作家でごはん!鍛練場
脱ぬるま湯

暖かい部屋

 肩に掛けていた大きなバッグを長椅子の真ん中に置いた。母を荷物の横に座らせる。
 重い腕で長椅子の背を辿りながら、母からもバッグからも離れた場所に倒れ込むように座る。

 純和会記念病院の五階のナースセンターに午後三時に来てくださいと、連絡をもらっていた。

「津村君枝の長女の光浦佳代です。今から出ます。一時半過ぎに着きます。一旦、部屋に入って肌着を整理して持ち出します……だぶん入院することになると思いますので……」
 携帯でケアハウスの受付に電話しながら、軽自動車のドアを開けた。この軽自動車に弱った母を乗せたり降したりすることが、自分一人でできるだろうか。 
 ケアハウスの玄関ホールには車椅子の母がいた。寒い中、体を丸めている。
「あの、入院になったので、部屋で肌着とか持ち出しますって言ったはずですけど……寒いのに玄関で待っているなんて、連絡は伝わっていないんですか!」
「す、すみません」
 太った男の介護士はあわてて車椅子を後ろ向きに引いて、広くなったところで百八十度回転して、急いで押し始める。大きな男の背中で母の姿は見えない。
「まあ、いつもそんなに荒っぽいの」
 男の背中に向けて言い放つ。
 介護士はエレベーターに乗ると車椅子を回転させてこちらに向け、横に私が乗るスペースを空けた。
 こんな男と同じエレベーターに乗りたくない。
 左手の甲で先に行ってと合図すると、エレベーターの扉が閉まり、上がっていく。
 次に乗るためにはボタンを押さないと降りてこない。そのことに気づくまでどのくらいかかったのだろう。
 
 母の部屋にはプラスティックのタンスが二つと窓際に安っぽいハンガー掛け。
 季節外れの花の絵が壁に押しピンで刺してある。色彩はそのクレヨンで描いた花の絵だけ。目に入るものは灰色っぽい壁に、白いベッドカバー……。
 プラスティックのタンスの引き出しをカクカクと左右に動かしながら引くと、中はごちゃごちゃになっている。
「どうしてもっと整理してくれないのかしら」
 思わず声が出る。
「肌着は少しでいいのよ」
 と母が声を掛けるが
「なに言ってんの、入院は長くなるのよ。洗濯するのは私なんだから」
 母に顔を向けずに言う。

 記念病院の駐車場。近くにはスペースがなく、奥の方に止める。受付に行き車椅子を借りる。母を軽自動車から車椅子に乗せる。母は自分で歩けると車椅子を拒んだが、無理に乗せ、大きなバッグを肩にかけ、慣れない車椅子を押す。スロープが急だ。
 一階の総合受付で、母の名を告げ、五階のナースステーション前の待合室に向かう。なんとか三時に間に合いそうだ。
 外来がいない五階の待合室はやや暗く、見渡しても窓がない。天井の隅はさらに暗く。首を回して天井や壁を見ると目眩を感じるほどだ。
 明るいナースセンターはまるで宇宙船の司令室で、立ったままでコンピューターをのぞいているナースの真剣な横顔は、この巨大な宇宙船の若い戦闘員のようだ。
「津村さんですか」
「はい、そうです」
 私は立ち上がって挨拶をした。
「五階の看護師長の中居です。よろしくお願いします」
 優しいほほえみだが、目が笑っていない。母を聖なるものの一部であるかのように見つめて、声を掛ける。
「これからよろしくね、君枝さん。心配されなくていいですからね」
 母の肩に触る手の指先の柔らかさが、医療従事者の強い使命感に裏打ちされている。
 母が乳癌であることを知ったきっかけは、ケアハウスからの連絡だった。
「君枝さんが最近元気がないんです。胸にしこりがあるようなんです」
「え、胸にしこり、ですか」
「そうなんです。専門の病院を受診した方がいいと思うんですが……」

 その日の夕食後、夫に伝えた。
「お母さんはもう八十歳だよね。そんなに高齢になっても乳癌ってあるんだ」
「まだ、決まったわけじゃないけど……」
「二人にひとりは癌になるって言うからね」
 お茶をまるで八十歳がするように両手で包んで言う。
「だからそう言う話じゃなくて、これから大変になるから、どうするってことなのよ」
 夫は私の口調にまぶたをピクリとさせる。
「どうしようかねえ……」
「会社はそう簡単に休めないでしょ」
「休めないことはないが……」
 ため息が出る。
「もういいわ、自分でなんとかする!」
 夫は老人がする仕草でお茶を飲んだ。横目で見ると両手で顔が隠れている。


「えーと、右に乳癌があります。このステージだと入院しての治療になりますね……、看護師さん、入院の準備、お願いします」
 眼鏡をかけた若い医師は、私たちではなく目の前のコンピューターの画面に向かって話した。  
 検査には結構時間がかかったが、診察は数分だった。まるで巨大な配送センターのように患者と家族が流れていく。病名とその状態によって瞬時に判断され、今の乗っているコンベアから次のコンベアに自動的に移される。次の患者と家族に後ろから押されて、母と私は診察室から出た。

