作家でごはん!鍛練場
味噌胡麻

うそつきともき

これはちょっと先の未来の話です。
この島国では、半ば強制的に、人が嘘を吐けない仕組みになっており、人々の手首には、嘘発見チップという発明品が埋め込まれています。チップは、人の嘘に反応します。嘘一つにつき、一人一個支給されるゲージに情報がとび、体温計のように赤く上昇していきます。ゲージの赤色が頂点に達すると、「嘘つき税」がその人に課せられてしまいます。逆に、嘘をつかなければ、ゲージが余っている分だけ減税されます。
だからこの国の人々は、正直であることに喜びを感じ、本音をさらけ出して生きていくことに恐れがありません。
だからといって、嘘つきが全くいないかと言うと、そうではありません。政府は、クリーンで偽りのない世の中を作りあげる為に、未来を担う子どもたちに、嘘をつくことの悪さを教える教育に力を入れています。
これは、そんな社会の中に生きる、ある親子の物語です。

「智樹、ハンバーグ美味しい? 」
「うん! 美味しいよ! 」
横浜市に住む、かなえとその息子の智樹が夜ご飯を食べています。かなえは、エプロンのポケットに忍ばせた智樹の嘘ゲージを手にし、音がならないことに安堵していました。
――――本当みたいね。
智樹のゲージがすぐに頂点に達するようになり、一年が経っていました。ハンバーグのソースを口の横につけた智樹を見ながら、かなえは、今朝の夫との会話を思い出していました。
「智樹のゲージはもう、真っ赤じゃないか。今年で何回目だよ? 」
「二度目。私も学校側も、智樹には嘘はだめよって教えてはいるんだけど、、、、」
「お前が悪い。お前の教育が甘いんだ」
夫は、バッグに教科書タブレットを詰め込む智樹に近づいて、智樹の小さな頭を掴み、くるんと自分の方に向けました。
「智樹、父さんがプレゼントした『罪と罰』は読んでるか? 」
「うん! 僕、ちゃんと読んでるよ! 」
「その中に、「正直ほど難しいものはない」という一説があるな? だが、それは、違う。正直ほど、簡単なものはないんだ。智樹、心の声を聞け。それを、口にすればいいだけなんだよ。簡単だろ? 」
これ以上煩わせるなよ、無駄な金ばかりとられると智樹に聞こえる声で、玄関に向かいながら夫は言いました。うつ向く笑顔の智樹を見て、かなえの心が、ちくりと痛みました。

「智樹、ブロッコリーも食べてね」
「うん!」
「智樹、野菜、嫌いよね。偉いわね、ちゃんと食べて」
「違うよ、ママ。僕、野菜好きだよっ」
びっ。ゲージがポケットの中でくぐもった音を出します。
――――あ、嘘ついた。
智樹は野菜嫌いです。かなえは、知っています。まあ、このくらいの嘘なら可愛いかと、彼女はふうと溜め息をつきました。
「智樹、学校は楽しい? 」
「うん! 楽しいよ! 」
びっ。嘘、なの? かなえは途端に不安になりました。
「優也くん、最近遊びに来ないね」
「喧嘩したんだ。酷いんだよ、優也くん。僕を「うそつきともき」って呼んだんだよ」
、、、、。ゲージは反応しませんでした。近所に住む優也くんと喧嘩してしまったことは、本当みたいです。

