作家でごはん!鍛練場
マイケル・釈尊

ホームにて

 男は眼鏡を外し、それをケースにしまい、目元を揉んだ。男は疲れているようだった。このところ仕事が立て込んでおり、睡眠も十分にとれていなかったのだ。一つため息をつき、カバンを漁った。男が取り出したのは、一冊の文庫本だった。名前も知らない、無名作家の短編集である。男はよく本を読んだ。しかし、文学的な価値が認められている、例えば、芥川や太宰が書いたような小説ではなく、世間で名が知られていないような作家の小説、殊に短編小説を好んで読んだ。駅に設置された硬く冷たい椅子に深く腰掛け、本を開き、スピンを解いた。
 文字に目を通すと、イメージが濁流のように、頭の中に躍り込んできた。紙の上の情景が目の前に広がっていくようだった。男は小説を読んでいるとき、まるで自分がその世界に入り込んでしまったような感覚を覚えることがよくあった。物語の中で、主人公が何かに触れたとき、自分もその何かに触れたような気になった。男にとって、本を読むということは、ある種の渇きを癒す行為だった。
 ホームのアナウンスが、もうすぐ電車が来ることを知らせた。それを聞いた男は、惜しみながらも本を閉じて、立ち上がった。眼鏡をかけていないせいで視界がぼやけて見えた。何となく、まだ自分が小説の中に居るような気がした。男は再び眼鏡をかけ、電車を待った。
 しばらく待っていたが、ホームに電車は来なかった。何かトラブルでもあったのだろうか。男は、電車が来るはずの方向を見たが、その先から、何かが来るような気配はなかった。
 もう少しだけ本を読んでいよう。そう思った男は、またホームの椅子に腰かけようとした。しかし、先ほど自分が座っていた席には、もう別の人物が座っていた。眼鏡を掛けていて、少しやつれた印象のする男だった。
 男は眼鏡を外し、それをケースにしまい、目元を揉んだ。男は疲れているようだった。

ホームにて

執筆の狙い

作者 マイケル・釈尊
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ショートショート。おれにはもう小説がわからん。手に負えぬ。

コメント

ドリーム
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拝読させていただきました。

確かに、「ショートショート。おれにはもう小説がわからん。手に負えぬ。」
途中で放り投げたような終り方ですね。
しかし書こうと言う意欲があるのですから、もう一押しですね。
電車を待っている間に文庫本を読む、私もその中の一人、ただ夢中になると
つい降りる駅を通過して2-3駅過ぎて気づく。そんな事もありました。

ここまで書いたのですから、いくらでも次の構想が浮かんでくると思います。
夢を膨らませて頑張って下さい。

マイケル・釈尊
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ドリームさん
コメントありがとうございます。
今回の投稿作は、本を読んだ主人公が実際に物語の中の世界の住民になっているという筋の、メタ小説的なショートのつもりです。一応これで完結しております。もっとも、今朝三十分ほどで書いたために、投げやりな文章にはなっておりますが。
いくつか、主人公が小説の中の住民に組み込まれてしまっているという伏線を張ったつもりでしたが、伝わりにくかったのかもしれません。執筆のねらいの一言も余計でしたね。
頑張ります

茅場義彦
193.119.171.186

テンポいい 詠みやすい あとオチかなあ

(仮)
240.133.31.150.dy.iij4u.or.jp

拝読させて頂きました。

印象的なショートショートという所でしょうか? 偉そうに、スミマセン。
ビックリするようなオチとかは無いようなのですが、私の読み落としでなければ良いのですが、妙に気持ちに残る一篇でした。

拙作で申し訳無いのですが、『'Crazy' 『狂い』』を書いた時を少し思い出しました。今、六面にあるのですが。

ここまで書かせて頂いて、ドリーム様への返信を拝見致しました!
バスに乗っている時、読書で停留所を乗り越してしまうと、帰ってくるのが大変ですね。私は、その時、ミヒャエル・エンデの児童文学を読んでいたです。何だか、面白いですね。

(仮)
240.133.31.150.dy.iij4u.or.jp

再訪です。

上記の『Crazy』はとある英文学に刺激されて即興で書いたのです。
かなり不評だったので凹んでいたのですが(苦笑)

