作家でごはん!鍛練場
青木 航

坂東の風 第四十七話~第五十四話

 【第四十七話 愁い】

 摂関家の者は、一世源氏どころか、帝(みかど)までも陥れる。それは、この時が初めてと言う訳では無い。実質、藤原王朝なのだから、邪魔な者は帝であろうと廃除するのだ。

 最初に兼通(かねみち)に負けてから実に十四年。負け続けた兼家は、遂に最高権力を手にした。しかも、帝の外祖父と言う、摂関としての最強の条件を備えてである。

 花山(かざん)帝の在位は、僅か二年足らずで終った。一条天皇(元・懐仁(やすひと)親王)は七歳であるから、兼家は摂政に就任することになる。

 権中納言・藤原義懐(よしちか)が事態を知った時には、既に帝は元慶寺に於いて出家を済ませた後であり、義懐も側近の左衛門権佐兼権左中弁・藤原惟成(これしげ)と共に花山帝の後を追うように元慶寺に於いて出家した。
 更に関白・藤原頼忠も摂関の地位を失うことになり、事実上失脚した。

    ~~~~~~~~~~

 朝廷での権力争いの話が先走ってしまったが、この辺で千方の話に戻ろう。

 時は、まだ円融帝の治世であった天元五年(九百八十二年)に遡る。

 千方は草原(かやはら)に戻った。身分は散位(さんい)と言うことになる。
 散位は散官とも言い、位階のみ有るが官職に着いていない者のことを言う。公卿らの子弟が蔭位(おんい)に因り多くの官職を占める為官職が不足し、それで溢れた者も居るが、散位の大半は退職者である。

 在京の五位以上の散位は散位寮に常勤することになっているが、千方は、帰郷を願い出て許された。地方在住者は現地の国衙(こくが)に分番で出仕することになる。いわば無役の嘱託である。

 千方の日常は、武蔵の草原(かやはら)に生活の拠点を置き、適時、下野の小山に通い、時に武蔵の国衙にも顔を出すことになる。無役の身をのんびりと楽しむ訳にも行かないのだ。
 松寿丸は数え六歳になる。活発な子だ。数え年は、生まれた時を一歳とし、新年になると全員一歳年を重ねると言う数え方である。松寿丸は年の瀬の生まれであるから、年が明けると直ぐに二歳と言うことになる。今の年齢の数え方をすれば、まだ四歳である。物心付いた後、千方とは初対面になる。

 千方が草原の舘に戻った時、侑菜に連れられて迎えに出て来た。母の手に掴まって陰に隠れるような童では無かった。一歩前に踏み出して、まじまじと父の顔を見ている。
「父上ですよ。いつもお話してあげている通りの方でしょ。ご挨拶なさい」
と侑菜が促す。
「チチウエ?」
「そうだ。父じゃ。松寿大きく成ったのう」
 そう言って千方は松寿丸を抱き上げた。
「お帰りなさいませ。お待ち申し上げておりました」
 侑菜が框の手前に両手を突き、深く頭を下げる。その後ろには、小山武規の妻・雛が控えている。
 京を発つ前、侑菜は、都で雇い入れた女達の中で、坂東に下ることを喜ばない者を募り暇を出した。都で雇われた女達の殆どの女がそれに応じた。そして、草原では数人の女を新たに雇い入れていた。

 女達の雇い入れや解雇の権限は侑菜に有る。そんな訳で、竹丸の娘に付いても、千方は文で侑菜に伝え、侑菜の了承を得た上で、先に坂東に送っている。
 名を篠女(しのめ)と言う。今は草原の舘で下働きをしているが、侑菜は、教育した上で侍女に取り立てようと思っている。

「良う留守を守ってくれ、松寿も逞しく育ててくれた。礼を言う」
 千方は居室に入り松寿丸を膝に乗せている。
「いえ、大したことも出来ませんでした。それよりも、母上にも豊地殿にも良くして頂き、草原での暮らし、何とも楽しゅう御座いました」
「そう言ってくれて安堵した。早速、母上にご挨拶せねばならんな」
 松寿丸を膝から降ろすと、松寿丸は、走って母の膝に乗った。
「畑に出ていらっしゃいます」
「そうか、母上らしいな」
「いつも顔を合わせていると、ついつい言いたいことも出て参りますでしょう。晴れていれば田や畑に出られるのは、麿に対するお気遣いではないでしょうか」
「考え過ぎだ。元々そう言う方じゃ、母上は」

 夕刻近くに露女(つゆめ)が畑から上がって来た。侍女や雑色、それに奴婢達まで一緒である。その中に篠女も居る。
「殿様がお戻りで御座います」
 舘に残っていた侍女が露女に告げる。
「そうかえ。早かったの」
 そこへ侑菜と松寿丸を伴って千方が表れた。
「母上、只今立ち戻りまして御座います」
「変わらず、健やかそうで何よりです」
「母上もご健勝そうで安心致しました」
「幸い、どこと言って悪い所も有りません」
「では、後程」

 露女が着替えを済ませると、侍女が迎えに来た。千方がひとりで露女の居室に赴く。
「どうですか。散位と成って都落ちした気分は?」
「仕方有りません。ま、暫くのんびりしようかと」
「暫くのんびりと? 呑気なものですね。これから、どんどん状況が厳しくなる可能性が有るとは思わないのですか?」
「じたばたしても仕方有りません。成るようにしか成らないでしょう」
「やはり、そなたは甘い。麿の責任です。そなたの父上も爺様も、事の大きさは違いますが、いつもぎりぎりの処で生き残りを掛けて、考えて、考えて、考え抜いていました。そなたには、その緊張感が有りません」
「これは畏れ入ります。早速のお叱りですか」
「今は独り身では無いし、何よりも、いずれ下野藤原家を背負わねばならぬ立場に立たされていると言うことをお忘れなさいますな。
 そなたの代で下野藤原が滅びるようなことに成ったら、麿は亡き大殿に合わせる顔が有りません」
「そのようなことには致しません」
「そうですか。その言葉信じましょう」

    ~~~~~~~~~~

「参った。母上に早速のお叱りを受けた」
 自分の居室に戻るなり、侑菜にそう愚痴た。
「まあ、左様ですか? 麿は母上にお叱りを受けたことは殆ど御座いませんが」 
 侑菜がしらっとそう言った。
「麿は調子者と思われているからな」
「きっと、母上様から見れば、いくつに成っても童のままなので御座いましょう」
「相当陳ねた童じゃな」
「ほんに」
 侑菜は笑った。
「うん? やはり相当陳ねているのか、麿は。そのようなことは無いと言ってくれると思ったがな」
 千方が童の頃のように拗ねる。
「甘う御座います」
 侑菜が言い切った。
「そうか。甘いか」
「はい」
 侑菜が又笑う。千方も笑ったが、直ぐ真顔に変わる。
「添うた時に申したと思うが、これから苦労を掛けることになる。済まぬな」
「覚悟しております」
 侑菜も真顔で答えた。

    ~~~~~~~~~~

 三日ほどして千方の姿は下野(しもつけ)の小山(おやま)に在った。
「都の情勢はいかがですか」
 文脩(ふみなが)が千方に尋ねている。
「麿も陸奥におったから詳しい事は分からん」
「この先、兼家様が実権を握る可能性は有りましょうか?」
 兼家はこの四年前に右大臣に昇り、三年前には正二位に昇叙している。 
「東宮(師貞(もろさだ)親王)が大納言・為光様の娘御へのご執心並々ならぬと聞く。今上帝の後、師貞親王様が即位されても、兼家様の時代とはなるまい」
「次に実権を握るのは、大納言・為光様と言うことでしょうか」
「分からぬ。入内して男子が生まれるかどうかにも寄る。しかし、いずれにしても摂関家の中の争い。さして興味は無い」
「下野藤原の将来を考えるならば、先を読むことも必要ではないでしょうか」
「先を読んでどうする? まさか、摂関家の誰かに仕えるつもりではあるまいな」
「いけませぬか? 世は既に摂関家のものです。問題はその中で誰が力を持つかと言うだけのことです」
 千方は文脩の顔をじっと見た。
「忘れた訳ではあるまいな。千晴兄上、そして主(あるじ)・高明様は誰に嵌められたかを」
「父上に申し上げても無駄と思い、何も申しませんでしたが、兄上なら聞く耳を持って頂けると思っておりました。いつ迄、過去に拘っていても仕方無いではありませんか。現実を見るべきです」
 千方は千常の言葉を思い出した。文脩には下野藤原を背負って行ける器量が有ると思うと進言した時、千常は『あ奴には兵(つわもの)の気概が無い』と切り捨てた。
『そう言うことか』と千方は思った。
「昔、『誰ぞの足許に平伏し、何もかも差し出すならば、命だけは永らえることが出来ようが、それはもはや男子(おのこ)では無い』と言われたことが有る。主とは、『この方ならば』と自ら思い選ぶもので、権力にひれ伏すようにして選ぶものでは無い」
「そう仰ったのは父上ですね。いかにも仰りそうなことです」
「間違ってはおらぬと麿は思っている」
「左様ですか。分かりました。兄上のお考えに従います」

 文脩はあっさりと引き下がった。だが、納得してのことで無いのは明らかだった。
 千常と文脩の考え方の違いは決定的だ。千方の立場は基本的に千常と同じだが、もし千方が当主を継ぐことになれば、文脩は、より強く自分の考えを主張して来るだろうと思えた。
 下野藤原の存続と繁栄を第一とする文脩の考え方も分からなくは無いが、摂関家に仕えることは出来ないし、したくも無い。だが、それを文脩に理解させることが、果たして出来るだろうかと思う。下手をすれば、家を二分するような事態にもなり兼ねない。何としても、それだけは避けなければならない。母の言う通り、今のうちに考え抜かなければならないことだと思った。

 十日ほど小山に滞在し、文脩や他の者達から、穀物の作柄や土豪達の動向などを聞き、自身でも歩き回り、顔見知りの者を尋ねて話し込んだりもした。
 千方としては昔となんら変わらないつもりで居るのだが、いきなり尋ねて来た千方を見て、土豪達は慌てふためく。散位とは言え、従五位上は下野守より位階が上なのだ。
「無役の身じゃ、気を使わんでくれ」
と言って見ても、余り効果は無い。ふらりとあちこち尋ねるのも、相手に気を使わせるとすれば考えものだなと千方は思った。

 田舎に住むには、位階など窮屈でしか無い。しかし、これが権威と言うものかと思うと、都に在った時の己は、がんじがらめの状態で、体制の中で生きていたのだと言うことに気付いた。今は、その衣だけが纏わり付いているような気がした。


 【第四十八 草原(かやはら)】

 草原(現・埼玉県加須市、羽生市一帯)はその名の通り、萱を始めとして、丈の高い草が生い茂る郷である。三つに別れた利根川の一番南の支流・会ノ川が郷中を流れ、水に恵まれた地ではあるのだが、それは一方で度々水害に晒される土地であることをも意味している。

 草原の一部は、赤城おろしと呼ばれる強い空っ風に寄って吹き寄せられた、現在の単位で幅千五百メートルにも及ぶ自然堤防の上に在るが、領域の多くは低湿地である。数多くの沼や中小河川が入り組み、水利にはこと欠かない反面、秋の嵐の季節には、氾濫が相次ぎ、せっかく実った畑の麦や穀類を全滅させたりもする。

 また、草原に限らず、この辺一帯は霜害の多い土地柄でもある。
 草原は私市(きさいち)氏の支族である草原氏が治めていたが、承平・天慶の乱以降版図を広げ、開墾地の一部(現・羽生市一帯)が千晴の私領となっていた。そこも含めて、今は多くが千方の私領となっており、草原氏が、千方の私領も含めて管理を任されている。草原氏は、千方誕生を期に私市氏から離れ、『家の子』として下野藤原氏の比護下に入ったのだ。

 九世紀頃から、律令制の崩壊が進み、この頃にはほぼ壊滅してしまっていた。区分田の不足、徴税権の丸投げ、国軍の廃止から治安が悪化し、自衛の為の富裕層の武装化。そして、荘園の拡大など繰り返し述べて来たことではあるが、その結果上から下まで、誰も彼もが私利私欲に走る社会と成ってしまっていた。公地公民も、もはや建前でしか無い。受領(ずりょう)も富裕層、土豪達も、半ば大っぴらに私領を持ち、私営田を経営している。

 土豪、富裕層が新田開発をすれば、受領との間でせめぎ合いが生まれる。受領は新田を見付ければ、租税を課そうとする。当然と言えば当然なのだが、法を守ると言う観点からすることでは無い。朝廷が把握していない分の増収は、そのまま己の懐へ入れることが出来るからだ。
 対する土豪や富裕層の多くは、防衛策として、受領より格上の公卿(くぎょう)などに私領を寄贈してしまう。寺社や公卿などの荘園としてしまえば、不入・不輸の権に寄って、受領・国司は徴税も立ち入りも出来無くなってしまう。
 寄進を受けた寺社や公卿の方は、寄進者である土豪、富裕層をそのまま『荘司』と言う管理者に任命し経営を任せる。
 そして、租税と比べればかなり安い私税を徴収する。手間も掛からず入って来るものだから、安くても旨味は十分有るのだ。損をするのは国である。荘園が増えるに連れ、国の税収は減って行く。肥えるのは公卿達、そして、僅かながら、地方の土豪、富裕層。税収が不足した朝廷はどうするかと言えば、目的税を作って別途徴税するか、内裏の修復、寺社の造営に際しては、その都度、成功(じょうごう)を募り、応じた者に位階を与える。
 何と言う社会だろうか。貴族らのみが栄え、庶民と国が疲弊して行く。

 華麗なる王朝絵巻の陰で、最下層の人々のみが、破れかけの雑巾のように絞り取られる。
 実際、餓死や栄養失調で死ぬ者も多く、雑草を食うなど当たり前のように行われていたと言う。今日我々が食する七草などの野草も、逆に毒茸や毒草も、必要に迫られた人々の人体実権の集積として言い伝えられて来たものなのかも知れない。

 千方とて、末端の支配層のひとりであることに変わりは無い。だが、この時代の共通意識として、餓死した者を見て哀れと思うことはあっても、己も搾取者の一人であるなどとは夢にも思わない。
 この時代に限らず、歴史上ほとんどの時代に於いて、身分とは生まれながらにして備わっているものなのだ。より上の身分に昇ろうとする者は有っても、身分制度そのものに疑問を抱くような者は少ない。奴卑の子として生まれた者は哀れであり、公卿の子として生まれた者は羨ましいと言うだけのことでしか無いのだ。

    ~~~~~~~~~~

 豊地が来ている。千方が草原に戻ってから何度目かの訪問である。

 昨年の嵐で多くの田が冠水し、多くの稲が薙ぎ倒された。国府に納める米が足りない。減免の申請をしても返事が返って来ない。備蓄分を取り崩してもまだ足りない。そんな相談だった。
「備蓄を取り崩してしまいましたので、何とか凌いだとしても、来年が苦しくなります。もし、今年もまた嵐でやられでもしたら、それこそ打つ手が無くなります」 
「そうか。その時には、我が家の蔵も開こう。それで何とかなるだろう」
「それでは、殿やご隠居の召し上がる分が……」
「下野の山中におった頃は、稗や粟を食っておった。そうなった時に、我等だけ米を食っている訳にも行くまい。申し訳無いが、母上にもその時は、ご辛抱頂く。強いお方じゃ。そんなことで不服は仰るまいよ」 
「確かに姉上なら」
「しかし、今後のことも考えねばならぬな。
全ての天災を防ぐことは出来ぬが、せめて中小の河川が溢れぬように整備せねばならぬ。底に溜まった泥を取り除き、深く掘削するとか、急な曲がりを直し、真っ直ぐにするとか、出来ることはあろう」
 豊地は頷いたが、表情は暗い。
「仰る事ご尤もですが、人手が足りません」
「農繁期を避けて、少しずつやれば良いのではないか?」
「それが、国府に駆り出されることが多く、地元で使役する暇が有りません」
「雑徭(ぞうよう)か」
「はい」

 雑徭とは、地方に於いて国司が徴発し、治水灌漑工事を始めとする各種インフラ整備や国衙などの修築などをさせたものである。使役出来る日数は年間六十日までとなっていたが、次第に国司(受領)達は、制度を私用に使うようになり、国司自身の私営田開発の為など、公用以外に頻繁に駆り出し、制度を濫用するようになっていた。

「申し上げ難いのですが、負担を軽くする為には……」 
「皆まで言うな。寄進してはどうかと申すのであろう。それは出来ぬ」
「摂関家で無くとも、寺社と言う手も有ります」
「人手が足りぬ分は、我等で補おう。郎等達も、麿が無役では体が鈍ってしまう。畚(もっこ)を担げば鍛練になる。麿もやるぞ」
「殿ぉ」
「母上も、毎日畑に出ているではないか。やれることはやろう」 
「はっ」

    ~~~~~~~~~~

 まだ農繁期の為、直ぐに工事に掛かる訳には行かないが、どこをどうすれば良いか、千方はまず、郷や私領内を見て回ることから始めた。
 土木工事の経験は無いが、長年、修理職に勤めており、色々な分野の匠達から知識を吸収して来ているので、何とか成ると思っていた。
 歩いて歩数を数え、簡単な地図を描きながら工事が必要と思われる箇所に記を付けて行く。また、小舟から小石を結んだ糸を垂らし、川の色々な場所の深さを計り、記録して行く。

    ~~~~~~~~~~

 草原から南に伸びる間道は途中少し西へ曲がり、その先は、旧・東山道武蔵路に繋がっており、武蔵路を南下すれば国府(現・東京都府中市)に至る。例に寄って供は、小山武規、広表智通の二人である。
 帰郷後、始めて国府を訪れることになる。散位として登庁し、記録を残すことが表向きの目的だが、租税の減免の直談判をしようと言うのが真の目的である。 
 地震や土砂災害などの天変地異が発生した場合には、地域的に租税が免除されることが有ったが、嵐で一部水田が水を被った程度では免除と言う訳には行かない。減免の交渉となる。
「武蔵守は、満仲の直ぐ下の弟で御座いますな。一筋縄で行くとは到底思えませんな」
 広表智通が、馬首を近付けて来て言った。
「源満政。満仲の直ぐ下の弟と言うことだが、余り知らぬ」
 満政が武蔵守に成れたのは満仲のお陰であろう。しかし、満政は三男の満季とは違って、長男の満仲べったりと言う訳では無かった。
 満仲は顔が大きく目がギョロりとしている。三男の満季は面長で一重の瞼。どちらかと言えば満政の外観は満仲に似ている。だが、満仲が全身から発している灰汁の強さを満政から感じることは出来ない。
「前鎮守府将軍殿とお呼びすれば宜しいかな」 
 武蔵守・源満政は、先ずそう尋ねて来た。
「草原の六郎と呼んで頂いて結構です」
「左様か。では、そのようにお呼び致そう」
「その草原のことで、お願いが有ります」
「ほう」
「草原は、昨年の嵐で作物に被害を受けております。まだ、完納出来ていないのは申し訳無いと思いますが、租税減免の件お願いしているはず。その件、いかがなっておりましょうか」
「検討している処じゃ」
「はて、未だに被害状況を確認する為の官人も草原に来ていないと聞いておりますが……」
「うん? そのうち」
「一両日中に派遣して頂けませぬか」
と千方が詰める。
 満政は、一瞬面倒そうな表情を見せたが、頷き、
「分かった、そのように致そう」
と答えた。
「有り難う御座います。ならば、今一つ」 
「今一つ?」
「はい。今後の天災被害を少しでも減らそうと思っておりまして。その為の工事をしたいのですが、雑徭での徴発が多く、人手が集まらないなどと申す者がおります。ご配慮頂けませんでしょうか」
「分かった、考えて置きましょう」
「その都度、こちらで必要な人数をご報告しますので、極力ご配慮をお願い致します」
「う…… 配慮…… しよう」
 本心は分からないが、取り敢えず言質を取ることは出来た。
 言いたいことだけ言えば、長居してみてもやることは無い。満政の方でも、さっさと帰って貰いたいはずだ。
「武蔵守殿のご理解を頂けて安心致しました。有り難う御座います」
「いや何、他にご要望が有ればいつでも申されよ」

