作家でごはん!鍛練場
いもちゃん

僕の神7。

人面瘡(じんめんそう)は、どこにいる!


「僕が独り言を言っていたと……? いや、それは違う。ちゃんと相手がいた。僕は自分自身の人面瘡と話してたんだ。

 本当だ。でも、まさか君に聞かれていたとは……。

 そうだね。人面瘡だなんて、信じろと言う方が無理だ。いくら幼馴染の君でも……。

 違う。ずっと前からだ。小さいし気付かれにくい場所にある。

 分かった。仕方がない。嘘か本当か、今から見せてやろう」

 彼は立ち上がるとズボンから出し、ペロンと先っぽの皮をむいた。





新しい都市伝説?


 昔、口裂け女っていうのが流行ったよね。

 そうそう。

「私、綺麗?」って勝手に聞いてくる、あれ。

 そのとき「綺麗」と返事すると、「これでも……?」って言いながらマスクを外す、あの女のこと。

 逆に「綺麗じゃない」と答えると、包丁や鋏で斬り殺されてしまうという……。

 勿論、これは都市伝説。

 でも、あいつが遭遇した女は違っていた……。

 その当時。ある日の夜。

「私、綺麗?」

 突然、彼に聞いてきたのは、マスクをしたコート姿の女だった。

 会ったことのない女。

 幸い、マスクを外した彼女の口は裂けてなかった。

 彼は、ほっとした。

 だが彼女の胸元には、大きな傷が見えていた。

 ほっとはしたが、戸惑っている彼の前で、彼女はコートの前を大きく開けた。

 彼女は素っ裸だった。その上、胸の傷は臍(へそ)の下まで続いていた。

 すると、二つの見事な乳房に挟まれた場所辺りから、クリっと小さなゴムボールみたいなのが現れた。

 そこには顔が……。

「これでも……?」

 その顔が言った。

 彼は返す言葉がなかった。

 彼は気付いたのだった。

 ──これは傷じゃない。傷なんかじゃない。こ、この女の……。

「あら。分かっちゃった?」

 女は巨大な自分自身を開いた。

 次の瞬間、彼の体は、頭から女の中に──

 一気に飲み込まれてからも、胸まで吐き出されたりして、彼は何度も出し入れされた。

「た、助けて!」

 しかし彼の叫び声を耳にする者はなかった。

 女の……

 女の大きなよがり声に掻き消されてしまったのだ……

「きぇぇぇええー! ちょー気持ちよかー! よかよかー! せごどん、よかー!」

     ・

     ・

     ・

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副題・下の口、裂け女 胸の谷間でバッカルコーン!





最後まで歌えない歌


 最初に歌詞を書いておきます。

 ──

 アルゼンチンの子供 子供 子供

 アルゼンチンの子供 アルゼンチンコ

 ウルトラマンの子供 子供 子供

 ウルトラマンの子供 ウルトラマン──

 ──

 僕はこれを歌い切ったのを聞いたことがありません。

 どうしてなのか──?

 これは子供時代からの謎です。

 母に聞いても教えてもらえませんでした。

 恐らく、あと一文字だというのに……。

 しかし、自分で歌ってみようとは考えたことがありません。そのときの母の顔に何やら怖ろしいものを感じたからです。

 まるでホラーだ……。優しい母のはずなのに……。

 ひょっとして、これは呪われた歌なのだろうか……。

 歌い切ってしまえば、何か怖ろしいことが起こるとか……。

 それでも現在まで僕なりに最後まで歌えない理由を考え続けてきました。

 ──そして今日、僕はようやくこの謎を解くことが出来たらしいのです。

 アルゼンチンは実際に存在している国の名前です。しかし、ウルトラマンは架空のヒーローです。

 それが原因ではなかろうかと。

 だから歌詞のウルトラマンを、実際に存在しているものの名前に変更したらいいのではないでしょうか?

