作家でごはん!鍛練場
小豆

530円の冒険

「はぁ…」
虫に食われたように席の空いた地下鉄の中で私は立ったままため息をつく。もっとも、周りにたくさんのサラリーマンがいる中で聞こえよがしにため息をつけるようなメンタルはないので、マスクの下で少し鼻を膨らました程度であったが。

明日も部活か。

明日は祝日である。うちの高校は部活もそこそこに盛んで、もちろん明日も朝から練習がある。1年生の部活動の入部は強制で、私は中学校から始めた剣道部を選んだ。
入部して1週間。楽しくないわけではない。先輩も優しいし、中学でやっていたのでそこそこに練習もついていける。顧問の先生はイケメンだし。でもずっと、漠然とした不安に駆られていた。このままでいいのだろうか。昨日は体力がもたなくて途中で稽古を抜けたし、物理の授業は全然分からなくて。
でも、たぶん、この不安は部活とか勉強とかそういう絞られたものじゃなくてきっと、高校生になった自分に対してのものなんだと思う。
私は、中学では俗に言う優等生だった。テストではほとんど1位だったし、部活も初心者の中で1人だけずば抜けて戦績がよく、入賞も何度かした。友達も多かったし、先生にも可愛がられていた。
でも高校に入って、周りは私と同じように、もしくはそれ以上に賢くて、輝いていた。先生達は「ダイガクジュケン」の話しかしなかった。私も頑張らなくちゃ。そう思って机に向かえたならどんなに楽だろうか。部活で棒のようになった脚を、どうやって椅子に向かわせればいいんだろう。私、中学の時どうやって頑張っていたんだっけ。

そんなことをうじうじ考えているうちに、地下鉄は私が毎日降りる駅を通り過ぎた。

今日、無性にアイスクリームが食べたくなったのだ。コンビニの気味が悪いほど綺麗に押し固められたソフトクリームじゃなくて、小さい頃ご褒美に買ってもらったあのお店のアイス。そのお店はいつもの駅のひとつ先にあった。なんだか少し緊張しながら改札を出て、お店の前に立った。お店に入った後にお金が足りなくては格好が悪いから、きちんと財布の中身を確認した。500円あったら足りるかな。初めて1人でその店の自動ドアを開けた。優しそうな定員さんが1人。お母さんと同い年くらいだろうか。大好きなパチパチするミントのアイスと、小さい頃に食べた綿菓子味のアイス。530円。高校生にとっては少し高く感じられて、親に黙ってこの8枚の硬貨をトレーに置くことに罪悪感もあった。本当はコーンが食べたかったけど、店員さんに「高さがでてしまいますよ」と言われたので何となく断れずにカップにしてもらった。コーンをカップにするとどれくらい損なのかしらとかいう貧乏くさいことを考えながらお店を出て、裏のタクシー乗り場のところにもたれかかって1人でただアイスを口に運んだ。親にも友達にも何も言わずに学校帰りに1人で高いアイスを食べる。それだけで私にとってはかなりの冒険だった。530円あれば、友達とプリクラを撮って、コンビニのアイスを一緒に食べられたかもしれない。でも、今日このアイスを友達と食べに来ようとは不思議と思わなかった。私の前を何人ものサラリーマンが通り過ぎた。1人でぱくぱくとアイスクリームを食べ進める女子高生を不思議そうに見ていた気もしたし、そうでない気もした。もし友達や先生に会ったらどうしよう。友達を待っているとでも言えばいいかなどと無駄な言い訳を考えるのに頭を使いながらアイスクリームを食べ進めた。
最後のひとくち。残しておいた大きなぱちぱちキャンデーと一緒に口へ放りこむ。ぱちぱちという音が脳まで響く。

今日のことは誰にも言わないでおこう。奥歯にくい込んだキャンデーを舐めながらそんなことを思った。なんだかこの満足感を独り占めしておきたいと思ったのだ。

私、1人でこんなことできたんだ。

今度は1人でかっこよくカフェにでも入ってみようかしらとか考えながらいつもの駅に向かう電車、ほんの15分前に乗った電車とは全く反対方向の電車に乗る。
「電車乗るの遅くなった。」
「もうすぐ駅。」
親指でお母さんにちょっぴり嘘をついた。本当はアイスクリームのために少し早く電車に乗ったのだけれど。
アイスクリームを食べたせいか、日が沈んだせいか、少し肌寒い。それでも私の足取りは学校を出た時のそれとは全く違った。口の中に残った甘さと一緒に地下鉄に乗りこみ、サラリーマンの間に座った。