 その後は、他愛も無い会話の後、千方は国衙を後にした。

 【第四十九話 平穏】

 春の農繁期が終わり、梅雨が開けると、千方は自ら先頭に立って治水工事に取り掛かった。

 朝早く現場に向かう千方と郎等達。粗末な直垂(ひたたれ)を身に付け、裾と袖を高い位置で絞って、折れ烏帽子(えぼし)を被り、汗拭きの布と水の入った竹筒を腰からぶら下げている。鋤(すき)と畚(もっこ)を担いで歩く千方の姿は郎等達と見分けが付かない。

 満政は、千方の要求を渋々ながらほぼ飲んでくれた。無役とは言え、従五位上・前(さきの)鎮守府将軍の要求を無視する訳にも行かなかったのだ。満仲や満季が抱いている千方への怨念を満政が共有していなかったのは、千方に取って幸いだった。

 川底の掘削は意外と大事で、工法を工夫する余地が有る。
 まず手を付けたのは、湾曲がきつく、度々決壊している部分の改良である。湾曲部分を避けてほぼ真っ直ぐな水路を掘り、最後に従前の流れに接する両端を崩して流れを変える。その後、新しい水路を掘った土を使って、湾曲部分を埋める。そんな手順で工事は進められている。今は、真っ直ぐな水路を掘り進めており、もう少しで繋げられる段階である。
 
「今日も暑くなりそうですな」
 広表智通が千方に話し掛けた。
「陽が昇る前に少しでも先に進めておこう」
「はっ」
と、皆答える。

 現場に着くと、もう五十人ほどの人々が作業を始めている。
「皆早いのう。暗いうちから始めていたのか?」
「将軍様より遅く来る分けには行きませんでの」
 四十がらみの男がそう答える。
「『将軍様』はよせと申したであろう。六郎で良い五郎左。昔からそう呼んでいたであろうが」
「昔は昔。今は呼び難いですわ」
「六郎で良い。そう呼んでくれ」
「でも、郎等衆が『殿』とお呼びしているのに、我等が『六郎様』とは呼び難う御座いますよ」
「我等は主従の関係に有るが、皆はそうでは無い」
 そう言ったのは、小山武規である。
「やっぱり、将軍様と呼ばせて下さいまし」
「仕方無い。好きなようにせよ。この分で行けば、今日は抜く処まで行けるだろう。だが、余り流れの近くまで掘ってはいかん。一挙に崩れて流される危険が有る。堤の二倍ほどまで近付いたら、一旦作業をやめ、一人残らず上に上がって指示を待て。良いな」
「へい。分かりました。お~い、みんな聞こえたか?」 
 五郎左が皆に向かって確認する。
「へい。分かりました」
 皆が答える。
 千方を始めとして、郎等達も次々と空堀の中へ飛び降りて行く。

 午刻(うまのこく)近くになって予定の位置まで掘削が進んだ。陽は高く昇り誰も彼(か)も汗まみれ、体力の消耗も激しい。
「よし、みんな上がれ! 木陰に入って休んでくれ。水をたっぷりと飲めよ」
 梯子状の木組みを伝って皆上がって来る。そして、木陰を探して、三人、五人と言う塊となって散って行く。
 千方は汗を拭き、喉を鳴らして水を飲む。
「皆、相当疲れておるな。抜くのは明日にするか」
「左様で御座いますな」
 傍に居た豊地が同意する。
「将軍様。今日抜いちまいましょう。夕立でも来たら心配です」
 横を通り掛かった五人うちの一人が、声を掛けて来た。
「与一か。しかし、こう暑くては、皆の体力が持つまい」
「なあに、一休みすれば大丈夫でさあ。駆り出されて、国府に使われてる訳じゃねえ。皆の田んぼが水被らねえ為にやってることだ。皆やる気でさあ。なあ、みんな」
「そうだ。そうだ」
と他の四人が応じる。
「そうか。では一旦帰ってゆっくり休み、申(さるの)刻にもう一度集まって貰おうか。そのように皆に伝えて参れ」
「はっ」
と返事をし、郎等達が伝言する為に散って行く。

「豊地」
 また汗を拭いながら、千方が声を掛けた。
「はっ」
「北に松林を作ってはどうかのう。今でも松は有るが、もつと増やして松林にしよう。松は砂地でもしっかりと根を張れる。林をつくれば、冬の赤城降ろしを和らげられるし、田や畑に砂が入るのも防げる」
「なるほど」
「それだけでは無いぞ。松脂(まつやに)は良く燃えるから、松明(たいまつ)ばかりで無く、枝は燃料にも使える。幹は高床の柱に使える。腐り難いからな。まだ有るぞ、松には茸(きのこ)も着くし、飢饉の際には実も食えるだろう」
「良いことばかりで御座いますな」
「かどうか、やってみぬことには分からんが、沢山植えて、ある程度育ったら間引きする。田畑の方が一段落したら、徐々にやろう。それまでに、松原の有る地をいくつか見て回って、不都合なことは無いか学んで置くつもりだ」
「お願い致します」

 申刻(さるのこく)には郷人は一人残らず戻って来た。暑さの盛りは過ぎたとは言え、まだ気温は高い。幸い入道雲は湧き出していないようだ。
「きついとは思うが、皆、もうひと頑張りしてくれ」
「おう!」
と一斉に声が上がる。

 下流に繋ぐ部分は、水圧は有るが流れの圧は少ない。下流に流れ込む土砂を出来るだけ少なくする為には残す壁を薄くしたい。見張りを立て、様子を見ながら削って行く。崩れた時に備えて、中に入る者達の腰には縄を巻き、その先を上にいる二人の者が掴んで、万一の時には直ぐに引き上げる態勢を取っているのだ。絶対に犠牲者だけは出すまいと言う千方の覚悟が有った。
 上流に繋ぐ部分は、同じようにして下流より厚く掘削し、その後は人を全部上に上げ、腰縄を付けた者達が高さを削って行く。水面と平行になる辺りまで掘り下げると、更に慎重に土手から両脇を掘り下げる。
 両脇に出来た溝から水が流れ込み始めると流れは見る見る激しくなり、真ん中の土砂が溝の深さまで崩落する。そうなると、幅いっぱいに流れる水の水圧が僅かに残された壁を全面崩落させる迄に時は掛からなかった。

「うお~」
と言う声が上がり、皆、手を叩いたり飛び上がったりして、喜びを表している。冬の渇水期に作事を行えばもっと簡単に出来るのだが、嵐の季節を迎える前にやって置きたかったのだ。  
「皆、良くやってくれた」
 千方も満面の笑みを湛えている。
「明日からは、古い流れを塞き止め。埋め戻す作業だ。頼むぞ」   

 千方は農地の改良を次々と実施して行った。その結果、幸い嵐の季節にも大した被害を受けずに済んだ。秋の取り入れの季節を迎え、作事は休止となる。

 千方は小山武規と広表智通を連れて取り入れの様子を徒歩で満足げに見て廻る。
「将軍様。ご苦労様で御座います」
 農夫達が声を掛けて来る。
「おう。稔りは良さそうだな」
「へえ。お陰さんで」
 農夫達は交代で作事に出て千方と共に汗を流しているから、皆、千方を身近に感じるようになっている。だから、馬鹿丁寧に頭を下げることも無く、その辺の知り合いとでも話すように、仕事の手を休めず、軽く頭を下げるだけで、気軽に話し掛けて来るのだ。それは、千方の望むことでもあった。

 秋も深まった頃、珍しい客が有った。千晴の孫・千清(ちきよ)である。この度、下総掾に任じられ、一足早く単身赴任する途上だと言う。
「良かった。そなたも苦労したからな」
「大叔父上には大変お世話になりました。あの折、陸奥に逃して頂いたお陰で縄目を受けずに済みました」
「いや、大したことも出来ず済まぬと思っておる。義姉上や久頼殿はご壮健か」
「婆様は、正直、大分弱っておられます」
「そうか。兄上の行方、未だに分からぬのだから無理も無い」
「安倍晴明様の占いで、祖父が生きているとお報せ頂いた時には大分元気が出たのですが……」
「時が経って、それならなぜ戻らぬのかと思い悩むことも有るのであろう」
「確かに」
「久頼殿は?」
「父は、体は何とも無いのですが、全てを諦めてしまつているような処が御座いまして。ただ、こたびの麿の任官に付いては喜んでくれました」
「それは良かった」
「あ、それから、子が出来ぬので、末の弟を養子に致しました」
「頼遠(よりとお)と申したな」
「はい。陸奥の話が好きで、繰り返し聞いて参ります」
「それは、そなたが楽しげに話すからであろう」
「はい。追われる身で陸奥に行って、ほっとしましたし、良くして頂き楽しゅう御座いましたので」
「下総で困ったこと有れば言って参れ。どれほど役に立てるかは分からぬが、出来るだけのことはする」
「有り難う御座います。近くに大叔父上がおいでになると思うと、心強う御座います」
「大叔父上はよせ。酷く年を取った気分になる。いくつも変わらぬのに。昔のように六郎と呼んでくれ」
「分かりました。六郎様」

 この藤原千清が養子とした弟・頼遠の子・経清(つねきよ)は、陸奥国・亘理(わたり)の権大夫(ごんのだいぶ)と成り、安倍忠頼の孫・安倍頼時の娘・有加一乃末陪(ありかいちのまえ)を妻とする。そして生まれたのが、後の奥州藤原氏の祖・清衡(きよひら)である。


 【第五十話 千常の死】

 川底を浚って、底に溜まった土砂や塵を取り去る作事は、冬の渇水期に行った。少ない流れを一定距離ごとに縦に区切り、流れの無い部分の底を掘り下げる。終わったら掘り下げた側に水を導き、反対側を掘る。そして、同じようにして次の区間を掘る。
 洪水の原因のひとつは、川底が浅くなって直ぐに溢れてしまうことであるから、これで又、洪水の危険を少し減らすことが出来る。

 夏場に行った、川のきつい湾曲を是正する工事の際、古い流路を埋め戻す作業を行ったが、新しく掘った水路から出た土だけでは、古い水路を埋め戻すことは出来ない。直線より湾曲の方が、距離が長いから、それは当然のことである。
 足りない土は、耕作には適さない荒れ地の小山を崩して運んだ。そして、埋め戻す際に小石を取り除き、その土に堆肥(たいひ)を混ぜて埋め戻すことを考え付いた。それで、荒れ地から運んだ土も、耕作可能な土に変わる。確かに手間の掛かる作業ではあるが、後々のことを考えれば有益な作業である。

    ~~~~~~~~~~

 豊地が来ている。
「松原の件だが……」
 千方が語り掛ける。
「はい」
「やはり、言うほど簡単でも、良いことずくめでも無さそうだな」
「と言われますと?」
「まず、種を撒いてちゃんとした苗にする迄に数年は掛かる。植えるとすれば赤松だが、植える地質に問題は無い。だが、最初から密集させると育たぬそうじゃ。根を張るのに十分な間隔を開けてやらねばならぬと言う。又、苗は西陽に弱いそうだから、日除(ひよ)けが必要になる。落ち葉や下草は小まめに取り除かねばならぬ。
 それは問題無かろう。虫にやられてしまうことが多いので、冬に根元に薦菰を巻いて置く。すると、虫がそこに卵を産み付けるので、春先に外して焼いてしまう必要が有ると言うことじや」
「良うお調べになりましたな」
「なに、この程度のことは、古老に聞けば直ぐに分かる。だが、残念なのは、食糧としては期待出来ぬと言うことじゃ」
「と申されますと?」
「赤松の実は弾けて飛散してしまうらしく、食うほどの量は残らぬらしい。又、茸(きのこ)が着くようになる迄には二十~三十年掛かるらしく、麿達が生きているうちには無理だな。それも、里山なら兎も角、あのような場所で着くかどうか分からぬと言う。まあ、防風林としては役に立つので、ぼちぼちやるとするか」
「左様で御座いますな。飢饉の時には、いざとなれば、木の皮を剥がして煮て食うことも出来ましょう」
「脂(やに)が多くて食えるものか。そんなことにはならぬようにするのが、麿の務めじゃ」
「畏れ入ります。正直、どうしたら年貢を安く出来るかと言うことくらいしか考えておりませんでした」
「なに、そなたの立場であれば無理も無い。人手を残すよう、武蔵守に掛け合うことも出来ぬからな」
「はあ」
「豊地。民の苦痛を和らげる為には、豊かにならねばならぬ。他にも、養蚕、機織りも、もっと盛んにしたいと思っておる。上野、下野に及ばぬからな」
「お言葉ながら、武蔵はその分、食糧生産に当てられる適地が多いと言うことでは?」
「確かに、食糧は大事だ。だから、まずそれを満たさねばならぬことは当然だ。だが、そこで終わってしまっては豊かにはなれぬ。絁(あしぎぬ)の生産量を増やすことは大事なのだ。
 絁は、何とでも替えることが出来る。年貢として納められる。贈り物としても使えるし、郎等達の扶持(ふち)としても与えられる。つまり、何にでも替えられる万能の品。それを多く持つことは、すなわち、力を持つと言うことじゃ。桑畑として使えそうな土地の目星は付けてある。人手が足りなければ浮浪人を入れれば良い」

    ~~~~~~~~~~

 朝廷は貨幣の普及に失敗していた。基本的には物々交換社会が持続しており、交換の仲介に貨幣代わりに使われていたのが、太くて粗い糸で織られた絹織物、すなわち 絁(あしぎぬ)である。
 因みに、貴族や上流の女達の衣装は、殆ど大陸から輸入した絹糸で織られている。輸入の対価としては、主に銅が使われていた。
 或いは貴族達も普段着には絁(あしぎぬ)を用いていたかも知れない。庶民の衣類は麻が多く用いられており、絁も用いられた。木綿は、国内栽培が上手く行かず輸入品の為、逆に高価であった。

「しかし、国司に目を付けられるでしょうな」
 豊地らしい言い方だなと千方は思った。
「だからと言って、摂関家の袖に隠れようなどとは思わんぞ。受領(ずりょう)からの貢物(みつぎもの)として受け取るか、荘園からの上がりとして取るかの違いだけで、いずれ一部は、摂関家を始めとした公卿(くぎょう)達の懐に入って行くことに変わりは無い。それが全国から集まるのだ。国中の者達が、奴等の贅沢の為に働いていると言っても良い。
 どちらに転んでも、あの者達は損をせぬようになっているのだ」
「殿! ちとお言葉が……」
「誰も聞いてはおらん。心配するな」
「前(さきの)相模介様の受難をお忘れ無く。同席した者の放言が元で捕らえられましたのですぞ」
「昔から良く説教されたな。だがな、我等は兵(つわもの)じゃ。受領の言う成りにもならんし、摂関家の前にひれ伏すこともせんと申しておるのじゃ。
 亡き父上が昔申された。我等の力は未だ蟷螂(とうろう)の斧だ。力を着けるまでは、利用出来るものは何でも利用しろとな。だが、今の我等は利用するどころか利用されているだけだ。多くの兵(つわもの)らが摂関家の誰かを私君として仰いでいる有り様では、百年掛かるか二百年掛かるか。兵(つわもの)の未来など無い」
 珍しく千方は苛立っていた。
「お気持ちはお察し致します。気晴らしに遠乗りにでも出掛けませんか?」
「済まぬ。気を遣わせたようだ。そうだな。久し振りに馬を飛ばすとするか」

    ~~~~~~~~~

 千方は次々と新たな考えを打ち出し、草原(かやはら)を豊かにする為の施策を実行して行った。時に国府と対立することも有ったが、一歩も引かず武蔵守・源満政と交渉し、成果を上げた。
 千方と民の関係も、他の地域とは全く違う形態となっていた。貴人が通る時には、庶民は道を避け、頭を地に付けて通り過ぎるのを待たなければならない時代である。そんな中で千方は、共に汗を流すことに寄って、庶民達とより近い関係を築いたのだ。

