作家でごはん!鍛練場
doi

4.5cmヒールのレインブーツ

 そのミドルカットのレインブーツは光沢のある黒色で、防水性に優れた人工の皮革を使っているから、ちょっと大人びて見せたいような私服はもちろん、アルバイトのときに着るスーツにも合わせられる。ヒールの高さは4.5センチと歩くのに不便では無いけれど、スタイルアップ効果にも優れていて、とにかく私は、このレインブールをすこぶる気に入っていた。ショップのガラスケースで佇む彼女に、一目惚れをしてしまった。よく晴れた日にも履くことの出来るデザインだけど、このレインブーツの性能を十分に堪能するには、やっぱり雨の日の方がふさわしい。足の裏によく馴染むインソールは地面からの冷気をしっかり遮断してくれるし、水気を一切通さない保温素材は、雨水の不快な冷たさから私を守ってくれる。湿ったアスファルトの上をこのレインブーツで歩くことは、私にとって華やかなパーティ会場を闊歩するのと同じくらいに、心の踊る出来事なのだ。
 だから雨天はけっして悪いことばかりではないと熱弁したけれど、話を聞いていたまこさんと矢本くんは、これっぽっちも共感してもらえてないとすぐにわかるような、ひたすらに無邪気で不思議そうな顔をしていた。
「カレシに買ってもらったの?」
 まこさんは表情を小生意気なものに作り替えて、そう尋ねた。彼女は怖いもの知らずの高校二年生らしく、塾講師のアルバイトをしている私や矢本くんに一切敬語を使う素振りを見せない。
「バイト代で買ったの。けっこう高かったんだから」
「カレシがいることは否定しないんだ」
 元谷先生モテそうだもんねー。まこさんは愉快そうに笑う。得意げな彼女に私はなにも返さない。恋人がいることは事実なのだし、隠す理由なんて何一つとしてないけれど、言い当てられたことを素直に認めてしまうのは少し癪に障った。
 明日は午前中から亮輔が私の部屋に遊びに来る。いつもみたいにのんびりと映画を観たり、気まぐれに料理をしてお酒を飲んだりするのだろうけれど、いまの私の部屋は恋人と二人で寛ぐには散らかり過ぎていた。大量の洗濯物は室内物干しやカーテンレールにぶら下がったままだし、出し損ねた資源ごみがキッチンの脇で山になっている。本当は授業が終わったら一刻も早く帰るべきだった。
「僕は雨が降らないほうがいいですね。今日の甲子園延期になっちゃいましたし」
 矢本くんはさして嫌でも無さそうに破顔しながら、窓のブラインドの紐をするすると引っ張った。深い黒色の窓ガラス。振り続ける雨粒が、赤や黄色の光を淡く滲ませている。
 朝からひどい天気だった。灰色の雲が空を一様に覆っていて、無遠慮に雨を降らせていた。アパートから塾までは二キロほどの道のりで、いつもなら自転車を飛ばしてくるのだけど、今日はバスを使った。昼間は三十分に一本しかなくて、夜になるとその間隔が一時間に開く、あまり便利とは言えないバス。塾の最後の授業は二十一時十五分に終わり、バスの出発は二十六分だった。号令のあとすぐに教室を出れば間に合ったけれど、片付けや掃除があるから教室に残ってしまった。
 個別指導の塾だから、教室と言っても大きな黒板があるわけではなく、無機質な事務所にセパレータ付きの机がいくつも並んでいる。矢本くんはカウンタークロスとアルコールスプレーを手に持ち、その机を拭いて回っていた。子供たちが残した落書きを一つたりとも見逃さずに、ぴかぴかになるまで几帳面に磨いていく。それが終われば今度はごみの袋をまとめたり、みんなが使えるウォーターサーバーに紙コップを補充したりと、とにかくてきぱき働く。私は部屋中に敷かれた灰色のタイルカーペットに掃除機をかけていた。まこさんは退屈そうに机に突っ伏していて、まるでそこだけ私たちに片付けさせないように守っているみたいだった。
「早く帰りなよ」
 私がそう言うと、彼女はいかにも不服と言った顔を向けてくる。
「バスがまだなの。こんなに雨が降ってるのに、外で待てって言うの?」
 片付けをしなくていいあなたは二十六分のバスに間に合ったでしょう。そう思ったけれど、彼女を叱りたいわけでも、喧嘩がしたいわけでもなかったから、私は代わりに「じゃあ次のバスで一緒に帰ろう」と言った。まこさんは相変わらず不服そうだった。
 不意に、バタバタと誰かが上の階で走り回っているような音が聞こえてきた。二階建ての建物で、この塾は二階を貸し切って開いているから上の階なんて存在しない。それがとてつもなく強い雨音なのだと気付き、私たちは誰も口を開けなくなっていた。山が近いせいなのか、天気が不安定なことが多かった。急に雨が上がったかと思えば、災害みたいな土砂降りがやってくる。怖いほどの音圧だった。
 どこかの孤島に閉じ込められたような気持ちになって、くすぐったい顔で笑う亮輔に不意に会いたくなった。