 例えば、お笑いのサンドウィッチマン。間違いなく実際に存在しています。

 今すぐ自分で確かめたいのですが、残念ながら喉を痛めています。

 だから誰かに歌ってもらいたいのです。

 最後まで歌うことの出来た方は、録音したものを添えてお知らせ下さい。

 女性からのご報告のみを、お待ちしています。

 本当に解くことが出来たのか、期待とかを大きく膨らませて……。





レンタルDVD


 私は現在、××大学の二回生です。一ヶ月ほど前、近所のレンタルビデオ店で、DVDを一本借りて見ました。

 が、

 その日の日付けが変わった翌日の深夜、私は大きな音に驚かされて目を覚ましました。

 音の正体はテレビでした。借りて来たDVDが大音量で再生されていたのです。

 接触がおかしいのか、そんなのが一晩に二回連続で起こりました。

 同日午後、同じタイトルのDVDを借りていた人のことを、Mから聞いて知りました。

「あいつはDVDを借りて店から出た直後の事故で死んでしまった。奇跡的に無傷だったDVDの返却を、代わりに僕がしてあげたんだ」

 Mは言いました。

「いつ返却を?」

「一昨日(おととい)だ」

「店は?」

「××××」

 同じでした。

 ……あれは前から一本しかなかった……すると今借りているのは、全く同じDVDということに……。

 深夜の出来事は、きっと彼の霊がやったことです。見られなかったDVDを私のところで見ていたのです。

 これは、その三日後に知ったことです。

 大幅にティッシュが減っていました……。

 彼が借りていたAVは全部で六本。しかし……残り五本のタイトルをMは憶えていません……。

 ああ……。もう、あの店でAVは借りられない……。特に巨乳ものは……。





ちのね。


 リビングにて絶命している二人の女性は姉妹だった。

 お互いがお互いを刺し殺してしまったのだ。

 原因は商店街の福引で当てたブランドバッグ。どちらのものにするかで争いになったようだ。

 仲の良い姉妹だったらしいのに……。きっと本当のところ、もっと根深い理由があったのだろう。

 しかし直接の原因は、やっぱりバッグだった。

 マンションの隣の部屋の住人が、壁を通してそれを聞いていたのだ。

 折り重なってソファーの上に倒れている姉妹の傷口からは、まだ血が流れ出ている。床の上に血溜まりを作っている。

 血が落ちる音がしている。

 ピタン、ピタン、

 ペトン、ペトン……

 親が気の毒だ。こんなつまらないもののために……。

「L」と「V」の二つの文字。テーブルの上で鈍く光っている。

 本当に、こんなつまらないもののために……。

 傷口からは、まだ血が流れ出ている。床の上に血溜まりを作っている。

 ピタン、ピタン、

 ビトン、ビトン……

 ビトン……

 女の悲しい性の音がする……。





彼にはそう聞こえた。


 彼は東京に住んでいた。

 彼はまだ学生だった。

 かなり時給のいいアルバイトを見付け、彼はそこで働けることになった。

 社長が倉庫まで案内してくれた。

「これがうちの商品だ」

 社長が箱の数を数え始めた。

「一万、二万、三万、四万、五万。全部で五万個だ」

 彼にはそう聞こえた。

 箱は五つだけだった。小型冷蔵庫が入るくらいの大きさだった。

「一つの箱に一万個も入っているんですか?」

 彼はまだこの会社が何を扱っているのかを知らなかった。

「違う」

 社長は言った。

「中身は生きた女の子だ。今日は珍しく男の子の注文が幾つかあってね。君が最初だ」

 言いながら社長は懐からハンカチを取り出すと、彼の口に押し当てた。ハンカチにはクロロホルムが染み込まされていた。

「な、何を!」

 彼は叫んだ。が、急速に意識が遠のき始めた。意識の残る僅かな時間に彼は思った。

 ──そ、そうか……。きっと僕らが数えられるときには、一チ……ン……





私の皮膚を見なかったか……?


 ある男の死体が発見された。

 それは、おぞましい様相をしていた。顔や腹などの皮膚が失われていたのだ。

 そのせいもあってか死体の身元は分からなかった。

 死体の特徴としては比較的小柄で小太りだった。また歯の何本かが欠けていた。

 その後、近くでその男の霊が目撃されるようになった。

 体形や、顔の皮膚がなかったことから、そう思われたのだ。

 その霊は訴えた。

 ──わ、私の皮膚を見なかったか……? わ、私の皮膚……。

     ●

 あるとき勇気ある一人の男性がその霊に問い掛けた。

「あ、あなたは誰なのです?」

 だが霊は彼を無視するかの如くに、

 ──わ、私の皮膚を……わ、私の皮膚……。見なかったか……?

 それでも彼は霊に問い続けた。

「あなたは誰なのです? 教えて下さい!」

 ──わ、私の皮膚……。見なかったか……? 皮膚……見……

 ヒフ……

 



ヒフミン……

僕の神7。

執筆の狙い

作者 いもちゃん
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作者より。
もし誰かを下ネタで笑かしたいときに使って頂けるのなら、ここにある作品の著作権はフリーです。但し、一字一句変えることなく使って下さい。
ブログなどでもOKです。
OK牧場。
一番下の作品は下ネタではないけど、やっぱりOK牧場。
一字一句変えることなく自由に使って下さい。

コメント

いもちゃん
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ごめんなさい。五番目のバッグの話も下ネタじゃなかったけど、著作権フリーです。

偏差値45
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なにか面白いことがあるのでしょうけど。
個人的には、伝わっていないですね。

聖カモマイル
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いもちゃんが興味を持っている都市伝説は何?

いもちゃん
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偏差値45さん。
申し訳ないです。怪談と思いきや実は下ネタというのを好んで書いてます。


聖カモマイルさん。
都市伝説ではないけど、朱川湊人さんの「フクロウ男」は好きです。

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