   ~~~~~~~~~~ 

 三年が経った。永観元年(九百八十三年)六月半ば、都からの早馬が飛び込んで来た。
 千常の急死を知らせるものであった。半月ほど前の早朝突然倒れ、三日後に息を引き取ったと言う。享年六十七歳であった。
「直ぐに下野へ。侑菜殿、支度を」
 何事かと玄関に出て来た母・露女が、素早く指示する。侑菜と雛も、直ぐに千方の着替えを用意する。武規が馬を引き出して来る。

 早馬が飛び込んで来た半時後には、千方、武規、智通の三人は、既に下野に向けて駆け出していた。

 小山(おやま)の舘に着くと、文脩(ふみなが)が駆け出して来た。こちらにも早馬が来ていた。
「突然のことでさぞ驚いたであろう。心中察する。気を強く持て」
「有り難う御座います」
「早速じゃが、麿が都へ飛んで、太政官への届けを済ませ、ご遺体をお迎えして参る。そなたは葬儀の準備を頼む」
「畏まりました」
「この季節だ。荼毘(だび)に付して、遺骨を持ち帰ることになる。良いな」
「はい」

    ~~~~~~~~~~

 千方が駆け付けた時、千常の亡骸(なきがら)は、久頼に寄って、既に荼毘(だび)に付されていた。
「勝手に申し訳無い。臭いがきつくなり腐敗も始まったので、麿が命じた」
 そう言って久頼は千方に頭を下げた。
「いや、礼を申します」
 千方も丁寧に頭を下げる。気力が無いと千清から聞いて心配していたが、久頼は意外と元気そうだった。
「ひと月ほど前、突然訪ねて来られてな。千清が官職に就けたことに付いての過分な祝の品を頂いておる。変わらずお元気なご様子であったので、亡くなられたと聞いた時には、俄(にわか)には信じられなんだ」
「真に。今にも、あのドタドタと言う荒々しい足音が聞こえて来そうな気がします。ところで、弱っておられると千清から聞きましたが、義姉上はいかがですか?」
「いや、実は体の方はさほどでも無いのだが、時々心が離れる」
「心が離れる?」
「父が居ると思っていたり、その他色々と妙なことを仰ったりすることが有ってな」
「そうですか。一度ご挨拶に伺わせて下さい。」

 西院の舘を引き払って、千晴の妻(め)は、子の久頼や孫達と葛野(かどの)に隠棲していた。 
「母上、六郎殿が来てくれましたぞ。お分かりですか?」
 久頼が話し掛ける。
「何を申しておるのですか。ひとを呆(ほうけ)のように申しおる。親を馬鹿にするで無い。
 六郎殿。今日はどこまで行って来たのじゃ。千清は一緒ではなかったのかえ」
 見ると、久頼が黙って頷く。
「殿は今日も遅くなると思います。先に休むが良い」
「はい。そうさせて頂きます。義姉上」
「右馬助(うまの様の姫子は麗しい上に気立ても良い。そなたには勿体無いお相手です。いい加減に首を縦に振りなされ、六郎殿」
「はい。考えておきます」
「いつも口先ばかり。本当にしょうがない」
「失礼致します」
「本当ですよ。そなたのことを案じているのです」
「有り難う御座います。では」

「分かったのは良いのですが、六郎殿が上洛された頃に心が戻ってしまったようです」
 廊下を歩きながら、久頼が言った。
「ご心配ですな。兄上が戻って来られるようなことが有れば、或いは良くなられるかも知れませんが。きっと、ご心労が重なってのことで御座ろう」


 【第五十一話 不意の客】

 葬儀を終えて、郎等達、下野藤原に繋がる土豪達が寄っている。後嗣として葬儀を取り仕切ったのは千方である。
 その席で千方は、千常の遺命に寄り当主の座に就くことを宣し、同時に一年間、喪に服すことを触れた。千方が当主の座に就くことに対する異議は何処からも出なかったが、同時に千方は、自分の跡を継ぐのは文脩(ふみなが)であることを明言した。

 妻子共々、千方は小山(おやま)に拠点を移し、文脩とその家族は佐野に移った。

 そして、一年が経ち、喪が明けると共に、千方は、秀郷、千常と引き継がれて来た下野押領使(しもつけのおうりょうし)に任じられる。
 押領使は私的武力を用いて治安の維持に当たる令外官(りょうげのかん)であるが、秀郷以来、下野藤原家・当主に世襲されて来たもので、その権力の裏付けとなって来た職である。特に朝廷から横槍が入ることも無く、押領使と成ることに寄って、千方は下野藤原の武力を掌握した。

    ~~~~~~~~~~

 その後、数年は何事も無く過ぎた。
 永観三年(九百八十五年)になって、都で些細な私的人事が有った。

 摂津守に復帰していた満仲が、官職そのままに、兼家の家司(けいし)と成ったのだ。
 但し、満仲は当面摂津に残り、私領の経営に当たりながら右大臣家の家司としての権限を行使することを許された。 

 家司とは、親王家・内親王家および職事(しきじ)三位(さんみ)以上の公卿などの家に設置された、家政を掌る職である。本来は律令制で定められた職員であったが、平安時代中期以後は公家・官人・地下(ぢげ)の中から私的に任用され、国政機関の職員が権門の私的な家政職員である家司を兼ねるようになっていたのだ。

 家司となると、身は都に在りながら、遥任として地方の受領(ずりょう)を掛け持ち出来る。身内などを目代(もくだい)としてその地に送り、上がりのみを懐に入れることが出来るのだ。
 公卿達も、自分の私的使用人の給与を、己の懐(ふところ)を痛めること無く、官職に伴う収入で賄ってしまう。

 その満仲が、事もあろうに下野守に任じられた。勿論、摂津守との兼任であり遥任であるから、本人が赴任して来ることは無い。武蔵守・満政が離任し、やれやれと思っていたところだ。関心は、誰が目代として赴任して来るかであった。 

 満仲の目代は、予想外の満季の郎等・鏑木当麻(かぶらぎとうま)と言う男だった。
「なぜ満仲は、自らの身内や郎等で無く、満季の郎等を送って来たので御座いましょうか」
 小山武規(こやまたけのり)が尋ねる。
「恐らく、満季に頼まれたのであろう。あの男、兄以上に麿を恨んでおろうからな」
「舐めおって、目代とは言え、郎等ごときがこの下野藤原に何か出来ると思っておるのか」
 武規は鼻から荒い息を吐きながら憤った。
「どう出て来るか。まずは、様子見で御座いますな」
 智通(ともみち)が言った。
 目代・鏑木当麻は、当面、露骨な嫌がらせをして来ることは無かった。ただ、何か交渉事があっても、聞くだけ聞いて、
「国守(くにのかみ)様に確認する」
と言って、後は梨の礫(つぶて)、いつまで待っても返事は返って来ない。嫌がらせと言えば、それも嫌がらせなのだろう。
 しかし、国守は満仲なのだから、千方から直接問い合わせる訳にも行かない。それに、当麻が満仲の意を受けて動いているのか、満季の意を受けて動いているのかも分からない。やり難いには違い無いが、国府と決定的に対立し、障りが出ると言う程では無かった。

 那須の奥地の郷に出掛けた帰りに、千方らは崖崩れに遭遇し、危うく命拾いをした。現場を調べた武規、智通の二人からの報告は、人為的に起こされた可能性が有ると言うものだったが、誰の仕業か何の証拠も無かった。
 弓で狙われたことが有った。運良く矢を避けて賊を追跡したが、追い着いた時には、賊は国府の兵に寄って斬り捨てられていた。
 それらの出来事が鏑木当麻の命(めい)に寄って行われたことで、後ろには、満仲、若しくは満季が居るという事は十分に推測出来た。
 
    ~~~~~~~~~~

 家司(けいし)と成るよう兼家から話が有った時、最初、満仲は辞退していた。摂津の私領の経営に専念したかったのだ。
 結局受けたのには、二つの理由が有った。ひとつには、当面、摂津に留まる事を兼家が認めたことであり、ふたつ目の理由は、満季からの懇願が有ったことだ。
 満仲が、遙任として下野守を兼務する内示を受けていることを聞くと、満季は、
「兄者、その話、是非受けて欲しい。その上で、我が郎等を兄者の郎等として目代に任じて欲しいのじゃ。もちろん上がりは全て兄者に渡す。欲から申していることでは無い」
と必死に頼み込んで来た。
 満仲はじっと満季を見た。
「狙いは千方か?」
と尋ねる。
「そうとも」
「あのような者放って置け。もはや我等の敵では無い。既に都での居場所を失った者ではないか」
「あ奴には、郎等四人を含め、手の者十五人もが殺されているのだぞ。何十年経とうが忘れられるものか。修理亮(しゅりのすけ)の時は手が出せず、悔しい思いをして来たのだ」
 そう言われると満仲も言い返せない。その十五名は、満仲の都合で武蔵に呼んだ者達だったのだから。満仲の満季に対する唯一の弱みである。

 満仲は、この事情を隠さずに兼家に伝えた。
「ふふ、面白いではないか。満季の好きなようにやらせてみよ。但し、面倒は麿の許に持ち込むなよ」
「はっ。御前(ごぜん)のご迷惑になるようなことは決してさせません」
「うん。面倒が有ればその方が何とかせよ。良いな」
「ははっ」

    ~~~~~~~~~~

 満季が鏑木当麻共々満仲に呼ばれている。

「鏑木。本日より役目終わるまで、麿の郎等として下野の目代を命ずる」
「ははっ」
「相手は仮にも押領使だ。国衙(こくが)の兵がそれと争うようなことが有ってはならん」
「はっ」
「仕掛ける時は、絶対に証拠は残すな。無理な時は諦めよ。これらのこと守れぬ時は、責めは己一人で負うことになる。良いな」
「ははっ。肝(きも)に命じまして」
「三郎。無理なことを命じてはならぬぞ。良いな」
「分かっております。決して、兄者や御前に迷惑は掛けん」
「その言葉忘れるな」 

    ~~~~~~~~~

 その後満仲は、下野のことは満季に任せ、摂津守の任をこなしながら、多田荘(ただのしょう)の開発に力を入れていた。郎等の数も増え、その中から有力な人材も育ちつつあった。

 そんな折、右大臣・兼家から呼び出しが掛かったのが、寛和二年六月のことである。
 さすがの満仲も、事を終えた後、重苦しい想いを抱きながら日々を過ごしていた。何しろ、帝(みかど)を騙すようにして退位させる片棒を担いだのだ。兼家の、そして藤原摂関家の恐ろしさを改めて感じた。

 高明を嵌めたのとは訳が違う。皇孫である身がこんなことまでやってしまって良かったのか。天罰が下ることは無いのか。そう考えると恐ろしさに眠れぬ夜さえ有った。だが、そんな気配を他人に悟られることは決して無かった。周りから見た満仲は、相変わらずふてぶてしく自信に満ちていた。

    ~~~~~~~~~~

 花山(かざん)帝を出家させる策が成功し、懐仁(やすひと)親王が即位した。数えで七歳の一条天皇である。
 兼家は帝の外戚となり摂政、氏長者(うじのちょうじゃ)と成った。
 帝の外祖父が摂政に就任するのは、人臣最初の摂政と成った藤原良房(清和天皇の外祖父)以来であった。
 ところが、当時右大臣であった兼家の上には、前(さきの)関白である太政大臣・頼忠と左大臣の源雅信(みなもとのまさのぶ)がいた。
 特に雅信は円融帝の時代から一上(いちのかみ)の職務を務め、法皇と成っていた円融の信頼を背景に太政官に大きな影響力を持っていた。
 頼忠も雅信も皇位継承可能な有力皇族との外戚関係が無かった為に、兼家に取って邪魔な存在ではあっても、その根拠が無い為、逆に謀叛の罪を着せて排斥することが出来なかった。
 そこで兼家は、この年に従一位・准三宮(じゅさんぐう)の待遇を受けるよう自ら工作し、それと共に右大臣を辞したのだ。
 初めて前職大臣身分(大臣を兼務しない)の摂政と成った。太政大臣、左大臣に次ぐ三番目の官職である右大臣を敢えて捨てたのだ。
 右大臣を辞した兼家は頼忠・雅信の下僚の地位を脱却し、准三宮として他の全ての人臣よりも上位に立つことが出来たと言う訳だ。

 実権を握った兼家は、満仲を都に呼び寄せ、家司としての職務を行わせることとした。差し詰め、家司兼用心棒といった処だ。既に、多田荘の仕切りを任せられる郎等は育っていた。 

 満仲が兼家邸で家司を務めるようになった或る日、兼家の従者(ずさ)のひとりが、首を捻りながら話し掛けて来た。
「家司の殿に申し上げます。只今、門前に妙な老僧が来ておりまして、家司の殿にお目に掛かりたいと申しております」
「老僧? はて、誰であろうか」
「出家前の俗名、西院(さいいん)の小藤太と申せば分かると申しております」
「西院の…… 小藤太」
 満仲がぎろりと目を剥いた。
「連れは何人おる?」
「いえ、連れなどおりません。本人のみです」
 腕を組み、満仲は暫し瞑目していた。
「西院の境内にて待てと伝えよ。その後(のち)、戻る振りをして気取(けど)られぬよう跡を着けろ。そして、いっときほど様子を見てから報せに戻るのだ。誰かと繋ぎを取らぬか注意して見張れ。良いな」
「畏まりました」
「それと、このこと、くれぐれも他言無用じゃ」
「委細承知致しました」

 従者が出て行くと、今度は満仲が腕組みをして、首を捻った。


 【第五十ニ話 心闘】

『千晴がなぜ?』と満仲は思う。『まさか、摂政家の家司(けいし)を殺そうとする程の戯けに成った訳でもあるまい』

 探って来た者の報告に寄ると、僧は全くの一人だと言う。となれば、源満仲ほどの者が逃げ隠れする訳には行かない。又、郎等を引き連れて行くのも沽券に関わる。何のつもりかは分らぬがひとりで行くしか無いと思った。

 都見物に上って来た土豪のようないで立ちで傘を被り、満仲はひとり西院に向かった。摂政・藤原兼家の家司とは誰も気付かない。そんないで立ちである。

 境内に入ると、成るほど老僧がひとり庭石に腰掛けている。こちらも笠で顔は見えないが、痩せこけた老僧である。
『あれが、本当に千晴なのか』
 満仲はそう思った。
 満仲の知る千晴は、痩せ形ながら、鍛え上げられた肉体を持った精悍な男だ。
 
 満仲はゆっくりと歩んで老僧の前に立った。老僧もゆっくりと立ち上がる。
 顎紐(あごひも)を解き、老僧が笠を脱いだ。かなり、老け込んでいる。
「何用か? 麿を殺しに来たのか」
 満仲が静かに尋ねる。
「まさか」
 そう言って、千晴は静かに笑った。
「見ての通り、杖以外持ってはおらぬ。それに、この体では立ち会っても負けるわ」
「で、あろうな。それほど愚かに成ったとも思えぬ。だが、麿に対して、それ以外の用が有ろうとも思えぬ。まさか、単に恨み言を言いに来た訳ではあるまい」
「恩も恨みも情も捨てた。今は無名(むみょう)と名乗っておる。要は名無しじゃ。ここに居るのは、もはや、藤原千晴などでは無い」
「禅問答に興味は無い。用件を申せ。結構忙しい身でな」
「ならば率直に申そう。仏門に入る気は無いか?」
「何? 馬鹿も休み休み申せ。何が悲しくて麿が出家せねばならんのだ。やはり呆けたか、千晴」
「そうか、思い悩むことは無いのか。それならば良いが」
「何が言いたい。ふん、分かったぞ。坊主の形(なり)をして尤もらしいことを申しておるが、やはり恨み言を言いたいのであろう。
 もし、高明様が失脚しなければ、その家司として、汝(なれ)は今の麿と同じ立場に立っていた筈だったのだからな。
 高明様を見限った麿を許せぬであろう。だが、そんな持って回った言い方でしか麿に恨み言を言えぬとすれば、藤原千晴も落ちたものよな。はっきりと罵られた方が、まだ気分が良いわ」
「罵られることには慣れていると申すか。気の毒にな」
 満仲がキッと目を剥いた。心の奥底を見透かされたような気がしたのだ。
「哀れな姿を見ては斬る気も起らなんだが、愚弄する気なら斬り捨てるぞ」
「そうしたければするが良い。もはや惜しい命でも無い。だが、坊主を殺すと七代祟ると申すぞ。そう成ることは本意ではあるまい。世間の陰口を気にせず汝(なれ)がひた走って来たのは、弟達や子や孫に美田を残してやりたいが為であったのであろう。
 世間からは鬼のように言われても、汝(なれ)には、そう言う家族思いの優しい処が有る。麿と違ってな」
 満仲が何とも言えない妙な顔付きをした。
「気色の悪いことを申すな、心にも無く」
「いや、今は心底そう思っておる。確かに、あの頃は汝(なれ)を蔑んでおったし、警戒もしていた。島に居た頃は、汝(なれ)を殺す為に生きて帰る。日々そう思って過ごして居た。
 だが、生まれて初めて飢えと言うものを知り、病をも得て、我が命もはやこれ迄かと悟った時、ふと気付いたのだ。
 汝(なれ)に取っては、負け犬になるか、あの生き方をするかのどちらかしか無かったのだとな。麿は、父の残してくれた美田の上に胡坐(あぐら)を掻き、兄弟達の助けも有って、ただ、ひたすら高明様に仕えることが出来ていたのだとな。それに引き換え、汝(なれ)には何も無かった。どんな手を使ってでも、己で掴み取って来なければならなかったのだな。そう気付いた。そして思った。もし麿が汝(なれ)の立場だったらそこまで頑張れたであろうかとな。恐らく、負け犬に成っていたであろう。
 そんな風に立場の違う者が、簡単に他人を『善だ。悪だ』と決め付けて良いものだろうかと思った。汝(なれ)に謀られたからでは無い。負け犬となったのは、己自身の身から出たものだと気付いた。だが、更に考え続けると、何が勝ちで何が負けなのかと思うようになった。
 本音を言えば、汝(なれ)同様、麿も出世しか考えていなかったのよ。
 こんなことを言い出すと、それこそ負け犬の遠吠えとしか聞こえぬであろうが、生き方に付いて何かと考えるようになり、結局、己で答を出すことが出来ず経を読み仏に縋った」
 満仲は、自分はなぜこんな戯言(たわごと)をいつまで聞いているのかと己自身で思いながらも『もう良い。失せろ』と言ってその場を立ち去ることが出来無いで居る自分に苛立っていた。
「浮き世も戦場と同じ、善も悪も無い。有るのは勝ちか負けかだけだ。麿が勝ち、汝(なれ)は負けた。それだけのこと、わざわざ仏に聞かずとも自明のことだ。屁理屈を並べてみても、腹の足しにもならんぞ」
「仏に教えを乞いたいのは、そのようなことでは無い」
「なら、仏には会えたのか?」
 満仲は、意識してことも無気に尋ねた。
「いや、まだだ。心は未だ彷徨っておる」
「妻(め)や子、孫達には会うたか?」
「情は捨てたと申したであろう」
「ふん、下らん。いつまでそんな話に付き合っておられんわ」

 そう言い残すと、満仲は踵(きびす)を返して歩き出した。千晴は、それを無言で見送る。
 満仲が振り返った。
「無名(むみょう)とやら、二度と麿の前に現れるな」
 凄みを効かせて、千晴を睨む。
「汝(なれ)の曾祖父は清和の帝(みかど)。皇孫たる身がこのままで終われるかと言うのが、汝(なれ)の出世欲の源であったのでは無いのか。そして、帝の血を引いていると言うことが、唯一の誇であったはずだ。前帝(さきのみかど)にしたことに対し奉(たてまつ)り、今、心苦しくは無いのか?」
 己の悩みをずばり突かれて、満仲は内心ギクリとした。
「何のことを申しておる」
と惚ける。
「いや、良い」
 再び踵(きびす)を返して、満仲は歩き始めた。
「世迷い言を抜かしおって」
 そう呟くが、ずっしりと重い物が載し掛かって来るような気がした。

    ~~~~~~~~~~~

 都からは遠く離れた下野の国府。
 千方の弟・文脩(ふみなが)が、下野守・目代(もくだい)である鏑木当麻(かぶらぎとうま)に呼び出されている。
「良う参られた。忙しいところ呼び出して済まなかったな」
「いえ、暇をもて余している身ゆえ」
「そうであったな。本来なら下野藤原の当主となるべき身がのう」
「いえ、そう言う意味で申し上げたのでは御座いません」
「だが、分からぬのは先代のお考えじゃ。このように立派なご実子がおられるのに、何故(なにゆえ)?」 
「麿は未だ未熟ゆえ、当主など務まりません」
「そのようなことは無い。今日も、中々気配りの有る手土産を貰っているそうで、麿から見れば、下野藤原家の当主として立派な器をお持ちと見えるがな」
「麿は元より、家中(かちゅう)一同の者も納得してのことで御座います」
「いや、これは失礼致した。つい、他家の事情に深入りしたことを申してしまった。許されよ」 
「いえ、お気遣い忝なく存じます」
「実は、我が主(あるじ)・下野守様が、そなたのことを気にしておられてな。承知の通り、我が殿は摂政家の家司でもある。麿から殿に申し上げることは、摂政様のお耳に入れることも出来る。
 麿は、そなたがいたく気に入った。何ぞ困ったこと有らば、遠慮無く申して来るが良い。どのようなことでも、必ず役に立てると思う」
「有り難う御座います」
「なに、下野守の職は、下野藤原の協力無しには務まらぬ仕事。まして、目代に過ぎぬ麿などは尚更じゃ。当主がそなたであったなら、もっと楽しく仕事が出来たであろうと思ってな」
「と申されますと、今、当家との間に何か不都合なことでも有ると言うことで御座いましょうか?」
「いや、取り立ててそう言うことは無い。だが、麿は目代の身であるから、前鎮守府将軍様には、色々と言い難いことも有るのよ」
「そのようなことであれば、お役に立てると思います。宜しければ、麿から兄に話しますが」
「今、取り立てて何か有ると言う訳では無い。何かの折には頼むかも知れぬ」

 目代が下野藤原を分裂させようと狙っていることを文脩は感じ取った。来る前にひと言、千方に話して置くべきだったと思った。
 鏑木当麻は、恐らく、尾ひれを付けて自分と話したことを意図的に流すだろう。それが、他人の口を介して千方の耳に入れば、千方から、有らぬ疑いを掛けられるかも知れない。文脩は、小山(おやま)に寄って全てを千方に話そうと思った。

 父・千常や千方の考えも分からない訳では無い。兵(つわもの)の意地も大事だ。だが、世は既に摂関家のものと成っている。それに比べて、兵(つわもの)の力は小さ過ぎる。殆どの者が摂関家に縋って生きており、兵同士の連帯感も無い。そんな中で孤高を貫こうとすれば、結局は潰されることになるのではないか。
 理想は分かるが、千方には、もう少し現実を見て欲しいと文脩は思っている。だからと言って、目代の口車に乗って千方を追い落とそうなどとは考えていない。

 小山(おやま)の舘に着くと文脩は、一度深く呼吸してから中に入った。

 広間で待つと、間も無く千方が現れる。
「突然どうした? 来るとは聞いていなかったが」
 入って来るなり、歩きながら千方がそう尋ねる。 
「申し訳有りません。実は、国府に行った足で寄らせて頂きました」
「国府に?」
「はい。目代に呼び出されました」
「用件は?」
 文脩が表情を引き締める。
「それですが、どうも我が家を割ろうと画策しているように思えます」
「有り得ることだ。鏑木(かぶらぎ)と言う男、満仲の郎等と言うことに成っておるが、実は、満季の郎等じゃからな」
 そう言いながら、千方が腰を下ろす。
「左様で。それが、何か?」
 文脩は知らなかった。
「満季は満仲以上に麿を恨んでおる」
「初めて伺いました。一体、兄上との間に何が有ったのですか?」
「昔のことだ。それは良い。だが、満季と言う男、諦めの悪い男じゃな」
「ご安心下さい。そのような手にうかうか乗るようなことは御座いません」
「分かっておる。そなたを疑ってなどおらぬ」
「有り難う御座います」
「しかし、そなたが話に乗らんと踏んだら、次にどんな手を打って来るかだ」
 そう言って、千方は空(くう)を睨んだ。

    ~~~~~~~~~~

 鏑木の手は、意外なところに伸びた。

 数日後のことだ。侑菜(ゆな)の父・端野昌孝(はしのまさたか)の舘に国府の役人が現れた。
「突然のことで済まぬが、目代様が近くにおいでになっておってのう。見廻りの途中じゃ。少し疲れを覚えたので、白湯(さゆ)など飲んで、暫し休みたいと仰せじゃ。前(さきの)鎮守府将軍様の北の方(かた)のご実家が近くに有るのを思い出されてな。休ませて貰えぬか聞いて参れとのことで伺った」

 応対した郎等が急いで昌孝に報告する。
「何? 目代様が? そうか。『荒(あば)ら家(や)では御座いますが、宜しければごゆるりと』とお伝えせよ」
「はっ」
と返事して、郎等は戻って行く。
「これ、誰(たれ)かおらぬか。急ぎ、酒肴(しゅこう)の支度をせよ」

 目代・鏑木はいたって愛想良く挨拶を交わして広間に通った。腹の中は兎も角、この人当たりの良さを満季は見込んだのかも知れない。高圧的に押さえ込もうとするのでは無く策を用いて、下野藤原を陥(おとしい)れようと考えたものと見える。

「目代様には、このような、むさいところへお寄り頂きまして光栄に存じます」
 昌孝の方も、卒無く慇懃に応じている。
「いや、突然のことで迷惑かとは思うたのじゃが、一度、命(みこと)に会(お)うてみたいとも思うておったのでな」
「それは、益々光栄なことで。白湯(さゆ)では味気無いので、今、酒(ささ)など用意させておりますので、暫しお待ちを」
「おいおい、麿はまだお役目中であるぞ」
「そう仰らず。ひと口なりとも」
「困ったことに成ったのう。うん、良い。本日の見廻りはこれ迄と致そう。折角の志、断るのも無礼に成るでのう」
「左様で御座いますか。ならば、存分にお過ごし下さいませ。お口に合うような菜(さい)も御座いませんが、何か用意させておりますので」
「気を遣われては困る。ほんのひと口、喉を潤すだけで良い」
「委細承知しております。まずは、お寛ぎ下さいませ」
「弱ったものじゃのう」
『この男、話せる。いや、御(ぎょ)し易(やす)いかも知れぬ。適当に貢物を贈って置けば、何かの時には役に立つだろう』
 昌孝はそう思った。

 間も無く酒と塩漬けの菜が運ばれて来る。
「肴(さかな)は後ほど参りますので、こんなものでもお摘み頂き、まずはご一献(いっこん)」
「忝ない。遠慮無く頂くことにしよう。時に昌孝殿。前鎮守府将軍様にお子は?」
「松寿丸と言う八歳に成るひと粒種がおります」
「ほう、男子(おのこ)か。先が楽しみじゃな」
「はあ。…… まあ」
「うん? そうか。確か前将軍様は、継承の際、跡目は文脩殿と宣言したのであったな。となると、散位となっている前将軍様が再び官職に復帰せぬことには、松寿丸殿の居場所が無くなってしまうと言うことか」
「はあ。まあ」
「策かも知れぬな」
「策?」
「中々の策士と聞いておる。御承知かとは思うが、あのお方は若い頃一時期、前(さきの)相模介(さがみのすけ)殿の許、西宮左大臣(さいぐうのさだいじん)(高明(たかあきら))様の従者(ずさ)をしておられた。我が主(あるじ)とも知り合いであるから、そんな噂を聞いておる」
 鏑木の建前上の主は満仲である。強(したた)かな策士と言われている満仲がそう評するからには、相当なものと言える。千方にはそんな面が有ったのかと昌孝は驚いた。
「文脩殿が納得していたとしても、周りの者達はには不満が有ったはず。先代の遺命であるから、当主の座に就くことに反対は出来ぬ。だが、その後文脩殿に譲るのか? 松寿丸殿に譲ろうとするのではないか。文脩殿の郎等達の心には、当然そんな不安が有ったはずだ。そんな状況の許では、家中を纏めることが出来ぬ。そこで、文脩殿後継を宣言したのであろう。
 そうして置けば時が稼げる。色々と策を巡らす余裕が出来ると言う訳だ」
「松寿丸を当主にすることを諦めてはいないと言うことですか?」
「遅く出来た子じゃ。孫と同じくらい愛(いとお)しいのではないか?」
「言われてみれば。……」
「いずれ松寿丸殿が当主と成れば、その祖父として、下野に於ける命(みこと)の立場は大きなものとなることは必定」
 鏑木は、ずばり昌孝の本音を突いた。
「いや、別にそのようなことを考えている分けでは御座いません」
「一度、あのお方の本音を確かめて見てはいかがかな」
「…… はあ」
「松寿丸殿に繋ぐ策を、あのお方は考えていると思いますぞ」
「そうで御座ろうかな」
「ただ、これはここだけの話。麿が申したなどとは言わんでくれよ。目代が他家のことに干渉したと言われては困るでのう」
「いえ、決して漏らすようなことは致しません。ご安心を」 
「頼み置く」
「必ず」
 鏑木は、ほどほどに飲んで食べ、帰って行った。
『将軍様はそれほどの策士だったのか。麿としたことが全く見抜けなかった。真だろうか』
 昌孝はそう思う。正直、この処の千方には落胆していた。鎮守府将軍と成って喜んだのも束の間、その後は官職を得られず散位と成ってしまった。
 前(さきの)関白・兼通(かねみち)の許での出世だったから、兼通とは犬猿の仲の兼家の天下と成った今、政治的に干されるのはやむを得ないのかも知れない。時を待とうと思った。
 千常が突然薨じ千方が当主と成ることが決まった時には、待てば海路の日和有りとは良く言ったものだと喜んだ。
 だが、何も継承の席で、次は文脩であると宣言することは無いだろう。松寿丸の立場はどうなるのだと、大いに不満を感じていたのだ。千方が下野藤原を継承する立場だったから娘をやったのだ。
 一時の千方には、いずれ参議にまで上るのではないかと思われるほどの勢いが有った。その舅であり、次代を継ぐ松寿丸の外祖父であれば、鳥取(ととり)の家から端野に養子に出された身としては、実家を凌ぐ大出世を果たすことに成る。昌孝は我が世の春が来ることを確信した。
 それがどうだ。今と成っては、何一つ確かなものは無くなってしまっている。それが、千方に対する不満となっていた。
 しかし、鏑木の言葉を信ずるとすれば、まだ、松寿丸が当主を継ぐ可能性が無くなった訳では無いと言うことになる。微かな希望が沸いて来た。
『しかし、千方は本当にそんな策を考えているのだろうか』とも思う。

 あの秀郷の子だ。千方が策士としての資質を受け継いでいても、何の不思議も無い。都での出世も、上手く兼通に取り入った結果だったのかも知れない。
 運悪く兼家の天下と成ってしまい無聊(ぶりょう)を託(かこ)っているが、千方が策士であるならば、そんなことで諦めてしまうはずは無い。舅と婿。利害を同じくする立場として、ここはひとつ、千方の本音を聞き出す必要が有る。そう思った。
 その上で、千方の本音が、当主を松寿丸に継がせることに有れば、千方派の土豪を増やすなど出来ることは有るはずだ。

    ~~~~~~~~~~

「お人払いをお願い致します」
 数日後、千方を尋ねた昌孝はそう申し出た。
 仕方が無いといった表情で、千方が同席していた広表智通に目配せをする。
 智通は、ニヤリと笑って、礼をして出て行く。智通に聞かれて都合の悪いことなど何も無い。智通もそれが分かっているから、ニヤリとしたのだ。
「将軍様。いや、今日は舅として婿殿の本音をお聞きしたいと思い、伺いました」 
「本音? 麿は舅殿とは、いつも本音で話しているつもりだが」
「明かせぬことも御座いましょう。しかしながら、他人には明かせぬ腹の内をお聞かせ頂ければ、この昌孝、舅として、身命(しんめい)を賭(と)してお役に立つ覚悟に御座います。
 ずばり伺います。松寿丸様に当主を継承する為、どのような策をお考えでしょうか? 是非とも本音をお聞かせ下さいませ」
「松寿丸に当主を継がせる気は無い。後継は文脩じゃ。それは、皆の前でも申したことであろう。本音だ」  
「文脩様後継を打ち出さなければご家中が纏まらない。それは分かります。しかし、可愛い我が子に跡を継がせたいと思うのは人情。お考えがお有りになるのでは?」
「無い。可愛い我が子と言えば、亡き兄上に取っては、文脩じゃ。それを、敢(あ)えて麿に継がせたのだ。帰すのが筋であろう。
 義父上、そのようなこと一体誰から吹き込まれたのか? 家中を割ろうと図っている者がおると聞いておる。そのような策に乗ってはならん」

 昌孝の中で、千方に対する強い不満と失望が沸き上がって来た。
「もう、良う御座います。信じて腹を割って下さらぬとは情けない。失礼致す」
 昌孝はそう言い捨てて席を立った。昌孝が去って間も無く、智通が入って来る。
「吹き込んだのは鏑木に相違御座いませんな」
「厄介なことに成った」 
 千方は渋い顔をして腕を組む。


 【第五十三話 圧迫】

 ひと月程して、今度は千方に、鏑木から呼び出しが有った。
「お呼び立てして申し訳御座らん」
 鏑木が愛想良く対応する。
「いや、何の。こちらも目代(もくだい)殿とは、一度腹を割って話したいと思うておりました処で」
「左様か。それは良かった。下野の仕置きは藤原家の協力無しでは成り立たちませんでな」
「さあ? 協力出来るかどうかは、事と次第に寄ります」
 千方は警戒感を敢えて表に出して応対する。ひとの良さそうな表情を作ってはいるが、鏑木の瞳が小さく忙しく動き、千方の表情を探っている。
「下野のことを知ることが、まず、お役目の第一と心得、国内(くにうち)をあちこち見て廻りました」
「端野の舘にも寄られたようですな」
 そう言って鏑木の反応を探るが、鏑木は表情も変えない。
「ちと、休ませて貰いました。それだけのこと」
「端野の義父(ちち)が何を聞いたかは知らぬが、早速訪ねて参り、あれこれと心配しておった」
「ほう、何を心配しておいでなのであろうか」 
 飽くまで惚け通すつもりだ。そう読んだ千方は話を元に戻す。
「ご用向きは何で御座ろう」
「いやそれですが、視察の結果、十ヶ所以上の無届けの開墾地が有るのが分かりましてな」
『来たな』と千方は構える。
「麿としては事を荒立てたくは無いのですが、それではお役目が務まりません。申し訳無いが、年貢の上積みをさせて頂かなければならんことに成ります」
「なるほど。だが、その上積み分を朝廷に納める訳では有りますまい。そう言う物は、国司の余禄(よろく)となるだけ。ま、その一部は下野守殿の私君であるあのお方の懐にも入るのであろうがな。麿も官人(つかさびと)を努めた身。そのくらいのことは分かる」
 鏑木の表情が厳しくなる。
「前(さきの)鎮守府将軍様と思い遠慮しておりましたが、そのような申されようは、事を荒立てることに成りまするぞ。朝廷に対する反抗と看做して宜しいのか?」
「追加分が全て朝廷の財源と成るなら喜んでお納め致そう」
「麿が目代ゆえ、侮ってのご発言か?」
「麿は藤原秀郷の子じゃ。脅しには屈せぬ」
「強行すれば、国府と一戦交える覚悟と言うことですかな?」
「そう取って貰っても良い」
 鏑木の怒りに満ちた表情が、瞬時に和らいだ。
「さすが藤太将軍のお子。見事なお覚悟。ですが、争ってみてもお互い何の得にも成りますまい。どうであろう、半分の四~五箇所分泣いては頂けぬだろうか。さすれば麿の面子(めんつ)も立つし、命(みこと)の出費も半分で済む」
「生憎算術は苦手でしてな」
「これはしたり。修理亮(しゅりのすけ)を努められていた頃の評判は、素早く見積り、それでいて狂いが無いと聞いておりましたが」
「損得計算は苦手と申しておる」
「なるほど。お家(いえ)に取っての損得よりも、ご自身のお気持ちが先と言うことで御座ろうかのう」
「いかようにも取るが良かろう」
「役目柄言葉を改める。藤原千方。未申告分の年貢を直ちに国府へ納入せよ。もし、従わぬ時は、兵を以て徴収する」
「全面対決も辞さぬと言うことか。元より、下野守・満仲殿ご承知のことなのであろうな」

 下野藤原だけが開墾地を隠している訳では無い。既に公地・公民は崩壊しており、公地はどんどん減少し、荘園や土豪達の私領が増え続けている。ただ、受領(ずりょう)の圧迫を受けると、開発地を摂関家の荘園として寄贈する者が殆どである。そうやって、双方共に利益を得る談合は至る所で行われている。決裂して土豪と国府の争いの例も少なくは無い。
 だが、鏑木に千方と本気で争う力など無いのだ。強行すれば、かつて秀郷を捕縛も追討も出来なかった愚をもう一度冒すことになる。
「お役目は果たさねばならぬ」
 鏑木は本音を隠し、毅然として答えた。
「分かった。それが通るかどうか受けて立とう」
 怯むこと無く、千方は、そのまま席を立った。

   ~~~~~~~~~~