手前味噌で失礼致しましたm(__)m

10月はたそがれの国
n219100086113.nct9.ne.jp

ショートショートではない。
ただの「ワンシーンの説明、だらくらした記載」で、意味不明。

掌編に必要なのは、「話の展開」であり「鮮やかな帰結」。
掌編書きはみんなそこに腐心してるんで、
ただの努力不足。



「スピンを解いた」ってー記載、この作者は前にもやってるだろう。
既視感ありまくるし、
「ほかの人はやらない記載」だし。


「本を紐解く」って 昔ながらの表現はある訳だけど、
スピン(=栞紐)で、あれは「挟むもの」だから。。



全体に意味不明で、
ただつまらん。


絶対的に修行が足らんし、読書が足らんのだろう。

夜の雨
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「ホームにて」読みました。

こう解釈しました。

 >男は眼鏡を外し、それをケースにしまい、目元を揉んだ。男は疲れているようだった。このところ仕事が立て込んでおり、睡眠も十分にとれていなかったのだ。<

男の生活は仕事中心に回っていて、体と精神を酷使していた。

>一つため息をつき、カバンを漁った。男が取り出したのは、一冊の文庫本だった。名前も知らない、無名作家の短編集である。男はよく本を読んだ。しかし、文学的な価値が認められている、例えば、芥川や太宰が書いたような小説ではなく、世間で名が知られていないような作家の小説、殊に短編小説を好んで読んだ。<

一つため息をつき、  ← 仕事で体と精神を酷使しているので、「ため息」という本人も気づかない行動が自然におかなわれている。

カバンを漁った。 ← 「鞄」は主人公の世界である。自分にとって必要なものがそこにある。

>男はよく本を読んだ。<
ここで注目すべきところは、「世間で名が知られていないような作家の小説、殊に短編小説を好んで読んだ。」というところになる。「殊に短編小説を好んで読んだ。」なので、壮大な人生論が書いてある小説ではなくて、日常からはみ出した非日常の登場人物たちの話を読みたいのだろうと思う。

>駅に設置された硬く冷たい椅子に深く腰掛け、本を開き、スピンを解いた。<
「駅に設置された」が世間をあらわしている、みんなが使う公的な場所なので。
「硬く冷たい椅子」は世間と自分の置かれている位置(立場)をあらわしている。

 >文字に目を通すと、イメージが濁流のように、頭の中に躍り込んできた。紙の上の情景が目の前に広がっていくようだった。男は小説を読んでいるとき、まるで自分がその世界に入り込んでしまったような感覚を覚えることがよくあった。物語の中で、主人公が何かに触れたとき、自分もその何かに触れたような気になった。男にとって、本を読むということは、ある種の渇きを癒す行為だった。<

これは本(小説)にマジックがあるのではなくて、主人公がそういった体質になっている。
「ある種の渇きを癒す行為だった。」ということから、「渇き」は仕事で失うものにあたるので、それを癒すという行為が「小説」を読むことになる。
「イメージが濁流のように、頭の中に躍り込んできた。紙の上の情景が目の前に広がっていくようだった。」なので、それだけ仕事で渇き、それを補うために主人公は小説から情報を得ている。
仕事で疲れているので、日常は自宅に帰ると、非日常な行動はしないと思う。
しかし小説を読むと、そこには非日常の世界があり、主人公はワンダーランドを楽しむことができる。
短編なので、お気楽に読み進めることができて、主人公にはうってつけなのであると思う。
長編を読まないのは、迷いこまないため、短編だとすぐにその世界から脱出することができるが、長編だと、どっぷりと世界に没入してしまい、世界観から抜け出すのに苦労する。
疲れていて長編の世界に没入すると、その世界の住人になってしまう可能性すらある。

 >ホームのアナウンスが、もうすぐ電車が来ることを知らせた。それを聞いた男は、惜しみながらも本を閉じて、立ち上がった。眼鏡をかけていないせいで視界がぼやけて見えた。何となく、まだ自分が小説の中に居るような気がした。男は再び眼鏡をかけ、電車を待った。<
アナウンスということなので、主人公は現実に引き戻されたということになるが、「視界がぼやけ」ということで、まだ、小説の中にいるような気になる。すなわち「非日常の世界」。

