作家でごはん!鍛練場
雪兎 恋々

恐怖学級の最凶先生 第二話

「ごめんね、宇乃ちゃん…。」

野崎は、木ノ原のしたことを武勇伝のように語ると、さっさと着替えて学校内の何処かへ行ってしまった。
と言うことで…、
「探すしか、ないよね…。」
はぁ、と溜め息を付いたのは
第二の主人公 天野 友作 アマノ ユウサク
自己紹介と言うことで、一言で言えば、完璧人間。
美形、成績優秀、交遊関係も人柄も優。
現実では、有り得ないような小学二年生が爆誕していた…。
「取りあえず、単体よりも複数の方が心強い…、から、俺と…ーーー」
「やっぱり、私のせいかもだし…、謝りに行きたい…!」
責任を感じたのであろう木ノ原は、手を高くあげて立候補した。
「わ、わたしも…!」
「俺も行こうかな。」
「なら、僕も着いていきます。」

最終的、合計五人で、二手に別れて、野崎を探しに行くこととした。
班分けとして、
天野、木ノ原、北村チーム
口無、松村チームで。

「心当たりがあるんだ。」
天野は、グフフ…、と言わんばかりの悪役顔(仮)になった…。

そして、しばらくして、今は使われていない旧図書館にて、野崎を捕獲した。
「やっと見つけた…!」
天野チーム、全員が安堵の溜め息を溢した。
天野が話していた、心当たりがある場所と言っていた、一番最後で見つけた。
意外と、ここの学校の校舎は広く、(自分達が小さいという理由もあるかもだが…)階段を上って下りて、上って下りて、上って下りて、(中略)を繰り返して、野崎を見付けた。
「あ、天野じゃん。
どしたん?」
野崎は何事もなかったかのように手を振りかえした。
いつも通りの安全運転に、逆に笑いが溢れそうになってくる。
「お、先越されてたか…。」
口無チームも登場。
そこで、天野と松村を除いた三人が野崎を囲む。
そして一斉に口を開いた
「世流ちゃんを見付けるの、大変だったんだからね!!」←北村
「変なところ行かないでよ!
ここ幽霊出そうだしぃ!」←木ノ原
「おい、聞いてんのか…!?」←口無

ガンッ パァン ガンッ パァン
 ボゴッ ガンッ パァン パシ

「…☆WIN☆!!」
天野は野崎の腕をつかんで、高く掲げた
「痛い…。」←北村
「暴力女め…。」←口無
「なんで僕まで…?」←松村
暴力女(野崎)の攻撃を受けた奴等は、バタン、と次々と倒れていった。
だが、ただ一人、攻撃を受けてもピンピンしている奴がいた。
「ひどい!むごい!いたい!」
木ノ原である…!
「自業自得だろ、正当防衛だよ、バカたれぃ…!」
野崎はパシ、とデコピンした。
良いのか、悪いのか、野崎が頭突きした上にデコピンをしてしまった。
「と、まぁこんな茶番劇はさておき…。」
茶番劇だと思ってるのか…、と天野は軽く苦笑。
残骸とも言えそうな、殆ど無傷の四人の姿を目の前に、敵に回したくない。という本能が叫んでいた。
ポーカーフェイスを崩さずに。
「それで?探しに来た理由は?
作戦会議とかなら、勝手に進行してて。」
探していた目的、バレてたのか…
悪寒がするも、ポーカーフェイスは崩さない。
どちらにせよ、分かっていることは、想定内だったりするし。
てか、俺、野崎にいてほしかったんだが?
佐々木の野郎、絶対面倒だからいてほしかったんだが?
…そのために探し回ったのに…?
無駄になったの?
「まぁまぁ、焦んな。
私もそこまであんぽんたんじゃない「だったら、早く帰って来てくれないかなぁ??(怒)」分かったから、ちょっと待ってて。」