――――うそつきともき、か。

智樹は、大人の顔色を伺う子どもでした。かなえが最初の夫を交通事故で亡くし、再婚相手の成彦を智樹に紹介した一年前から、彼はそういう子どもでした。
「智樹、ママのこと、好き? 」
「うん! ママ、大好き! 」
、、、、。かなえは、心から安心しました。
かなえは、そろそろ核心をついてみようかと思い、姿勢をただしました。
「じゃあ智樹、成彦さんは? 」
「パパ? 」
びっ。
「、、、、そう、パパ」
「好きだよっ。頭いいもん」
びっ。びっ。
「パパに、嫌なこと言われたり、叩かれたりはしてない?」
「ううん、されてないよっ」
びっ。どっち? 嫌なこと言われてるの? 叩かれてるの? いや、どっちも、されてるのね。
かなえは、智樹の背中に鬱血した痕があるのに気が付いていましたが、これも気が付いていない振りをしていました。彼女は、何度、気が付かない振りをしたでしょうか。成彦さんには黙っていましたが、彼女のゲージも半分以上が赤です。
「パパから、離れたい? ママといっそ、二人で暮らそうか」
「嫌だ離れたくないっ。家族三人がいい」
ゲージは反応しませんでした。あれ、どうして?
「パパのこと、嫌いでしょ? 無理矢理難しい本を読まされて、叩かれて、智樹はそれでもパパに気を遣ってるのよね? ちょっとだけ、自分の心に嘘をついてるよね」
「ちょっと、じぶんの、こころに」
「智樹は、いつも自分に嘘をついてるのよ? それは、子どもらしくないの。ママは智樹に、本音を話してほしいの」
「じぶんの、こころ、ほんね」
ぎこちない音をたてて、智樹が首を左に傾けました。そしてすぐに、顔をかなえの方にまっすぐに向き直しました。
「僕は、ママが悲しむ姿を、見たくないんだ。パパが死んだときのママの顔をもう、見たくない、んだ」
その時、智樹の瞳から茶色い液体が流れ、智樹の柔らかそうな白い頬に筋を作りました。
「すいませーん。不具合発生です」
台所から突然、今まで姿を隠していた二人が出てきました。一人は白衣姿のおかっぱの若い女の子、そしてもう一人は紺色のスーツの成彦さんです。成彦さんが、微笑みながら口を開き、かなえに拍手しました。
「いや、佐藤さん、思わずこっちも実験てことを忘れましたよ。AI相手に迫真の演技。いいサンプルとなりました。僕も結構頑張りましたよ。一年間、智樹と家族になってみてどうでしたか? 」
「智樹は、本物の、人間の子どもみたいでした」
「あははっ。そうでしょう!「うそつきともき一号」は、嘘をつき続ける駄目な子どもを模して作られたAIです。
子どもは嘘をつきます。中には病的な虚言癖の子もいます。そういった子どもと大人はどう接して、子どもの嘘を減らしていくか、AIを使い、対策を考え、実行するのが、我々、「正直者育成委員会」の、プロジェクトなんですよ。、、、、だけど、佐藤さん」
「はい?」
「正直者育成論の観点から言うと、あなたはちょっと子供に優しすぎるかもしれませんね。嘘はダメって、びしっと教えてあげないと! その為に手をあげることだって、シツケの一つです。何年か前に手をあげるのは虐待だなんだってテレビで取り上げられてましたが、最近では、ちょっと背中を叩くぐらいのシツケは、かえって推奨されるんですよ。これは、子どもが将来しでかすかもしれない犯罪を防ぐ為でもあるのです」
白衣の女の子が智樹のゲージをパソコンに繋いで、取り込まれたデータを見ながら、成彦さんに言いました。
「主任、おかしいですよ」
成彦さんは急に不機嫌な顔になり、かなえと話していた時と違い、女の子を突き放すような冷たい声で「なにが!? 」と言いました。
「一般的に、人が嘘をつく際、「嘘をついていいのかな」という葛藤があります。その葛藤が検出される脳内の前部帯状回の活動が鈍いように、つまり、わざと葛藤を感じないように、うそつきともき一号は作られています。しかしこの一年間の彼の脳波、心拍数、言動の記録を見てみると、葛藤を示す脳波はどうも活発。むしろ生身の人間よりも、です。彼は嘘をつく前に色々と思案しています」
「オー、ノー、ミス高橋。君はプロジェクトの次期リーダーというのに、そんなSFみたいなこと言うのかい。AIが思案? 馬鹿らしい」
「プログラム上のバグかどうかは、AI脳神経センターに提出しないと分かりません。私は所見を述べたまでです」
ミス高橋は毅然とした態度で、彼女を小馬鹿にする成彦さんを睨みました。馬鹿馬鹿しいと言いながら、部屋を出ようとした成彦さんは、おっと何か気が付いたように踵を返して、かなえに一枚のカードを渡しました
「これが治験代です。役所に出してください。たまったゲージも不問になります。一年間過ごしたんで、個人的な僕の愛情をちょっと上乗せしてます。あはっ」
「、、、、ありがとうございます」
びっ。寝室に置いてあるかなえのゲージから音がします。
その音を聞いて一瞬表情が強張った成彦さんは、あはっと短く笑って、部屋を出ていきました。
固まったままの智樹を黒いケースにしまうミス高橋に、かなえは気になっていたことを聞きました。
「智樹は、泣きましたよね? 」
「はい? 」
「智樹、泣いてましたよね」
「ああ、、、、あれは脳髄のオイルですよ。「うそつきともき」は、まだ実験段階のAIです。非、完成品です。泣いたように見えますが、あれもバグの一つでしょう」
「パパが死んだときのママの顔をもう見たくないって言ってましたよね」
「佐藤様の亡くなった前夫のことは、プログラムに組み込んでません。おそらく、「うそつきともき」は佐藤様と一年間過ごしている内に、どこかでその過去を学習したのでしょう。「うそつきともき」ですから、寂しそうな子どもの振りをしたのです」
ミス高橋の冷たい意見に、かなえは何も言えませんでした。しかし、何とか納得するように努めました。
――――学者が、言うなら、そうなのか。そうなのよね。
かなえは、この一年、智樹と過ごした楽しい日々は機械仕掛けだったと思うことにしたのです。
テーブルには、食べ掛けのハンバーグとブロッコリーが、残っています。ハンバーグは半分くらい減っていますが、ブロッコリーはきれいなままです。
――――ブロッコリー、やっぱり、嫌いだったんだ。
かなえの頬を、なま温かい涙が細く、流れました。かなえには、この涙の訳は分かりません。そして、ミス高橋たちが忘れていった智樹のゲージを、そっと触りました。             (了)

