作家でごはん!鍛練場
菅野國彦

己は最大の敵

 横浜で生まれ育った私の家はポンコツアパートだった。
小さい頃もおもちゃ一つ買い与えられず使い終わった乾電池などで、遊んでいた。
小学校卒業し中学校へ進学した入学式の日、式が行われていた体育館へ爆音と共にバイクに乗った後の先輩たちが乱入してきた。
バイクに乗った先輩たちは、階段を駆け上り放送マイクを校長先生から奪い「○○だよろしくな」と叫び体育館内を暴走し走り去って行った。
私はこういう中学校だと思い込み、卒業するまで勉学に望むはずだった。
中学一年も終わる頃、初恋という絶頂を迎えた。
髪型、学ラン、持ち物にも格好つけて、登下校していた。
初恋の相手は、麻○ちゃん。
ショートヘアーの金髪が似合う麻○ちゃんは家庭環境が複雑で不良の中でも一目置かれていた。
顔は小さく背も小さい可愛らしい麻○ちゃんと教室も一緒で授業中にもかかわらず話したり夜遊びして直ぐに仲良くなり周りがヤキモチやく程だった。
シンナー吸いながら授業を受けず、近くの駄菓子屋とか人目の無い所で初キスをした唇はとても柔らかくふっくらしていた。
その日のうちに麻○ちゃんの部屋で身体を
重ねた。
数日して、小便する時痛みを感じて、日に日に我慢出来なくなり病院へ行き、順番をイライラしながら待っていると、看護婦が硝子板を私に渡しながら、この板の上に精液を出す様にと便所を指差した。
経験の無い私は言われた通り便所に入り扉を閉めて一瞬考えた。
白い壁に囲まれたた便所で、夏だったので汗かきながら妄想してマスターベーションする事だけに集中し、若かったのか激しく妄想し間もなく板の上に射精した。
便所を出て持っていき渡す事が恥ずかったが痛みが先で確実に看護婦に渡した。
間もなくして呼ばれて、淋病だと医者から言われ薬を貰い帰った。
薬は抗生物質と痛み止めで、3日もすると痛みも止まり解放感に包まれた。
そんな間に麻○ちゃんは、教護院へ移送されていた。
結果、自然消滅でただ淋病を貰っただけの暑い夏だった。
先生、教頭、校長よりも先輩たちの勢いが強く荒れ果てた中学校生活の中イジメ、恐喝、パーティー券を買わされたりして先輩たちから逃げる様に同級生の家で麻雀したりシンナー吸ったりして不登校になっていった。
ある夏休み、学校に行った時先輩に捕まり教頭先生の車に乗った先輩に私はトランクに詰め込まれ拉致られた。
理由は無く、息苦しさと暑さに叫ぶものの段々意識がなくなりかけた頃トランクが開き次は足に紐で縛られ走る車で引きずられたが先程よりもましで楽しくなっていた。何しろ昭和の横浜某中学校は、悪名高く評判も悪い中学校を卒業してから知った。
中学校卒業し、何とか入学出来た横浜市立某商業高校定時制の校門をくぐった。
学校脇に河川敷があり、無免許でバイクに乗りたむろするのが日課だった。
昼間は働き夜は学校という生活に初夏がやってきた。
そこでたまたまバイクのケツに乗った香○ちゃんと出会った。
夜9時に学校が終わり海沿いまで行き丁度砂浜に海の家があり間借りした。
香○ちゃんは、意外と普通に見えるポニーテールの似合うかわいい女の子だった。
間借りした夜の海の家のござに膝を擦りむき血を流しながら、身体を重ねた。
しかしある日、間がさし美○と恋に落ちた。
美○の親はヤクザで血の繋がらないオヤジは優しく横浜某所山の上にアパートを借りてくれていた。
美○は、いわゆる美人で、ぞっこんだった。
不良雑誌にも載る綺麗な顔たちに金髪ソバージュが似合う周りも羨む女性だった。
オヤジさんが借りてくれたワンルームマンションで、同棲生活が始まった。
今思えば甘い同棲生活だったが、若いオレらに銭も無くたまにヤクザのオヤジが小遣いを、くれたりして無免許で私は新宿にシンナーの調達に向かった。
当時のオロナミンC瓶5本で一万円で買って茂みに隠された袋を持ち去り暫く走った4つ目の信号待ちの時だった。
当時車はフルスモークで後部座席で皆が吸う準備していた時、車窓に毛布を全面掛けられて身動きがとれずに簡単にH署に捕まった。
無免許運転した私が罪を被り、勾留され調書をまき練馬鑑別所に送致された。
当時の練鑑は厳しく蹴り、暴言、この糞ガキが、と房に蹴り飛ばされた。
悔しく涙が止まらずいわゆる臭い飯を食べているうちに、住所地が横浜だった為、横浜鑑別所に移送された。
そこには、ブッチャーと呼ぶ巨体にスキンヘッドの名物オヤジがいた。
デカいハリのある声で風呂番をしていた。
何かと有名なオヤジは上からデカい声で
「あと5分〜」などと今でも私の記憶にある。
もう一度横浜鑑別所に入所した私は、
一ヶ月の間、貼り絵、知能テスト、運動、にも慣れて若気のいたりであろう、少年ジャンプのハシを切り取りマスターベーションして幸福感に満ち溢れていた。
そんな幸福感も多幸感に変わりつつあり美○のまた違うオヤジに工事現場に連れていかれて、ユンボに乗りダンプに残土を積み込みの仕事をする様になった。
横浜某区の団地に美○家族と住む様になっていった。
その現場に、出入りするダンプの運転手のA先輩と仲良くなり、次第に注射器を扱う様になっていた。
A先輩は右翼団体の人間で次第に私も知らないうちにゲソをつけていた。
それがきっかけで、美○と別れ一人暮らしを始めたが失敗に終わる。
みるみるポン○になりシンナーの売人をする事で覚○剤を買う事を覚えていった。
たまり場になった私のアパートの部屋にA先輩も一緒に住む事になり荒んだ生活を送っていた。
右翼団体の幹部ともやり取りする中、事務所当番、パーティー、義理事、部屋住み、仕事、と二足の草鞋を履く様になり、免許も取り、何も考えずただただ覚○剤の事だけを考えて暮らしていた。
そんなある日、団体のT先輩にポケットベルで呼ばれ部屋に入ると、1Kgの覚○剤がテーブルの上に置かれており、「おい、好きなだけ食えや」とスプーンで掬いおのおの好きな時間を過ごしたりしていた。
完全に虜になっていた私は拍車をかけてのめり込んでいった。
様子がおかしくなり、夜中のコインパーキングで投光器を照らしながら、愛車のアルミホイールを磨いたり、横浜某所の森林に夜中車に乗って行き静かな湖畔で遊びまくっていた。
銭が無くなれば、恐喝紛いな悪行を働き調達し横浜中の取引場所に行き4灯をたき売人を待っていた。
もちろんそんな荒んだ生活が続く訳も無くある朝、仕事へ行こうと駐車場へ向かうと
前から6人くらいの警察官がやってきた。
これだ、とえ思いきや逮捕され、一発実刑となった。
結婚していた私は、嫁子供を待たせてしまい出所の時には迎えに来てくれて、「パパもうしないでよ」とそんな温かい言葉に涙した。
それから、一度は真面目に仕事して帰っては子供と遊び父らしくしていた。
しかし間がさし、2度目の懲役になり、拘置所に紙を嫁が持ってきた。
「もう待っていられない」と条件つきの離婚となった。
涙が毎日毎日止まらなく、そのうち拘禁病になり鬱が発症した。
週2で発信出来る信書は謝罪を込めて家族に発信していたが出所まで返信が無かった。
出所の時、袋に入った戻りの信書がどっさり入ったのを渡されて電力が身体を流れたのを感じた。
裏口から鉄の扉が開くとあたり一面銀世界だった。
駅はどっちかオヤジに聞くと指さす方へ積もる雪の中少しずつ歩んでいく事になった。
途中、足がもつれて倒れ雪に埋もれて涙した。
人生は、ギリギリでいつ落ちるかわからないところを歩んでいく私の足元見て、全てが信じられなく、結局は最後は自分に返ってくる事を、今身体で感じながらその分、苦労しながら今を生きている。
最後になるが、私の若さゆえに悪行した先は、底辺な生き方しか出来ないと思う。
心に負った傷は消える事無く死に至る。
身体健全