明日も部活か。

530円の冒険

執筆の狙い

作者 小豆
s1.96.21.1.ipda.vectant.ne.jp

高校生の不安・葛藤をありのままの目線で描きたかった。
全て作者の体験談であり、この気持ちを共有したいと思った。

コメント

椎名
KD027083171050.ppp-bb.dion.ne.jp

なかなかまとまっていて最後はいいなと思ったのですが、もっとおもしろくなるかなと物足りなさも感じました。

かろ
nttkyo1673171.tkyo.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp

読みました。良かったのですが…
エネルギーが個々で違うかもですが、そして作者様の体験を書いたのかもですが、本当にその時思ったのかなって。高校生の不安、葛藤を振り返って今思えばで書いた感あるというか。それは僕もできませんが、あの頃(最近かもしれませんが)になって素直に気にせず書いた方がいいのかなと。ありのままなのかなあとは思いました。そうかもでうすね。それは僕は分かりませんが、文に若さが欲しいというか。

アイスのお話は良かったですが、題名が僕はですがピンときませんでした。
エピソード面白いので、また他作品読みたいです。

偏差値45
KD106154138143.au-net.ne.jp

特別、可笑しな点は感じませんでした。

・素朴な感じが良かったと思います。

>それだけで私にとってはかなりの冒険だった。
かわいいですね。
僕は自転車で学校へ行くことがダルかったので、バイクでこっそり
行ったことがあります。あれは正しく冒険でしたね。
もちろん、無免許でした。バレなくて本当に良かったです。

>きちんと財布の中身を確認した。
いいですね。共感できます。回転寿司店に入る前はいつもそんな感じですね。

>アイスクリーム。530円。
たぶん、初めてそのアイスを食べた時に感動したのだろうなぁ。
と想像できますね。
僕の場合、初めて食べたバナナクレープを忘れられませんね。
時々、発作のように食べたくなりますね。

真弓 剛太郎
i220-221-21-55.s41.a040.ap.plala.or.jp

読ませてもらった。

小説としてのカタチはかなり稚拙だと感じた。
ただし、センスは良いと思う。
実体験だとしても、俎板に載せる素材が良いと感じた。
「高さが出てしまいますよ」の意味が不明で、少し消化不良だが、高さが出てしまうなら仕方ないかもしれぬなと思った。

センスは大事だ。
小豆さんがどんな人なのかは知らぬが、書き続けて欲しい。

しかし、ソフト530円はまじで高いな(笑)

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

>私の前を何人ものサラリーマンが通り過ぎた。1人でぱくぱくとアイスクリームを食べ進める女子高生を不思議そうに見ていた気もしたし、そうでない気もした。

↑ 自意識過剰な主人公で、自意識たっぷりでそこに終始するだけの話なので「こうなる」んですけど、

実際問題、女子高生がアイスクリーム食べてるのを【不思議そうに見る】なんて人は「ほぼいない」でしょう。
『いかにもそういうの食べるお年頃、まっさかり』でしかないのだから。。



「30近いサラリーマンがトレンチコート着て、有名店のアイスクリーム盛り盛りのにトライ」してたら、周りの視線はものすごく刺さるんだけども。。
(会社員時代、食品会社のアイスクリーム担当の人から「マーケティングリサーチの苦行」を実際聞いたことあったんで)

中野
ec2-52-194-182-192.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com

まずこれで一次は通らないですよこれ推敲三回でしょ。それはまだ作文レベルなんです。このレヴェルでも「ふう」とかため息いらないわけです。
まず三十回これを書き直してください
それが一次のレベルです。

あと読書量が足りてません
大江、川端、三島、太宰等々の名作を読み
クーンツの読書リストを読んでエンタメもつかんで
全体の読書をした後でありのままの高校生の姿を探るにも宮台とかの分析も頭に入れる必要があるわけです。

