作家でごはん!鍛練場
5150

父親と二人の女

  1

 磯釣りをしていた父が行方不明になったらしい。沙也加が母と話しているのを、僕は偶然耳にしてしまった。

 フリルつきの半袖ブラウスから、沙也加の腕が出ている。だぶだぶした二の腕だ。澄んだ朝の陽光を受けてか、肌がやけに白く見えた。
 父のことよりも沙也加の腕に気をとられた。母の腕と比べると逞しさはない。肌がきめ細かくて若々しい。僕は釘づけになる。
 二人は家の玄関先で立ち話をしている。平家の玄関扉は開けっ放しだ。隣家は離れている。荒れ気味の庭で、自転車が横になって放置されていた。
 初夏の湿っぽい風が、家を囲んでいる木々の葉を揺らす。昨日出ていた濃い霧はもうどこにもない。

「釣り竿とダウンジャケットが磯で見つかった。漁師の一人が岩場の間にあるのを見つけたんだって」と、母が何の感情も見せずにいった。
「ようやく見つかりましたか」と、沙也加。
 僕は二人の女を交互に見つめた。母は大柄で、沙也加に負けないほどの体躯だ。ガン見しているのに、どちらも僕のことはまるで気にとめない。
 傍から見れば、まるで嫁と姑だ。そもそも僕は沙也加を彼女と呼ぶのさえ慣れていないというのに。告白して付き合い始めたのではなかったし、沙也加との仲はクラスメイトの誰にも知られないようにしていたくらいだ。
「警察と消防隊員が懸命になって、あちこち行方を探しているみたい」と、母がいった。
「そのうち行方がつかめるでしょうか」
「さあ、どうなんだろう」
 沙也加は、世間話のようにさらりと答えた。沙也加はいいとしても、母のあまりに淡々としているのが気になった。
 父がよく釣りに出かけるようになったのは、職場をリストラされてからのことだ。父はここ一年ほど仕事をしていない。家にずっといる。酒量ががっと増え、頻繁に釣りに出かけるようになった。
 母の小言が煩わしいので、家に帰ってきたくないのだろう。ろくに魚が釣れないのは、いうまでもない。
 父はもともと口が悪かった。吃音があった。アルコールが加われば、手のつけようがない。ここ最近はエスカレートするばかりの父の理不尽な言動に、僕は行き場のない怒りを溜め込んでいた。
 母はパートの時間を大きく増やして家計を支えようとしたが、それで足しになるわけもなく、家はどんどんと荒んでゆくばかりだった。どうやってストレスや鬱憤を吐き出せばいいのかもわからない。沙也加がいなかったら、今ごろ僕はどうなっていたことだろう。
 ふいに、母がそれまでとは違う口調でいった。

「浮気ぐらいすればいい。するなとはいわないし、バレなければいいだけのこと。男ってのは、隠すのがとにかく下手。あいつ、へらず口だから、うっかり口を滑らすものだと思った。でも、そうじゃなかった。妙に頑なだった。ああ、ムカつく! まあ、沙也加さんは子供だからまだわからないだろうけど。悔しいったらありゃしない。ったく、ろくでもない男のくせして! 殺してやりたいわ!」

 ……母の声で、僕はハッとした。
 昨夜の出来事が、途切れとぎれの断片になって、蘇ってきた。霧の中で、海岸沿いの道を、沙也加を後ろに乗せ、僕は自転車を漕いでいた。その場面がはっきりと浮かんできた。

 自転車がカーブに差しかかる。そこで前方からのクルマのヘッドライトが、わっと大きくなり、周囲が見えなくなった。起こったのは一瞬のことだ。
 あの車はよそからきた釣り人のだったに違いない。ここの住人は霧の中での運転には慣れている。でも、あの車はそうではなかった。まあ、直感でしかないけれど。
 それからの記憶は曖昧としていて、霧の中にあるようだった。
 父の歩く姿を反対側に見た──。
 自転車がカーブに差しかかったときだ。反対側の歩道を父が歩いているのが目に入って、前方の車に気がつくのが遅くなった。僕は歩道側に寄って走っていなかった。狭い道路だ。
 一瞬見た父の姿に僕は落胆していた。
 釣り竿を抱えて歩く姿勢がだらしなくて嫌だった。とにかく頼りない。外で見る姿は、家にいるのとだいぶ違った印象を受ける。
 僕はもしかしたらその姿に、自分の姿を重ねて見ていたのかもしれない。今はまだよいとしても、いずれああなってしまうことに嫌悪感を隠せなかったのか。

 それから記憶が途切れ、別の場面に移る。
 夜の道には、僕と父の二人だけの姿しかない。ちょうど眼前に父の顔があった。気持ちが昂っていて、込み上げてくる力を抑えきれないでいた。
 ぎゅっと握った拳は震えている。とても抑えられそうにはない。拳を振りかざしていた。
 その先には、父のマヌケな顔がある。
 拳は、その顔めがけて──。
 そこまでしか記憶はない。

 僕が父さんを殺したのでは!? 僕が……父さんを……自分の手で!

 ──────

 ユウリが、僕の足元で、にゃーんと鳴いていた。いいから落ち着けよと、慰められているようだ。
 ユウリは野良猫で、自宅から近くにある小さな井戸あたりでよく見るようになった。名前は勝手につけた。
 ユウリだけが僕のことを、誰よりもよくわかっているような気がした。
 僕はユウリを追いかけるように、井戸がある方へと向けて歩き出していた。

  2

 沙也加と親しくなったのは、半年ほど前だ。学生服が窮屈じゃないのかな、くらいしか、沙也加に対して思うことはなかった。けれどクラスの席替えで隣同士になると、僕の内気はどこへやら、少しずつ話をするようになった。
 誰もいなくなった教室で、沙也加にチョコレートをあげた。母が出がけにチョコレートを僕のカバンに入れたらしい。お腹が空かないようにという計らいだろう。
 沙也加は、そっとしまって後で食べるのかと思いきや、その場でチョコレートは食べ始めた。みるみるうちになくなった。
「誰かの前で甘いもの食べて、恥ずかしくないなんて、奇跡」
「でも、昼はみんなの前で、ごはん食べているだろ」
「それとこれとは違うの。まあ、悟一くんにわかってもらおうとは思わないけど」
 最初はこそこそしていたが、そのうちに人目が気にならなくなっていた。太っているのを気にして、自転車に乗ろうとしない沙也加だったが、やがて乗れるようになっていった。
 一度沙也加の家に行ったことがある。そこで沙也加の母と初めて顔を合わせた。若い感じのする、きれいな人だった。沙也加にはあまり似ていなかった。旅館で働いている、という。釣り客相手に、細々と商売をしている旅館らしい。
 釣り糸をたらしている人のいる防波堤を沙也加と歩いたり、漁業用のボートがある小浜を散策したりしていた。デートらしいことは何もしなかったが、それだけで十分だった。
 浜辺の貝殻を拾ったり、石を海に向かって投げた。話すこともなく、ひたすら水平線の向こうへ暮れる夕焼けを眺めていた。

「今度、僕の家にこないか。ユウリにも会わせたいし」
「ユウリ?」
「猫さ。ずっと僕の一番の友達だったったんだ。君の前まではね」
 井戸があるところで、ユウリがすぐに出てきた。
 しっぽをふりふりしていて、機嫌がよさそうだった。普段は誰も使わない道で、村の中心部に出るときはかなりの近道になる。往来はない。
 使わなくなった井戸が、どういうわけかある。伸びた木に覆われているので、気がつかずに通り越してしまうくらいだ。
 ユウリは沙也加のことが気に入ったらしく、気をよくした僕は、さらに母に顔を合わせたいと思うようになった。
 沙也加を何度か、家に招いた。いずれも父が釣りに出かけていないときに、わざとそうした。
 母の出すコーヒーが美味しいと、沙也加は喜んだ。調子に乗った母は、次のときに自家製チーズケーキまで出してしまうほどのはりきりようだった。
「今度、作り方教えて欲しいんです」と、沙也加がいった。
「いいわよ。時間があるときに、スーパーに行きましょう。いいものを作るには素材選びから始まるのよ」と、母は上機嫌でいった。
 僕の予想以上に、沙也加と母はうまくいっていた。沙也加からも、いいお母さんよね、と何度かいわれた。
 でもその日、父がひょこんと現れてしまった。いい雰囲気だったのが、父によってあっけなく崩れた。
 釣り竿を肩に下げている。例によって、釣りの帰りらしかった。それでも、釣りには似合わない格好をしていた。ポロシャツに紺のズボンだ。仕事していたときでも見ないような服装だったが、僕は気にかけなかった。
「お……おい、こ……の……ふ、太っちょの女! だ、誰だよ。身体が似ているから、お前がどこかの男とこしらえた隠し子かと思ったじゃあねえか!」
 と、吃り気味に、父はいいおえた。
 いきなり現れたと思ったら、この調子でずたずたとものをいう。アルコールが入るとこうなるのか、と思いきや、普段でもこんなくだらないことを平気でいうようになってしまったのだ。
 僕はかっと頭に血が上った。
「おい、そこのオッサン! いい加減にしろよ」
 ともかく、どうしたらこうなってしまうんだ。ムカつくなどいうレベルではない。
 どこを見ているのかわからないくらいの父だったが、沙也加をじっと見つめていた。口を開けてポカンとしている。
「ご、悟一。お前は黙っとれ。あ、あっ、の……名前は?」と、父が沙也加に向けて、訊いた。
「瀬戸口沙也加です。よろしくお願いします」
 沙也加は、無礼な口をきく父の前でも、わざわざぺこりと頭を下げるのだった。
「あんた、早くどっかいってよ。恥ずかしいったら、ありゃしないんだから」と、母がいうと、父の足に蹴りを食らわせた。
 僕は沙也加の手をすばやく握った。親のいる前でなんて、そんな悠長なことをいっていられなかった。沙也加の手を引っ張って、そのまま自転車に乗って、二人して出かけた。
 どこへ行くなんて、どうでもよかった。ともかくこんな村から早く出ていきたかった。そんな気持ちになった。十五歳だから今は無理だとしても、義務教育が終わったら、こんな村から出ることだってできるんだぞ。僕は歯を食いしばって自転車を漕いだ。
 背中越しに伝わる沙也加の温もりが、とても気持ちよく感じられた。
 
 3

 昨日の事故以来、沙也加が急に、遠くへいってしまったように思える。母と親密に話す沙也加は、僕の知っている沙也加ではないように見えた。
 何かが変わったのか。
 僕と沙也加の間にあった、確固としたものが、消えてしまったのか?
 僕は答えを見出せずに、ただどこでもない場所を彷徨うだけだった。
 ユウリと僕とは、以前にも増して気持ちが通じるようになった、と思った。沙也加と会う前の、僕とユウリに戻ってしまったように。
 ユウリが愛おしくて仕方ない。

 父の行方は依然として見つからない。父がどこにいようとも、海岸一帯を隈なく探したところで、見つかるわけがない。それだけは確かなように思えた。
 そもそもこれだけ探して父がいないのなら、別の可能性を探ってみるべきではないのか。海に、父の釣り竿とジャケットが落ちていたというだけで、どうして海難自己だと安易に決めつけることができるのだろうか?

