作家でごはん!鍛練場
 昼野陽平

ナイフ好きの少女

 風が吹いている、春のなま暖かい風だ。それがあたしの頬をぬるぬると撫でる。気持ち悪い、と思った。しかし、気持ち悪いのは好きだ。
 足元には雑草がみどり色に生い茂っていて、眼前には、こい藍色の川が揺れながら広がっている。川は鏡のように雲を反射させている。川はドブ臭い。海の匂いのような爽やかさはない。とはいってもあたしのような堕落した人間には、川のドブ臭さが似合っていると思う。
 あたしは16歳の高校生だ。あたしはナイフコレクターで、ナイフを買うために援助交際をしている。あたしが買うナイフの平均的な値段は2、3万円だ。それを月に3、4本買う。親からもらう小遣いでは到底、足りないし、コツコツと馬鹿みたいにバイトなどするのも性に合わない。それであたしは援助交際をしている。
 性に飢えた滑稽な中年男に、股を開いて、おまんこを捧げるのだ。つくづく男はおまんこが好きだなと思う。きっとおまんこのことばかり考えているのだろう。おまんこのためにご飯を食べて、おまんこのために排泄をして、おまんこのために睡眠をして、おまんこのために健康に気を使い、おまんこのために労働をする。要は、おまんこのために生きているのだ。世界はおまんこという太陽を中心に、ぐるぐると回っているのだ。
 男の頭蓋の内部には、おまんこのシンボリックな形象が、アンディ・ウォーホルの版画のようにピッタリと張り付いているのだろう、呪いのように。男の行動原理は、おまんこである。おまんこに始まり、おまんこに終わるのだ。男の魂とは、おまんこを求める魂である。この病気は陰茎を切断することでしか治癒しない。いや、陰茎を切断しても、舌がおまんこを求めるかもしれない。舌を切断したらどうだろう。いや、舌を切断しても、手足がおまんこを求めるだろう。だめだ、男は死ぬまでおまんこを求めるのだ。四肢を切断してもおまんこを求めるだろう。目を焼き潰してもおまんこを求めるだろう。老衰して養老院のベッドで、天井の蛍光灯を眺めながら、男が死に際に考えることは、もちろん、おまんこの事である。これはもうロボトミー手術でもするしかない。とにかく、男はおまんこのことばかり考えているのだ。おまんこのために勉強をし、おまんこのために部活をし、おまんこのために労働をし、おまんこのために出世するのだ。引きこもりの男が外へ出るのを決心するのは、おまんこのためだ、おまんこをするためだ。引きこもっていては、おまんこが出来ないと気づいたからだ。そういう意味ではおまんこを求めるのは健康的だ。おまんこを求めないのは病気だ。
 しかしそんな男のことをあたしは可愛いと思う。なんと切なく愚かな生き物だとも。そういう存在はなにか愛おしい。何だか話がおかしくなってきた。なんの話だっけ? そうだあたしは援助交際をするのだ。援助交際をするのは、ナイフを買うためだ。
 それにしても、援助交際はいささかの社会勉強になる。世の中、金なんだなと思う。そういった社会には、いささかの憎悪を覚える。金金金金ばかりで人間らしさがない。それはこないだあたしを買春した、蛭野淫平とかいう惨めなオッサンの言葉で言えば、「経営者は経営が逼迫すれば労働者を解雇する。そこには経済的な成長以外の神を持たず、人間らしさがない」という事になる。蛭野淫平はその言葉を、彼のベッドで言った。蛭野淫平のペニスは小学生のように小さく、仮性包茎で、あたしはぜんぜん感じなかった。それでは悪いと思って、イッタふりをして差し上げた。彼のペニスはこの有様なのに、どういうわけか、睾丸は三つあった。蛭野淫平の家のベッドのシーツは十年も洗っていない代物で、恐ろしく不潔で、精液の黄色い染みだらけだった。良くあんな汚い部屋に住んでるものだと感心する。社会と労働を憎悪する蛭野淫平は、低賃金労働者である。公園の端っこなどにある、朽ちた樹木をひっくり返すと、気味の悪い蟲がうじゃうじゃいるが、蛭野淫平とはああいった生き物だと思う。
 売春は労働だろうか。労働だろう、いささかヤクザな労働だが。若さと美しさを失えばこの労働は成立しなくなる。あたしは17歳の高校生だ。あと十年くらいは売春できるだろうか。
 とにかく社会は経済ばかりを尊重して、人間らしさがない。魂がない。実存がない。精神性がない。愛がない。激情がない。激昂がない。それに比べてナイフの人間臭いことといったらない。ナイフは極めて人間臭いロマンティックな代物である。ナイフとは破壊と創造の象徴だ。道具ではあるが、ただの道具以上のものだと思う。だからナイフにこだわらずにはいられない。ただ有用であるというだけでは足らないのだ。それがあたしに色々なタイプのナイフを買うように促す。
 あたしが買うナイフは、ハンドルに木や鹿角などの天然素材を使ったハンティングナイフが中心である。ハンドルに樹脂など使ったナイフなど論外である。マイカルタも金属もまだ許せるが、樹脂など論外である。樹脂などナイフの人間臭さを去勢するこれっぽっちも外連味のない、単なる工業製品である。コンドームじゃあるまいし、ナイフに樹脂など使わないでほしい。ハンティングナイフを買うのは、ナイフは本来、肉を切るためにあるものだからだ。サバイバルナイフやタクティカルナイフなどは、ナイフ初心者が外見の派手さに惑わされてうっかり買ってしまうものである。あたしも初心者のころには何本か買った。大抵のナイフマニアが通る道なのである。そしてある時、実用にまったく向かないことに気づいて、己の無知蒙昧を呪うのである。
 ちなみにあたしが気に入っているナイフは、ランドールのM23である。鍛造で炭素鋼で、ハンドルはスタッグという、極めて人間くさい一品だ。ブレード長は10センチで、汎用ナイフとして、丁度いいサイズだ。
 ところであたしには、クラスに好きな男子がいる。彼は芸術家である。芸術でご飯を食べているわけではないが芸術家である。芸術家というのは社会的地位の事ではない。芸術家という社会的地位にいる者でもとんだ俗物もいる。一方で社会的地位のない者でも芸術家はいる。芸術というレベルの作品を制作している者を、社会的地位に囚われずに芸術家とあたしは呼びたい。
 裕也くんは芸術家だ。芸術……! この活動ほど人間的なものもあるだろうか。人間の生を形にするのが、芸術であるとあたしは思っている。あたしが思うに、芸術とはなんとなく知的でお上品なものではない。ブルジョワの慰みでもない。芸術とは血まみれのものである。
 裕也くんは美術部に所属していて、あたしは文化祭のときに彼の絵を見てしまった。気狂いじみたディオニュソス的な生命エネルギーが、野蛮なほどに画面に満ち渡っていた。ギラギラと輝く原色、荒々しいタッチ、破天荒な構図。あたしはもう少しで死にそうになるほどショックをうけ、おしっこをちょっと漏らしてしまった。それ以来、あたしは裕也くんに惚れた。
 裕也くんは教室でそれほど目立っている存在ではなかった。あまりクラスメイトとは喋らずに、美術部の後輩が訪れたときに、画家の話をしているくらいだ。もっとも裕也くんを好きになってからそんなに月日がたっていないので、それほど彼のことを知らない。
 ふと足元に巨大なカエルがいるのに気づいた。茶色のぶつ・ぶつした表皮。ヒキガエルだろう。あたしはカエルをがっしり掴んだ。油っぽくて、手がぬるぬるした。そしてビニール袋へ放り込んだ。カエルはビニール袋のなかで、ごそ・ごそと四肢を重そうに動かした。
 石を集めて竈を組んだ。流木を拾い、ナイフで丁度いいサイズに切って竈のなかに入れた。そしてファイヤースターターをナイフでこすって火花を飛ばし、火をおこした。さらにナイフでもって、カエルの喉を切断し、血抜きをした。そしてカエルを解体した。解体した各部位を、木の棒に刺して、焚き火で炙る。赤い肉がだんだんと白くなり、火がとおった。湯気のたつ足を刺した串を手に取り、かぶりついた。鶏肉のような味がして、なかなかの美味だった。