「鏑木殿。下野藤原と兵を交えてはならぬと言う、殿の厳命をお忘れではあるまいな」
 千方の後ろ姿を無表情で見送っている鏑木当麻に、同席していた男が言った。満仲の実の郎等・天野藤伍と言う男。鏑木の補佐兼見張り役として満仲が着けた男だ。
「戦うつもりなど御座らんよ」
「虚仮威(こけおど)しか。そんなものが通じる相手と思われてか?」
「千方に通じずとも家中の動揺を誘うことは出来る。秀郷の時と違うのは、今の下野藤原は、決して一枚岩では無いと言うことだ。そこを突く」
「勝算は有るのか?」
「時を掛け揺さぶり続ければ、必ず弛みが出て来る。まあ、見ておるが良い」

    ~~~~~~~~~~

「鏑木め、いよいよ本気で我が家を割りに掛かって来おった」
 小山(おやま)の舘に戻った千方が呟く。
「どう対処されます?」
と広表智通(ひろおもてともみち)が尋ねる。
「何、本気で兵を動かすつもりなど、あ奴には無い。だが、見張りは立てずばなるまい」
「郷の者達を使いますか?」
 そう言ったのは、小山武規である。
 この主従の会話で『郷』と言えば、隠れ郷のことである。
「いや、郎等達で良い。その代わり、郷の者何人かに、鏑木の動きを見張らせてくれ」
「はっ」
「あと怖いのは疑心暗鬼だ。良く話し合って、互いの心に疑念が生ぜぬようにしなければならん。智通、その手配をしてくれ」
「では、早速に佐野に参って話をして参りましょう」
 智通がそう言うと、
「では麿は郷に飛びます」
と言うなり武規(たけのり)が席を立つ。
 武規と智通が出て行くと、入れ違いに侑菜(ゆな)が雛(ひな)を従えて入って来る。
「先日父が参ったそうで御座いますね」
「うん。そなたは出掛けておった」
「どのような用件で?」
「うん? 別に大した用件では無い」
「娘の麿が申すのも何ですが、殿を困らせるようなことを申しに参ったのではないでしょうか?」
「そんなことは無い。松寿丸の将来を案じていただけだ」
「例えば、松寿丸を次の当主にして欲しいとかお願いしたのでは?」
「そこまでは申しておらぬが、やはり、この家(や)の当主、或いは都の貴族にはしたいのであろうな。麿が今のままでは、松寿丸を都で出世させることも難しいであろうから、祖父として案じるのも無理は無い」
「父は出世欲、権力欲が強う御座います。何としても、鳥取(ととり)本家の上に立ちたいので御座います」
「今の世では、そのくらいでなければ生き残れぬ。そなたが気に病(や)むことでは無い。と言うより、そなたも松寿丸の将来に付いては不安を持っているのではないか? 文脩を後嗣と宣したことに不満は無いのか?」
「不満など御座いません」
 不満は無いが不安は有るとその表情が語っている。
「麿は良き父では無いな」
 千方は独り言のように呟いた。そしてなぜか、形振(なりふ)り構わず伸し上がった満仲のことを思った。

    ~~~~~~~~~~

 翌々日、三輪国時(みわのくにとき)の長男・義時、紀三代次(きのみよつぐ)、赤井三郎太(あかいさぶろうた)、伴勝永(とものかつなが)ら側近を従えて、文脩が小山(おやま)を訪れている。
 朝鳥の長女の婿・日下部(くさかべの)友世(ともよ)、小山武規、広表智通、駒木元信・末信兄弟らが千方の側には控える。