 昨日のことを、もっとよく思い出してみよう……。

 僕は沙也加を後ろに乗せて自転車を漕いでいた。海岸沿いを走っていたが、向こう側から車が来ているのに気づくのが遅かった。カーブに差し掛かっていたということと、反対側に父の姿を見たのが偶然に重なってのことだった。キューという大きな音が響いた。
 気がついたときには、僕は道の真ん中で倒れていた。倒れた自転車のヘッドライトがガードレールを照らしていた。
 僕は立ち上がった。
 後頭部あたりがずきんとした。めまいがして、そこで立っているのが辛く感じられたが、ほんの数秒のことだった。
 沙也加が道で転んでいた。僕は駆け寄った。膝から血が出ていた。
「沙也加、大丈夫か?」と僕は訊いた。
「うん。なんともないと思うわ」
 沙也加はすぐにも自分で身体を起こした。
 反対側では父が倒れている。
「ひき逃げされた!事故を起こした車はいなくなったし」と、僕は唇を噛み締めていった。
 倒れている父の姿が見えた。父も車に撥ねられたのかわからないが、ともかく道に倒れている。でも、僕はやけに冷静だった。静かに父のうずくまった姿を見ていた。
 立ってこなければいいのに──、と思った。
「救急車が必要だ。アイツはぐったりしている」
 考えてみた。どうすればよいのか、を。それから沙也加にいった。
「沙也加、よく聞いてほしい。この近くに電話はない。僕の家に戻るしかないんだ。僕はここに残る。お前が家にいって来て欲しいんだ。いいな? 足は大丈夫か?」
「大丈夫よ、血が出ているだけで何ともないと思う」
 父の身体がぴくぴくと動いた。
 死んではいない。死んではいない。 
 沙也加が去った。血が出ているのに悪いと思ったが、仕方のないことだった。実の父を残して、僕が行くわけにはいかない。
 すぐにも父は起き上がった。
「お、おい、お前なのか、悟一? どうしてお前がここにいる。俺は何をしてるんだ?」
「事故だよ。前方からの車。沙也加と乗っていた自転車が、車と正面衝突しなかっただけよかったけど」
 そういった後で、僕は父に対しての怒りみたいなものが押し上げてくるのが感じられた。
 こんなやつなんか、いなくなればいい。死んだって、構わないさ。母さんだって、きっとその方がいいに決まっているんだ。
「沙也加って、ああ、家で見たヤツか? お前の彼女なのか。よりによってあんなデブと付き合わんでもいいだろ。もっとマシなのにしろよ」
 父の思いがけない一言で、タガが外れた。こういうときによくそんなことがいえるな。自分のことならいい。母のことなら、もういくらでも聞いて育ってきた。
 でも、沙也加のことは許せない──。
 そういう感情が引き金となって気がついたら、力を込めた拳を思いっきり、父めがけて放っていた……。
 ブーン。
 父が再び、道路に倒れ込んだ。
 僕は自分の足が震えていることに気がついた。これまで人を殴ったことなど一度もなかった。武者振るいというのか。
 それからどうしていただろう。深い霧の中に包まれながら、僕はそのときに何を思っていただろう。
 たぶん明日、沙也加と約束したことを考えていたかもしれない。いい天気だったら、どこか遠くへ行ってみましょう、時間があったら何か食べるものでも作るから。
 今ここではない、明日のことを。

 それから、どれくらいたっただろう。

 僕はぼんやりと、沙也加と母の姿がこちらにくるのを見ていた。
 どうやら沙也加がいう通りにしてくれたらしい。懐中電灯を手にしている。母の顔も見える。
 海沿いの道路は静かだ。夜の中で、ぽつんとある電灯は仄暗いばかり。
 ほんの数メートルくらいまできた。表情がわかるくらいまで近づいてきていた。
 突如、沙也加の顔が豹変した。
 何かを叫んでいた。
 僕はすぐ後ろからの声を聞いた。
「キ、キサマは……よりによって、実の父親を殴ったな。許せん!」
 父の声だ。
「危ない、悟一!」
 沙也加の声が響いて、僕が後ろを振り返ると──。

 4

 ほんの数秒だったのか、それともかなり時間がたっていたのか。
 僕はまだ、その場にいついていた。
 目に入ったもの。
 自分自身の身体が横たわり、血を流している姿を、すぐそばで眺めていた──。

 僕は死んだのか?

 不思議だった。たとえそうであっても、感情は残っているみたいだし、記憶もまだある。途切れとぎれではあるが。
 痛みは、ないのだろうか。
 感覚はない。
 死んだ僕は頭から血を流していた。自転車で転んだときは、頭から血は出ていなかった。普通に立つことができたし、歩くこともできていた。
 道路にポツンと、場違いな石が転がっていて、シミができている。小さくはないほどのものであり、道路わきにあったものであるはずだ。そこからのものらしかった。
 その石が、今は道路にある。シミは血だった。

 ……母の大騒ぎする姿が見えた。
 動かない僕の身体のところへいて、さすったり、頬を寄せたりしている。僕の身体は、揺さぶっても一向に動かない。
 母は泣いていた。どうしてこんなことになったんだろうね、こんなことってあるものか、あんまりだよ。
 事故を引き起こした元凶の車に、母は呪詛を吐いた。犯罪を犯した犯人への。沙也加は黙りこくったまま、母をいじらしげに慰めているだけだった。
 それから母は、父への憎しみもぶちまけた。長年積み重なってきた感情。夫婦だから愛情もあるだろう。でも、愛情があった分だけ、何かあったときに、マイナス側にいったときの気持ちもまた強い。
 あの、ろくでなしが! 酒に溺れ、道を見誤った大馬鹿もの──。
 母の止めどなく流れてくる涙、嗚咽のような聞いたことのない声。静寂な夜の海を背にして、女の鳴き声がこだました。

 それにしても、父の姿が見えない。どこにいるのだろう。
 僕は起き上がってきた父に、石で殴られて死んだ、のか?
 それから──。
 父はどこへ。
 父は死んでいるのか、生きているのか。ひとりでふらふらとどこかに消えてしまったのか。あるいは、どこかに隠れているのだろうか。家に帰ったのか。釣り竿がない。

 父は……。

 ……僕に見えているのは、僕の死体を囲んで、大柄な女二人が二人とも泣いている光景だった。

「ねえ、もしあいつの死体が海の崖とかに流されていて、それを釣り人が見つけたら、どう思う?」
 と、母がいった。
 沙也加はそんなことあり得ない、という顔をしている。
「お父さまは、もう永久に見つからないかもしれない。そうなったらどうするんですか?」
「それでもいんじゃない」
「お父さまが浮気してたなんて、どうして知っているのですか? 誰かといるところを見たのですか」
 母はフッーとため息をつく。周囲をゆっくりと眺めながら、視線の据え場所を探しているように見えた。
「そういうのってね、すぐわかってしまうのよ。たとえ知りたくなくても、見ないふりをしようと思っても」
「そうなんですか?」と、沙也加は純情そうな声を出した。
「あの人は釣りに出かけるようになった。でもね、買っておいた餌を冷蔵庫の中に入れっぱなしで、持っていかなかったりする。釣りに出かけるはずなのに、普段は着ないような服を選ぶ。無頓着だからいつも決まったものしか着ないっていうのに。やけにそわそわするようになって、たまに顔色を伺うときもある。気持ち悪いくらいに。そういうのがさ、どうしてもわかってしまうのよ、一緒にずっと暮らしてきたんだもの」
 母は寂しそうな顔を浮かべた。
「誰だったんですか、お父様の相手は?」
「沙也加さん」
 母は思わせぶりな声で、沙也加の名前を呼んだ。
「あいつはね、相手にね、金の無心までしてたのよ」
「貢いだ、ってことですか?」
「そう。それも私が汗水垂らして働いたお金をよ。へそくりとしてとっておいたのよ、悟一のために。ほら、修学旅行の積立金とかいろいろお金がかかるでしょ。隠し場所を知っていたのね」
 それは僕にとって初耳だった。母が働いて一生懸命に貯めたお金をそんなことに使っていただなんて。
 僕はなんだか自分がとても小さく思えた。まだ中学生だから大人ではない。でも、そうではなくて、僕はいつも自分のことばっかりで、家族のことを決めてつけて見てきたように思えた。
 母は小言をいう。文句をいう。でも、やることだってきちんとやってきたのだ。言葉にはできない思いだって、いろいろあるだろう。
 僕にはそういうところを汲んであげることができなかったように思う。見たくないことは見ずに、見たいものだけ見てきた、というか。
「ああ、悔しいったらありゃしないわ!」
 それはいつもの母の口調だった。でも、今となっては、そこに込められたものが、透けて見えてくる。
 僕はどうして、生前にきちんと母の気持ちを慮ってこなかったのだろう。
「あいつが憎いわ!」
 母は自分の膝をどんどんと手で叩き出した。そのうちに強くなり、速くなってゆく。母は唇を噛み締めている。
 表情が歪む。深く刻まれた皺を呑み込んでゆくように。地殻変動によって、地上に建てられた建物が揺れるように。
 僕は母に近寄る。でも、僕は母に指一本触ることすらできない。
 僕は無力だ。幽霊になった今でも、なる前でも。
 僕という、どうしようもない人間は、ずっとそのままなのだろうか。

 僕はユウリのことを思った。いつものように──。

 母はやがて、近くにあったテーブルに置いてあるものを、豪快に手でどかして、突っ伏した。そして、泣き崩れた。

 5

 警察の者だ、と男は名乗った。
 無精髭を生やした短髪の男だ。髪はすでに白くなっている。物腰は柔らかいけど、顔つきは精悍だ。
 僕の通夜が終わってからのことだった。
「ここではなんですので、中へどうぞ」と、母がいった。
 母と刑事は居間に座って、話始めた。母の淹れたコーヒーが二つ置かれている。
「この度は、息子さんまで事故で亡くされて──」
「あの、ひき逃げの犯人は見つかったのですか?」
「いや、今日はその件ではないのですよ。残念ながら、ひき逃げの手がかりはまだないのですよ」
 母はがっくりと肩を下ろした。母は疲れているように見えた。ここ数日の疲労が蓄積しているのだろう。
「実は、旦那さんの件でしてね。いや、行方はわからないままなのです。釣りをしていたと思われる近辺を捜索しましたが、依然として手がかりはないのです。それよりも、一つ気になる目撃情報が出てきましてね。今回は、そのためにこうしてお邪魔させてもらったのですよ」
「目撃情報といいますと?」
「いやね、それが妙なのです。息子さんが事故に遭われましたよね。海沿いの国道で、車に撥ねられた。沙也加さんという女性と自転車の二人乗りをしていた」
「はい、それが何か」
「住人の方がですね、その事故の時刻に、同じ道を歩いているところを見たというんですよ」
「……」
「釣り竿のケースを抱えて道を歩いていた、ということです。それが本当なら、旦那さんは釣りを終えて帰るところではなかったのかな、というふうにも窺えるのですが。それについて、お聞かせ願いますでしょうか」
「いえ、その、特にいうことはないですが」
「では、息子さんが事故に遭われた時刻、その近辺で、旦那さんを見かけたことはなかった、ということでよろしいのでしょうか?」
「ええ、そういうことになります」
 刑事はしばらく考え込んで、あと一つ二つ質問したそうな顔でいたが、やがて席を立った。また来ますからといって去っていった。

