作家でごはん!鍛練場
日常莉来

平凡な私のバラ色生活 第一話 いつも通りの、平凡な日々

 夏のひんやりとした早朝、私はベッドの上で寝返りを打った。
 重い瞼を開け、時計を確認すると、六時だった。
 まだ起きたばかりの働かない頭を持ち上げ、一階に向かう。
 親は共働きで、二人とも、早い時間に家を出る。妹も、今日も友達と出かけるらしい。
 私は電気をつけ、しん、とした空気を破ろうとテレビをつけ、冷蔵庫から、親が用意してくれていたご飯と味噌汁を取り出し、レンジに入れてボタンを押した。
 ぼうっとテレビを見ていると、数分後にピー、ピー、と温め終了の合図が響いたので、レンジから取り出し、テレビの前にあるテーブルに置くと、私も座り、「いただきます」と呟いて箸を取った。
 ご飯と味噌汁を口に放り込むと、身支度をする。
 親からは、「もう高校生なんだから、おしゃれぐらいすれば良いのに」とか言われるが、おしゃれには興味ないので、私の身支度は最低限の洗顔、ドライヤー、歯磨き、着替えだけ。
 いつも通り、私は図書カードと返す本をカバンに入れ、ドアを開けた。
 そこには、異世界が広がっていたーーーー訳ではなく、いつも通りの緑一色の山に青い空、ミーン、ミーン、と鳴くうるさい蝉の声、一瞬で汗だくになるような、ジリジリと照りつける太陽の下の世界だった。
「あっっつい……」
 私は思わず呟き、自転車にまたがった。
 ペダルに足をかけ、一気にこぎ始める。
 真夏の暑い日に、涼しい風が気持ちいい。
 自転車を約三十分走らせると、図書館についた。
 カバンを自転車の前カゴから取り出し、図書館に入館する。
 入館して最初に目に入る貸し出しカウンターには、暇そうな司書が二〜三人、椅子に座っていた。
 図書館には、いつもの事だが人は少なく、いても十人未満、といったところだ。
 もともと図書館が小さいため、そんなに人の少なさは目立ちはしないが、図書館特有の緊張感が滲み出ている静けさはあまりなく、普通の、人がいない時の静けさがあり、少人数を好む人が来そうな場所だった。
 いつものようにファンタジー小説コーナーに行き、棚を覗き込む。
 もちろん、いつも新しい本が入荷されるわけもないので、何回も読んでいる本を選ぶ。
 貸し出しカウンターに返す本、借りる本と図書カードを出し、本を借りる。
 本をカバンに入れ、図書館を出る。
 再び自転車にまたがり、こぎだした。

平凡な私のバラ色生活 第一話 いつも通りの、平凡な日々

執筆の狙い

作者 日常莉来
203.78.230.245

初めまして。日常莉来です。
日常莉来のところを押していただくと、短くまとめた自己紹介に繋がると思います。
初めて小説を書かせていただきます。
平凡がいい、という時もある。
そう思わせるような作品にしていきたいと思っています。
ご意見・ご指摘があれば、どんどん送ってください。よろしくお願いします。

コメント

偏差値45
KD106154138140.au-net.ne.jp

ストーリーとしては「これから」なので何とも言えないですね。
もしもこれで終わりならば、「つまらない」という結果にはなります。
内容としては、とりあえず、伝わっているので良いとしても、
気になる点は、時間の経過です。
何となく内容と時刻の不一致を感じますね。

>重い瞼を開け、時計を確認すると、「六時だった。」
もっと眠っていれば良い時間だと感じます。

>ご飯と味噌汁を口に放り込むと、身支度をする。
>私の身支度は最低限の洗顔、ドライヤー、歯磨き、着替えだけ。
上記の二行で一時間と想像。

>自転車を「約三十分」走らせると、図書館についた。

図書館の営業時間は?
施設によって違うでしょうけど、ちょっと早く到着してしまうんです。

さらに、
>ジリジリと照りつける太陽の下の世界だった。
「あっっつい……」
 私は思わず呟き、自転車にまたがった。

この表現では、個人的な感覚で言えば、十時以降でしょうか。
つまり、文章の内容と経験則で感じる時間に差があるので、違和感がありますね。

また、……。
>いつも通り、私は図書カードと返す本をカバンに入れ、ドアを開けた。
>自転車を「約三十分」走らせると、図書館についた。
>いつも通りの緑一色の山に青い空、ミーン、ミーン、と鳴くうるさい蝉の声、一瞬で汗だくになるような、ジリジリと照りつける太陽の下の世界だった。