 ――あたし、こないだ、おまんこをしたのよ。それはそれはすごく気持ち良くて、何度も何度も潮を吹いちゃった。
 ――女にはドラッグがなくても、おまんこがあるわよね。おまんこは神から与えられたドラッグね。
 ――あら、神から与えられたのはおまんこではなくて、クリトリスよ。おまんこが子供を生むのに有用な部位であるのに対して、クリトリスは単に気持ちいいという、有用性から逸脱した、聖なる部位だわ。
 ――とにかくおまんこは気持ち良いわよね。清楚な女なんてとんだ欺瞞よ。清楚たろうとしている女は、しょせん量より質のおまんこをしたいだけなんだわ。
 ――あんたたち、おまんこ以外の話をできないものなの? もっとこう、学問とかあるでしょ、文学とか数学とか哲学とか。
 ――あたしたちがしたいのは、理論より実践よ。実践とは、つまりおまんこよ。
 ――とんだおまんこ脳ね。
 ――あたしいま、ものすごくおまんこがしたい気分。それも正常位ではなく、背後からズコッとつっこまれたい気分。ズコッとね。
 ――あたしがしてあげようか? こんなこともあろうとペニスバンドをいつも持ち歩いているの。
 ――いくらあたしでも、学校の教室内でおまんこはできないわね。
 ――トイレですればいいでしょう。トイレでおまんこなんて皆してるわよ。
 ――たまにトイレで喘ぎ声が聞こえるわね。
 ――こないだなんて、喘ぎ声どころかイッた声が聞こえたわ。廊下にまで響いてたわよ。
 ――そうね。ではトイレでおまんこをしましょう。
 ――あたしはペニスバンドなんかより、やっぱりちんこを突っ込まれたいわね。ズコッとね。
 ――太くて長いやつをね。新幹線みたいなちんこをズコッと。

