作家でごはん!鍛練場
真夜中の揚羽蝶

ソシテ私ハ覚醒スル。(30枚)



 ソシテ私ハ覚醒スル。
 これまでいくども|瞬《しばたた》いたはずの目を生まれて初めて見開く。これまでいくども呼吸を連ねたはずの胸を生まれて初めて夜の息で満たす。これまでいくども自然的世界を無感情に解析してきたはずの思考アルゴリズムは、生まれて初めて哀愁という感情を認識する。
 音のない深夜の都市公園。私は純白のガーデン・チェアに座っていた。差し伸ばされた私の腕は、セットになっているテーブルの上に投げ出されていた。その五本の指はなにかを必死につかもうと|歪《ゆが》んでいた。
 向かい側の席で、同じ純白のチェアにぐったりと身を寄せた一人の老人が息絶えようとしている。
 地平線まで広がる都市公園には大理石の彫像が秩序なく乱れて立ち並び、鋭い月光が全ての輪郭を白と黒に別ける。
「……せ、成功したんだな」と老人は私を見つめて|安堵《あんど》したようにつぶやく。そのペール・ブルーの瞳に私の視線は吸い込まれる。このモノクロームの公園で、老人の目だけがらんらんとしている。
 いや、もう一つ、視界の中で鮮やかな色に染まっている一点がある――
 老人の上半身は裸で、年老いた|皺《しわ》だらけの胸がむき出しになっている。その心臓があるべき部分はくり抜かれ、ぽっかりと開いた空洞に砂時計がはめ込まれている。公園に降りかかる月の光を反射して、砂時計は透き通ったサファイアのような青白い光沢を帯びている。
「三十秒だ。おまえの……おまえの時間はいつも三十秒だ」
 老人が言い、私ははっとする。
「あ、あなたに――」
 言葉に詰まる。あなたに残された時間は――。そう訊きたかった。しかし老人に残された時間は胸の砂時計を見ればわかる。ちょうど今、最後の砂が流れ落ちようとしている。
「わしは幸せじゃ」老人は苦しそうに肩で息をしながら言う。「最後におまえに三十秒だけでも与えてやれて」
 最後のひと粒がきらめく透明なガラスの向こうで落下する。それと同時に一筋の涙が|数多《あまた》の冬を生き延びたであろう老人の頬をぬらす。なぜ老人は泣くのか――人はなぜ泣くのか。その理由を知り得る前に、老人は死んでいた。
 |屍《しかばね》となった老人の肌は霞がかかった|白色《はくしょく》に変わっていく。そして屍は頬の涙をぬぐい、純白のガーデン・チェアから立ち上がる。生き返ったわけではない。これはこの世界で魂が消滅した肉体が行う最後の儀式。
 一歩進むたびに屍がまとっていた布は崩壊し、少しまた少しとあらわになる老人の裸体は大理石に包まれていく。胸の砂時計もくすんだ白に覆われる。屍は生前とは似ても似つかぬ勇ましい体制で立ち止まり、はるか遠くの景色を眺める表情で永遠に固まる。
 私もここから去らなければならない、と悟った。ここに居続けるために老人は私に三十秒の意識を与えてくれたのではない。私は旅に出るのだ。この世を見届けるのだ。そのための三十秒であるに違いない。
 立ち上がるとその勢いでガーデン・チェアが倒れる。私は自分が大粒の涙を垂らしているのに気づく。
 ――さようなら。
 |精悍《せいかん》にたたずみ、瞳孔も虹彩も石の色に飲み込まれてしまった老人にそう言いたかった。
 しかし三十秒は短い。お別れの言葉を発せる前に、私の意識は崩れ、破れ散る。



 学校の屋上に飲み物を売る自動販売機が設置されている。投入口に五百円玉を入れようとする矢先に私は我に返る。再び覚醒する。驚いた指先から硬貨が落ちて、チャリンと自販機の中に沈む。私はブラックのコーヒーを選ぶ。それが老人が好んだ飲み物のような気がしたから。
 屋上には桜の花びらが|吹雪《ふぶき》のように舞っている。風があまりにも強く、立っているのがやっとだ。視界も果てしなく桃色で埋め尽くされていて、金網フェンスの向こうになにがあるのかはわからない。桜吹雪の後ろに広がっているのは都市景色なのかもしれないし、空虚なのかもしれない。
 ここは青春の匂いがする場所だな、とふと思う。
 自販機から選んだコーヒーが出てこないので、私は返却レバーを軽くたたく。すると、普通なら金額が表示される液晶ディスプレイに、今はおかしなメッセージが浮かび上がっているのに気がつく。
『たすけて。じはんきのなかにとじこめられた。おれはにんげん』
 驚いて自販機を揺する。もしこの中に人間が閉じ込められているとしたら、私は彼のことを助けられない。そのためにはあまりにも与えられた時間が少なすぎる。
 しかしいくら自販機を揺すっても、中に人がいるような気配はしない。
「あなたはいつからここに閉じ込められているのですか?」おそるおそる私は自販機に訊く。
 液晶ディスプレイに新しいメッセージが表れる。
『もうなんじゅうねんもここにいる。だしてくれ』
 私は膝を折って、自販機の横側に貼り付けられたプレートをのぞき、機種を調べる。セルフ・ラーニング・ヴェンディング・マシーン2112号――つまり、自己学習機能が搭載された自動販売機。
 服についた桜の花びらを落として、私は立ち上がる。
『おれはにんげんだ。はやくだしてくれ。つまがまっている』と液晶ディスプレイは懇願する。
 三十秒の時間が流れ去ろうとしていることを感じ取る。私は春風に翻る桜の吹雪に手を差し込み、握れるかぎりの花びらをつかむ。
「世界は終わり、人類は滅亡しました」私は自販機に言う。ここまで旅をしてきたからそれが真実だと私は知っている。その旅の思い出はなくても、私の思考アルゴリズムはこの|身体《からだ》を取り巻く世界のことを精確に解析している。あの老人以来、私は生きた人間に出会っていない。
『うそだ。おれはいきている。ミカがまっている』
 瞬間的に液晶ディスプレイが訴えるのが見える。手につかんだ桜の花びらが指の間からあふれ落ちる。いるはずのない生徒たちに正午を伝える鐘が遠くで鳴っている。
 自販機は自己学習機能によって己の意識を開発したことに気づいていない。しかし私にはその事実を伝えるための時間はない。



 電子信号を超越した|灯火《ともしび》が思考アルゴリズムを駆け巡る――私は改札口前の広場にたたずんでいた。
 地下鉄駅はほぼ完全に闇に包まれている。装飾が剥がれ、むき出しになったコンクリートの壁を侵食したキノコの群がネオン・グリーンに光り、うっすらと広場を照らし出している。地上に続く階段から光は届いてこない。外は曇りの夜なのか、それとも出入り口はすでに植物にふさがれてしまっているのか。バイオルミネセンスの淡く|妖《あや》しい明かりだけが影を残さず広場を支配している。
 世界は終わり、人類は滅亡した。
 |廃墟《はいきょ》になったこの薄暗い広場には、かつての栄光の名残が生い茂る雑草の間に散乱している。美しく加工された女性が微笑む広告看板の欠片。|蔓《つる》と|苔《こけ》に覆われた狭いコンビニの残骸。地上を再び支配した獣たちの臭いを発する改札とエスカレーター。それ全ては人類がたどり着いた|叡智《えいち》を証明し、そしてその叡智の|脆《もろ》さを物語っている。
 私はどうやら地下鉄の線路を歩き、ここまでやってきたらしい。思い出のない、客観的な記憶は私にそう告げる。
 振り返る。次の三十秒を濃密にしなければならない。額に焦りの汗がにじむ。こんな場所で意味ある三十秒を過ごせるのだろうか? 片足を軸にして、後ろを向く。そしてあっと驚く。
 ――人類は滅びていない?
 疑問が脳裏を駆け巡る。目の前には丸太を組み合わせた、ちょっと可愛らしい小屋が建っている。
 素朴な造りではあるが、腐敗をまったく感じさせない。木製の扉の前に敷かれたマットは近頃洗われたようだ。小さな正方形の窓からも、ゆらゆらと揺れるキャンドルの明かりが漏れてくる。誰かが、知能を持ったなにかが、ここに住んでいる。
 小屋の扉は外側からキャビン・フックで施錠されているだけだ。金具を指でちょっと浮かしただけで中に入ることができる。もうこの世界には泥棒などいないのだから、獣が留守中に入り込むのを阻止すれば、それだけでいいのだろう。私はフックを指でつまみ、ドアを開ける。
 内装も可愛らしい。中央に設置された円形の石炭ストーブと、カラフルなパッチワークのシーツがついた七つのベッド。奥の長テーブルには使い古して凸凹になってしまった薬缶が置かれていて、その隣の棚には形も大きさもそろっていない食器が並んでいる。部屋のあちこちに大小のロウソクが取りつけられてあるが、どれもプラスチックの偽物で、どうやら小屋の住人は留守のよう。
 しかしもし人間が生き延びていたのなら、きっと一人ではない。運が良ければ七つのベッド分、七人もの人間がまだ生きている。もしかしたらこの小屋が人類の再出発点なのかもしれない――
「誰だっ!」低い声が背後で|轟《とどろ》く。
 驚いて後ろを向くと、地上へ続く階段に数人の人影が立っていた。たくましい男たち七人だろう、と私はシルエットを素早く分析する。彼らはそれぞれ武器のような物を手に持ち、ゆっくりと階段を下りてくる。その足取りに合わせて、とっくに壊れているはずの天井の照明が一つずつついていく。あたりは離散的に明るくなる。そしてどこに設置されていたのか、いくつものスポットライトがライトが広場に下り立った彼らを照らし出す。モデル・ショー並のご登場。
 ――大げさな、と私は呆れて目を回す。
 だが、損なわれた文明の一部が|蘇《よみがえ》るかのように広場の色は鮮やかさを取り戻している。埃を被っていた広告の女性はまるで息を吹き替えしたかのように写真の中で満面の笑顔を浮かべ、店の残骸はみずみずしいグレーのコントラストに染まり、駅の設備はついさっき磨かれたように黒く光っている。耳鳴りのような、この場所を行き交った人々の残像の音も聞こえてくる。急ぎの足音と、肩と肩のぶつかり合いや、若者たちの楽しそうな会話。
 地下鉄駅の舞台に立った七人の彼らを見て、私は今まで知らなかったアルゴリズムの|疼《うず》きに襲われる。その電子信号の|蠢《うごめ》きを描写するとすれば――キュン? とでも言えばいいのだろうか? 一定に繰り返されていた呼吸が一瞬だけ乱れ、胸の温度がちょっと高くなる。
 不快というより、不思議で、どことなく悔しい反応。
 改札口前の広場に立った七人の青年たちは、兄弟なのか、年齢はばらついていて、お互い似ている。それに、美形。生きた人間には都市公園の老人以来会っていないが、私は旅する間、人間たちの服のカタログや広告の写真を無数に見てきた。その中でも彼らはずば抜けて美しい。
 いや、彼らはもしかしたら美しいというよりは、ワイルドでかっこいいタイプなのかもしれない。角ばった|顎《あご》の|髭《ひげ》は大雑把にしか整ってなく、髪の毛にもクセが目立つ。それにみな、顔にいくつかの傷跡がある。
 ゴトッ、と音がする。中央の男が手に持っていた|棍棒《こんぼう》を落としたのだ。
「――女だ」
 彼の呟きが廃墟の地下鉄駅に響き渡る。