 >しばらく待っていたが、ホームに電車は来なかった。何かトラブルでもあったのだろうか。男は、電車が来るはずの方向を見たが、その先から、何かが来るような気配はなかった。<

まだ、小説のなかの世界にいる。

 >もう少しだけ本を読んでいよう。そう思った男は、またホームの椅子に腰かけようとした。しかし、先ほど自分が座っていた席には、もう別の人物が座っていた。眼鏡を掛けていて、少しやつれた印象のする男だった。<

電車が来ないので、再び椅子に座って小説を読もうとすると、そこにはもう一人の自分が腰を掛けていたという、ラスト。
これって、現在ホームで立っている主人公がリアル本人かというと、そうではなくて、「もう別の人物が座っていた。眼鏡を掛けていて、少しやつれた印象のする男だった。」こちらが、現実の主人公だったというオチになる。

 >男は眼鏡を外し、それをケースにしまい、目元を揉んだ。男は疲れているようだった。<
偽物の主人公は,自分の存在がドッペルゲンガーであることに、まだ、気が付いていない。
で、終了。


ということで、導入部から登場していた人物は「ドッペルゲンガー」ということになる。
本当の主人公は駅に設置された硬く冷たい椅子に最初から座ったまま。
疲れていて、小説すら読んでいない可能性がある。

いや「一つため息をつき、」があるので、ここでドッペルゲンガーが出てきた可能性がある。

どうしてドッペルゲンガーが出てきたのかというと、たぶん短編小説にそういう物語があったのでしょうね。「まだ自分が小説の中に居るような気がした。」とあるので。
そのドッペルゲンガーの小説のイメージが読んでいて怒涛の如く出てきた。
しかし、御作だと別に主人公がドッペルゲンガーの小説を読んでいなくても、仕事に疲れているとか、ほか諸々があるので、自我が出現したとしても不思議ではない。


主人公は小説を読むと、そのイメージが怒涛の如くあふれて、世界に没頭できる質なので。
ドッペルゲンガーを体内に有していたとしても、不思議ではない。

いつの間にか主人公に成りすまして、ホームのアナウンスで電車の到来を待ち受けるかのように、立ち上がった。
しかし所詮は「自我」なので、本当の電車は来ない。「アナウンスの電車の到来」はドッペルゲンガー(自我)が、聞いていただけなので。
現実にはそういった電車の到来のアナウンスはなかった。
ホームに立ち、椅子に座っている男を見つめている男が本当の人間ではないという証拠は簡単です。
「電車が来なかった」ので、立っている男はドッペルゲンガーということになる。

ショートショートでここまで深読みできる作品はそうあるものではないと思います。

ちなみに、御作を膨らますとかをお考えなら、椅子に座っている男と立っている男(ドッペルゲンガー)のその後を描けばよいと思います。
ドッペルゲンガーの立場から書いたほうが面白いかもしれません。

ありがとうございました、楽しめました。

10月はたそがれの国
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掌編は、「掌編公募で入賞〜受賞したことのある人」の見解が、

やっぱ的確なんだと思う。



昔は、ここにも「原稿用紙3枚とか5枚コースの公募で入賞した人」は、いたのかも知れんけど、

いま現在、【古株は1度も入賞したことない人ばっか!】だから、、、



作者の耳に心地よいだけのテキトーなコメントしかつかないし、

それがまた、ますます作者をスポイルしてゆく方向にしか働かない、悪循環。



掌編公募、「まず競争率がとにかくものすごい!」から、

「まともに掌編書こう」って場合は、

ここのサイトの古参の意見の【完全に逆を行く】ほうが、まだ可能性あるでしょう。


(だって古参は1人も、1回も入賞できてないからなー)

10月はたそがれの国
n219100086113.nct9.ne.jp

「投稿、入賞」を基準にコメント書くと、《拒絶反応的猛反発》をくらいまくる腐れサイトなんで、厭なんだけど、

「分かりやすく、確かな基準」つったら やっぱそれ・・じゃないか??

