作家でごはん!鍛練場
胡麻味噌

茶津男の自動販売機

糞人生もようやく終わる。梅干茶津男(うめぼしちゃつお)三十五歳は、込み上げる笑いを堪え切れずにいた。
間もなく到着するエアポート急行が、三浦海岸方面行の線路の上に仰向けに寝そべった茶津男の四肢を時速百キロで引き千切る。
線路は、文字通り血の海と化すだろう。その瞬間を、ベンチの縁に立掛けて置いた、スマホが撮影する。録画機能をオンにしておいた。茶津男流の、顔無き社会への復讐だった。
電車はなかなか来なかった。
一度上体を起こして周囲を見渡すが、通勤時間帯というのに無人だった。
運転見合わせのアナウンスなどあったかな。まぁいいか。茶津男は再び寝そべった。
電車が来る迄特にやることもない。
手持無沙汰な時、茶津男は「記憶の自動販売機」を、起動する。
茶津男の頭の中だけにあるそれは、田舎の祖父母の家から数メートル先にあった、コカ・コーラの古い自販機の姿をしている。
ボタンを押すのは常に、今と変わらず能面のような顔した、幼い頃の茶津男だった。 
ガコッガコン。
次々、缶が出て来る。
記憶の味は様々だ。呑めば、色んな光景が茶津男の瞼裏に蘇る。
一缶目。事業が失敗し、あちこちから金を借りまくった父が、庭の物置小屋の天井の梁で頸を括り、蓑虫みたいに揺れる姿。 
二缶目。凄く晴れた日だった。幼い茶津男は、陽炎がゆらゆら揺れる地平線に消えていく、母の白い後ろ姿を見詰めていた。彼の背後から、玄関の戸をピシャリと閉じる音がした。茶津男を引き取った父方の親戚が、戸を閉じたのだ。
三本目。中学に上がってから、知り合った悪い先輩のアパートに転がり込んだ。先輩は、闇金融の経営者の男、Sから振り込め詐欺のバイトをしていた。茶津男も「掛け子」として架空金請求の仕事を手伝うようになった。面白いように、皆騙された。
四本目は、彼が二十歳を過ぎた頃の記憶だった。兄貴分として慕っていた先輩が、行方をくらました。ギャンブル狂いだった先輩は、他の街金融屋だけでなく、Sからも金を借りていた。その保証人がいずれも、茶津男になっていた。
Sは茶津男に温情をかけてくれた。「俺が、あいつの代りに金を払ってやる。お前は金融業から足を洗え。そしてこの町から姿を消せ」。
茶津男は首を横に振るしか、なかった。
「それじゃ、本当に、先輩に裏切られたみたいじゃないすか」
五本目。
茶津男は三十になる迄、Sから日雇いのバイトを紹介して貰い、その給与で借金を返済し続けていた。
ある時茶津男が派遣されたのは、病院跡地の産業廃棄物運搬の仕事だった。集めたゴミをプラスチック袋に纏めていた時、チクリと痛んだ指先を見ると、血が滲み出ていた。袋を突き破った注射針が刺さったのだった。
その注射針で感染したのか、茶津男の体調が急激に悪くなった。四十度以上の熱にうなされる日々が続き、全身ブルブルと震えていた。
Sが一度、茶津男を見舞いに訪れたことがあった。Sは寝ている茶津男の枕元で何か呟くと、彼の財布から数千円と、作業着ポケットに入っていた封の開いていない給与袋を抜き取って、出て行った。茶津男がSを見たのは、それ切りだった。
熱が下がっても、身体のだるさは抜けなかった。食べるもの飲むもの全てを胃が受け付けず、茶津男は何度も嘔吐した。
家事は疎かになっていた。部屋は散らかり放題で、ゴミと黴と吐瀉物の異臭が充満していた。
家賃を半年以上滞納していた為、茶津男は強制退去となった。『いつか先輩が帰って来るんじゃないか』と住み続けたアパートだった。スマホも、料金未払いで、回線停止となっていた。
茶津男は鉛が入ったような身体を引きずって、町の中を彷徨い続けた。彼は既に、人生がどうでもよくなっていた。ここらで一区切りつけたいと思っていた。
頭の自販機の思い出缶も全部、出尽くした。
――人はどん底にいる時笑いが込み上げるんだ――。
茶津男三十五歳は、他人の心のように冷たい青空に向かって、笑うしかなかった。
 