 看護師長がやってきた。
 コンピューターを見ている若い看護師に声を掛ける。看護師がうなずく。
「入院の準備ができましたので、お母さまをお連れしますね。それから、担当看護師、介護士、薬剤師、栄養士、それに事務から入院に関する書類の説明があるので、そうですね十分後、三時半にあの会議室にお入りください」
 話し方がきちんとしている。この人なら任せられる。
「君枝さん、お部屋までご案内します」
 と言いつつ、母が自分の意思で立ち上がるの待ち、ゆっくりと立ち上がると、ふたりはナースステーションの角を曲がって行った。
 会議室では向こうに五人が座り、こちら側はひとり。まるで個人面談のようだ。蛍光灯が白色で目が痛い。五人の担当者から説明を受け、それぞれに必要事項を記入し押印して手際よく終了した。
 患者名(津村君枝)
 第一連絡先(光浦佳代)
 第二連絡先(都筑美代)
 この三人は同じ家族だったのに……
 今も家族か……。
 最後に若い女性の事務員が
「どうぞ」
 と私に出るように促し、部屋を一通り見回して壁のスイッチを切り、ドアを静かに閉めた。

 病室は305号室。二人部屋の窓側だったが、カーテン越しの西日で部屋全体が薄黄色く乾燥していて、ここは火星か――と妙な考えが浮かんだ。
 スマホのバイブ……妹の美代からのライン。
「お母さん、大丈夫?」
「ここ病室だから、後で電話する」

 私は面会室の隅で美代に電話をかけた。
「お母さん、大丈夫よね」
「うん、元気。あなたこそ大丈夫、透析」
「もう慣れて来た、大丈夫。心配したって仕方ないから。うちの人も明るいもの」
「そう……」
「まあ、なるようにしかならなって」
「そうだけど……」
「じゃあね、何かあったら電話ちょうだい」
 美代は数ヶ月前から透析に通っていた。こちらは気兼ねして電話しなかったけど、あんなに明るいなんて。心配して損したなあ……。
 病室に帰ると、寝ていた母が目を開けた。
「美代は何て? あの子の病気は大丈夫なの?」
 母は落ち着いたのか、見違えるほど元気になっている。今までの私の苦労はいったい何だったの!
「まったく問題なさそうよ。逆にこっちの方が病気になりそうだわ」
 母の反応はない。
 しばらくして
「美谷渓谷の紅葉はもう始まったかしら」
「突然何よ」
「あそこの紅葉はきれいだった……」
「まだちょっと早いんじゃない」
「みんなで行ったね。ずいぶん前のことだけど」
 カーテンを引いたままの窓に昔の家族を映しているのだろう。
「そうね、私は高校二年だった? 美代はまだ中学生だったよね……お母さんはあれから行ってないの?」
「うん、だからもう三十年以上も前のことになるのよね」
「そうか……」
「あの時はお父さんはまだ若かった……、静かな人だったから、お父さんに紅葉がとても似合ってた」
「お父さんには紅葉がよく似合うか……いいね」
「そして、家族みんなの頭上に紅葉が垂れていて、飛び上がって触ったり、渓流の淀みにも紅葉が映っていて、みんなで川原まで下りたりして……もう一度みんなで行きたいね」
「行けるわよ。きっとまた行けるよ」
「あの時、あなたと美代は面白かったわよ」
「えー、何それ?」
「行くときはね、喧嘩してたの、何が原因か知らないけど。だけどね、お昼頃には仲直り、お弁当の時ははしゃぎっぱなしだったわ」
「そうなの……覚えてないなあ」
「そんなものよ」
「お母さんとお父さんもそう?」
「そうね、気まずい関係って、やっぱ不自然なのよね。あの時、あなたたちを紅葉が仲直りさせたのよ」
 母はそう言うと、西日の当たるカーテンの方を見た。西日が夕陽に変わり、薄黄色に紅葉の赤がかすかに滲んでいた。

 次の日、私は同室の女性に軽くあいさつをして、母のベッドに。
「あら、早いじゃない」
 母は元気だ。
「疲れない? 慣れていないベッドだから」
「大丈夫よ、お母さんはそんなに弱くないわよ」
「またー、すぐ無理するんだから」
「あなたこそ無理しないでね」
「えーと、とりあえずのところはこれで良しとして。ここは介護士もいるから、家族は来なくてもいいんだって」
「そうかい、用が済んだら帰っていいよ」
「うん、家のこともあるから……」
 腰をあげようとすると
「よろしく頼むわね」
 と声をかけられた。
「何言ってるのよ、娘なんだから当然よ」
「ありがとう、ありがとう……また来てね」
 母は布団の中から右手を短く出して振りながら、言った。
 
 家に帰ると美代から電話がかかって来た。
「お母さん、どうだった……」
「どうだったじゃないわよ。私ひとりに押し付けて何よ。あんたもそんなに元気なら、こっち来て手伝ってよ」
「うん、昨日はね、元気だったの、でも今日はちょっと体調が悪いの、ごめんね」
「こっちはね、私がピリピリするから、夫も機嫌が悪くて、もう大変よ。あんたのところはいいわね、優しいダンナさんで」
 妹は黙っている。
「まあ、いいわ。私ひとりで何とかするから、心配しなくていいわ。体調悪いんだったらゆっくり休んで。こっちはいいから」
 そのまま電話を切って、私は、座り込んでしまった。
 翌日、私は病室で母に不満をぶつけた。
「まあ、美代も病気だし。みんないろいろあるのよ」
「そうだけど、私が一番……」
 貧乏くじって言いかけて止めた。
 しばらくして母は背を向けて寝始めたので、病室を出た。
 バスに揺られながら、バッグの革紐を無意識に強く握りしめていた。