それ以外は、「無責任で蒙昧な憶測どまり」な訳で。



まあ、「どこを目指してんのか」によるよ。

《決して公募に出さない、入賞したいなんて露とも思わない、ここのサイトで心地良ければそれで良し》なんだったら、

現状で十分【このサイトに適応し切っている】【サイトの典型になっている】、


シアワセな状態じゃねぇかな??




そこに「不満」感じる必要もないし、

踏み出す必要もないから、


このままスポイルの沼に嵌り込んで、なまぬるい安逸に浸ろう。

アン・カルネ
219-100-29-197.osa.wi-gate.net

読み出しからは面白そうって読み始めました。
>無名作家の短編集
>男は小説を読んでいるとき、まるで自分がその世界に入り込んでしまったような感覚を覚えることがよくあった。
とあるから、ああ、これは小説の世界に入っていっちゃうのかあ、で、無名の作家っていうのは実は主人公でしたってなるのかなあ、なんて漠然と思いました。

>ある種の渇きを癒す行為だった。
の後に「今読んでいる小説は、一人の男が新聞スタンドで古いコインのおつりを貰ったことから過去にタイムスリップしてしまう話だった」
で、折角、疲れている男なので、電車を待って、読書再開するも、途中で寝落ち。乱暴に駅員に起こされた時には既に終電、慌てて起きた時に眼鏡を落として、レンズは割れてなかったけど、丁番が壊れてしまって、耳に掛ける部分がどこへやら。傍の自販機の下かしら、と覗きながら手を入れたら、昭和のコインが――いえ、これ、単純にジャック・フィニイだよねってハナシなので、別に私のオリジナルじゃないですが(笑)。オリジナルのアディアを出せたら良いんだけど、そういうセンスは私には無いので。
ただ、そんなふうに小説の中へ入って行くなら行くで、そのきっかけは分りやすくして欲しいなあ、なんて思ったんですけど、それとも何かのきっかけで小説世界へ入ってしまうのではなく、最初から小説世界に入っちゃってる男の話なんですかね? うーん、それはちょっと難しい。胡蝶の夢、小説ヴァージョンみたくなればいいのかしら。でも書き上げられたら面白そうです。
そんなふうに思いました。

13hPaブロでしょ
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幼稚園児だってエッシャーのだまし絵見れば何だか不思議かもくらいのことは思いますよ。

その程度の印象しか目指してない、それで気が済む程度の見すぼらしさでしかないってことです。


そんな程度にどうして早々に感想が連なるのかっていうと、ただ短いから。
突っ込みどこ少なそうで怪我しなさそうだから。
書き手がそもそもやる気なさそうでシンクロしちゃうから。

むしろヤバい理由しか見当たらない気がするんですよ、参加する個々人それぞれにとってってこと。



面白いって、何なんですかね。

マイケル・釈尊
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茅場義彦さん
コメントありがとうございます。
落ちが弱いんですよね。自覚在りです。当初予定していたよりもはるかに落ちが弱い。がんばります

マイケル・釈尊
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(仮)さん
コメントありがとうございます。
そうですね、自分自身、大味の落ちがある作品がそんなに好きではないので、無意識にさらっとしたものを書きたがるんでしょう。大味の落ちというものが全く浮かばないというのもありますが。
ただ今回は、というか今回もというか弱すぎますね。いい印象を持っていただけたのなら幸いですが

マイケル・釈尊
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10月はたそがれの国
スピンを解いたって意味不明な描写ですね(笑)訂正します。
修行と読書が足りませんね。精進します。

マイケル・釈尊
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夜の雨さん
コメントありがとうございます。考察をしていただき、ありがたい限りです。こんな拙作を隅々まで、読まれるとなんだか恥ずかしく思うほどです。
これからふくらますアドバイスまで。これをちゃんとした形にするために、参考にさせていただきます(笑)
精進します

