、仕方ねぇよ
「 少し待てって 」
そう言って俺は急いで纏めてある荷物を手に持ち教室を出た。
門を通り過ぎては幼稚園の頃はーとか修学旅行で.. とか兎に角今迄の事を話した 一度も戻って来る事のない時間。其れを忘れない様に思い出として残り、お互いその残った思い出を共有し合った。
気付いたら家の前に着いていて、俺らは また明日 と言って自分の家に入った。
次の日、とうゞ本当に終わりが来た。
卒業式。
泣いてる奴も居れば笑ってる奴も居たり 実感が湧いてないのかぽけってしてる奴も居る
卒業証書が入った筒を受け取って、校長の長い話を聞いて歌って..案外呆気なく終わった。
卒業式が終わったら俺達は教室に戻り、最後の担任からの話を聞いた おいおい、何でお前が泣いてんだよってついゞ心の中で突っ込んでしまったがまぁ..教え子達が居なくなるもんな なんやかんやで1年からずっと俺らの学年の面倒見てくれてたし
最後の終わりの挨拶をして帰りの用意をして、クラスの奴等と一緒に写真を撮った。
晴葉は? って? 彼奴も俺と同じ様に色んな奴と写真撮りまくってたよ まぁ最後の1枚の隣は俺が貰ったけど。 「 まさか一番最後がゆーとのツーショットだとはね 」 と笑っていた。
そのまま卒業式の事とかを話乍家までの道を歩き、そして昨日と同じ言葉で別れを告げた
『 また明日 。』
『 うん、また明日 』
そう笑顔で手を振る彼奴は何時も通りで
違和感とか無かった。
けど..
ま
た
明
来 日
無 は
か
っ
た
。
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どうも、作者の ゆ。 です
この小説を読んで下さり有難う御座います。
ご希望が多ければ続編の 2 を出したいと思います。
この様なシチュ等の希望が在れば受け付けますのでコメント欄にどうぞ
返信できるかは分かりませんが見ようとは思ってます
リクエスト頂いたやつも、続編もゆっくりになるかも知れないですけど投稿していこうと思います
此れ殻も宜しくお願いします🙇️
執筆の狙い
当たり前だと思っていた事は当たり前じゃない 其れを実感できるような作品にしたいです