「鏑木が、いよいよ正面から噛み付いて来おった。念の為、新田には見張りを着けたが、奴の狙いは我が家を揺さぶることだ。その手に乗ってはならぬ」
「心得ております兄上。ご安心下さい」
「殿、鏑木が、もし力を用いて来た時にはいかがなさるおつもりで?」
 そう聞いたのは三輪義時である。
「知れたこと。打ち払うのみ」
「揉め事が長引けば、多田満仲(ただのまんじゅう)が手を打って来るのでは?」
「鏑木は満季の意を受けて動いていると麿は見ている」
「満仲にしろ満季にしろ、後ろには摂政様がおりまする。殿はこの点をいかがお考えでしょうか」
「後ろに兼家がおるからどうだと言うのだ」
「どこまで頑張り切れましょうか」
「義時! 控えよ」
 文脩が義時を鋭く制した。
「いや、良い。思うこと有らば、遠慮無く述べるが良い。それでなくては話し合う意味が無い。違うか? 文脩」
「は、はい」
「そなたはどうも、麿に遠慮し過ぎておる」
「いえ、そのようなことは御座いません」
「ならば義時。思うところ有らば申せ」
 一度、文脩の顔色を読んでから、義時は話し始めた。
「今や摂政様の権力は万全となり、対抗するお方とておりません。そして、下野守・満仲は、その家司を努めている男で御座います。鏑木ごとき目代など軽く見られるかも知れませんが、その後ろには満仲が、そして摂政様がおります。揉め事が長引くようなことになれば、いかなる災厄が降り掛かって参らぬとも限りません。そこのところ殿にはどうお考えで御座いましょうか」
「義時」
「はっ」
「そのほうの父・国時は、最も長く亡き父の側に仕えておった。父が国府に対しても朝廷に対しても、一歩も退かなかったことは存じておろう」
「はい。良く存じております。しかし、かつては、高明(たかあきら)様と言う大きな後ろ楯が御座いました。今の朝廷に当時の高明様に匹敵するお方が御座いましょうか。今、摂政様に対抗出来る方はおりません」
「間違ってはならぬ。父は高明様を当てにして国府や朝廷に逆らった訳ではない。高明様に臣従したのは、承平・天慶の乱の後のことじゃ」
「確かにその通りで御座います。しかし、高明様が失脚される迄は、そのお力に守られていたことも確かで御座います。そう言った後ろ楯の存在しない今、朝廷と決定的に対立した場合、どのような道が御座いましょうか?将門と同じ道を行かれるおつもりでしょうか? それとも、絶対的な勝算有ってのことで御座いましょうか? 
 先先代の大殿は豪放に見えて実は繊細なお方だったそうです。最悪の事態も含め、あらゆる場合を想定して策を練られていたと言うことです」
 聞いていた文脩が気色ばんだ。
「義時控えよ! 例え兄上が許されたとてそれ以上の差出口、麿が許さぬ。兄上に無礼であろう」
「申し訳御座いませんでした」
 義時は頭を下げ、少し膝を退いた。
「いや、良い文脩。制してはならぬ。義時の申すこと、或る意味尤もである。多くの者の思っているであろうこと、良く言ってくれた。どうすれば良いと思うか?」
「それは、当主である兄上がお決めになることです」
 すかさず口を挟んだのは文脩である。
「うん。義時の申すこと、最もではあるが、皆、考えてみてくれ。満季は太郎兄上(千晴)を捕らえた張本人であるし、満仲は高明様を裏切り、摂関家の者達と図り陥れた男だ。兼家に臣従し満仲の下で働くなど、麿には死んでも出来ぬことじゃ。はっきり申して置く。麿は摂関家に媚びるつもりは無い」
「お気持ち分かりましました。我等、何事も兄上の下知(げじ)に従い、一体と成って下野藤原家を支えて行く所存に御座います」
 文脩は床に手を突き、深々と千方に頭を下げた。

    ~~~~~~~~~~

「義時め、中々言いおりますな」
 文脩達が帰ると、智通が不快そうに言った。千方が苦笑いをする。
「あれは、文脩が言わせたのだ。文脩が自分の口から言えば、麿と対立することになる。或いは、それを避ける為、義時が自ら申し出て憎まれ役を買って出たのかも知れぬ。父・国時に似て生真面目な男よの」
「やはり大きな溝が御座いますな」
 武規が呟くように言った。
「無理も無い。文脩は太郎兄上と接することは少なかったし、満仲や満季と直接渡り合ったことも無い。ひたすら、下野藤原の安泰のみを願っているのであろう」
「確かに」
 日下部友世(くさかべのともよ)が相槌を打つ。
「父・秀郷は暴れん坊にして策士であった。太郎兄上も五郎兄上も麿も、策士としての父の血を誰も受け継いでいない。しかし、文脩が立派に受け継いでいるようじゃな」
 

 【第五十四話 葛藤と結論】

 国府との対立は長引いていた。

 目代の鏑木(かぶらぎ)は兵を率いて新田に赴くのだが、下野藤原家の郎等達に遮られても、力を以て踏み込もうとはしなかった。ただ、必ず藤原の郎等達に向かって長広舌を残して行く。

「国司の目代としてお役目上武力を以てしても立ち入るべき処ながら、正直麿は荒事は余り好まぬ。ご当主殿とも出来れば話し合いを以て解決したいと思うておるのだが、なかなかお聞き入れ頂けぬゆえ、仕方無くこうして兵を率いて出張って来ておる。
 各(おのおの)々方(がた)もそちらはそちらで、お役目と言うことであろう。ご苦労なことじゃ。お互いこのようなことは早く終わりにしたいものじゃな。
 先々代からの下野藤原の気概と言うことであろうが、先々代の人としての器の大きさをご当代もお持ちであれば良いが」
「殿を愚弄しておるのか!」
 千方の郎等のひとりが叫ぶ。
「いやいや、勘違いして貰っては困るな。ご当代を貶すつもりなど御座らん。麿は、先々代・秀郷様を敬っておると申したかっただけじゃよ」
「いずれにせよ、ここは一歩も通さぬ。早々に引き揚げられよ」
「そうか。ならば引き揚げると致そう。だがな、麿のことはさて置いて、下野守様がどのようなお方か存じておろう。麿が取り成しても、下野守様がいつまでご辛抱下さるか保障の限りでは無い。その時に成って慌てても知らんぞ。
 何しろ我が殿は、都で並ぶ者の無き兵(つわもの)であると同時に、摂政様に全幅の信頼を得ているお方であることを忘れるなよ」
 千方に脅しが通じぬと見て、郎等達に脅しを掛けているのだ。これも鏑木の揺さぶり作戦のひとつである。
 下野の郎等達とて剛の者である。こんな虚仮脅(こけおど)しで直ぐにびくつく者は居ない。だが『秀郷だからこそ突っ張り切れたのだ。果たして千方にそれだけの器量が有るのか?』そんな疑問を抱く者が一人でも二人でも居れば良い。それで、下野藤原の結束がじわじわ緩んで行く。鏑木の狙いはそこに有る。

 千方は少々苛立っていた。いっそ鏑木が強引に仕掛けて来てくれればと思う。国府の兵が乱入すれば下野の者達は当然反発する。理不尽な敵が現れれば、内部の結束は強まる。

 仕掛けて来れば一歩も退かず受けて立つ覚悟は出来ている。鏑木如き者、国府に押し込めて何も出来ぬようにして見せる自信は有る。それで満仲に救いを求めたとしても、今の満仲では摂政家の家司と言う立場上、郎等を率いて坂東まで押し掛けて来る訳には行かない。兼家まで巻き込んで権力を行使したとしても、今の下野藤原をそう簡単に潰すことは出来まい。千方はそう考えていた。
 だが、鏑木のやり方は巧妙である。文脩、端野昌孝、土豪達、そして郎等達に、手を変え品を変えして、次々と揺さぶりを掛け続けている。文脩の本心が摂関家との融和に有る以上、こうした状況が続けば鏑木の術中に陥ってしまう危険が有る。悩ましいことだと思った。

 下野藤原家の当主として、千方には大きな弱点がふたつ有る。 
 ひとつは、千常の実子・文脩が居るのに千常の弟である自分が跡を継いだことである。それについては、千方自身にも戸惑いが有り固辞し続けていた。しかし、問答無用の千常の決定に寄り、仕方無く継ぐことになった。 
 あの時、千常は『文脩には兵(つわもの)の気概が無い』とだけ言った。その時は、真の意味を千方は理解していなかったが、今と成っては『成るほど。そう言うことか』と思う。
 下野藤原家の安泰の為なら、文脩は摂関家に膝を屈することも厭わない考えの持ち主である。千常はそれを見抜いていたのだ。
『誰ぞの足許に平伏し、何もかも差し出すならば、命だけは永らえることが出来ようが、それはもはや男子(おのこ)では無い』
 童(わらべ)の頃、佐野の舘から『隠れ郷』に向かう途中で、殴られた上千常にそう薫陶を受けたことを思い出した。
『いかに可愛い我が子であっても、それだけは許せなかったと言うことか』
 九月の月が雲間に隠れようとしている。それを見上げながら、千方はひとり想いを巡らせている。
 千常の遺志であるから、郎等達に表立って不満を表す者は居ない。だが、千方と文脩の考えの違いが表面化すれば、郎等達も必然的に二派に割れて行く。土豪達もそうだ。そう成っては、鏑木の思う壷。何とかしなければならないと思う。
 しかし、それはもうひとつの弱点と関わっている。隠れ郷から戻って数年、草原(かやはら)に帰る迄の青年期の数年を除いて、千方は殆ど下野に居たことが無い。従って、下野の郎等達や土豪達との絆が細い。もちろん、当主を継いでからは積極的に郎等達と接し話を聞いたり、土豪達を訪ね歩き、困り事が有れば相談に乗ったりして、出来る限り助けもして来た。
 だが、それくらいのことでは、秀郷は元より千常と比べても、その絆の太さに於いて到底比べ物にはならない。いざと言う時にその影響がどう出るか予見出来ない不安が有った。

 ふと、父から初めて大役を任された時のことを思い出した。
 信濃の望月家の内紛に介入し、甲賀三郎兼家の甥・貞義が、当主の座を狙った叔父の兼光に暗殺されそうになったのを救った一件である。
 状況はまるで違うが、下野藤原にあのような内紛だけは起こすまいと強く思った。しかし、どうすれば良いか分からない。下野藤原家の今後の在り方に付いての、千方と文脩の考え方の違いは歴然としている。表面上、文脩は千方を立てて退いているが、考えを変えた訳では無い。いずれ表立った争いにならざるを得ない。争いとなればどちらかを排除することでしか決着が着かなくなる。
 それだけは避けたいと千方は苦悶し、考え抜いた。

 夜は既に白々と明けている。文脩の目的は当主の座を奪うことでは無い。純粋に下野藤原の将来を考えてのことだと理解している。 
 しかし、このまま溝が埋まらなければ、側近の郎等達の意見もその方向に流れ、結局、千方を排除しなければならないと言う結論に至るに違いない。争いたく無いし、大恩有る千常の実子である文脩を討つことは出来ない。

 眉根に皺を寄せて考えていた千方の表情が急に緩んだ。
「ふっふぅふ。はっはははは。何だ簡単なことだ。なぜ分からなかったのか。麿が退けば良いのだ」
 誰かが覗き見ていたら、千方が狂ったと思ったかも知れない。千方は声を出して笑い、独り言を言った。
 童(わらべ)の頃からそうだった。考え抜いてその方向がどうしても無理と結論付けると、さっと気持ちを切り替えられる。
 元々、当主に成りたいと思っていた訳では無いし、千常の命(めい)に寄り引き受けざるを得なくなった後も、なるべく早く隠居し文脩に譲るつもりでいたはずなのだ。
 処がいざ当主となって見ると、気負いも湧いて来たし、やらねばならない事の多さに心奪われて初心を忘れてしまっていたのだ。
 自分が当主で有る限り、満仲や摂政・兼家に膝を屈することは出来無いが、文脩が当主である下野藤原家が例え兼家に臣従したとしても、それはもはや自分の口出しすることでは無い。そう思った。
 ただ、それを嫌って、文脩に跡を継がせず、敢えて千方に継がせた千常の気持ちを考えると、申し訳無いと言う想いが有った。
 だが『子なら兎も角、例えば孫や曾孫、更には玄孫がどんな道を選んだとしても止めようが無いではないですか。それは、その時の当主が判断することで宜しいのでは』
 もし、千常が今居たとしたら、そう言って説得したいと思った。

 その日のうちに文脩を呼んだ。まだ誰にも打ち明けていない。
 部屋に入って来た文脩は、明らかに落ち着きが無い。千方が自分を暗殺しようとしているのではないかと言う疑念を抱いたのだ。着いて来た義時らも警戒感を露わにしている。
 まずいことに、夜通し考えていたせいで千方の目が少し窪み、薄らと隈まで出来ている。文脩は何とか口頭で危機を回避しようと思っており、郎等達は命がけで文脩を護る腹を固めている。しかし、千方の方はたったひとり。いつも側に侍っている広表智通と小山武規の姿も無い。それが文脩らの警戒心を却って煽っている。
「急なお呼び出し、どのような御用向きで御座いましょうか?」
 文脩が不安げな表情で尋ねる。
「うん?」
と言って千方はにこやかに笑った。
「急なことで済まぬ。色々思案した揚句のことじゃが、麿は草原(かやはら)に隠居することにした。後は宜しく頼む」
「はっ? 急に何を言い出されるのですか?」
 千方の発した言葉の意外さに、文脩もその郎等達も真意を測りかねている。
「下野の今後のことじゃ。以前申したように、麿は己の信念を曲げることは出来ぬ。そなたは麿に従うと申したが、本意では有るまい」
「いえ、決してそのようなことは……」
「隠さずとも良い。下野を案じるそなたの心、麿は理解しておるつもりじゃ。のう義時、それで全て丸く収まるであろう」
「は、いえ、そのう……」
 義時はすっかり狼狽してしまっている。
「先日のご無礼の数々、平にお許し下さいませ」
「別にそのほうを責めている訳では無いし、言われたから隠居しようと思った訳でも無い。文脩。麿や五郎兄上には出来ぬことでも、そなたには出来ることも有る。鏑木に好き放題やらせておいては下野が割れる。和解して、工作をやめさせよ」
 油断させて罠に嵌める例は、世間には良く有る。返事をした途端に郎等達が飛び出して来て、囲まれるのではないかと疑う心がまだ有った。見ると、千方は爽やかな表情を見せている。
「兄上、本当にご隠居されるおつもりですか?」
と聞いてみる。
「本来、嫡男のそなたが継ぐべき家。好きなように致せ」
「本当に、それで宜しいのですか?」
 千方が黙って頷く。
「ご本心で言うておられるのですか?」
 文脩が重ねて問う。
「麿の本心は五郎兄上と同じはず。それが何で急にと思うているのであろう」
「は、はい」
「確かにその通りだが、下野藤原の嫡男はやはりそなたじゃ。五郎兄上のお心に添えぬことは、正直、心苦しい。
 だが、兄上とて、孫や曾孫の考えまで支配することは出来ぬ。代(だい)が代われば考え方も変わる。それが、孫や曾孫の代では無く、そなたの代で変わると言うだけのことだ。そう思うた。麿は麿の生き方を貫くつもりだが、それは麿ひとりのこと。下野藤原を巻き込むことでは無い。 
 以後、下野藤原の在り方に口を挟むつもりは無い。家の安泰を第一と考えるそなたの考えでやってみよ」
 少しの間、文脩は黙って千方を見詰めていたが、一旦目を閉じ、見開くと深々と頭を下げた。
「有難う御座います」

    ~~~~~~~~~~

 その月の内に千方は隠居し、小山(おやま)の舘を文脩に明け渡して、家族と少数の郎等のみを連れて草原(かやはら)に移った。

 その頃、都では、京人(みやこびと)の誰もが耳を疑うような珍事と言って良い出来事が起きていた。

坂東の風 第四十七話~第五十四話

執筆の狙い

作者 青木 航
sp49-98-217-100.msd.spmode.ne.jp

 鎮守府将軍退任後、官職を離れた千方は草原(かやはら)の経営に没頭するが、突然の千常の死によって下野藤原家の当主となる。
 しかし、兼家の家司となっていた満仲が、下野守を兼任する事になり、遙任である為、満季の郎等鏑木当麻が目代として赴任して来る。

 鏑木は下野藤原家を分裂させようと、数々の工作を開始し、千方と鏑木の心理戦が始まった。


【第四十七話 愁い】【第四十八 草原(かやはら)】【第四十九話 平穏】【第五十話 千常の死】【第五十一話 不意の客】【第五十ニ話 心闘】【第五十三話 圧迫】【第五十四話 葛藤と結論】

コメント

あらすじ
sp49-98-217-100.msd.spmode.ne.jp

 藤原秀郷の落とし種、六郎・千方は、相模の山中で自家の荷駄の列を襲おうと待ち構えていた十五人の男達を逆に急襲し、皆殺しにしてしまう。
 男達の正体は、武蔵権守・源満仲の弟・満季の郎党と手の者達だった。
 源満仲は、都では、千方の長兄・千晴と勢力を二分し、共に源高明を私君と仰ぐ兵(つわもの)である。
 京に上った千方は、兄・千晴と主・高明のお陰で修理職(しゅりしき)に奉職し、順調に出世を重ねる。
 だが、『安和(あんな)の変』で主・高明は失脚し、兄・千晴は遠島となってしまう。
 謀反をも覚悟して起こした、世に言う『千常の乱』。
 参議・藤原兼通の大幅譲歩による密約を以て乱は終息する。
 その後、修理職に復帰を果たした千方。
 まだ遠いが、微かに修理大夫の座も視界に入って来た或る日、修理大夫であり参議でもある源惟正から、鎮守府将軍に転出するよう打診を受ける。
 だが、鎮守府将軍の任が明けた後は…… 
  一方、摂政・藤原兼家の命により、花山天皇を騙して退位させることに手を貸した満仲は、凡そ一年後、突然、出家してしまう。
 満仲・満李兄弟との因縁の確執。更に、藤原摂関家との駆け引きを軸に物語は進み、歴代の帝、摂関家の人々。更には、ほんの少しだか、安倍晴明も描かれる。
 満李の謀により、平忠常から圧迫を受け、甲賀三郎の招きに応じ甲賀に逃れた千方は伊賀に新しき土地を得る。
 伊賀の青山に伝わる、四鬼を操る伝説の悪の将軍『藤原千方』と、この物語の主人公との関係は?