 翌日は病院に行かなかった。
 その次の日、私はすぐに病室に入りたくなくて、ナースステーションの前の待合室に腰掛けていた。
 突然、立ってコンピューターの画面を見ていた看護師が走り出した。
「どうした?」
 看護師長の中居さんもいる。若い看護師に指示している。首に聴診器を掛けて、白衣の前をはだけた若いドクターが駆けつける。
 五階は癌病棟だ。緊急事態が発生したのだろう。
 ガラガラガラ……
 点滴を高く上げたベットが車輪をぐらぐらさせながら、飛ぶようにやってくる。
「ゆみちゃん、しっかりするのよ!」
「ゆみこー、だいじょうかー」
 両親が声をかける。叫ぶ。
 今までクールな感じだった病院が、突然戦闘態勢に入ったようで、一気に全てのスタッフの精神が一点に集中している。
 走り抜けた一団の後には待合室はまだ空気が揺れていた。
 待合室は暗くない。明るい。そして子宮のように暖かい。

 長椅子にひとり。
 あの子はどうなるのだろう。まさかこのままってことなないだろうな、可愛い盛りで。両親の心配は……。
 万が一のことってあるかもしれない。白血病?
 若くて急性だとしたら……
 だとしたら、家族の悲しみは……
 わからない……
 わからないって、そんなことってある?
 悲しみがわからないって、どうなってしまったの、私……。 
 ナースステーションでは看護師が立ったままコンピューの画面を見ている。
 静かで冷たいようだけど、暖かく感じる。

「何かあったの?」
「よくわからないけど……ここは大きな病院だから、いろいろあるみたい」
 見たことを話すわけにもいかない。
「病院に勤めている人って大変ね」
「そうよね」
「自分を信じるしかないよね。何かあったら患者さんの命に関わるんだからね」
「不安とか心配とか無いのかしら」
「そりゃ、あるわよ。たぶん、考えないように仕事に集中しているのね。そうじゃなければ、潰されるわよ、誰だって」
 看護師長の顔が浮かぶ。
「ここは暖かいね。病院って冷たいところって思ってた」
「ここはとっても暖かいの」
「ケアハウスはどう? 病院と違う? どっちがいい?」
「ケアハウスも暖かいわよ。介護士さんたちは大変はお仕事だけど、みんな優しいの。あそこもここも大満足よ」
「そうか……」
「そろそろ美代が来る頃ね」
「もうそんな時間?」
 今日は美代が来ることになっている。

「カーテン、開けようか」
「そうしてちょうだい」
 カーテンを開けると、川岸の先に鴨が数羽浮かんでいる。小さいけど見える。
 窓を開けると、光が柔らかい風を運んできた。

          (了)

暖かい部屋

執筆の狙い

作者 脱ぬるま湯
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18枚。これから冬。「暖かい部屋」について書いてみました。
まだ骨子の段階で、もっと肉付けしたいのですが投稿してみます。



次の点はどう感じられましたか。できましたらご教示ください。
1)病院と医療従事者の描写

2)母親の話

3)主人公の心の動き

コメント

大丘 忍
ntoska314132.oska.nt.ngn.ppp.infoweb.ne.jp

 これは実体験でしょうか。素直な読みやすい文章で好感が持てました。
 病院と医療従事者の描写。これは詳しくすれば切りがありませんが、この程度で良かったのではないかと思いました。
 母親は80歳。老人ホームに入っているんですね。高齢になって老人ホームに入っている人の気持ち。もう少し具体的に示して置いたら如何でしょうか。これはその経験のない若い人には理解できない、やるせない気持ちなんですがね。
 母親の心の動きに関しては、まず乳がんになったことは告知されていると思いますので、そのことに対する気持ちをもう少し述べて置いたらいかがかと思います。80歳まで生きたんだから、今更乳がんと言われても驚かないよ、という人もいれば、乳がん?そりゃあ大変だ、助かるんだろうかと心配する人もあります。
 ゆみこちゃんの緊急事態。この事態に至るまでに、ゆみこちゃんとの交流を少し描いていた方が迫力があると思いました。
 終わりの方で、「何かあったの?」の話し相手は誰でしょう? 妹だと思っていたのですが、終わりの方で、「今日は美代が来ることになっている」とあるので母親だと思いましたが、何か母親より若い人との話のように思えました。
 母親の入院を描いただけで、特に事件が起きるわけではないのですが、読んでいて心に残る作品でした。

青井水脈
om126194254147.10.openmobile.ne.jp

1) 
>明るいナースセンターはまるで宇宙船の司令室で、立ったままでコンピューターをのぞいているナースの真剣な横顔は、この巨大な宇宙船の若い戦闘員のようだ。

そういえば私、MRI検査の機械を初めて見た時、宇宙船みたいだと思ったんですよ。
ナースセンターもそうなのでしょうかね〜。宇宙船というと、海外ドラマではスター・トレックとか観たことありますけど、司令室か、なるほど……。

2)
3)
心理描写は、私も苦戦する感じなんでなので中々(苦笑)
母と娘は、娘が未婚か既婚かで関係も変わってくるでしょうし、今回みたいに癌の治療もあると、微妙な距離感も覚えるでしょうね。

>「カーテン、開けようか」
「そうしてちょうだい」
 カーテンを開けると、川岸の先に鴨が数羽浮かんでいる。小さいけど見える。
 窓を開けると、光が柔らかい風を運んできた。

最初に読んだ時は、これで終わり?と一瞬思いましたが、希望も持てるような良い終わり方だと、改めて読み返して思いました。肉付けすると、もっと良くなるでしょうね。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

申し訳ないんだけど、とてもつまらないです。。そして『作者が何が書きたかったのか皆目分からない』。

ただただ散文的で、だらだらーーっと書かれてるだけで、山もオチもない。
場面(シーン)も立っていない。
何より、人物が立っていない、描かれていない。。


乳がんで急に入院した母親の人となりが、一切まったく書かれていない。
常にイライラと異常にヒステリックで、キャパが少なくてアップアップして、周りにあたり散らかしてる割には『役に立っていない』主人公は、、、
「長女」とは思えない。
おそらく50代にして、こんな長女、、、「母親の育てかたがよほど悪かったのか、親子関係破綻してて母と妹に恨みと確執ありまくる設定」でもないことには、ありえない感じで、とても嘘くさい。