 びしょ濡れの身体で教室に入ってきたのは、帰ったはずのはるきくんと、見送りに行っていた教室長の和田先生だった。
「もうね、急に雨が強くなって、横風もひどかったよ。みんな帰るとき気を付けてね。外で待ってたんだけど、びしょびしょになっちゃった。はるきくんのお母さんから連絡があって、仕事で迎えに来るのが遅くなるって。しばらく教室で待つことにしたよ」
 どこか慌てた調子で取っ散らかった説明をしながら、和田先生はタオルで濡れた顔や頭やらをごしごしと拭いていた。和田先生はたぶん四十代前半ぐらいだけど、色白なのと、太っていて肌に張りがあることから、ずいぶんと若いように見える。
「災難だったね」
 ハンカチで服についた水滴を払うはるきくんに、私はそう声をかけた。彼はちっともショックでは無さそうで、「悪天候も、母親の都合がつかなくなることも、全部仕方のないことだってちゃんと分かっています。大丈夫です」みたいな、すっかり割り切った顔で笑っていた。小学五年生のくせに、彼はあどけなさに欠けている。
「教室の掃除をやってくれたんだね。ありがとう。元谷先生も矢本先生ももう帰っていいからね。外も暗いし。あれ? まこさん? 帰ってなかったの? まこさんもお迎えが来るのを待ってるの?」
 だらりと椅子に腰かけた彼女に気付くと、和田先生は途端に心配そうな情けない顔になった。
「バスに乗り遅れただけでーす。しばらく雨宿りさせてくださーい」
「そうなの? 元谷先生たちは? ちゃんと帰れる?」
「私も同じバスなので、まこさんと帰ります」
「じゃあ、僕も残ります。雨が落ち着くまで」
 悩ましげな表情の矢本くんとちらりと視線が合った。彼の家はここから歩いてすぐらしい。いつでも帰れるからこその余裕が、羨ましくて仕方なかった。
 結局五人ではるきくんのお母さんとバスを待つことになった。バスの時刻までは四十分近くあって、はるきくんのお母さんはいつになるか不明だった。和田先生と矢本くんが給湯室で温かい飲み物を淹れてくれている間、私とはるきくんは、まこさんの提案を受けて、教室の机を五つだけ並び替え、小学生のグループワークの時みたいな小さな丸い島を作った。
「すごく不思議な感じ。いつもだったらもう家で晩ご飯を食べている頃だ」
 はるきくんは朴訥とした感じが一切ない、滑らかな調子で言った。下ろしたてみたいに少しもくすんでいない、きれいで高い声だった。
「なんかわくわくするよね!」
 まこさんはさっきまでの退屈そうな調子とは打って変わって、上機嫌だった。雨がもっと降って、このまま帰れなくなることを心から望んでいるみたいだった。
 私と矢本くんはコーヒーを、和田先生とまこさんとはるきくんはミルクティーを飲んでいた。和田先生は相変わらず心配そうにしていたけれど、喉元をとろりと流れる甘い液体に、心なしか気持ちが解れたみたいだった。
 スマートフォンを確認すると、数分前に亮輔からメッセージが届いていた。
『明日遊びに行くの遅くなるかも。バイトの友達が家に泊まることになっちゃった』
 困ったみたいな口ぶりに、ひどくげんなりした。チェーンの居酒屋で働く彼には、同年代のアルバイト仲間が多かった。仲が良いらしく、時々飲み会もしている。もちろんそこには女の子もいる。泊まりに来るのはもちろん同性だろうけど、確認をしたことはない。
『りょうかい。着く時間が分かったら教えて』
『ちはるさんが今日もやさしくて私は幸福です』
文面から調子に乗った亮輔の顔が浮かぶ。しばらく悩んで『惚れ直した?』と送る。すぐに既読がつき、目がハートになった、私と彼の好きなキャラクターのスタンプが送信されて、妙に安心してしまう。馬鹿げていると思いながら、私は同じスタンプを送り返す。
「おなかすいたー」
「ガムならあるよ」
「ガムなんて噛んだら、余計にお腹すいちゃうよ」
 まこさんと矢本くんは、非常事態にも関わらず、どこか浮かれていた。ちっとも不安では無さそうに、それぞれカバンの中を漁っては食べられそうなものを探している。
「和田先生は? 教室にお菓子とか置いてないの?」
「防災用の食料があるかも。賞味期限いつまでだろう? どうせ買い替えなくちゃいけないなら、みんなで食べちゃおっか。お腹空いたね」
 和田先生がそう言って席を立つと、矢本くんとまこさんは大喜びで後をついていった。三人で運ぶほどの荷物ではないはずだけど、とにかく二人は楽しそうだった。
「防災用のごはんか、はじめて食べるな」
 はるきくんがぽつりと呟いた。はしゃぐ彼らを優しく見守るみたいな顔をしていて、どちらが子供か分からなくなった。
三人で取りに行った食料は、案の定たいした量はなく、和田先生の片手で収まるサイズのポーチのみだった。中身を取り出してみると、フリーズドライのパウチ型の炊き込みごはんが二袋と、乾パンが一缶、スティックタイプの塩羊羹が一袋しかなかった。私はさほどお腹が空いていなかったからかまわないけれど、もしも生徒がたくさんいる授業中に災害が起きて、この非常食に頼るしかない状況に陥ったとしたら、あまりにも少なすぎるように思えた。
 炊き込みごはんはまこさんとはるきくんが食べた。はるきくんは最初こそ遠慮していたけれど、一番幼い自分が食べない方がよっぽど周りに気を遣わせると思ったようで、すぐにお礼を言ってお湯の入ったそれを受け取った。
「これけっこうおいしいよ」
 プラスチックのスプーンを咥えながら、まこさんが言った。だしの良い香りが漂っていて、たしかに美味しそうだった。はるきくんは小さな口で大事そうにそれを食べていた。本当はお腹が空いていたのだろう。矢本くんや和田先生だって、こんな遅い時間なのだからきっとちゃんとしたものが食べたいはずだった。それなのに、一応人数分あった塩羊羹を齧っては、「これこそが食べたかったものだ!」みたいな、満足そうな顔をしている。
乾パンはティッシュの上に広げてみんなで分けて食べた。氷砂糖が入っていて、それを口の中で溶かしながらコーヒーを飲むと、のどが痛くなるほどの甘さが口に広がる。一刻も早く家に帰りたかったけれど、どうせバスが来るまで身動きの取りようもない。まこさんや矢本くんみたいに非日常を楽しむのも悪くないのかもしれない。
 雨の勢いがおさまり、外がすこし明るくなったような気がした。