青木 航
sp49-98-217-100.msd.spmode.ne.jp

 不躾ながら、そうげん様にお願いが有ります。そうげん様からは『人間が書けていない』と言う評を頂いておりますが、自惚れかも知れませんが、私としてはそこそこ書いているつもりです。

 独り善がりの勘違いと言われるかも知れません。
 どうも私は頑固なのか根本的にものが分かっていないのか、仰ることが理解出来ないのです。全部読んで下さいと言うのも不遜ですし、又拒否されるとも思うので、下記の短い部分を例として、恐れ入りますがどうして描けていないのか具体的にご指摘頂けませんでしょうか。

 出来れば、そうげん様ならどう書くのか、一部なりとも具体例を示して頂ければ非常に有り難いと思います。甘えるなと言われるかも知れませんが、物分りが非常に悪いもので、そこまでして頂かないと分からないんですね。今後の参考にさせて頂きたいと思いますので、恐縮ですが、宜しくお願いします。 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 三日ほどして千方の姿は下野の小山(おやま)に在った。
「都の情勢はいかがですか」
 文脩(ふみなが)が千方に尋ねている。
「麿も陸奥におったから詳しい事は分からん」
「この先、兼家様が実権を握る可能性は有りましょうか?」
 兼家はこの四年前に右大臣に昇り、三年前には正二位に昇叙している。 
「東宮(師貞親王)が大納言・為光様の娘御へのご執心並々ならぬと聞く。今上帝の後、師貞親王様が即位されても、兼家様の時代とはなるまい」
「次に実権を握るのは、大納言・為光様と言うことでしょうか」
「分からぬ。入内して男子が生まれるかどうかにも寄る。しかし、いずれにしても摂関家の中の争い。さして興味は無い」
「下野藤原の将来を考えるならば、先を読むことも必要ではないでしょうか」
「先を読んでどうする? まさか、摂関家の誰かに仕えるつもりではあるまいな」
「いけませぬか? 世は既に摂関家のものです。問題はその中で誰が力を持つかと言うだけのことです」
 千方は文脩の顔をじっと見た。
「忘れた訳ではあるまいな。千晴兄上、そして主(あるじ)・高明様は誰に嵌められたかを」
「父上に申し上げても無駄と思い、何も申しませんでしたが、兄上なら聞く耳を持って頂けると思っておりました。いつ迄過去に拘っていても仕方無いではありませんか。現実を見るべきです」
 千方は千常の言葉を思い出した。文脩には下野藤原を背負って行ける器量が有ると思うと進言した時、千常は『あ奴には兵(つわもの)の気概が無い』と切り捨てた。
『そう言うことか』と千方は思った。
「昔、『誰ぞの足許に平伏し、何もかも差し出すならば、命だけは永らえることが出来ようが、それはもはや男子(おのこ)では無い』と言われたことが有る。主とは、『この方ならば』と自ら思い選ぶもので、権力にひれ伏すようにして選ぶものでは無い」
「そう仰ったのは父上ですね。いかにも仰りそうなことです」
「間違ってはおらぬと麿は思っている」
「左様ですか。分かりました。兄上のお考えに従います」

 文脩はあっさりと引き下がった。だが、納得してのことで無いのは明らかだった。
 千常と文脩の考え方の違いは決定的だ。千方の立場は基本的に千常と同じだが、もし千方が当主を継ぐことになれば、文脩は、より強く自分の考えを主張して来るだろうと思えた。

 下野藤原の存続と繁栄を第一とする文脩の考え方も分からなくは無いが、摂関家に仕えることは出来ないし、したくも無い。だが、それを文脩に理解させることが、果たして出来るだろうかと思う。下手をすれば、家を二分するような事態にもなり兼ねない。何としても、それだけは避けなければならない。母の言う通り、今のうちに考え抜かなければならないことだと思った。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

青木さまへ

わたしは青木さんの作品の時代背景をよく知りませんし、人物についても分明ではありません。ですので、15年ほど前に書いた長編小説「浅井長政」(全20章、計1000枚あります)のなかの最終章から長政の最期を書いたところを引用して、こういうものを描いていたことがある人間ですと言うことを青木さまに示しますね。(過去作を見てみて、わたしも紙芝居的になってるところがあるなと思うからこそ、ブロンコさんの指摘になるほどと思ったところがあったという構図です。)


引用開始――



     *

 その日の攻防は夜にはおさまった。
 翌九月一日、長政は前日と同じく今度は二百の軍勢を率いて、黒金御門から出てきた。昨日と同じ戦法である。
 敵の兵は御門を取り巻いていたが、羽柴秀吉、柴田勝家、前田利家、佐々成政といった将の率いる軍勢が奇妙な動きをしたことに長政は気づかなかった。
 敵の将たちは長政に雑兵を当たらせ、自分たちはぐるりと回り込んで背後を取り、そのまま黒金御門の奥へと入って、本丸への道を閉ざしてしまったのである。それにより、長政は本丸に戻ることができなくなってしまった。
「やられましたな」赤尾美作守が告げる。
「これは参ったぞ」長政も嘆息する。
「ここは仕方がございません。我が屋敷へ一旦向かうことに致しましょう」
「うむ」
 長政は昨日と同じく長刀を揮いながら敵兵を牽制し、そして、赤尾屋敷に向かうことにした。
 長政を無事逃すために、赤尾美作守は殿の位置に居て、奮闘した。
 しかし、多くの敵兵を倒す中で疲労が募り、動きが鈍くなったところを、組み敷かれて捕虜となってしまった。同じく浅井頼親、赤尾新兵衛も捕まった。
 長政は待っても美作守が戻ってこないことに気をもみ、そして、覚悟を決めた。
 敵の声が屋敷のすぐ近くにしている。
 防衛の壁が破られるのもあとわずかであろう、と長政は思った。
 ――ここまで生きてきたことを無駄にするわけにはいかない。しかし、もう運命は旦夕に迫っているどころか、寸刻をも無駄にできぬ情勢であろう。無念であるが、ここで腹を切り、武人らしゅう最期を迎えると致そう。
 長政はそう考えると、介錯を頼むために、屋敷内に残っていた木村太郎二郎を呼んだ。
「介錯を頼む」長政が云ったとき、木村の目には悲しみの色が滲んだ。
「かしこまりました」木村は情熱的な眼差しで長政を見、そしてそれ以上、考えることをやめたように無表情になって、与えられた仕事を黙々とこなすようなものの眼差しをした。
「では、参る」
 長政は声を震わせた。
 すでに目の前に一本の短刀を出してあった。
 長政はそれを手に取ると、腹につけて一呼吸し、「では」と告げてから短刀を腹に突きたてた。痛みが麻痺したようにじんと広がってくる。長政はそのまま短刀を真一文字に動かした。左から右へ。
 薄れゆく意識の片隅で「では」という声がしたと思うと、一瞬で意識が飛んだ。
 木村の刀が介錯の太刀を加えたのである。
浅井備前守長政、享年二十九歳。

     *

 織田の軍に捕虜として捕えられた赤尾美作守や浅井頼親が信長の前に引き据えられる。
 信長は開口一番、告げた。
「そなたらはなぜに捕虜となってここに首を揃えておる?」
 浅井頼親が口を開く。
「我らは朝倉の恩義を忘れることなく、武士道に忠実になっておっただけのこと。その道を一切顧みることのない他国の暴君にしてやられたりというところでござる」
 浅井頼親の言葉は痛切な信長批判であった。
 このような水の向け方をされて放っておけるほど、信長は出来た人間ではない。
「ほう、云うではないか」信長は卑屈に嗤う。
「結局、どのような道を目指そうとも、敵兵に捕えられるような者に語られる道とはつまらぬものよ」信長はそう云うと、槍の石突きで頼親の顔を何度も打ち据えた。
「縄で縛られている者の身体を叩いて、気持ちを慰撫するなどとは、貴殿の度量の狭さには驚かされますぞ!」
 頼親はそう云ってふっと哂った。
「おのれ、云わせておけば」信長はそう云うと、手にしていた槍を放り投げ、腰につるした刀を鞘から抜き払って頼親の首元目蒐けて振り下ろした。
「ふん、つまらぬ男よ」信長はそう云うと、刀を手にしたまま、今度は脇で、じっと何も話さずにいた赤尾美作守清綱を見た。
「赤尾美作守か――そなたの武勇はよう聴こえておるぞ」
 美作守は目を細めた。
「そなたにも訊ねよう。そなたはなぜに捕虜となり、ここに引き据えられておる?」
 信長はあくまで、この質問をしたかったようだ。
「やはり、年のせいでございましょうか」美作守は嘆息した。
「そうか、年か。それでは仕方もなかろう……ところで、まだ若いそなたの伜、新兵衛は儂の部下と致すぞ」
 同じく引き据えられていた赤尾新兵衛の顔に驚きの色がうかがえた。
「な、なぜでございます。儂もここで命を終えとうございます」
 新兵衛は声を漏らした。
「新兵衛」美作守は息子に告げる。「そなたは儂の分まで生きてくれ。しかし、信長殿にそそのかされて、悪い道にはまらぬように気をつけよ。儂からはそれだけだ」美作守はそう云うと、さあ、と云う風に、首を信長の前にのばして見せた。
「うむ、見事な覚悟、清々しくもある」信長はそう云うと、「そなたほどの武人だ。人の手に掛かるより、自分で果てたいであろう? 特別に自刃することを許す。介錯は儂に任せよ」そう云うと信長は短刀を用意させ、美作守の前に置き、そして手を縛っていた縄をほどいた。信長がその脇に立ち、美作守の挙措を見ている。
「かたじけない」美作守は告げると、そのまま短刀を持って、自分の腹をかっさばいた。信長の白刃が一閃する。美作守もまた、他の浅井の将同様、こうして命を落とした。
「新兵衛、儂に仕えるか?」信長は刀に就いた血を紙でぬぐいながら訊ねた。
 新兵衛は告げる。「仰せのままに」


引用おわり――

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

そうげんさんのほうがこなれてますが

何か新しいもの作ろうって気合いは青木さんのほうが感じるかなあ

どっちも見事です

青木さんはテーマが大きいし 時代が不案内だから不利だろね

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

 そうげん様、コメント有難う御座います。

 朝一段落して開いたら、早々コメントが付いていたので、少し驚きました。
 まず、ご無礼をお詫びしなけそうげん様にとは違ってればなりません。

 正直、無視されるか抽象的なコメントが返って来ると予想していました。ご自分の文章を堂々提示され

『過去作を見てみて、わたしも紙芝居的になってるところがあるなと思うからこそ、ブロンコさんの指摘になるほどと思ったところがあったという構図です。』

と言われては、その姿勢に一本取られたと言う想いです。恐れ入りました。

 申し訳有りませんが、ただ私は、そうげん様とは違って『ブロンコさんの指摘になるほど』とは思っておりません。

 他人様の文章と自分の文章を冷静公平に比較するなどと言うことは出来ませんので、ここは、第三者のご意見を頂ければと思います。

 幸い茅場義彦様が早々コメントを付けて下さっているので、こんな風に他の方々のご意見も頂けたらと思います。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

 茅場義彦様、早々コメント頂き有難う御座います。ご意見重く受け止めさせて頂きます。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

誤 >まず、ご無礼をお詫びしなけそうげん様にとは違ってればなりません。 

正 >まず、ご無礼をお詫びしなければなりません。  


 申し訳有りません。変なところに割り込みのセンテンスがはいってしまいました。

ブロンコ(象徴サマ
softbank221022130005.bbtec.net

相変わらずわかってないなあ


いくらお行儀気取ろうが、お上品吹かそうが、おまえがやってること自体が、思いついちゃうこと自体がおまえっていう人間の浅はかさのすべてでしかなことくらい、おまえを相手にしない普通の人は当たり前に心得るの


そういう当然とした人間の感度を舐めてるからおまえは人間が書けないんだし感情が理解出来ないんだし、所詮自分のことばかりに頓着する無様を晒してばかりでいるわけ


何を格好が何を晒そうが偉ぶろうが、そんなこと関係ないの


“誰が言ってんのか”ってその一点において、おまえのやらかすすべてが見苦しいだけでクソの価値もないって言ってるだけなの
おまえが認める認めないとかじゃなくて、おまえが自覚でいないばかりに晒す馬鹿のハナシをしてんだから、おまえが言うことじゃないんだんよ馬鹿




おまえら恥ずかしくないの


いい大人がてめえのことばっかで散々騒ぎ立てて他人呪って捻じ曲げたことばかり晒した挙句に“ご無礼をお詫び”とか、普通の若者がアホらしいってあくびしてんのわかんないの

恥ずかしくないの


そんな馬鹿な大人が、普通のまともな、まったく冷静な若い人の意欲を“自意識のカタマリ”だとか平気で叩いて叱りつけて、こんな馬鹿な大人ばっかが自分ばっか見てくれ褒めてくれ認めてくれって罵り合ってんのは平気で野放しって、まじで馬鹿すぎおまえら全員懺悔して死ね



何も言わない奴らも恥を知った方がいいよ
そういうおまえらのこともあたしは信用しない






くだらないんだよてめえの見栄ばっか吐きたがるクソ大人なんてのは



てめえばっか可愛いならご安全にブログでやってろこっちこそ見向きもしないでほっといてやる




見苦しいもんばっかばら撒くなクソ馬鹿

ブロンコ(象徴サマ
softbank221022130005.bbtec.net

すげえイライラするからとんでもない誤字爆弾投げてんですけど面倒だから想像して読んでねこのままいきます


気に食わなきゃこの度もとことん追い込みますので、巻き添え食いたくない人は近づかないこと
ただの馬鹿は干せばいいだけなんですけど、自覚ない馬鹿は徹底的にぶっ潰す方が神経病んで効率よくぶっ潰せるので晒しまくって化けの皮剥いでやるからお楽しみに


もうぼっろぼろにハゲまくってんですけど、本人自覚ないので、おべんちゃら吐いてれば他人なんか誤魔化せるって態度改めないですからこんなぼろっかすじじいに舐められても気付かないで平気でいられる馬鹿は束ねてまともに動けなくさせてやるからそのつもりで



ちゃんと、全体眺めてますかね? ここばっかのハナシなんですけど

それがわかってない奴はこういう馬鹿の欺瞞に耳傾けて怪我するばっかなので覚悟しとくこと


“小説”というまったく明らかな素養についてあたし程度に叱られたくなかったら、こんな馬鹿はいっさい相手にしないこと
余計なこと書き込んだ時点で束ねられること覚悟して書き込むこと




これ、“小説”っていうまったく普通の“適性”のハナシでしかないから、わかってる人は気にしないでね。
相変わらずなことで申し訳ないんだけど、あたしは大人として我慢できないんでこういう馬鹿って。




そんな感じで、素敵で窮屈な連休をどうぞ楽しんでみてくださぁい

日程
133.106.144.40

青木航様

こんにちは。お久しぶりです。
私は青木さんの文章はすごく読みやすいと思います。端正で無駄が少ないです。ただ少し気になるというか好みにはなってしまいますが、場面を表す言葉が少ないと感じることがあります。具体的に言うと「下野の小山」という場所は提示されているものの、実際にふみながと千方がどのような空間で、どのような態勢、雰囲気で会話をしているのかが伝わりませんでした。例えば私は拙作にてこんな地の文を入れています。

>佐久間は椀に湯を注ぎ、エトウルシの前に差し出す。底冷えのする暗い室内で、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていた。

「無用な文」と言われてしまいそうで恐縮なのですが、私はあくまでこの文を美しいと思っている、文学的で良いと思っているから入れているのではなく、読者の方にが映像として意識してもらいやすいようにと思って挿入しています。
もちろん逐一そんなものを記述すればキリがありませんし、邪魔になることの方が多いと思うのですが、青木さんの文章は「どこで話しているのか想像しにくい場面」が連続して続くので、目が滑ることがあるのかなと感じています。青木さんの描く人物自体がペラいものとは思わないですね。
しかし私の感想も所詮好みの問題で、青木さんも万人受けする商業作家を目指しているわけではなかったと記憶しています。歴史小説は愛がないと書けないですので、青木さんが長年愛を持って書ける形が一番良いですね。

そしてそうげん様の文章も大変素晴らしかったです。確かに折角の緊迫感のあるシーンだから、もう少し臨場感があると映えそうだなとは思いました。細かいところではそう云って、が多いのが気になりました。ですがこれだけ地の文と会話文を繋げて組み合わせても排斥なく読めるのは、熟れた筆の力があってこそだと思います。とても勉強になりました。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

 日程様、描写について具体的且つたんてきなご指導有難う御座います。仰る通りかと思います。勉強します。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

 後、単なる自惚れと悪口だけのコメントも来てますが、無視します。

 一言だけ言っておくと、

>あたし程度に叱られたくなかったら、

とか

>あたしにぶったたかれて

とか宇宙規模の勘違いを晒してるけど、それ単なる妄想で、誰も、叱られてるともぶったたかれてるとも思っちゃいないから。

 そもそも、叱ったりぶっ叩いたり出来る立場に自分が居ると思ってる事が大きな間違いで、裏で騒いでるゴキブリが間違ってリビングに出て来てしまったようなものだから、キャーって喚く人もいるかも知れないが、叩き潰そうと思うのが普通。

 ブに対する返信は以上で、全て終了。

ブロンコ(象徴サマ
KD111239123168.au-net.ne.jp

勝手に終了しててください尚願ったり叶ったりなんで、遠慮なく台無しにしとくんですっこんでていいよ偏屈


>単なる自惚れ


って、一体何のこと言ってんのか全然わかんないんですよ
もしそれがあたしのことのつもりなら、そんなのはおまえが勝手にあたしに脅威を感じてるだけのことで、“自惚れ”なんて皮肉りたくなるだけの素養を認めてるだけのことで思う壺ですもちろんおまえよりよほどましな感性の人間のつもりですし物書きのつもりなので


>叱られてるともぶったたかれてるとも思っちゃいないから


おまえがどう思ってるつもりかなんて関係ないって言ってんですよ日本語苦手ですか
おまえがどう思うかじゃなくて、どう見られてるか無自覚なことをずっと叱られてんだよってことなんです



>そもそも、叱ったりぶっ叩いたり出来る立場に自分が居ると思ってる事が大きな間違いで、裏で騒いでるゴキブリが間違ってリビングに出て来てしまったようなものだから、キャーって喚く人もいるかも知れないが、叩き潰そうと思うのが普通。



なんですか? 口喧嘩ですか?
取って付けたようなお行儀とかお上品は大丈夫なんですか? 相手悪いですよケンカすんならこっちこそ誰よりもクチ悪いんで




全部あたしから突っ返してやる


自惚れてんのはおまえなの馬鹿のクセに
あたしはおまえに何か言われたところでどうにもなんないの大っ嫌いすぎて何にも効かないむしろ打ち返すアレルギーばっかもりもりしちゃって忙しいよキーボード壊れちゃって打ち難いったらないんですよてめえのせいで
ゴキブリどころはおまえはあたしみたいな厄介者荒ぶらせるごく潰しなの迷惑なのおまえがいつまでも馬鹿繰り返して怒られてばっかいると、雰囲気悪くて困っちゃうんだってさおまえのせいでさ



なんで黙って参加できない
余計なことをごちゃごちゃごちゃごちゃ保険掛けやがって、そのうえで気にくわない感想来れば逆上と反発と言い訳で墓穴掘ってばっかとか見苦しいんだよ馬鹿