「おおい、愉しそうなところ悪いんだが、手伝ってくれんか」
しわがれた声が聞こえてきた。
茶津男が声のした方へ頭を持ち上げると、一糸纏わぬ全裸の老人が、下りホームの本物の自販機前で、ぴょんぴょん跳ねていた。若い時分は肉体労働に従事していたのだろうか、筋張ってはいるが、逞しい体格だ。 
数回瞬きをし、辺りを見回した。駅員の姿はない。改札口に続く階段から、誰かが降りて来る気配もない。ホームは茶津男と老人の二人きりだった。
老人が手をメガホン代わりにして叫んだ。
「はろろもをなぁ、線路に落っことしたんだよ」
老人は、上げていた右手で線路を指した。茶津男も同じ方向に視線を向けるが何も落ちていない。茶津男は怪訝な表情で、老人に訊ねた。
「なにを、落としたって?」
「はろろもー」
「はぁ?」
「はーごーろーもー!」
はごろも?
「……って、なんだよー?」
「馬鹿、お前、羽衣も知らんのかぁ!」
老人は、両腕を拡げたり胸の前で閉じたりを繰り返した。ジャケットの胸襟を開閉するような仕草だった。 
――羽衣を、落とした?
「もう、いい! 自分で探す!」 
老人は飛び跳ね、線路内へ侵入した。「おい!」茶津男は思わず叫んだ。
老人は待避スペースを覗いたり、腰を屈めてレールを触ったり、敷き詰められた石を両手で掻き分けたりして、うろちょろと嗅ぎまわる。
「おい、じいさん、ここには何も落ちてねぇよ。病院に戻れって」
老人の汗ばんだ肩を掴もうとした、その時。果実のような甘い芳香が茶津男の鼻先を掠
めた。熟れているが瑞々しさも覚える匂いだった。
すると老人が「あーッ。踏んどる!」と大声を出した。
声に吃驚して視線を落すと、幅三十センチメートル程の、プロの大根桂剥きを思わせる薄くて透明な布の端っこを、茶津男は、何年も履き続けて足指が覗くスニーカーで、踏んでいた。
「すまん」
「すまんじゃすまねぇ。あーあー、見ろ、泥だらけじゃねぇか」
そう言って老人は、踏まれた部分をぱんぱんと叩いて泥やバラストの石を払い、布を肩に羽織った。
確かに、「羽衣」と言うだけあって、布は神々しい光沢を放った。どういう仕組みか分からないが、老人に羽織られると息を吹き返したみたいに、布はふわふわと、水母を彷彿させる蠕動運動をした。
「お。こうしちゃおれん」
次の瞬間、茶津男の足先が宙に浮く。
老人が茶津男の腰を「うんしょ」と持ち上げ肩に担いだのだ。「じじい、下ろせ、俺はこれから死ぬんだよ!」「わーったわーった、そう騒ぐなよ、豆っ粒」
老人は、風を切って、線路の端から端へと軽やかな足取りで駆けた。
「あらよっと」レールを踏み込むと、ぽーんとジャンプし、上りのホームの黄色い線の内側へ、すとんと音も無く着地した。
老人は、放心状態の茶津男をベンチにゆっくり戻すと、「くうう。この年で荷物運びは腰にくるわい」と言って、腰を後ろに反った。
茶津男には、なんだか懐かしい気持ちが蘇ってきた。その懐かしさを、件の頭の自販機から取り出そうとしたが、缶ジュースは取り出し口に現れない。幼い茶津男も、缶がなかなか現れない取り出し口を、小首を傾げて見下ろしていた。
「じいさん、あんた、何者だ」
「随分前に、寿命を終えた者じゃよ。わしらみたいなもんはな、こっち側が気になって、あの世でようよう寝ておられんのじゃ」
「こっち側? あの世?」
「そうじゃ。嘘と思うんなら頬っぺたでもつねろうか」
「いや、いっす」
「「いっす」か。わはは」
老人は高らかに笑った。喉ちんこまで見える豪快な笑顔だった。「羽衣」とやらが、その笑いに呼応するように、老人の肩の上で、踊るようにうごめいた。
「そろそろ時間じゃ。わしも行かにゃならん」
老人はどこから取り出したのか、缶ジュースを茶津男に渡した。掌に収まるミニサイズで、見たことのないパッケージだった。
「あちらの果実丸ごと一個が入っている、滋養強壮ジュースじゃ」
「要らねぇよ」
「そう言うな。お前の頭の中の自販機に加えればいい」
「自販機って、何故それを」
「お前のことは、何でもお見通しじゃい」