己は最大の敵

執筆の狙い

作者 菅野國彦
KD027085206171.au-net.ne.jp

現代における若い人へ向けて、自分の様になる事を教示しておきたくて、理解は求めないが、ちょっぴりでもわかってくれる日が来る事を恐れて欲しくて書いた実話です。

コメント

風のみた夢
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面白かったです! 初恋で淋病もらうとことか好きです。僕もデリヘルでクラミジアもらいました! 一緒ですね!!
どうせ分からないんだから伏せ字じゃなくて偽名で書いた方が読みやすいのになあ、とか思いました。
反社な人たちにとって、生きるってこんな感じなのかなあって、興味深かったです。

偏差値45
KD106154138030.au-net.ne.jp

ネタとしては面白そうなことを書いてあるのだけれども、
それを表現するだけの文章力を持っていない為に
残念な印象しかないですね。
何度も何度も見直してより優れた文章にしていくことを練習した方が良い、
と思いましたね。

のべたん。
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読ませていただきました。
しょうじき

のべたん。
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誤って送信してしまいました。
大変申し訳ありません。

率直な感想は、偏差値さんと同じで、文章にムラがあり、読みにくい印象でした。
ですが、この作品は実話を元に書かれているためか、救いがなく、それがかえってリアルな、暗い気持ちにさせるものでしたし、興味深く最後まで読みました。

読んでよかった、そう思わせてくれる作品でした。

執筆、お疲れ様でした。

椎名
KD027083171050.ppp-bb.dion.ne.jp

あらすじといった感じですね。もう少し場面場面の描写があるとよくなると思います。ただストーリーはしっかりあるので、そこはよかったと思います。

大丘 忍
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まあ、簡単に言えば、若い頃に努力せずに自堕落な生活をしておれば良い人生を送れないことは当然で、ただそれを書いただけでは読者をひきつける魅力はないと思う。

浅野浩二
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僕はすごく面白いと思う

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