作家でごはん!鍛練場
森嶋

自己満足

 んでもって俺の意識がゆっくりと室内に満ちた闇の中にしずんでいく。
 闇の感触を意識であじわうと、粘ついた闇が身体にまとわりつくのもお構いなしに、俺の視界は鮮明になる、といっても闇の中に亡霊のように浮かんでるのはテーブルやイスといった家具だけだ。それらを視界でとらえると、何故だか俺のテンションが上がりまくって興奮して失禁しちゃいそうな俺には、やれやれ常にオムツが必要なのかもしれねぇな、って両手をひろげる仕草をしてみる俺は男の中の男だ。
 とつぜん風が吹いたかと思うと、オレンジ色の夕暮れがカーテンのすきまから雪崩のごとく流れ込み、室内をオレンジ色に染め上げて俺ちゃん涙しそうなほど感動する、ってのは嘘で実際は何の感情もわき起こらない。
 んでもってナイフを手にとると俺は立ち上がってポケットにその凶器をすべり込ませて、冷蔵庫を開けて牛乳を紙パックのまま口の中に流しこみ、口の端からあふれ出た白い液体が服の胸元にしみ込んでいく。
 んでもって最高に胸がおどる行為を想像しちゃって涎が垂れそうだし、魂がまた一段階、向上して俺の精神が一巻の終わりだと告げているのが嫌で嫌でたまらなくなっちまうんだ。
 んで半端じゃない刺激を感じながら生きるのが人生において正解だと俺は思うわけ。でも正解、不正解でひとくくりにした人生なんて何かつまんねぇじゃんね。
 だって俺なんて刺激を求めて求めてそれが手に入らなくて何だか萎えちゃうような人間だし、最初の一歩をふみ出そうとしても、恐れおののいて何にもできなくなっちゃうようなか弱い存在なんだから。
 ああああああああああああああああああああぁぁぁぁ! 
 んでもって脳の神経が痺れて俺に殺人をしろと命令してくるから、俺はそれにあらがうために静かに目を閉じてまぶたの裏側で爆発する惑星を目が痛くなるくらい強く見つめる。暗闇の中に見える色彩ゆたかな惑星が爆発して、破片をまき散らし、その一部が俺の意識につき刺さる様を思い描いてマジでいい気分で眠れそうだけど、まだ俺にはやること、いや出来ることがあるから、今ここで眠るわけにはいけないのよん。
 脳を覚醒させて柔らかな襞みたいなもんに、俺の意識が触れると優しい気持ちになれる。
 刺激的なエンターテイメントを脳で摂取すれば、俺はもっともっともっともっと美しい心になれるに違いないんだ、ってこの願いにも似た欲望のおかげでまだ俺の意識は存在しつづけていられるんだ。
 俺の魂が浄化されれば、純粋なあどけない子供の時の心に戻れるんだ、って分かって嬉しくなっちまう。
 魂は光を発する神聖な存在なんだって理解するが、次の瞬間にはもう腐敗臭をはなつ醜悪なものに変わり果ててしまう。素早いうごきで魂は胸の内側であばれてるから、俺はそれを鎮静化させるために自分の魂にやさしく接する。
 んでもって居酒屋でよた話をして俺ちゃん有頂天になって喋りまくりで、相手に嫌なを思いをさせてそれをオカズに生ビールを一杯ひっかける。
 んでもって最高な刺激を欲してる俺は、闇に親近感をおぼえて、黒い粘液のような暗闇に満ちた空間に意識を投じる。深海のような暗闇には異形とも奇形ともいえる深海魚が高速で泳いでいる映像が頭に浮かぶものの、俺はその妄想を打ち消すために自分の頬を叩いた。痛みの走った頬は赤くなるほど激しく叩いてしまった。鏡を見ると頬は赤くなってるし、それは猿の尻の色にも似ていると思って、笑い転げる、というのは嘘で、実際には薄く微笑んだだけだ。その微笑は真夏のひまわりっていうチンケな表現が似合うほどに、我ながら美しく温かな笑顔だった。
 んでもっていきなり腹痛がしてトイレに駆け込み、ズボンとパンツを下げてひんやりとした便座に座ると、思いっきり下痢便をはなった。快音が鳴りひびき、気持ちよくなるほどウンコちゃんが勢いよく出るから俺はご機嫌になって鼻歌をうたっちゃう。トイレットペーパーで尻の穴を拭くと肛門にちょっとした刺激が走り、またそれが快感でウンチ漏れちゃうほどの感覚が肛門付近を支配する。んでもって何だか尻を拭くのが面倒になってきたから、そのままズボンを穿いてパンツがウンチで濡れるにも関わらず俺はトイレを出る。