 刑事の訪問があった日の午後のこと。
 母は沙也加の家に電話をかけた。そちらにいってもいいかしら、というのが聞こえた。
「話があるなら、私がそちらにいきましょうか」と、沙也加。
「いや、今回は、私が沙也加さんのところにいきますよ」と、母は遮るようにいった。
 母は沙也加の家にいくために、公共バスを使った。滝上温泉という、釣り客を見込んだ宿が一つ建っているバス停があり、そこから、さらにバス停を二つほど進んだところに、沙也加の家はある。
「お母さんは働きに出かけているの?」と、母が訊いた。
「はい、旅館勤めなので、時間帯も遅めなんです」
「じゃあ、夕食とかは」
「それくらいは自分でできますので」
「偉いのね」
 母は、無意識なのだろうが、人様の家をじろじろと眺めながらいった。ここら辺りではごく普通の一軒家だった。
「今日ね、刑事が家にきたの」と、母は唐突に切り出した。
「そうですか」
 沙也加はお茶を淹れてくれた。手つきはわりあいに慣れている方だった。年齢のわりには。
「私は、もしかしたら疑われているかもしれない」
 母にしては抑制したつもりだろうが、声はどことなく弾んでいた。一方で、沙也加はどっしりとしていて、むしろ沙也加の方が大人っぽく、落ち着いているように見えた。
「悟一が事故に遭ったでしょ。その近辺で歩いているところを誰かが目にしていたらしいの」
「そうですか。でもだからって、まだ疑っているとは限らないかのしれないですよ」
 母はしきりなしに、足を組み直したりして、落ち着かない様子だった。ふっー、と一つ、ため息をつく。それから、激しく腕を掻いた。
「甘いもの、どうですか? 落ち着きますよ」
 沙也加はそういうと、棚から茶菓子やスナックを持ってきた。そして、笑みを顔まんべんに浮かべた。
「いただきまーす」
 ポテトチップスの袋を開けると、沙也加はパリパリと食べ出した。あまりにも豪快な食べっぷりのためか、母もつれられるようにして、手を差し出してチップスを口に入れた。
 すると次々に、チップスを食べ出した。もぐもぐと頬張る。大きな口を開けて、中に放り込むような感じで。
「私の母はね、私と違ってすごく痩せているんですよ」と、沙也加が喋り出した。
「小学生くらいのときから、急に太り出したんですけど、周囲の大人たちもこぞって、あれ、あなたのお母さん、あんなに痩せているのに、娘さんは違うのね、なんて、平気で本人の前で口にするんですよ。で、母もまんざらではないらしく、そういう大人たちの前で、いや、私なんかそんな痩せていないですわ、なんて、笑うんですよ」
 沙也加は僕に、母親のことについては話してくれたことがなかった。だから僕は興味深々で聞き入った。
「それって、ひどくないですか?」と、母に向かってというより、発散させようとしていってみたような感じだった。
「家族って……不思議なものよね、あらためて考えてみると」
 沙也加はキットカットを割って食べ出した。母はもう十分なのか、差し出されたキットカットは口にしなかった。
「警察は……」と、母が切り出した。「私のことを疑っているんだと思うのよ。そんな気がする。そこまではいわれなかったけどね」
 沙也加は食べ足りないのか、残りのキットカットを飲み込んでからいった。
「自首しちゃおうかな」と、母はまるで犯人ごっこのように、軽く口にした。
「死体が見つからないかぎりは安全なんですよ」と、どっきりするくらいに冷静な口調で沙也加はいった。

 6

 僕と沙也加を結びつけていたものは、なんだったんだろうと、考えることがある。沙也加のことが好きだったのは、疑いがない。
 何かにつけて沙也加のことを考えていたし、会っていると時間がたつのを忘れるくらいだった。でも、沙也加の何かが好きになったのかを問われても、うまく答えられない。
 今は、沙也加は僕の手の届かないところにいる。いや、別の領域にいる、というか別世界に住んでいる。
 そうしてここから沙也加を眺めていると、いろんなことがさらにわからなくなってゆくのだ。

 再度、事故を再現する。
 僕はかっとなって、父親のことを殴りつけた。
 そこまではいい。
 あの二人が駆けつけてきた。母と沙也加。
 その後どうなったのか。
 僕が倒れてから、あの二人は父をどうしたというのだろう?
 どこに父は消えたのか?
 救急車が到着したのは、ずいぶんとあとになってからだ。
 ちょっと遅すぎる気がするが、田舎なのでそんなものなのかもしれない。
 
 ともかく、母と沙也加だけが真相を握っているのだ。

 思いがけない進展があった。
  ひき逃げ犯人が捕まったという報せだった。
 もちろんのこと、母にもそれは伝わった。白髪頭の刑事が家にきた。それから、犯人についての情報を教えたのだ。
「案の定といいますか、地元の人ではありませんでした。車を運転していたのは、若いカップルの男の方で釣りに遠方からきていたそうです。で、二人ともはっきり供述しました。ぶつかったのは自転車に乗ったカップルで、それとは別に、脇を歩いていた男性もいた、ということを」
 母もこのときばかりは、凍りついていた。
 ここまでくると、僕はもう父がどうなったのかなんて、知りたいとは思わなくなっていた。
 ただ母のことが気がかりになっていた。
「これから先のことは、署にいってゆっくりとお伺いできたらと思うのですが」と、刑事はいった。「できれば、沙也加さんにも話を聞こうかと思っているのです」
 だめだ、と僕は叫んでいた。いっちゃだめだ、と。
 これまではどうしてか、あまり母のことをよく思っていなかった。でも、こうしていざこちらの世界にきてみて、母を眺めていると、どうしてか以前のように、母を責める気持ちはすっかりと消えていた。
 今はただ、これ以上事態が発展してゆき、そこに沙也加と母が巻き込まれてゆくことが、耐えられないのだった。

 僕はひどい孤独を感じた。
 どうせなら僕が生を授かっていた世の中に、霊として居座るのではなく、いっそのこと別世界へといってみたいと思った。
 生前と同じしがらみを受けてまで、以前の世界に執着するのはよくない。
 僕は最後まで見届けなければいけなかった。
 そうしなければ、たとえあの世にいったところで、同じ繰り返しになってしまう気がした。
 最後まで見るんだ、この目で、しっかりと。

  7

 沙也加は警察署内の一部屋にいた。
 殺風景な部屋で、カレンダーの一つもない。麦茶がポツンと置かれていた。
「では、あなたが裕之さんを殺したとおっしゃっているのですね、聞き間違いでなければ?」
「はい、そうです」
 沙也加は下を向いていた。髪の毛が顔にかかっているのも気に留めずに。
「では、詳細について確認させてもらいます。あなたは悟一さんと自転車に二人乗りしていた。そこへ車がきてぶつかり、道に放り出された。でも、二人とも怪我はなかった。裕之さんは道の反対側を歩いていた。裕之さんは道にうずくまっていた。救急車を呼ぼうとしたが電話はなく、悟一さん宅に沙也加さん、あなたが戻った。現場には悟一さんと裕之さんの二人が残った。そうですね?」
「はい、間違いありません」
「続けます。で、事故現場にあなたは、お母さんの靖子さんときた。そこで、あなたは裕之さんが息子の悟一さんを、近くにあった石でもって、頭を殴ってしまうの目の当たりにしてしまった。それで悟一さんは亡くなった。ここまでも合っていますか?」
「はい、正しいです」
「さて、ここからです。そして、悟一さんが亡くなられて、お母さんの靖子さんは激怒した。頭に血が上って、その場で裕之さんを手でぶった。でも、裕之さんはなんともなかった。さて、ここであなたの出番になります。ここからも私がいいましょうか、それともご自分でお話しになりますか、どうしますか?」
「ここからは私が話します」と、沙也加はキッパリいった。その妙に大人びた顔は、僕と同年代にはとても見えない。
「私が裕之さんを石で殴って死亡させました。お母さんがぶったときは、ぴんぴんしていました。それから、私が諸々のことを考えました。お母さんは悟一くんが死んだので、ただ泣いてばかりだったので、どうしようもないと思ったからです。まず、誰かに見られてはいけないと、裕之さんの死体を草むらの中に隠しました。それから悟一くんへ救急車の手配をしました。裕之さんのジャケットと釣り竿を持って、海岸のところに置いておきました。遭難に見せかけるためです。翌日、お母さんは裕之さんが帰らないと相談しに出かけました」
「なるほど、よくわかりました。でも、裕之さんの死体は草むらへ置いて置いた。その後はどうしましたか?」
「井戸です。事故現場から上っていったところに、使われない小さな井戸があります。その中へ捨てました」
「でも、裕之さんは大人です。かなり重かったでしょう」
「お母さまと二人でしました」
「なるほどね。では、肝心なことをお聞きしたいのですが。お母さまは別として、沙也加さん、あなたには裕之さんを殺したいと思う動機はないでしょう。何かありますか? 恋人である悟一くんが死んで、それを恨んで、ということでしょうか?」
「もちろん、悟一くんのことは悲しかったです。でも、もう一つ理由がありました」
「ほう、それは何でしょうかね?」と、刑事はパイプ椅子を座り直し、目を細めながらいった。
「知らなくてもよいことを知ってしまったからです」
「裕之さんについて、ということですか?」
「……母は滝上旅館に勤めています。そこの主人は私の父親代わりでした。その人にはれっきとした奥さんがいます。実父は私と母の前から、私が幼かったときに姿を消しました。ご覧の通りでこの村には観光の目玉はなく、旅館の客は主に釣り客でした。近年の再開発とかやらで、海岸も様変わりしたようです。とはまあ、旅館の主人の言葉ですけど。独身の男の客も多かった。だから、そういう人たちへの特別のサービスを、母はしていました。家でもたびたびそういう人がくることもありました。悟一くんの父は、最初はそういううちの一人だったかもしれません。でも、いつからかそれ以上の関係なっていたのだと思います。裕之さんからの一方的なものだとしても。たぶん、母は金銭的なことに関しては、選りすぐりではなかったと思われるので」
 刑事はしばらく、調室の味気ない壁ばかりを眺めていた。やがてポケットからタバコをとり出した。
「すみません、一本だけよろしいですか?」
「もちろん」と、沙也加は応えた。
「なんですか、ということはあなたは、裕之さんがお母さまとそういう関係であったことを、以前から知っていた、ということですか?」
「いいえ、違います。たまたま知ったんです。悟一くんの父が、私の母の客だったということは、吃音でわかったんです。私は一度、家の中で悟一くんのお父さんと会って、言葉を交わしています。特徴的でしたからわかったのです。『そ、そんなブクブク、ふっ……太っていなかったら、人生変わっていたかもなあ』」
 それは父の口癖でもあった。何かにつけて、自分の形勢が不利になると、父は必ず、母の体型について突っ込んだ。
 ブクブク太った。
 ブクブク……ふっ、太った。
 同じ箇所でいつも吃った。
「同じ言葉を、あの事故のときも、私に向かっていったんです。だから、私はついカッとなったんです。あの人にいわれる筋合いはありません」

「救急車をすぐに呼ばなかったのは、私なんです。でも、まさか悟一くんが……ああ、なるなんて思いもよらなかった。すぐに呼んでおけばよかったです……うわぁぁぁ」

 8

 僕はやはり幽霊になっても、誰かに頼らずにはいられない性分なのだろうと思った。
 真相を沙也加の口から直接に聞いた後では、なおさらのことだった。僕は悪いなと思いつつも、ユウリを探した。
 ユウリに慰めてもらいたかったのだと思う。
 幽霊は睡眠を取らない。というか、肉体を持たないので取らなくても大丈夫なのだ。肉体的な疲れとは無縁だった。
 僕は居座る場所を求めて、いろんなところを彷徨った。どれだけ歩こうが、何をしようが、囚われた気持ちをスッキリさせることはできなかった。
 ユウリをようやく見つけることができた。
 僕の気持ちを察してか、いつもよりも優しい声を出してくれた。