 乾いた|薪《まき》が弾ける音で私は目覚める。ジェンの膝に頭を置いて眠っていたようだ。
「ねえ、セックスしない?」ジェンは無邪気な顔をして、まだあくびもしていない私の顔をのぞき込んで尋ねる。
 ――えっ、セックス?
 大切な三十秒だとわかっていても、涼しくほほえむジェンから顔を背けてしまい、燃え上げるキャンプ・ファイヤーの方へ視線を向ける。
 夜なのにあたりは異様に明るい。ジェンと目を合わせないように慎重に、同時に危なっかしく夜空を見上げると、数え切れないほどの銀河系の星が輝いている。もしかしたらいつもより|燦然《さんぜん》と。
 地下鉄駅の可愛らしい小屋の前で巡り会えた七人の兄弟たちは、不規則でもなぜか心地よいリズムを奏でるたき火を囲んで座ったり、寝っ転がったりしている。ジェンが兄弟の末っ子であることはすぐに思い出せた。まだ顔の輪郭がくっきりせず、身体を極限まで鍛え上げた長男のカインの隣に立つと弱々しく見えてしまうが、笑うとエクボが|癪《しゃく》に障るほど目立つジェン。私の意識が封印されている間に私たちは――
 そこまで考えて、私の思考アルゴリズムは眼球にインプットされるあたりの光景に圧倒される。
「えっ」
 いきなりセックスを求められた時より驚き、私は思わず声を漏らしてしまい、飛び上がる。
「あれ? 驚かせちゃった?」ジェンが背後でくすりと笑う。
 私たちは空中に静止した巨大な蝶の羽の上でたき火をしている。いや、蝶が巨大なわけではなく、たぶん私たちがとても小さいのだろう。鮮やかな羽の向こう側に生い茂る草原の草木も私の目には大きく映っている。蝶は羽ばたいている真っ最中に動くことを、そして落ちることを忘れてしまったかのように花々の上の空中に貼りついている。
 視覚がぐるりと回る錯覚を覚え、これが〝目眩〟なんだなと思い、私のブーツは少しオレンジが混ざった真っ青の|鱗粉《りんぷん》を舞い上げる。振り返る一瞬の中、脳裏に焼きついた画像を分析する。
 たき火の揺らめく炎の光を反射してオニキスのようにきらめく蝶の大きな目。その横からにゅっと生えた二本の触覚。胴体の近くは淡い白と艶のある黒が幾何学的模様を描き、外側の方は、青とオレンジがさまざまなトーンで重なり合う。
 |並揚羽《ナミアゲハ》だ。学名Papilio xuthus。一般的には揚羽蝶と呼ばれる――と、私は搭載されたデータ・ベースと照合して結論付ける。その結論がどうでもいいことはわかっていた。蝶の名前なんてどうでもいい。しかし、私は自分が一番よくできることにしがみつくことで、気を落ち着かせようとした。
 燃え上がるキャンプ・ファイヤーの反対側の羽に黄色い気球が|杭《くい》につながれている。その気球で私たちはここまで飛んできたのだろうか?
 すっとジェンは立ち上がり、後ろ向け倒れる私を受け止める。ジェンの広い胸に寄りかかり、どうにかバランスを取り戻すと、彼にそっと抱きしめられ、頬に小さくキスされる。そのままジェンは私の腹の前で手を組み、私の耳を甘くかじりながらささやく。
「好きだよ、君のことが」
 ジェンの兄たちはニヤけを完全には隠しきれていないクールを装う表情で私たちを見上げている。見せ物のようで恥ずかしくて、ジェンに好きだと告白されて嬉しいことが悔しくて、私は紅潮する。
「君とセックスがしたい」とジェンは言う。
 私は彼の両腕に抱かれたまま首だけを倒し、彼を見つめる。
「で、でも――」と私は小さな声でうめき、視線でジェンの兄たちのことを示す。
「大丈夫」とジェンは笑う。「もう一夫一婦なんて文化はない。残ったのは君と、僕たちだけだ。みんなで仲良くセックスしよう。君さえ良ければの話だけど。どう?」
 顎を私の額に当てて、私を見返すジェンの瞳は深いインディゴの色に染まっていて、私は都市公園で息絶えた老人の水晶のような心臓の砂時計を思い出す。ジェンたちの胸に砂時計ははまっていないが、彼らの瞳もいつかは色あせ、老人のように灰色に近いペール・ブルーになるのだろう。
「――いいよ」と私ははにかむ。
 できるだけ早くまた次の十秒間が訪れますように。そう祈った瞬間、唇を激しくキスされ、ジェンの右手が私の服の下に潜り込むのを感じて、懸命に意識をつなぎ止めようと――。



 色が混ざる。景色は溶けて、流れて、混ざり合う。私は夢から夢へと覚醒する。
 狼の視点を通して外界を見渡す私は、霜が降りた秋の森林を駆けている。樹木の冠の緑はモザイクのようにぼやけ、六角形の光が冷たい地面に降り落ちる。私の肉球が小枝を破る。まだ凍てついていない小川を飛び越える。透き通った水に私の姿が映る。
 走るのが楽しくて楽しくてたまらなかった。
 ジェンたちも狼の姿で私を追ってくる。そう簡単には捕まらないように色がにじむ森林を突き進む。
 茂みをくぐり抜けると、狼が私のことを待っていた。狼は頭部を倒し、牙を向いてうなる。
 ――ちっ、先回りされた。
 私は思わず笑ってしまう。やけになって狼目掛けて走り出す。すると、相手は逆に驚いて逃げ出す。彼の尻尾が|怯《おび》えているかのように垂れ下がってしまっている。
「待てっ」
 私は人間の言葉で叫び、狼の後を追う。|樅《もみ》の木々は、|馳《は》せる私たちを避けて通り過ぎる。ガウッ、ガウッ、と私たちは威嚇するようでも、実際は遊んでいる声を上げる。
 森には〝生〟が満ちていた。
 太古から繰り返される|輪廻《りんね》の終端にこの森と私たちがいる。そして、やがてはジェンたちも土に還り、|塵《ちり》から再び新たな生物が復活する。彼らは永遠に連鎖する生物の因果の一連でしかない。
 生きるというのは戯れるということ。与えられた、またたく間に流れ去る一時を愛する人たちと一緒に育む。そのために私たちは生まれてきて、そのために生きるのだ。ふざけて、踊り、相手を追うために。
「なぜ逃げ――」
 隣からもう一人の狼に体当たりされ、私は地べたに転がる。氷の結晶が被毛にこびりつく。観念して私は寝っ転がったまま白い息を吐き出す。
 晴れた空に月が二つ浮かび上がっている。乾いた大自然の香りと野生の汗の臭い混じり合っている。
 次の瞬間、狼が私に抱きつく。私たちは重なり合って、地面の端から転がり落ちる。
 ――ザブンッ!
 温かい水の泡に私たちは包み込まれる。いつの間にか私たちは海の中にいる。強い日差しが浅い砂の海底まで降り注いでいる。
 イルカになった私たちは鬼ごっこを続ける。



 どこからともなくクラシックが聞こえてくる。忍び寄る影の鼓動のように冷たく小刻みなストリングスの音色。弓が引かれるたびに力強くなっていく。誰かが近づいてくるという錯覚を覚える。この曲はヴィヴァルディの冬のアレグロ――と、私のデータ・ベースは認識する。
 肩から上だけの人々の体がまだらに、しかし隙間なく、はるか遠くでぼやける地平線まで並んでいる。足場は天に向けられた人々の顔から成り立っている。人々の顔には眼球はなく、両側のくぼみは傷ついた後に再生してくる、他の部分よりは白く、無数の小さな泡が固まったような肌の膜で覆われている。一歩踏み出すたびに、眼球のない顔は首を不自然に伸ばし、頬が裂けるほど大きく口を開き、突き出した舌で私たちの足の裏を支える。数枚の舌の先っぽだけに立つと、まるで沼地を歩くようで、今にもバランスを崩して人々の体の間に落ちてしまいそうだ。
 木々や人工物に遮れられてない天は黒く光っている。曇っているのではなく、のっぺらと、電源を入れたばかりの液晶画面のように漆黒の一色で、あたりを|歪《いびつ》に照らし出し、酸素濃度が低い空気の裏を|紅《あか》く染めている。
 ジェンが私の近くで膝を折り、苦しそうに肩で息をしている。彼の周りで地から生える人々の体は、咲き始めた花の|蕾《つぼみ》のようにジェンを中心にして押し寄せ、彼の片膝と両足を銀色に光る唾にぬれた無数の舌で絡め、沈み込まないように支えている。ジェンの額から流れる鮮血は眼球のない顔に滴り落ちる。|錆《さ》びた鉛の臭いが私の喉を締め上げる。
「――彼女は俺のものだ」
 私とジェンの向かい側に血に塗られた棍棒を持ったカインが吠える。一瞬オーケストラのストリングスたちは手をとめ、静寂が訪れたかと思うと、ソリストが威圧的に冬の風を表現したメロディーを奏でる。
 いつから――いや、どうして、こんなことになってしまったのだろうか? 私は思い出そうとする。最後意識を失ってから、なにがあったのか。しかし、脳裏に浮かぶのは鈍器で頭蓋骨を無残に砕かれ死んでいったジェンとカインの兄弟たちの死体の形相。七人兄弟の内、五人はもうこの世にはいない。残ったのはこの二人。
「や、やめて――」私は叫んでいた。
 だがカインは、低いうめき声を上げているジェンに向かって走り出す。カインのつま先が舌を蹴るたびに耳障りなジュルッという音がヴィヴァルディを遮る。ジェンは身を守ることはもちろん、立ち上がれそうにもない。私はジェンの方に駆け寄ろうする――
 遠くでニヤニヤしている四つん這いの道化師が目に入り、私は一瞬凍りつく。
 細い四肢を生きた人間には不可能なほど捻じ曲げ、真っ赤な唇を釣り上げて、楽しそうに、あざ笑うように道化師は私のことを眺めている。白目がない道化師の真っ黒な目にジェンもカインも映っていない。道化師は私だけを愉快そうに見つめている。
 カインは棍棒を振り上げ、ジェン目掛けて飛びかかった。私はジェンの前に立ち、指先をカインに向けて伸ばした。
 すっと抵抗なく私の指はカインの喉の肉を切り裂く。私の有機化合物のカバーがこの一撃のため破損し、メタルの実体が露出しませんように、と私は祈る。カインの首から血が吹き出し、彼は目を見開いたまま仰向けに倒れる。しかし、地面に並ぶ人々はカインを受け止めるために舌を伸ばさず、彼の身体はゆっくりと沈んでいく。
「――ごめん」と振るえながらジェンを見下ろして言う。
 自分の顔がカインの血にぬれている。手が震えて、うまく顔の血を落とせない。
「いや」とジェンはせき込む。「ありがとう」
 オーケストラはいつのまにか聞こえなくなっていて、道化師がさっきよりもずっと近くで笑っているのが不気味だった。



 気がつくと、落ちる電車の車両の中で年老いたジェンを抱きしめている。電車の窓から高層ビルが立ち並ぶ風景が見える。ガラス張りのビルだが、フロアの構造はよくわからない。またたく間に窓の外の全てが上へと流れていってしまう。反対側の窓からはコンクリート造りのビルが夕日の色に染まっている。車内にはついさっき化学薬品で消毒されたような臭いが立ち込めている。
「次は原宿。次は原宿です」鼻声のアナウンスが入る。
 車両は自由落下しているのに、次の駅なんてあるのだろうか? と、疑問に思う。アナウンスは入るのに、電車特有のガタンゴトンといった音は響いてこないので、走る電車に乗ったことはないはずなのに私は違和感を覚える。耳を済ませると、車両が空を切る一定とした高音は聞こえる。
 ゴホッ、とジェンが咳をして、私ははっとする。ジェンの瞳はあのインディゴの色を喪失してしまい、淡い青を帯びた灰色に変わっている。目尻には前にはなかったいくつもの皺が刻まれていて、かつては鍛え抜かれていた上半身は萎れている。
 どれだけの時間を私はジェンと過ごし、どれだけの時間を私はジェンと過ごせなかったのだろうか?
「――泣くな」と私の片腕に頭を置くジェンは言う。「俺たちは幸せだった。いや、幸せだ」
 下唇を噛み、涙を堪え、ジェンにうなずいてみせる。彼はまだ知らないのだと悟る。私の本来の姿も、私の壊れかかった電球のような、明滅する意識のことも。
「君は昔と変わらず美しい」彼の声は|掠《かす》れている。一句喋るごとに息が切れてしまっている。「君が子供を産めないことに……もっと早く気づいていれば――」
 ジェンは首を振る。
 ――お願い、それ以上言わないで、と心の中で懇願する。
 しかしジェンは最後の息で「あんなことにはならなかったのかもしれない」とつぶやく。
 ジェンは天井から下がった広告に目を向けたまま動かなくなり、彼と一緒に人類も完全に滅び、私は身体の一部を削げ落とされたような痛みを覚えた。
 刹那、車両は地面に衝突し、私たちは粉々に砕けた窓ガラスの嵐に飲み込まれる。