この内容から想像すると、夏休みに毎日、すごく遠い(10キロ程かな)図書館に
通っている。しかも借りて来て返すわけですから、物凄い読書量になりますね。
ちょっとした修行のように思えるかな。

日乃万里永
KD106160080156.ppp-bb.dion.ne.jp

拝読いたしました。

先日は、拙作に御感想を下さいまして、ありがとうございました。

小説を書く時、意識しなければならないのは、常に読み手側に回り、自分だったらこの内容の書物を読みたいと思うだろうかと意識し続けることだと思います。

推理小説など、いきなり事件から入りますが、読み手は、なぜこのような事件が起きたのか、理由は……と思いながら読み進みます。

私も時々独りよがりになってしまうことがありますが、読まれる作品でなければ、書いていてもいみがないのだと心がけるようにしています。

御作は、とても情景が浮かびますし、読みやすかったです。

後は、冒頭のインパクト、読者をどこまで引きずり込むかだと思います。


読ませていただきまして、ありがとうございました。

日常莉来
203.78.230.242

偏差値45様
ご指摘、ありがとうございます。
自分も時間までは気にしていなかったので、新しい発見になりました。
参考にさせていただきます。
本当に、ありがとうございました。

日常莉来
203.78.230.243

日乃万里永様
ご感想、ありがとうございます。
読み手側に回る、という意識は、自分もしっかり持って書こうと改めて思いました。
すごく参考になりました。
本当に、ありがとうございました。

夜の雨
ai226055.d.west.v6connect.net

「平凡な私のバラ色生活 第一話 いつも通りの、平凡な日々」読みましたが。

>執筆の狙い<
初めて小説を書かせていただきます。
>平凡がいい、という時もある。
そう思わせるような作品にしていきたいと思っています。<

ふ~ん……。
「平凡」を書くには、非日常を書き、対比させればよいと思いますが。
非日常に主人公が遭遇してこそ、「平凡」が良いと思うのではありませんかね。

何も起こらないだけの「平凡」な日常を書くのなら、その平凡が「いかによいのか」を「具体的に書く必要がある」と思います。
たとえば、図書館に自転車で行くすがら、土手の花がきれいだとか、散歩しているおじさんの犬が、駄々をこねているとか。
赤ちゃんを抱いて散歩中の女性が幸せそうだとか。
そういった周囲(世間の平和)の風景を絡めて描く必要があると思います。

それをするには「一人称」ではなくて「三人称」とか、「神視点」とかで「客観的に物語を描くべき」だと思いますがね。
一人称で、「対比も意見(こう思った、等など)も書かずに」リアル「家庭内だけの平凡な日常が良い」というようなエピソードを書いてしまうと、「主人公が、意識して自分だけの”平凡”な日常を描くことになる」ので、「第三者からみると、あんた、『自分の世界』の、平凡を意識しすぎだよ」という事になるのでは、ありませんかね。

「平凡な私のバラ色生活 第一話 いつも通りの、平凡な日々」  ←要するに、自己中の平凡な私生活という事になります。

「三人称」とか、「神視点」で描くと、主人公は、そのほかの一人にすぎないので、客観的に主人公や世間の平凡な世界を描くことができます。
だから「主人公よりの三人称視点」で平凡な物語を描けばよい。
それと、自分の平凡な日常だけを描くのではなくて「世間様の平凡な日常も描く」と、良いのでは。

こんな感じで、どうですか。

お疲れ様です。

日常莉来
203.78.230.252

夜の雨様
ご意見、ありがとうございます。
「自分の世界の"平凡"ですね……。
自分もそれは思いませんでした。
頑張って意識して書こうと思います。
参考になります。
本当に、ありがとうございました。

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