浅野浩二
flh3-122-133-74-151.tky.mesh.ad.jp

ここまで書いていれば、僕なら、何パターンでも、小説を完成させることが出来ます。
一例。
小説の内容は、主人公の男は極度の強迫観念症で駅で電車を待っていたが、電車は脱線して乗客は死ぬ、という可能性の存在におびえて、電車に乗れなかった。
というものだった。
自分と同じ境遇だなと、男は思った。
電車が来た。
そしてドアが開いた。
何人もの乗客が電車から降り、そして、何人もの人が電車に乗り込んだ。
しかし、男は、小説にのめり込んでしまっていて、小説の主人公と同じ心境になってしまっていたので、どうしても電車に乗ることが出来なかった。
「江ノ島行きの、5時30分発の快速電車は、まもなく発車しますので、駆け込み乗車はおやめください」
というアナウンスが流れた。
そして。
電車のドアは、閉まった。
そして、電車は男を残して発車した。
すぐに、電車は見えなくなった。
男は、自分でもバカなことをしたな、と、後悔した。
男は、オレは本当に強迫観念症なのかもしれないと思い、明日、精神科に行こうか、と思った。
しかし、勇気を出して、今度の電車には、乗ろうと男は思った。
その時だった。
駅のアナウンスが流れた。
「お客さまに、お知らせ致します。ただいま、5時30分に当駅を出ました、江ノ島行きの、快速電車は、六会日大駅の直前で脱線しました。くわしい状況はわかっておりません。なので、小田急江ノ島線は、当分、上下線ともに運行を停止いたします。江ノ島方面に行かれるお客様には、たいへんご不便をおかけいたしますことに、お詫び申し上げます。江ノ島方面に行かれるお客様には、バス、および、タクシーのチケットを発行いたしますので、駅改札口までお出で下さい」
男は立ち上がった。
男は、オレは強迫観念症なんかではないんだ、と、ほっと安心した。
男は、オレは精神科に行く必要など全くないな、という確固たる確信をもっていた。

浅野浩二
flh3-133-202-82-221.tky.mesh.ad.jp

もう一例。
小説の内容は、ある男が、いつも乗る帰りの電車で、テニスラケットを持っている、女性がいて、主人公の男も、テニスが趣味で、男は、女性に、声をかけて友達になりたい、と思っているが、断られることをおそれて、声をかけられなかったが、ある時、勇気を出して声をかけてみたら、女性は、「はい。いいですよ」と言ってくれた、という内容だった。
男は偶然の一致に驚いた。
実は、男も、帰りの通勤電車で、小説と全く同じ日々を送っていたからである。
電車が来た。
ドアが開いた。
男は電車に乗り込んだ。
すると。
案の定、テニスラケットを持った女性が座っていた。
男は、勇気を出して、その女性の隣りに座った。
ダメで元々。
しかし、もしかすると、小説のようになってくれるかもしれない。
小説が勇気を与えてくれた。
「あ、あの・・・」
男は、勇気を出して女に声をかけてみた。
「はい。何でしょうか?」
「テニスをなさるんですね?」
「ええ」
「僕も、テニスをします」
「そうなんですか」
「あ、あの・・・」
「はい。何でしょうか?」
「・・・もし、よろしかったら、いつか、一緒にテニスしませんか?」
女はニコッと微笑んだ。
「ええ。喜んで」
「ありがとうございます」
男は嬉しかった。
男は、もしかすると、小説は、優柔不断な自分に、神が、与えてくれた親切なのかもしれない、と思った。

偏差値45
KD106154139222.au-net.ne.jp

肉体と意識のズレ。幽体離脱でしょうか。
もしかしたら、過労死、ということも考えられますね。

とはいえ、通常の思考で言えば、所作が同じではあるけれども、別人でしょう。
その場合、電車が来ない謎が残りますね。

そういう解釈の「曖昧さ」が狙いだったのかな、と思いましたね。

夜の雨
ai193047.d.west.v6connect.net

浅野浩二さんの「もう一例」を読んで。

テニスの彼女も主人公と同じ小説を持っていたら面白いですね。
主人公の男はまさか自分も今さっきまで読んでいたというわけにもいかないので、彼女とはドキドキな会話をして別れて自宅に帰り小説の続きを読んだら、声をかけてきた男の設定は「資産家」とかだったので、男は自分のささやかな生活と比べてみて自信を無くし窓から月を眺めたとか。
(彼女も同じ小説を読んでいたので男を資産家だと思った可能性がある)という意味。