 君の気持ちはよくわかるよ。だって、僕は動物であり、人間たちは僕らの言葉をわかってはくれないから。

 そんなふうな、ユウリの声を聞いたと思った。
 空耳だったのかもしれない。
 幻聴だったのかも。
 
 僕は井戸の近くにいた。
 空は白ばんでいる。夜が明けるところだった。
 朝がくれば、すぐにもここへ警察が来ることだろう。そして、すべてのことが明るみに出る。決着がつくのだ。

 僕はそのときになって、ようやくこの世を中途半端に彷徨っていたのは、僕の囚われた心だったんだと気がついた。
 執着だけが、僕の魂をこのようなところに繋ぎ止めていたのだと悟った。

 本当の意味で、この村を去る時間がきたように思えた。

 空は白み始めていた。
 井戸の上ではやたらと多い虫が、互いにぶつからんばかりに、勢いよく飛んでいるのが見えた。

父親と二人の女

執筆の狙い

作者 5150
5.102.13.172

完成度が低かった前作ですが、今作は『ミステリー短編』として再構築し、文体を変え(小学生みたいになりましたが笑)、キャラも若干変更して、リライトしました。読者へのわかりやすさと、らしい流れを念頭において書いてます。なお、次作は、また同じ話をベースにしてミステリー味を取っ払い、幻想&犯罪小説として書いたもの(完成してます)を出せればと思っています。スミマセン、くどいですが、鍛錬作だということでお許しを。

コメント

5150
5.102.13.172

序盤での設定ミスが、早くも一つ見つかってます。

黒沢ひろひと
M014008035162.v4.enabler.ne.jp

コメント失礼します。


始めから終わりまで、一本調子だと感じました。セリフ、場面の説明、比喩表現など、語り口が一定なので「抑揚」というものがあまり感じられません。とくに母親と沙也加の口調が似通っていて、もしセリフの部分だけ抜き出したら、どっちがどっちかわからなくなりそうです。

例えば
>「いい天気だったら、どこか遠くへ行ってみましょう、時間があったら何か食べるものでも作るから」
これは沙也加の言ったセリフだと思います。作中の設定ではおそらく中学生か高校生かと思うんですが(違ってたらすいません)、およそ中高生らしいしゃべり方には思えません。個人的な見解ですが。

僕は今、たまたま犯罪物の小説を読んでいるのですが、凶行を犯す主人公に「あー、そんなことしたらマズイよ」と、つい感情移入してしまっています。作り話だとわかって読んでいるのに、です。やはりプロの小説家はすごいなあ、と当たり前ですが関心させられてしまいます。御作に対して感情移入ができたかと言ったら、残念ながら出来ませんでした。

話の設定自体は悪くない気がします。鍛錬あるのみだと思います(僕も含めて)。


あと僕は猫を飼っているので、個人的にはユウリの活躍がもっとみたいですね(笑)

上松煌
p752103-ipngn13901marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

5150さま、こんばんは

 拝見しました。
前回よりストーリーが整理され、理解しやすくなっています。
ごはんのみなさんのアドバイスで再構築した結果でしょう。
いい鍛錬になりましたね。

 ただ、沙也加セリフが余りにも大人びすぎている。
これではとても女子中学生とは思えません。
どう見ても大人の女性に感じてしまう。
子供っぽいキャピキャピ言葉が苦手なら、成人女性としてしまっても、このお話なら違和感ないでしょう。

 また、悟一の修学旅行が話題になるくらいですから、母親も父親も若いはずですが、こちらもどうにも若さが感じられない。
中学生程度の子を持つ親らしい覇気がなく、初老に近い疲れた中年男女にしか見えないのですから、思い切って成人した息子を持つ親の設定にしてしまった方が自然に感じられます。

 それから、設定や状況のおかしなところがいくつか見受けられます。
   >>「警察と消防隊員が懸命になって、あちこち行方を探しているみたい」と、母がいった。「そのうち行方がつかめるでしょうか」「さあ、どうなんだろう」 沙也加は、世間話のようにさらりと答えた<<
     ↑
 これはどちらが沙也加のセリフですか?
敬語を使っているんですから、「そのうち行方がつかめるでしょうか」が沙也加のセリフですよね。
ならば、この場合、
   >>「警察と消防隊員が懸命になって、あちこち行方を探しているみたい」と、母がいった。「そのうち行方がつかめるでしょうか」沙也加は、世間話のようにさらりと答えた。「さあ、どうなんだろう」沙也加はいいとしても、母のあまりに淡々としているのが気になった<<
と書いた方が、母と沙也加のセリフ回しがはっきりしますよね。

 4章でも、
   >>「あいつはね、相手にね、金の無心までしてたのよ」「貢いだ、ってことですか?」
「そう。それも私が汗水垂らして働いたお金をよ~<<
      ↑
貢いだのは父ですか? 相手の女ですか?
金の無心といってしまうと、相手から貢いでもらったことになります。
父が貢いでいたのですから、この母のセリフはありえねぇ~!

 前後しますが3章。
   >>力を込めた拳を思いっきり、父めがけて放っていた……。 ブーン。 父が再び、道路に倒れ込んだ<<
      ↑
 なんっすか? このブーンという擬音。
思わず爆笑してしまいまスた。
いかにも間が抜けていませんか?
せいぜいバキッにしましょうよ。
   >>力を込めた拳を思いっきり、父めがけて放っていた……。バキッ。父が再び、道路に倒れ込んだ<<

 ね? 漫画やアニメで良くある擬音ですが、スピードと臨場感が出ましたよね。
そしてブーンのすぐ下のセリフ。
   >>いい天気だったら、どこか遠くへ行ってみましょう、時間があったら何か食べるものでも作るから<<
      ↑
これは沙也加ですよね。
唐突にポンと置かれているので、読者は違和感を感じます。

 そして極めつけは4章のラスト。
   >> 母はやがて、近くにあったテーブルに置いてあるものを、豪快に手でどかして、突っ伏した。そして、泣き崩れた<<
     ↑
 テーブルがあるので部屋の中ですよね。
でも、
  >> ……僕に見えているのは、僕の死体を囲んで、大柄な女二人が二人とも泣いている光景だった<<
     ↑
と、前の方にあるので、外では?
いつ室内に瞬間移動したのでしょう?
設定がいつの間にか変わってしまっているのです。
ミステリーはそうでなくとも複雑な伏線や、思わせぶりな記述が多いので、確固たる状況設定のもとにお話を進めないと読者は戸惑うばかりです。
イミフだと、面白くねェっっとなってしまうのです。

 おれはあなたの感想への返信で「おれは推敲はしない」と書きましたが、それはおれが特殊なだけで、あなたはしっかり推敲してください。
けっこう長い感想になりました。
読むだけでも大変でしょう、ごめんなさいね。

u
opt-220-208-25-236.client.pikara.ne.jp

読みました
前作に比べると、ミステリーに振った分だけ、主人公がこの世界にもういないと早めに明かした分だけ、すっきり読めました
あたし前作に対し(わけワカメ)ワカラン! でしたので

これで良いのじゃないかなーとは思います
ただし、モット前から主人公幽霊 あかしても問題ないかもねwww 本作冒頭であかして、お話進めてもなんら問題はないかも

まあ、ミステリーとしての体裁は整ったわけで
そこで5150さんだったらも少し突っ込んでかけるのではないかと思うお話

家族の問題ですねんwww 二家族
そんで殺すのよね家族が家族を
そこら辺の心理が描けていたらなーナンテ
若干はかいてるけど
まー人殺すんですから

あと、作者お気づきなんですけどミステリ名前間違えたらダメダメwwww

あたしは変換して読みました
5150さんが名前間違えた、この人が真犯人なら面白いのではと思いながらwww
ここは前作踏襲でした
良いのじゃないwww

↓あたし久々投稿
よろしかったら感想乞う

と、言うことでwww

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

↑ いや、この話、「設定から間違ってる」。
土台「ミステリになってない」よ。


その点は、前作を一瞥した時から、ずっと一貫して指摘してる。。



「古典ミステリ」と「本格推理」通ってきた人なら、
事件内容、見たら「2秒で分かる」杜撰さで、

話として破綻してる。




なんで誰も気づかないのか、不思議で仕方がない。

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

どんなに手直してしても、

大前提からしておそろしくバカすぎるんで、



潔く「全ボツ」にした方が賢明な、

根本的にダメダメな話だ。

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

『ミステリ小説』とかゆー、スラプスティック短編(キャサリンとかゆー女が出てきて、解決する話だったかなー??)を書いてた 加茂・・

このアホ話の「大前提のトンチキさ加減」には的確に勘付く・・んじゃないかなー??

そんで、加茂にやらせたら、
主人公は「所轄の凸凹コンビ」とか、「温泉旅館のでしゃばり女将」とかになって、

現状の「どアホ設定、土台から崩壊」を逆手に取って(生かして)コミカルに展開、
するする展開で、さくっとまとめそう。



5150は、本格推理読んだ方がいいよ。

5150
5.102.13.172

黒沢ひろひとさん

>始めから終わりまで、一本調子だと感じました。セリフ、場面の説明、比喩表現など、語り口が一定なので「抑揚」というものがあまり感じられません。

これはたまに指摘を受けることがあります。今回のようにわりと筋を大事にしなければならないような作品だと、特にです。ほんとは、プロットをしっかり作ってから書くと、余裕を持って書けるのでいいのかもしれませんが、なかなか難しいんですよね。

>およそ中高生らしいしゃべり方には思えません。

はい、指摘された箇所はその通りですね。

>御作に対して感情移入ができたかと言ったら、残念ながら出来ませんでした。

ここはね、よくわかります。主人公をちょっとナレーションの役割として扱いすぎたかなと、書いていて思ってもいたので。事故によって起こってゆくという話自体が、どうしても受け身になってしまいますし。

>話の設定自体は悪くない気がします。鍛錬あるのみだと思います(僕も含めて)。

設定は、どうなんでしょうかね、いえることは、わりあいにいろんなジャンルにまたがって書けるので、鍛錬にはもってこいかなと思っただけです。

>あと僕は猫を飼っているので、個人的にはユウリの活躍がもっとみたいですね(笑)

そうなんですよね、ユウリにはもう少し絡んでもらいたかったですけどね。

前回に引き続き、ありがとうございました。

黒沢ひろひとさんも、もし投稿されるようでしたら、読ませていただきます。

5150
5.102.13.172

上松さん

>ごはんのみなさんのアドバイスで再構築した結果でしょう。
いい鍛錬になりましたね。

まさにその通りですね。前回みなさまから色々と学ばさせてもらったと思っています。

>ただ、沙也加セリフが余りにも大人びすぎている。
これではとても女子中学生とは思えません。
どう見ても大人の女性に感じてしまう。
子供っぽいキャピキャピ言葉が苦手なら、成人女性としてしまっても、このお話なら違和感ないでしょう。

うーむ、ここはね、沙也加が実年齢よりは上に思われたかったというのはあります。キャピキャピした感じだと、むしろこの役割は無理かなと思っていたもので。ただ、やりすぎましたね。

>また、悟一の修学旅行が話題になるくらいですから、母親も父親も若いはずですが、こちらもどうにも若さが感じられない。
中学生程度の子を持つ親らしい覇気がなく、初老に近い疲れた中年男女にしか見えないのですから、思い切って成人した息子を持つ親の設定にしてしまった方が自然に感じられます。