 時刻は二十二時を回っていて、バスは着実に近くに向かってきていた。教室で二杯目のコーヒーを飲みながら、私はゆるやかな眠気を椅子の背もたれに預けていた。
「もうすぐ夏休みが終わっちゃう」
 それ以上に不幸なことなんてないみたいな口ぶりで、まこさんは言った。
「宿題はちゃんと全部やった?」
「とっくに。夏休み前からやり始めていたし」
「それはえらいね」
 さすがの矢本くんとまこさんも、待ちくたびれてしまったみたいで、投げやりになったみたいな静かな声で話をしていた。
「はるきくんは? 宿題残ってる?」
 私が水を向けると、文庫本を読んでいた彼は顔を上げた。
「毎日書かなきゃいけない絵日記と、自由研究のまとめがすこし」
「自由研究のテーマは?」
 はるきくんはすこしだけ口を重たそうにしたあと、「ボウフラ」と想像もしていなかった単語を口にした。
「ボウフラって、蚊の幼虫?」
 はるきくんは小さく首を頷かせる。水が溜まっている場所に気がつけば湧いていて、遠目で見ると小さな魚のように見えるけど、近くで見ると虫らしくびっちりと毛のようなものが生えているし、とにかく大量にいるからなんとも言えない気持ちの悪さがある。どうしてわざわざそんなものを、と尋ねる前に、はるきくんは口を開いた。
「図書室の先生が、すごくやさしい人なんだけど、ボウフラが苦手なんだ。自由研究でボウフラが湧かないようにする方法を見つけるって約束したから、いろんな図鑑やインターネットで方法を調べて、たまり水で試しているんだ」
 驚いたことに、はるきくんは少年らしくはにかんでいた。気恥ずかしそうに、言い訳するみたいに言葉を選ぶその姿で、すぐにその先生は女性なのだろうと勝手な予想をしてしまった。学校が休みの日に、先生に会いたくて図鑑を読みに行くはるきくんを想像したら、つい頬が緩んでしまいそうになった。
不意に、どこまでもじめじめとしていて、聞いているだけで心細くなるような、誰かのすすり泣く声に気がついた。音の方向に目を向けると、和田先生が泣いていた。私たちは呆気にとられ、見間違いなのではないかと目を凝らしたり、顔を見合わせてお互いに首を傾げてみたりしたけど、和田先生はたしかに泣いていた。すんすんと鼻を鳴らして、ぷっくりとした太い指で目元を拭っている。
「なんで泣いてるの?」
 しばらくして、まこさんが口を開いた。
「いや、ちがう。ちがうんだよ」
 なんにも違わないのに、涙を流しながら和田先生は何度もそう呟いた。
「娘がね、はるきくんと同じ小学五年生なんだけど、事情があって今は一緒に暮らしていないんだ。たまにしか会うことができなくて、きっとあの子も夏休みの終わりが近いはずなのに、あの子が自由研究になにをやっているかも知らないから、父親失格だなって。ごめんね。こんな急に、ごめん」
 和田先生は話しているうちに余計に悲しくなってきたのか、何度も謝りながら、おいおい泣いた。娘さんがいるなんて知らなかった。指輪だって普段はしていないし、そもそも結婚していたことだって。一緒に暮らしていないというのは奥さんとなにかあったからなのかもしれないけれど、細かいことはなにも分からない。それでも、目の前で声を上げている和田先生を見ていると、なぜだか私まで泣くのをこらえているような気持ちになった。
視界の端で誰かがすくりと立ち上がったかと思うと、その人物は和田先生のすぐ傍まで近づいて、細かく震える彼の背中に手を触れていた。
 はるきくんがなにも言わずに、和田先生をみつめていた。
背中をさすられて落ち着いてきたのか、和田先生はしばらくして泣き止んだ。それとほとんど同時くらいに、はるきくんのお母さんが教室の扉を開いた。慌てて来たせいか髪の毛がすこし乱れていたけれど、息子が泣き腫らした顔の大人を励ましている状況の異様さに、呼吸を忘れたみたいにぼうっとしていた。
「遅くまでありがとう。さようなら」
 はるきくんはそう言って母親とつないでいない方の手を振りながら、去って行った。
 バスの時間がすぐ近くまで迫っていて、長い一日に終わりが近づいていた。

