作家でごはん!鍛練場
七ツ星

色をくれた人

──小さい頃から、スカートが嫌いだった。運動をするのが好きで、あそぶのもどちらかと言うと男の子で。いわゆる、ザ・女の子みたいなキラキラふわふわしたものが苦手だった。
数ヶ月前、親の意向で私は中高一貫の私立女子中学校を受験した。結果は、見事合格。正直、通う学校なんてどこでもよかった。私の人生には色がない。心の底から夢中になったものがない。だから、惰性で日々を過ごしていた。

「文子、行くよ」
──安藤、文子。私の名前。「可愛い名前だね」なんて言われるけど、こんな性格の自分に合っているとは一度も思ったことがない。きっと、本を読んだり絵を描いたりする可愛い女の子に付けられるべき名前だと思う。名前だって、その方が嬉しいに決まってる。
今日は四月六日、入学式。また惰性で時を無駄にする日々が来ると思うと、自分が情けなくなる。母の運転する車に乗車すると、アップテンポな洋楽が耳に入る。近所にある大きな桜の木が花を一面に咲かせ、車窓を彩る。いっそのこと私の人生もこの桜のように彩ってほしい。それから学校までは、ただぼーっと外を見て、たまに話しかけてくる母に相槌を打つだけだった。
──居心地が悪いな、このパイプ椅子。
慣れないセーラー服のシワをなぞり、姿勢を正す。今は、入学生徒の呼名が終わり、校長の眠気を誘う声が思ってもいなさそうな祝辞を述べている。こんなにつまらない話をきちんと聞いてる人なんているのか。少しでも気を紛らわすため後ろに振り向く。その時、ある女の子が私の目に飛び込んできた。ちがう、視界にはその子以外の生徒もたくさんいる。なのに、なのに、私の目は吸い込まれるかのように彼女だけを映す。彼女だけ、彼女だけが輝いて映る。少し茶色がかった癖毛に、くりくりの垂れ目。なんといっても、「かわいい」としか言いようがない顔立ち。雷に打たれたような気がした。それと同時に、私の人生に一滴のインクが垂れた音がした。そんな感覚に陶酔していると、彼女と目があった。彼女は、ニコッとやわらかく笑いかけ「前向いた方がいーよ」と口パクする。私は慌てて前を向くが、彼女のことが気になって仕方なかった。入学式を終え教室に入ってからも、網膜には彼女の姿が鮮明に残っていた。
「ねえ。さっきの子だよね? 文子ちゃんて言うの?」
その愛らしい声にハッとする。振り向くと、私の隣の席に"彼女"が座っていた。私が驚きのあまりかたまっていると、「ふふっ」と笑って
「私は小林結実子。結実子って呼んでね」
と手を差し伸べてきた。
「よろしく……結実子さん」
「さん、なんてつけなくていいよ」
私がぎこちなく手を握ると、結実子ちゃんは満足げに前を向いた。
──これはきっと、『恋』だ。恋なんて、私には一生縁のないものだと勝手に思ってた。ましてや、同性の人を好きになるなんて。彼女の名前を思い浮かべるだけで鼓動が早まるのを感じる。
その日から、学校へ行くことが楽しくて仕方なかった。目に飛び込んでくるもの全てに色がついていた。挨拶、昨日のテレビ、そんな世間話くらいしかしないけど、私にはそれが過分なまでに幸せだった。そんな日々は、あっという間に過ぎていった。そして、これといった思い出のないまま進級した。
二、三年はどちらとも彼女と同じクラスにはなれなかった。だからか、他人とはあまり接点を持たず、クラスメイトともなにか隔てるものがある気がした。でも、彼女はごく稀に会うと手を振ってくれる。それが、「仲が良い」ということを表しているようで嬉しかった。
そしてこの関係のまま、中学卒業式を迎えた。多くの人は、エスカレーター式でそのまま高校へ入学するから、涙する、なんてものはなかった。でも、なぜか少し寂しい気がした。