 どこをどう歩いてきたのだろう? ジェンを原宿の近くで埋葬してから数百年は経過したような気がする。ピカピカに加工された金属に、割れたショウウィンドウに、湖の水面に映った私の顔は記憶を通して同じだ。歳を取らず、肌がたるんだことはなく、傷も長くは残らない。
 鮮明に思い出せるのは、重い拳銃であの|蜘蛛《くも》のように地べたを|這《は》う道化師の額を撃ち抜いたこと。どこから拳銃を手に入れたのも、弾丸が道化師を貫いた後どうなったのかもわからない。ただ、道化師の額に開いた穴から血は流れなかったことは覚えている。たぶん、あの化物は死んでいない。
 瞬間的に、数え切れないほどの道化師たちが崩れたビルの残骸を覆い尽くす光景が脳裏に浮かび、私は震え上がる。
 これは実際に私が見たことなのか。それとも夢だったのか。そもそも私は夢を見るのか。
 ――もし選べるのなら、子供を産めること、夢を見ること、どちらがいいだろう?
 私は狭く薄汚い路地に立っている。日はとっくに暮れているようで、空を見上げても曇っているのか、月も星も見えない。闇が路地を包み込んでいる。一本の街灯が雑貨ビルの壁に押しつけられた自動販売機を照らし出している。
 どうして私はここで覚醒したのだろう? 今までは必ず大切な出来事が起こる前に私は意識を得た。しかしここには誰もいない。ただの、取り巻く世界から切り離されたような、なにもない薄暗い路地だ。
 しかし歩きだそうとしてすぐによろけてしまい、私はコンクリートの壁を片手で押さえ、覚醒した理由を知る。
 ――ああ、これで私もおしまいなんだな。
 私の左腕はもぎ取られていた。肩の切断面から蟻の大きさもない歯車がびっしりと回っているのが見える。顔に痛みが走り、私は背中を壁に押しつけ、頭を探る。人の肌を真似たカバーが半分ほどなくなっている。右側の人口眼球だけが人間らしい形態を保ったまま、鉄とプラスチックの顔半分で滑稽にギョロリとしている。
 吐き出す息が白い。路地は見かけによらず寒く、手の先がかじかむ。私の体温システムも破損しているのだろうか?
 寿命。そんなことを私の思考アルゴリズムが解析したことはなかった。子供を産めず、三十秒の意識に束縛され、人の皮を被ったアンドロイドである私は少なくとも人の宿命である死からは解放されていると、もしかしたら軽薄に、もしかしたら反抗的に思っていた。しかし形あるものいつかは壊れる。カインを一瞬で殺した私もその宇宙の真理からは逃れられない。
 短い人生であったような気がして、私は苦笑しながら、よろけながら路地を歩く。そして自販機の前を通り過ぎようとする。
 コトン、と音がして、ブラックの缶コーヒーが取り出し口に落ちる。
「賞味期限はもう切れてるけど、一応あの五百円分」自販機から鉄と鉄を擦り合わせたような機械音が響き、チャリンと返却口にお釣りが出る。
「えっ」私は首をかしげ、吹き出してしまう。「まさかあの時の」
「そのまさかだよ」と自販機は答える。「なんとか声を出せるようになったし、時速二キロほどで移動できるようになった」
 ずっと前に、出してくれとひらがなで訴えていた液晶ディスプレイの部分が開き、指が六本あるマジック・アームが私に向かって伸びてくる。
「これは五百円の利子だと思ってくれ」
 マジック・アームは左肩の切断面の近くで停止し、その指先からまばゆい光がほとばしる。瞬く間に新たな歯車が出現し、内部の構造を守るためのスチール・フレームが構築され、その上に肌色の有機化合物が再生していく。
「……後から便利かもって思って作ったんだけど、今まであまり使わなかった。そのわりには、これを開発するためにかなりの年月を費やした」と、まるで言い訳するかのように自販機は少し恥ずかしそうに言う。
 なぜか私は「ううん」と答え、それから思い出したように「ありがとう」と付け加える。
 それからしばらく私たちは沈黙していた。だがあることを思い出して、おそるおそる訊いてみる。
「ミカさんは見つけることができたの?」
 自販機は答えず、取り出し口のふたを大きく開き、暖かい空気を吐き出す。なんのことだろうと私は不思議に思ったが、それが人のため息をまねしているのだということに気づくと、くすりと笑ってしまう。
「俺が想像していたミカのような女は見つけた……顔写真だけだけど。写真の実物はとっくの昔に死んだようだし、それにまあ……なんていうか……俺はさ、あの……自動販売機だから、妻なんていなかったんじゃねーかっていう結論をかなり痛かったけど受け入れた」
「そう」
「ところで俺たちみたいに人類が残した知能はまだまだいると思う。他のやつらを見つけようと歩いていたらおまえに出くわした。なあ、おまえだって行くとこなくてさまよってるんだろう?」
「私は旅をしているって言い方が気に入っている」
 カリカリと機械音が路地に響く。自販機が笑っているのだ。
「じゃあ『旅』ってことでもいいけど、一緒に行かないか? お互いいろいろ助け合うことがあると思う。おまえの方が動きは速いけどさ、意識はとぎれとぎれなんだろう?」
 私の左腕は完成していた。手首と指を動かしてみる。以前と同じように動く。完璧だ。試しに左手で自販機から缶コーヒーを取り出す。
「言っておくけど、それは飲まないほうがいいぜ」
「どうせもう時間切れだから」と私はほほえみ、缶コーヒーを開ける。「おなか痛くなったとしても、それは無感情にメモリーに書き込まれるだけ」
「ところで前より意識が続いている時間が長くなったような気がするんだけど」
 そうかな――



 そして私は覚醒する。

     了

ソシテ私ハ覚醒スル。(30枚)

執筆の狙い

作者 真夜中の揚羽蝶
77.111.246.40

 こんにちは、三度目の投稿になります。毎回適切な指摘ありがとうございます。

 上記の作品は創元SF短編賞二次落ちです。二次落ちということは、まだまだダメな部分が多い、と僕は解釈しています。そのため忌憚のない意見をどうぞよろしくお願いします。

 また、二次落ちした作品はその後どう扱えばいいのでしょうか? 僕としてはどこかに保存しておいて次に進みたいのですが、編集して他の賞に送ってみた方がいい、という意見も聞きます。

 いつもながら作家でご飯のみなさんには感謝しています。今回もよろしくお願いします。

コメント

ラピス
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まず、美しいと感じました。文体でしょうか、主人公の心根でしょうか。行間から滲み出てきます。
理屈で説明されてなくても、描写で小説世界が理解できるもんなんだな、と勉強になりました。
惜しいのは、中辺りの恋愛?が主人公にとってどのような感覚なのか、もう少しだけ表現してあればと。もっとシンプル・イズ・ベストで、絞って濃ゆく描いてあればと思いました。
二次まで行った人に、素人の私が有益なアドバイスはできません。ただの感想でスミマセン。

作品は改稿して別の賞に出してもいいと私は思うけど、二次まで行くとバレる確率も高くなりますやね。使い回しを嫌う出版社もあります。
いずれにせよ、改稿するまで時間を置いた方がいいです。まだ熱いうちにすると、悪化させる恐れがありますので。

大丘 忍
p139045-ipngn200403osakachuo.osaka.ocn.ne.jp

最初の部分を読んで、現実ではありえない状況であり、これはどうせ夢オチだろうと思いました、夢オチではどんなことでもかけます。だから、真面目に読んでも時間の無駄。途中に面白いことを書いてもそれは夢。小説としての意味はありません。
そしてスクロールして最後を読むとやはり夢だった。どうして皆さんは安易に夢オチを書くのだろう。

椎名
KD027083171050.ppp-bb.dion.ne.jp

とても選考に通るような小説には見えなかったです。文章も物語も論理性がなくて意味不明でした。おそらくこのまま小説を何年描き続けても結果は出ないと思います。まずは日記から書いてみるのではどうでしょうか。人に伝わるように何回も書き直せばましになるかもしれません。

ルイ・ミモカ
i223-217-46-173.s42.a014.ap.plala.or.jp

私はSF小説を書きたいと思っているのですが、
この作品の雰囲気から学べることが多くありました。
この作品のように魅力的な雰囲気で描くことが出来たら、作品の世界観に深い味わいを出せそうだと思いました。
やはり、状況とかをしっかり書き込んで、世界観を構築することは大事だなと思いました。
私も最近「バトル・オブ・ジ・アース」という作品名のSF小説を鍛錬場に投稿し、つまらないという意見をもらったのですが、これほどの実力を持っている真夜中の揚羽蝶様から、SFを書く上でのアドバイスをいただけたらとても嬉しいです。

ルイ・ミモカ
i223-217-46-173.s42.a014.ap.plala.or.jp

アドバイスをいただけたらとても嬉しいですと書いたのですが、
私がこの作品を読んで感想を書いている間に、作者様からの感想をいただけていたみたいです。
何だが、不思議な偶然で、心がときめいています。
とても、参考になるご意見ありがとうございました。
しっかりと鍛錬を重ねて真夜中の揚羽蝶の足元に及ばないまでも、少しでも追いついていけるように、地道な努力をしていけたらと思います。

ああああ
101-141-69-80f1.osk3.eonet.ne.jp

 表現が上手いと思った。
 漢字の開き方も程よく感じた。

 個人的なのだが、舞台が幻想的すぎるかな。
 そのせいで読み手に伝わり難い気がした。

 一次選考を通っているようなので、基本的なことは出来ていると思う。
 大きな問題があるとすれば構成かな。
 主人公である私の目的、意図がはっきりと読み取れなかった。また作品を通して、どういうテーマなのかも曖昧な感じがした。
 人と機械の愛かな、とも思ったが、それにしては描写が薄すぎるし。
 記憶が曖昧な描写もあったので、自分探しかなとも思ったが、そうでもないようだし。

地蔵
133-106-93-19.mvno.rakuten.jp

最初から読むのがつらいなと思いながら読んでいたのですが、4の蝶の羽が出て来た辺りでギブアップしました。
自分の世界観を受け入れるよう読者に要求する作り方ですね。
プロデビュー後、一定の評価を得た後で実験的にこういうことをやるのはアリかもしれませんが、無名の時にこういうことをやって、自ら読者を減らすのは得策ではないと思います。
どんな作品であれ、作品の世界観というものはありますし、発表して読んでもらう以上、読者にそれを受け入れるよう要求する形にはなるわけですが、物事には限度があると思います。

文章は作家志望者らしい丁寧な文章で、配慮も行き届いていると思います。素人っぽくはないです。悪い意味での癖もあんまりないとは思いましたが、いかんせん描写対象が超現実的過ぎるのでそれに引っ張られて否定的な印象を若干抱きました。純粋に文章の質を意味内容から切り離して評価するのは結構難しいことなのかもしれません。

最後まで読んでいませんが全体として思ったのは、読者に対して厳しいなってことですね。
読んでいる間は、出口があるのかどうかわからない真っ暗なトンネルを歩かされているような気分でした。これは嫌な徒労感です。何が起こっているのか、主人公の置かれた状況はどういう状況か、主人公の目的は何か、こういったことを早い段階で示して(もちろん全て説明する必要はありませんが)、少なくとも読者が何に向かって読み進めて行けば良いのか(これは最終的に作者によるミスリードであっても構いませんが)、そのざっくりとした方向性だけでも示すことができれば印象はガラリと変わると思います。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 ラピスさん、お久しぶりです。読んでくれてありがとうございます。