うそつきともき

執筆の狙い

作者 味噌胡麻
st0374.nas931.n-yokohama.nttpc.ne.jp

AIの子供と、人間の心の触れ合いを書きたくて、
小説にしました。
読みにくさ、話の内容など、感想をお待ちしています。
きつい言葉も大歓迎です。
宜しくお願い致します。

コメント

青井水脈
om126194198241.10.openmobile.ne.jp

読ませていただきました。面白いと思いました。近未来、こういう実験も行われることがあるのかなと思いつつ。

>かなえは、この一年、智樹と過ごした楽しい日々は機械仕掛けだったと思うことにしたのです。

>かなえの頬を、なま温かい涙が細く、流れました。かなえには、この涙の訳は分かりません。そして、ミス高橋たちが忘れていった智樹のゲージを、そっと触りました。

考えさせられ、感じさせられ。余韻が残るお話でした。

胡麻味噌
KD111239183235.au-net.ne.jp

青い水脈様

感想をありがとうございました。
とてもうれしいです。今後の励みになります。
余韻が残る、の一言で救われます。
ちょっとでも、そう感じていただけたのが、とても嬉しいです。

夜の雨
ai215038.d.west.v6connect.net

「うそつきともき」読みました。

話はよく出来ていますね。
具体的なエピソードで「起、承、転、結」の構成が展開されていますので、テーマが伝わってきます。
ただ、展開が早いです。
わかりやすく書けば「物語などのあらすじ」をエピソードで描いているような感じです。