 はるきくんを見送った後、和田先生は鼻水を勢いよくかんで、恥ずかしそうに笑った。その表情はだいぶ和やかで、彼がもうすぐ戸締りをすると言ったから、私たちは大人しく塾を後にした。雨はだいぶ弱まっていて、ビニール傘の中で響くのは、ぱらぱらと遠慮がちな雨粒の音だけだった。お気に入りのレインブーツは私の足元をたしかに温めてくれて、頼もしいことこの上なかった。
矢本くんはバス停まで送って行くと言ってくれたけれど、バス停まで五分もかからない上に、矢本くんの家とは逆方向だったから、遠慮をすることにした。心配そうにこちらに視線を送る彼に手を振っていると、まこさんは、にしし、といやらしい笑みを浮かべていた。
「矢本先生って、元谷先生のこと大好きだよね」
「そんなことないと思うけど」
「わかってるくせにさー。だって矢本先生しょっちゅう元谷先生のこと見てるよ」
 むすっとした顔を向けて見せたつもりだったけれど、彼女はちっとも気付かない。
「もし矢本先生と元谷先生が付き合ったら、二人きりのときは下の名前で呼び合うのに、でも塾ではただのバイト仲間みたいな顔をして名字で呼んだりするのかな。たまについいつもの呼び方をしちゃって、みんなが気付いてないか焦って確認するみたいなことがあれば、すごく楽しいのに」
「想像力が豊かだね」
「矢本先生かわいそう。きっと元谷先生にカレシがいるってこと、さっき初めて知ったんだと思うよ。なんか微妙な顔してたもん」
「もしそうだとしても、知らせたのはまこさんじゃない」
 私が指摘すると、彼女はけたけた笑った。彼女の生意気な調子も意地の悪さも、今日一日ですっかり慣れてしまったから、その愉快そうな笑い声が心地よくなっていた。
 余裕を持って移動していたにも関わらず、停車場に青色のバスが停まっているのが遠目で見えた。すぐに嫌な予感がして歩調を早めるも、私たちを嘲笑うみたいに、ぷしゅーっ、と間の抜けた音を出して、そのバスは発車してしまった。冗談みたいに中は人でぎゅうぎゅう詰めになっていて、窓はうすく靄がかっていた。
「うそ、まだ時間じゃないのに」
 まこさんは意図せず出てしまったみたいな大きな声で言った。
「ひょっとして、前の便が遅れていたとか」
 慌ててSNSで周辺の情報を集めると、案の定、悪天候と渋滞でバスは通常通りの運行をしていなかった。失敗した。ちょっと考えれば予想できたのに、普段バスなんて乗らないから、そんなことまでちっとも気が回っていなかった。
「元谷先生? どうする? 教室に戻る?」
「でも次がいつくるかわからないし、ものすごく混雑してるよ」
 そう口にしながら、私はもう歩いて帰る決心をしていた。タクシーを呼ぼうにも、この様子だと捕まえられない気がするし、私たちが住む田舎町ではそもそも台数も少ない。お金だってもったいない。二キロほどの道のりだから、さほど大変でもないし、幸いなことに雨も弱まっている。畳んでいない洗濯物に、大量に溜まった資源ごみ。一刻も早く帰りたいと思っていたことを、私は不意に思い出した。