中野
ec2-13-112-59-215.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com

オッケー
頭いい口な訳ね
じゃあ過去問十回ってわかるでしょう
これが一次の推敲三十回と読書量な訳ね

後マーチか早慶レベルだと思うけど
国一組に勝つ勉強法見つけよう
マインドマップ
速読
七回読みは押さえておいた方がいいよ

小豆
s1.96.21.1.ipda.vectant.ne.jp

かろ様

読んでいただきありがとうございます。
実は私は現役高校生で、この出来事があった帰りのバスでこの小説を書きました。今自分で読み返して見ても、文に若さをあまり感ず、おばさんが書いたような文だなと思いました汗。なにせ初めて書いた小説ですので、頂いたアドバイスを大切にしてまた作品を書いてみようと思います。ありがとうございました。

小豆
133.106.44.193

椎名様

読んでいただきありがとうございます。
面白みがないなと書いた本人でも思います。笑
実体験と考えたことばかり書いていたらなんだかレポートのようになってしまいました。
次小説を書く機会がありましたら、そういった部分もよく考えて書きたいと思います。

小豆
133.106.44.193

偏差値45様

初めて書いた小説なので、そのように共感していただけて嬉しいです。自分の目線そのままに書いたので素朴な感じを読者様にも感じていただけたようでよかったです。読んでいただきありがとうございました。

小豆
133.106.44.193

真弓 剛太郎様


初めて書いた小説で、かなり拙いものであったと思いますが読んでいただきありがとうございます。
「高さがでてしまいますよ」
というセリフは、『アイスが2段なのでコーンにすると高さが出て、倒れやすくなってしまいますよ』の意でした。実際に言われた言葉をそのまま書いてしまったので文面では伝わりにくかったことと思います。

センスがあるとのお言葉、本当に嬉しいです。私は今高校1年生で、小説家を目指すつもりも、まして文系に進むつもりもありませんが、小説は書き続けたいと思っています。また読んでいただけたら嬉しいです。

某人気高級アイスクリーム店ですので…笑

小豆
133.106.44.193

四月は君の嘘様

読んでいただきありがとうございます。
高校生ならではの自意識過剰さと、女子高生が普通なら友達とワイワイ訪れるようなアイスクリーム店に「1人で」「親に黙って」来る後ろめたさなどを表現したくてそういった文章になってしまいました。気持ちの書き込みが足りず、またそういう感覚が一般的ではないこともあまり考えずに書いてしまったので読者様には違和感を与えてしまったと思います。
次書く時はそういったことも視野に入れて考えたいと思います。

小豆
133.106.44.193

中野様

読んでいただきありがとうございます。
実は私はまだ高校1年生で、小説を書くのもこれが初めてだったので、こんなに拙い文章を最後まで読んでいただけただけで嬉しいです。

どこかに提出するなど考えもせず、自分の感じたこの気持ちを覚えておきたいというような軽い気持ちでこの出来事があった帰りのバスで書きました。形にもなっていない小説だったと思いますが、これから読書をたくさんして良い小説をかけるように努力したいと思います。

速読などのアドバイスも大変嬉しい限りです。ありがとうございました。

大丘 忍
ntoska374216.oska.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp

 小節というより、これは体験談でしょうね。でも、小説は自分の体験をもとにして物語を組み立てるのが一番書きやすいと思います。
 このような作品では、まず登場人物の背景を読者に示した方が良いと思いますね。終わりの方になって女子であることがわかりますが、登場人物の背景として、年齢、性別はできるだけ早く読者にわかるようにした方が良いと思います。
 素直な文章で好感が持てました。これからも文章修行して、小説を書き続けてください。
 私が高校の頃は終戦直後、日本は貧しい時代でした。学校からの帰り、空腹に耐えかねて駅前の闇屋で一円のまんじゅうを買って食べたことが思い出されました。

大丘 忍
ntoska374216.oska.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp

訂正  文頭の小節は、小説の間違いでした。こんな間違いをするようでは私も耄碌したもんですね。

中野
ec2-13-230-228-57.ap-northeast-1.compute.amazonaws.com

一応ここはプロを目指すサイトでそのようなご利用ができないわけではないですが公募に出さないなら基本遠慮してください
公募を目指さない青木、大丘、あなたの文書はそれだけレベルが低く迷惑なんです
公募には必ず書く覚悟でここは使ってください