 教室内ではこんな会話が聞こえる。底辺高校の会話など、こんなものであるし、あたしもああいったレベルである。ああいったレベルどころか、あれ以下である。あたしは売春をしているが、彼女らはしていない。あくまで同年代の美しい少年を相手にしての性交であって、あたしのように醜い中年を相手にはしていない。それにナイフも集めてないし、芸術家に憧れることもない。それであたしは孤立している。もっとも彼女らと仲良くなりたいとは思わない。彼女らは実存というものが希薄であり、何も思索していない。それはそれで単純な構造をした腔腸類のような美しさがあるが、あたしとは合わない。
 教室内は、朝の爽やかな光が差し込み、机や椅子や床に反射し、透明な美しさがあった。光の中には、微細なホコリの粒子がこまごまと見えた。その中で制服を着たクラスメイトらが、キャー・キャーと戯れている。
 やがて裕也くんが登校した。あまり目立たない存在であるが、よく見ると禍々しい目が特徴である。触れれば怪我をしそうだ。それも切れ味の鈍い刃物で怪我した時のような、ズタズタの切り口になりそうだ。なかなか治らない傷。背はあまり高くない。170くらいだろうか。若干、猫背である。それでもその身体が放つオーラには、荒々しい凶暴性がにじみ出ていた。
 ガラリとドアが音をたてて、教師が入ってきた。教師は双頭の男である。双頭のどちらの顔も、謹厳なおももちを浮かべている。この教師は女子生徒の足ばかり見ているという専らの噂だ。おまんこがしたくてたまらないのだろう。教師は恭しく教科書を開き、授業が始まった。
 あたしは学校など、お利口な家畜を養成する、養豚場くらいのものだと思ってる。憎悪すべき社会の、人間性を去勢された歯車人間を養成するためだ。そんな存在などより、犯罪者の方がどれだけ愛おしいか分からない。それでも学校に通うのは教養が欲しいからだ。もっともあたしの場合、教養を悪用するためであるが。
 つまらないなと思いつつ授業をきいていると、不意に、ビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ! と派手な音がした。
 その後で猛烈な便臭が、鼻をついた。見ると裕也くんのズボンの裾から、おびただしい量の下痢便が流れていた。流れた下痢便は、床にドロドロと広がって、湯気をたてている。下痢便は等高線をつくって広がり、窓からの光をうけて、白っぽく光っている。
 裕也くんは下痢便を漏らしたにも関わらず、まったく動じていない様子だ。教室内の椅子がガタ・ガタ音を立てて、皆が爆心地から、遠ざかる。ところどころで気障な悲鳴があがる。双頭の教師は、授業を中断する。あたしはこれはチャンスのかも知れないと思って、手をあげた。そして裕也くんを保健室に連れていく、と言った。
 裕也くんの手をとって、廊下へでる。あたしは裕也くんの前では処女のように照れてしまう。
「大丈夫?」
 と、あたしは聞いた。
「昨日、ゴキブリを食ったせいだと思う」
 裕也くんが無表情でそういったので、あたしはそんな変質者みたいな趣味があったのかと一驚した。それと同時に妙に嬉しくなった。変態は好きだ。
「なんでそんなもの食べたの?」
「好奇心だよ。なんで人はゴキブリを食べないかと」
「気持ち悪いからだよ」
「タイでは虫を食うそうだ」
「ここは日本だから」
「腹を下したのは計算外だった」
「馬鹿ねえ」
「利口な人間なんてつまらないものだ」
「面白くはあるわね」
「そうだろ」
「皆のまえで下痢便を漏らして、恥ずかしくないの?」
「清潔ふりまいてる奴らのほうが、よほど恥ずかしい存在だ」
「どうかしてるわね」
「清潔だの善良だの振りまいてる奴は、孤独が怖いんだ」
「裕也くんは怖くないの?」
「死ぬほど怖いね」
「だったらなんで?」
「人間の人間らしさって、タナトスだと思う。安泰に生きようとは思わない」
「そのうち、破滅するわよ」
「その時はその時だ」
「そんな生き方で辛くないの?」
「辛いの、好きだからな」
「とんだ変態ね」
 保健室へ向かう途中でこういった会話を交わした。
 あたしは裕也くんの狂いっぷりにすっかり惚れ込んでしまった。狂った絵を描き、下痢便を漏らして平然とし、タナトスを称揚している、最高だ。
 教室に帰ると、下痢便はきれいに掃除されていて、授業が再開されていた。相変わらず双頭の教師は謹厳なおももちで授業をしている。そしてチラチラと女子生徒の足を盗み見ていた。股間にはテントを張っている。
 あたしは席についたが、授業はまったく耳に入らず、ひたすらさっきの裕也くんとの会話を、頭の中で反芻していた。
 やがて裕也くんが教室内に入る。下痢便まみれの制服ではなく、青色のジャージを着ている。下痢便を漏らしたにかかわらず、相変わらず平然とした表情を浮かべて、席についた。