高校一年生。中学校と変わることはほぼ無いが、学校へ向かう私の心には若干の期待と緊張が顔をのぞかせていた。昇降口に、新しいクラス名簿が張り出される。私は、一年A組だった。A組の名簿をまじまじと見つめる。──あった。A組のクラス名簿に、私の見知った名前が記されている。
「小林結実子」
次々と名簿を見にくる生徒に押し潰されそうになりながらも、有頂天で教室を目指す。消費税分くらいのスキップを入り混ぜながら。
「文子ちゃん、同じクラスだね!」
聞き慣れた声に上機嫌で振り返る。久しぶりの彼女との会話に喜々として「うん!」と返すも、彼女の横にいた取り巻き二人に怯む。彼女の「一緒に教室まで行こう」という誘いも断ってしまった。それからというものの、彼女には私の苦手なタイプの取り巻きがいつも引っ付いているから、話しかけづらい。
ある日、トイレの個室から出ると彼女がいた。手を洗っていた彼女は、鏡に映った私を見て生き別れの兄妹に再会したような、おぼろげな笑みを浮かべた。
「文子ちゃん、なんで最近話してくれなくなっちゃったの? もしかして……私のこと嫌い?」
私が彼女に抱く思いに、「嫌い」なんていう言葉はない。だって、私に色をくれた人なんだから。……なんて、言えもしないけれど。
「違うよ、結実子……ちゃん。いつも三人でいるの見てると楽しそうで、邪魔しちゃ悪いから」
「そんなことない。一緒にまたおしゃべりしよ?」
彼女のつぶらな瞳には微量の悲壮感が上乗せされているような気がした。私が小さく頷くと、彼女は微笑み、栗原の髪を翻してトイレを後にした。しかしそれからも、私が彼女に話しかける回数が増えることはなかった。
そして進展のないまま、高校二年生に進級した。新しいクラスにはなんの期待もなく、名簿に書かれている自分の名前だけ確認しゆっくりと歩を進める。
──トントン
肩を優しく叩かれ、振り向く。
「文子ちゃん! また同じだね!」
彼女の手から伸びた人差し指が頬に刺さる。驚いた。同じクラスということにもだが、更に驚いたのが彼女が一人だということ。
「あ、結実子ちゃん。また、よろしくね。いつもの二人は?」
「あー……違うクラスになっちゃったんだよね。二人とも、別校舎で」
悲しそうに苦笑を浮かべるけれど、どことなく肩の荷が下りたように見える。
「でも、なんかほっとしちゃった。あの二人といるの、楽しいけど少し疲れちゃって。文子ちゃんと話せる時間も増えたし!」
なるほど。
「あ、文子ちゃん、やっぱり話しかけるの遠慮してたでしょ! 今年はいーーっぱい話そうね」
そう言って満面の笑みを咲かせる彼女に私も自然と笑みが溢れる。これが、私の待ちわびた幸せなのだと、感懐する。

セミの音色と窓から注ぐ夕暮れの光とが入り混じる教室。私は今、二年生になってから数ヶ月経った夏休み間際の教室で結実子ちゃんと係の仕事をしている。
「文子ちゃん、進路はどうするの?」
丁度一週間前に、進路希望調査用紙が配られた。第一回進路希望調査は、二年生のこの時期に出される。
「無難な大学かな。普通の職に就くつもりだし」
「……それ、嘘でしょ」
懐疑的な視線が私の目を射抜く。
「え?」
「文子ちゃん、体育が好きなんでしょ? 体育の時、いつもよりずっとキラキラして見えるもん。体育教師になるんだと思ってたんだけどな〜」
ドキッとした。確かに、ついこの間まで体育教師を夢見てたから。結実子ちゃんの言う通り、中学入ってから体育をやってる時は何もかも忘れて楽しめる。でも何より、結実子ちゃんが私を見てくれていたことが嬉しい。だんだんと、この間までの気力が戻ってくる気がする。
「教え方も上手だし、きっと良い先生になると思うんだけどな〜」
目を輝かせて語る彼女には根負けする。
「……考えて、みるよ」
そういうと、「うん」と言って優しく笑ってくれた。
それからが大変だった。教員免許取得可能な大学へ行くため、日々勉強に勤しんだ。三年へ進級したことなんて気づかないくらいに。三年のクラスも結実子ちゃんと同じクラスだった。そういえば、結実子ちゃんの進路は訊いてなかったな。三年になってから、二年の始めよりかは結実子ちゃんと話す機会は減ったけれど、勉強の合間の数分話すだけでも私の活力になった。
そして、受験当日。私は結実子ちゃんと一緒の駅まで乗り継いだ。二人ともお互いを励まし合って、笑い合う。この時間が続けばいいのにとどれだけ思ったか。私が降りる駅で、「ファイト!」と掛け合い、別れる。これからは、自分との時間。これまでのことを思い出しながら会場に向かう。
──ピロリン
コートのポケットに潜むスマホが振動する。
「お互い、頑張ろうね」
結実子ちゃんからだった。彼女がくれた、最後の一押し。それを胸に、私は受験に全力で挑んだ。
結果は、二人とも合格。結実子ちゃんと泣いて笑った。
「絶対、体育の先生になってね」
ニカッと笑った顔は、これからくる別れをより一層際立たせた。