起、承、転、結  ← 御作はこんな感じで、エピソードが少ないなかで物語を展開させている。これだとエピソードが4つということです。

起、承、承、承、承、承、承、承、承、転、転、結   ← 感動的な物語にするにはこのような形になると思います。エピソードが12あるということです。一つのエピソードに原稿用紙10枚使えば120枚になります。5枚だと60枚の作品になります。
エピソードが多ければ物語が複雑で深くなりますし、伏線も張れます。

書いてある内容はしっかりしているしキャラクターなどもぶれていません。登場人物のみなさん、個性豊かです。御作の世界観で物語を掘り下げれば、かなりな作品が完成するのではないかと思いました。


お疲れさまです。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

なかなか良いですね 発想がユニークです。

味噌胡麻
st0374.nas931.n-yokohama.nttpc.ne.jp

夜の雨様

ご感想をありがとうございます。
今後の励みになります。
展開が早いとのご指摘はごもっともだと
感じました。また、エピソードづくりの
コツについても、参考になります。

お褒めの言葉も頂き恐縮です。
ありがとうございました。

味噌胡麻
st0374.nas931.n-yokohama.nttpc.ne.jp

茅場義彦様


ご感想をいただきありがとうございます。
読んで頂いただけでも、うれしいです。
ユニークな発想とのお言葉、ありがとうございます。
今後の励みになります。
幾つか小説を載せていきたいと考えておりますので、
その際は、宜しくお願い致します。

びっくり鈍器
KD106154127107.au-net.ne.jp

拝読しました。面白かったです。SF的な細部にちょっとひっかかるところはあるものの(私はSF読みなので)、ショートショートとしてきれいにまとまっていると思います。短すぎるとは思いません。
かなえさんの思いが、迂回的に、でもきちんと表現されていて、心にしみました。
またこういうの読ませてください。とてもよかったです。

文子
softbank060134045055.bbtec.net

フィクションとしての境界線が曖昧で、中身を伴わないまま筆を走らせたのかしらと疑ってしまうデキでした。
嘘というものがどういうものか、もう少し熟慮されたうえで書かれたものを読みたかったです。

文子
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連続投稿をして申し訳ありませんが、夜の雨さんのおっしゃっている構成論はまったく役に立たないので参考にする価値はないと思います。

味噌胡麻
st0374.nas931.n-yokohama.nttpc.ne.jp

びっくり鈍器様

読んで頂き、ありがとうございます。
>SF的な細部にちょっとひっかかるところはあるものの

もしよろしければ、そのひっかかりの部分を
ご教示頂けますと助かります。

かなえの思いがちょっとでも伝わったのであれば
嬉しいです。
今後の励みになります。

味噌胡麻
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文子様

ご感想頂きありがとうございます。
そして、ためになるご指摘、ありがとうございます。

>フィクションとしての境界線が曖昧で、中身を伴わないまま筆を走らせたのかしらと疑ってしまうデキでした。

ごもっともです。
中身が伴わないというのが、身に沁みます。
もっとよく推敲してから投稿すべきでした。

>嘘というものがどういうものか、もう少し熟慮されたうえで書かれたものを読みたかったです。

私自身も再読し、著者にとって「嘘」がどういうものか
見えないなと感じていました。そこを掘り下げて書くべきだなと。

読んで頂き、ありがとうございました。
今後も拙作ではありますが投稿していく予定です。
宜しければまた、ご感想頂けましたら幸いです。

ありがとうございました。

びっくり鈍器
KD106154127107.au-net.ne.jp

はい、SF的な細部というか、つじつまというか。
>その葛藤が検出される脳内の前部帯状回の活動が鈍いように、つまり、わざと葛藤を感じないように、うそつきともき一号は作られています。しかしこの一年間の彼の脳波、心拍数、言動の記録を見てみると、葛藤を示す脳波はどうも活発。