ブロンコ(穴蔵の神
KD111239123168.au-net.ne.jp

文武両道成績優秀で親思い、然るべき健全な自意識にこそ従順で野心すらも隠し切れない聡明さ。



書き手は


>私、1人でこんなことできたんだ。


と切り抜いたけれど、一読み手どしてはそのバックボーンとして存在しているはずの


>このままでいいのだろうか。


という健全な自意識、その思索こそを裏テーマとして勝手に紐づけたくなりました。



友だちとのプリクラとコンビニアイスよりも、こっそり向かう高級アイス。
親思いの出来た子が頑張って辿り着いた高校という場所で見たものはもしかしたら、あんまり言わない方がいいのかな、気持ちがよくわかる。

恵まれた環境のなかで、新たな学びと呼べるのか、あるいはアイデンティティか、この子は見たこともない違和感とすら言えなくもない自分と出会っちゃった、試したくなってきちゃったのかもしれないよね。
出会っちゃったその入り口っていう、まったく健全で冷静な野心の気配を感じさせられた。


きっと大学二年とかそんな頃だろうか、親の反対押し切っていきなり半年休学して東南アジアのどっか土臭いような辺鄙な土地にバックパックの旅に出ちゃったりするんだよなあ、こういう子って。
コロナとかは置いといて。


親思いだからこそ思いつける健全な自意識でこそ自立したがる聡明な女の子の、そんなおハナシの序章だと個人的には感じさせられています。



つまらない技術的なことなら文句のつけようは多々あるんでしょうけど、あんまりそういうのは意味ないと思うし、どうせすぐにわかることのはずだから放っておきます。


アイスを食べる私を見てるのかもしれない気がするのは過剰な自意識なんかじゃなく、自分が見る自分という突き放すような自意識が見過ごさせない野心の始まりでこそあるはずだ、なんて清々しさを勝手に思いついて買いたがるヘンな人もたまにはいるので大丈夫。
何言ってんのかわかんないかもしれないですけど。

そんなことを“小説”って切り口で眺めるだけでも、見立てが利くつもりならきっと楽しいから続けて欲しいです。



>サラリーマンの間に座った。


は、良かったよね。


だからこそ、書き終わった気がしたら書き出しに出戻って眺めてみることお勧めします。
書き進めるための書き出しは案外ポンコツで、書き終えてみるともっとあるべき書き出しが見えたりするもんです。
個人的なハナシではあるんですけど。




この書き手、基本くらい並みの人より余程かってるくせにすっとぼけてんの、どれだけの人がわかってるんだろ。

ブロンコ(穴蔵の神
KD111239123168.au-net.ne.jp

>一読み手どして ×

 一読み手として 〇



もういやだ

小豆
s1.96.21.1.ipda.vectant.ne.jp

ブロンコ(穴蔵の神 様
読んでいただきありがとうございました。
なるほどと思うことが沢山あり勉強になりました。一人旅、したくなってきちゃいました。


ところで、最後の

この書き手、基本くらい並みの人より余程かってるくせにすっとぼけてんの、どれだけの人がわかってるんだろ。

この意味が国語24点の私にはちょっと分からなかったので説明して頂けないかと。

ブロンコ(穴蔵の神
KD111239123168.au-net.ne.jp

じゃあ、無意識に書いたの?
だったらそれでもいいよ、ちゃんと勉強してきた24点ってことなんじゃないかなあ。



虫食いの席で立ったままだった女の子が、冒険アイス食べてサラリーマンの間に挟まって帰ったの。
それって、冒険でしょ。野心でしょ。成長の一歩でしょ?

読者は、勝手に主人公の新しい決意を感じたいものでしょ、少なくともあたしは“よかったなあ”って思ったんです。
三年後にはタイの街で現地の人に紛れてぎちぎちのトゥクトゥク乗ってたりなんかしてな、って。



っていうかつまりそれはおハナシのことなんだけど、“小説”ってそういう小さな変化で世界になれることだと思うんですよ。
無意識だったならきっと本音のはずだし、冒険アイスが、親指の嘘が一歩進ませてくれた野心をちゃんと書いたはずでしょ。
もう始まってると思うんですよ、捉えてると思うんですよあなたが書きたくなる“小説”って世界を。


今度は意識的に書こうとし始めたら絶対苦しくなるんだけど、それを支えてくれるのは、悲しいんだけど誰にでも出来ることではないやっぱり感性のようなこととか、理屈でこそどうにかなるものでもない“その人”っていうことでしかないと、個人的には思ってるんです。




まだ高校一年生なんでしょ?