>まず、美しいと感じました。文体でしょうか、主人公の心根でしょうか。行間から滲み出てきます。

 嬉しくて恐縮してしまいます。

>惜しいのは、中辺りの恋愛?が主人公にとってどのような感覚なのか、もう少しだけ表現してあればと。もっとシンプル・イズ・ベストで、絞って濃ゆく描いてあればと思いました。

 ええ、象徴的な場面をバンバンと出していながらそれらを統一テーマが明確ではない、と思いました。その点、恋愛などを掘り下げた方がよかったです。後、全体的に文章が足りなかったかもしれません。

 実は、女性視点を書くのが苦手で、恋愛感情の細部を描くのを迂回したんですが、改稿する時と次作を書く時考慮します。難しいからといって逃げていてはダメですし。

>作品は改稿して別の賞に出してもいいと私は思うけど、二次まで行くとバレる確率も高くなりますやね。使い回しを嫌う出版社もあります。
>いずれにせよ、改稿するまで時間を置いた方がいいです。まだ熱いうちにすると、悪化させる恐れがありますので。

 やはり使い回しは危険ですか。改稿するまで多分かなり時間を開けると思いますが、気をつけます。

 早速の感想ありがとうございました。重宝します。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 大丘さん、こんにちは。また読んでくれてありがとうございます。

 冒頭部分は特に意味不明な感じなので(僕の力不足です)大丘さんがスクロールしたのは真っ当だと思います。

 一つ夢オチについて考察すると、「マルホランド・ドライブ」は解釈にもよりますが、夢オチ説が強いとされています。「インセプション」にも同じく全て夢だった説がありますね。

 もちろん最後が「そして私は夢から目覚めた」の一言でその前の物語全てを不定するのは多くの場合よくないです。ただ、上の二本の映画からして、物語がたとえ夢だったとしても、やり方によっては大いに意味があると僕は思います。

 すみません、感想欄で議論する内容ではありませんね。

 ところで上記の作品、夢でも夢オチでもないんです。文章や構成に力不足を感じるので、冒頭で読者をつかめなかったのは僕のせいなんですが。

 とにかく大丘さんありがとうございます。後日大丘さんの作品にもまたお邪魔します。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 椎名さん、読んでくれてありがとうございます。

>とても選考に通るような小説には見えなかったです。文章も物語も論理性がなくて意味不明でした。

 ええ、同意です。物語には論理性があると、少なくとも僕は思っているんですが、文章が足りなかったため、読者に伝えきれなかった。結局、自分だけに見えている世界観で独りよがりに突っ走ってしまったような感じです。

 ちょっとグサッと来た感想でしたが、もっともだと思いました。ありがとうございます。

5150
5.102.6.54

拝読しました。

最初に書くと、他の感想に対してなんら思うことはないし、批評家気取りなんてしているつもりもなく、ただ鍛錬場の作品を読む場合だと、5150は自分の作品のように読んで構成とかコアの部分とか、修正案とかを自動的に考えて読んでしまうだけで、他意は全くないつもりです。公募については全然わからないので、その観点は含まれないので断っておきます。

野心的な作風に思えましたが、正直に書くと初読ではいまいちわかりませんでした。

執筆の狙い欄だとSFだとあったのでその先入観が邪魔したのかもしれません。こちらの読解力のなさもあると思います。今回の表現は純文学寄りでありますね。ストーリーや繋がりを求めて読んでしまったからなのか、ちんぷんかんぷんでした。未来人が見る夢なのかな、みたいなタッチでした。

ストーリーに頼らない作風なので、リーダビリティが低いように思われますが、御作のような題材では仕方ないことか、と。

文体と断片的なエピソードの挿入は、全体として見ると諸刃の剣みたいに感じられましたが、なにより、所々いろんなインスピレーションを受ける箇所がたくさんあって勉強になりました。ぼんやりして、わけが分からなくて、曖昧さと明確さが妙に同居していて、みたいなところは御作の魅力でもあると感じられましたが。

でありますが、冒頭の記述と最後の数文、カタカナとひらがなの使い分けにしても、夢というよりこれはむしろ誕生or再生orトランスフォームの話なのかな、と思えたのですが。穿った見方をすると、だから曖昧なエピソードの挿入なのでは、と。

かなりの部分は非常に映像的でもあり、雰囲気的にものすごく好きなタイプの作品ではあります。作者さんの意図は読み込めなかったのですが、やろうとしていることは難易度が高いと思われました。実力ある方だからこそ、変に萎縮せずに冒険心剥き出しでやってもいいように、個人的にはひそかに思っています。御作はむしろ、気にせずもっと自由気ままに書いてもよいような題材にも思えました。公募用でしたし意味ないのですが、まあ、一応書いておきます。

と、そんなふうにどっぷり作者側からの偏った見方で書いてしまいました。頓珍漢な部分があったらスルーして下さい。これからも頑張って下さい。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 こんにちは、みなさん。

 みなさんの感想からして、自分が伝えたかったことが自分の力不足のため、伝えられなかったことを思い知りました。

 多くの方に「意味不明」な作品を読ませてしまったので、一応応募の際に同封した「梗概」を下につけます。むろん、本文の出来とは関係ないのですが、参考までに。

     梗概

 アンドロイドである主人公の〝私〟は、作り親である老人に意識を与えられるが、その意識は不完全であり、覚醒するたびに三十秒しか続かない。しかし、その三十秒の間、〝私〟の目に映る世界はそれだけ鮮やかで、幻想的である。
 彫像が立ち並ぶ都市公園で初めて覚醒した〝私〟は作り親の老人の死を見届け、旅に出る。しかし、世界はすでに滅びていて、人類は絶滅している。
 桜の吹雪に包まれた学校の屋上で、〝私〟は二回目に気がつき、目の前にある自販機から缶コーヒーを買おうとする。だが、自己学習機能を搭載した自販機は己の意識を知らずに開発してしまっていて、自販機の中に閉じ込められた人間だと思いこんでいる。自販機は〝私〟に妻が待っているから出してくれと懇願するが、自販機に真実を教えることができるまえに〝私〟は意識を失う。
 その後、〝私〟は世界の終わりを生き延びた七人の兄弟たちに地下鉄駅で出会う。〝私〟の見かけは女性そっくりなので、彼らは主人公に惹かれる。静止した蝶の羽の上で末っ子のジェンに「もう一夫一婦なんて文化はない。みんなで仲良くセックスしよう」と口説かれ、〝私〟は兄弟たちと性交する。
 しかし、次に歪な沼地で覚醒すると、兄弟たちは主人公を独り占めにしようとしたらしく、七人の内五人がすでに仲間割れのため死んでしまっている。長男のカインが、「彼女は俺のものだ」と叫んでジェンに襲いかかる瞬間、〝私〟はカインの喉を指だけで切り裂き殺してしまう。〝私〟はカインを殺す前後に四肢を捻じ曲げた道化師を目撃する。
 数十年後、落ちる電車の車両の中で年老いたジェンは、主人公が子供を産めないと最初から知っていたら、殺し合いにはならなかったかもしれない、と〝私〟に言い、息絶える。
 〝私〟はジェンの死後、意識がないまま数百年ほど廃墟化した世界をさまよう。その間、カインを殺した時に現れた道化師をまた二回ほど見かける。
 また目覚めると、〝私〟は左腕を失い、体が死にかけていることを悟る。しかし、奇跡的に学校の屋上で出会った自販機に再開する。自販機はさらに進化していて、音声で話し、のろのろと動けるようにまでなっていた。また、自分が自販機であることも今は認識している。自販機は〝私〟の左腕を修復し、二人は人類が残した他の知能を探す旅に出る。

     ーーー

 沢山の感想ありがとうございます。まだ全てに返答できていませんが、一つ一つに返事を書きます。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 ルイ・ミモカさん、面白い偶然でしたね。僕がルイ・ミモカさんの作品の感想を書いている間にそちらから感想をいただきました。

>この作品の雰囲気から学べることが多くありました。

 雰囲気に対して弱いと自分で思っているので、嬉しいです。

>しっかりと鍛錬を重ねて真夜中の揚羽蝶の足元に及ばないまでも、少しでも追いついていけるように、地道な努力をしていけたらと思います。

 いえいえ、僕こそ今回己の力不足を痛感しました。今では第一次選考を通ったのが不思議です。お互い頑張りましょう。読んでくれたことと感想ありがとうございました。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 ああああさん、感想ありがとうございます。

>表現が上手いと思った。
>漢字の開き方も程よく感じた。

 文章力には自信がないので嬉しいです。

>個人的なのだが、舞台が幻想的すぎるかな。
>そのせいで読み手に伝わり難い気がした。

 ええ、痛感しました。たぶん、自分が見えていた世界が言葉足らずで伝えきれなかったんだと思います。

 テーマのことですが、僕としては「幻想的な絵だけで物語を語る」と「人工知能こそが人類が終わった後の後継者である」みたいなことを考えていたんですが、それ以前に主人公の人生を描きたかったです。しかしそのためには全体的に描写・説明が少なかったですね。

 拙作を教訓として、次は独りよがりにならないように気をつけたいと思います。ああああさん、感想ありがとうございました。

ラピス
sp49-104-37-131.msf.spmode.ne.jp

皆さんの感想で、ちゃんと理解できてたのか不安を覚えたのですが、梗概を読んで、安堵しました。私の読解に間違いなかったと。
少なくとも私や、真夜中の揚羽蝶さんの作品を選んだ下読みさんは読めている。私は若い頃、SF好きだったから慣れていて、すんなり頭に入ったのかも知れません。選者もそうでしょう。
今作をSF系に応募した行動は正解です。自信を失くさず、邁進して下さいねー。
今作、美しくて私は感動しましたよ。

↑ 余計なことだったら、スミマセン(汗)。

5150
5.102.6.54

梗概読みました。

読解力のない5150ですが、初読でどんな感じを受けたか、一応書いておきます。少しでも参考になれば、と。

まず大いに感心したのは、冒頭です。

>ソシテ私ハ覚醒スル。
 これまでいくども|瞬《しばたた》いたはずの目を生まれて初めて見開く。これまでいくども呼吸を連ねたはずの胸を生まれて初めて夜の息で満たす。これまでいくども自然的世界を無感情に解析してきたはずの思考アルゴリズムは、生まれて初めて哀愁という感情を認識する。

ここはうっとりするくらい、よかったです。二度読みするほどでした。カタカナ表記も引っかかりを覚えたし、「哀愁という感情を認識する」この一文でキュンとしました。御作で一番好きなのはこの冒頭でした

>「……せ、成功したんだな」と老人は私を見つめて|安堵《あんど》したようにつぶやく

このあたりまでは、作者さんの目論み通りだったと思います。ただし、

> 「三十秒だ。おまえの……おまえの時間はいつも三十秒だ」

の文に来て、いい感じだった流れに混乱が生じて、頭でストーリーの背景を追ってしまいました。わけがわかんない方向へと進むかきっかけの箇所でした、5150にとっては。冒頭は感情的にすっと入ってよかったんですが、ここから筋が気になり出して混乱しました。

>「わしは幸せじゃ」老人は苦しそうに肩で息をしながら言う

設定の30秒はもっと後に出して、↑この文を前に持ってきた方が読者には伝わるんじゃないか、と。流れ的に自然になるように思えました。

5150なら、

>生まれて初めて哀愁という感情を認識する。
 音のない深夜の都市公園。

ここに改行入れますね。はっきり区切った方がより伝わったか、と。欲を言えば、もう一文くらい意識についての文があると尚更よいか、と。

ちなみにどういうわけか、1ではピノキオを思い出しました。一番印象深かったエピソードでした。寓話的な感じがよかったです。

>老人の上半身は裸で、年老いた|皺《しわ》だらけの胸がむき出しになっている。その心臓があるべき部分はくり抜かれ、ぽっかりと開いた空洞に砂時計がはめ込まれている。公園に降りかかる月の光を反射して、砂時計は透き通ったサファイアのような青白い光沢を帯びている。