主人公がそんなんなっちゃってるのは、ひとえに【作者がキャラ設定ちゃんとしてないから】だと思うんで、、、
母親も主人公も『被害者だなー』って。


1)病院と医療従事者の描写


「入院に至るまでの細部」が、、、「現実に即していない」んで、「作者は男」で「女性の入院準備等は一切まったくしたことがないから、何も知らない」んだと思った。
一度でも入院準備したことある女子の書き手だと、こうはならないんで。

2)母親の話

母親がお人形。作中世界でまったく生きていないのが、致命的にダメだと思う。


3)主人公の心の動き

終始ヘンテコで、ただヒステリック。こんな人現実にいたら嫌だし、役に立たない。
それ以前に「キャラ設定まるでされてない」から、、、作者都合のみで不自然に動かされてる彼女が、一番の被害者でしょう。


いくらなんでももうちょっと、しっかりキャラ設定&シミュレートして書くべき。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

こういう話は、
中高年の女性の書き手が、
経験を踏まえて、丁寧に丹念に、情感たっぷりに描いてることが多い類の話で、

男作者には向かない。


「とってつけの違和感まみれの話」に堕してるから、

現状よりは【男を主人公に据えて、「母親」としっかり向き合って書く】方がいいんじゃないかなー??

ライダー
KD175134225224.ppp-bb.dion.ne.jp

脱ぬるま湯様

拝読しました。

病院の描写。
 
ナースステーションの様子は、私の父が入院した病院のナースステーションに良く似てると思いました。病棟の中央にあって、ドーナツの穴みたいな位置ですよね。廊下とステーションの間に境目がなくて、看護師はみんな立ってコンピューターを覗いてました。うん十年前に母が入院した時とはずいぶん変わったんだなと思ったのを思い出しました。
緊急事態が発生した時の病棟に居合わせたことがないので、その点はよくわかりませんが、入院となった時に、色々なプロフェッショナルが現れるのも同じでした。(私の父の時は、そろって現れるのではなく、次々に個別に出てきましたが)病院の描写はリアリティがあると思います。

良くわからなかったのは、冒頭の長いすのところ。
これ、どこの長いすでしょうか。病院?入院するのとは別の病院で診断が下ったってことでしょうか?でも、お母さんをこれから介護施設に迎えにいくんですよね?だとすると、どうしてお母さんがここにいるの?ごめんなさい、話の順序がよくわからなかったです。

母親の病気に動転して、周りに当たり散らす主人公の気持ちはわからなくもありませんが、でも、あまり読者には好かれないと思います。好感を持てない主人公で話を引っ張っていくのは、作者にとって大変じゃないかしら、とちょっと思いました。

紅葉の話をするお母さん。悪くないと思いました。かりかりしている娘の気持ちもわかるが、できれば姉妹仲良くしてほしいとこの話をしたのでしょう。お母さんについて、もう少し書き込むといいのかなという感想です。

ご健筆を。

脱ぬるま湯
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大丘 忍様

読んでいただきありがとうございました。

老人ホームに入っている母の気持ち
癌になった母の心の動揺
ゆみこちゃんとの交流

ご指摘により、肉付けの部分が自分なりに分かりました。
心象描写を少なくして、具体的な事象を数多く書いていこうという思いが強すぎて、なかなか筆が進みませんでした。あまり自分に足枷を付けると前に進まなくなります。もう少し自由に人にフォーカスすべきでした。

終わりの描写については、最後まできちんと集中力を持続しながら慎重に書くことができていませんでした。終わりは勢いで書き進むことが多いので要注意です。

次作も何げない物語を書こうと思います。よろしくご指導ください。

脱ぬるま湯
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青井水脈様

読んでいただき有り難うございました。

病院と医療スタッフの描写は、沈着冷静や規則の遵守が実は、医療関係者自身の不安を抑え込んでいるのだなあ、との思いで書いてみました。
冷たさは実は頼もしさなのですね。

最後の部分は軽くしたかったのです。希望が持てるように感じていただいて良かったです。

次回も何げない作品を書いてみます。よろしくお願いします。

脱ぬるま湯
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貔貅がくる様

私は貔貅がくる様の人となりをよく存じませんが、「人間そのもの」をよくご存知ない方かなと感じました。

そんな長女もこんな入院手続きも、実際にあるわけで、
人間を定型化してそうでないものを全否定するのは、創作に携わるにはマイナスかと。

ご指摘いただいた点は熟考していきます。有難うございました。

脱ぬるま湯
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ライダー様

お読みいただき有り難うございます。

冒頭の部分は私も心配していました。分かりづらいなあと感じていたのです。「つかみ」に走るばかりに奇抜さを追いかけては行けませんね。大反省です。

当たり散らす長女は、後半で医療従事者の様子を見て気持ちを改めるのですが、読者に好まれない描写は致命的ですね。読む人が前に進むように後押しするのがそれぞれのキャラクターの役割なので、それを放棄しては成り立たなくなります。貴重なご意見を有難うございました。

次作もチャレンジして参りますので、よろしくお願いします。

青木 航
sp49-97-98-18.msc.spmode.ne.jp

脱ぬるま湯様

>病院と医療従事者の描写。これは詳しくすれば切りがありませんが、この程度で良かったのではないかと思いました。

お医者様である大丘忍様がそう仰っているので、少なくとも嘘は無いと思います。それを、何でも分かっているような口調で頭から否定されては、それは、辛口では無く不当と思いますよね。