すばらしいよ、あなたは。
書かれていることが本当なら、エライよあなたは。
きっと親御さんもすばらしい人に決まってる。

よく頑張って来たね、って何だか知ってる人みたいなこと言っちゃってごめんなんだけど、経るものを経ないと備わらないものっていうのは絶対あって、やっぱ何だかわかるし、あなたは今の自分で持てるものの、しかもとても上質な部分にあるものをしっかりと悩んでるんでしょ。

すごいよ、あなたは。



うらやましいくらい、カッコイイから頑張ってよね、いろんなこと。

小豆
s1.96.21.1.ipda.vectant.ne.jp

ブロンコ(穴蔵の神 様

質問にも答えていただき、ありがとうございました。
いただくコメントのところどころにああ、ちゃんと私の書いた文章を読んでくれたんだなと思うところが沢山あり、嬉しかったです。なんだかまさに自分の気持ちを代弁してもらったような気がして、読み終わる頃には泣いていました(嘘っぽく聞こえるかもしれませんが、ほんとです笑)。

不安でいっぱいだけど、新しいことを始める勇気が持てました。ありがとうございます。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

作者本人「元気出た」と書いているし、
すがすがしく一段落で、これはこのままにしておいた方がいいんだろう・・とは思いつつも、


「小説のサイト」なんで、やっぱ指摘はさせてもらうと、

「エッセイ」なんであれば、現状のままでも問題はそうないんです。

でも、「これを小説として読む」のであれば、
読者としては、

>明日も部活か。

の単純なリフレインに 引っかかる・物足りなさを覚える 向きも出るし、
ワタシはそうだったんです。



これ、「漫画で描かれてる」と想像してみてください。
読みながらワタシの脳内は「漫画の画面で流れていた」んで、ラスト電車内の
>明日も部活か。
が、冒頭のそれの完全リフレインであることに不満だった。


日頃しない些細な冒険を経て、主人公の内面はちょっぴり変わる。
「そういう物語」なので、
ここにふさわしい締めの一行は、

「明日も部活か。」
ではなく、
《明日も部活だ。》なのでは??


漫画だと、冒頭の「明日も部活か。」では俯いていて、目が暗くよどんでるヒロインの図になってて、
それがラストだと、顔をあげてさっぱりして、ちょっと吹っ切れた表情で、
《明日も部活だ。》と独白する。
地下鉄・・ トンネル内ではなくて、近鉄奈良線?の生駒山?とかが見えるあたり? の開けた景色の場所で、振り返って窓外の眺望を眺めていたりしてもイイよなー、と。



「漫画画面で考える、想像する」と、この原稿に不足しているエピ(1コマ2コマ、描いておくことが求められるコマ)もはっきり見えてくる・・でしょう。


漫画だと「モブ」が普通に存在していて、モブはモブで、そのコマ内で会話してて、「世間一般のリアル」を伝えている。

本作を漫画に置き換えると、
剣道部を端的に説明するコマで、「部活仲間や先輩のセリフ」がちょこっと(ではあるが、印象的かつ効果的に)挿入されるだろうし、
アイス屋の店員さんは、もうちょっと「さらっと自然に語ってくれてる」筈だし、一言「ほっこりするような言葉が添えられる」かもしれない。
アイス屋の前で通り過ぎてくリーマンたちの「会話の切れっ端」も耳に入って来ていたでしょう。


そういう「小説の進行にとって必要不可欠でもない言葉」が、世の中には普通にあふれてて、それが世界を構成しているんで・・

現状の「主人公:私以外には、誰一人、何一つ言葉を発していない世界」は、
「意図的に削ぎ落として書いた」のかもしれんけど、

現状の書きようで、とにかく「私、私、私」で、「私の内面のみに閉塞される」と、
「私以外は言葉持ってないかのような世界」になっちゃって、「主人公の自意識ばっか」に感じられる。
そういうのが、『いかにも高校生の作文だよなー』って。