 授業が終わって、あたしは教科書や筆記具をバッグにしまった。そして裕也くんのところへと行き、勇気を出して一緒に帰ろう、と言った。裕也くんは相変わらずの無表情で、良いよと言った。

「たかだかゴキブリにみんなビビるのが不思議でね。ゴキブリなんてせいぜいシンクを走り回るくらいだ。それに比べて人間ときたら詐欺はするわ強姦はするわ殺人はするわだ。ゴキブリを食うのではなく、人間を食ったらいいかもしれない」
 通学路を歩きながら、裕也くんはそんな事を言った。
 周囲は平凡なアスファルトの道路で、両脇には住宅がたちならんでいる、退屈な風景だ。
「それってなんだか、善良みたいな発言」
 つまらないなと思って、あたしはそう言うと、裕也くんは
「いや善良ではない。俺はガリア人も引くくらいに野蛮だ」
 と言った。
「文化祭に出した絵、みたよ。ガリア人みたいな野蛮さで凄かった」
「あの絵がわかるか。あまり理解者がいないんだ」
「あまり人に好かれるような絵ではないわね」
「売れない画家になろうかと思って」
 裕也くんは、微笑を浮かべて言った。
 あたしはここで告白しようと思って、
「あたしはその奥さんになろうかな。貧乏でも楽しそう」
 と言った。
 すると裕也くんは、不可解な表情を浮かべた。
「冗談だよ」
 とあたしは笑って言った。
「コンセプト重視の、無機質な現代美術なんて糞だ。血で描くべきだ。創作は頭脳ではない、血だ精液だ糞尿だ」
 と裕也くんは言った。
 そのあとも裕也くんは、自分の絵は、美術の歴史には属さず、血まみれの人類史に属するものだとかいう、あたしにはよくわからない話を、独り言みたいにした。
 ふとあたしは、裕也くんはおまんこについてどう思っているのか気になった。少なくとも彼の野蛮な絵は、おまんこがしたくて描いてるわけではなさそうだ。しかし健康な高校生なのでおまんこをしたいだろうと思った。

 部屋のベッドに寝そべって一人で読書をしていると、不意にカサカサと音がした。見るとゴキブリが壁を這っていた。丸々と太った、脂ぎったゴキブリだ。蛍光灯のひかりで、ぎらぎらと黒光りしている。
 あたしは文庫本を放り投げて、枕元の小型ナイフをとり、手裏剣みたいに投げてみると、カッ! と音がして、ゴキブリは串刺しになった。まさか当たるとは思ってなかったので笑ってしまった。ゴキブリは壁に串刺しになったにも関わらず、カサカサと手足を動かしている。
 裕也くんとの会話を思い出し、あたしはゴキブリを食べてみようと思い立った。ベッド脇のテーブルには紅茶がおいてある。ただゴキブリを食べてみるのもつまらないので、あたしはゴキブリを紅茶に浸して食べてみた。気分はプルーストだ。くちゃくちゃと噛むと、妙なえぐみが口いっぱいに広がった。しかしなかなかこってりとしていて、不味くはない。あたしは歯の臼でぐちゃぐちゃになったゴキブリを嚥下した。

 翌日、授業をきいていると、ググーとお腹が鳴り、きゅんきゅんと腹痛がおそった。これはまさか、と思った。
 あたしは猛烈に下痢便をしたくなったが、とてもトイレには間に合わず、ビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビビ! と音をさせて下痢便をもらした。
 短くしているスカートから伸びている足を、溶岩のような下痢が流れ、床に広がった。下痢便は猛烈な臭気とともに湯気をあげている。
 しかしあたしは裕也くんの真似をして、平然としていることにした。教室内は騒然となり、双頭の教師は「なんだ、またか」と呟いた。
 ふと裕也くんが手をあげて、保健室へ連れて行くと言った。

「大丈夫か」
 保健室へ向かう途中の廊下で、裕也くんはいつもの無表情で言った。
「昨日、ゴキブリを食べたせいだと思う」
 とあたしは笑いながら言った。
「馬鹿だなあ」
「利口な人間はつまらないんでしょ」
「面白くはあるな」
「そうでしょ」
「うん、君は面白い。友達になろう」
 あたしは嬉しくなって、
「いいよ」
 と言った。
「俺は他に友達がいないんだ。変人だからね」
「あたしもよ」
 あたしは裕也くんに、おまんこについてどう思うか聞いてみようかと思ったけど、なかなか切り出せなかった。こんな馬鹿なことは、聞かないほうが良いのかも知れない。