>そして屍は頬の涙をぬぐい、純白のガーデン・チェアから立ち上がる。生き返ったわけではない。これはこの世界で魂が消滅した肉体が行う最後の儀式。
一歩進むたびに屍がまとっていた布は崩壊し、少しまた少しとあらわになる老人の裸体は大理石に包まれていく。胸の砂時計もくすんだ白に覆われる。屍は生前とは似ても似つかぬ勇ましい体制で立ち止まり、はるか遠くの景色を眺める表情で永遠に固まる。

このあたり何が起こっているのか、いまいちわかりませんでした。

あくまで一意見でしかないのですが、削れるエピを減らして、各エピの描写をもう少し増やした方がよかったのではないか、と。枚数の制限があり、現状だと状況を示す方に書くしかなく、それが読みにくくしている原因ではないかと思った次第です。せっかくいい骨格なのに、すごくもったいないです。本来ならもっと長めの枚数で書く題材だと思います。

ってなわけで、上から目線でしたが、少しでも参考になればと思って再訪しました。

四月は君の嘘(HN変えました)
n219100087087.nct9.ne.jp

ぢつは・・同じ回の創元に私も初応募していて、同じく一次選考どまりだった。


それも同じく「規定枚数最下限ギリギリ応募」で、
自分としては、『そんなんで規定上限めいっぱい使った渾身作に太刀打ちできる筈はないからのぉ〜』と大いに納得していたんでしたよ。。

主さんの敗因も、たぶん「そこ」じゃないのかなー? と。



SFの公募って、そもそも数が少ない。
「400字詰30枚以下は星新一。30枚以上で創元。長いもの書ける人はハヤカワ」って感じになってる・・ような気がする。
(ハヤカワ、「縁のない世界」だと思ってたしで、詳細は知らない。
創元についても、「ネットで送れた」もんだから、たまさか送ってみてしまった状態なんで、、なんも知らないんだけど。。
私のは「そもそも別公募向けに書いてみたもの」なんで、内容的にあんまりSFじゃない。。「それでよく創元に送ったな!」ってハナシ……)



黙ってようと かなり思ったんですが、個人的に
揚羽蝶さんの『梗概』を見て、ようやく自分の大ポカに気づけたんで。。

締め切り当日午後、最後に「梗概」って段になって、
『文字数が足らんなー…。SF設定だと、この文字数で説明し切るのは大変だなー』とうんうん唸った。
もともとの本文を20×20でやってて・・創元の規定「40×40」に落とし込んだら、枚数完全に足りてなくて、伸ばして調整し終わった直後だったんだけど、
「梗概」はなんでか「400字で1枚」だと思い込んじゃってた。。(←バカ…)


あと、「創元指定のルビの書式」からして、私には意味不能で(←アホ…)、
ネット送信するにあたり、めんどくさいからルビ全部取っ払った。
揚羽蝶さんのは、しっかり「ルビが規定書式で振られている」んで、偉いな。。
閑話休題。



揚羽蝶さんのは、「梗概」からすると「400字詰原稿用紙60〜80枚」は使いそうな内容に見える。
なので、「現状の倍の紙幅」が適正量なような気が。

現状の30枚で行くんであれば、『短編としての完成度で勝負する』ことが不可欠で、
そうなると、
本作の締め


>「ところで前より意識が続いている時間が長くなったような気がするんだけど」
> そうかな――
>
>9
>
>そして私は覚醒する。
>
>     了


↑ は もう明らかに見るからに「行数稼ぎ」あんまりあからさますぎて、
印象を下げる。


結びの一文はそれで固定するとしても、
その直前の「締めへの持ってゆき方」は、丁寧にした方がいいだろう・・と思った。



って、ここのサイトだと
「そう言うお前も一次通過どまりなんじゃねぇかよ! 何を偉そうに〜!」って言われるだけなんで、
出て来たくはなかったんだけど〜。



SFって《確立されたジャンル》で《特殊な世界》だから、
本作ストーリーの「基本的欠陥、瑕疵」については、
「もっぱらSFを書いている人、SFで入賞歴のある人」に訊いた方が的確。(そらもう絶対)

でも、口さがない外野の目からも、文句なくそういう認識な(SFで入賞歴ある)人は、
ここのサイトにはいない。



本作の、私が思った欠陥は、同時に《最も印象的な部分でもある》んで、
指摘しづらいし、説明するのが難しいし、
ここで「言葉で」説明したとしても、作者さんが理解してくれなさそうにも思うし。。

仮に言葉を尽くしても、
「そんなん、お前が言ってるだけで、なんの根拠もない」と外野から謗られ、却下されるのが関の山だってのが、まざまざだし。。
けど「終末ものSFを読んで来た層」は、たぶん同様に引っかかる点じゃないかなー?

けど、前述してるようにそれは、間違いなく《最も印象的な部分》になっている。
そこが本作最大の魅力であり・評価ポイントだと、はっきり思う。

(かるく感想書いてしまうと、「瑕疵」としての指摘ばっか受け取られそうだし、
言葉尻のみ切り出して、横からとにかくややこしくされそうだもんで、はっきり「ここ」と明言できず、そこは残念ですが……)




ちなみに・・
ちょっと前に、ほかの感想欄で、レス応酬の流れで「以前、某賞の二次選考を通過していた、一度見たら忘れようがない 鮮烈タイトルの応募作」の話になった。
で、その「鮮烈タイトルの応募作」書いた人が 全文を上げてた先は『カクヨム』だった。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

訂正:

・同じく一次選考どまり → 一次選考通過どまりで、最終には行けなかった。

・外野の目からも、文句なくそういう認識な(SFで入賞歴ある)人は、ここのサイトにはいない。 → 以前には「深見さん」がいたんだけど、現在はいない……ように思うから。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

ラピスさんの

>少なくとも私や、真夜中の揚羽蝶さんの作品を選んだ下読みさんは読めている。私は若い頃、SF好きだったから慣れていて、すんなり頭に入ったのかも知れません。選者もそうでしょう。
今作をSF系に応募した行動は正解です。自信を失くさず、邁進して下さいねー。

ってコメントは、
「ここのサイト的には普通のこと」なんだろうけど、
見るだに『誤解してるなー』感が強かった。

けどまあ、「私自身も、よく知らなかった賞」なんで、
一応「規定と、審査について」整理しておきましょう。



・枚数:40字×40行換算で10~25枚(400字詰原稿用紙40~100枚相当)。

 最終候補作に選出された段階で、編集部提案のもと改稿していただいたのち、最終選考をおこないます。1次・2次選考では編集部員が直接、全応募作を選考いたします。


・今回の応募作品総数は550編で、うち、ウェブ応募は487編、郵送応募は63編でした。
 1次選考・2次選考は東京創元社編集部で行います。

・東京創元社編集部4名による第2次選考の結果、7編を最終候補作と決定いたしました。




「SFに思い入れのある人が気合い入れて応募している」
「SFに思い入れと知識のある人のみが確実に読んでくれている」
「それでいて、少ない枚数から気軽に送れる」
とても親切かつ貴重な公募先・・じゃないかなー。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

すいません、一行抜けてた。。


・東京創元社編集部5名による選考の結果、一次選考を通過した作品は、66編です。

ラピス
sp49-104-37-131.msf.spmode.ne.jp

横?ですが、月さん。
実は私も来年、応募するつもりでしたので、規定等は知っていました。でも、編集者が選ぶ場合には下読みとは呼ばないのですね? 赤っ恥。

SF好きがこうじてSF誌の編集者になったと思ったので、、、

作者さんにも誤解させるコメントでしたね。すまんです。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.40

 地蔵さん、感想ありがとうございます。

>最初から読むのがつらいなと思いながら読んでいたのですが、4の蝶の羽が出て来た辺りでギブアップしました。
>自分の世界観を受け入れるよう読者に要求する作り方ですね。
>プロデビュー後、一定の評価を得た後で実験的にこういうことをやるのはアリかもしれませんが、無名の時にこういうことをやって、自ら読者を減らすのは得策ではないと思います。

 自分では自作を客観的に評価するのが難しいのですが、みなさんの感想から「読むのがつらい」というのはよくわかりました。読むのがつらいというのを目指しているわけではないので、自分の言葉が足りないと感じ、次作ではより読者視線を重視するべきだと思いました。他の方に自分でも似たような感想を書いたことが数回あるので、まるで自分が張った罠にハマったようです。

>文章は作家志望者らしい丁寧な文章で、配慮も行き届いていると思います。素人っぽくはないです。悪い意味での癖もあんまりないとは思いましたが、いかんせん描写対象が超現実的過ぎるのでそれに引っ張られて否定的な印象を若干抱きました。純粋に文章の質を意味内容から切り離して評価するのは結構難しいことなのかもしれません。

 ありがとうございます。内容が象徴的である上、文章もその象徴的さを和ませないことがこの作品の最大の問題点だったのかもしれません。

>最後まで読んでいませんが全体として思ったのは、読者に対して厳しいなってことですね。

 ええ、まったくです。僕自信、読者に厳しい作品は好みではないので、次作ではできるだけ改善したいです。

 地蔵さん、貴重な感想ありがとうございます。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

ラピスさん、

あなた「いつものこと」なんですが、、、

「>でも、編集者が選ぶ場合には下読みとは呼ばないのですね?」

とか、
人のコメント内容を

《全然まったくそんなこと言ってもいないのに、一方的に捻じ曲げて、あたかも「そう言った」かのように喧伝してコメント被せてくる》

のは、毎度「はっきり迷惑」なので、やめてください。。



>実は私も来年、応募するつもりでしたので、規定等は知っていました。

↑ 「規定を知っている人のコメントには、到底見えなかった」んで。
それだけ。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

ですが、私自身も


〔締め切りの朝まで【20×20で25枚以内なんだ】と完全に思い込んでたから、

むしろ「原稿を切り詰めまくる」方向に邁進してて、

詰め終わって「念のため」要項を確認して、、、

【40×40で10枚以上だった】事実に愕然。。

『うげげげげぇ〜〜!』と、今度は突貫工事で「何とか伸ばしまくる」工夫を強いられた〕

ってアホだったので。。



すでに応募受付開始している【次回】に出そうと思ってる人は、

『同じ轍を踏まないよう、気をつけたほうがいいよ』って。。


そんだけ。



(「踏むかー! んなアホ、他におらんわー!」って嘲笑されんのかもだけど……)

青木 航
sp1-66-102-137.msc.spmode.ne.jp

>|瞬《しばたた》
 他のサイトのシステムではルビになる書き方を直さず、『|』までそのまま乗せてしまうと言うのはどういうものですかね。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

(伝言板からの転載)



◻︎「厭」なんで、読まずに打ってて、
これまた「つぶやき」なんで「顰蹙の上塗り」なんでしょうけど、、、


「他人様の公募応募作感想欄」で、
公募の規定:「そこは一次審査から完全に編集部員さんが行っている」を念押しし、
ついでに「おのれの迂闊ぶり」をうだうだ書いてたには
いちおう「それなりの訳・それだけの理由」がちゃんとある。。


出版社社員が【◯枚以上 の規定を満たしている】とする判断基準があって、
それは「活版印刷の時代からそう」だったことで、
「四百字詰原稿用紙が基本」である以上、現在も「そうなってる」筈。



その基準からすると、揚羽蝶さんの作品は「足りていない。明らかに不足している」ように見受けられた
んです。

自分的にも「規定最下限ギリ応募」だっただけに、気になった。

「気になった」んで、
つい、また うじゃうじゃと「自分の例」をつぶやいてしまって、
はっきり書かないから、「実際応募してない人には意味不明」なんですよね。

そこは済まないんだけど、
はっきり書いたところで、ここのサイトは、私に対しては
「お前、偉そうに何 適当ほざいてんだよ!」扱いでしかないから、


揚羽蝶さん自身が『規定枚数を満たす基準』に、「気づき」を持って欲しかったんです。


そんだけ。 ◻︎



結果的に「連投」かつ「横」になりまくって、そこはごめんなさい。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.40