自分の手間と見栄の心配ばっかしやがって、他人の意見も看過できないケチ臭い甲斐性程度で歴史騙んな噓吐きが


高校生だって、馬鹿な大人読者にまるきり見当違いなこと言われたって決めつけられたって文句なんか言わないんだよ馬鹿
しみったれてんだよおまえは




おまえは読者に委ねる度胸がない
言いたいばっかで誤解されたら自分が損する子tばかり気になるから、筆筋もみみっちく退屈になる


>文脩はあっさりと引き下がった。だが、納得してのことで無いのは明らかだった。


読者馬鹿にしてんの
何を書きたくて書いてるつもりなんだよ馬鹿

つまんないんだよおまえの筆筋はおしゃべり過ぎて余裕がない含みがない企みがないつまり面白みの基本からない



つまり、すべては自分ばっかっていうおまえのケチな性分が天然でさせることなの




おまえにはムリ




書きたければ威張るな
見苦しんだよ馬鹿

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

読ませていただきました。感想を端的に書きます。

・印象的だった点
四十九話、治水工事のシーンが特に面白かったです。五十四話のラストは、続きが気になる終わり方で良いと思いました。

・物足りない点 アクション、動きが大きくないと感じられる

治水工事のシーン以外になります。平安京ダークサイドは映像でしたからね。騎手が馬上から弓を射る、一気に馬が駆け抜けた後は土埃が舞うーー。映像を観て受けたインパクトなど思い起こしてみて、そういう臨場感をまたどこかのシーンで味わえたらといいですね。

・全体を通して
前回までのゴタゴタはひとまず。今回は千方がどうしていたか多く書かれていて、物語の最後まで千方を見届けるつもりなので良かったです。三年経ち、五年経ち。役職も変わり、生まれたばかりの子も大きくなり。前回同様、年月の経過が早く感じられました。
散位という階級の意味、この時代の庶民はこうだった、財政はこうだった。そういった説明を「ふむふむ、なるほど」と思いながら読みました。
個人的に面白く読みました。一口に面白いといっても、それはエキサイティングよりインタレスティングの方。それはつまり、少数派でもハマる人はハマるということじゃないでしょうか。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

 青井水脈様、いつも有難う御座います。 

 オープニングから信濃騒乱までは結構アクションシーンが多かった訳ですが、ここに来て日常生活になっています。
 それだけに心理描写は大事で、それなりに描いているつもりではいたのですが、日程様に具体例を上げて説明して頂き、ようやく、そう言う事かと思った訳です。
 
『「下野の小山」という場所は提示されているものの、実際にふみながと千方がどのような空間で、どのような態勢、雰囲気で会話をしているのかが伝わりませんでした。』

と言う事なんでしょうね。

>佐久間は椀に湯を注ぎ、エトウルシの前に差し出す。底冷えのする暗い室内で、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていた。

と言う具体例まで示して下さっているので、飲み込みの悪い私にも少しは分かりました。

 言い訳をすると、この時代、都の公卿の邸宅なら兎も角、地方の土豪の館の中に何が有るか、どうなっていたかほとんど分からないのです。 

 ただ、『底冷えのする暗い室内で、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていた。』 

なんて言葉は私の文章からは凡そ出て来ないので、心理描写と言うよりも情景描写が決定的に不足していると言われれば、そう言うことなんだろうなと納得しました。

 以前青井様にも何方かの作品で『桶狭間に向う前に帰蝶(濃姫)と湯漬けを食べる信長の描写が心に残った』と伺った事がありましたね。足りないのは、矢張りそう言う部分なんですかね。
 勉強が必要と素直に思いました。   

 ただ、中途半端にやったら、私らしく無く、借りて来た文章のようになってしまうのうだろうなとは思うのですが。

 舞台と違って、脚本家としてだけでは無く、同時に大道具、小道具、舞台監督から美術監督まで熟さなければならないと言う事なんですね。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

『底冷えのする暗い室内で、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていた。』 

 日程様のアドバイスに異を唱えるという事では無く、上の文章を例として、真面目に考えてみました。

 まず、揺れている部屋の灯を『陽炎のよう』と感じるのは誰だろうかと言う事です。作者か主人公かと言うことです。

 この文のままだと主語が無いので作者と言うことになるでしょう。

 振り返ってみると、私は作者の感情を書いてはいません。上記の例文であれば、恐らく、
『風を遮る壁や襖などは無い居室の中は冷え冷えとしていた。千方は、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていいるのを、ただ見詰めていた』

 こんな風に書くと思います。書けていないとは思いますが、もし描くとすればこんな風になると思います。つまり、出来事や風景の描写に付いて言えば作者の目で描いても、作者の感情では描写していないのではないかと改めて思う訳です。

 やはり、感情を描くとすれば、主語を付ける。多分、意識はしていないが、感覚としてそう言う書き方をして来たのではないかと思う訳です。

 描けていないと言う事はご指摘頂いた通りとしても、その辺の区別は考えてみる価値が有ると思います。

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

青木さんは、日程さんが書かれたことをそう解釈されたのですか。作者の感情……。私がコメント欄を読んで思ったことと少し違いますね。

日程さんの意図までは分かりませんが。「下野の小山」と提示されたものの、読んでみて具体的なイメージは浮かばないと書かれていましたよね。

"陽炎のように"は一例ですが、いわゆる比喩表現。描写を難しく捉えないで、表現技法、小説を書く上でのテクニックの一つと頭入れてみてはいかがでしょうか。
例えに『オズの魔法使い』を挙げます。

「さて、西の悪い魔女は目がひとつしかありませんでしたが、その目は"望遠鏡のように"優秀で、どこでも見渡すことができました」

なぜ"望遠鏡のように"と比喩表現を用いたか。

①解釈  ドロシーが離れた場所にいても見つけることができ、銀の靴を奪おうとする行動に結び付く。

②読み手に与える効果  "目が良い"とだけ書かれているより、"望遠鏡のように"よく見える目だと、どのくらい遠くまで見えるかイメージできる。


・こちら『第五十話』から例を出してみると……。

千常を死を知らされた千方がショックを受ける。ショックはショックでも、"いきなり頭を後ろから殴られたような"衝撃。

比喩表現を挟むと、その場面の様子がより分かりやすく、伝わりやすくなるのではないでしょうか。ここぞという場面で、効果的ですし。

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

↑上記はあくまで"陽炎のように"が比喩表現であれば、そういう比喩をどこかの場面で用いてみると効果的じゃないかと思って、手近な『オズの魔法使い』を例に出しましたが…。

>『風を遮る壁や襖などは無い居室の中は冷え冷えとしていた。千方は、部屋の灯と椀の湯気が陽炎のように揺れていいるのを、ただ見詰めていた』

こちらは千方の感情というか、心境でしょうか。

>『いかに可愛い我が子であっても、それだけは許せなかったと言うことか』
 九月の月が雲間に隠れようとしている。それを見上げながら、千方はひとり想いを巡らせている。

これまでの千常との経緯もありますし、つらつらと説明を書かれなくても、胸の内みたいなのは伝わってきますよ。

青木 航
sp49-98-225-82.msd.spmode.ne.jp

青井様、有難う御座います。

>「下野の小山」と提示されたものの、読んでみて具体的なイメージは浮かばない

に付いてはそう言うご指摘として理解したつもりです。

 ただ、例文を見ていて、『感情って誰の感情?』と全然別の事としてふと考えた訳です。

 日程様のアドバイスに異論を唱えるとかそう言う事では全く有りません。
 別の事です。単に、関連してイメージしただけです。文章も単にテキストとして使わせて頂いただけです。

 表現方法では無く“視点“がふと気になったのです。
 それで、情感豊かな文章を書く方と自分の文章の一番の違いは何なんだろうかと考えてみると、事象の説明はしても感的な描写は、作者の視点からはしない。無意識にそうして来たからではないだろうかと思った訳です。自分の作者としての視点は無機質なんだと自覚しました。

 それが良いか悪いかでは無く、分析してみるとそう言う事ではないのかと思ったのです。日程様のご指摘をどう取ったかと言う事とは別です。

 独り言に近いものをコメント欄にそのまま書いてしまったので、何が言いたかったかが、ちょっと伝わらなかったのかも知れません。紛らわしくて申し訳ありませんでした。

①解釈②読み手に与える効果 に付いてのアドバイスに付いては、なるほど書けてないなと思います。

『千常の突然の死は驚きではあったが、悲しいとかそう言う感情よりも、下野藤原の事、文脩の事がまず千方の脳裏を過ぎった』

くらいは書くべきだったと思いました。
 これも、作者としての描写では無く、あくまで千方の抱いた感情としての表現になると思います。

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

すみません、青木さんの最新のコメント読まないで投稿きたので。また別なこと、ということですね。

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

まず
筆暦
世界文学日本文学(要するに古典文学、いわゆる古文も主要な作家は全部読んで)
クーンツエンタメリスト(クーンツ「ベストセラーの書き方」ブックリスト)
推敲30回
エチケット(連載がルーカルルール無視ならしない。もうやめようね。したいなら運営に許可取ろうね)
私は文学学校の教室で公募一次予選通過レベルの評価を得たけどそれだけ自力が違うわけです。

それが公募一次予選の必要十分条件です。数学1Aの教科書は習ったよね
もちろん必要十分条件だから必要条件くらいで公募一次予選取るやつもいます。私もそうです。
数学もマセマシリーズやわかりやすいし中学や小学の復習もして大学のテキストも読めば
自分で文系理系の大学院教育を施せるわけです。論文博士制度を参考のこと。
その教養の上で文学論文博士はとれば多分ものになる作家になれるでしょう。
例歴史物なら銀英伝の田中芳樹は知ってるよね。まず博士号を大学できちんと取ってます。

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

とにかく感想を書くこと、小説を書く上で一切役に立ちません

まず作家を決めて好きな作家の全作品なるべく古典的な現代作家
クーンツエンタメリスト

この二点の読書を全部読む
これが文学読書の方法です

あと推敲30回
それをやってください。
そうすればあなたも公募一次予選通過のチケットをもらえますよ。
それは運動部で言えば筋トレの部分なんです。

人間を書くとかは後でいいの
とにかく筋トレ練習することが大事なんです。
その上で大学院教育を自分に施すことが次の筋トレなの。
もちろんスポーツ生理学上は面白い人間を描くことができるとか求めるのは言い訳け
ただそれは筋トレをやった後のご褒美にすべきです。
とにかく連載したいなら運営に許可取りな
まずはそれからだ。

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

鍛錬場で一番厳密なのは、投稿する際の2週間ルールみたいですね。あとは皆さん見ての通り、それぞれの使い方で自由な印象を受けますが。
ローカルルールがどうこうは分かりませんが、今更ですし、連載も運営側で黙認なんじゃないですかね。

本題に入らせていただきます。印象的だった点といって挙げましたが一言でしたし、もう少し踏み込んでもいいかと思ったので。

>また、小舟から小石を結んだ糸を垂らし、川の色々な場所の深さを計り、記録して行く。

当時の治水工事、測量や掘削の方法などが興味深かったです。畚で画像検索してみましたが、今でいうリヤカーみたいなものですね。
夏の暑さや激しい水の流れと、平安京にいた頃より動きがあって読み応えがありました。

青井水脈
om126166139178.28.openmobile.ne.jp

もう一つ言い忘れていました。私はたまたま比喩表現に目が留まりましたが、青い鳥文庫などの物語によく出てきたと思い出して。
しかしこちらでは多用すると画面で見た印象が変わりそうですし、話が進むのが遅くなるなど、弊害にもなりそうですね。

ブラッドベリ
p2825027-ipngn22701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

>ローカルルールがどうこうは分かりませんが、今更ですし、連載も運営側で黙認なんじゃないですかね。

「ルール」ではなく「モラル」です。
以前、ここでもラノベ系の連載が多数沸き起こった時があります。「冒頭だけですが面白いかどうか見て下さい」も同じです。
まともな投稿者が多かった時はそれとなく「それじゃごはんの趣旨の鍛錬になりませんよ」とのアドバイスがあり自浄作用が働いてましたが、今はそんな感覚なんですね。
要は「ルールで禁止されてないからいいじゃん」で、皆が一斉に同じことを始めたらどうなるかと言う想像力も働かなくなってるわけです。
色々な見方の感想数を多くするには「最後まできちんと書くこと」「1投稿に決められた文字数の範囲内で1作品を完成させること」が一番と昔は皆が理解してました。

まあ、今のごはんは無法地帯なので誰も言いませんけどね。お好きにどうぞとしか。

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

僕は連載はローカルルールに反するし
それをやりたいなら運営側に許可を取るべきです
法というルールに対する無知ですし
時代物も法の認識があるのですが
それができないてい実力者なわけです

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

私も冒頭がローカルルールに反するとは知らなかったので迂闊でした。
ちゃんと謝罪しました。

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

とにかくこの青木は問題児なわけです
自治法無視
実力低い三点リーダーもろくに打てない
マルクスもろくに読めない読書力
です

青木 航
sp49-98-218-145.msd.spmode.ne.jp

 ご意見拝読しました。

 ブラッドベリ様ですか、ご意見有難う御座います。 
 表、裏、きちんと普段使っているHNで堂々と批判される方、伝言板でステハン使って汚い言葉を投げ付けて来る人、裏で、悪口言う事だけを只管鍛錬して、流石に悪口だけはいっちょ前と呆れる連中。全て含めて、連載には批判的な人が多いと言うことは分かりした。

 結論を言います。止めましょう。但し、『坂東の風』は最後まで掲載します。後四回から五回の掲載予定でしたが、二回に纏めます。一回で済ませたいが準備が間に合わないので二回にします。

 これで勝ったと喜ぶ人も居るでしょうし、ざまあみろ、最初から空気読めと被せて来る人も居るでしょう。

 こちらの本音としては、別に読まなければいいだけの話じゃないか。読んでもいないのに悪口だけのコメント付けてくれなんて、誰も頼んで無い。コメントも付けなければいいだけじゃないか。他になんか問題あるか? 禁止事項になっていない以上、それだけの話だ。そう思っている。

 暗黙のルールだとかモラルだとか言われてもな? となってしまう。

>作家でごはんが設立されたのは約20年前だ。
当時は10〜20代の割と本気連中が中心で

なんて『やすらぎの郷』の台詞みたいな述懐をした阿呆が居るが、まるで、最近このサイトからプロの作家が出ていないのも、サイトの質が低下したのも連載のせい、私のせいみたいな言い方だ。

 本質を申し上げよう。このサイトの質が低下しているのはそんな事では無い。
 逆に言えば、私にそんな影響力は無い。当然でしょう。これは、万人が同意するところでしょう。

 このサイトの質が低下している本当の理由は、作品評と個人攻撃の区別が付かない数人の暴挙を主要メンバーが見て見ぬ振りをしていることです。
 個人名を上げて馬鹿だのチョンだの散々貶したりしながら、自分では見識を持った批評家のつもりでいる。
 それを有難がったり、罵詈雑言を奥の深い言葉だなんて持ち上げる人が居るから、その風潮は無くならない。

 私も含めて、そう言う連中に反発する人間は時々居るが、主要メンバー達は馬鹿がまたやってるよと高見の見物。だから、サイトの質が益々低下する。

 禁止されていない連載には目くじらを立て妙に結束するのに、コメントの連投、コメント間の異常な空白。名指しで汚い言葉を浴びせ続けるこういった行為には無関心。こう言うことを常態的に行っている人達には無関心。問題をすり替えるなよ。そう言いたい訳です。

五月雨
UQ036011229139.au-net.ne.jp

横からごめんな。

>一回で済ませたいが準備が間に合わないので二回にします。

これな、準備してから投稿したらいけんの?

いや、まあ連載は禁止事項じゃねーから好きにしたらいいとは思うけど、分割する理由がよくわからん。

青木 航
sp49-98-218-145.msd.spmode.ne.jp

 五月雨様ご意見承りました。
 そんな些細な事よりも提起した問題に対するご意見が承りたかったですね。

ブラッドベリ
sp49-98-168-220.msd.spmode.ne.jp

>まるで、最近このサイトからプロの作家が出ていないのも、サイトの質が低下したのも連載のせい、私のせいみたいな言い方だ。

そんな事を言う人がいるんですか?全然違うと思いますよ?
もうここは数年間、質が低下しまくってます。
だから、モラルも意識しない質の低い人が入りやすくなっているだけの話だと思います。

真面目な人が来て貴方の「第一話を読みたい」と言ったらどうしますか? ここは200作品しか掲載されません。自分のブログに来てくれですか?それなら最初からブログだけでやれば良い話。
完結してない一つの作品で連載をやられると他人の作品が4つも5つも消されるんですよ。
同じ行為を何十人もが「ルールで禁止されてないからー」やったらどうなると思います?
貴方のここでの目的がさっぱり分かりません。

ブラッドベリ
sp49-98-168-220.msd.spmode.ne.jp

ところで主要メンバーって誰の事なんですかね?

青木 航
sp49-98-218-145.msd.spmode.ne.jp

ブラッドベリ様ご意見承りました。

>同じ行為を何十人もが「ルールで禁止されてないからー」やったらどうなると思います?

 運営が禁止するでしょうね。
 ご指摘も含めて、連載は止めますと申し上げています。

 ついでに、酷評と罵詈雑言の区別が付かない人たちが、サイトの質を低下させていると言う見方に付いてのご意見もうけたまわりたかったです。

五月雨
UQ036011229139.au-net.ne.jp

いやいや、承ってねえじゃん。
できるんだったらまとめたらいいじゃん。
できねえ理由あるなら言ったらいいじゃん。
他人がどうとか主要メンバーがとか関係ねえじゃん?

ちなみにオレは二週間ルール守ってんなら連載は好きにしたらいい、派。
とは言え、書きかけの理由が連載だからは聞く耳ないけどな。

青木 航
sp49-98-218-145.msd.spmode.ne.jp

 分かったよ、五月雨さん。

ブラッドベリ
sp49-98-168-220.msd.spmode.ne.jp

>酷評と罵詈雑言の区別が付かない人たちが、サイトの質を低下させている

スルーすればいいだけの話では?
私は投稿者の質が下がってきたから、常連だの古参だのがイラついているだけのように見えますが。
まともに鍛錬しようとも思わない人から「素晴らしいです」とだけ感想を言われても鼻白むばかりです。

青木 航
sp49-98-218-145.msd.spmode.ne.jp

ブラッドベリ様。同感です。      
 
> 「素晴らしいです」とだけ感想を言われても鼻白むばかりです。
 
 作品評なら酷評も良いでしょう。出来れば汚い言葉は避けてね。

 但し、個人を馬鹿にするような誹謗中傷が質を低下させていると言っているんです。


 私は連載は止めると既にお約束しています。そこにばかり、何時まで拘っても仕方無いでしょう。
 私の連載を批判するのと同じくらいの情熱と協調性を発揮して、そう言う人達にも物申したら如何ですかと言っているのです。

>>できねえ理由あるなら言ったらいいじゃん。
これは貴方の台詞です。

>>スルーすればいいだけの話では?

 それは共犯と同義です?
      

ブラッドベリ
sp49-98-168-220.msd.spmode.ne.jp

なんか、駐車禁止で捕まってるオバちゃんが「あっちにもたくさん無断駐車しとるやん!あっちも注意せえや!」と叫んでるようにしか聞こえませんが(笑)
人間としての会話が成り立ちそうもないので、この辺で失礼しますね(^^)

一話完結の鍛錬作品、期待しております。
頑張ってください。

青木 航
sp49-98-216-194.msd.spmode.ne.jp

 ブラッドベリ様。何故誹謗中傷の輩の話題をそんなに避けたがるんですか?

 怖がっているようにしか見えません。

「あっちにもたくさん無断駐車しとるやん!あっちも注意せえや!」
 じゃ無くて、暴走族を止めろと言ってるんですよ。

 他の人も連載してるからそっちも注意しろなんて言ってませんよ。作品評なら『比喩が全然的を得ていませんね』となるところでしょうね。

ブラッドベリ
61.199.190.27

暴走族を止める?
そんな義務が私にあるんですか?
私は「連載はモラルがないな」としか言ってないんですが、どんな拡大解釈なんでしょうか?

