作家でごはん!鍛練場
ゴミカス

頭痛

この小説は面白くなるとは思えない。これは、はじめに断っておく。
それから、なるべく短くまとめるつもりでいる。これは昨日から引きずっている頭痛のためでもあるし、そもそも、いま、無計画に書き始めたせいでもある。
頭が痛くては、机に向かっているだけでも大変苦痛だ。とてもじゃないが、面白い話、長い話などを用意して、ささっと作品として仕上げることなど出来ない。薬でぼやかしたところで、痛みの種というか、なんとなく硬くて黒いイメージを抱かせる何かが、まだこの右目の奥に、確かに存在しているのがわかる。そう、カエルの卵だ。本物を見た、という人はあまりいないかもしれないが、いきものの図鑑に写真が載っていた、カエルの卵の印象に、まあ、似た感覚。こうして例えながら、うまく伝わる気などまるで起こらないのが残念だが、とにかく、あのぼやっとした、半透明の、とりとめのない存在。そんなぼやけた痛みの中に、黒く、小さい、病弱な心臓を想像する。それが、まだ目と脳の間で悶々としているわけだ。
それなら痛みがひいてから書けばいいだろうと思う方もいるかもしれない。確かにそうなのだが、別に頭痛が引いたところで、真面目に机に向かうかと言われたら、これが実に疑わしい。
書きたいものはある。書こうと思う気持ちもある。でも、いざ書くとなると、まるで別人の心が降りてきたかのようになって、冷めてしまう。退屈な二度目のセックス。消極的な積極性とでも言えるだろうか。まあ、そのようなものが決まって僕を机から遠ざける。
愚痴ばかりになってしまったが、まあ、頭痛が治ったところで真面目になれないのなら、今、頭が痛い時にしか書けないものでも書いてみようという気になったというわけだ。
こうでもしなければ永遠に何も書けない。それは、申し訳ないというか、つまらないというか。このままではいけないという、道徳的な焦りに裏打ちされた危機感かも知れない。これをこころに放置し続けることは、少なくとも、こんな僕でも確かにはらい続けている敬意に、小説というものに対して抱いている、犯しがたい感謝の念に、僅かとはいえ傷をつけることになる。それは避けたい。だから、今、寝転びながら、iPhoneでWordを開いている。便利になったなと思う。行儀は悪いが、気持ちは真面目だ。
ところで、先月友人が死んだ。部屋で首を吊ったのだ。遺された婦人は泣いていた。僕は彼女に声をかけることができなかった。かける言葉が用意できなかったわけではない。むしろ言葉だけはあった。というより、伝えるべき事柄はある程度の重さをもって、それこそこの鈍い頭痛のような形態をとって、僕の頭の中にあった。僕は彼の死を意外だとは思わなかった。一見して、突然の稲妻のように皆の日常を貫いた彼の死は、僕からすれば、かねてから何とない予報の先にあったからだ。
「孝介くんは、もうやることがなくなったんですよ」
彼の死の為に、無闇に自分を責め続ける彼女に向かって、だからあなたは何も悪くないのですと、そう言えたらよかったとは、当然思う。しかし、僕は今の今まで、彼女に対してこの真相を打ち明けてはいない。真相、というと大袈裟だが、遺書などが見つかるまでは、それに値する事実だと思う。そう、彼は、自身のドッペルゲンガーを見たのだ。
今、悲しみと絶望に苛まれている彼女にこの話をするわけにはいかない。いくら不真面目な人間とはいえ、そしていくら頭痛にぼやかされているとはいえ、それくらいは僕にだって判断できた。ドッペルゲンガー。自分と全くおなじ人間。顔かたち、人となり、暮らし向きまで同じ、もう一人の自分。幽霊ではない。ただ、妖怪じみたものは感じる。孝介は恐らく、孝介を見たのだ。
彼は一度、僕に世界の傾斜について語ったことがあった。美味い寿司を出す居酒屋に行った時だ。酒も入っていた。彼は病を告白するかのように、それについて語り始めたことを覚えている。
彼は僕に、君は左のない、右しかない世界を想像できるかと聞いた。僕は深く考えず、できると答えた。右しかない、つまりは右折しかない窮屈な世界、もしくは、政治的な意図を覆った上での表現、そんなものを即席に想像したからだ。