「単刀直入に、泣くな、喚くな。
何時も通りに過ごすこと。
先生の手のひらの中に私達がいると言うことも忘れずに。
作戦っていっても、普通に過ごすことが一番だから。

んじゃ、解散。  野崎

……と、手紙に。」
「手紙に……。」
結局、手紙を書いて天野に押し付けて、自分はあとから帰ると言って、何処かに行った。
「あ、裏面になんか書いてあった。
…先生の仲間、黒幕はここにいる可能性が高い…、だそう。」
天野言い終えると、誰かさんが、大声で笑った。
「まるで野崎が黒幕見たいじゃん。
今まで通りに…、つまり、あまり探索するな?
黒幕や仲間?
いるわけねぇだろ!
俺らは、小学二年生なんだぞ!
そんなに利口な訳あるかつーの。」
反論してきたのは、天野が嫌がっていた
佐々木 建志 ササキ ケンシ
毒舌クソ野郎で、しかも自覚あり。
ミステリアスと言えばミステリアスの頭だけがいいチキンヘッド。 by.野崎
余談:口無と従兄弟の関係にあたる。
「頭がいいとすれば、野崎、天野、口無、んで俺ぐらいなんだぞ?」
確かに、正論だった。
「ぴーちくぱーちく、うっさいわ!
黙っとけぃ、ボケィ!!」
暴力女が帰ってきた…。
野崎は佐々木の頭に特大の拳骨をおみまいした。
「~~ぃっ!!」
佐々木、ご愁傷さまです。
「…とりあえず、私は黒幕じゃない。
先生の犬スパイでもないし、そもそも憶測だよ。」
佐々木の耳に届いているかは知らないが、とりあえず、ここにいる人たち全員に聞こえたと思う。
「てか、本当に頭が良くないかは知らんよ。
隠すことぐらい、ボロさえ出なければ出来るだろ?」
お前くらいの能が有ればな。
と、みんなに聞こえないように、佐々木に囁いた。
「…まだ、野崎が黒じゃないと言う容疑は晴れてないが?」
「お前凄いめんどくさいな…。
思いたいなら黒だと思えば?」

なんやかんやあって、チキンヘッド佐々木を言いくるめた暴力女野崎。
…物理も加え。

「そう言えば、口無は?」
北村に言われ、周りを見るも、教室に口無だけが居なかった。
「…!
ヤバ…!」
野崎は、勢いよくドアを開けると廊下へ飛び出した。
「おい、何がヤベーんだよ!」
あとに続いて佐々木も飛び出した。
「俺も…!」
天野も飛び出そうとすると腕を捕まれる感覚があった。
「行ってはダメ。
少なくとも、統率者が居ないと、野崎さんが悲しむわよ。」
彼女は、星野 美月 ホシノ ミツキ
高身長で読モをしていたりする。
超絶美人で、野崎達には劣るが、頭がいい。
感情的にならない落ち着いた性格。
「他に任せましょう。」

何人か口無を探しに出ていった。
野崎、佐々木をはじめ、他六名。
野崎を探していたときと同じように探した。
ーーー…が、見つからなかった。

「先生。」
「…あぁ、すぐ行く。」
口無は職員室、先生の元にいた。
「情報です。
この中に、教室に仕掛けている盗聴等の記録が現在進行形で記録されています。」
そう言って口無はノートに挟んでいたスマートフォンを取り出した。
「…貴女には勿体無い…。」
「…とりあえず、ありがとう、と言っておくよ。」
先生は苦笑すると、スマートフォンを受け取った。
「ーーー…、早く地獄ヘル様を返してくれませんか?」
しばらくして、口無が口を開いた。
先生は、浮かない顔をして、微笑んだ。

「無理。」

呆気なく断られた。
で、職員室から追い出されてしまった…。

「口無さん…、居ないかなぁ…。」
口無を探しに来ていた内の一人
幸谷 野乃穂 コウヤ ノノホ
臆病で泣き虫。(以上)
「…うわぁ、野崎さんたちが居た…。」
勝手に抜けて来たことがバレませんように。と、こっそりとその場を離れる。
「…。」
とりあえず、バレてはないと思う…!
大丈夫、大丈夫、と自分を励ましながら、先を急ぐ。
「(…ん?)」
足音が聞こえ、後ろを振り向く。
「ふぃぎゃぁぁあ!!」

「………………」
「なんだ、口無さんか…」
思いっきり、向いた方向の腕を引っ張ってしまった…。
「なんだじゃない。」
口無は、はぁ、とため息つくと、不器用な手付きで、幸谷の頭をガシガシと撫でた。
「帰るぞ。」
そう言って、階段を上り始めた。
「口無さん、犬、好きなんですか?」
「…は…?」
突然の謎の質問により、変な声が出てしまった。
「…犬?」
「はい、犬スパイですよ。」
幸谷の台詞に、冷や汗が吹き出る。
バレていないと思い込んで居たため、それはもう驚いた。
「…、そうだよ。」
何を考えたのか知らんが、何故か素直に自首してしまった。
犬スパイにならない方法もあった。
が、ならなきゃいけなかった…。

ことの始まりは突然だった。
小学二年生の初夏。
引き出しの中に、見知らぬ紙切れが入っていた。
雑に折り畳まれていた紙切れに書いてあったことに驚き、紙切れに書いてある集合場に行くことにした。
集合場は、体育館裏、少女漫画だと、告白されたり、決闘を挑まれたり、しそうでしなさそうな場所だと思う。
体育館裏で、呼び出した先生を待っていると、後ろから声がした。
「あの女に気を付けて。」
自分の耳元で、誰かに囁かれた。
後ろを振り返っても、誰も居なくて、少し鳥肌がたつ。