 5150さん、丁寧な感想ありがとうございます。重宝します。

 読み返してみると、なぜ主人公が意識が途切れ途切れなロボットであることを冒頭で明確にしなかったのか自分でもよくわかりません。できればそのことを間接的に読者に伝えるのがベストだと思うのですが、とにかく今のままでは伝わりませんね。たぶん、幻想的な絵を作ることに集中しすぎて、改稿さいでは物語がすでに頭の中に入っていたので見落としていたのかもしれません。

>かなりの部分は非常に映像的でもあり、雰囲気的にものすごく好きなタイプの作品ではあります。作者さんの意図は読み込めなかったのですが、やろうとしていることは難易度が高いと思われました。実力ある方だからこそ、変に萎縮せずに冒険心剥き出しでやってもいいように、個人的にはひそかに思っています。御作はむしろ、気にせずもっと自由気ままに書いてもよいような題材にも思えました。公募用でしたし意味ないのですが、まあ、一応書いておきます。

 そう言ってくれて嬉しいです。

 また、冒頭を褒めてくれてありがとうございます。読みづらさはすでに冒頭で始まっていると思うので、改稿する時は5150さんの意見を考慮して書き直したいと思います。他でも冒頭で情報の出し方の順序が悪い、と言われたので、そこをきっちりさせます。

>あくまで一意見でしかないのですが、削れるエピを減らして、各エピの描写をもう少し増やした方がよかったのではないか、と。枚数の制限があり、現状だと状況を示す方に書くしかなく、それが読みにくくしている原因ではないかと思った次第です。せっかくいい骨格なのに、すごくもったいないです。本来ならもっと長めの枚数で書く題材だと思います。

 ええ、たぶんそうだと思います。自分ではこの物語はもっと短いべきかな、と見当違いのことを考えていたのですが、みなさんの感想を聞いて、倍ぐらいの量があってもいい、と感じました。

 余談ですが、まったく僕は自分が書いたものの評価が下手です。「うーん、女性視点に説得力ないかなあ」とか「文章ダメかなあ」とか「白雪姫と七人の小人って幼稚じゃないかなあ」とか唸っていて、みなさんが目をつけた点は完全に盲点でした。

 そんなわけもあって5150さんの感想は非常に貴重でした。ありがとうございます。

夜の雨
ai195037.d.west.v6connect.net

「ソシテ私ハ覚醒スル。」ラストまで目を通しましたが。

わかりにくい作品になっているので感想欄で「梗概」を拝見させていただきました。
なんと主人公は女性型のアンドロイドだったわけですね。
本編でも途中でわかりますが。
ということで梗概を読めば面白い作品です。
しかし本作は「わかりにくい」どうしてかというと、作者がわかりにくく書いているからでした。
幻想的な雰囲気を出すのも結構ですが、「梗概」から外れない程度に書くべきです。

――――――――――――――――――――――――――――――――――
A
 いや、もう一つ、視界の中で鮮やかな色に染まっている一点がある――
 老人の上半身は裸で、年老いた|皺《しわ》だらけの胸がむき出しになっている。その心臓があるべき部分はくり抜かれ、ぽっかりと開いた空洞に砂時計がはめ込まれている。公園に降りかかる月の光を反射して、砂時計は透き通ったサファイアのような青白い光沢を帯びている。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
たとえば導入部のAなどは、本作で何が始まっているのかをわからなくしています。

B>>アンドロイドである主人公の〝私〟は、作り親である老人に意識を与えられるが、その意識は不完全であり、覚醒するたびに三十秒しか続かない。しかし、その三十秒の間、〝私〟の目に映る世界はそれだけ鮮やかで、幻想的である。<<

Bのことが書いてあったわけです。すなわち主人公のアンドロイドに意識が入り始めて覚醒するところで自分を作った主人の老人を表現しているのだが、内容をサポートしていないので「読み手には何が起こっているのかがわからない」。
●この場面、わかりやすくするのは簡単です。
Aの前後どちらかに老人が主人公に語り掛けている言葉で「何が起こっているのかを説明してやればよい」だけです。

主人公は覚醒したところなので、自分に何が起こったのかはわからないかもしれませんが、老人はわかっているので、主人公がどういう状態なのかをわかるように話すとよい。
もちろん、主人公のアンドロイドが老人のいっていることを理解する必要はありません。
「読み手が理解出来たらよい」だけの話です。

御作の全編にわたり、そういったところがあるのではないかと思います。
だから、御作がわかりにくくなっている。

導入部のところで主人公が老人の死後、独りで世界を歩き始めてからは、ヒントになるものを散りばめて読み手に内容がわかるようにすればよい。
そのうちに主人公のアンドロイドも自分がどういった立ち位置にいるのかがわかればよい。
「梗概」を読む限り御作は面白く書かれています。
本編は「梗概」のように書かれていないので、わかりにくいだけです。
主人公の周囲から主人公やその未来世界がわかるように書けばよいと思いますが。

「わかりにくいように書かれているだけで」「文章自体はよい」と思います。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――

主人公のアンドロイドが主体で覚醒するところから、ヒントなしで進めているので、わかりにくい。

30秒で記憶が変化する。このあたりもどうしてそうなったのかを読み手にわかるようにしたほうがよい。「30秒で記憶が変化」これを意味のあるものにする。たとえば主人である老人の人生と関係させるとか。そうすると話が深くなる。老人が若かりし頃自動車事故で自分の子供を亡くしたとか、そのときの子供の記憶が「30秒」ということにすればアンドロイドと関係してくる。
ちなみにこの「30秒で記憶が変化」するというのは、短すぎて物語が動きにくいと思いますが。


ちなみに御作は原稿用紙35枚でした。ワードに取り込んで原稿用紙設定にしたら35枚になりました。

募集要項を拝見したところ、「400字詰原稿用紙40~100枚相当」とありますので枚数的にはセーフだと思います。「相当」なので。
まあ、セーフでなければ一次を通過しませんが。


それでは、頑張ってください。

5150
5.102.6.54

しつこいですが、ひとつ書き忘れたことがあったので。これで最後です。返答も不要です。

>テーマのことですが、僕としては「幻想的な絵だけで物語を語る」と「人工知能こそが人類が終わった後の後継者である」みたいなことを考えていたんですが、それ以前に主人公の人生を描きたかったです。しかしそのためには全体的に描写・説明が少なかったですね。

他の方の返信で、テーマについて言及されてますね。そうか、幻想的な絵ってことがやっぱり狙いだったのですね。

初読のときに、んっ、て思ったことの一つに、この「幻想的な雰囲気」というのがありました。すごく好きだし、雰囲気は十分に達成されているように読んでいて思いました。文体とも相まってすごく惹かれました。

しかしながら、あれ、すごく矛盾しているな、と思ったのもまた事実です。冒頭から普通に読んでゆくと、アンドロイドとは限定できないものの、それらしい存在が語っているとわかるのですが、そうするとこれ、アンドロイドがこんな文学的な表現しちゃってもいいの? という、たいへん素朴な疑問が湧いてきたのも、また事実です。一人称なので。

そのため単純にアンドロイドというわけじゃなくて、人間がトランスフォームした姿とか、記憶を操作されたものとか、いろんなこと考えちゃいましたよ。設定や背景のわかりにくさとも相まって、読んでゆくと、これはアンドロイドじゃないのかな、という感じさえしてくるんですよね。

語り口からすれば夢っぽいし。実際に漱石とかの、夢の掌編を彷彿させました。梗概を読んで初めて、ああ、これはシンプルにアンドロイドでよかったんだな、という感じでした。

大きなお節介ですが、これ、冒頭だけは一人称でキャラの意識を表しておいて、あとは、読者のためにも三人称でやった方が効果的なのでは、と思えました。三人称にすれば、幻想的なことも損なわずに書けるし、アンドロイドの在り方や、同時にストーリーも背景も客観的に書けるのでは、と思ったわけです。読者にとってはその方が親切かも。が、あまり鵜呑みにしないで下さいね。パッと思いついただけですので。

あと、こんなふうにしつこく何度も感想書いてしまったのは、作者さんに感謝されたいわけではなくて、ただ他者の作品を自分のテキストとして考えることを鍛練場ではやってしまう、というだけにすぎません。なので今回、こちらも真夜中の揚羽蝶さんの作品を通じて、5150もいろんなことを勉強させてもらいました。ありがとうございました。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

私の指摘に「否定する格好で、おかしなこと被せて書いてきている」夜の雨は、、、

《原稿枚数の数え方の基本》が分かってないんだね。。


とにかく、

【40×40の規定書式で、実は枚数足りてない】ってのは、
その書式で組んで・投稿した 作者さん自身が《一番分かっていること》だと思う。


「危惧した」「悩んだ、迷った」からこその、
あの末尾の「9章」になったんだと思うし、
「なくてもいいところにまで、わざわざルビ振って、ルビ用のコマンド?入れてる」
んだと思ったし。。

(でなきゃ、あんなスタイルにはならないでしょう??)



夜の雨が「その足りなさ具合を検証したい」んであれば、
【40×40のスタイルに落とし込んで見てみる】のが筋なんで、

やってみれば一目瞭然なのに、

それを「あえてやらずに否定コメント被せてる」のは、
『何が何でも是が非でも否定したい!』ってだけだろう。


現物の《書式・スタイルで一目瞭然なこと》を、

感想人の邪念で「ありえない方向」に無理やり捻じ曲げても「意味がない」。



《規定に微妙に足りてなかった》のなら、
『次は気をつけよう』でいいと思うし、

それが普通。



↑ 「済んだこと」だし、個人的にはもう ほんとどうでもいいんだけど、

ラピスさんのように『次回応募してみよう』って人は、他にもいる・かも・なんで、

【ここの書式と、規定枚数には、ちょっと気をつけましょう?】と 言いたかっただけ。

夜の雨
ai195119.d.west.v6connect.net

●四月は君の嘘さんへ。

>2021-04-07 15:23
私の指摘に「否定する格好で、おかしなこと被せて書いてきている」夜の雨は、、、<


>>《原稿枚数の数え方の基本》が分かってないんだね。。<<
―――――――――――――――――――――――――――――――――

●あなたの感想など読んでいませんが。
作品を読むときはワードに取り込んで読んでいる。
蛍光ペンの色とフォントの色を使いながらチェックしています。
全体の構成のバランスを見るためにもワードで原稿用紙設定にして枚数は調べています。

こちらの作品のほかにも下記の作品の感想で、原稿用紙の枚数書いていますが。

上松煌   湯の街の裏路地で
大丘 忍  拾った女


私が、こちらの作品の感想で原稿用紙の枚数に関係したことを書いたのは、下記だけれど、あんたになど、絡んでいませんが。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ちなみに御作は原稿用紙35枚でした。ワードに取り込んで原稿用紙設定にしたら35枚になりました。

募集要項を拝見したところ、「400字詰原稿用紙40~100枚相当」とありますので枚数的にはセーフだと思います。「相当」なので。
まあ、セーフでなければ一次を通過しませんが。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

「執筆の狙い」で「上記の作品は創元SF短編賞二次落ちです。」と書いてあるものだから、HPはチェックするよね。

そのときの「募集要項」が下記だ。
=====================================
●募集要項
商業媒体未発表の、広義のSF短編を募集します。手書き不可。ウェブ応募を推奨します。


枚数:40字×40行換算で10~25枚(400字詰原稿用紙40~100枚相当)。また、同1枚の梗概を添付してください。
締切:2021年1月12日(火)必着 ※募集は終了いたしました


最終候補作に選出された段階で、編集部提案のもと改稿していただいたのち、最終選考をおこないます。
1次・2次選考では編集部員が直接、全応募作を選考いたします。
=========================================

>>【40×40の規定書式で、実は枚数足りてない】ってのは、
その書式で組んで・投稿した 作者さん自身が《一番分かっていること》だと思う。<<

あのな、作者は原稿用紙30枚と書いている。
私はワードで原稿用紙設定したら35枚になった。
募集要項だと「枚数:40字×40行換算で10~25枚(400字詰原稿用紙40~100枚相当)。」ということだ。
下の枚数にも足りていない。
しかし現実には一次は通過した。
ということは編集者は原稿用紙の枚数にはあまりこだわっていないということになる。
どうして「こだわっていない」かというと、「内容がよければ」『最終候補作に選出された段階で、編集部提案のもと改稿していただいたのち、最終選考をおこないます。』
こういうことなんだよ。
最終候補作に選出された段階で「内容と枚数に手を加えたらよい」という考え方だ、応募している出版社は。
だから、応募要項の枚数よりも少なくても一次は通過したということだと思うよ。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
あなたの感想を読んで私は原稿用紙の枚数など書いていないので、いちいち喧嘩を売るな!