 夜気はしっとりと冷たくて、大雨がすっかり洗い流した後だったから、空気は澄み切っていた。歩道を少し進んだだけで、車のテールランプを次々に追い越していく。渋滞しているらしい。歩いて帰るのは正解だったかもしれない。
まこさんの家はバス停から私のアパートまでのちょうど中間地点らしく、徒歩で十五分もかからないようだった。並んで歩いている間、彼女はずっとつまらなそうだった。不貞腐れた子供が、学校に行きたくないと駄々をこねているみたいに、ブラウンのローファーをかぱかぱ鳴らして歩いている。
「へんなこと聞いてもいい?」
 私がそう尋ねると、彼女は微かに身を固くした。
「どうして家に帰りたくないの?」
 授業が終わってすぐに教室を出ていれば、遅くまで待つ必要なんてなかった。そもそもそれほど距離もないようだし、親御さんだって迎えに来てくれたかもしれない。彼女は意図的に教室に残ろうとしていた。
 まこさんはほとんどお辞儀するみたいに俯き、むっつりと無言のまま歩き続けた。止むことのない雨音に、どこか遠くで鳴るクラクションの音が聞こえる。
「お兄ちゃんが」
 口を閉じたまましばらく歩くと、彼女はそう切り出した。
「お兄ちゃんが今日、家に彼女を連れてきているの」
 それのなにが困るのか理解できなかったけれど、まこさんはこの世の終わりみたいに深刻そうな顔をしていた。
「親切にしてくれるんだけどね、チーズケーキとか手作りして持ってきてくれるし、でも、理由はわからないけど嫌なの。喋り方とか、声とか、着ている服とか、どうしても好きになれない。お兄ちゃんに悪いしいちおう気に入られようと良い子ぶってみるけどさ、あの人も、別に私のことあんまり好きじゃないと思う。それでも向こうは向こうでお兄ちゃんに気を遣って、私のことを可愛がっているフリをするの。まこちゃんみたいな妹が欲しかった! なんて見え透いたウソついて、お互い苦手なくせに、本当に仲が良いみたいな顔で笑い合って、すごくいや。ばかみたい」
 まこさんは早口で、堰き止める暇もない勢いで話した。その声はほとんど泣き出してしまいそうで、とにかく彼女は苦しそうだった。それでも歩き続ける私たちは着実に彼女の家に近づいていて、一歩進むごとに、まこさんはとにかくその女の子に文句を言った。
「人の家でくつろぐな。私の親と仲良くなるな。お兄ちゃんとだけいちゃいちゃしていればいいのに、それを私に見えるところでするな。いやな女。自分が一番好かれているみたいな顔で、うちに来るな」
 まこさんは泣いていた。家の前まで送ると、彼女は傘の柄をくるくる回しながら、心細そうに私を見ていた。
「おやすみ」
 誤魔化すように私がそう言うと、彼女はわざとらしい笑みを作ってみせて、小さな歩幅で家の中に吸い込まれていった。