 あたしはジャージに着替えて教室へいくと、下痢便はきれいに掃除されていて、授業が再開されていた。裕也くんをみると、彼は頬杖をついて居眠りをしていた。その彼に、窓から斜めに差し込む、黄色い光があたっていた。それはどこか神々しいような風景だった。

 あたしと裕也くんは放課後に遊ぶことにした。
 美術部には出なくていいの? と聞くと、家で描けばいいよ、とのことだった。
 あたしたちはマクドナルドでマックシェイクを買って、公園へ行った。あたしは内心で制服デートだ、と喜び勇んだ。
 公園の遊具に腰掛けて、シェイクを飲んだ。夕方の光がさしていて、あたりは橙色が広がっている。遊具も砂場も空も、橙色だった。裕也くんの顔にも、橙色がさしている。
「学校の人たち、性の話ばかりしてるわね」
 と、あたしは言った。
「愚かしくて良いよ。底辺高校はこれだから良いね」
 裕也くんはそう答えた。
 性についてはどう思う? と聞こうとしたが、やめた。そんな阿呆なことは聞けない。彼の前でのあたしは処女のようだ。
「俺は性も良いけど、それより創作だなあ」
 と裕也くんが言ったので、あたしはなるほどと思った。
「何を目的に創作しているの?」
「人間の獣性の回帰だよ。清潔で健康で理性的でお利口な、現代人へのささやかな反抗だな」
 裕也くんはそう言って、マックシェイクをずずずと音させて啜った。

 翌日、学校に行くと教室内が妙に賑わっていた。
 会話の内容をきくと、裕也くんが黒人の集団に、輪姦されたとのことだった。肛門がズタズタになったらしい。
 ふと、
「あいつ、くだらない、下手くそな絵描いてるしねー」
 などと聞こえたのであたしはキレてしまって、そいつの所へ走って行って全力でビンタした。そいつは床に倒れたけど、さらにビンタした。皆が慌てて、あたしを押さえつけた。
 やがて裕也くんが登校した。皆はしんと静まり返った。しかし裕也くんは、いつもの無表情で、平然と自分の席についた。
 授業が終わって、教科書をバッグにつめると、あたしは裕也くんに「また一緒に帰ろう」と言った。

 平凡な道を、二人であるきながら、
「俺、人工肛門になるらしい」
 裕也くんはそういった。
 あたしはなんと言っていいのかわからず、黙っていた。
「不具を抱えるのはなんだか楽しいよ」
 心から楽しそうに、微笑を浮かべて言うので、
「とんだイカレ男ね」
 とあたしは言った。
 そしてこのイカレ男が大好きだと思った。
「不具者の売れないイカレ画家と付き合ってくれるか」
 と彼は言ったので、
「何で私と?」
 そう聞くと、
「きみがイカレ女だからだよ。売春してナイフ集めしてるんだろ。皆知ってるよ。ゴキブリ食って下痢したしね」
 と答えた。
 あたしは最高に嬉しくなって、
「良いよ。イカレ男とイカレ女のカップルだね」
 と言った。
 あたしはそっと裕也くんの手を握ると、裕也くんはあたしの手を握り返した。
 前方には、燃えるような夕陽があった。

ナイフ好きの少女

執筆の狙い

作者  昼野陽平
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ありがとうございます。前に投稿したものを改稿しました。よろしくお願いします。

コメント

sin
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 前作と比べ具体的になってはいるのですが、それがかえってストーリーラインの拙さを浮き彫りにしている気がします。物語というより、作者の審美眼や思想を反映したイメージ群をつなぎ合わせ、無理やり物語っぽく編集しただけという気がしました。作中において写実性が発揮されたシーンがほぼ皆無なこともそれを裏付けています。ストーリーの内容が抽象的でも、詩的宇宙と形容できるような一つの秩序を形成していれば別に問題はないのですが、この作品はそうではありません。具体性と抽象性の配分がずれているという印象を受けます。

 もう一つ大きな問題があります。作品の基調となっている価値観がどうしても子どもっぽいということです。私の薄っぺらい知識をもとに語るのは心もとないのですが、醜悪なものへの美的関心も結構やりつくされていると思います。文学におけるスカトロジーのモチーフは大江健三郎や莫言などグロテスク・リアリズムの作家たちによって扱われていますし、現代アートの作品には排泄物や吐瀉物をテーマとしたものも少なくありません。日本だと会田誠なんか好き勝手やってるイメージがあります。(かれの作品には「スペースウンコ」というものがあります。ちなみに「スペースナイフ」というのもあったりします)今作では新奇なもの、特殊なものとしてグロテスクなモチーフが扱われていますが、多様化に多様化を重ねた現代においては必ずしもそうとは限らない。そうでなきゃスプラッター映画の業界なんてやっていけないでしょうし、「ピンク・フラミンゴ」がマニアックな人気を博すこともないでしょう。だから私はどうしても今作の手法が安易で子どもっぽいものと思えてしまいました。