彼は、そんな僕に対して、いや、想像できていないよと言った。僕はビールを眺めながら、この調子で飲むと、また机に向かう時間を潰すことになるなと、まるで他人事のように考えていた。
孝介は次に、数字だけの世界を想像できるかと言った。僕は、そういう世界もあるのではないかと言った。すると彼は、記号のない、式のない、数字だけ世界なんだが、想像できないかと念を押した。
僕はその時、気のない返事をしたと思う。孝介は僕に向かって、君は全然想像できていないと言った。その証拠に、君は生きていると言った。お前だって今まさに生きていて、僕と喋っているじゃないかと言いたくなったが、その時の彼の眼差し、薄らと失望を滲ませた、厭世的な姿勢に、僕は何となく取り合う気をなくした。
彼は、それらの偏った世界を、幻肢痛だと言った。世界の傾斜は行き着くところで、治りようのない、原因のない、それこそ脳から独立した頭痛となってゆくのだと言った。僕は新鮮な、注ぎたてのビールが恋しくなって、すいませんと大きな声を出して注文をした。
その時だった。
「俺はこの頃、もう一人の俺を見るんだよ」
孝介は心細いといった感情を遠慮なく表情に出して、僕にそう言った。
それから約一年後、つまり先月に首を吊るまで、彼は僕に対して二度とこの話をしなかった。無論、僕からもそれについて彼に尋ねることもなかった。ただ、それからは口癖のように、俺にはまだやることがある、といったようなことを口にするようになった。
とはいえ、その口調には、今思い返しても、自らの命を断ってしまう程の切迫はなかったように思う。少なくとも、死を前にしてやり残したことを語るといった、感傷的な様子ではなかった。僕はむしろ、この時の孝介の口調に、何か、互いにどうしようもない、巨大な自然の歯車の力が働いているように感じた。これは言葉にできないものと諦めて記すが、彼はそのやること全てが、何がどうあっても確定的になされるというところに立って、その巨大な歯車の上に立って話していた。僕は、孝介の訃報を受けた時、真っ先にこの歯車の力を、死の予報として結びつけた。
とはいえ、その時々に彼の言うやること、というのが、内容的には甚だ瑣末なことだったということも、記しておかなくてはならない。
それは例えば、買うだけ買ってそのままにしてある本をすべて読まなくては、といったことや、買うつもりでまだ買っていない辞書があるとか、他にも同様の理屈で割り切れることに過ぎなかった。何も世界平和のためだとか、戦争根絶のためだとか、そういった命を注ぐべき大事業というわけではない。
僕はこの時、彼の言う、そうした生活に根ざしたささやかな罪悪感と焦り、言ってみれば僕が机に向かなわければと思う度に感じる、自責の念に共通するものに対して、漫然と、そうだねと言う他なかった。
そして孝介は、やることを、やったはずだ。本を全て読んだはずだ。辞書も買っただろう。そして、ここからは僕の憶測でしかないのだが、彼は、世界の傾斜従って、どうしようもなく滑り落ちるように、やることを済ませていったはずだ。その先にあったのは、彼の言うように、頭痛。ぼんやりした不安とでも言おうか。右しかない世界。数字だけの世界。赤によってしか赤を語れない世界。痛みによってしか、痛みを捉えられない世界。自分によってしか、自分を感じることのできない世界。確定的な、自然の力。それら全てが、孝介に、もう一人の孝介として迫った。彼はそこで、ドッペルゲンガーを見ることになったのだと、僕は思う。
お気づきの方もいるかもしれないが、ここまで書いて、薬が効いてきた。痛みは蒸発したかのように、捉えられないものとなって、その名残だけを感じられる。支離滅裂の感があるのは、僕のせいではなく、頭痛の時に書くものは、痛みが消えてゆくと共に、把握出来ないものとなるようだから仕方がない。
というわけで、そろそろ書くのをやめようと思う。目も疲れた。やはり、頭が痛くては、面白い話など書けはしないのだとわかった。もう寝転んでWordを開くことはないと信じたい。頭痛でもないのに、ドッペルゲンガーが見えては困る。

