作家でごはん!鍛練場
ふわり

技術の革命

電車が地下鉄が、はらり駅に滑り込んだ。人が降りてゆく。隣に座っていた大学生が尻を上げ、そこそこ眩しい外に出ていく。今日、僕はおそらく失恋をした。その経緯を書いていこうと思う。
 毎週金曜日に僕は塾へ行く。そこへ行く前にスーパーへ行き、塾で飲むお茶を買うんだ。そこにはいつも顔を合わせる店員さんが居る。そこそこ大きな胸に乗っている名札を見たから名前だけ知ってる。ハイセンさん。日本人形のように白い肌と富山でとれる艶やかで鮮やかな鱒の様なツヤツヤとした黒髪。彼女のお釣りを渡す仕草は蓮華の花を愛でる様で…とても綺麗なんだ。僕はその女性におそらく恋をしていた。しかしおそらくと言うには理由があった。それは、思い出すのは決まって夜なのだから。彼女が別にふしだらな人という訳でも無い。ただ、可能性を夢見ていただけ。眠れない夜にベッドに入ってきてくれる可能性を。
 今日の話に戻そう。四時四十五分にほろろ駅に着いた。少しいつもよりカッコつけて歩く。心に決める。今日ダメなら二度と会わない。客としても会わないように心掛ける。夜も思い出さない。考えない。非所属は非存在であり、僕の中の何にも属さない様に切り捨てる。貴方は僕の中から消えるんだ。ビルの真ん中にある蝋燭のように強い風に吹かれて消えるんだ。スーパーへ行く。誓いを持って。居る。居る。居る。嬉しさと緊張が同時にやってくる。ペットボトルのお茶を選び、レジへ、行く。
「百五十八円になります。」彼女が僕の目を覗き込みながら言う。僕も彼女の目を見る。世界にある光を全て吸い取ってしまう程に真っ暗でつぶらな瞳をしていた。僕はお金を出す。
「…」彼女はお金を出すのを待っている。
 今しか無い。今しか。今。僕は目を見て言うのがどうしても無理だった。だから財布を開けながら聞く「ハイセンさん。連絡先を交換しませんか?」
 目を見開く。二人とも。
「えっ、ごめんなさい」断られる。
「そうですか。すみません。」引き下がる。お金を渡す。隣の男性店員が声を掛けようと近寄ってくる。
「大学生ですか?」僕は尋ねる。
「違います。」予想外だ。ここで正社員として働いてるのか。
「そうですか。ありがとうございます。」足早に帰る。半ば逃げるように。スーパーを出て、少し歩いて、お茶を飲む。失恋の味は嫌にサッパリしていた。経験上もう少し落ち込むと思ってたが、意外となんてことは無い。お茶を飲んだ。歩き出す。本屋の前の信号で立ち止まる。技術とは、人間の他者と関わる気持ちにより成長した物だ。連絡先を交換しない事は、技術の否定となる。否定され続けた技術は使われなくなり、誰も目を向けなくなる。その技術はうらぶれた蒸気機関車を彷彿とさせた。
「困ったな。」
 信号が青になる前に僕は呟いた。車の音が独り言をかき消した。何か、寸評が欲しかったのだ。共に映画を見た友達が拍手しながら現れて、久しぶりだなと肩を小突いてくれるのを求めていた。でもそんな友は居ない。たった今半径百メートルにも至らない範囲で起きた事の一部始終を見てる友はいない。だから独り言として呟いた。それは些か気持ちを楽にした。
 塾へ行った。現代文の授業を受けた。途切れ途切れの集中の中、講師は授業中にこう言った。
 