 一つ考えたのは、異常な世界の中で異常なものを取り扱うのではなく、平穏な日常の世界の中で突然現れる異常を描くのはどうでしょうか。例えば北九州殺人事件や尼崎事件のように、並大抵のフィクションを遥かに凌駕するほどの凶悪犯罪が現実に行われることだってあります。現実世界における、人畜無害な平和の中に潜む「凶悪」にフォーカスを当てることで、残酷やグロテスクを表現するというのはありふれた手法ですが、王道であることに間違いはありません。作品にリアリズムを与えるには一番手っ取り早いです。試してみる価値はあると思います。
 

夜の雨
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「ナイフ好きの少女」読みました。

小説はというか、芸術はいかに個性的な作品を書くかだと思うのですが、御作はその個性的な作品だと思います。
私が読んだところでは、欠点はありませんでした。

「隠語」が連発されていますが、特別違和感はない。
まあ、活字にして出版となれば、御作の隠語はアウトだと思われますが。

世間様は、きれいごとで回っているので。

亜米利加の大統領選挙でトランプさんが、半数近い得票をあげたのも、きれいごとではなくて、本音で投票したからだろうと思います。
本音の部分では、他人などはどうでもよい。
自分の経済活動がそれなりに回転すればよい、という自己中からあれだけの得票が得られたのだろうと。
そういう意味で、御作の隠語はアメリカの大統領選挙における7100万票の意味するところだと思います。

御作に登場しているキャラクターはほとんど本音で展開しています。
ヒロインとヒーロほか、双頭の教師も本音まるだしの描き方です。

このあたりが昼野文学だと思いますね。
決して大衆受けしないであろう文学が、昼野文学ではないかと。
ちなみに、細かいところまで、しっかりと書かれていましたので、感心しました。

以上です。

青木 航
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 昼野陽平様、拝読させて頂きました。『芸術』って言葉、何なんですかね?  
 既製の倫理感、綺麗事、そんなものを全てぶっ壊したところから始まるってことですか?
 これ、スカトロとか大好きな裏AVの監督ならすぐ考え付くような映像としか、私には思えないんです。

『げーじゅつ』って言葉、兎に角便利で、実態が無いから、言い張れば必ず同調者が出て来る。
 訳の分からない言葉を繰り返すだけで『ゲージュツだ』と喚いている中学生らしき人物もいれば、文章書けるが、裏狙いで態とやる方もいる。
 これが女性作者によるものなら、少しは驚くと思います。

 私が唯一、『芸術って実態が有る』と思ったのは、ピカソが若い時に書いた写実の風景画を見た時ぐらいですかね。

 何しろ、『ゲージュツ』ってそれを論理的に否定する方法が無い訳で、言ったもん勝ちみたいなところが有り、後は、同調者(不思議なことに必ず同調者は出て来る)がどのくらい居るかだけなんですね。

『文学』『芸術』そういう言葉が恐ろしく苦手な私みたいな人種も居ると言うことで、お許し下さい。

5150
151.68.141.79

昼野陽平さま

思いきり個人的な好みで書きますことをお断りしておきます。ホラーとコメディは紙一重ということを思い出しました。

全体的には、描写が増えた分だけ読み応えは増えていると思います。描写が増えた分だけより具体性が増したのはいいのですが、同時に、そのぶんだけにより芯から外れてしまったという感じを受けてしまいました。これはあくまで個人的な感覚なのですが、描写は厚くなったわりに、逆に作品の動きのなさも同時に見えてくるわけで、動きが少ないからこそ、キャラの本質を掴み損ねて、ところどころコミカルにさえ思えるような感じでした。その効果も悪くはないのですが、誇張されすぎな部分があり、語りは語りでしかないような気がします。動きの描写と相まってこそ、その効果が発揮されるような気がしてなりません。不気味さ、残虐性、グロテスクさを強調したいという意図がある、ないに関わらず、逆に、コミカルさやマンガっぽさがより出た改稿に思えました。でも、それはそれで悪くはないとも思います。