 どうも、辛口と根拠の無い否定の区別が付かない方がいらっしゃるようで。

大丘 忍
p1793091-ipngn200202osakachuo.osaka.ocn.ne.jp

脱ぬるま湯様。再訪です。

 この作品に対して全くつまらないと言う異論があるようですが、私は全く反対で、これを上手く描けば素晴らしい純文学であると考えます。30枚にまとめて北日本文学賞に応募すればおそらく一次、二次はもちろん、もっと上まで行くかも知れませんね。
 まず、八十才で老人ホームに入っている老女の心境がもう少し描かれていたほうがいいでしょう。老人ホームには好きで入っている人は少なく、家族に迷惑をかけたくないと仕方なしに入っているのです。この老人の心境に少し触れておくべきでしょうね。
 80歳になって乳がんが発見された。これは命に関わる一大事です。このとき患者である母はどう考えるのでしょうか。これをきちんと描くことでドラマが生まれます。
 私は87歳の老医ですが、八十才女性の乳がんを発見したことがあります。専門医に受診するように勧めましたが、「八十才まで生きたのでもう十分です」ということで、その患者は専門医に受診することを拒絶していました。その後もいつもの様に通院しておりましたが、いつのころからか来られなくなりました。
 この様ながん患者を抱えた家族、娘たちはどうするでしょうか。やはり専門医への受診を進めるのではなかろうか。そこに若い人と、高齢になってしまった人との考え方が浮き堀にされてくると思います。このようなことを上手く描けば迫力のある読み物に成りますね。
 小説は、何も、事件が起こり、人を裏切ったり、どんでん返しが逢ったり、物を奮ったり、殺したりしなければ面白くないと言うものではありません。
 特に純文学では、至極ありふれた日常を描くことで読者の感銘を与えるものだと思います。
 本作は、素直な読みやすい文章ですから、その意味で、このテーマは書きようによって優れた作品なると期待しております。頑張ってください。

朱漣
210.170.105.157

 脱ぬるま湯様

 拝読しました。
 全体の印象としては、まず、リーダビリティが高いなと。
 読み始めてすぐ、書ける人だと思いました。
 ただ、体言止めが多かったり、文末の工夫が乏しかったりしているので、この辺りは推敲する時に注意するだけで出来映えが違ってくると思いますよ^^

 最初に二行で伝えたいことって何でしょう?
 僕は読んでいて、削っても構わないように感じました。

 「純和会記念病院の五階のナースセンターに午後三時に来てくださいと、連絡をもらっていた。」
 ↑ここから始まっても良かったと思います。
 ついでに言うと、冒頭シーンなのでちょっと動きが欲しかったりしたら、午後三時遅れそうになってジタバタしてる様子なんかを入れ込んだらいいかも。
 慌てている時にどんな反応をするか、苛ついて周囲に当たり散らすか、黙々と急ぐか……などの描き方で、キャラクターの性格も描写できるので。

 あと肉付けの話は、作者様もこれからいろいろ考えられると思うので、特にコメントしませんけど、現状のままだとスッカスカですよ^^;

 最後に、この作品のテーマって、暖かい部屋の温もりと家族の温もりを重ね合わせる、みたいな感じでしょうか?
 だとしたら、もっと違った切り口・見せ方があるような気がします。ベースのストーリーはこのままで。
 きちんと書き込んだら、いい作品に仕上がる骨組みではあると思います。
 
 いつか、完成品を読ませて頂きたいです。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

>私は貔貅がくる様の人となりをよく存じませんが、「人間そのもの」をよくご存知ない方かなと感じました。
>そんな長女もこんな入院手続きも、実際にあるわけで、
>人間を定型化してそうでないものを全否定するのは、創作に携わるにはマイナスかと。


いや、【人間が書けていない、シミュレート出来ていない、する必要も感じていない】のは、アナタの方なんで。

この原稿は、一見もっともらしく書かれてるけど、【根底がペラくて、とても冷たい】。


何が冷たいかと言って、
【主人公の想い、特に母親への想いが、絶対的に欠けてる】。
それはもう、完全に欠けまくっていて、
ただ単に「主人公の独りよがり、空回り」だから・・

とてもつまらない。

どこまで行っても、多少手直ししても「つまらない」。


しかし、作者は【自作の書きように自信がある】もんだから、否定意見はバッサリ! で、シャットアウト。
聞く耳持たない。
まあ『それでいい』と思います。

人間が書けない、そこに危機意識持たない奢った人は、【伸びない】し、縮小生産で劣化してくだけだから。



私も、キャラ造形が表面的になって、深みを持って人間が書けないのが悩みだったんで、他人が書いた、もんでも「そこ」を見る。

「そこ」に物語が、ドラマがあり、小説の見所だから。


その意味で、この原稿は、ただトンチキ。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

ここのサイト、こういう「一見もっともらしくテキトーに作ってんだけど、女性目線からするとNGでスカ!」というものに、

男常連が大甘評価して、
作者を甘やかす。

そんで、スポイルされてって、無駄なプライドばっか肥大させてくんだけど、

世間一般の読者の半分は「女」だし、
女性読者は、『自分の経験と重ね合わせて、つぶさに見る』んで、、、


男読者のように【表面的な取り繕いで、安易に騙されてはくれない】からなー。


繰り返しになるけど、
女性の書き手による「この手の話」は、とても丁寧に丹念に、心の機微を織り上げて緻密に書かれるため、「共感」や「情緒」が深い。

彼女らの筆致から「学ぶ」べき。


けど、作者は、「現状満足」で「そこそこ自信がありまくる」状態だもんで、その必要性は感じていない。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

【脱ぬるま湯】とか言って、

実のところ『ぬるま湯に安住しきってて一歩も出られない、出たくない』のだろう。

ぬるま湯ずぶずぶ。




そんで、「メンタル系の病気もの」と「とりあえず病院が舞台な、おざなりな病気もの」に終始してっちゃいそうで、、、厭。

「そこ」しか書けなくなってってる・・んじゃないのかなー??