梅干茶津男はこれまでの人生を、駅のホームで振り返っていた。
茶津男は、記憶を自動販売機みたいなものだと思っている。ボタンを押せば、様々な記憶の缶ジュースが取り出し口に現れる。
中には、こんな品もある。それは茶津男が幼い頃に亡くなった祖父の思い出ジュース。両親と暮らしていた頃、よく遊びに行った母方の田舎の爺さん。
豪放磊落な人柄で、茶津男を「豆っ粒」と呼んで可愛がってくれた。
今まで忘れていた。そんな人もいたっけな。祖父の思い出ジュースは、ほんのりしょっぱい味がした。
ふと空を見上げた。
茶津男は晴天が、嫌いだった。青色は他人の心の冷たさの色と思っていた。
だが今、アオサギが大きな羽根を広げ、大岡川方向へ飛んで行くのが、茶津男の目に飛び込んだ。アオサギの黒いシルエットが、羽衣を広げているように見えた。
アオサギが、駅舎の屋根の上に林立する広葉樹に隠れて見えなくなると、茶津男は、呑気に思った。こういう晴れた日は墓参り日和だな。
数分後、上りのエアポート急行が横殴りの勢いで通り過ぎていった。
電車が走り抜ける間、茶津男は、録画機能がオンになっていたスマホを見ていた。動画には対岸ホームで下り電車を待つ人たちの姿が映っているだけだった。
俺は、何を撮ろうとしたのだろう。思い出せない。
頭の自販機から、何かもう一缶出てきそうな気がするが、幼い茶津男が首を振り、ボタンを押すのを拒否した。
だから茶津男もその缶を取り出さず、友無し金無し家も無しとなった自分の今後について思いを巡らせた。
――とりあえず、爺さんの墓参りに行くか……。
品川行の普通電車が到着した。
「乗るんですか」
ぼけっと黄色い線の内側に突っ立っている茶津男に、駅員が声を掛けた。乗客たちは無表情で、電車が動き出すのを待っていた。
「乗ります」と呟いて、茶津男は電車に乗り込んだ。   

終わり

茶津男の自動販売機

執筆の狙い

作者 胡麻味噌
KD106180005107.au-net.ne.jp

四百字詰め原稿用紙で、13枚です。
忌憚の無い感想頂けましたら幸いです。
宜しくお願い致します。

コメント

中小路昌宏
softbank126225114073.bbtec.net

 読みました。

 なんか、分かったような、分からないような?
 頭のいい人なら分かるのでしょうが、私のようなボケ老人にはよく理解できませんでした。

偏差値45
KD111239161059.au-net.ne.jp

経済的苦境から、自殺を実行する梅干茶津男。
それを何気なく救済する先祖の霊的存在。
そんな感じでしょうか。
経済的問題は、自己破産すれば済みそうです。
三十五歳という年齢からすれば、まだ十分やり直し可能な気がしますね。
そういう意味では自殺はもったいないでしょうね。