ここも同様で、田舎の小さな村で暮らす親なので、若い感じよりも、若干老けている感じのイメージだったのですが、ここも行き過ぎのようですね。

>これはどちらが沙也加のセリフですか?
母と沙也加のセリフ回しがはっきりしますよね。

指摘されてみると、どうやらそのようですね。あまり注意していませんでした。

>ミステリーはそうでなくとも複雑な伏線や、思わせぶりな記述が多いので、確固たる状況設定のもとにお話を進めないと読者は戸惑うばかりです。

細かい箇所の具体的な指摘とても助かります。読者って、けっこう細かいことで醒めてしまうので、そこは推敲のチェックでやってゆくしかないですね。

>おれはあなたの感想への返信で「おれは推敲はしない」と書きましたが、それはおれが特殊なだけで、あなたはしっかり推敲してください。

5150は、むしろ第一稿を書き終えてからが、本番だ、と思っているくらいです。前作はその推敲が圧倒的に足りなかったような気がします。ほとんど第一稿のまま、だったはずですので。

>「おれは推敲はしない」

植松さん、そこまで言い切っちゃっていいんですか?
思いっきり、よくないと思いますよ。たぶん、作品の勢いを削ぎたくないのかもしれませんが、「母性の果て」は、やっぱり推敲した方がいい作品ですよ。そう感想にも書いたつもりです。推敲しても、勢いみたいなものは減らないと思いますよ。むしろ、研ぎ澄まされてくるように思えます。いわば、荒い筆致だったのか、と。魅力にも写りますが、やはり欠点です。

筆が乗っているときはそれでもいいんでしょうが、乗ってないときに書いたものを仕上げようとすると、もっと謙虚に推敲しなくちゃいけないように思えますよ。

上松さん、拙作に対しての丁寧な感想をありがとうございました。

5150
5.102.13.172

Uさん

>前作に比べると、ミステリーに振った分だけ、主人公がこの世界にもういないと早めに明かした分だけ、すっきり読めました
あたし前作に対し(わけワカメ)ワカラン! でしたので

えーと、前作ではアレをオチみたいに扱ってしまったのは、大失敗でしたからね。作者としても大いに書きにくかったのもあるし。なので今作は、自然にわかる時点で、そのまま悟一くんには受け入れてもらいました。

冒頭で、すでに幽霊として語っているんですけど、そのまま幽霊としてやっちゃうと、ライトミステリーになりそうだったので、この位置にしておきました。


>まあ、ミステリーとしての体裁は整ったわけで
そこで5150さんだったらも少し突っ込んでかけるのではないかと思うお話
家族の問題ですねんwww 二家族
そんで殺すのよね家族が家族を
そこら辺の心理が描けていたらなーナンテ

作者自身は、「広い意味でのミステリー作品」として書き直したんですけど、そうなっていると思っていました。ですが、「本格推理」の謎や論理性がなく、本格を狙えるほどの物語の枠はもともとないので、「一般的なミステリー」を目指したんですね。表面的な形と流れだけは書けたように思うのですが。

「本格ミステリー」については、別項で少し書くのでそちらも見てくださいませ。

ちなみに、uさんの、物語についてのセンサーみたいなものは、非常に役に立つと思っていて、二作続けて比べた上での感想を頂けたので、ほんとに嬉しいです。

>あと、作者お気づきなんですけどミステリ名前間違えたらダメダメwwww

笑っちゃうんですけど、名前の表記間違いって、けっこうよくやるんですよ。笑

>↓あたし久々投稿
よろしかったら感想乞う

もちろんです。uさん作は久々ですもんね、読めて嬉しいです。

5150
5.102.13.172

パート1

誰だれへ向けてというよりか、読んでくれるみなさまへ、みたいな感じで書いてみます。どうも、作者本人より他の方へ向けて書かれているようですので。作者は作者の思うことを書くだけにします。

拙作は「本格ミステリー」なのか?

当たり前ですが、ノーですよね。では、広義の意味でのミステリーかどうか、これは作者としてはイエスと答えます。狙いもそうですし、実際にそう書けたと思ってます。作品のクオリティの問題は別としてです。

構成をいじって一応は、そういう形にはできましたが、これをさらに「本格ミステリー」にできるか、というと、否だと思います。

まず、なくてはならない「謎」が、拙作では薄いです。いわゆる「本格推理」が扱う、魅了的な謎というものがそもそもないです。誰がやった、どうやってやって、とかじゃなくて、もっと作品全体を引っ張る謎です。

自宅で妻を殺して庭に埋めたはずなのに、警察から電話がかかってきて、新宿のホテルで妻と思われる人物の遺体が発見された、とか。

拙作では、きっかけが偶発的な事故なんで、謎がないんですよね、そもそも。

父が借金しすぎて追われるようになった。それで取り立て屋が、事故ではなく、脅しのつもりで道を歩いてる父に軽く見せしめるように、乱暴な運転をする、とか。釣り客ではなくて。そこに偶然に、悟一と沙也加の自転車が通る、とか。そしたらもっとミステリーっぽい筋になりそう。って、思いつきで考えただけだけど。

で、拙作をもう少し本格っぽくしようと思ったら、沙也加と母に加えて、もう一人人物が必要になってきます。怪しいなと読者に思わせる人だけど、犯人じゃない、というやつ。そういう意味で、この人物数だと、読者をミスリードできないんですよね、どうしても。

なので、無理やりっぽくですが、「父が失踪した」とか「僕が父を殺してしまったのか?」は、ミスリードっぽくなるかな、と思って冒頭に導入しましたが、読んでご覧の通り、あくまで引っかかる程度でしかありません。

続きます。

5150
5.102.13.172

パート2

トリックについては、必ずしもある必要はないと思っているのですが、でも拙作だと、いわゆる「ねじり」とか、「ずらす」ことができず、わりあいにストレートすぎるんですよね。

「こういう線だと思っていた」のが、「まったく関係ないと思っていた別の線」と、最後になって意外に結びつく、というやつです。拙作は、そもそもトリックらしきものすらないし、やっぱり人物が足りないんですよね、どう考えても。

むしろ、記憶を埋めてゆくパズルみたいな感じで書いていましたので。皆さん、異論は多々だと思いますが、そんな感じです。前作「霧の村にて」でも、ミステリーっぽい要素を入れただけでミステリーだとは思っていませんし、今作も、形だけはミステリーになればいいかなと思っていただけです。なので、これを「本格ミステリー」にして、再度書くつもりはまったくないです。これで終わりです。そもそも、ミステリーとだけ見たら、大した話の筋ではないので。それよりか、家族小説要素をプラスするとかの方向性ならよいと思いますけど。

というわけで、次に投稿予定の、自作の宣伝を少し。今度はミステリー要素は抜いて、悟一くんの心情とか、孤独について、少しフォーカスして書いてます。なので、女性陣は少し後ろに置き去りになる感じです。当然、筋もかなり変更してます。って、これぐらいにしとけよー。

ってなわけで、何か思うことがあれば、些細なことでも書いてくれる方がいれば助かります。参考になります。あ、別に、拙作についての感想じゃなくて、です。広い意味でミステリーについて、とかでもいいですし。

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

↑ 作者コメント読まずに書いてますけど・・



この話が、「土台、大前提からとにかく根本的におかしい」と申してるのは、

トリックとかそういうことじゃなくて、

「それ以前のモンダイ」で、

《事件内容が、バカすぎる。ありえない。不合理》なんです。



前稿を一瞥して、2秒で分かったザル設定。


『作者、いつになったらその欠陥に気づくんだろう??』と思ってんですが、

この分でいくと、「次項でも堂々そこは気づかぬまま放置」だなー。



サイト民の「誰ぞ」が気づいて指摘してくれることを、ずっと願ってるんだけど・・



なんでみんな気づかないんだろう???

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

これ言うと、また外野から「ど顰蹙」で、誹謗中傷になるから厭なんだけど・・



このザル原稿の、根本的にトンチキでダメな点を、

「秒で気づけない」「言われてしばし考えても、見つけられない」人は、

「公募出しても一次選考通れないタチの人」で、


『なんで俺様のこの作品が一次選考落ちなのか??』と 不満・疑問には思うんだけども、

その理由(原因、元凶、自原稿の欠陥)には思い至れない人。。

(=ここのサイトに非常〜〜に多い、「いすぎる」タイプで、サイト内多数派)

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

↑ そんなわけで、

この原稿は「ストーリー概要を ただしく把握できているか? のチェックリスト」だから。


読めている人は「気づける」し、

「気づけた」人は、「自作も適正にチェック出来ている」んですよ。


〔正常なチェック機能なくして、まともな原稿は仕上がらない。絶対に。〕

それだけの話。

5150
5.102.13.172

↑ 作者はスルーしますので、よろしく。

5150
5.102.13.172

一人で、心の中で笑ってて下さい、こいつ馬鹿だな、と。
他にすることがありますので。

香川
KHP222000136051.ppp-bb.dion.ne.jp

【ネタバレに配慮してません。ご注意ください】

読ませていただきました。

5051さんのご作品は、少し前、1作しか読んだことがありませんでしたが、その時の印象と比べると、文章がかなり洗練されたように思います。
たまたま私が読ませて頂いたのが遅かっただけで、書いた時期がかなり違っているのでしょうか?
もし短期間でこれだけ上達されたのだとしたら、素晴らしいことだと思います。

内容面に関しては、二転三転する展開で、色々と練られていることが分かりました。
意外性、という意味では多くの部分が成功していると思います。
謎はそれだけである程度の吸引力があるものなので、一つの事実が判明してから、すぐに次の謎が出てくる、というふうになっているのは、効果的だなとも思いました。
唯一、沙也加の母親と語り手の父親の関係はすぐに勘づいてしまいましたが、ここは逆にそう匂わせておかないとタネ明かしのところが唐突になってしまった気がするので、大きな問題ではないと思いました。
井戸の印象づけ方など、お上手でした。
ラストに向けた伏線はもう少しあった方が良かったと思います。

また、母と沙也加のキャラクターも良かったと思います。
どちらもふくよかな体型で、それを気にしてはいても、そういうところに対する卑屈さをあまり感じさせない、むしろ侮辱された時を含め、常に堂々とした態度であることから、彼女たちは彼女たちなりにしっかりと芯があってプライドを持っているのだなと感じました。
なので、語り手の彼女たちに対する好感を違和感なく受け止めることができました。
物語を描く上で、こういう風に視点人物が他者に対して抱いている感情に寄り添えるということは、とても大事なことだと思います。
二人の体型については、冒頭でもう少し印象に残るというか、はっきり分かる書き方にした方が良いように思いましたが、これは些細な点ですね。

ただ、気になった点も少なくありませんでした。

一番気になったのは、語り手が全てを俯瞰できそうな幽霊という立ち位置であるのに、なぜ何が起こったか把握していないのだろう?ということです。
後述しますが、語り手が謎以外の部分に関しては、かなりしっかり物事を把握しているように感じられるので(神視点のような書きぶりというか)、余計にその辺りが気になりました。
幽霊として意識に目覚めたのが(変な書き方ですみません)沙也加が父を殺害し母と共に遺体を井戸に捨てた後だった、ということなのかもしれないのですが、それであれば、語り手が死んで幽霊として目覚める間の「空白の時間」をもう少し読み手に意識させる書き方をした方が良いと思います。