「病院」「病気」以外で、話考えられますか???

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

ヨコになるけど・・

大丘先生は「この話の根本的なこと」に気づいたんですね。


>私は87歳の老医ですが、八十才女性の乳がんを発見したことがあります。専門医に受診するように勧めましたが、「八十才まで生きたのでもう十分です」ということで、その患者は専門医に受診することを拒絶していました。その後もいつもの様に通院しておりましたが、いつのころからか来られなくなりました。
>この様ながん患者を抱えた家族、娘たちはどうするでしょうか。やはり専門医への受診を進めるのではなかろうか。そこに若い人と、高齢になってしまった人との考え方が浮き堀にされてくると思います。このようなことを上手く描けば迫力のある読み物に成りますね。


うちの姑が70代だった時と、実母が80代に入った時、それぞれ「いつ死んでもおかしくない」と医者にはっきり宣告される事態に直面し、
その両方の時に、ムンテラ聞いてたのが私だった。

>「八十才まで生きたのでもう十分です」

老母はまずそう言うし、娘が受診〜治療すすめても、「母には母のQOLがある」のが普通。


70代ならば手術も勧めるし、姑の時は実際そうして、立会いも付き添いも私がやった。
けれど、80になった実母の時には、「母には母のQOLがある」であきらめ、現在に至っている。


超長寿社会な今の時代、そうなってる家庭は多いと思う。


その選択、結論に至るまでの「悩み、悲しみ、逡巡、葛藤……」等々、子供側の「心のうち」が当然にある。あれこれ複雑にある。
「自らのQOL」を断固として譲らない母は母で、言い分と「思いの丈」がしっかりとある。

【そういうのをすくい上げて書く】のが小説。


だのにこの原稿は、「最も肝心なそこ」を全部割愛してるし、作者が考えようとすらしてなくて、ただただ「表面の事象のみ」を綴る。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

あと・・


本作主人公のように、

「老母の大病にすっかり動転、キャパいっぱいいっぱいになって空回り、ヒステリックに周囲に当たり散らして、迷惑振りまく〜」

のは【男】、大概は未婚で実家にいる息子! だから。



40過ぎた女は違う。ましてや「嫁いだ女」は。

いざって時には性根が座ってるし、「覚悟がある」。

(実家を出て「家庭を持つ」とは、そういうことなんで)



だからなー、本作は、【実家暮らしの50すぎた息子が、実母のガンで、気が動転〜】で書いた方が、

絶対リアルになる。



現状だと、主人公(長女)が「すでに嫁ぎ、歳を重ねた娘」には到底見えない。

だから、全体に嘘くさくて、えらいチープになる。

そうとしかなんない。

青木 航
sp49-98-147-75.msd.spmode.ne.jp

脱ぬるま湯様

>次の点はどう感じられましたか。

1)病院と医療従事者の描写

2)母親の話

3)主人公の心の動き

1)については、前コメントで申し上げたように、実体験に基づいた描写と思います。ただ、この語り手の女性、身近に居たとしたら、ちょっと苦手な方かも。

2)母親を主体として書いていないと言うか、母親の描写については印象が希薄ですね。

3)リアルと言えばリアル。妙に美化していない、居がちな女性とは思いますが、この人の心の動きを通して何を訴えたいのかが見えて来ない気がします。

 求められている感想以外の事を言えば、余りにも会話のみで、『あるある』で終わってしまっている気がします。

 所謂、『純文学』と言うのが、私には全く理解出来ないのですが、『まだ骨子の段階』との事から、今後、『狙い』が、主人公の心の動きを通して世間に対する建前と人間の本心の乖離を描こうとしているのか、又は別のところにあるのか。まだ、その辺が見えて来ていないという印象ですかね。

大丘 忍
p1793091-ipngn200202osakachuo.osaka.ocn.ne.jp

貔貅がくる様の指摘の如く、

>だのにこの原稿は、「最も肝心なそこ」を全部割愛してるし、作者が考えようとすらしてなくて、ただただ「表面の事象のみ」を綴る。

このことは確かにいえますね。これをうまくさばけば良くなりますよ。

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

大丘 忍様

大きな文学賞でなくても小さいものからでも、応募してみようと思っています。

しかし、そのためにはまだまだ技量が足らないので、たくさん書いてみます。
ここは二週間に一回なので、他のサイトで習作をアップしていますが、ここまでしっかりと批評してくれる場所はないので、ありがたいです。

また二週間という期間がちょうど良いようにも思います。
今度ともよろしくお願いします。

脱ぬるま湯
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朱漣様

>体言止めが多かったり、文末の工夫が乏しかったり
これは作者も気付いていた点です。工夫が必要です。

>最初に二行で伝えたいことって何でしょう?
最初の二行は読書を誘導するためにも、ちょっと目を引く書き方を意識したのですが、問題がありそうですね。

繰り返しアップしていきたいと思います。
よろしくお願いします。

脱ぬるま湯
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貔貅がくる様

>【主人公の想い、特に母親への想いが、絶対的に欠けてる】
>「主人公の独りよがり、空回り」
これは他の方も指摘されているように決定的な問題だと思います。もう少し深く考えて書き進めるようにしていきたいです。