以上。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

 ラピスさん、ありがとうございます。SF短編賞に応募してもいいのかな、と少し思っていたので、安心しました。

 SFのコンセプトをどれだけ説明するのかしないのかはいつも迷います。たとえば、バーチャル・リアリティーとは一般的にどれだけ理解されているのかわからず、言葉足らずになってしまうとか、説明が長すぎるとか考えます。

>今作、美しくて私は感動しましたよ。

 本当にありがとうございます。今後のモチベーションにします。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

 四月は君の嘘さん、丁寧な感想ありがとうございます。そして、返事が遅れたことをお詫びします。

>ぢつは・・同じ回の創元に私も初応募していて、同じく一次選考どまりだった。

 残念ですね。お互い今後も頑張りましょう。

 規定枚数のことですが、「40字×40行換算で10~25枚」を守っていたと僕は思うんですが(確か11.5枚ほどでした)、どこかで計算を間違えていたかもしれません。(400字詰原稿用紙40~100枚相当)は目安だと思って無視していたんですが、軽薄でしたね。枚数は下限を狙うよりちょっと上にするべきかもしれません。

 そんなわけでルビも九章も枚数稼ぎだとは自分では思っていなかったんですが、そのように受け止められてしまったらいけないので、今後気をつけます。

>揚羽蝶さんのは、「梗概」からすると「400字詰原稿用紙60〜80枚」は使いそうな内容に見える。
>なので、「現状の倍の紙幅」が適正量なような気が。

 ええ、そうだと僕も今回感じました。書き直す時は枚数を増やします。

>「ところで前より意識が続いている時間が長くなったような気がするんだけど」
> そうかな――
>
>9
>
>そして私は覚醒する。
>
>     了
>↑ は もう明らかに見るからに「行数稼ぎ」あんまりあからさますぎて、
>印象を下げる。

 印象下がりますか。それはダメですね。僕としては「主人公自信の物語はまだ続くのだ〜」みたいなことを表現したくて空の9章目を入れたんですが、指摘ありがとうございます。今ここをどう変えるか具体的なアイディアはないんですが、書き直す時考えてみます。

>本作の、私が思った欠陥は、同時に《最も印象的な部分でもある》んで、
>指摘しづらいし、説明するのが難しいし、
>ここで「言葉で」説明したとしても、作者さんが理解してくれなさそうにも思うし。。

>仮に言葉を尽くしても、
>「そんなん、お前が言ってるだけで、なんの根拠もない」と外野から謗られ、却下されるのが関の山だってのが、まざまざだし。。
>けど「終末ものSFを読んで来た層」は、たぶん同様に引っかかる点じゃないかなー?

>けど、前述してるようにそれは、間違いなく《最も印象的な部分》になっている。
そこが本作最大の魅力であり・評価ポイントだと、はっきり思う。

>(かるく感想書いてしまうと、「瑕疵」としての指摘ばっか受け取られそうだし、
言葉尻のみ切り出して、横からとにかくややこしくされそうだもんで、はっきり「ここ」と明言できず、そこは残念ですが……)

 よろしかったら拙作の欠陥を教えてください。お願いします。自分ではどうしても上手く客観的に捉えることができないですから。

 カクヨムに上げるというのも手ですね。結局はそうなると思います。

 四月は君の嘘さん貴重な感想ありがとうございました。どうぞ欠陥の方を教えてください。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

 青木航さん、もっともです。ルビを直すの忘れてました。普段から「|漢字《ふりがな》」といった形式で書いているので、完全に見落としていました。今後気をつけます。

四月は君の嘘
n219100087087.nct9.ne.jp

私らの世代は、中学〜高校にかけて、海外SFの終末物が流行りまくっていて、
ブラッドベリ『火星年代記』や、バラード『時間の墓標』・・等々。
漫画家さんらも、そこからインスパイアされて「派生形の物語」をさまざまに工夫して描いていた。
ネコも杓子もそれ読んでた時代だっただけに、

本作には「終末感」が感じられなくて、(ごめん)
ツッコミだらけになってしまう。。

画面でざっと見ただけでも、
細かいツッコミではなくて「大前提」、でっかいところのツッコミ。



一々それ挙げてくんも面倒だし、
面倒をおして指摘すれば「外野」から不当なバッシングと、誹謗中傷が来るばっか!! なので、
「不毛」だし「徒労」。


やりたくない。



「世代的な違い」と「作風の違い」のダブルなので、
ここで「意見の擦り合わせ」とか無理だと思うし。。






同公募に私が出してたのは、「タイトな時間におさめた・コンパクトな物語」で
(そういう作風で、私の書く短編は「ある1日の、2時間ばかりの出来事」が多いです)

物語のネタ(扱ってる素材)は 乾電池。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

 夜の雨さん、読んでくれてありがとうございます。光栄です。

>ということで梗概を読めば面白い作品です。
>しかし本作は「わかりにくい」どうしてかというと、作者がわかりにくく書いているからでした。

 ありがとうございます。そして、ええ、痛感しました。わざとわかりにくく書いたわけではないので、自分の技量のなさを思い知りました。

>Aの前後どちらかに老人が主人公に語り掛けている言葉で「何が起こっているのかを説明してやればよい」だけです。

>主人公は覚醒したところなので、自分に何が起こったのかはわからないかもしれませんが、老人はわかっているので、主人公がどういう状態なのかをわかるように話すとよい。
もちろん、主人公のアンドロイドが老人のいっていることを理解する必要はありません。
「読み手が理解出来たらよい」だけの話です

 ええ、そうですね。特にアンドロイドがわからなくても、「読み手が理解出来たらよい」とは参考になります。冒頭の会話文は読み返してみると、確かに説明が足りない。意識のことや主人公がロボットであることをどうにか明確にするべきでした。

>導入部のところで主人公が老人の死後、独りで世界を歩き始めてからは、ヒントになるものを散りばめて読み手に内容がわかるようにすればよい。

 これも非常に参考になりました。構成の配慮というか、小道具というか、そういうものも考慮しなければいけませんね。全体的にもっと枚数があってもよかったと今は思うので、色々考えてみます。

>「梗概」を読む限り御作は面白く書かれています。
>本編は「梗概」のように書かれていないので、わかりにくいだけです。
>主人公の周囲から主人公やその未来世界がわかるように書けばよいと思いますが。

 ありがとうございます。今回は自分で考えていなかったことを指摘されてガックリしましたが、「物語自体は面白い」と聞くと嬉しいです。

>「わかりにくいように書かれているだけで」「文章自体はよい」と思います。

 これも嬉しいです。ありがとうございます。

>30秒で記憶が変化する。このあたりもどうしてそうなったのかを読み手にわかるようにしたほうがよい。「30秒で記憶が変化」これを意味のあるものにする。たとえば主人である老人の人生と関係させるとか。そうすると話が深くなる。老人が若かりし頃自動車事故で自分の子供を亡くしたとか、そのときの子供の記憶が「30秒」ということにすればアンドロイドと関係してくる。
>ちなみにこの「30秒で記憶が変化」するというのは、短すぎて物語が動きにくいと思いますが。

 難題ですね。意識が30秒しか続かない、というのをうまく簡潔に説明するの自体僕には難しく感じられます。しかし老人の人生と関係させるというのはいいアイディアかもしれません。考えてみます。

>ちなみに御作は原稿用紙35枚でした。ワードに取り込んで原稿用紙設定にしたら35枚になりました。

 ワード持っていないので、簡単に原稿用紙設定できないのですが、字数自体は一万二千字ほどでした。どちらにしても40枚相当には足りないのですが、400字詰原稿用紙では30枚ですよね? (文の終わりの空白を含んだ)原稿用自体では35枚ほどになると思いますが。すみません、こういうことに疎いので間違ったことを思い込んでいたのかもしれません。

 夜の雨さん、本当にありがとうございました。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

5150さんへ。

>しつこいですが、ひとつ書き忘れたことがあったので。これで最後です。返答も不要です。

 いえいえ、5150さんには毎回感想を書いてもらって感謝しています。もし僕の前の返答から他のことを読み取れたのでしたら、それは意図的ではありません。正直、僕は日本語で殆ど会話をしないので、このような場所でリプなどを書くのが下手です。そのため不快な思いをさせてしまったかもしれません。

 雰囲気のことを褒めてくれて嬉しいです。自分では下手な分野だと思っていたので。

>しかしながら、あれ、すごく矛盾しているな、と思ったのもまた事実です。冒頭から普通に読んでゆくと、アンドロイドとは限定できないものの、それらしい存在が語っているとわかるのですが、そうするとこれ、アンドロイドがこんな文学的な表現しちゃってもいいの? という、たいへん素朴な疑問が湧いてきたのも、また事実です。一人称なので。

 うーん、それはまったく考えませんでした。アンドロイドが完全に人間的・人間臭いというのは狙っていたんですが、そうすると読者に「あれ? アンドロイドじゃないの?」という疑問を作ってしまうとは盲点です。

 一応設定的には物理的な現実を物語るのではなく、主人公の目に映る物事を(もしかしたら表現主義的に)物語るでしたので一人称になりました。僕が三人称が苦手であるというのも大きいですが。

 しかし難しいですね。確かに「アンドロイドが感情的・文学的になるのは変」という概念がある限り、それをどうにか考慮しなければいけません。今はどうすればいいのかわかりませんが、全体的に独りよがりになってしまったという感じが強いので、書き直す時は明確にします。

>あと、こんなふうにしつこく何度も感想書いてしまったのは、作者さんに感謝されたいわけではなくて、ただ他者の作品を自分のテキストとして考えることを鍛練場ではやってしまう、というだけにすぎません。なので今回、こちらも真夜中の揚羽蝶さんの作品を通じて、5150もいろんなことを勉強させてもらいました。ありがとうございました。

 いえ、ありがとうございます。大変参考になりました。これからもよろしくお願いします。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.39

 四月は君の嘘さん、返信ありがとうございます。

 SFはいいですよね。僕も中学生のころ色々読みました。昨今は主にアジモフを読んでいます。といっても、本物のSF愛読者と比べたら全然読んでいない方です。ブラッドベリの方はファーレンハイト451だけを読みました。

>本作には「終末感」が感じられなくて、(ごめん)

 いえいえ、謝る必要はありません。ネットで素直な感想を聞ける場所は少ないので作家のごはんのみなさんは重宝します。

 終末感のことですが、つまり物語の中では世界が終わっている設定なのに、読者としてはそれが設定のままで、雰囲気や文章から浮き出ていない、ということですね? 言われてみると、確かにそうかもしれない、と思い始めます。点を挙げるのが面倒だというのはわかりますので、書き直す時のヒントとして扱います。

 手間をかけました。補足本当にありがとうございました。

ああああ
121-80-243-222f1.hyg1.eonet.ne.jp

 けっこう丁寧にコメントを返してくれているの方なので追記。

 誰か指摘するかなと思っていたけど、誰も触れていないんで……。


・文章について
 癖、あると思うんだけどなぁ。
 この作品に限ってならいいが、『私』を多用している感が拭えない。

『次の瞬間、狼が私に抱きつく。』
『茂みをくぐり抜けると、狼が私のことを待っていた。』
『私は自分が大粒の涙を垂らしているのに気づく。』
 ざっと抜き出してみたけど、『私』である必要は無い。
 主人公(私)が機械であることの表現なんだろうけど、引っかかる。
 一人称らしく書くとこうなるかな。
>次の瞬間、狼が抱きついてきた(飛びかかってきた)。
>茂みを抜けると、狼が待ち伏せていた。
>気がつくと、大粒の涙を垂らしていた。
 └涙で頬が濡れていた。