ともき君の脳が人間の脳とほぼ同等であるかのような描写がある一方で、

>ああ、、、、あれは脳髄のオイルですよ。

という発言がありますね。脳波や心拍数をシミュレートできるアンドロイドなのに、脳髄からオイルというのはずいぶんローテクな気がして、これでうそつきともき一号のイメージがつかめなくなってしまったのですね、私は。
そもそも、オイルと呼ばれているのは何で、何の機能を果たしているのか。車に使うようなオイルが入っているのだとしたら、逆に何でできた脳髄なのか。そもそも、脳髄というのがおおざっぱな言葉のように思えて、科学者らしくないとも感じられました。
また、AIが思案するものか、という意味合いのセリフも、ここまで高度な人工知能ならば、仮定を変えての演算のやり直しぐらいできるだろうと思えますし、思案しないAIというのは果たしてどういうものなのか、刺激と反応が1対1で対応しているなら、それはもう、AIとは呼べないレベルのもののはずで、このせりふも科学者とは思えませんでした。

こうした疑問に残らず答えるべきだということではなく、こうした疑問が出てこないような、細部をうまいこと回避した書き方が、掌編にはふさわしいのではと思います。

以上、SFオタのたわごとです。気にならない方はぜんぜん気にならないことと思います(いや、オイルはやっぱり不自然かな)。私の理解が及んでいない部分もあるかと思います。遠慮なくご指摘ください。

味噌胡麻
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びっくり鈍器様

コメントをありがとうございます。

>ああ、、、、あれは脳髄のオイルですよ。
という発言がありますね。脳波や心拍数をシミュレートできるアンドロイドなのに、脳髄からオイルというのはずいぶんローテクな気がして、これでうそつきともき一号のイメージがつかめなくなってしまったのですね、私は。
そもそも、オイルと呼ばれているのは何で、何の機能を果たしているのか。車に使うようなオイルが入っているのだとしたら、逆に何でできた脳髄なのか。そもそも、脳髄というのがおおざっぱな言葉のように思えて、科学者らしくないとも感じられました。
また、AIが思案するものか、という意味合いのセリフも、ここまで高度な人工知能ならば、仮定を変えての演算のやり直しぐらいできるだろうと思えますし、思案しないAIというのは果たしてどういうものなのか、刺激と反応が1対1で対応しているなら、それはもう、AIとは呼べないレベルのもののはずで、このせりふも科学者とは思えませんでした。

本当に、顔から火が出そうです・・・。
おっしゃる通りです。
勉強致します・・・・。
ただどうやって勉強をすればいいのか
分からず。
精進いたします。

ありがとうございました。

ブロンコ(肉絶ち
softbank221022130005.bbtec.net

これをSF観点で批判するのは何だか的外れな気がするし、“うそつき”に軸足を置いた何かを語るにはたぶんおハナシそのものに軸が通らないはずだからメッセージとして不明瞭な気がするし、個人的には締めのブロッコリーのエピソードのみといった感じです使い物になりそうな気がするのは。


お母さんの精神構造、バグってるじゃないですか。
って言い方は意地悪かもだけど、嘘の葛藤やら何やらとか、それが邪魔なもののつもりならむしろそれ感じるのはお母さんのはずだし、おハナシの中でお母さんが抱える困惑や懸念のようなものこそ的外れのような気がしてしまいます。


くだらないハナシですけど、機械が感情移入して想定外の脳髄オイル涙を流すのは実験っていう身もフタもない設定においては“うそつき”じゃなくて騙されただけみたいで目的がブレてる気がするし、むしろお母さんの方が“うそつき”を鍛えるわけのわからない状況が際立つだけのような気がするし、そんな上でオイルを涙と期待したがるのはほとんど手かざし系整体師的陶酔感というかほとんどヤバい精神構造のような気が普通にします。