唐突に、なにかが傘を揺らした。それが大粒の雨なのだと気づいた頃にはもう、太い水の束が視界を遮り、わずか一メートル先すらも不鮮明にした。アスファルトの上で勢いよく跳ね上がった雨粒が、ストッキングを乱暴に濡らす。横殴りの風は私の行先を阻んで、まっすぐに歩くことさえままならなかった。スーツの中のブラウスまでそぼ濡れて、凍えてしまいそうなほど寒い。
 このままではまずい。なるべく前向きなことを考えようと思って、まこさんの姿を思い浮かべた。雨脚が強くなったのが、彼女の帰宅後で良かった。外がどうしようもない土砂降りだってことを、彼女は気にも留めないだろう。豊か過ぎる想像力で不必要に傷つきながら、お兄さんの恋人につくりものの笑顔を向ける。
 急にまこさんの涙に後ろめたくなった。きっと私は、彼女の嫌うようないやな女だ。
 亮輔は、恋人に深い信頼を求める。自分の好意を微塵も疑わずに、すれ違うことがあってもちっとも不安にならないような女の子を理想としている。だから私は、さも愛されて当然みたいな顔で、彼の前に立つ。あなたの思惑も幼気も見栄もなにもかも理解しきっていて、あなたが好いてくれる「私」に絶対的な自信があるフリをする。
 そういう姿は、亮輔にとってきわめて近しくて、私よりもよっぽど彼の歴史を知る誰かを、たまらなく不快で、泣き出したいほどもどかしい気持ちにさせるのかもしれない。悪いことをしているとは思わない。そのはずなのに、まこさんの涙ぐんだ声が何度も蘇り、とてつもなく心細かった。大粒の雨に濡れそぼっていると、それだけで涙を流していると錯覚した。
 きっと今日は、みんなにとって等しく最悪な日だった。せまい教室の中に閉じ込められて、時間が過ぎるのをじっと待っていた。それでも、空から降りかかる災難があまりにも平等だったせいで、私たちは本当のところちっとも仲良くないくせに、だれかが抱いた痛みをお互いのものにすることが出来た。やさしくあれた。退屈で、すぐにでも帰りたくて仕方がなかったのに、悪くない時間だったように思う。
 とろりとした糖蜜のような記憶が、はるか昔の出来事のように思える。冷え切った空気の底で夜道を漂っていると、誰かが頑丈な屋根の下、暖かい部屋でふかふかのタオルに顔を埋めていることがうらめしくなった。一刻も早くシャワーを浴びたい。空洞になった胃の形が感じられるぐらいに、気づけば空腹だった。
 不意に、白い何かが勢いよく地面を転がってきた。一瞬、犬が脇目もふらずに走っているのだと思った。避けなきゃと頭が思うよりも先に、それは私のスカートのあたりに激突し、ばりばりと不吉な音を立てながらしぼんだ。風に飛ばされたビニール袋だった。表面に泥水をまとっていて、紺のスーツがべしゃりと土色に汚れる。たまらなく不快だった。ほとんど役に立たない傘も、止む気配のない雨も、私がこんなに苦しんでいるのに、なんの助けもくれない恋人も。
 ぐっしょり濡れた体は重たく凍えているのに、足元だけは温かかった。今この瞬間、たしかな温もりをくれて、私にすこし背伸びをさせてくれるのは、世界中のどこを探しても、4.5センチヒールのレインブーツだけだった。彼女だけが私の味方で、途方に暮れてしまいそうな大雨の中で、私が歩き続けられるように支えてくれている。
 あと少し、視界は悪いけれど、景色はアパートのすぐ近くの見慣れたものになってくる。
 玄関にたどり着き、乾いたそこで蛍光灯の光を浴びる想像をする。崩れるように玄関マットに腰をかけて、ずっと支えてくれていた彼女を脱いでしまったら、きっと私は、どうしようもなく亮輔に会いたくなる。
 亮輔は、肝心なことをなんにも分かっていない。私は彼が好きで、彼も私が好きで、そんなこととっくに知っているけれど、不安になるのに理由なんかない。傍で寄り添っていてくれるものしか、感じ取ることなんて出来ない。
 亮輔に話したいことがたくさんあった。
大雨のせいで家に帰れなかった。塾で、生徒や他の先生と雨宿りをしていた。それなのにせっかく待ったバスは、運行が遅れていて乗り損ねたの。とにかく災難だった。
 アパートから一番近いコンビニエンスストアの光が見える。淡く滲んだそれに、ふと泣きそうになる。家についたら、亮輔に電話をしよう。温かい食事よりも、ふかふかのタオルよりも、彼の声が欲しかった。
 ねえ、教室長が泣いていたの。とっても賢い小学生がそれを慰めていた。この大雨にあやかって、家に帰れないことを喜ぶ女の子もいた。その子も、すごく寂しそうに泣いていた。あと、塾には私を好いてくれるらしい男の子もいるのよ。あなたはそれをどう思うの?
 4.5センチヒールのレインブーツを脱いだら、私を支える役目は彼が果たす以外に無いのだ。亮輔がなにを返しても、電話の最後に言うことは決めていた。
「私のことが好きなら証明してみせて」
「いますぐ会いに来て」

4.5cmヒールのレインブーツ

執筆の狙い

作者 doi
host14-14-75-188.tvm.ne.jp

登場人物を魅力的に描く練習がしたくて書いてみました。
感想をいただけますと幸いです。

コメント

偏差値45
KD106154139122.au-net.ne.jp

気になった点。

>このレインブールをすこぶる気に入っていた。


>はるきくんはそう言って母親とつないでいない方の手を振りながら、
小学生、、、何年生か分かりませんが、男の子ですよね。
母親と手なんてつなぎますか?
経験則で言えば、そんな男子は見たことがないですね。

>登場人物を魅力的に描く練習がしたくて書いてみました。
個人的には、魅力的な感じを受けなかったですね。

さて、感想です。

読みやすくて良かったです。
とはいえ、面白いか? と言えば「いいえ」ですね。

魅力、カリスマ……。良い意味で個性。悪い意味で病的。
そういう要素が必要かな、と思いますね。
例えば、盲目なのにすごく強い剣士であったり、愚鈍であっても天才的に絵の才能だけがあったり、ヤクザの大親分なのにサラリーマンをしている。
そういうキャラクターではないと、個人的には魅力を感じないですね。
御作の場合は、悪い意味で普通なので刺激が足りないかな。

青井水脈
om126254252028.33.openmobile.ne.jp

読ませていただきました。
作中で何度かレインブーツを彼女と呼ぶ、冒頭から熱弁するなど、思い入れを感じました。

>湿ったアスファルトの上をこのレインブーツで歩くことは、私にとって華やかなパーティ会場を闊歩するのと同じくらいに、心の踊る出来事なのだ。

>4.5センチヒールのレインブーツを脱いだら、私を支える役目は彼が果たす以外に無いのだ。

大雨でびしょ濡れになり、よっぽど不快なはずなのに、足元は温かい。レインブーツを履いているから。
しかし、いざレインブーツの彼女を脱けば、主人公には亮輔がいるーー。
最初から、最後。レインブーツが橋渡し役というのか、うまく使われていると思いました。


それでは、本題に入ります。登場人物を魅力的に描けているかどうか。 
物語を一人称で語った主人公、塾講師の元谷先生。うーん、女性らしさはあると思いますが、それが魅力というのか。今回では、そこまで踏み込めませんでした。
それに亮輔が謎で。この展開の場合は、謎の存在のままで終わってもよさそうですが……。