頭痛

執筆の狙い

作者 ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

たぶん全然面白くないです。芥川が好きな人は、あーって思うかも知れません。
ロキソニンって飲みすぎたら胃に悪いんですかね。
頭痛によい食べ物とかあったら教えてください。

コメント

胡麻味噌
KD106180006250.au-net.ne.jp

冒頭で、「この小説は面白くなるとは思えない。これは、はじめに断っておく」
と書いています。
なので、素直に、期待せずに読みました。

結果、興味深く読みました。
面白くないとは思いませんでした。

エンターテインメント的なはらはらドキドキ感はありません。
それでも、ハードボイルというか。
観念的と言えばいいのでしょうか。
何か、引き込まれるような文体です。
作中、「ところで、先月友人が死んだ。」と、唐突に始まる箇所が
あり、え?と思いましたが、違和感はなく、続きを読めました。
ただ、
ドッペルゲンガーの辺りで、え?え?と再び分からなくなりました。
会話文を挿入すれば、少し、風通しのよい文になるかなと、感じました。

頭痛を抱えたまま書いたとすれば、すごいですね。
当方も、頭痛持ちで、
コーヒーを控えただけで、大分、ましになった気がしますが・・・・。

御作、続きを読みたくなります。
続きをお考えであれば、
お体に気をつけて、ゆっくり大成させてください。

ゴミカス
pw126186158147.7.panda-world.ne.jp

胡麻味噌様、読んでいただきありがとうございます。美味しそうなお名前ですね。

正直誰にも読んでもらえないだろうなと思っていたので、意外ですし、嬉しいです。
これは本当に頭痛が酷くなって、それで、治るまでの間でポチポチ書いてました笑
ハードボイルドという印象を持たれたということですが、なんとなく、ナヨナヨっとした人物像、モヤシみたいな、頭でっかちのシャバカス野郎の気持ちで書いたので、これもまた意外でした。人様から眺めた景色というのは字面通り、意外にしかないなと、それだけで投稿してよかったなと思いました。
風通しが悪い、というのもわかりますし、胡麻味噌様がえ?どゆこと?となってしまわれるのも、詰めの甘さというか、こういうところをもっと叱って欲しいなあと思ったりします。
コーヒー、ぼくも飲めなくなりました。好きだったのに不自由しています。
また頭痛になったら続きを書くかもしれませんが、できればキチンとしたものを投稿してみたいという気持ちになったので、その点もお礼申し上げます。

ありがとうございました。

ゴミカス

青井水脈
om126233186198.36.openmobile.ne.jp

「頭痛」読ませていただきました。

>この小説は面白くなるとは思えない。これは、はじめに断っておく。 それから、なるべく短くまとめるつもりでいる。これは昨日から引きずっている頭痛のためでもあるし、

とんでもない、読み出すと一気に読んでしまいました。そりゃドッペルゲンガーを見たら困りますし。あと頭痛には食べ物や薬より、こめかみを指の腹でマッサージしてみるとか。

>ぼんやりした不安とでも言おうか。右しかない世界。数字だけの世界。赤によってしか赤を語れない世界。痛みによってしか、痛みを捉えられない世界。自分によってしか、自分を感じることのできない世界。

最後は自分の世界だとこういうものじゃないかと思いましたが、白や青で赤を語れる世界もあるでしょうから、考えさせられるところです。

ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

青井水脈様、読んでいただきありがとうございます。

とんでもないなんて、とんでもございません。こんな文章に最後まで目を通して頂き、嬉しいです。

こめかみをぐりぐりしたり、冷たいものをおでこにあててみたりと、することはするんですけどね。そっちに気が行く分、たしかにその間はまぎれるんですが、ずっとそうしているわけにもいかないので、厄介です。ぐりぐりマシーンがあればいいなと今思いましたが、それはそれでまた別の不調というか、しばらく扇風機に当たり続けた時とおなじ中毒のようなものを起こしそうなので、なんだかなと、いったかんじですかね。何の話だか。すみません。

おっしゃる通り、白や青で赤を語れる世界はあるんです。それは、実は普通の世界のことで、作中では「ぼく」の世界をそれにあてているつもりでした。
夏目漱石が『文学論』の中で、文学とは何か、この答えを得るために文学そのものを研究するのは、血で血を拭うようなものだと書いています。拭うどころか塗り広げてしまいますね。
同様に、人間に限らず、存在は存在そのものだけでは主張できないようで。あたりまえのことですが、つまり存在むしろ、それを照り返してくれる鋳型のほうにあったりするのかなと。
「孝介」はどうやら、この鋳型のない世界に落ちていったようで、最終的には、血で血を拭うような、自分で自分を拭うしかない世界に、これはすなわちドッペルゲンガーと相対する世界なんだろう、なんて、ボヤーと考えている間に頭痛は治りました笑