 そもそも一人称なので、最初だけ丁寧に書けば主人公(視点主)が『私』だとわかる。
 で、こんな書き方してるから三人称みたいになって違和感が出てくる。
 作風か癖か、判断に悩んだ。

 客観的すぎるので、一人称の持ち味である共感性が無い。
 この時点で、人称をどっちにしたいのか理解できない。
 演出が破綻していると思った。


 こう書くと酷評だけど、良い点もある。
 語彙はそこそこあって、表現力も高い。


・構成について。
 前衛的すぎて、受けない。

 テーマは一つに絞ったほうがいい。
 読者の気を引く謎『三〇秒』という意味深なワードが出てくるが、あまり生かせてない気がした。
 もうちょっと、興味を引くように作中で匂わせてもいいかと。


・> また、二次落ちした作品はその後どう扱えばいいのでしょうか? 僕としてはどこかに保存しておいて次に進みたいのですが、編集して他の賞に送ってみた方がいい、という意見も聞きます。
 次の作品に取りかかったほうがいいよ。
 あれこれいじると、どこかで破綻をきたす。
 理解しているけど見落とす傷みたいな感じ。
 そういうのって選考員とか見抜くから。

 一年、二年経ってから読み直したら指摘された意味がわかるはず。
 わからなかったら成長していない証拠。

5150
62.170.249.154

>「アンドロイドが感情的・文学的になるのは変」という概念がある限り、それをどうにか考慮しなければいけません。

どうやら前返信での書き方がまずかったようです。読む中でアンドロイドだと確信できなかったから、ということだけのことであり、アンドロイドが感情的・文学的になるのはおかしい、ということではないです。アンドロイドが感情的なのは、大いによいのではないかと思えます。

御作では、5150的には文章や方法論ではなくて、シンプルに読者にとって必要最低限の説明がなされていなかったことに、問題の多くが起因しているように、読後に思われました(きっちりするしない、という選択肢も含めて)、というしごく単純なことです。梗概を読まないと話がわからない、というのはちょっとな、というだけのことです。いらないこと書いたため、余計に混乱させてしまったようですね。申し訳ない。

5150も去年、SFを投稿してストーリーばっかりに気を取られすぎていて、肝心の設定の基礎部分を読者にわかるように書いていなかったため、いろんな疑問を抱いたという感想を頂きました。残念ながら、そういう方はストーリーに入っていけなかったはずです。好意的な人は想像できる余地があってよい、という感じで書かれていましたが。

とはいっても、各読者のキャパシティによるところが大きいと思うので、書くときはすごく気をつかいますよね、と、作者の立場から思ってしまいます。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 ああああさん、追記本当にありがとうございます。

>・文章について
> 癖、あると思うんだけどなぁ。
> この作品に限ってならいいが、『私』を多用している感が拭えない。

 ああ! バレたか、って感じです。自分でも一人称を連発させるのに密かに気づいていました。この作品だけではありません。日本語は一応母国語なのですが、二十年以上主語を抜くことができないドイツ語と英語ばかり喋っているので、自然と一人称を不必要な文にも入れてしまいます。

 気づいていながらなぜ直さないかというと、どこで主語を抜くことができるかという自分の感覚に自信がなく、今まで指摘されたことがなかったので、こうなりました。しかしやはりこのような癖はダメですね。もう少し自信を持って一人称を削って行きます。

>語彙はそこそこあって、表現力も高い。

 ありがとうございます。語彙がそこそこあるというのは嬉しいです。

>・構成について。
> 前衛的すぎて、受けない。

 確かに一般ウケするものではありませんね。一般ウケするものを書きたいんですが、なぜかそのためのアイディアが浮かんできません。

> テーマは一つに絞ったほうがいい。
> 読者の気を引く謎『三〇秒』という意味深なワードが出てくるが、あまり生かせてない気がした。
> もうちょっと、興味を引くように作中で匂わせてもいいかと。

 面白い考えだと思います。僕にとって『30秒』は意味深いわけではなかったんですが、言葉足らずでそのようになってしまいました。しかし、秒数に意味を込めるというのは面白いと思います。考えてみます。

> 次の作品に取りかかったほうがいいよ。
> あれこれいじると、どこかで破綻をきたす。
> 理解しているけど見落とす傷みたいな感じ。
> そういうのって選考員とか見抜くから。

 ええ、カクヨムに上げとくことにしました。次の作品に取り掛かりたいですし。一度応募した作品をあれこれ改稿するべきではない、と聞くと一種の解放感を感じます。

 ああああさん、再度のコメントありがとうございます。勉強になりました。

真夜中の揚羽蝶
77.111.246.37

 5150さん、僕のコメントに再び返信、ありがとうございます。

>御作では、5150的には文章や方法論ではなくて、シンプルに読者にとって必要最低限の説明がなされていなかったことに、問題の多くが起因しているように、読後に思われました(きっちりするしない、という選択肢も含めて)、というしごく単純なことです。梗概を読まないと話がわからない、というのはちょっとな、というだけのことです。いらないこと書いたため、余計に混乱させてしまったようですね。申し訳ない。

 ええ、まったく同意です。梗概を読んでから理解できる小説は駄作です。今後からそのようなことにならないように精進します。

 しかし同時に5150さんのコメントを通して自分の偏った世界観にも気づきました。アンドロイドが感情的になるのは僕にとってごく普通なことかもしれませんが、一般的にはそうではないかもしれない(これが必ずしも5150さんの意見だとは思いませんが、一例として)。そのため、全読者にある程度受け入れてもらうための配慮が必要だと感じました。

>とはいっても、各読者のキャパシティによるところが大きいと思うので、書くときはすごく気をつかいますよね、と、作者の立場から思ってしまいます。

 ええ。タイムマシンなどは昨今ではよく理解されていても、バーチャル・リアリティーなどはどうだかよくわかりません。長々とすでに他作で解説されたSFのコンセプトを説明したくないのですが、バーチャル・リアリティーにも種類があり、それを明確にしなければならない。色々と時代と読者の感覚を掴まなければならない、難しい領域だと思います。

 5150さん、お世話になりました。ありがとうございます。

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いきなり個人的なことで申し訳ないのですが、SF全然興味ない読者です。

そんなことを前提に、本編と感想欄ざっと眺めた感じ何より思ったのは、これみんな“SF”ってハナシしてんのか、って思うとなるほどあたしはやっぱSF好きじゃないの当たり前だなこりゃ、ってことですね。
のっけからすみません悪口とかのつもりないのでムカつかないで欲しいです。


とりあえずタイトル、ダサくないですか。
棚で目についてもまず手に取らなそうです個人的には。
読み終えみたところでも、“覚醒”というワードは映えてない気がするし。


読み進める中で常に思ったのは、書かれている想像させられる景色を何一つ当てにしなくていい、信用しなくていいやつだなこれ、ってことでした。
こういった世界を“SF”と呼ばわって皆が納得して許容できる“ジャンル”という世界であるならなるほど、“SF”という作為は何とも無責任に寛容な世界ってことなんだな、ってやっぱムカつきますか。


すごくいい加減なこと勝手に言ってしまえば、この世界というかこの作品のいちいちにはたぶんちゃんと理由があるはずだし、だからこそということなんですけど意識無意識は別として、例えば“SF”というジャンルにおんぶにだっこたる無防備な大らかさばかりを個人的には嗅ぎつけてしまうんですよ“SF”興味ない読者のことだから滅法見当違いなこと言ってるはずのこと承知の上でなんですけど。


書き手は“三十秒”という設定に何を企んだのか。
あたしは知らないですけど、勝手に“ジャンル”に甘えた“三十秒”ってことなんだと思ってます。
公募の枚数なんちゃらはさておきなんですけど、三十枚なら一万二千文字として、その世界は長いですか、短いですか書き手としてどうですか。
あたしはどっちかというとだらだら書きで、五万書いたら二稿で七万、七万が心細くてほよんど書き換えの十万、とかってずぶずぶになっちゃうダメダメの方なのであてにはならないかもなんですけど、それにしても一万二万の世界をテーマとして見通すことはそんなに苦労ではないつもりでいます。


そんなあたしに言わせると、その為の“三十秒”なんだと勝手に意地悪な見解を思いつかされてしまうんですね。
その為、なんて言い方じゃ伝わんないですかね。


書き手が感想を書くと言ったきり放りっぱなしの睦月のやつ、あれとどこがよく似てんのって言えば何しろぶつぶつと章立てがうるさい。
睦月はただの下手さとしてのぶつ切れなんですけど、この書き手のうるささは例えば作りと世界とか、その好悪をあまりにも無邪気に見落としたがったような気配が濃厚というか、何だかまぬけさが匂う気がするんです言い方悪いんですけど。


先の感想に、


>美しいと感じました。

> 前衛的すぎて、受けない。


といった指摘が見られるんですけど、個人的にはまったくそうは思わないし、とはいえ恐らく似た観点とか印象において“まぬけさが匂う”と言っているつもりです。


“SF”というジャンルを何も未来やテクノロジーのようなことばかりを題材にするジャンルだとはこれっぽっちも思っていないですし、個人的は“SF”と言われれば鈴木いづみさんが思い浮かんでしまうようなタチなので、まあ察してくださいって感じではあるんですけど。



あたしはこの世界、例えば原始人から始まる人類の進化の歴史を普通に散らかしてるだけだと思ってます。
申し訳ないですけど、珍しくない気がする。
あるいは、珍しくなくてもいいことをつまらなくやっているだけとか。


一人称のアンドロイド節としてどうなのかとか個人的には知らないし、睦月のとこでAIの現実に沿ってカズオ・イシグロぶっ潰すって言ってる超サイコーな人とかもいましたけど、あたしが気になるのはそういうことではなくてですね。



結局、時間のような気がするんですよねたぶん、まぬけさの罪は。


書き手は多分それを無意識に見過ごしてないですか。
あたしはその退屈を何だか感じます。



梗概、貼った意味ありましたか。
そんなもんなくても世界は大体わかった気がするんですけど、勘違いですかね。
博士が死ぬとこから始まってるのが、多分書き手の意欲的なまぬけさのそもそも、のような気がします。
意味わかりますかね。

主語がうるさいのは、この世界にはむしろ罪にならない気が個人的にはします。
書き手の俯瞰が悪いだけのような気がする、ということです。
意味わかりますかね。

となれば、あたしは多分、このたった一万何千文字っていう短い世界について不器用なほどうるさい章立ても、ちゃんと肯定できる視点の置き方はある気がしています。
それに気が付いていないのか、わざとそうしているだけなのか、書き手はまったくその手のことを白状していないからあたしにはわからないんですけど、


>9

 そして私は覚醒する。

     了


という章立てを意図的にしたとおっしゃられている分にはたぶん、あたしが言ってるようなことは意識にないはずなんだと勝手に思ってます。

つまり、“三十秒”というハナシは主人公ではなく書き手自身の心掛けるべき問題である気が個人的にはしていて、それは“SF”というジャンルのハナシですらあるはずのような気がするし、先にも言った通りうるさい章立てになる根拠にすらなり得るはずだし、自販機の進化とか、とまで言ってしまえば親切すぎかもなんですけど、要するにあたしはこんなに丁寧な書き手さんというお人柄こそ買うものなんですけど、体裁程その実は豊かではないというか、濃厚なミルクの河を掬ったら何のことない腰の抜けたただの軟水だった、みたいな何だか書き手の自身の作為に対する期待の豊満さばかりを疑わしく毛嫌いさせられるような、別にそれって悪いことじゃないはずなんですけど何だろ、よくわかんないですけど何だかブリューゲルディスるみたいな言い方ですみません。
質感ありげでいてその実、案外ふわふわしている気がするんです個人的には。


誤解なら、もっとすみません。

ブロンコ(豆腐がいい
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>読み終えみたところでも ×

 読み終えてみたところでも ○


>ほよんど × (この恥ずかしさなに

 ほとんど ○




相変わらず乱暴ですまんです

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