時が過ぎるのは早いもので、あっという間に卒業式。やはり、中学時とは違い「別れ」からなる悲壮感が会場全体に漂う。担任がする生徒の呼名にも、いろいろな気持ちが込められている気がする。入学式に聞き流していた校長の話も、今では心にくるものがある。
卒業式後、私は真っ先に結実子ちゃんのもとへ向かう。──遅かったか。結実子ちゃんは取り巻き二人ともう撮影態勢に入っていた。諦めて担任のもとへ向かおうと足を踏み出す。
「まって! 文子ちゃん!」
焦ったような顔の結実子ちゃんが、私の手を掴む。暖かくて、柔らかくて。
「文子……ちゃん?」
なぜだろう。私の頬には大粒の涙が伝っていた。
「いや……これは」
急いで拭う。けれど、追い討ちをかけるように出てくる雫たちは止まることはない。私の、正直な気持ち。
──卒業、したくない。今になって改めて思う。結実子ちゃんと結ばれることはないんだ、と。背中をさすってくれる結実子ちゃんが更に私の涙を倍増させる。ふとみると、結実子ちゃんの目からも涙が溢れていた。
「大学が違くても、友達だよ? 毎日でも会えるよ」
笑顔で涙を輝かせる結実子ちゃん。しかしその「友達」と言う言葉が今の私の心に深く突き刺さる。「友達」かぁ。当たり前だよね。わかってた。わかってたけど、突きつけられると、耐えられないなぁ。辛いなぁ。
私の涙が少しやんでから、二人でツーショットを撮った。涙で顔がぐちゃぐちゃで、私の顔なんて酷いものだったけど、一生の思い出になった。
そして、一、二時間担任やクラスメイトとみんなで思い出話をした後、ふと気になり教室へ一人で戻る。誰もいない教室は静かで、私だけの世界になったみたいだった。
──ああ、この教室ともお別れか。
そう思うと、また目に涙が滲む。自分の机に目をやると、何か置いてある。手紙?
『文子ちゃんへ 一息ついたら、屋上へ来てね』
可愛らしい字で丁寧に書かれている。名前は書いていないけれど、私にわからないわけがない。
私は少しの──いや、過分な期待を持ってしまった。
急いで階段を駆け上がる時もどこかリズミカルで。鍵のついていない屋上のドアを開けると、髪を風に靡かせながら微笑む結実子ちゃんがいた。あの時と同じ、結実子ちゃんが輝いて見える。……二人だけの世界みたい。
「あ、文子ちゃん。来てくれたんだ、よかった」
結実子ちゃんが本当に安堵してるのが目に見える。
「ここで少し話そう? ゆっくり話せる機会もしばらくは無さそうだし」
私が近くに寄ると、徐に口を開いた。
「私ね、目があった時からなんでか文子ちゃんがすごく好きで。同じクラスになれた年はすごく嬉しかったの」
「え……」
『好き』という言葉にまた期待がのしかかる。
「だから、ね。少し恥ずかしいけど、文子ちゃんに言うね」
心臓がバクバクする。とっくのとうに思考回路はショートしていて、結実子ちゃんの話を聞くだけで精一杯だった。


「私ね、彼氏ができたの」


私の一筋の希望は、一瞬にして打ちひしがられた。吐息九割九分九厘の声で微かに「え」と発する。
「さっき、えっと、文子ちゃんと写真を撮った後くらいにね、バイト先の先輩に告白されちゃったの」
赤面して話す結実子ちゃんは、私の知らない顔をしてた。……バイト? 結実子ちゃんがバイトしてたなんて、知らなかった。いや、結実子ちゃんについて知ろうとしていなかったのかもしれない。結実子ちゃんの、ほんの少しの部分しか知らなかった。胸が痛い。ズキズキする。
「おめでとう」私が今言葉にできるのはこれくるいだった。涙とこの感情とを抑えるのに必死で、頭はもうパンク状態だった。
それなのに君は、そう、嬉しそうに笑って彼のことを話す。彼の話をしている時は、いつもよりずっとキラキラして見えるよ。