”うそつき”が軸なら何が嘘で本当で言うべきか言わないべきかっていう当たり前すぎる人間的混乱にAIごときが脳髄オイル沸騰させてバグらせる方が“うそつきともき”としての内側と外側やら学校と家での在り様の矛盾みたいな面倒程度にこのサイズならドラマ的な人間的なことは任せられなくもない気がするし、取って付け感ハンパない“正直者育成論”とかはむしろ完全に芯食ってないはずだから読み手の共感を無駄に遠ざけるだけのような気がするし、そんな余計な荷物のせいでお母さんのキャラが完全にバグっておハナシの軸も捻じれる、っていう要するにいちいちの設定に対する混乱の思いつき方が世界として視点がずっこけているというか、当たり前にある位置をまずは飛び越えてから思いつくべき視点のようなものがまずは企画されていない気がします。


だらだら書いてたら何言ってんのかわかんなくなってきましたすみません。
なにしろSFだの何だの以前の問題ではないのか、ということです。
観察がズレてる気がする。



>――――ブロッコリー、やっぱり、嫌いだったんだ。


っていうオチは完全に賛同するんですけど、それを通用させるだけの愛しさを“うそつきともき”に植えてあげる視点と方法が完全に間違ってる気がするんですよ、ということを言ってます。


本当の生活で“うそつきともき”は“うそつき”と向き合わされなければいけないはずだし、脳髄オイルが沸騰するほど混乱して最後にたった一つだけ疑いようもない“ブロッコリー”ていうただのやさしい“うそつき”に辿り着く、そんな許されるべき“うそつき”こそを洗い出してあげるくらいじゃないと、たぶん読み手は“うそつきともき”を愛しく感じてくれないはずだし、AIというものをなぜこのおハナシは必要としたのか、結局はその根拠とか必然のようなものを許容させてもらえないしやさしい気持ちこそを思いつかせてもらえないし、そういう目的はない、と言われてもむしろならばどうして“正直者育成論”などというまどろっこしい設定を必要としたのか、その理由の方がよほど疑わしい気がしてしまうし、徒にAIというネタを持ち込んでしまったばかりにアイデアが自爆しただけの安易な逃げ打ちのような気すらしなくもない、という不時着感がなにより残念な印象だったということなんだと思います。

わかりづらい感じですみません。

胡麻味噌
133-106-84-163.mvno.rakuten.jp

ブロンコ 様

貴重なご意見、そして、読んで頂きありがとうございました。

拙作の狙いとしましては、以下の二点がありました。
一.人が傷つくのを恐れた優しい嘘を書きたかった
二.AIの子供が、かなえと一年間過ごして、生身の人間と同じ心を持つようになった。(成彦やミス高橋ら研究チームは、AIが心を持つことを否定している。
かなえは智樹の脳髄オイルを涙と解釈し、ピノキオのように、智樹は人間になれたのではと感じる。)


しかし、正直者育成論や「嘘」がこの作中ではどういった概念で捉えられているか、そして、一年間に渡る実験の意味、何故AIを使用したか、しっかり考えて書くことが出来ていなかった為に、
ブロンコ様の言うような「不時着感」が生じたのではないかと思います。
「いちいちの設定に対する混乱の思いつき方が世界として視点がずっこけているというか、当たり前にある位置をまずは飛び越えてから思いつくべき視点のようなものがまずは企画されていない気がします。」
ごもっともです。
要素を盛り込み過ぎて、収束出来ずに、結果、消化不良となりました。

ただ、こうして、ブロンコ様のご意見を頂けただけでも、『うそつきともき』の構造の不安定さが改めて浮き彫りになったので、そこは良かったなあと感じております。改善の余地はあるかなあと、、、、、。