 んで最高な人生を送ってるっていう自覚はあるし、俺は誰よりも恵まれた環境に身を置いてるし、誰からも優しくされるし、ちょっと僕ちゃん愛され過ぎてるのかもしれないんだもん。というのは冗談で俺はいつも過酷な状況に身を置いて、見えないなにかに怯えながら暮らしてる、っていうビビりっぷりが僕ちゃんを切ない気持ちにさせるんだ。だからすべてを破壊するために拳銃を持って壁にためし撃ちをしてみる。破裂音がしたかと思うと次の瞬間には壁に銃弾がめり込んでいるのを知覚した。そう視界で知覚したあとは、硝煙の臭いが俺の鼻腔をつらぬいて鼻が痛くなっちゃうくらいで、その臭いは鼻を通過して肺にながれ込む。ちょっと野性味の強いタバコを吸ってるような気分になっちまう。
 太陽が傾いているのをまた知覚し、胸が躍るような感覚がして、俺はもう前例がないほど強烈な快感を摂取するに人間になりたいんだ。
 最高の娯楽とは何だろうと考えてみると、真っ先に頭に浮かんだのは、ウイスキーやタバコや映画やロックなどの自然ドラッグや電子ドラッグだ。生きるためにはロックと酒の組み合わせは必要不可欠であり、タバコで小休憩して、また酒を飲むっていう行動をくり返す俺は快感に支配された獣じみた人間だ。
 タバコをくわえて颯爽とライターを取りだすと、先端に火をともして、真っ白な煙を吸引する。脳にまで煙が行きとどきそうになる錯覚がして、肺の粘膜から血液に溶けこんだニコチンが全身にまで、いや脳にまで回るから錯覚ではなかったんだ、と思い至る。錯覚なんてしょぼい神が俺たち人間に認識のズレを与えるためにする行為だから、神に牙を向けてかみ殺してやるって怨念にも似た気持ちを抱く。怨念は渦を巻きながら雲をつらぬいてその奥にある太陽につき刺さって粉々に砕き、くだけ散った破片は暴力的な光を放ちながら飛び散る。凄まじい熱量を持った太陽の破片が脳につき刺さって、脳がめちゃくちゃ熱くなる錯覚がして、何だかそれが気持ちよくて、もっともっともっと破片を脳にさし込んでほしいと俺は望むんだ。んで美しくキラめく破片の一部が俺の心臓を刺しつらぬく感覚がして心臓が痛くなって、でもこれは現実に起きてることじゃなくて、ただの妄想だって気づいて安心しちゃう。
 俺はまだ生き続けていられるんだ、って思って嬉しくなっちまって、喜びの感情が胸のうちがわで爆発してる。悲しみはなく強烈な喜びの感情だけが胸の内を支配していて、顔に手を触れると喜びに顔がほころんでいるのが分かって、宇宙的な未来がぶっ壊されればいいのにって思っちゃってる俺は脳の神経が奇形だから、物事をまともに考えられなくなる。
 んで殺人を行いたいという欲望に終止符を打つべきであり、ここらへんで精神異常者からまともな思考をもった一人の人間に立ち返ろうと思うのに、俺は手はまだ人を殺したくてうずいでいるってのを感じながら飲む酒の味はマジでめちゃくちゃ美味い。琥珀色の液体をノドに流しこむと皮膚に熱が広がってノドがちょっとだけ痛くなるし、でも痛くなってもまだまだ飲んでいたいと思ってるんだ。ウイスキーはなんて神々しくて優しくて刺激的な飲み物だろうって思っちゃうから、俺の獣じみた欲望を満足させるため大量に飲んじゃう。
 泥酔した状態でThe Smithsを聴くと繊細なギターの音色と個性的なボーカルが絡んだ音が俺の心を癒してくれる。んでもって俺は繊細で力強く野性味のあるウイスキーの味を飲み込まないで口の中でとどめて十分に味わってる。ここでタバコちゃんの登場、わーパチパチ、拍手拍手って実際に拍手してみるとこれが何だか楽しくてもう堪らない気分でタバコを吸えそうだ。ウイスキーに合うタバコといったらアメリカンスピリットに違いねぇって思ってる俺は色々なタバコを吸って最終的にアメスピに行き着いたんだ。ラッキーストライクもめちゃくちゃ美味いけど、無添加で他のタバコよりタバコ葉を多く使用してるアメスピは燃焼時間が長くて俺のお気に入りってわけ。いやラッキーストライクだけじゃなくてハイライトやロングピースも美味いね。でもメンソールはあんま美味くなくて、俺はどっちかってぇとレギュラーのタバコを愛してるんだ。うん、結局メンソールは不味いという結論に落ち着いた俺は個人差なんて考えてねぇ性根の腐ったクズ人間だ。
 俺ちゃん一服すると清々しい気分になって晴れやかな笑みを浮かべて、その笑みはこの世の何よりも純粋なものだって錯覚しちまう。それくらいタバコによるニコチンの効果で脳からでるドーパミンは素晴らしいもので、何物にも代えがたいものだ。