アン・カルネ
219-100-28-77.osa.wi-gate.net

面白かったような気もするし、何かがカチッとハマってなかったような気もするし…というような印象でした。
個人的には「私のことが好きなら証明してみせて」がなくても良いんじゃないのかなあ、と思いました。

雨の一夜、それまで親しかったわけでも無い者同士が互いの距離をちょっと詰めてゆく話、というシチュエーションものというか、そこは面白いなあ、と思いました。(ちょっと「ブレックファスト・クラブ」を思い出したりして)

気になるのはこの4.5cmヒールのレインブーツの役割でしょうか。
主人公の不確かさを象徴する役目を負っている方が良かったんじゃないのかなあ、とも思ったりしました。

40代の和田先生、小5のはるき君、高2のまこちゃん、私も小学校の5年生の男子が母親と手をつなぐかなあ、と思いました。またこのシチュエーションで40代の男性が「おいおい泣く」かなあ、子供達の前で、と思いました。
まこちゃんも気持ちは分かるけど、泣いて語るほどの事かなあ、と思ったり。実はエキセントリックな人達勢ぞろい? と思ってしまったりはしました。そこがマンガ的かなあ、と。
でも全体の雰囲気からするなら、そういうマンガ的なものにはしない方が良かったんじゃないのかなあ、と思ったりはしました。

主人公の亮輔との微妙さ不安感はよく出てたように思います。

カロリーゼロ
flh3-119-240-41-144.tky.mesh.ad.jp

あけましておめでとうございます。『4.5cmヒールのレインブーツ』拝読しました。

とても面白かったです。文章は分かりやすく場面が明確に浮かびますし、構成や話の運び方も無理なく展開されていました。表現も非常に多彩で高いレベルの作品だと個人的には思います。以下は気になった点です。

■誤字
>レインブールを
>振り続ける雨粒

などいくつか見受けられました。

■登場人物を魅力的に描く練習がしたくて書いてみました。
生徒組は魅力的に描かれていました。特にはるきくんのキャラは良いですね。大人らしさと子どもっぽさのギャップが素敵でした。また、和田先生が泣くシーンも、非日常の空間でいつもと違うテンションになる感じが上手く表現されていました。ただ、この尺だと5人全員にスポットをあてるのは厳しく、矢本くんの描きこみが不足しているかなと思います。

■主人公について
最後、土砂降りの中を歩くシーンは主人公の心情も表していると思うのですが、悩みの割には少しおおげさな気が…。というより、主人公の悩み・不安が弱い気がします。亮輔くんという恋人が居て、少しの不満・不安はあるけれどおおむね仲良くやっている(ように見える)。作中の言葉を借りるなら「豊か過ぎる想像力で不必要に傷つきながら」なのかなと。別にものすごく不幸にする必要はありませんが、主人公と亮輔くんのことをもう少し丁寧に描いた方が納得度は高まるのではないでしょうか。

■主人公について(2)
>私がこんなに苦しんでいるのに、なんの助けもくれない恋人も。
>彼女だけが私の味方で、途方に暮れてしまいそうな大雨の中で、私が歩き続けられるように支えてくれている。
>4.5センチヒールのレインブーツを脱いだら、私を支える役目は彼が果たす以外に無いのだ。

悪くはないのですが、ちょっと受動的というか他人任せというか。また、非日常を過ごしたことでの変化が、もう少しはっきり描かれていると良い気がしました(各登場人物のエピソードと主人公の気持ちの変化が分かりにくいため)。特に先生のためにボウフラの研究をするはるきくんのエピソードがあるだけに、(相手を呼ぶのではなく)自分から動き出す的なラストでも良かったかもしれません。

以上、長々と失礼しました。次回作も期待しています。

u
opt-220-208-25-236.client.pikara.ne.jp

読みました 面白くはないけど 構成的にはいいんじゃないwwwと思いました
てかお上手なんだろうなーwww

突発的な大雨に会い塾にこもる主人公 小学生 JK 若い塾講師 少し年齢上の講師
登場人物それぞれの××〇〇が短時間の中に描かれています
そのあと主人公とJKまこがバスを逃し徒歩で帰る
まこちゃんの××はこの時点で出てきます
まーこれをここへ持ってきたのは作者さんのたくらみwwwですよねwww
次に主人公自身の独白
たぶん計算されてるwwwwww

でも あたしが感じたのは作者さん 最後の「逃げ場」を主人公に用意してるwwww
この部分が違うのではないかないか道頓堀wwww
なやんだミタク描いてても亮輔が最後には救ってくれるwww甘いwwそこんとこが透けて見えるww
別にこれでもいいやんとは思うけど
他の登場人物の(救い)どうすんのよとあたし思た 主人公さえよければ委員会
ありがとうございました
(4.5センチ)
この中途半端なタイトルがすべてを語っているのでは