「技術とは、人間の生活を豊かにする為に育まれた。」と。

技術の革命

執筆の狙い

作者 ふわり
58-70-117-148f1.kyt1.eonet.ne.jp

誰にも言わずに始めた恋なんです。だから、誰にも言わないつもりです。しかし、書くだけでも、と思い。

コメント

田毎の月。
n219100086103.nct9.ne.jp

形容とか理論(作者のロジック)が、一々『しっくり来ないなー』で。。
『普通、そうは思わないだろう』って違和感が著しい箇所が、これしきの行数でぼんぼん頻出。

のっけの
「>電車が地下鉄が、はらり駅に滑り込んだ。」からして、違和感大杉。


主人公(〜作者)の考え方ってか、認知の歪み? の最たるものが、

>「大学生ですか?」僕は尋ねる。
>「違います。」予想外だ。ここで正社員として働いてるのか。

↑ うちのがきんちょ、大学(学部生)卒業してから、塾講やめてレジバイト始めたんだけど、
高校生バイトから「ええ? タメだと思ってた〜」と言われたそうな。

〔大学生ではない。=その店の正社員〕なんて決めつけることは「普通しない」んで、
そう決めつけてる主人公の感覚が、とてもヘンテコ。


院生、専門学校生、予備校生、高専生……
主婦、ダブルワーク……

↑ いろんな人がいるから。



あと・・

>だから財布を開けながら聞く「ハイセンさん。連絡先を交換しませんか?」

↑ 一方的で、彼女の気持ち(と立場)は一切考慮してない、
ひたすら自己中台詞すぎて アレなんだけど・・
同じこと申し出るにしても、もうちょっと【言い方に配慮】できるだろう・・と思う訳なんですよ。。

田毎の月。
n219100086103.nct9.ne.jp

もっと「真剣に、純粋に、ありったけ」片思いして、

「恋」の憂いを滲ませて欲しいんだけども、


ここのサイトの男作家に書かせると、

「切なさ、苦しさ、やるせなさ」が絶対的に足りてなくて、

即物的で、うすい。

田毎の月。
n219100086103.nct9.ne.jp

意味不明表現だったんだけども・・

もしかして・・

「はらり駅…」「ほろろ駅…」っつー珍妙な形容?は、

形容じゃなく〈はらり駅〉〈ほろろ駅〉っつー、珍奇ネーミングで、作中固有名詞だったりすんのかな???


と、万に一つの可能性も、一応考慮「も」してはみた・・んですよ??

しかし、『ナイなー。さすがにそれはナイ』と、私の普通の日本語感覚が異を唱える。


「斟酌は出来もするけど、ヘンテコな表現」は、枚挙にいとまがなくて、、、



>ビルの真ん中にある蝋燭のように強い風に吹かれて消えるんだ。

↑ 「ビルの谷間にある」か「ビル街のただ中に置かれた」だったら、まあ問題ない。

しかし「ビルの真ん中にある」だと・・「コンクリとガラスで囲まれた屋内。そのビルの心臓部」な線も出て来て「むしろそっちが優勢」な状況だから、


もうちょっと《的確な日本語表現》を心がけて書くようにして欲しい。


斟酌できなくはない・分からなくはないんだけど、「それだけ」で、

味わえない文だから。

ふわり
58-70-117-148f1.kyt1.eonet.ne.jp

田毎の月。さん
読んでくれてありがとうございます。
なるほど。はらり駅などは、固有名詞です。
全ての指摘がごもっともです。

ふわり
58-70-117-148f1.kyt1.eonet.ne.jp

ややこしい名前で、すみません…
ビルの表現も言われてみればそうだ!となるものですもんね。精進します

ぶっこむでしょ
KD111239112196.au-net.ne.jp

このお話のつまらなさは、って言い方をしてしまうとすごく失礼な感じになってしまうんですけど、実際に面白くはないはずなので勘弁して欲しいです。

ロジックって先の人も言ってるんですけど、要するに構成として結びついていないことは明らかっていうか単純に唐突で、どうしてこれを書こうとしたのか、書ける気がしたのかっていうその根拠こそがズレている気がしてしまうところが読み手の嗅覚にちゃんと引っ掛かってしまうんだろうなあなんて気がします。
語り手と“技術“っていう連結が機能してない気がするし、単純に“技術“という仮定もしっくりこなかったせいか、閉じの文も役割に至るまでもなく極めて平板な上で滑っている感じであることがなんとも読後感を細らせている気がします。

恋が成就して欲しかったというよりは、ただの思い上がりという純度の高い誤解の一部始終を誤解のままでおきたい懲りない人の自己愛日記というかそんな感じですか、ハイセンさん不在も同然の片思い模様は思いのほか独りよがりの気色が濃厚で、言い方悪いんですけどすごくモテなさそうな上で粋がよくない感じの語り手の好感がまずは低すぎる気がするんですね。
男子には間抜けに映るし、女子には若干気味が悪い。

言い過ぎちゃったですか、足りなさを補いたくて何だかお節介な気分になります。
技術に縋ることが筋なら更なる革新を、懲りない語り手が二度目、三度目と不感症のごとく加速して繰り返す数多の告白とテクノロジー偏重のストーカーらしいその手口、都度ジュースに飽き足らずドーナツやドライフルーツまで買い漁ってしまうただの間違いみたいなお話とかだったなら、個人的には愛すべき何かをこのお話に思いついてあげたって全然もったいなくない気分にはさせられようものなんだけどもな、ということだったりはするんですよね。

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

テクニカルサポート

3,000字以内