>または、自宅に帰った男には美人の妻がいたとか。 ← 男の正体が浮気性、まあ、女も自宅に帰ると夫や子供がいたという設定でもよいですが。
女が自宅に帰るなり夫に「カモを見つけたわよ」と笑う展開もよい。

発想しだいでいろいろと面白い話になりそうです。

陽炎のようだ
p0135770-vcngn.hkid.nt.adsl.ppp.ocn.ne.jp

ショートショートなら要点を押さえなければならないでしょう。しかも明確に。
このお話の要点はどこで、ぴっくりポイントはどこなのかと言えば、残り1/3

>ホームのアナウンスが、もうすぐ電車が来ることを知らせた。それを聞いた男は、惜しみながらも本を閉じて、立ち上がった。

ここからくらいでしょう。本の読み込みがちょっと異常だったとかの意味は一言二言追加してもいいし、しないでも
いいかもしれない。ここからの数十秒に起こることを「少し大げさ」に書けば、読んでる人間にも「普通に」伝わる
ちょっと不思議な話になったかもしれない。
目を酷使する疲れた男とかありきたりな設定なんて要らないし、目が疲れた描写からすぐ本を読みだすのも変だし
色々要らない気がします。

まあ、わかんなくなったら575とか、典型的星新一的掌編とか、教科書に載ってるような短編とかの、形から
入りなおすのも手だと思います。

10月はたそがれの国
n219100086113.nct9.ne.jp

>>ホームのアナウンスが、もうすぐ電車が来ることを知らせた。それを聞いた男は、惜しみながらも本を閉じて、立ち上がった。

>ここからくらいでしょう。本の読み込みがちょっと異常だったとかの意味は一言二言追加してもいいし、しないでもいいかもしれない。
>ここからの数十秒に起こることを「少し大げさ」に書けば、読んでる人間にも「普通に」伝わる
ちょっと不思議な話になったかもしれない。



↑ 横からつぶやいて申し訳ないんですが・・

このシチュエーションのまま、「別の時間軸にいるもう一人の自分と、ベンチで遭遇した不思議譚」にしてしまうと、

有名先行作が ガッチリあって、、、

ホルヘスイスボルヘスが、そのシチュエーションで《2回も書いてる!》(掌編と、もうちょい書き伸ばした短編。内容的にはほぼ一緒な作品)んで、
読んどいた方がいいよね。


ボルヘスの、たぶん一番有名な(&売れた)本の、巻頭だかに収録されてる。

10月はたそがれの国
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ごめん、眼精疲労だから。。


ルイス!
「ホルヘ・ルイス・ボルへス!」

手打ちで、めんどくさがって「・」省いたら、誤字に気づけんかった。
さぼったらあかんねんな。。二度手間・三度手間になるからなー。







『ごはん』男作家って、なんかみんな似たり寄ったりで、
てんで区別つかねぇ。


マイケル・釈尊と、だみあんと、中野サル あたりは、

「みんないっしょくた!」に見えるし、
いっしょくたにしか見えないんで、、、



そこがもう敗因。

「オリジナリティが感じられない、作者の個性が出てない」んすよ。
(ってか、ごはんに埋没・平準化し切って、もはや「個性がない」んかも知らん。
 怖いことだ)

10月はたそがれの国
n219100086113.nct9.ne.jp

あ、「完全に同一人物で、ただ単に別HN」なんだったら、

空気読まんでごめんなー

u
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読みました

作者さんには申し訳ないのですが
この尺でこの落ちではwww

たぶんよく似た感じで先人が描いていると思う

着眼点は良いし
主人公の心内わかる

名無し
185.104.184.142

駅で疲れた男が本読んでるんだー……あっ、なんかループするんだー……
で、終わってしまったという率直な感想です。
あまりに男に対する記述が続きすぎて、読んでいて億劫になりました。ワタシ個人としては、
>男は小説を読んでいるとき、まるで自分がその世界に入り込んでしまったような感覚を覚えることがよくあった。
のあとに、物語としての動きがほしかったです。

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