たぶん、梅干茶津男は真実を知ってしまった。
だから生きていく希望を見出したのではないのだろうか。
実際のところ、人間でありながら真実を知っている人は少ないでしょうからね。

南の風
softbank060091003055.bbtec.net

読ませていただきました。面白かったです。やはり10枚は書かないとストーリーは分からないですね。自動販売機の缶が出てくるたびに記憶がよみがえるという発想はよかったです。お爺さんと羽衣も面白い。「はろろもー」なんていいですね。他人の心のように冷たい青空‥…こういう比喩は分かります。残念だったのは冒頭の部分、糞人生もようやく終わる……これはもうちょっと別の書き方があるような気がします。ここは二週間に一回アップできます。真摯な意見がもらえて、練習、鍛錬の場としてはいいと思います。継続してアップしてみてくださいね。

夜の雨
ai192201.d.west.v6connect.net

「茶津男の自動販売機」読みました。

面白かった。
構成力がよいですね。そこに来て、背景の設定もよかった。登場人物のキャラも立っていたし。
導入部での「茶津男」の危ういシーンで読み手を引っ張っておいて、そこに頭の中の自動販売機の話を持ち出す。
人生の思い出箱、「自販機」から出てくる商品がそれぞれの思い出になっているというあたりもアイデアがよかった。

一缶目。事業が失敗した父がミノムシのようにというところから始まり、二缶目の凄く晴れた日に、母が茶津男の目の前から姿を消していくところ。
家庭が崩壊していくところを描きつつ、三本目以降は中学に上がってからの茶津男が自分の意志で奈落に堕ちていくなど、うまく自販機の商品で話をまとめていると思います。説明とは少し違っていて、よい味付けになっていました。

闇金融の経営者で振り込み詐欺をしていた「S」に裏切られた茶津男が、人生に絶望して導入部で線路に寝るというくだりは、一缶目から始まり5本目までの流れで事情は分かりました。

A>茶津男三十五歳は、他人の心のように冷たい青空に向かって、笑うしかなかった。
 
B>「おおい、愉しそうなところ悪いんだが、手伝ってくれんか」

そして電車が来ず自殺できないでいる、Aに対して、Bの老人が登場するわけですが、この老人が「はごもろ」(エピソード)騒動のあと、茶津男を線路からホームへと持ち上げた。
この老人と茶津男とのやり取りというかエピソードがよかった。
老人はすでに亡くなっているということでしたが、茶津男が爺さんの墓参りに行くことにするあたりから、彼の祖父だろうと思いましたが、そのあたりは伏線がなかったのでわかりません。

ラストでホームに入ってきた電車に乗るシーンもよかった。

ー------------------------------
数分後、上りのエアポート急行が横殴りの勢いで通り過ぎていった。
電車が走り抜ける間、茶津男は、録画機能がオンになっていたスマホを見ていた。動画には対岸ホームで下り電車を待つ人たちの姿が映っているだけだった。
俺は、何を撮ろうとしたのだろう。思い出せない。
ー---------------------------
ラスト前のこのシーンですが、導入部からの流れだと、ホームというか周辺には人の気配がないように描かれていたので、たぶん線路に寝る自殺を思わせるシーンは「夢想していたのかもしれない」と思いました。
老人が本当に茶津男の前に現れたのかも、わからない。
夢うつつの物語。

ということになれば、頭の中の自動販売機の「缶」の一つに、「そのあたりの怪しい話を仕込んでおけばよかったかも」と、思いました。
主人公の茶津男は祖父とは逢ったことはなかったが、話は聞いていたということで。まあ、必ずしも、祖父にする必要はなくて、「先祖」の老人という事でもよいかもしれません。
それが、伏線になるので。