(中学生に書かせると、「部活仲間や先輩に言われたこと」は、省かずに「直に」書くような気がする)

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

あと、余計ごとで・重箱の隅なんですが、

世間一般の大半の高校では、
【高1から物理は履修しない】んで、

序盤の書きようで、読者は『主人公、高2なのね』と理解する。そう解釈せざるをえない。

なので、
「主人公の感情と行動が全体的に幼い」ことに違和感がある。ありまくる。


高1と高2とでは、【部活の中の立ち位置】が全然違ってて、
高2が「部活におぼえる憂鬱さ、複雑さ」は、本作主人公の比じゃないんで。。



だから、しっかりはっきり「高校1年生設定」にして、序盤で「高1であること」は明記しておこう。

「主さんの学校では高1から物理履修していて、そのまま書きたい」んであれば、
「ちょっと特殊な学校事情」を一言二言追加しとけば済む話。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

追記、追記で悪いんだけども、


序盤で
>入部して1週間。
とも書かれてるから、そこでは「高1なのだな」と理解してはいたんです。

が、
その直下で、「物理」「先生は大学受験の話しかしない」ってなってて、
『???』、読んでて当惑した。


アイスクリームのくだりが、無駄に説明三昧で、それでいて「読者が説明して欲しいことは欠落している」状態なんで、

全体にどうも「全体のバランス、配分、書かれる比重」が釣り合ってない感じが強いので、、


次に書く時と、学校で作文書く際は、そこ(全体の配分と、書かれる比重)に注意するといいかと。

ブロンコ(象徴サマ
KD111239123168.au-net.ne.jp

作者の作為や動機こそ汲めないで、一方的な了見押し付けて唾棄するような馬鹿な大人が状況汲んで後出しジャンケン曝したとこで、納得してくれるほど柔な子じゃないですよ。

せいぜいお愛想で優しい返事もらって格好付いた気でいてください。



若い子舐めたらダメですよ。
真剣に進もうとしている人間を、馬鹿な大人の見栄なんかで汚すな見苦しい。






この子の頭の中には、もっと逞しくて余程見過ごせないものが欲張り一杯つまってて困ってんの。
めっちゃ贅沢な悩みに、この子はクラスのどの子よりも真っ先に飛びついた勇敢な子なんだよ馬鹿にすんな。

そんな迷いを、なんで大人としてもっと歓迎して迎えてあげらんないの。





何を読んで感じてるつもりなの馬鹿なんじゃないのふざけんなっつうのここにいる大人なんて全員クソ馬鹿まじで馬鹿ばっかまじでどうにかして欲しいイラつく

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

中学では1番だったのに、進学高校に行った途端、おのれの凡庸さに悩む。

なんてのは、
「高校あるある」なんで、

「共感できる人の方が多いネタ」なんです。


それを「自分は特別感」出しちゃうと、

せっかく共感してくれるかもしれない同類項のみなさんと、同じ道を経て来た人らを、
「遠ざける」ことになる。


と、私なんかは思うんですよ。



高校1年で経験した「この本文のようなこと」を、もっと拡大した経験が、
大学1年で絶対待ってて・・

それを乗り越えられない人が相当数いて、
夏休みあけに大学行ったら、必修授業の教室が「人員半分」になってた。



どうでもいいことですが。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

他人の感想に「異を唱える」まではアリだと思うんですよ。


「先出し」の感想は、「たたき台」って役割もあって、

『それ、違うんじゃないですか?』で、意見交換活発化する「呼び水」でもあるし。



けど、

「感想書く人の人格否定」「暴言で押しつぶす」は、

よくないでしょう。



お互いが「激論交換。真剣口喧嘩喧モード」な場合だったら、「そうなることもある」んだけど、

ここの欄でも、

下の欄でも、

《そうはなってない》じゃん??



一方的に暴言と人格否定を存分に吐きまくっても「許される」ブロンコさんが「特殊ケース」なだけで、

私は「いつも単身」なので、

理不尽だと思うわ。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

「後出しで」って言うけど・・


上の感想は「初見から思ってたこと」であるに過ぎない。

「遠慮して書かなかった」だけで。



なんで書かなかったかと言えば、

下の欄で、『ブロンコさんからいきなり不興買いまくって、スルーした直後だったから』です。


ここの欄も『おんなじことになりそう』なんで、それは避けたかった。



【つまんない、不毛、厭】で、「無益」ですからねー。



そして、私の側から「ブロンコさん中傷」はしてないでしょ??