アリアドネの糸
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 軽妙さだかからこそいい具合に突き刺さるってのはあると思います。
 汚いものがきれいな事柄からなっているという真実を描くために、そうなるようなレンズを置く必要がある。そうじゃなきゃ不快感をもよおすだけのアクシュミ小説になってしまうから。
そのレンズをおくためには、きっちゃない描写をこそ執拗に書くべきなのでやり方は間違っていないと思います。でも、必要以上に重ねるべきでもないとも思います。執拗と重ねるべきではないという矛盾したこの塩梅、伝わりますでしょうか?
 角度のつけ方を変えることが重要だと思うんです。教室内の会話とか、二回目のビビビのくだりなどは単純に重ねすぎだと思う。
 二人の関係と性質と作品世界の成り立ちの気持ち悪さは描く必要がると思うけれど、吹く風すらも気持ち悪いと書かれているその徹底ぶりは、作家性なのかもしれないけど、アリアドネには作為的に映る。吹く風ぐらいはまったく無関係に爽やかであってもいいだろうし、そうあるべきだと思う。汚いところでニュートラルである作家性ならば、不意の爽やかさってのも認めないとうそだと思う。執拗だからこそ描ける世界なんだけど、その執拗さが作為的になっている部分は、この小説を単なる悪趣味小説へと堕するものであるので、注意が必要に思います。

鈴原
49.253.102.176.eo.eaccess.ne.jp

こんばんわ、拝読しました。
面白いと思いました(ただ、一般の小説のストーリーの面白さとは違う気がします。御作はそれほどストーリー性に重心がないように見えるので)。

表題「ナイフ好きの少女」を含め語彙の所々にセンスがあるなあ、と思いましたし、
たとえば「ガリア人」ですとか、さらに「野蛮」の語彙との組み合わせですとか、面白さがにじみ出る感じがしました。

特に良いと思えたのは、素人小説に多いような作為性やケレン味が全くないところです。
下地の文章と合わさって、読んでいて引っ掛かりがないところように思えました。
(作為的である必要性を元から求めていないことやもしれません)
キャラクターが活き活きしている点も良いなと思いました。

改稿前と比較したとき、荒っぽいからこそ味のある点が弱まっている面もあり、前と後とでは一長一短あるように思えたのでしたが、
どちらかとゆうと、改稿後のほうが作りこみがされている点で読みやすい気がしました。
重ね塗りの表現は人によって好みが異なるやもです。

ただ、少女のビビビの部分は、少し作為的な気がしましたし、くどい気もしました。
もし、アイディアがあれば、やはり裕也くんと少女が異なる要素で構成されたほうが良いように思えたのですが、好みの問題やもしれません。

夜の雨
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再訪です。
御作の良いところ
登場人物のキャラ設定が作風に合っている。

一人称の「あたし」の世界観がダークだが、どこか、明るいところがある。
このあたりの表現力が面白い。
たぶん「主人公の少女や友人の裕也が」、「生き方に自信を持っているからだろう」と思う。
世界観がダークだし、本来なら暗くなるところだが、暗くならない、妙に明るい。
こういった作風を醸し出せるところに、作者の特異性があると思う。

導入部などの入り方もよい。
――――――――――――――――――――――――――――――――――
 風が吹いている、春のなま暖かい風だ。それがあたしの頬をぬるぬると撫でる。気持ち悪い、と思った。しかし、気持ち悪いのは好きだ。
 足元には雑草がみどり色に生い茂っていて、眼前には、こい藍色の川が揺れながら広がっている。川は鏡のように雲を反射させている。川はドブ臭い。海の匂いのような爽やかさはない。とはいってもあたしのような堕落した人間には、川のドブ臭さが似合っていると思う。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

結構な値段のナイフを買っている主人公の少女なのだが、金の工面は援助交際、すなわち自分の身体を売っている。
こういったところに、主人公である少女のダークな面が現れている。
援助交際をした中年の男が「経営者の悪口を言ったりしているが、その背景には男自身が抱える問題があるようで」、少女は男の人間としての価値を見破っている。
このあたりのうさん臭さに「人間ドラマがあり、社会の底辺の湿った土壌がある」。
そこには、社会が経済を優先した魂や人間愛がない。
それに比べて、と、主人公の少女は「ナイフに魅力を感じてしまう」。

この少女は学校では目立たない存在を演出しているのだが、彼女には好きな男子がいる。
文化祭で見た美術部の彼の絵は、狂気と野蛮なエネルギーが炸裂したモノで、少女はインスパイアされた。
何しろ彼はゴキブリを喰っていたりする。少女はそんな変態の彼を好ましく思っているので、自分もゴキブリを食べて彼のように腹を壊した。
●ここで、重要なのは、少女が援助交際で身体を売った蛭野淫平という男のことを『社会と労働を憎悪する蛭野淫平は、低賃金労働者である。公園の端っこなどにある、朽ちた樹木をひっくり返すと、気味の悪い蟲がうじゃうじゃいるが、蛭野淫平とはああいった生き物だと思う。』
という「蛭野淫平」と「ゴキブリ」や「朽ちた樹木をひっくり返すと、気味の悪い蟲がうじゃうじゃいる」が、重なることである。
裕也は好奇心でゴキブリを喰ったから下痢を起こしたが、「蛭野淫平」は気持ちの悪い虫であり、立ち位置は違うが、「ダークな世界」というところでは一致している。(伏線になっているということです)。