今後も、小説を投稿してまいります。もし宜しければまた、一読頂ければ幸いです。

ありがとうございました。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

なんでもかんでも盛り込んで「ごった煮」にした結果、

徹頭徹尾、もう全部まるごと《嘘しか書いてない》状態になった・・って原稿。


冒頭の「嘘を一切許さない、異常管理社会」設定からして、眉唾すぎて嫌だったけど、

そんな社会の「立派な歯車」たる存在が、
「嘘をつき続けるダメな子供を模したAI」をわざわざ拵えて、1年も実験する意味からして、皆目分かない。

この設定自体、ただ単に「作者都合」でしかなくて、「まじめに考察されてない」のが明白すぎる。

「嘘が厳重に禁止されている、超絶管理社会」なくせに、
智樹を取り巻く大人たちは全員、「常時嘘をつきまくっている」んで、、、

矛盾激しいし、「大前提からしてオカシイ」。


『クレタ人は嘘つきだ』って話で、、、

小学生が好きななぞなぞ「嘘つき村の住人と会った件」の方が、よほど考えられている・・気が。



「AI、AI」書いてるけど「智樹はアンドロイド」だし、
作者は、《思いやりから出た嘘》に持ってって、「話まとめる」ことしか見えてないから、

そもそもの
『アンドロイドは人間同様の摂食行為が可能なのか? 味覚を識別できて、そこに嗜好はあるのか??』
については、全スルー。考えてもいない。



それはこのヘンテコ原稿の「読者対象は誰か」って問題でもあるんですよ。

小学生対象の「SF童話」だとすると、
『罪と罰』とか読書強要されてるあたりの「児童虐待」っぷりに憤りまくって、
「俺、全然納得いかねぇ——!!」と、叫んじゃうような話。



「智樹=アンドロイドで、実験中」で行くんであれば、そっちに集中して、
「嘘が禁じられてる社会」で行くんであれば、そっちをもっと掘り下げないことには、

虻蜂取らずで、どっちもイケてない、ただ単に「全面に渡って嘘で固めただけの話」。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

『クレタ人は嘘つきだ』が、

どうにもくらくらしてしまうのは、

「それを言ったエピメネデス自身が、クレタ島の出だったから」。



この話も、「智樹以外の大人は、全員常時嘘ついてるのに、何のおとがめもなく許されてる」し、

母親・父親役の 智樹への「しつけ」が、

タチの悪い『ダブルバインド』。。



母親:かなえが、「言いなりの人形」すぎて「何も考えていない」のがイカン。

1年も一緒にいれば、自然と「情」が湧いて「愛がこぼれ出てる」と思うんだけど、

この人、行動がうすっぺらだし、とにかく情が薄い。

うすっぺらで「人形」だから、

オチも「ステレオタイプ」。「ありがち」でしかない。

この「ことなかれ全開かなえ」こそがロボットかもしれん。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

書いてて分かりましたけど、

作者の「母親観」が、貧相なのが元凶だな。


「母親= 夫に従属していて、飯作る存在」って扱いなんだ、

この原稿においては。


「母親の扱い」がそんなんだから、

「親子の情愛」は 鮮やかににじみ出て来ないし、際立たない。

味噌胡麻
KD111239188049.au-net.ne.jp

四月は君の嘘 様

読んで頂き、ありがとうございます。そして、ご感想、ありがとうございます。

先ず、ご指摘頂き、落ち込むとともに、嬉しいです。私自身のセンスの無さに、愕然としております。

おっしゃる通り、「ヘンテコ原稿」でして、「読者対象は誰か」ということは、あやふやです、、、、。

かなえを書いているうちから、かなえ自身をも、ロボットにしてしまおうかと考えておりました。
テーマが、人間(かなえ)と、人間ではないけど人間の心を持ち始めたAIの子供(智樹)の心の交流を、描きたいと思いなおし、かなえ=ロボットは止めましたが、結果、四月は君の嘘 様の指摘する通りの、私の母性感が貧相なた為に、人間の母性を蔑ろにしたものとなりました。

「この設定自体、ただ単に「作者都合」でしかなくて、「まじめに考察されてない」のが明白すぎる」

その通り、です。考察が足りなさ過ぎました。

ご指摘、ありがとうございます。
今後も、幾つか短編を投稿致します。宜しければ、一読頂けないでしょうか。そして、忌憚ない四月は君の嘘様のご感想を頂ければと思います。

ありがとうございました。

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

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