あと、同じく「語り」について。
前半は語り手が事件のことを徐々に思い出していくという展開ですね。
こういう場合、なぜ語り手の記憶が失われているのか、そしてどうして思い出していくのか、というのが物語の肝になってくることが多いというか、そうあった方が良いと思うのですが、そういう点が、少しおろそかだったように感じます。
死んだことを理解できない幽霊というのはよくあると思うのですが、死んだ時死んだと悟ったにも関わらず後になってそれを忘れているというのは、ちょっと有り得そうもないと思いますし。
言い方がちょっと悪くなってしまいますが、お話を展開させるのに都合の良い順に思い出しているだけ、というように感じられてしまいました。
そういう部分で、少し作り物っぽさが感じられたというか、物語の外の意図が悪い意味で透けて見えた気がします。
ともあれ、少なくとも、思い出すにあたって何かトリガーになるものは必要だったのではないかなと思います。
ありがちですが、例えば、事件現場にあったものと同じようなものを目にしたとか、耳にした言葉の節々に記憶を呼び起こす何かがあるとか。
欲を言えば、そういうトリガーが物語を大きく動かす鍵になっていると、さらに面白いのではないかなと思います。
と言っても、私はミステリーは書かない人間なのですが(実際に私が書いたら、5051さんの方がお上手だと思います…)

また、語り手がぴったり母や沙也加に張り付きすぎな気がしました。
いくら世界を俯瞰できる幽霊とは言え、一人のキャラクターの目を通しているのであれば、もう少し視点人物を意識して書いた方が良いと思うんです。
沙也加の様子を描く時も、それを見ている語り手の様子を書いたり、二人に着いていく描写を入れたりすることで、張り付きすぎていない、他者としての距離が出てくるのではないかなと思います。
特にご作品ではミスリードするために、冒頭では語り手の実体を感じさせる描写、そこに語り手がいると感じられる描写になっているので、終盤でも幽霊としてであっても実体を感じさせないと、ちょっと不自然だと思います。

語り手が母のことを以前はよく思っていなかった、というのが物語から感じられなかったので、もう少しその辺りを描き込み、またどうして、どういう所を、良く思っていなかったのかもはっきりさせた方が良いと思いました。
感情の変化というのは、どういうジャンルであれ物語の中で大事な点なので…。

あと、村からの解放、というのがキーワードとして登場し、文章の節々からも多くの人々にとっては少し遠い田舎暮らしの雰囲気が滲んでいるように思います。
ただ、それであれば村社会での生きにくさ、息苦しさが文章から感じられなくてはいけない気がしますが、そういう印象は受けませんでした。
この舞台、そして語り手が村から出ていくことを切望しているという設定ならば、村社会の閉塞感やそこで生きていくということがどういう事なのかを描いた方がいいかなと思いました。
個人的には、小さな村というのは噂話の怖さというか、何かあるとすぐに人々に知れ渡ってしまったり、噂話のたねにされてしまったり、ということがある気がしているので(人口が少なく、多くの人が知り合いという状況故に起こり得ること。いじめられてるから転校したのに転校先の学校でもいじめられていたことが知られている、みたいな)、そういうエピソードやそういうことに対する不安感を書いても良いのかなと思いました。

あと、細かいところを少し。

冒頭の母と沙也加の会話は屋外だったはずなのに、いつの間にかテーブルのある室内へ変わってしまっているように感じられ、あれ?と思いました。
室内にいるのも、母のみで沙也加はいなさそうなので、場面が変わっているのだと思いますが、その場面転換をしっかり描くべきだと思います。

あと、時間の経過が少し分かりにくいなと思いました。
すみません、具体的にどう言えばいいか分からないのですが、ちょっと全体に私には時系列を追いにくかったというか…。
破綻しているわけでは全然なくて、どこかしっくり来ない、程度です。
読解力の問題かもしれないので、これは参考程度に…。


かなり長くなってしまいました…。すみません。
ありがとうございました。

香川
KHP222000136051.ppp-bb.dion.ne.jp

あっ!!!!
すみません!お名前間違えていました…!
5150さんですね…。
失礼しました。たいへん申し訳ないです。

5150
5.102.13.172

香川さん

>5051さんのご作品は、少し前、1作しか読んだことがありませんでしたが、その時の印象と比べると、文章がかなり洗練されたように思います。
たまたま私が読ませて頂いたのが遅かっただけで、書いた時期がかなり違っているのでしょうか?
もし短期間でこれだけ上達されたのだとしたら、素晴らしいことだと思います。

拙作「電車に乗れない」で、感想を頂いて、大変詳細な内容に感動しました。投稿したのは二月か三月くらいでしたか、その時に書いたものを都度投稿してます。今回のも、現在書いたものです。

文章についてはあまり実感がないのですが、作品によって文はかなり変わってます。また、推敲の時間によっても、出来がかなり違ってくるのは自覚しています。

普段はよい点はすぐ忘れちゃうのですが、まあ、ともかく、香川さんのような方に、文章の点をこのように書いていただけるのは、素直に受け取って喜びたいと思います。

>死んだことを理解できない幽霊というのはよくあると思うのですが、死んだ時死んだと悟ったにも関わらず後になってそれを忘れているというのは、ちょっと有り得そうもないと思いますし。
言い方がちょっと悪くなってしまいますが、お話を展開させるのに都合の良い順に思い出しているだけ、というように感じられてしまいました。
そういう部分で、少し作り物っぽさが感じられたというか、物語の外の意図が悪い意味で透けて見えた気がします。

その通りだと思います。一応それらしくしてみようと配置だけはやってみましたが。作者の意図ってのは、透けすけなのかもしれません。記憶については、幽霊でもわりあい普通の人間っぽく記してみました。でも、記憶も、都合悪いところは書かないでおく、ということをやっています。

>ありがちですが、例えば、事件現場にあったものと同じようなものを目にしたとか、耳にした言葉の節々に記憶を呼び起こす何かがあるとか。

これあると、もっとミステリーっぽくなりますね。

>また、語り手がぴったり母や沙也加に張り付きすぎな気がしました。
いくら世界を俯瞰できる幽霊とは言え、一人のキャラクターの目を通しているのであれば、もう少し視点人物を意識して書いた方が良いと思うんです。

ここはね、作者としては、キャラを探偵役には持っていきたくなくて、家族でありますが、ただの語り部的に配置しました。なので、主人公には感情移入しにくいと思います。

>語り手が母のことを以前はよく思っていなかった、というのが物語から感じられなかったので、もう少しその辺りを描き込み、またどうして、どういう所を、良く思っていなかったのかもはっきりさせた方が良いと思いました。
感情の変化というのは、どういうジャンルであれ物語の中で大事な点なので…。

ここが非常に難しいところです。母は家族なので、当然あることはよくわかっているはずだし、ある点は盲目かもしれない。家族ってそんなもんですよね。一応ミステリーとして書いたので、そこが一番気にかかった点です。悟一くんと母の関係をどれくらい書けばよいのか、内容と量。

今回は、読者にわかる程度を意識しました。書きすぎると家族小説になるし、書かないと嘘っぽくなる、ように思えるので。

やっぱり、一番の問題点は、拙作では主人公に感情移入できにくい点ではないかと思っているのですが。

>この舞台、そして語り手が村から出ていくことを切望しているという設定ならば、村社会の閉塞感やそこで生きていくということがどういう事なのかを描いた方がいいかなと思いました。

筋だけを追った感じなので、ここは肉部分として付け加えるともっと読み応えが出てきますよね。ただ今回は、前回で失敗したので、贅肉はつけたくなかったと思っていました。

>冒頭の母と沙也加の会話は屋外だったはずなのに、いつの間にかテーブルのある室内へ変わってしまっているように感じられ、あれ?と思いました。

ここ、非常に曖昧でしたよね。

>あと、時間の経過が少し分かりにくいなと思いました。

ここも話として成り立たせるには、単純に時系列だと、知られたくない箇所を書いてしまうことになるので、ある部分はわざと後に書いたり、曖昧に書いている箇所もあるかな、と思います。その結果、流れがややわかりにくい点はあるかもしれません。

拙作と真摯に向き合ってくれてありがとうございました。

飼い猫ちゃりりん
106171082024.wi-fi.kddi.com

5150様
最初から分からなくて……
母と沙也加(友人)が父が死んだ話をしているのに、なぜ息子(友人)が話に割り込まないのですか? そばで「ガン見」ってどういう状況?
 と疑問になって飛ばし読み(失礼)したら、主人公は幽霊なんですね。つまり最初から幽霊の自覚有りなんですか?
 サラッと眺めただけだから、ピント外れならごめんなさい。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

やっぱりキャラに魅力ないな。。。あ 辛口ですが。。

自分棚にあげてっすが

一度ノープランでキャラ作りこんでそいつが言いそうなことやりそうなこと自由にやらせてみるとか


今んとこ展開のためにキャラが発言行動してる感強いね

だから女子学生に見えないのかも

でも褒めて人も多いんで意見の一つとして

5159
5.102.13.172

飼い猫ちゃりりんさん

>最初から分からなくて……
母と沙也加(友人)が父が死んだ話をしているのに、なぜ息子(友人)が話に割り込まないのですか? そばで「ガン見」ってどういう状況?

ごもっともです。普通に文字を追って読んで下さると、そうなりますよね。違和感あるのは、もちろん狙ってのことです。普通の感覚なら、当然冒頭の二人の会話で、悟一くんが話に突っ込みますよね。これが自然です。しなかったのは、家族のことに普通に突っ込んでゆくとなると、これは話がうまく繋がってゆかないので、その微妙なバランスをとってやろうとしたためです。

>そばで「ガン見」ってどういう状況?

ここはわざと書いたんです。透明人間みたいじゃん、なんて。

まあ、なので、読んでもほとんど主人公に感情移入はできないと思います。違和感ある語りが、中盤で、ああそういうことなのか、に繋がりますので。でも、主人公に最初から幽霊だと自己紹介させると、ライトミステリーになりそうだったし、そちらにはしたくなかったので。

5150
5.102.13.172

茅場さん

>一度ノープランでキャラ作りこんでそいつが言いそうなことやりそうなこと自由にやらせてみるとか
今回のと正反対のやり方ってこと、っすね。

>今んとこ展開のためにキャラが発言行動してる感強いね
出来事はきっちり掴んではいても、キャラ色はその場で、って感じだった

>だから女子学生に見えないのかも
沙也加は、大人びいた性格でないとこういうことできそうにないなあ、と作者は思っていたもので。

>でも褒めて人も多いんで意見の一つとして
感想ありがとうございます。

飼い猫ちゃりりん
106171082206.wi-fi.kddi.com

5150様
飼い猫が言っているのは、
①冒頭で主人公は幽霊の自覚なし
ならば
②あの冒頭の状況はあり得ない。
ということです。

残念に思うかもしれませんが、
「物語は作者の自由にはならない」
「登場人物は作者の言うことを聞かない」
のです。それは作者の悩みではありますが、やりがいでもあります。