ごちゃくそ長いこと手前味噌な解説を垂らしてすみません。書いていて自分で生意気カス野郎だなと思いました。作品、そして感想とお付き合いくださり、ありがとうございました。

ゴミカス

neo
203.78.230.238

頭痛、読みました。
面白くないとは全く言えません!
思わず夢中に…
面白かったです(^^)

アリアドネの糸
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拝読しました。

 頭の中のめぐるにまかせるような荼羅模様的な書き出しは、支離滅裂のようでいて、実のところ、語りの妙な緊迫感があんがい秩序を繋ぎとめてくれるもんだなあと思いながら読みました。

 観念的な事柄が中心にありながら、説教くささを感じないのは、これはあくまで友人のエピソードであるよんという、形式的にせよ、その潔い距離感が功を奏したのと、なにより、語りの臨場感が最後までちゃんとひっぱっていってくれたからのように思います。特に後者は御作の魅力で、深夜に読んでいたので、ぼえ~と思考停止した阿呆モードだったんですけど、なんだかんだ文章に引き込まれてしっかり目が覚めました。身もふたもない書き方をするならば、語りが面白ければからなんだかんだで読めてしまうということなのかもしれないです。

 ドッペルケンガーというのは象徴的ですね。「僕は僕である」という自己確認の文章が成り立つのは最初の僕と最後の僕を一度違うものとして眺めるからなんかなーとかずいぶん前に思ったことを思い出しました。自分によってしか、自分を感じることのできない世界は、血で血を拭うしかない世界は、とても恐ろしく感じました。ところで、光の向かう先にはいつだって闇が存在する、はどこかの小説の一節で読んだ記憶がありますが、だから光と闇はおんなじものなんだ、という転調もまたもしかしたら成り立つのかもしれないです、と御作を読んで思いました。脱線。

 本筋の内容以外のところでは、頭痛の種をカエルの卵で喩えるくだりが秀逸だと感じました。頭痛という感覚を感覚的表現ではなくて、理性的表現でつとめて論理的に、頭痛感を損なわずに肉薄してみせた喩え方と語りのもっていき方だったように思います。もっと端的にアリアドネの身に起こったことを書くと、情報理解が周回した結果感覚刺激に至りゲボが出た、ってことです。こういう書き方もあるのかと新鮮でした。

 ひとつ気になったのは、頭痛に苛まれ支離滅裂な緊迫感をともなった「僕」の語りの特殊さをこれほどまでに浮き彫りにしておきながら、「僕」の世界はあんまり見えてこなかったことです。作品の構造上、「僕」は僕自身の記憶の中の友人のこと語っているので、「僕」自身が見えないのは視点的に正しいのでしょうが……このへん、どうなのでしょう? 
と最後に御作の「僕」の世界について、疑問を投げかけておきます。

 面白かったです。

久方ゆずる
240.133.31.150.dy.iij4u.or.jp

今、隣の人に「頭痛に良い食べ物って何?」と聞くと、「豆腐じゃない」と返ってきました。
豆腐って、頭痛に良いですかね? キンキン冷えて、逆に頭痛がしそうですが……。
さて、御作。芥川さんは滅多に読みませんが……姉が角川文庫の某絵師さんのイラストの表紙版を集めておられたので……ほら、ファイナルファンタジーシリーズとかデザインされてた方です……少し知っているのですが、こんな感じでしょうか? 何か、理由があるのかな。
他の方へのコメント返しに書かれていた夏目さんの方が妙に思い出されました。ロンドン塔とか……変換失礼……夢十夜とか……あの、アンニュイな感じ……。
一つ気になったのは、「婦人」と言う表記です。どういう御関係の方なのかなぁと。大人の事情とかで突っ込んじゃ駄目なら、お叱り下さい。怖。
思わず一気読みさせて頂きました。ありがとうございました。