青木 航
49.96.236.74

ブラッドベリ
 >ついでに、酷評と罵詈雑言の区別が付かない人たちが、サイトの質を低下させていると言う見方に付いてのご意見もうけたまわりたかったです。

と申し上げてますよね。

青木 航
49.96.236.74

敬称が抜けました。申し訳ありません。ブラッドベリ様

ブラッドベリ
61.199.190.27

だからスルーすれば如何ですか、と答えてますが。酷評はともかく罵詈雑言は許せない、排除しろとでも言えば満足するんですか?
そう言う輩は、相手にすればするほど喜ぶだけじゃないですか?
私から見たら目くそ鼻くそなんですが。

青木 航
49.96.236.74

 連載にふかいかんを示されたように、その都度複数の方々が注意を与えれば、流石にやり難くなるでしょう。

 自分には関係無いとばかりに、無視して来た結果が今の状態と考えます。

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

まあまあ青木さん
あんたは十年ですね
公募で新人賞取らせてあげましょう
だから連載はやめてくださいね

中野太郎
M014009196000.v4.enabler.ne.jp

まあアマチュア志向ということで地方文学賞でいいですよね
こうなりゃみんな合格させてやるwww

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

連載禁止なんて誰言うかなあ。嫌だったら読まなきゃいいだけじゃん。
ただでさえgwでもこの体たらく。間口狭めてどうすんだ。。。と運営は思ってたりして。広告で稼ぐなら客こないとねえ。。。連載運営が起こるなら、これ消されてるだろ。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

ガイドラインにこのようにあります。

「原則的に、当サイト内で発生した利用者間のトラブルにつきましては、作家でごはん!運営は関与致しません。ご利用の皆様の間でご解決下さいますようにお願い致します。」

基本的にユーザー間の自治に任されてますけど、目に余る場合はフォームに置いて連絡することによって運営さまは適宜処置を取ってくださるわけです。どうして連載が好ましくないかといえば、創作における技術の向上のためにこそ鍛練場は利用されるべきであって、鍛練場では200作品までしか掲載されないですから、その貴重な分母をひとつの作品でいくつも占有することは、鍛練場の存在意義からいってふさわしくないわけです。とはいえ、すでに何年も前から不逞のやからの跋扈によって、真面目な利用者は作家でごはんから離れていきました。「作家志望者オンラインコミュニティ」という表題が悲しく響く現状になってます。それでも、昔から利用している人からすれば、推敲を自身の限界まで施したうえでの、最後まで書ききっている作品の投稿こそを目指すべきであって、そのうえで、さらによくするにはどうすればいいかという意見を募るために利用するのが、この鍛練場を利用する本来の在り方でした。しかし現状、限界まで書ききったうえでさらに上を目指そうとする作品は滅多に観られなくなりました。以前とは利用者の熱度が変わったのだと思います。真剣に書く人は逃げていきました。現在の状況ではまじめに利用する書き手ほどバカを見ますから。わたしは2005年から利用してますので、もっと以前から利用されてる方は異なる意見をお持ちだと思います。

ブラッドベリ
p2825027-ipngn22701marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

「嫌なら読まなきゃいいだけじゃん」
こんなことを言う人がいるだけでも「ごはん」参加者の低レベル化が進んだなと思いますね。
以前は、酷評も含めてたくさんの意見を求めたものだし、自分からも進んで感想返しもしたものです。

まあ、復活は無理でしょうね。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

なるほど、私も不逞の輩なんで投稿やめるつもりでづ。浄化されるといいですな。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

憲法9条で軍隊モタナイっていって、グンタイ持つみたいに適当カントリー住んでるんだから ごはんルールも適当にやればいいのにって 運営が思ってるから こういう連載は消されないんだと思うけど

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 『連載は止める』と言ってるのに、粘着質な方多いですね、

 昔はみんな真摯な態度で良かった。(でも、売れっ子作家なんて出なかった)

→ 私は長年真面目にやって来た(その結果どうなりました。昔はバンバンプロになってたんですか?)
 古くからのメンバーを美化して、『やすらぎの郷』の回顧状態。

>真剣に書く人は逃げていきましだ。
 
 その時私は居なかったのだから、あなた方ずっといた人達の責任でしょう。

 今も、連載は止めると言ってるのにそこに拘り、暴言問題には何一つ回答しない。

 TVで、いじめや児童虐待問題で、見て見ない振りをしている大人達の責任を問うキャンペーンをやってますよね。
 
 別に私は虐められてるなんて思ってないが、都合の悪いことは見て見ぬ振りをして、マスク警察みたいに叩き易いところだけに寄ってくる。

 ここのそう言う雰囲気、誰か作ったんですかね。

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 そうげん様

 止めると言っている事に付いてなので拘る必要も無いのですが、やはり、なんか気色悪いので、もう一言だけお許しください。

>鍛練場では200作品までしか掲載されないですから、その貴重な分母をひとつの作品でいくつも占有することは、鍛練場の存在意義からいってふさわしくないわけです。

 そうげん様、失礼ですが大丈夫ですか? 

 仰る解釈ですと、新たに掲載したくても二週間待たなければ他の方が投稿出来なシステムと言うことになりますよ。いつでも掲載出来るでしょう。

 新しい作品が掲載されると、一番古い作品の掲載が一つ消えるだけです。
 上記のような本質が見えない、或いは見ようとしない思考方法はちょっと問題ですね。

 ご自分の都合の良いように事実を曲解する習慣があることの傍証となってしまいます。

あんどこいぢ
61-21-69-203.rev.home.ne.jp

ここのとこ横からのコメントが続いてしまっていて申し訳なく思っています、あんどこいぢです。

私も「粘着質」な人間の一人だと思われてしまうかもしれませんが、個人的には連載もありだと思っています。
実はこの連載がずっと気になっていて、しっかり読み込みたいと思っていたのですが、ここ数年、歴史小説に関しては色々と遠慮していまして(現在私は、あれもこれもと手を出した結果、結局全部ダメになってしまっている状態ですので……)、読まずに来てしまいました。

**********

歴史小説の場合資料の引き写し的部分(とはいえ実際には、恐らく、作者によってちゃんと再構成されていて引き写しではない)と普通の地の部分との微妙な差異が味の一つになっているかと思うのですが、この作品の場合、そこのところがしっかり楽しめるものになっているという気がします。
商業作品でも連載が長くなって来ると資料そのまま的になってしまった上、更にそうした部分が長くなって来てしまったりもするのですが、そういうことにもなっていないような気がします。

今ザッと見ただけの印象ですが……。

**********

プロを目指すなら最終的ゴールとして、大新聞への連載なんてのもありな筈でしょ? 歴史小説ではもうなん十年も前になりますが、日経の津本陽氏の連載だとか、勿論その時点では全部は読めないですよ。
でもそこは歴史小説ですから、一般的解釈で補ってみたり、あるいは、自分で調べてみたりもするわけです。

それが鍛練にもなるわけですよね? 違いますか?

あと歴史小説の場合やはり、司馬遼を越えなくちゃっていうところはあると思うんです。
作者さんがどこまでそれを意識していたかは判らないですが、戦国、幕末以外を書いてみようっていうのは、その場合、基本になって来るのではないでしょうか? もちろん山岡荘八氏なんかはあらゆる時代をまんべんなく書いていますが、そのため結局山川出版社の参考書的なものに終わってしまっているような気がするんですよね。

江戸時代は時代小説がたくさんありますが、戦国、幕末以外の歴史小説は北方謙三氏なんかもすぐに中国のほうに行ってしまいましたし、この国の戦国以前は、まだまだこれからなんじゃないでしょうか?

**********

要するに何が言いたいかというと、私としては色々と触発されるところがありそうですし、私自身がこの体たらくなので鍛練になっているとまでは言えないですが、ここでの連載がなくなってしまうとしたら、ほんとに残念です。

**********

失礼しました。

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 あんどこいち様、貴重なご意見有難う御座います。

 少なくとも、読んで頂いて作品に対する感想を頂いているので、それが何よりも嬉しいです。
 多くの方に誤解されているようですが、このコメントが仮に厳しいものであったとしても、私の感謝の気持ちは変わりません。

 私がしつこく主張しているのは、酷評と暴言は違うと言うことで、何度言ってもそれを理解しようとしない人が居ることに疲れます。

 愚痴は兎も角として、津本陽の作品は読んでいます。長い事合気道をやっていた関係で、創始者・植芝盛平を扱った『黄金の天馬』など読みました。北方謙三のようなテンポの良さ、昔の冒険活劇のような快感。

 大本教の教祖・出口王仁三郎との関係。大陸で馬賊となるなど、エンタテインメントとしては、かなり面白かった記憶が有ります。

 最後は雑談になってしまいましたが、有難う御座いました。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

>>鍛練場では200作品までしか掲載されないですから、その貴重な分母をひとつの作品でいくつも占有することは、鍛練場の存在意義からいってふさわしくないわけです。

これのどこがおかしいですか? 

>仰る解釈ですと、新たに掲載したくても二週間待たなければ他の方が投稿出来なシステムと言うことになりますよ。いつでも掲載出来るでしょう。

この文章の意味がわかりません。

200作品のなかで、いま最も古いのが二月の上旬の作品です。2月上旬からいま5月上旬まで、正味三か月のあいだ投稿された作品が鍛練場にならんでいます。200作品ですが、そのうちの何作品分が、「坂東の風」で占められてるのですか、という話です。おなじことを他の人もしはじめて、5人6人、9人10人と、連載が許可されている投稿サイトから流れてきたら、さきに示しました本来の鍛練場の意義が薄れてしまうでしょうといってるのです。

>そうげん様、失礼ですが大丈夫ですか?

なにが大丈夫で、なにが大丈夫でないのかすらよくわかりませんけど。

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 コメントに対する返信義務は一週間、連投禁止は2週間。余裕を持って200作品は残してある訳です。

 貴方は、何ページも前の作品をしょっちゅう読み返しているのですか?

 余り起こり得ないことを通常のことのように言いくるめるのは、やはり、詭弁の一種と思います。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

自分のことしか見えてない人間に思えます。
かつて感想をつける人がいまと比べ物にならなかった時期には、7面、8面の作品にも新規感想がつけられてました。いまは雰囲気から言って感想自体書きにくい場になってますので、固定メンバーの感想がほとんどで、それを除けば、単発で或いは厳選して感想をつける人はほとんどいませんけど、それは目に見えないだけで、潜在的には200作品どれであっても読まれている可能性が高いわけです。
青木さまは近視眼的になってられるのだと思いますけど、そもそも情報量がちがうのだから仕方ありませんね。ご容赦を。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

私の話ではなく、ほかのユーザーの動線の話です。

ブラッドベリ
sp49-97-107-102.msc.spmode.ne.jp

「坂東の風」を第一話から「ごはん」で読みたいのですが、どうすればよろしいですか?

青木 航
dw49-106-174-48.m-zone.jp

 タラレバばかりですね。

 ま、私は何度も、次回で完結させるといっているので、勝利宣言なさるならそれは一向に構いませんが、暴言と酷評の区別が付かない人達についての話題はどうなりますか?

 あ、貴方はシンパシーを感じている訳だから、連載反対、暴言賛成と言う事で宜しいですね。

 暴言の裏に秘められた深い意味を解せない私がアホと言う事にして置きますか?

ブラッドベリ
sp49-97-107-102.msc.spmode.ne.jp

因みに私は気に入った作者がいたら、過去投稿作まで探しに8面まで行きますが、それも誰かさんの一作で消えてるかもしれませんよね。

五月雨
UQ036011224147.au-net.ne.jp

ちょい待ち。
二週間おきなら一人で何作投稿しようが謗られる筋合いはないぞ。
連載とか連作とかとは関係がない話だわ。

てか連載の話は本人がもうやらないって言ってんだからもういいんじゃね?
まだなんか議論したいんならスレ立ててやんなよ。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

>連載反対、暴言賛成と言う事で宜しいですね。

独断と偏見でしょう。かつてネットで流行ったでしょう。スルースキルってやつ。言って詮無いことは触れないのが一番。時間の無駄です。四月氏は返信しても読まない式の宣言をされるので、質疑応答を試みること自体時間の無駄。ブロンコ氏は、わたしはあれは一種のツンデレだと思ってますので、気にならないのです。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

青木氏もエブリスタでやらない? なろうは一つも星もらえんかったけど エブリスタだと100以上星もらえた。自演じゃないよww

普通のサイトは普通に連載ケイシキだしねえ 

歴史カテゴリーで評価されるかもだよ

https://estar.jp/novels/25697808

夜の雨
ai195000.d.west.v6connect.net

>私がしつこく主張しているのは、酷評と暴言は違うと言うことで、何度言ってもそれを理解しようとしない人が居ることに疲れます。<

酷評 ← これは作品内容に「からんで」のことなので、個人によって作品内容の感じ方は違うので「酷評」もありだとは思います。
ただ、「ほめる」にしろ「酷評」にしろ、説得力のある理由づけをしないと、「感想を書いているご本人が勉強にならない」だけです。

暴言 ← こちらは「ガイドライン」に違反する行為になる可能性があります。「一方的な中傷・誹謗」ということで、関係する書き込みを運営が削除します。
そういった行為を繰り返していると、鍛練場に書きこみが出来なくなります。アクセス禁止になるということです。

ということなので、「暴言(と思われる内容)」等の書き込みがガイドライン違反になると思うのであれば、「運営に報告すればよい」と思いますが。

「作家でごはん!」トップ画面の下に「お問い合わせ」がありますので、そこから運営に連絡できます。
問い合わせするときは、具体的に書く。
いつ、どこで、だれが、何をした、等の内容。ガイドラインのどれに違反するのか等。
●ちなみに私はときどき利用しております、つい最近も例の方の書き込み、「削除されました」が。連続で暴言を吐いているとアクセス禁止になるのじゃ、ないですかね。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
利用者の情報発信(書き込み)について
下記に該当する投稿記事を禁止します。また作家でごはん!運営の判断により、事前・事後のお知らせなく削除する場合があります。予めご了承ください。

ガイドライン

他者への一方的な中傷・誹謗を含むと運営者が判断した場合。
人種や民族、国籍、宗教、性、身体、思想などについて、個人や集団への差別や攻撃を肯定または推奨する表現を含むと運営者が判断した場合。
各コンテンツのテーマや話題から著しく逸脱したと運営者が見なした場合。
一般掲示板に創作作品が投稿された場合。
同一コンテンツへの連続書き込み。
詐称や一人物による複数名称での書き込み等、利用者識別のための名前が撹乱された場合。
匿名書き込み等、責任所在の隠匿性のある場合。
―――――――――――――――――――――――――――――――――


連載について。

現在「鍛練場」では「4万」文字まで一度に投稿できる仕組みになっています。
400字詰め原稿用紙に400枚分です。実際は空行などもあるので、440枚から460枚ぐらいの作品が投稿が出来ると思います。
文庫本サイズの作品なら一度の投稿で可能です。
それを越える場合は連載ということになるのではないかと思いますが。

こちらのサイトは小説を書く鍛練場なので、原稿用紙400枚の作品を100枚ずつに分割して4回の投稿とかは、鍛練になりにくい。
導入部からラストまで出来上がった作品を投稿しないとお互いに勉強にならない。
>構成の勉強にならない。これがかなり重要、作品のいろいろな物に関わっている。
>題材がラスト終了までわからない。
>登場人物のキャラもラストまで実のところ分からない、どんでん返しがあるかもしれないので。特にミステリー。

起承転結  ← 構成の基本形

起、起、承、承、承、承、承、承、承、承、承、承、承、承、転、転、結  ← 実際の中、長編の作品。
起、起、承、承   ← 一回目。エピソード一つに付き原稿用紙30枚とすればこちらは「120枚」になる。
承、承、承、承、  ← 二回目。「120枚」になる。
承、承、承、承、  ← 三回目。「120枚」になる。
承、承、転、転、結 ← 四回目。(最終回)。「150枚」になる。
これだと原稿用紙510枚の作品になる。

「承(30枚)」の中に「起、承、承、承、転、結」こういった構成(5枚×6の小さなエピソード=30枚)があったりする。

●最終回まで読んで、初めて全体の構成やら題材やら登場人物のキャラの深いところに立ち入ることが出来る。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

鍛練場で小説の一部とかを投稿している方がいますが、それはそれで目的があってやっている。
原稿用紙400枚の出来上がった作品が最初からあるのなら、分割せずに一括で投稿する方が投稿者も感想を書く読み手も勉強になると思う。

以上です。

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 茅場義彦様有難う御座います。

 このサイト、よっぽど居心地悪くなって来たら考えます。『なろう』では結構アクセス稼いでいたんですが、あそこ、異世界転生ばっかしだしね。
 ただ、機能としてはこのサイトより遥か上で使い易いから、今でも下書きや保存には便利に使ってます。
 
 ご親切に有難う御座います。よっぽど居心地悪くなって来たら、エブリスタも検討してみますが、まだまだ余裕ですよ。

https://estar.jp/novels/25697808

 イラストすっげえ美人だけど、著作権大丈夫なんですか? それとも、自分で描いたんですか?

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

私はなろうで ゴミですた フリー写真使用

どうせ大して読まれ無い

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

 夜の雨様、懇切丁寧な解説を頂き、有難う御座います。

 削除対象に付いて、 

>他者への一方的な中傷・誹謗を含むと運営者が判断した場合。

ですが、過日、あの二人が、私、5150様、加茂ミイル様などの具体的な名前を上げて誹謗中傷を繰り返していた時期がありまして、運営に宛てて通報したのですが、梨のつぶて、返事を催促しても無視されました。

 スレッドの方だったからかも知れませんが、それ以来、余り信用していません。

>原稿用紙400枚の出来上がった作品が最初からあるのなら、分割せずに一括で投稿する方が投稿者も感想を書く読み手も勉強になると思う。

 次回、残り全部一括投稿するつもりで準備を進めています。一話から全部ですと13万字くらいになりますが、残りの分だけにします。数人でも読んで下さっている方がいらっしゃるので、余りご負担を掛けてもと思い、4万字くらいづつ分割掲載していました。

 最初は一話だけ投稿したのですが、文章表現に関する細かいご指摘が殆どで、後々分かって来る登場人物について、誰が誰やら分からないとの評で、ストーリーとして見て頂けないと言う感じがあり、4万字単位に変更しました。そう言う経緯です。

 冷静なアドバイス有難う御座いました。

青木 航
sp49-98-224-175.msd.spmode.ne.jp

訂正

間違いました。

誤 >13万字くらいになりますが
正 130万字くらいになりますが

です。失礼しました。

夜の雨
ai195000.d.west.v6connect.net

すみません凡ミスしました。
現在は「200,000字以内」(20万文字)まで一括で投稿できます。
従いまして400字詰め原稿用紙に500枚分です。
実際は空行などもあるので、600枚ぐらいの作品が投稿出来ると思います。

今回の歴史ものが終了したら現代の作品とか投稿されてはいかがですか。
たぶん感想は入ると思いますが。

それでは、頑張ってください。

青木 航
sp49-98-225-156.msd.spmode.ne.jp

 夜の雨様、有難う御座います。

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

テクニカルサポート

3,000字以内