 代えがたいといえばウイスキーや俺の大好きな音楽もなによりも大切で、他じゃ代用できないかけがえのないものなんだ。ウイスキーを飲んで泥酔してるところに聴く音楽はマジで刺激的で、射精しちまいそうなほどの快感を俺にくれるんだ。
 んでもってロックのやかましく激しい音が俺の鼓膜を打つから、恍惚とした気分になって白目剥いちまう。
 俺の意識は柔らかそうで温かな日光に照らされると優しい気持ちになれるんだ。
 美しい艶やかで滑らかな襞をくいちぎると、血液があふれ出て口の中に錆の味が広がっていく。襞は扇状に広がっていて、それを見つめてると涎がでるほど美味そうな見た目をしてがるって気づいちゃうの。
 んで刺激的な人生を謳歌したいから、またタバコを取りだして口に咥えて火を点ける。大量の白い煙が肺にながれ込んでニコチンが脳にまで回り、ニコチンの作用によってドーパミンとセロトニンが発生する。快感物質であるドーパミンと鎮静作用のあるセロトニンが両方、同時にでるとは一体どういうことなんだろうと俺は疑問に思っちゃう。でも快感を感じながらも落ち着けるっていう結論に行きついて、ニコチンのおかげで俺は興奮しつつも冷静でいられるんだ。
 そこにウイスキーが入れば俺はもうこれ以上ないくらいの刺激を感じて脳がとろけそうになり、全身がふるえて気持ちよくなっちゃって、また新たな快感を摂取したくなるんだ。永遠に快感を摂取して生きていたいという俺の願いは叶えられるんだろうか、叶えられるないんだろうか、どっちなのか分からねぇ。でも心躍るエンターテイメントが俺を待ち受けているはずだから、そのおかげで楽しみながら生きていられるのかもしれねぇ。楽しんで生きるのは最高の人生じゃね、って思って、でもいつもがいつも楽しめるわけじゃないよなって思い至る。だって人生には辛い出来事が多く含まれてんだから、それに耐えないと神のご褒美は与えられねぇんじゃねぇの? 
 俺の思考が加速してとても凄まじい速度で物事を考えらるようになる。つまり頭の回転がとても速くなるんだ。
 俺はまだ生きていたいんだっ、死ぬのなんか嫌なんだ、って今はそう考えられるけど、過去には強い自殺願望があったんだ。人生に絶望すると人は死にたくなるんだって僕ちゃん学習しちゃった。絶望は恐ろしい存在だ。生きたいっていう気持ちを根こそぎ奪ってしまうんだ。俺は生きたいっていう願望を強く感じられるようになったのは、死にたいって気持ちが消えた後だった。ああ、あの頃はとても辛かったんだよママ、って頭の中で考えてる。それに比べて今は楽なもんだね、っていうか生きるのってこんなに楽しかったんだって気づいて、俺はもう刺激を求めながら生きるっていう行為をしつづけてる。 ブレーキがぶっ壊れた俺の思考が極限にまで尖り、なにか曖昧なものを刺しつらぬき、そのおかげで俺の意識はめちゃくちゃ鮮明になる。クリアな意識で見る景色はとても美しく繊細な映像美なんだ。どこかの観光地で見る景色じゃなくて、何気ない日常の中の景色なのに、それは半端じゃなく美しく俺の目に映る。涙がでそうなほど優しげで儚げで麗しい景色が俺の視界に飛びこんできて、眼球がちょっとばっかし痛くなるほどその映像を見つめるんだ。目が痛くなほど美しい景色とは一体なんなんだ、という疑問が頭をもたげて俺の意識に近づいてくるから、俺はそれに抵抗せずに受け入れる体勢になっちゃうの。ひどく不安な予感が俺の心をさいなむから、俺の心を清らかにするために行わなけりゃいけない行動はさぁ問題です、なんでしょう? って自分で自分に問いかけてみても答えは欠片ほども見つからねぇ。
 もう一服して心を落ちつかせてから物事を考えりゃいいかって楽観的な一面ももってる僕ちゃんはタバコを愛してるんだ。女や子供よりもタバコちゃんが大好きな俺はまたまたタバコを一本とりだすと口に咥えて火をともし、ゆっくりと煙の味をあじわう。何よりも落ちつける時間が一服という至福の一時なんだ。
 んでボウモアっていう潮の香がするウイスキーをひとくち飲むと意識がぶっ飛びそうになるほど美味いでやんの。あまりにも複雑で繊細なその味は俺の脳の神経を甘くとろけさせるんだ。これほど美味いウイスキーは他に存在しないんじゃないのか、って錯覚しそうになるほどこのウイスキーの味は神がかってる、とこの瞬間は思っていた。ただこの瞬間は思ってたってだけで、永遠に一番うまいウイスキーと感じるわけじゃなく、ラガヴーリンなどの他の酒を発見しちゃった俺は意識がそちらの方へ向くことになる。