 文章も上達しているし、題名も良くなってきました。そして何よりも、5150様には長文を書く熱意があります。飼い猫も見習いたいものです。

 ありがとうございました。

柔らかい月
n219100087087.nct9.ne.jp

上のドリームさん作が「大前提がおかしかった」ので、
そこ指摘してコメント書いた。

コメント中に「5150のコレ」引き合いに出したんで、
いちおうここにも貼っとく。




◻︎◻︎ 間違えてても、「若い子の原稿」であるなら、
こういうサイトでも「親切に教えてくれる人もある」だろうし「直に指摘もしやすい」んだ。

けど、「自作に自信持っちゃってる中高年おやじ」に対しては、
言いにくいことこの上ないし、

《指摘すれば恨みを買うばかり》なので、、、


だんだん、「誰も教えなくなる」んだ。


指摘することに「百害あって一利なし」だし、
中高年おやじワナビのアホなポカ見ても『自分はそんなヘマはしないようにしよう』って思うだけだから。



んな訳で、今回も、『黙ってスルーしとこう』と思ったんですけど、

そんでも指摘はしたのは、

《これもまた、下の5150のアホ作の大ポカと同様、気づけず・直さないまんま、再々掲がえんえん繰り替えされそうで、厭だから》

です。



誰にも「間違いはありうる」のだ。
ましてや「投稿作でもない、ただのど素人作文」なのだし。


「間違いに気づける」ことが大事だし、
「気づいたら直せばいい」のだ。 ◻︎◻︎




5150が、ミステリになってない(大ポカすぎて、なりえない)このアホ作を、
しょうこりもなく「再々掲」するまでに、
いい加減《大前提のおかしさ》に気づいてくれることを願う。

もんじゃ
KD111239164214.au-net.ne.jp

5150さま

拝読しました。

他の感想を一切読まないままに、感じたことを記させてください。

面白い小説ですね、視点に成りきっている僕の語りが妙に客観的で、自分の内側をくどくど語りがちな一人称にはない味わいを感じました。

文章のスタイルも好みでした。

読ませてくださり、ありがとうございました。

5150
5.102.13.172

飼い猫ちゃりりんさま

>①冒頭で主人公は幽霊の自覚なし
ならば
②あの冒頭の状況はあり得ない。
ということです。

悟一くんは最初から幽霊の視線で見ていて、だから遠くで見ているように受け身だし、っていうふうに書いたつもりです。自分が幽霊だとは知っているが、幽霊だという自覚は薄くて、幽霊の身にはまだまだ慣れていない、っていう状況、そこまで矛盾しているものなのでしょうか。

母と沙也加が話しているシーン、あれは事故が起こった次の日の朝、という設定です。悟一くんが幽霊になったのは、わずかな時間です。記憶に関しては、途切れ途切れで思い出しても何ら不思議ではないと思ったので、そうしました。

飼い猫ちゃりりんさんは、主人公を作者の都合で勝手に遊ばすんじゃねえ、と言いたいのでしょうね。それについては、何人かからすでに指摘を頂いているし、作者としては、主人公に感情移入しにくい、イコール、キャラが死んでいる、というつもりで返答しました。原因は、キャラを練らないうちに書いてしまったからかもしれません。

前回の返答についても、こちらは弁明しているつもりはなく、ただ作者の意図だけ書いているつもりでした。それ以外に、何を書けというのでしょうか。ちゃりりんさんの書き方からは、冒頭の入りを少し読んで違和感大ありなので、流し読みして、幽霊になったとわかったところで読むのが馬鹿らしくてやめた、と解釈しました。

ガン見、にしたのは、読者が違和感持って読んでもらって、進んでいき、サプライズの一つとして主人公が幽霊であり、事故が語られるとともに、はっきり明かされるため、でした。それで飼い猫さんのようにギブアップされても、ああそうですか、としかいいようがないですし、
何もいうことはありません。

ちゃりりんさんは、この話が頭から成り立たないと否定したいのですよね? 頭が悪いもので、ストレートに書いてくれないと理解できないんです。それは、それで結構です。傷つかないし、怒りもしません。でもそうなら、理由は書かなくちゃならない。

でも、飼い猫さんの、「意見が断定的で否定的、プラス相手にわかるように書かれていない」ってのは、誤解されやすいという意味でも、悪い感想の典型じゃないですかね。否定的な意見だからこそ、意を尽くして、なおさら相手にわかりやすく書くべきでは。逆に、褒め言葉なんてほんの少しの方がよほどいい。同じ書き手同士なんだもん。

感想では何を書いても許される、と、じゃあそれを相手にどう書くか、の二つは、全く次元の異なる問題です。そこを混同しているのでは。

なんか、非常に悪いことをして、上から偉い人に怒られている気分で、どうもすみません、としか言いようないんですが。

あれ、これってもしかしたら、誰かさんが出した賞金を得ようとしてのことですか? 

でもたとえ、誰よりも読めたとしても、それを他人にわかるように記することができない、そういう能力がないならば、すなわち、それは読めていない、とほぼ同義語だと思うのですが。読めても他人に説明できなけりゃ、屑でしかない。そこをこのサイトでの数人はまるで理解していない。頭でいいアイディアが浮かんでも、それを書かなければ、はっきり言ってそれは……意味わかりますよね。

>死んだことを理解できない幽霊というのはよくあると思うのですが、死んだ時死んだと悟ったにも関わらず後になってそれを忘れているというのは、ちょっと有り得そうもないと思いますし。
言い方がちょっと悪くなってしまいますが、お話を展開させるのに都合の良い順に思い出しているだけ、というように感じられてしまいました。

ちなみに、これは香川さんの感想です。
言いたいのは、これに似たことなんでしょうかね。

ありがとうございます。

5150
5.102.13.172

毒親とは

特徴
1、押し付けがましい、余計なお世話、過干渉

「あなたのためを思って」という口癖が多く、「良い母」「理想の母親」を演じます。

→ サイトで頑張っている人のためを思って、みんなに一次予選通ってもらいたい一心で。まるで自己犠牲しているみたいに書く。



2、大げさで過度にダメ出しをする

 子供の言動に小さな落ち度を見つけると、まるで芸能リポーターや刑事事件粗探しをして、ネチネチと子供に「説教」や「ダメ出し」を執拗に繰り返します。

→ 5150の過去作ではすべて、ネチネチと粗探しをし、しかも、自分だけは知っている、他人はすぐに気がつなかい馬鹿だ。ごはんの男連中のダメさ加減さを、うじうじ。わからなければ馬鹿だ、とまで書くくせに、自分から指摘内容を開示することは、まずない。引っ張るだけ引っ張る。その間に、作者中傷しまくり。やりたい放題。他人の感想欄でも気にしないで、悪口を書く。えげつない。

普段の感想の内容、20%が作品に対しての指摘、60%が5150への悪口、残り20%はプライベートの知りたくもない、どうでもいいことを書き連ねている。

特に、5150に対しての、ストーカー行為には呆れます。しかも、嘘くさい大義名分があって、これをすぐに分からなくちゃ小説書いている意味がない、終始こんな感じ。世界平和の為と、わかりやすい大義を作って戦争をし続ける、どこかの国と全く同じ原理です。



3、世間体を気にする。親の理想を押し付ける。

毒親は自分は他人からどう思われているのかを、異常に気にするあまり、子供の気持ちを尊重した子育てではなく、親の基準による子育てをします。

→ 少しでも自分の意見を否定するようなコメントには、異常に過敏になる。横槍を少し入れられたと感じたなら、すぐに、伝言板で晒して攻撃に転ずる。


4、自分に対しても周囲に対しても、極端な言動をする

自分が気に入らない言動をする人、自分と違う考えをもつ人を「悪い人」だと極端に決めつけがちで、家族、職場、近所に対して文句が多く、孤立しがちです。

→ これは、もうそのまんま。完全孤立状態、完全無視状態、それでも自分の立場を見ようとはしない。この後に及んで、あの方を慕っている人がかなり多いというのは、5150にとっては信じ難い事実です。

毒親については、
「こころのこといろいろ相談
メンタル心理そらくも」
というサイトから、引用しました。


※※※

こういうことが、誰かの家庭で日常的に行われていて、しかも親側は全く自覚がゼロ、というのは、子供にとっては地獄そのものです。しかも傍から見ると理想的に見えなくもない。柔らかい月さんは、大学生の子供がうんぬんということをどこかで書いていたような。

ああ、恐ろしや、恐ろしや……。

この世で想像することが最も恐ろしいと思われることの一つです。

闇は深く、どこまでも。
一番濃い闇は家庭にあり。

5150
5.102.13.172

もんじゃさん

>面白い小説ですね、視点に成りきっている僕の語りが妙に客観的で、自分の内側をくどくど語りがちな一人称にはない味わいを感じました。

ここはね、視点としては据えた位置で固定しておき、話を語るということをやってみました。実験作ではありますが、合わないと徹底的に合わないような気がします。賛否両論で、意見はくっきり分かれると思います。ただ、いい意見というのは、この視点を取ったからということではなく、もっと総括的な意味でだと思いますが。視点に関してはたぶん、ダメだという意見の方が圧倒的に多いような気がします。これは作者側として見た感想ですもんね、読者側ではないので。

>文章のスタイルも好みでした。

もんじゃさんにそう言ってもらえて嬉しいです。

飼い猫ちゃりりん
123-48-118-167.area1b.commufa.jp

5150様
 御自身がそれで納得されているなら良いんじゃないですか。褒めている方もいることですし。飼い猫はトラブルが好きじゃないのでこれ以上はやめておきます。

5150
5.102.13.172

あそこはな、単純に、母親の腕と比べているんだよ。同じ段落内だし。言ってる意味はわかるが、読めていないのはそっちだ、アホ。よく読め。

5150
5.102.13.172

自説を気持ちよくぶっちゃけたい気持ちが強いから、誤読する。作品は二の次で、まず自分ありき。こりゃ、ダメだわ。見て損した。

5150
5.102.13.172

表での誰かさんは、最近での傾向として、5150の感想欄で故意に感想の流れを持っていきたいように、地雷みたいな感想を、タイミングよく入れる。

5150
5.102.13.172

バカな奴らの意見に耳を傾けすぎてはいけない。しょせん感想人の一人でしかない。それ以上では、決してない。自分が感じたことを曲げるなぞ、愚の骨頂なり。

5150
5.102.18.220

ララコさんへ

裏での投稿の仕方を知らないし、興味もないのでここに貼っておきます。

冒頭は、主人公の視点に違和感を持ってもらいたくて、普通の意味での説明文は差し入れませんでした。なので、簡潔に書いてはいますが、特殊な入りだと作者は思っています。

>父のことよりも沙也加の腕に気をとられた。母の腕と比べると逞しさはない。肌がきめ細かくて若々しい。僕は釘づけになる。

ここは、きっちり解説します。描写というか、三人の関係性を表したくて書いたものです。父の行方よりも沙也加の腕が気になるのは、当たり前ですが、恋人同士だからです。母の腕と比べると〜 の文は、二人の実年齢と経験による差を表したかった。つまり母と沙也加の力関係です。肌がきめ細かくて若々しい、は当然ながら、(母の肌と比べると)きめ細かくて若々しい、という意味で書きました。僕は釘づけになる、は主人公の沙也加の気持ちです。

>傍から見れば、まるで嫁と姑だ。そもそも僕は沙也加を彼女と呼ぶのさえ慣れていないというのに。告白して付き合い始めたのではなかったし、沙也加との仲はクラスメイトの誰にも知られないようにしていたくらいだ。

沙也加と母の関係がわからないかもしれないが、ここの文にくればわかるはずだと思って書きませんでした。関係性をすぐに明かさないというのは、映画ではよくある手法だと思います。ちょっと意地悪な入りだったかもしれませんが、作者の意図としてはそんなところです。

主人公の視線は極力客観的です。悟一くんは最初から幽霊の視線で見ていて、だから遠くで見ているように受け身だし、っていうふうに書いたつもりです。自分が幽霊だとは知っているが、幽霊だという自覚は薄くて、幽霊の身にはまだまだ慣れていない、っていう状況。意を唱える人が多いと思われますが。

なるべく癖のない簡素な文体にしたのは、こう見えてけっこう複雑な構造の物語だと思ったからです。

皺寄せとして、読者にとって主人公に感情移入できない作品となってしまいましたが。でも、ここも意図としては、作者の目線で事故とその顛末を追って欲しかった、と書くと、いささか言い訳のように聞こえるのでしょうか。ここが拙作の一番の弱点だと作者は思っています。

>あーだから、上手くなってますよー、っていう評価なる。あの糞駄文にたいしてな!