または、この駅にからんだ伝説的な老人の話とかがあれば、「缶」以外のエピソードとして話は成立すると思いますが。駅を造ったときに労働者として働いていた男が電車にはねられたとか。そこに多少の老人の人生を仕込んでおく。
ラストで茶津男が電車に乗ったときに、ほかの乗客が話しているのを小耳にはさむとか。
母親が幼い子供に童話の本を読み聞かせていたが、それが老人の「はごろも」伝説だったとか。
その子供が、自動販売機の「缶」ジュースを手に持って飲んでいたということにすれば、御作とつながります。

全体ではかなり良かったのではないかと思います。

それでは頑張ってください。


お疲れさまでした。

胡麻味噌
KD106180005242.au-net.ne.jp

中小路昌宏様

感想頂き、ありがとうございます。
まず、読んでくれたことを感謝します。

「ぼけ老人」などとおっしゃらないでください。
中小路さんのご感想、もっともです。
もっと、わかり易く書くべきでした。
当方の技量が、表現したい内容に、追いついて
おりません。
なんとか、推敲を重ね、中小路さんも
納得できるような作品に出来ればと思います。
ご感想ありがとうございました。



他の方へ。
読んでいただき、光栄です。
コメント返し、もう少々お待ちください。
申し訳ございません。

アン・カルネ
219-100-30-79.osa.wi-gate.net

面白かったです。
記憶の自販機。これ巧いです。このアイディアが純然たるオリジナルならセンスありだと思います。
「お前のことは、何でもお見通しじゃい」の後に祖父ちゃんがくれた滋養強壮ジュースを一口飲むシーンがあると良いのかな、とちょっと思いました。その後に「梅干茶津男はこれまでの人生を、駅のホームで振り返っていた。」から以下のラストまで来ると良いのかな、と。そうするとそのジュースを飲む事で自殺しようとしていた事がリセットされた事と、同時にあの世から孫の一大事を助けに来たお祖父ちゃんとの事を忘れちゃう仕掛けと思わせられるので。そう受け取るか夢オチと受け取るかは読み手の自由ってことで。っていうかそういうどっちにでも取れるよね、にしておきたいような気がしたので。
押しつけがましくなく、さり気ない人生賛歌になっていて、そこもグッド。アオサギの使い方も巧いです。幸運を呼ぶ鳥ですものね。

胡麻味噌
KD106180005242.au-net.ne.jp

偏差値45様

感想頂き、ありがとうございます。
とても嬉しいです。
ありがとうございます。

>経済的苦境から、自殺を実行する梅干茶津男。
それを何気なく救済する先祖の霊的存在。
そんな感じでしょうか。<

そうです、そんな感じです。
自殺を決意した人間を、なんとか
踏みとどませる存在を、書きたかったです。

>経済的問題は、自己破産すれば済みそうです。
三十五歳という年齢からすれば、まだ十分やり直し可能な気
がしますね。
そういう意味では自殺はもったいないでしょうね。<

自殺はとても勿体ないと当方も
思います。
小説には、自殺を考える人を、止めさせる力もあると
信じています。
「もっと読んでみたいな」って。
そういうのを書けたら、いいですよね。

>たぶん、梅干茶津男は真実を知ってしまった。
だから生きていく希望を見出したのではないのだろう
か。
実際のところ、人間でありながら真実を
知っている人は
少ないでしょうからね。<

ここを読んで、
映画『生きる』を思い出しました。
当方、この映画が、好きです。

でも、生きる真実は・・・・・・
あるのでしょうか。ここが疑問です。

貴重なご感想をありがとうございます。
本当に、胸がいっぱいです。


ありがとうございました。

胡麻味噌
KD106180004253.au-net.ne.jp

南の風 様

お読みいただき、ありがとうございます。

>残念だったのは冒頭の部分、
糞人生もようやく終わる……
これはもうちょっと別の書き方があるような
気がします。<

そうですね。
始まりの文章をよく練らずに書きました。
なにか、別のものを、考えたいと思います。
アドバイスをありがとうございます!