>「そこ」に物語が、ドラマがあり、小説の見所だから。
確かに多くの小説を読むと「そこ」があります。この小説は「底が浅い」ことがわかります。

>「メンタル系の病気もの」と「とりあえず病院が舞台な、おざなりな病気もの」に終始してっちゃいそうで
この指摘もわかります。書きやすいのでしょうが、とても困難なことでしょう。この作品は、わざわざ狙ったわけではないのですが。

>「最も肝心なそこ」を全部割愛してるし
これも前述の通りです。

貴重なご指摘、それも根本的なことをご指導いただき有難うございました。
まだまだいろいろ書いてみますので、よろしくお願いします。

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

青木 航様

>母親の描写については印象が希薄ですね。
確かにまだ書き込む必要がありました。

>余りにも会話のみで、『あるある』で終わってしまっている気がします。
これは、意識して書いたのですが、あまり印象描写だけだとなかなか伝わらないし、具象も難しいし、会話なら……とかいう軽い気持ちでした。考えてみます。

私は純文学が好きです。純文学は作中の謎が最後まで解決されないのがいいです。読者が自分で考えてって感じです。いつまでも残る謎は読書後もいろいろな場面で思い出します。ふとした時に思い出す小説の場面や謎……「あれって、もしかしてこのこと……」って感覚が好きなのです。

読むのはいいですが、書くのは極めて難しいです。
有難うございました。

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

大丘 忍様

再度のご訪問、有り難うございます。

いろいろな方が真剣に読み、詳細に批評していただけるのがこのサイトの良さですね。
批評に素直に耳をかたむけ、より良い作品作りができればと思います。
よろしくお願いします。

アン・カルネ
219-100-28-76.osa.wi-gate.net

ある家族の日常のスナップ写真のよう。そんな印象でした。
でも短編は基本そうあるべきと思うので、後はいかに読者側の想像力を刺激できるのか、そこにかかっていそうですよね。この場合の想像力とは空想とか予想とかの意味ではなく、読み手に自らの実体験を喚起させ、ああ、その時に感じた気持ちがここに文章化されているな、と思わせられるようにする、ということでしょうか。そしてその上でラストの一文を読んだ時にこの主人公がどこへ向かうのかを我が事のように想像させる、それが出来たら文句なしの出来栄えとなるように思います。
まだ骨子の段階という事なので、どこを掘り下げてどこをこのままにしておくか、ということでしょうか。
ドラマ(劇的)を盛るなら、実母ではなく義母として更には軽度の認知症というバックグラウンドにしてみるとか。実子の夫は介護という問題では何の役にも立ってないというのは結構ある事だし。
他にはケアハウスへいかなければならなくなった経緯をさり気なく盛り込むだけでも、ちょっと違ってくると思います。
今、私は「ケアハウスへ行かなければならなくなった」という書き方をしましたが、こういう書き方をするだけでも、本来、家族と同居介護出来るならその方が望ましいよね、この人は日常ではそう思っているんだろうなということがさらされますよね。でも一般的にはそう思うものなのでは? というところで「ケアハウスに行く」という事をちょっと掘り下げるだけでも葛藤って作れると思うので。それを大盤振る舞いで出す必要は無いですけど、バックグラウンドで一つ家族のすったもんだを具体的に考えておくと登場人物を描くときに台詞にしろ感じ方にしろ何かが変わってくると思います。簡単に言うと屈託が生まれているかな、と。
今のままだとお母様も娘さんも妹さんも生身の人間ではなくどこかきれいなお人形のようです。
とはいえ何も台詞で生々しくぶつかり合えという意味ではありません。おそらくこの作品は淡々と語られるからこそ味わい深さが出てくる作品のように思えるので。そこは変えられないところでしょう。風合いや味わいは大事ですものね。

あと気になった点は紅葉を語るシーンでしょうか。大変、説明的でした。
ここがもっと自然な会話になっていたら良かったのになあと思いました。

タイトルが「暖かい部屋」で、一見、無機質な感じを与えていた病院が実は暖かい部屋なのだ気づく。でもその暖かい部屋にいる母は乳がんを抱えている。今後を暗示させるかのように見知らぬ少女の重篤が描かれている。この落差は良いなって思わされました。


整理させておきたいのはケアハウスの描写とお母様が入院している病室の描写でしょうか。佳代さんにとってはどちらも冷たい感じに思えていたが母にとっては暖かい居場所になっていた。その事にラスト辺りで気づかされる。そうなっていると良いのかなと思いました。

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

アン・カルネ様

示唆に富んだコメントをいただき、有難うございました。
人物の深掘りをすることなく投稿してしまいましたが、却って皆様から貴重なご意見をいただくことができました。

>読み手に自らの実体験を喚起させ、ああ、その時に感じた気持ちがここに文章化されているな、と思わせられるようにする、ということでしょうか。そしてその上でラストの一文を読んだ時にこの主人公がどこへ向かうのかを我が事のように想像させる

>生身の人間ではなくどこかきれいなお人形のようです。

これらのご指摘は肝に銘じておきたいと思います。

小説は要点ではなく、派生したものこそが大事なのだと感じました。そのためには何十枚も書かなければならず、体力も気力も必要になりますね。精神的充実の不足は登場人物を技量のない者が操るパペットにしてしまう。そんな感じを受けました。

