雪。
私は、女でも無く、男でも無い。
今日も、学校に行きたくないが、母に殴られるので、学校に行く。私はオレンジ色の神を靡かせて、通学路を歩く。友達の汐里が来ると、楽しい。その時、おばさんが話しかけてきた。
「あれ?あんた、朔美中の子かい?髪染めるのは駄目だよ!」
「あ、私地毛なんです…」
地毛なのに、染めていると思われることがある。私は、この髪と制服が嫌いだ。なんか、女という概念にとらわれている気がして。
気づけば、学校についていた。汐里が、私が喋らなかったことを心配して顔を覗き込んでくる。
すると、男友達の恭介が話しかけてきた。
「宿題見せて。w」
「いやよ!自分が忘れたんでしょ!」
私は恭介の言葉を全力で否定する。そこに、お調子者の柚木が入る。
「あ、もしかして、恭介好きなんでしょー!w」
「違うし!」
そういって、柚木に蹴りを入れた。
チャイムが鳴った。
迅喜(しんき)先生が入ってきた。先生は、凛としていて、かっこいいが、女である。私はそんな先生が好きだ。
先生が、私の方を指差してこういった。
「面談室にお母さんが待ってる。来て。」
「…えっと…はい…」
私は困惑しながらも、好きな先生に言われるまま面談室へと歩いた。
-面談室にて-
バンッ
母が机を敲く。
「なんでマラソンで1位取るのよ!女の子は、勉強を頑張るべきよ!」
母の自分勝手な考えに気圧されて、私はへなへなと座り込む。私だって言い返したい。
「女だから勉強しないといけないの!?私はそんな考えはやだ!女に生れただけで一生を決められる何て!」
これが私の精一杯だ。私も、この制服や、長い髪が大嫌いだ。もう少し男っぽくいきたいというか、何というか。なんて言えばいいか判らないけど、兎に角今の私が嫌だ。
「私の時代がそうだったんだから、そうするべきよ!伝統よ伝統!」
「伝統伝統言っているけど、それは私の一生を決めつけているだけだろ!」
思い切って、私は男口調になった。
「そんな…男口調だったなんて知らなかった!そんな…そんなぁ…!」
母は泣きだして、横で見ていた迅喜先生が母を客室に連れて行った。
「あとは、自分で帰って‼御免!」
「は、はい!わかりました!」
私は、疲労を見せながら、帰った。
その後、何もなく学校を終えた。みんなが私を見て来るが、私は無視する。
「ねえ、何か遭った?何か悩みでもあったら、私に言ってね…?」
優しい汐里が訊いてくるが、私は、「大丈夫だよ」と優しく返す。
その後は、母と喋らずに家で過ごした。何も問題はなかった。
無回答の進路希望の紙は,忘れられていた。まさか、政治家なんて書いたらね…。と、笑って過ごした。
-10年後。-
「女と男だけの性別じゃ、まだ解決しきれない部分があります。ジェンダーもいるというのに、日本は解決できていません。ジェンダーの方のためにも、元ジェンダーの私が立ち上がります!」
「お~!」
皆が吃驚して、立ちあがる。
「雪那さん!次の予定があります!政治家同士で話し合う!ジェンダー問題」という番組です!」
「うん、わかってる!」
私は、雪那(せつな)と呼ばれている。私は、雪(せつ)という性別を作ろうとしているからだ。
これから生まれるジェンダーのためにも、今いるジェンダーのためにも、これからのジェンダーのためにも、ね。
執筆の狙い
僕自身がジェンダーなので、ジェンダーについてのことを描こうと思いました。
僕は小学生です。そして、女です。頑張って1日で終わらせたし、小4なので、文はおかしいです。でも、自分なりの力を出せたと思います。