──貴方のこと好きだったんだ、私。

色をくれた人

執筆の狙い

作者 七ツ星
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儚い百合の恋を書きました。
ぜひ意見をください。

コメント

茅場義彦
133.106.148.130

すっごい読みやすくていいでづが

サプライズはなーどすね

まあ そうなるよねって展開

文章はいい

大丘 忍
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最近の若者、高校生あたりのこんな気持ち、昔人間の私には理解しがたいんですね。まあ、私の頃は70年も昔のことだったから。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

>昇降口に、新しいクラス名簿が張り出される。私は、一年A組だった。A組の名簿をまじまじと見つめる。──あった。

から始めて、
「結実子と出会った時の、鮮明な思い出」に行った方がハナシが早いし、まとまりがいい・・と思う。

そんで、もうちょっと『学校生活の具体的エピ』を描き込む。


「文子、結実子」って名前が、すんごい「昭和」だったんで、『昭和60年代のハナシなのかな?』って線も考えたんだけど、
案の定、後から「スマホ」が出て来て、全体に「古い」のに『とってつけ感あるなー』と。
(ごめんね)


こういう題材:「プラトニックな人の卒業式のしんみりした1コマ」な場合、卒業式に写真撮ってるツールで、「その時代」をうまいこと表現してるのが多いんだけども、
この場合だと、ただ「ツーショット」って書いてあるだけだったし。



「文子、結実子」で行くんなら、平成一桁あたりの時代にして、
「スマホが普及した現在」で行くんなら、ネーミングを今風にした方がいい。


そんで、、、

>慣れないセーラー服のシワをなぞり、姿勢を正す。
あれは「皺をなぞってる」んじゃなくて、【襞を崩さないように】している所作なんです。

この一文で、『書き手は一見女性のように見えるんだけど……実は男性作者だったりすんのかなー??』などと、
余計なことを勘ぐることにもなりました。。

貔貅がくる
n219100087087.nct9.ne.jp

あと、どーーしても気になってしまったのが、文子の進路選択と大学合格。


音楽・美術・体育 で教員になれる大学に進学する人って、大概「高校ではそういう部活に入ってしっかり活動していて、確かな実力があり、それを周囲からも認められている人」じゃないかなー??

「授業で生き生きしているから」ぐらいだと、たぶん入試の【実技試験】が突破できない・・感じする。


倍率が低くて受験に通れたとして、晴れて中学か高校に採用になった暁には【体育系部活の顧問が付いて来る】ことになる訳なんで、

やっぱ「主人公の部活を完全度外視して、恋心だけでこのハナシをまとめちゃうこと」に はなはだ違和感がありました。

七ツ星
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茅場義彦さん

ありがとうございます。
展開、ですね。

七ツ星
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大丘 忍さん

コメントありがとうございます。
もしアドバイス等ありましたらお願いいたします。

七ツ星
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貔貅がくるさん

丁寧に、ありがとうございます。

その始まり方、とてもいいですね。
参考にさせていただきます。

時代がわかりづらかったですか。
名前は変えたくなかったので、時代背景を変えればよかったです。今もいそうかなーと思ったのですが、やはり読み手からしたら少し昔寄りになってしまうんですね。

襞を崩さないようにする、なんですね。
ありがとうございます。
作者自身女性ですが、そういう表現の仕方も身につける必要がありますね。

実技系の大学進学にはそのような壁があるんですね。私自身まだ学生で、まだそういうことを勉強したことがなく、曖昧なままで書いていました。
これからは正しく書けるようにきちんと調べてから書こうと思います。

今回、恋心の話を書きたいという欲が全面的に出てしまったので、それだけでまとまってしまったのだと思います……。

正直小説を書くことの右も左もわからず書いた駄文ですが、これから力をつけていこうと思います。
ありがとうございます。

u
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読みました
文章はストレートで何のケレンミもなく読みやすいです

ただお話のほうがwww
なんだかダイジェスト版、読まされているような
中学校入学から高校卒業までの6年間が描かれているわけなんだけど 流れ速すぎて上辺なぞった感じです
この長さだと、もう少し印象に残るエピが必要かと思う
6年間ですからネ、途中端折ってもいいと思う、ただし読み手に残るエピ考えて纏めたらいいのに
それか、もう少し長尺にして、6年間を濃密に描くとかwww