胡麻味噌
KD106180004170.au-net.ne.jp

夜の雨様

返信遅くなり、申し訳ございません。
そして、感想頂きありがとうございます。

>老人はすでに亡くなっているということでしたが、茶津男が爺さんの墓参りに行くことにするあたりから、彼の祖父だろうと思いましたが、そのあたりは伏線がなかったのでわかりません。

導入部からの流れだと、ホームというか周辺には人の気配がないように描かれていたので、たぶん線路に寝る自殺を思わせるシーンは「夢想していたのかもしれない」と思いました。
老人が本当に茶津男の前に現れたのかも、わからない。
夢うつつの物語。<

この辺りのご指摘、もっともでした。
これだと、単に夢の中の出来事ですものね。
主人公の夢うつつ物語で、終わらせないよう、何かを考えてみたいと
思います。
的確なアドバイスをありがとうございました。

胡麻味噌
KD106180004170.au-net.ne.jp

アン・カルネ様

読んでいただき、ありがとうございます。
そして、コメント返しが遅くなり申し訳ございません。

>滋養強壮ジュースを一口飲むシーンがあると
良いのかな、
とちょっと思いました。<

なるほど。一口飲むシーンがあると、確かにいいと
思いました。参考に致します。

ご感想、ありがとうございました!

夜の雨
ai195019.d.west.v6connect.net

御作のラストに少し続きを書くと、まとまります。
下記になります。

>ラストで茶津男が電車に乗ったときに、ほかの乗客が話しているのを小耳にはさむとか。
>母親が幼い子供に童話の本を読み聞かせていたが、それが老人の「はごろも」伝説だったとか。
>その子供が、自動販売機の「缶」ジュースを手に持って飲んでいたということにすれば、御作とつながります。
私が先の感想のラストで書いた上の『母親が幼い子供に童話の本を読み聞かせていたが、それが老人の「はごろも」伝説』ここを少し膨らますと、御作はきれいにまとまると思います。
もう少し詳しく書くと、御作のラストはこうなります。


品川行の普通電車が到着した。
「乗るんですか」
ぼけっと黄色い線の内側に突っ立っている茶津男に、駅員が声を掛けた。
「乗ります」と呟いて、茶津男は電車に乗り込んだ。   

車内は空いていた。
窓から入る日差しに車内は明るい。
座席に腰を掛けると、前の席の女性が幼い女の子に童話を読み聞かせていた。
何気なく聞いていると、気になる言葉が出てきたので意識して童話のタイトルを見ると『はごろも伝説』とあったので、驚いた。
老人の姿をした神様が困っている若者を助けるというような話をしている。
さっきの出来事と似ているなぁと思っていると、幼い女の子は持っていた缶のジュースを飲みながら「ママ、不思議な味がするよ」と言った。
母親が女の子に視線を移したときに、女の子が言った。
「ママのおなかの中にいたときのことを思い出した」
「えっ、どういうこと?」
「おなかの中にいたら、ママが〇〇の歌を唄っていたよ」
「あの歌、〇〇ちゃんが元気に産まれてくるようにと、パパに教えてもらったの。生まれる前日に一度しか歌っていないけれど。何度も歌うとご利益が無くなるとか……」
「ママにもジュース飲ませて」と言って、娘のジュースを若い母親が飲んだ。
女はしばらく目を閉じていた。
茶津男は前の親子が気になってじっと見ていた。
すると目を開けた女の表情が変わった。
「どうかしましたか」茶津男は気になって声を掛けた。
女は柔らかい表情になり「忘れていた、子供のころの記憶が浮かんできて……」
茶津男はうなずいた。
「俺が飲んだ不思議な自動販売機の缶と同じだ」


ー---------------------------------
というような流れです。

ちなみに上のような流れにする場合は、茶津男の祖父の話は前もってする必要はありません。
御作で主人公の茶津男が不思議な老人に助けられたという話が、電車内での童話の『はごろも伝説』とつながるので。
それと茶津男が不思議な自動販売機で買って飲んだ缶と、前の座席の女と幼い娘が飲んでいた缶ジュースが同じという意味になります。

これにて一件落着。


お疲れ様。

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