この箇所に関しては、香川さんの感想に対して、と仮定した上で答えます。まず、香川さんは、作者の「ミステリー短編として書いた」という意図を踏まえての感想でした。自分はそう解釈してます。作者が一番力を入れた箇所だ、という意味でああいうふうに書きました。そこを汲んだ上での感想であり、5150が見る限りは、ミステリー短編として拙作を読んで、それに対しての感想を頂けたのは、香川さん一人だけ、だったと解釈しています。あえて書くまでもないのですが、それは必ずしも他の方の感想が有意義ではない、という意味では決してありません、当たり前ですが。

「ミステリー」ってジャンルはかなり特殊だと思っていて、だからこそ、狙い欄にもあえてそう書いたのです。これを一般小説としては読んで欲しくない、と作者は思っていましたので。ララコさんはミステリー小説には興味なさそうですもんね。そんな感じがします。まあ、どうでもいいですが。

もちろん、ミステリーだって立派な小説なわけです。だからといって断定的に、上から、描写、描写と書くのは、5150にとったら、あまり有益な感想だとは残念ながら思えませんでした。まあ、ララコさんは裏の人なので、裏で盛り上がるように、わざとああして書いているのだと思いますけど。話題作りの一つとして。表では、またブロンコさんを見かけなくなったので、その埋め尽くしをしなくてはいけないだろうし。おつかれさまです。

他の方の、いわゆる名無しの権平さんたちには、残念ながら耳を傾ける気は全くありません。偉そうにと言われようとも、裏での、名前のない方の書いたことは、そもそも意見ですらない、と思っていますので。申し訳ないですが、正直な気持ちです。

どうも、主人公が幽霊だという設定がそもそもまずいと思っている方が多いようですね。5150は、別に失敗しても、設定がまずくても、むしろ、この特殊状況で、ミステリー小説を書く、ということだけに意識を向けて書いていたので、幽霊の設定云々言われても、あまりピンとこないのです。作者なもので、すみません。拙作は、別にお金を頂いて読んでもらうものではありません。ただのど素人が書いたものにしかすぎません。そこは、思いっきり開き直ります。言い方を変えると、批判が怖くて冒険するのを止めるよりか、批判されてもいいからやりたいことをやる方を、5150は取ります、ということです。

この感想に関しても、またあいつは偉そうにと外野は思っているはずですが、それを怖がって黙っているよりか、これでもかと批判されても本音を書くことを好みます。何書いても批判されるのなら、自分の本音くらいは書きたいですので、ということです。リアル生活でなかなか本音がきっぱり言えないので、せめてネットでは、という気持ちです。

ちなみに香川さんの感想については、褒め過ぎです。でも、後半は、作者の意図を読んだ上での感想であることがよくわかるので、一番有意義な感想ではありましたね。特に、執筆を日常生活の一部に当てていると思われる方ですし、作者目線で読んでくださるので、本当に感謝しているし、細かいところを作者目線でガンガン指摘されると、落ち込むというよりも、逆に気持ちいいです。それは単に上から批評されているのじゃなく、やはり<作者としての視点が感想文にある>から、です。

あれはダメな作品だ、なってねえ、というのは批評でもなんでもないです。こんなことは誰でもいくらでも書けます。批判するなら、きちんと理由をわかるように書かないといけないと思うのです。他人が納得できるような書き方で書いて、きちんと作品を正当に批判できる人って、案外少ないように思われます。拙作の設定のまずさについては、けっこうみんなあやふやにしか書いてありませんもんね。

そういう意味では、5150はあまりブロンコさんの感想を有意義だと思っていない一人です。頭のいい人ほど、他人にわかりやすい言葉で書ける、はずですので。読める力があるのは認めますが、それとは別のことであるような気がします。

本人によるストレス発散っぽい返答になってしまいました。これで失礼します。

香川
133.106.53.13

たまたま自分の名前が出てるのを見つけたので、少しコメントを。

私もたまに5ちゃんねるとか見たりもするんですが、今回自分のことが書いてあったとは思ってなかったのでびっくりしました…。そうか…。

たぶん、私の感想を通しでいくつか読んだことのある方はお気づきだと思うんですが、基本的には、前半は長所と思うところについて書いて、後半で改善点と感じたところを指摘する、という風に書いています。
どちらもたくさん書くようにしているので、感想が長文になってしまうことが多く、むしろ書き手の方には邪魔になってしまっているケースもある気がするので、少し抑えたいなとは思っていますが、なかなかできず、でして…。
でも、思っていないことは書きませんから、作者さんが褒め過ぎと捉えていても、少なくとも私は前半に書いたようなことには好感を抱いています。
褒めに関する取捨選択も、もちろん必要ですし、それを行うのは書き手の方なので、違うなと思われたらバサバサ削って頂いた方が良いと思いますけど。

作者さんへのお上手になられてるって言う感想は、当たり前ですけど以前に読ませて頂いた作品との比較の話です。
その以前の作品は、(当時の感想欄にも書きましたが)三人称の割に主語の省略がかなり多く、動作主が分かりづらいところが多々あり、私には読みにくかったんです。
あと、沈黙の箇所を「……」という表記にしていたり、何気ない会話がかなり説明調だったりして、違和感が多かったというのもあります。
でも、今回の作品は動作主が分からず立ち止まることはなかったし、「……」という箇所もほとんどなかったです。1箇所あったと思いますが、それだけならそう気になりませんでした。
会話に関しては、説明調だなと思う箇所、実は少なくはなかったのですが、以前の作品との違いは説明調であってもそこまで不自然でない展開の上での説明調、かなと思いました。
何気ない会話が説明調になっている、と言うよりは、発言者が実際に何かを説明している場面が多いというか。
ただ、これに関してはジャンル的な部分があってのことのような気もしますので、日常を描く際は、説明調の会話にならないように注意することは必要だと思います。

あと、今回の作者さんのコメントを見て少し驚いたのですが、冒頭から幽霊の自覚はあるんですね。
ごめんなさい、ちょっと私にはそういう風には読めませんでした。
幽霊であることを隠すミスリード的展開で、主人公の記憶があやふやで、実際は違うのに自分が犯人ではないかと疑っている、となると、幽霊であることも分かっていないように感じられると思うんですよね…。
自覚がないんだ、という想像が空白を埋めてしまう気がします。
どうするのがいいんでしょうね、自覚ありを匂わせる箇所があればそうはならないと思いますが、ミスリードしながら一方で幽霊とわかっていると匂わせるのはなかなか難しいですし…。
もうちょっと、こう、謎のひとつとして「今自分は母やさやかに話しかけられない」ということを強調しておくと、幽霊だと明かされた時に「なるほど」となるのでは…とも思いますが、ちょっと難しいかもしれないですね…。

あとは、この件とは関係ないことになってしまいますが、少しだけ。
ここの利用者の方のおひとりを毒親になぞらえていろいろ書かれていますが、あれは流石によくないと思います。
私は、ここでの他人のいざこざについては、あまり干渉しないでおこうと思うたちですし、勝手にやっててくださいって思っていますが、それでも相手のプライベートなところに踏み込んで無根拠な中傷をするのは行き過ぎなので…。
相手の方の肩を持つ気は一切ないですけど、ヒートアップされると度を超えた書き込みをしてしまう癖は、直された方がよいと思います。
今回の件に関して言えば、毒親との比較のを見て何か思うのは相手の方だけではないと思いますし。
私も小さな子どもがいますし、お子さんお持ちの方は少なくないと思いますから。

5150
5.102.21.142

香川さんへ

>私もたまに5ちゃんねるとか見たりもするんですが、今回自分のことが書いてあったとは思ってなかったのでびっくりしました…。そうか…。

5チャンはあまり見ないようにしているのですが、まあ作品の内容に触れている人がいるので、ということで返信を書きました。普段はしないのですけど。返信を書いて、自分でよく理解するという意味合いにおいて、です。

返信について、嫌に思われた箇所があるかと思いますが、悪意はありません。正直に書いたつもりです。気に障ったところはお詫びします。

>たぶん、私の感想を通しでいくつか読んだことのある方はお気づきだと思うんですが、基本的には、前半は長所と思うところについて書いて、後半で改善点と感じたところを指摘する、という風に書いています。

よくわかります。

>褒めに関する取捨選択も、もちろん必要ですし、それを行うのは書き手の方なので、違うなと思われたらバサバサ削って頂いた方が良いと思いますけど。

感想は基本的に、作者の受け方次第だと思っています。香川さんの前半部に関しては、受け付けないという意味ではなく、こちらでじっくり読んで吟味して、たくさん考えてから、そのままにしておきます。褒められたというより、認めてもらえた、と思っています。そういう意味で、とても嬉しかったです。ですが、やっぱり前を見ていたいので、そこで立ち止まらずに、という意味合いで、あういうふうに書いています。香川さんの感想にケチをつけるつもりは、一ミリもありません。よきも悪きも含めて自分の思ったことを素直に書くことは、このサイトにいると難しくなってくるので、好感度という意味でも非常に貴重だと思われます。どうか、雰囲気に呑まれることのないように。他の方への感想をこのスタンスで書かれることは、非常に有意義だと思われます。特に、書き手にとってはなおさらです。

文章の指摘については、よくわかります。前回「電車に乗れない」での、文章の指摘はすべて覚えてますので。自分は、作品ごとにかなりスタイルが変わるし、よって文章も都度変わっているはずなので、よくわかります。

今作の会話が説明調なのは、会話の見直しをあまりしてなかったのと、やっぱり筋を追うのにやっきになっていたわけで、そうするとどうしても説明してしまうんですよね。長さがあれば薄めることができますが、あまり長く書きたくはなかったもので。ある部分は、わざとしています。いけないと思いつつ、その方が簡単ですので。あと、ミステリーだということもありますし。

>あと、今回の作者さんのコメントを見て少し驚いたのですが、冒頭から幽霊の自覚はあるんですね。ごめんなさい、ちょっと私にはそういう風には読めませんでした。

ここはね、書き方の問題だと思います。こちらの筆力の問題ではないか、と。実力不足です。作為が出過ぎたものか、と。ただ、当初はそこまで問題になるものでもないという程度の意識でしかなかったので、このあたりは、もっともっと考察が必要になると思います。

そういう意味で、やっぱり作者の意図が出すぎた駄作だという評価に変わりはない、と思います。お恥ずかしいながら、技術的には一杯いっぱいという感じで、お手上げです。リライトすれば若干よくなりそうですが、そこまで拙作に愛着があるわけではないので。

>ここの利用者の方のおひとりを毒親になぞらえていろいろ書かれていますが、あれは流石によくないと思います。
私は、ここでの他人のいざこざについては、あまり干渉しないでおこうと思うたちですし、勝手にやっててくださいって思っていますが、それでも相手のプライベートなところに踏み込んで無根拠な中傷をするのは行き過ぎなので…。

ここに関しては、ノーコメントにさせていただきます。ただ、忠告はありがたく受け止めさせてもらいます。

わざわざ返信ありがとうございました。執筆頑張ってください。よければたまに投稿してください。読みに行きますので。ありがとうございました。

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