タイトル(色をくれた人)
主人公文子に結実子が色をくれた経緯(心情)もう少し詳しくwww

ということで

七ツ星
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uさん

コメントありがとうございます。

自分でも、6年間を広く浅く書き過ぎたかなと思いました。
今度からは、エピソードを少なく濃く書こうと思います。
確かに、タイトルのわりに色をくれた経緯を書いていませんね……。
ありがとうございます

ライダー
KD175134225224.ppp-bb.dion.ne.jp

七ツ星様

タイトルの「色をくれた人」がいいですね。恋、という艶っぽいもの、日常生活の一つ一つが突然に新しく、輝いて見えるようになる魔法のようなものを、うまく表現してるいい言葉だと思いました。興味をそそられるいいタイトルだと思います。

内容はもう少し書き込んだ方がいいかな。「恋をしている状態」をうまく言葉で説明するのは難しいと思います。他の方もおっしゃってるように、エピソードを選んで書くと、きっと結実子さんへの文子さんの気持ちが浮かび上がってくるんじゃないかと思います。

次回作、楽しみにしています。

七ツ星
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ライダーさん

ありがとうございます。
ピックアップして内容を書けるようにしてみます。

大丘 忍
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再訪です。
男の子のように気の強い女の子。これは若い頃の私の恋人がそうでした。
こんな子が関心を持つのは、人の良いどちらかといえば頼りない男の子です。これは私がそうでした。これは女の母性本能を刺激するからですね。
本作では相手がやはり女性になっておりますが、相手をこのような男の子にしては如何でしょうか。
気のいい、自分が保護してあげたくなるような男の子を好きになったとしたら、いろいろなドラマが生じると思います。女の母性本能を強調した小説ですね。頼りないと思っていた男が、いざというときには思い切りのいい強い男であったということもいいかも知れませんね。
小説にはいろいろと考える楽しみがあります。これからも面白いストーリーを考えてください。

七ツ星
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大丘 忍さん

再訪ありがとうございます。

確かに、頼りない男の子に置き換えて話を展開していくのも面白いですね。ギャップも好きです。
これからも、精進したいと思います。

夏の魔物
KD106128126027.au-net.ne.jp

軽めの口調、細かな例え、がよかったです!
『消費税分くらいのスキップ』
『吐息九割九分九里の声』と特に良かったです。
なぜ良かったかというと、いかにも10代の女の子が言いそうな表現だったからです。真面目そうな性格も伝わってきます。
その軽い空気の中で、優しさがこの作品の特徴であると思いました。(優しい言葉や動作が、やっぱり初恋のきっかけなんでしょう。私も小学3年生の時に、はさみを貸してくれた男の子のことが好きになったのですから。)

改善点をやわらかく書いていきます。(他の方が書かれていないことを中心に。)

その前にあげ足取りのようですが、
居心地の悪い椅子(座り心地?)
泣いて笑った(笑いあううちに泣いてしまった?)
は少し気になりました。

一つ、主人公の特徴が書かれていないことです。普通の恋愛なら、いいかもしれないけど(冴えない男、女でなんとなく主人公の様子がわかってしまうから)、女の子同士なら主人公の容姿も少し書かないとバランスが取れないと思いました。

二つ、くりくり、ニカッの表現。少しありきたりなヒロイン像だと思いました。作者様の初恋の人なんかを思い浮かべて書くとオリジナリティあふれる人物になると思います。
私だったら、はさみを手渡してくれたときのトキメキや、ストーブに当たる彼を遠巻きに見ていた教室の雰囲気を元にして『しのぶ恋』を書きます。

三つ、エピソードを追加する際は、何か女の子同士だから出来ることを入れるといいと思います。(ショッピングや更衣室など)
男の子同士とは違い女の子同士となるとソフトでくすぐったくなるようなやり取りが喜ばれるのかなと思います。

(そういえばBLって大体表紙に男性が2人(主人公と主人公の彼、SとM)が書かれているんですが、それって相手だけでなく主人公にもスポットを当てているっていうことを暗に示しているのかな?、と思ったりして)

以上です!