「一理ある」とも思ってるから、「引いてる」でしょ??



「被せて」感想書いてきて、「逐一否定」までは、しゃあないんだけど、
《ついでに、ここぞとばかりに、思う存分罵倒》すんのは、「控えめ」にしてくんないかなー。

「ゴールデンウィークのサービス」っつーことで、
もうちょい。



やべ、、、歯医者の予約時間過ぎちゃった。。

駒鳥
UQ036011225034.au-net.ne.jp

私は最後の
明日も部活か。
がいいなって思いました。
でしゃばりごめんなさい。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

↑ 「一意見」だから。


進学校の高校1年が、現代国語でなんか自由作文書かされると、

「こういうの」になりがち。



そういうのの中でも、「高校時代、名簿が私の直近だった女子」のは、

いまだに記憶に残ってる秀逸さがあって、

夜半、「ナイフの切っ先を凝視してしまう」精神状態を書いていた。

緊迫感と臨場感満載で、

作中『孤独な散歩者の夢想』ってフレーズを引いて、リフレインさせてたのも、いまだに覚えている。



現役で「国際基督教大」に合格して、教育実習でも一緒になった、超絶優秀だった彼女・・

あんなに高偏差値だった人でも、在学中は埋没していた。

得意の英語でさえも「常時3番手以下」ぐらいだった・・んじゃないかなー??

「3年間、不動の英語首位な女子」は、体操でインターハイ出てた、同じクラスの別の女子だったもん。




どうでもいい話だ。




《一方的人格攻撃、人間全否定、誹謗中傷三昧が許される》状態なら、

「何書いたってOK」ってことだよ。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

「部分」を取り上げる・問題提起することによって、


>私は最後の
明日も部活か。
がいいなって思いました。


↑ って「異論」も出てきて、

それ見た第三者が『自分も原文の方がいいと思う』ってなる・・


のは「いたって健全な議論」だと思うんです。



学校の国語の授業だって、「そういうの」で成り立ってる訳ですし。

駒鳥
UQ036011225034.au-net.ne.jp

最後の、明日も部活か。って言い方のままなのが変なポジティブさがなくて素直で好きだなって思ったんです。
明日も部活だ。にしちゃうと台無しっていうかそれこそ書かされ作文みたいで私は嫌だなあ。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

ブロンコさんは、さー


>あんたみたいのばっかが大人だと思うと、若い子たちが大人になりたくなくなっちまうんだよ馬鹿
格好悪いんだよおまえみたいの

>大人って何のつもりなの馬鹿なんじゃないの
>おまえまじで馬鹿消えろ見苦しい



って言うけど、

大人なんて【子供が大きくなっただけ】じゃん??


みんながみんな、偉くて立派な訳じゃなく、
【三つ子の魂 百まで】で、「みっともなさを自認して生きている」じゃん??


そういう機微を「考察」して、「的確に表現してゆく、本文に織り込む」のも、
年齢重ねた大人な物書きのワザだと思うんだよ。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

>最後の、明日も部活か。って言い方のままなのが変なポジティブさがなくて素直で好きだなって思ったんです。
明日も部活だ。にしちゃうと台無しっていうかそれこそ書かされ作文みたいで私は嫌だなあ。


↑ 漫画でも、昭和期の少女漫画……『絶対安全剃刀』を描いた「高野文子」なんかは、
アンニュイな表情でこの本文ママの
「明日も部活か。」
で絶対締める! と思います。


これはこれでアリなのです。



個人的に上にあげてた「近鉄奈良線、生駒山あたりが見える車内」パターンは、
最近の……アニメ『君の名は。』とか、
漫画『青のオーケストラ』の画風でシミュレートすると「そうなる」かなーって。