裕也の「自分の絵は、美術の歴史には属さず、血まみれの人類史に属するもの」このあたりも危険思想が入っており、「ナイフ好きの少女」という作品を面白くしている。
「あたしにはよくわからない話を、独り言みたいにした。」と、主人公の少女は言っているが、彼女は「ナイフが好きなのですよね」だから、裕也と「危険思想では、つながっているところがある」。

少女もゴキブリを食べて翌日教室で下痢を起こして、裕也を模倣している。

「人間の獣性の回帰だよ。清潔で健康で理性的でお利口な、現代人へのささやかな反抗だな」
と言っていた裕也がレイプされて人工肛門をすることになったが、主人公の少女は彼とカップルになり夕陽を見つめるのだった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――

ということで、ダークな道を進んでいく、若き男女の「妙に明るい世界の生き方」という感じです。
全体的に良くできていると思います。

問題は「隠語」と「下痢」の表現ですが、このあたりは、作者さんの好みだとは思いますが、表現内容を変えたほうがよいと思います。御作の価値が下がる。

表現内容を変えても充分に伝わるように書けますので。

それでは、頑張ってください。

 昼野陽平
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sinさん
ご感想ありがとうございます。
自分でも完成度低いなと思います。どこを直せばいいのか訳わからなくなって投稿した感じです。詩的宇宙と呼べるものにすべきでした。
手法はこういうのが好きなので僕としては貫いていきたいと思います。僕の認識ではそれほどメジャーというわけでもないかなと。
ありがとうございました。

 昼野陽平
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夜の雨さん
ご感想ありがとうございます。
なにかと評判のよろしくない今作ですが評価していただいて嬉しいです。
本音ですね。綺麗事もそれはそれで良いと思ってますが、なんか執筆となるとこういう感じになるんですよね。
ダークだけど明るいというご指摘はなるほどなと。生き方に自信を持っているから、という解釈もなるほどなと。なんかそういう人たちが好きですね。
隠語と下痢の表現は完全に趣味ですね。公募に出すわけでもないので僕としては自分勝手にやりたいかんじです。
ありがとうございました。

 昼野陽平
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青木 航さん
ご感想ありがとうございます。
作中で芸術を扱ってますが、この作品を芸術だと主張するつもりはないです。恐れ多いことです。
ポルノの域を出ないという事なので何とかしないとなと。
ありがとうございました。

 昼野陽平
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5150さん
ご感想ありがとうございます。
改悪だったかなと自分でも思います。力の入れどころ間違えたというか。
芯から外れてる、キャラの本質を掴みそこねてるというご指摘はその通りです。
マンガっぽいのは好きなのですがやり過ぎた感があります……
ありがとうございました。

飼い猫ちゃりりん
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昼野洋平様
 普通と異常ってなんでしょうね。普通であることの異常性。異常であることの健全さ。

 春の心地良い風が吹いている。校舎の花壇に咲く花の香りを僕は逃さない。もう欲求を制御できない。赤い花を摘んでむしゃむしゃと食った。甘く、苦く、濃く……野蛮な味だ。ここに理性は存在しない。おそらく、これが「おまんこ」なのだと僕は思った。
 ふと気づくと例の女の子が僕を見ていた。ナイフを集めているって噂の彼女。彼女は微笑みながら僕の前に立つと、「これで『花』を狩りなさいよ」と言ってナイフを僕にくれた。
(続く)

 昼野陽平
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アリアドネの糸さん
ご感想ありがとうございます。
作為的になってはいけない……なるほど。ちょっと悪い意味で我が出過ぎた作品でした。
振り返ってみても上手くいった作品ってもっとナチュラルに書いたものでした。
風が気持ち悪いというのは早い段階で作品のカラーを出したかった感じでしたが作為的でした。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。

 昼野陽平
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鈴原さん
ご感想ありがとうございます。
評判のよろしくない作品で、ちょっと落ち込み気味のところで面白いと言っていただけるのは救いになります。
ストーリーより詩的空間が作りたい書き手です。
語彙のセンスありますかね。ちょっと自信になります。
ケレン味は排除したいなといつも思っております。
キャラクターが生き生きとしてるとのご指摘も嬉しいです。入魂しようと気合い入れて書いたところです。
やはり少女のビビビは失敗でした……。
裕也くんと少女は気があい過ぎですね……。そういうのは理想とかも入っているのですが、手抜きしてしまった部分でもあります。
ありがとうございました。

 昼野陽平
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飼い猫ちゃりりんさん
続きがあるんですかね?
ちょっと何を仰りたいのか分からないでいます……。

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