七ツ星
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夏の魔物さん

例え、褒めていただきありがとうございます。
優しさ、そこに注目してみました。

そうですね、触り心地ですね。
泣いて笑ったも今考えると少し気になりますね。

主人公の容姿、確かにあった方がいいですね。

ヒロイン像ですか!確かに表現が浅かったかもしれません。その人なりの思いを描くことが大切なんですね。

女の子同士だから出来ること!いいですね。考えてみます。
主人公へのスポットも書く上で大切なことですね!

かじリン坊
vc226.net112137227.thn.ne.jp

この作品タイトルが『色をくれた人』でありながら、その色をくれた場面が描かれていない。冒頭は『小さい頃から、スカートが嫌いだった。運動をするのが好きで、あそぶのもどちらかと言うと男の子で。いわゆる、ザ・女の子みたいなキラキラふわふわしたものが苦手だった』と主人公の説明があり、男勝りな性格であることがわかり学校などどこでもよく、私の人生には色がない=心の底から夢中になったものがない。だから、惰性で日々を過ごしていた。と見事な前振りがある。しかもまるで正反対な自分の名前にまで不満を持っている。そんな主人公に色をくれた小林結実子に出会うのだが、その描写が『少しでも気を紛らわすため後ろに振り向く。その時、ある女の子が私の目に飛び込んできた。ちがう、視界にはその子以外の生徒もたくさんいる。なのに、なのに、私の目は吸い込まれるかのように彼女だけを映す。彼女だけ、彼女だけが輝いて映る。少し茶色がかった癖毛に、くりくりの垂れ目。なんといっても、「かわいい」としか言いようがない顔立ち。雷に打たれたような気がした。それと同時に、私の人生に一滴のインクが垂れた音がした』

いやいや、急にそんな展開を書かれても読み手は面食らうだけではないでしょうか?
なぜ多くの生徒の中で小林だけが輝いて見えたのか?茶色のくせ毛とクリクリとした垂れ目で可愛いからだけでいいのでしょうか?

それまで『ザ・女の子みたいなキラキラふわふわしたものが苦手だった』のに。
続いて
「よろしく……結実子さん」
「さん、なんてつけなくていいよ」
私がぎこちなく手を握ると、結実子ちゃんは満足げに前を向いた。
──これはきっと、『恋』だ。恋なんて、私には一生縁のないものだと勝手に思ってた。ましてや、同性の人を好きになるなんて。彼女の名前を思い浮かべるだけで鼓動が早まるのを感じる。とつづくのですが、ここでせっかく彼女の手を握ったのにその衝撃が書かれていない。

その後も彼女とのいい関係の場面があるのですが、
聞き慣れた声に上機嫌で振り返る。久しぶりの彼女との会話に喜々として「うん!」と返すだけ。喜々としてなどの一文で片づけていい再会なのだろうか?

最後の方でやっと『焦ったような顔の結実子ちゃんが、私の手を掴む。暖かくて、柔らかくて』と出て来る。このように暖かいとか柔らかいという五感を刺激するとそこに人物が感じられるので大事じゃないかと思います。これはもっと早く出しておいた方がいいんじゃないでしょうか?

そんな構成にするのであれば、最初男勝りでキラキラフワフワが嫌いだから、最初目が合った時に何だこいつ?と嫌いになっておいて、やけに目につく相手が何かの事件をきっかけに、例えば不良男子に小林がスカート捲りをされた時に、白いショーツが目に飛び込んできて守らなきゃと思ったとか風邪気味でふらふらしていた時に熱を測ろうと小林がおでこを当ててきたと時にいい匂いがしたとか五感に訴える刺激を描写して、その衝撃きっかけで嫌いが反転して夢中になるとか、ふり幅を大きくした方が見応え読みごたえを感じませんかね?映画とか小説のキャッチに泣いて笑ってとかあるじゃないですか、笑って泣いて怒って泣いて笑うみたいな感情の振り幅が広いと御作のようなダラダラした感じが無く、メリハリのついた作品になると思います。長くてもメリハリが効いていれば苦も無く読めると思います。
えらく長い文句になってしまって恐縮ですが、もっと何きっかけで感情が動いたのかを大切にしてほしいなと思いました。

七ツ星
p935137-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

かじリン坊さん

ありがとうございます。

貴方の言う通り、キラキラふわふわが嫌いなのにも関わらず小林が輝いて見えたのは矛盾していますね。

嬉々として、だけで片付ける……確かに、物足りない気もしますね。

五感を使った表現が大切なんですね。これから文を書くときはそれを多く取り入れてみたいと思います。

とても参考になりました!

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