ゴミカス
pw126236055123.12.panda-world.ne.jp

neo様、読んでいただきありがとうございます。

お褒め頂き嬉しく思います。ただ、いただいた感想を額面通りに受け取った場合、嬉しく思うのと同時に、こんなものに夢中にさせてしまったことを、申し訳ないという妙な気持ちにもなります。

中学一年生と知って(掲載中の作品読ませて頂きました。面白く読みましたので、近いうちに感想を書かせてもらうつもりです。中学一年生!様々な意味で驚きです!)、多感な時期にこんなものはお目汚しでしかないと自覚がありますから、なんとも申し訳ないというか。平たく言うと、大事な時間奪ってごめんね!!!というわけです。

ともあれ感想を頂けたことは、とても嬉しく思っています。

ありがとうございました。

ゴミカス

490
sp49-98-143-234.msd.spmode.ne.jp

neo様、読んでいただきありがとうございます。

お褒め頂き嬉しく思います。ただ、いただいた感想を額面通りに受け取った場合、嬉しく思うのと同時に、こんなものに夢中にさせてしまったことを、申し訳ないという妙な気持ちにもなります。

中学一年生と知って(掲載中の作品読ませて頂きました。面白く読みましたので、近いうちに感想を書かせてもらうつもりです。中学一年生!様々な意味で驚きです!)、多感な時期にこんなものはお目汚しでしかないと自覚がありますから、なんとも申し訳ないというか。平たく言うと、大事な時間奪ってごめんね!!!というわけです。

ともあれ感想を頂けたことは、とても嬉しく思っています。

ありがとうございました。

ゴミカス

ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

490様?ドッペルゲンガーとしての登場ありがとうございます笑

感想頂いた方へ返事を送信しようとしたら、驚き。
まさか本当にドッペルゲンガーに会えるとは。書いてみるもんですね笑

ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

アリアドネの糸様、お読みいただきありがとうございます。

面白かった、と添えていただけて嬉しいです。が、こうして皆様にお褒め頂いていると、次第にこの冒頭、ハードル下げ下げのセコセコ作戦のように思えてきて自責の念が芽生えてきています。これは良くない、と思えただけでも、ここに書いて載せてよかったと、そしてここから学ぼうと思います。だからもうこの手は使いません。たぶん。

荼羅模様的、の荼の字が読めず、久々に漢字源を引きました。引いてもよくわからず、これは勝手に曼荼羅模様的であると解釈させてもらうことにしました。頭が痛む中でもなんとか素直な気持ちだけを引きずるように書いたので、その痕跡が迂遠な模様として映ったのかもしれません。と、わかったふうなことを書いてみます。

恐れ入るというか、妙な作品で睡眠を妨げてしまったようで申し訳ないです。おもしろくなったらいいなーと、ぼくも、ボエ〜っとしながら書いていたので、それが叶ったのなら、何度も言うように嬉しいですし、ささやかな自信につながります。
抹香臭いことをつらつら書きすぎると、書いている僕も、読んでもらう方もハゲてしまうような気がするので、説教臭くなってないという評価も嬉しいです。が、どうでしょう、僕としてはギリセーフという感があります笑

おっしゃる通り、光の向かう先に闇が存在する、といった感覚、表裏一体、と一言で済ますにはあまりに広大な観念と、血で血を拭うしかない、裏裏一体の孤独を表現したかった、そんなつもりでいました。マクベスの中に、”Fair is foul, and foul is fair”とあるようにも、この感覚というか、ジレンマは、人間にとって歴史的に普遍なものである気がしています。唱えると自殺してしまう呪文を教えるには、唱えて見せる必要がある。そんなジレンマに、小説でどこまで挑めるのかなーとか、いま思いつきました。恥ずいのでここまでにします。

カエルのたまごは、ほんとに、あのぼやっとした感覚が書いている時に頭にあったので、伝われ!ばいいな!今の子に!とおもって書いていました。かくいう僕も実物は一度しか見た事ないんですけどね。タピオカっぽいですよね。褒められて、かゆいです。


「僕」についてのご指摘は、これもごもっともというか、詰めの甘さが出た部分のひとつだなと思いました。またおっしゃる通りなのが、構造上、というのもそうで、ここで「僕」にあれこれ付け足しても付け焼き刃の感があるなあと、ここは普通にぼくの力量の問題かなと思いました。ビール飲ませたりなんだりしましたけど、なんだか宙ぶらりんの感もありますし。おすし。