ジャリ ジャリ ジャリ ……

遅れて登場。
先生は、まるで口裂け女かと言うくらいに口角をあげた。
「ここに来たと言うことは、そう言うこと、って捉えて良いのかな?」
「…はい。
手紙には、俺の秘密をバラすと書いてありますよね?
流石にバラされるのは御免です。
警察沙汰にもなりたくありません。」
口無は、先生にぺらぺらと紙を見せつけた。
「…他の道もあっただろうに…。」
「…?
なんて言いました?」
「知らん。
とりあえず、私らは歓迎している。」

なんて、想像しようが、間違った方向に突き進んでいることも自覚している。
まぁ、この話には続きがあるが、それはさておき…。
「バァ~カ」
幸谷らしくない言葉がさっきから聞こえてくる…。
「じゃあ、どうすれば…?!」
「知るかよ。
私より立派な脳ミソが詰まってるんだから、自分で考えなよ。」
やはり、幸谷らしくない。
素直に言えば怖い。
「ですが、手をさしのべずに払い除けるのは、流石に嫌だから、助言ぐらいはします。」
幸谷はにこりと微笑むと、意味もなく眼鏡を外した。
「かえってこい。バァ~カ。
置いてくぞ?」
「……。」
何故か全部見透かされているような。
心にグサリと刺さった。
でもごめん。
もう、かえれねぇよ。

「あ、帰ってきた。」
あのあと、口無と野崎達は合流して、教室に帰ってきた。
幸谷は、先に教室に戻って、のんびりしていたそう。
「やっほー。」
野崎達の後ろから、先生が現れる。
声だけで、凄く機嫌が良いのがよくわかる。
「…どうしたんですか?」
探しに行ってた内の一人。
学級委員長 鈴木 直也 スズキ ナオヤ
聞いて欲しそうな顔をしている先生に問う。
あーあ、という顔をする野崎を他所に、先生は口角をあげた。
「みんなの大切な秘密を暴露しちゃおうかな~?って。」
先生がそう言い終えると、教室の空気が激しく凍った。
「警察沙汰になりそうな秘密を持ってる人が、合計で十一…?人いるよ。」
約クラスの半分。
もしも、先生の言う通りだとすれば、不思議を通り越した不自然なクラスと考えられる。
「誰の秘密からにしよっか…?」
先生は何がしたいのか。
目的すら不明なのに、もっと混乱するようにしてる…。
「…、鈴木さんからにしましょう。」
「……俺?」

恐怖学級の最凶先生 第二話

執筆の狙い

作者 雪兎 恋々
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単純に、短編小説だけでなく、長編小説も書いてみたい!と思ったので。
そして、最近見事にハマってしまった、ミステリー系を、自分で書けるようになりたい。(前回に続き。)

コメント

10月はたそがれの国
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学園ミステリって、たまに読みたくなるんだけど・・

中学が舞台なのと、高校が舞台なのとで、「起きる事件のレベル」が決まってくる感じ。
中学は中学ならではの味があるし、
高校は高校ならではの深みが出てくる。


ってな想いで、本作冒頭を眺めたんですけど・・


>野崎は、木ノ原のしたことを武勇伝のように語ると、さっさと着替えて学校内の何処かへ行ってしまった。
>完璧人間。美形、成績優秀、交遊関係も人柄も優。

↑ 画面一瞥で、ここらへんが目に入り、『高校だろうかなー?? まだ中学の可能性もあるけどなー…』って思ってたら、
直下に

>現実では、有り得ないような小学二年生が爆誕していた…。

↑ 予想を裏切られて、それがいい意味でかと言えば、完全に「悪い意味」で、


そこで見るのやめた。



もしも世の一般読者の反応を逐一集計できるとしたら、
「ワタシと同じ人の方が大多数」だって自信がある。

そらもう、ある。



小学生を主人公に据えて書く場合、【はっきり小学生と分かるよう、書き出す】のが、「読者に対するマナー」だと思う。

大昔、研究授業で見かけた、「小4国語教科書の教材『やい、とかげ』」とか見てみると、いいかもしれない。

しかしあれは『小4の国語レベル!』なので、、、

小2の国語記載レベルつったら、『わにのおじいさんの宝物』とか、レオレオ二『アレクサンダとぜんまいねずみ』とかだな。

10月はたそがれの国
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まあ『名探偵コナン』が小1設定! で、
小1なのにリコーダー吹いてるから、

『細かいこと言うだけ野暮』なんだろうし、


本作も「おそろしく優秀な天才小学生」設定なんだろうとは思うんです。

が、それにしても《彼を取り巻いている現実世界は小学校ワールド》であり、《凡人同級生で溢れかえっている日常風景》なんで、

「そこに所属し、賢く順応している様子(身につけた、相応しい言葉遣い)」は、必須だと思う。

雪兎 恋々
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ご指摘有難う御座います。
仰る通り、書き出しに小学生であると言うことが分かるように書いておけば良かったな、と思っております。
その上、小学二年生の学力をあまり考えずに設定していました。すみません。
その他諸々のご指摘、参考にさせて貰います。

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