まずは大量に書くことにチャレンジしていきたいです。「きれいにまとめることは百害あって一利なし」の思いで人間そのものにぶつかっていかなければ、と思いました。

貴重なご意見を有難うございました。

アリアドネの糸
dhcp.nipne.ro

 この小説の言葉が、何のために誰にむかって語りかけている言葉なのかを意識して眺めてみるといいのではと思います。例えば、話題になっている会話文にしても、状況を流すためだけのものであって、言外に伝わるものが少ないように思います。だから説明的な会話は読者に対する説明の意味しかもたない。地の文との兼ね合いの問題もあって、会話が気配にとぼしいんです。という言葉で伝わるでしょうか? 抽象的ですみません。

u
opt-183-176-87-74.client.pikara.ne.jp

読みました

1)病院と医療従事者の描写
これは良いのではないでしょうか
医療従事者でも入院患者でもなく、患者の家族(付き添い)の目を通した感じで描かれている
>明るいナースセンターはまるで宇宙船の司令室で、立ったままでコンピューターをのぞいているナースの真剣な横顔は
>眼鏡をかけた若い医師は、私たちではなく目の前のコンピューターの画面に向かって話した
なんぞはうん!雰囲気出ているネあるあるミタイナwwwwww

2)母親の話
本作において主人公が前半部分とんでもwwwなので唯一お母さんがまともに見えてしまって(泣

3)主人公の心の動き
本作では一番重要なはずなんだろうけど、ここんとこが描き切れていないというかwwww

冒頭部分介護施設のシーン
>こんな男と同じエレベーターに乗りたくない。左手の甲で先に行ってと合図すると、エレベーターの扉が閉まり、上がっていく
このシーンめちゃめちゃ違和感感じたのよね
普通母親心配ならエレベータ付き添う
この女ろくでもねーwww

続けて読むうちに作者さんかなり苦心して主人公を(悪者www)に仕立てようとしているのがみえ見えwww
これはタイトルでも落ちでもある「暖かい部屋」へ主人公を誘うための苦肉のwwww策だね

でも、母の昔話とか、偶然出くわす(ゆみちゃん)のエピで主人公(改心wwwwww)するんだけど
つなぎの部分がメチャ弱い、やっつけ仕事wwwみたいな気がして
まあ感動は無かったですwww
御健筆を

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

アリアドネの糸様


実は今回は心象よりも具象を多くしたかったのです。しかし、そのために場面場面でぷつぷつと切れてしまい、操り人形の動きのようになってしまいました。作為はほどほどにして、もっと心に忠実に自然に書けば良かったと思いました。コメント有難うございました。

脱ぬるま湯
softbank060091003055.bbtec.net

u 様


まさしくご指摘の通り、主人公を、最初は「悪者」にして、あとで「気づかせる」構想でした。



しかし、あまりにも作為的で、ペンの動きがぎごちなくなってしまったのです。もっと自由にもっと豊かに書いていきたいものです。



コメント、有難うございました。


macoリカ
p73186-obmd01.osaka.ocn.ne.jp

脱ぬるま湯さん

感想返しにきました! 
正直入り込めなかったです。
作りが甘いというか、感覚的に気持ちよくないです。
中身については特別いいとも思わないけど、悪いとも思わない。ドキュメンタリー番組の台本だと思えば、しっくりくる感じです。もしもっと丁寧に表現されていればふつうに共感できるものだと思います。
三人称で書かれていればもう少し違和感なく読めるかもなあと思いました。一人称だとかなりキツくないですかね。「私」の役割が多すぎるから。一人称って徹底的に自分のペースで語る(ように見せる)のが醍醐味だと思うんですけど、役割に追われてる感じ。
主要登場人物であると同時にナレーションも兼ねてますよね(地の文、「私」の内発的な語りと、現場からの報告みたいなナレーションがごちゃまぜだと思います。しかもストーリーを進めるためのナレーションだけでなく、病院業務紹介みたいなナレーションまで兼ねている)。
さらに、〝余裕がない人〟って役割まで押し付けられちゃってる。一人称ゆえにそのエクスキューズもなかなか自分では言いにくい(「私」の変化こそをカメラに収めたい作者さんは番組構成上そもそもそれを許さないし)。
余裕がない人っていうのは、おれはふつうにああ分かる分かるって思います。多くの人はそんなもんじゃないすか。日々心身すり減らし怒りの閾値近辺で生きていて、レギュラーなことならなんとかやりすごせる(それすらムリな人だって珍しくない)けど、イレギュラーな事態に対応する余力はない感じ。おれ自身はまさにそうだし、「私」はいまの日本人のメタファーなのかなとも思います。そういう意味で余裕がないキャラはむしろ共感されうるんじゃないかと思うし、もっと悪い人物に共感させる小説なんて五万とあるだろうから、「私」が共感されにくいのは、「私」の余裕のなさとは別問題だろうと思います。

つまるところ作者がどれだけ作品内の世界に注意深く想像力を巡らせるかの話だと思います。

脱ぬるま湯
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>macoリカ様

コメント、ありがとうございました。

>もしもっと丁寧に表現されていれば

そうですね。この作品は試作なので、まだ充分に書いていません。骨子の様なものです。皆さんのご意見を参考にして肉付けしていこうと思います。

>三人称で書かれていればもう少し違和感なく読めるかもなあと思いました。
>主要登場人物であると同時にナレーションも兼ねてますよね
>〝余裕がない人〟って役割まで押し付けられちゃってる。一人称ゆえにそのエクスキューズもなかなか自分では言いにくい

この部分は参考になりました。まだ小説の勉強をしておらず勝手気ままに書いていますので、今後はいろいろと小説の理論を勉強していこうと思います。

>つまるところ作者がどれだけ作品内の世界に注意深く想像力を巡らせるかの話だと思います。

結局はこの部分をまだ深く考えていませんでした。大変参考になりました。

次作も作成中ですので、ぜひご一読ください。有難うございました。

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