作品に深く寄り添っていただき、本当にありがとうございました。正直初めの感想を頂けただけで満足でしたから、こんなにしっかりとした感想をもらえるなんて、驚きです。ハンドルネームももうちょっとマシなのにすればよかったです。

ありがとうございました。

ゴミカス

ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

久方ゆずる様々、お読みいただきありがとうございます。

お豆腐は好きです。頭痛によいとは初耳です。冷奴とハイボールがいいですね。飲みすぎてまた頭痛くなりそうですけど。

一瞬なんのことかわかりませんでしたが、わかりました笑 10年くらい前ですかね、集英社とか、確かに角川とかもそうでしたか、太宰とか芥川の文庫のカバーイラストを書いてましたね!ぼくもデスノートの作者さんが表紙を書かれた「人間失格」を手に取ったことがあります。あれ、いまでもあるんですかね。というか、ファイナルファンタジーのデザイン、天野喜孝さんかな?と思ったんですが、だとしたら素敵ですね!ちょっと欲しい。
漱石いいですよね。夢十夜はちょっと文学好きそうな女の子相手にモテたいときに話に出したりします。文学をだしにしてモテたい。オッサンになったいまはもうそんなふうにおもわないですが笑
「婦人」は「孝介」の妻、のつもりで書いたのですが、わかりにくかったですかね。やっぱり人様の視点を頂戴しなければわからないことが多くて、大変勉強になります。

重ねて、お読みいただきありがとうございました。

ゴミカス

京王J
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読みました。

ワナビーが書けない書けないと言いながら自分の願望を語る、というお話に見えました。

芥川龍之介が表現したような存在の居心地の悪さ、みたいなものは書かれていなかったように思います。
むしろ、作者自身の「作家ってきっとこんな感じだろうな。偉大な作家になりきった自分が書けない書けないと不安に苛まれてる姿を人に見てほしい」という願望がチラついて、読むのに肩が凝ってしまいました。

人によると思いますが、「カエルの卵」の比喩は、こういう不穏な空気の作品なら普通は真っ先に思いつくものですから、それが「秀逸」とはどういうことでしょう?
とても興味深いコメントですね。

とは言え、面白い作品でした。

ゴミカス
pw126253032177.6.panda-world.ne.jp

京王J様、お読みいただきありがとうございます。

ワナビーという言葉を初めて知りました。辞書を引いても載ってなかったのでググりましたが、まさしくそうですね!これを書いてる僕はなりたがりのシャバたれのワナビーですね笑

芥川龍之介が表現したような居心地の悪さ、というのもまた僕には難しいなと思いました。晩年の作品に漂っている厭世の感のことですかね。ちょっとあんまりピンとこなかったです。作品の意図みたいなとこに芥川の名前を出したのは、ドッペルゲンガーとか歯車とか、モロなキーワードを入れたからですね。それでも、そこになりきってる感を感じ取らというなら、光栄です!頭痛いのに、書いてる時は気持ちが乗ってたのかもしれませんね。今思い返すと、書くのはやや苦痛でしかなかったんですが笑

肩こりは誰かにもんでもらうのが一番かなと、個人的には思いますけど。肩こるのって、首と目の疲れのせいでもあると思うので、キューピーコーワなんたらがいいって聞きましたよ。ぼくはあれあんますきじゃないですが笑 マジで肩凝って苦しんでるなら、ごめんなさい!

カエルの卵うんぬんは、僕は褒められて嬉しかったなーとしか思わないので、なんかあんまりその皮肉に乗っかるのが立場的にもムズいです笑

感想ありがとうございました。

ゴミカス

ボボう・げよ
bb220-255-183-173.singnet.com.sg

彼よりおもしろいものが書けるようにおもいます。
わざわざ撰んだのが芥川とか、中学教師かよ。
読まないことで得られるセンスをおおおおおおおおおおおおおお

ゴミカス
KD027081007153.ppp-bb.dion.ne.jp

ボボう・げよ様、お読みいただきありがとうございます。

掲載ページが2に落ちてから感想頂けるとは思っていませんでした。驚いてます。
中学教師ではないですよおおおおおおおんおんおんおんおおおおおおおおっおっおっ


ありがとうございました。

ゴミカス

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