自己満足

執筆の狙い

作者 森嶋
om126167118015.29.openmobile.ne.jp

その名の通り、自己満足小説です。いや、小説になっていないかもしれません。自分を慰めるために書きました。途中まででも読まれた方にでも感想いただけると嬉しいです。

コメント

偏差値45
KD106154139163.au-net.ne.jp

>その名の通り、自己満足小説です。

おっしゃる通りだと思います。
とはいえ、この種の文章を書きたくなることは共感しますね。

>いや、小説になっていないかもしれません。自分を慰めるために書きました。途中まででも読まれた方にでも感想いただけると嬉しいです。

半分まで読んで、あとは斜め読みですね。
主人公に魅力があるとは言えません。

さて、感想です。
終始、俺は「〇〇である」「〇〇したい」「〇〇が好きだ」
そんなメッセージしかないので、「それがどうした?」という感想しかない。
ストーリー性があるといいですね。または教養のある内容ですね。
そういうものが欲しいところです。
現状だと読むだけ時間の無駄としか思えないですね。もちろん、個人的にです。

森嶋
om126167118015.29.openmobile.ne.jp

偏差値45さん

主人公に魅力ないですか、残念です。

次はストーリー性のある作品か、あるいは教養のあるを書いてみたいです。

でも僕はいま絶賛スランプ中でして、このような駄文しか書けない状態なんです。

森嶋
om126167118015.29.openmobile.ne.jp

作品読まれてない方でも良いんで、自分はスランプをこうやって脱した、とか何年スランプが続いたとか教えてほしいです。

ぷーでる
pl49097.ag2525.nttpc.ne.jp

小説ではなく、シュールな、ポエムでした。

夜の雨
ai195000.d.west.v6connect.net

「自己満足」読みました。

なにやらふざけた書き方をしていますね。
「んでもって」とかが文章の頭に大量にあります。
「のよん。」「というのは嘘で、」「んで」「んだもん。というのは冗談で」「思っちゃってる」「俺は疑問に思っちゃう。」
とかが、主人公の「ふざっけぷり」を証明しているようです。
これらのふざけた言葉の羅列を抜くと、御作の雰囲気はまた、違った物になります。
または別の言葉に置き換えて、書くと御作の本質が見えてくるのではないかと思いますが。
現状では酔っぱらいが「うだをまきながら」書いている様子です。
>とりとめのないことをしつこく言う。「酔って―・く」<

The SmithsはYou Tubeで視聴してきました。
なかなかよいですねボーカルのモリッシーなんか、かなりだと思いました。

御作に戻ると、これって本当にウィスキーを飲み、タバコの煙を肺に入れながらとぼけた頭で書いたのじゃありませんか。耳からはThe Smithsのボーカルをいれながら。
もしかしたらYou TubeでThe Smithsを視聴しながら。
80年代はいいよなぁ、よかったとか、思いながら。
ながら。ながら。ながら。という感じです。

小説ではありませんでしたが、雰囲気というか世界観はありました。

以上です。

森嶋
om126166239100.28.openmobile.ne.jp

ぷーでるさん

小説ではなくポエムですか。
次は小説といえる作品を書きたいですが何せスランプなもので……

森嶋
om126166239100.28.openmobile.ne.jp

夜の雨さん

ふざけた書き方をしてるのは完全に僕の悪ふざけです。

「んでもって」とか「のよん」というのは手癖みたいなものですかね。

ふざけた言葉の羅列を抜いてしまうと個性のない味気ない文体になりませんかね?
別の言葉に置きかけるというのは今の僕の力量では難しいかかもしれまん。

酔っぱらいが「うだをまきながら」書いている、というのは適切な指摘だと思います。

The Smithsは特に歌詞がいいですよ。
『もっと他に良い世界があるはずなんだ』
『こんなについてない人生じゃ僕みたいな善人も悪人になってしまう』
『どこにも行き場がないんだ』
とか、かなり慰められます。

実はこれを書いてる時、ウイスキーを飲んでいました。タバコは吸ってませんでしたが、ワイルドターキーの八年というアルコール度数50%の強烈な酒を飲んで酔っ払いながら書いてました。

世界観はあったとのこと嬉しく感じます。

ありがとうございました。

森島
om126166239100.28.openmobile.ne.jp

誰かスランプの脱出の仕方を教えてくれーー

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