《別パターンも考察してみて、より自分の表現に適切な言葉を選ぶ》ってことをしてみるのは、
無駄にはならないと思う。

駒鳥
UQ036011225034.au-net.ne.jp

> これはこれでアリなのです。

ですよね!
ありがとうございました。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

よく書かれてあると思いました。
行きの電車では席が空いていても立ってたけど、ひとりでアイスを食べる冒険のあとの帰りの電車では席に座ってる。そこに心境の変化があったんだなって、ちゃんと受け止められました。ひとりでアイスを食べてる高校生を見たら、やっぱり、あれ?ってみる人がいるだろうと思います。だいたいは二人以上のグループで食べながらいる風景を見慣れてるから。だからこそ、主人公はひとりの冒険を選んだのだと思うし、そうした変化を自分の中に受け入れながら、はじめの〈明日も部活か〉と終わりの〈明日の部活か〉の言葉のあいだには、変化が見てとれる。読んでいて心地よかったです。また一作、もう一作と、気が向いたときに書かれることを望みます。面白かったです。

そうげん
119-231-167-60f1.shg1.eonet.ne.jp

誤字をしました。


  はじめの〈明日も部活か〉と終わりの〈明日の部活か〉の言葉のあいだには、変化が見てとれる。
⇨ はじめの〈明日も部活か〉と終わりの〈明日も部活か〉の言葉のあいだには、変化が見てとれる。

小豆
133.106.57.51

皆さん読んでいただきありがとうございます。

書き手としては、小説の知識が浅いまま、公募にもそこまで強い意志を持たずにふわっと書いた小説を載せてしまい、拙い文章や面白みのなさに不快な思いをされた方もいたと思い、申し訳ないと思っています。
しかし、それと同時に自分の書きたいこと伝えたいことは十分に書けたと思っています。また、それを理解してくれる、応援してくれる、おかしな点を指摘してくれる大人がたくさんいる事を知り、少し心が軽くなりました。

記念すべき1作目のこの小説もどきを読んでくださった全ての方に感謝を伝えたいです。

小豆
133.106.57.51

小説を投稿するのはやめます。
私は自分の今の感性を大切にしたいし技術面ばかりを気にしてつまらない大人にだけはなりたくない。
読んでくださりありがとうございました。

ブロンコ(愛のカタマリ
KD111239129023.au-net.ne.jp

Yeahhhhhh! 

くそ大人代表として、今度はあたしが泣かされる番だーっ。




あなたが持ってるもの、この先も逐一思いついてしまうことは、一生あなたについて回るよ。
それは良くも悪くもということでもきっとあるんだけど、何のことはないです、そんな一個一個のことがあなたの望みでしかないんだから、530円からどんどん大きくなっていく一つ一つの冒険をどうか勇敢に、繊細に、贅沢に、でも自分ばっかでもない大事なもんも見損なわないこと(女の子これ大事)にも気を付けて、もしかしたらいつかトゥクトゥクで風に吹かれたりなんかして、立派になりすぎる前にずっと苦しかった感謝さえも清々しく脱いで、でもやっぱ感謝して優しくなってください。




本当に可愛いー。
うらやましいや、バイバイ。

u
opt-220-208-25-236.client.pikara.ne.jp

良いです
あたしが気付いたのは1か所変換ミスwww
お若いのか、年寄りなのか、♂なのか、♀なのか
存じ上げませんけどwww

>全て作者の体験談であり
↑そんなのどうでもいいいww じゃー体験がなきゃ小説描けないのかってなるwww

良かったです

アフリカ
flh3-122-133-170-162.osk.mesh.ad.jp

拝読しました

感想欄から読んでしまったので色々と感じるものが……

他の感想でも沢山出てましたが、僕も最後の数行すごく嬉しくなったし、無自覚にやってるんだからセンスあると思う。

それと僕も良く自分の体験を文字として残しときたくて?いや、吐き出したくて書いてたりするんだけど。

読み返してみると自分の心情は駄々漏れなのに物語の世界に読み手を引き込もうとはしてないことに気が付いたりします。
そんな事もあって、この話?書き方?気持ちの漏れぐあい?
なんか心地良かった。
それってやっぱり最後の数行が書かれているからだと思うんですよね。

本人がそれに気付くと
もっと楽しみながら書けるかもです、

続けて書いてくとのことなので
これからも頑張ってくださいませ。

ありがとうございました

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

テクニカルサポート

3,000字以内