辛口でかいたけれど
お上手だと思ったのは紛れもない
ありがとうございました

u
opt-220-208-25-236.client.pikara.ne.jp

スイマセン追記ww
>登場人物を魅力的に描く練習がしたくて書いてみました

一番魅力的にかけていたのは小学生はるきくんでしょう?
勿体ないのは
はるき母モブキャラwww
ここでもう一つ(物語)つくれるかなーwww
まーこの尺では無理ですけど
他の人物キャラ若干(デフォルメ)ですけど魅力はあるかもwww
でも主人公がアカンwww
主人公=作者とは思わないけど1人称なんでねwww
スイマセン余計なことでした

doi
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偏差値45様

読んでいただきありがとうございます。
誤字がありましたね笑
推敲不足でした。お恥ずかしいです。

男の子が手を繋ぐかどうかは、私が実際に塾講師のバイトをしていたときに、実際に小5の男の子が手を繋いでいるところ見ていたので、まあ無くはないのかなと思います。

そして、肝心の登場人物ですが、面白くない、とのことで、残念です。
「病的」というワードがヒントになった気がします。
ありがとうございました。

doi
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青井水脈様

レインブーツを物語の主軸、というか主人公にとって重要なものにしたかったので、うまく使われていると言っていただけて幸いです。
だけど、やはり主人公の魅力が描ききれていなかったようですね。精進します。

ありがとうございました。

doi
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アンカルネ様

何かがカチッとハマってなかったような気もする…
実は、私も自分でそう思っています。最後の独白シーンは気に入っているのですが、そこまでの主人公の気持ちの不安定さとか、他の登場人物との関わりがさほど有効じゃない感じがしていました。
だけど、アンカルネさんのおっしゃる通りレインブーツの役割を変えてみれば、また雰囲気が変わるかもしれませんね。

ありがとうございました。

doi
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カロリーゼロ様

おもしろい、と言っていただけてありがとうございます!
やはりそう言っていただけるのが一番うれしいです。

誤字は、確認不足でした。。。お恥ずかしいです。

内容としては、人数と展開に対して短かったかもしれませんね。
書ききれていないところが多かったです。

主人公の変化については、ラストを決めていたのでまったく思いつかなかったです。
後日談、のようなものを考えてみても面白かったかもしれないですね。

ありがとうございました。

doi
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u様

「逃げ場」というより、主人公は最後大雨に打たれて萎えていただけで、実際には電話なんてしないし、これからも恋人に対して変わらずに接していくというつもりだったので、うまく伝わっていないようで残念です。他のキャラも、なんにも救われないけど、なんとなく安らかで支えになってくれるような時間があった、という話を書いたつもりでした。

はるき母モブキャラは、ほんとにモブでしかないです笑
はるきくんは私もけっこうお気に入りなので、あのキャラクターで別のものを書いてみるのも楽しそうですね笑

ありがとうございました。

久方ゆずる
240.133.31.150.dy.iij4u.or.jp

doi様

初めまして。
拝読しました。

一気読みだったのですが、いかんせん、冗長だった感が否めません。
出来れば、連作にされるのも良いかな? と。

お上手な方に失礼致しますm(_ _)m

個人的に個別指導の塾は懐かしいです。
なんでかは、秘密です!

主人公さんに不快さは無かったですが、全体的に男性陣に軍配がしょうか?
特に、はるきくん、恐るべし!(笑)

和田先生と矢本先生なら、和田先生だなぁ。ご結婚なさってますけど……(苦笑)

生意気書いてしまいましたが、楽しかったです。大雨の一夜体験。
お疲れ様でした。

久方ゆずる
240.133.31.150.dy.iij4u.or.jp

誤字です!

×男性陣に軍配がしょうか?
○男性陣に軍配でしょうか?

失礼致しましたm(_ _)m

森嶋
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地の文は達者ですが、会話文で登場人物を立ち上げられていないと思いました。
登場人物を魅力的に描くなら、会話文は必須です。

地の文に頼りすぎてるのかなぁとは感じました。
現状だと会話文が淡々としすぎていて、登場人物に魅力は感じなかったです。

僕個人としては会話文より、地の文のほうが好きなので、登場人物を魅力的に描く、という点を除けば楽しめました。
特に食事の描写が良かったです。読んでいて食欲がわきました。

最後まで読んでみて思ったのですが、終盤の会話文が前半より格段に良くなっていました。
登場人物の感情が噴き出してる感じです。

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p773096-ipngn8901hodogaya.kanagawa.ocn.ne.jp

久方ゆずる様

コメントありがとうございます。
たしかに男性陣の方が書きやすかったです。
矢本くんだけ、ほとんど触れられていないですが笑
作中では特に触れていませんが、一応彼は主人公の一つ年下という設定でした。

ありがとうございました。

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森嶋様

おっしゃる通りです。
地の文、書くの大好きで、かなり頼ってます笑
後半にかけて盛り上がるようにしたかったので、最後の会話文がよく書けていたなら幸いです。

ありがとうございました。

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