作家でごはん!鍛練場
工員

戰爭を楽しめなかったじいさんたちに



 おおう、旧日本軍の将校どもが愛用しドンパチしまくった、二十六年式拳銃!販売されとると、ネットで見ました。大好きナンですよ。あたしが尊敬する爺さんは硫黄島でアメ公どもを殺って殺って殺りまくってましたが所詮は帝國陸軍上等兵、使いたくても使えなかったので、憧れはあたしに受け継がれております。
 無類のパソコン音痴があたしでもiPadは持っております。とある〈重要任務〉の台本、もといシナリオ、これも云ってはならぬ、マア書類としましょうか、その作成のための調べ事とイヤラシイ画像を見るためにいじくってた所、二十六年式拳銃のトイ・ガンが販売されている事を知りました。メイカーは先にも云った〈ハートフオード〉さま。二万五千円程でしたがこれは手に入れなければ!と氣が早まりましたがそのサイトにはし情にも〈品切れ〉と。そもそもネツトでのシヨツピングは嫌いなので、直接トイ・ガン専門店に行き購入する事にしました。その店が秋葉原にあるしろ岡吾郎ちゃンの店。半年以上前、正確な時期は忘れましたがタイムマシンにお願い。



 鐵砲マニヤじゃねえンですが、あたしはよく戰爭用具店に行きます。ミリメシ、ミリタリーおまンま。正式名称はコンバツト・レーシヨン、日本語では野戰食、つまり行軍の時に配給される保存食ですな、それを買うのです。闘う兵隊サンのため、ですからカロリーは豊富で、栄養のバランスも一応良いですし、何よりも調理するしつ要が無いですからな。で、二十六年式拳銃のトイ・ガンを買うか、あるいは注文しようかしらんとまっつぁきに向かったのが、くどいンですが吾郎ちゃんの店だったのであります。



 吾郎ちゃンとのつき合いは結構長いですね。ご周知の通り神田と秋葉原ナンざ眼と鼻、花と龍、柳と美里、ミリとセンチ、センチとメンタル、メンタルとクリニツク、クリニツクと性病、性病と梅毒、梅毒とペニシリン、ペニシリンと『第三のー』、『―男』とアントン・カラス、アントン・カラスとマリア・カラス、マリア・カラスとサナダムシ、サナダムシとチヨコレート、チヨコレートと某未解決事件、某未解決事件と三億円事件、三億円事件と『悪魔のようなー』、『―あいつ』とジユリー、ジユリーと樹木希林、樹木希林と内田裕也、内田裕也とジヨー山中、ジヨー山中と『人間のー』、『―証明』とストウハ、ストウハと西條八十、西條八十と『王将』、『王将』と阪田三吉、阪田三吉と通天閣、通天閣と実は株式會社の阪神タイガース、阪神タイガースと道頓堀、道頓堀とカーネル・サンダース、カーネル・サンダースと眉ツバモンの呪い、呪いとツタンカーメン、ツタンカーメンと墓荒らし、墓荒らしとインヂアナ・ジヨーンズ、インヂアナ・ジヨーンズとムチ、ムチとナチス女看守、女看守とリンダ・ブレア、リンダ・ブレアと動物愛護團体、動物愛護團体とクジラ、クジラと八月、八月と実は大傑作映画の『皇帝のいない八月』、『皇帝のいない八月』と自衛隊、自衛隊と本宮ひろ志大先生、本宮ひろ志大先生と武論尊大先生、武論尊大先生と『北斗―』、『―の拳』とし孔、し孔とし術、し術と東洋、東洋と東方、東方と『見聞録』、『見聞録』とマルコ・ポーロ、マルコ・ポーロとヤバイけど某團体、某團体とヨーゼフ・メンゲレ、ヨーゼフ・メンゲレと『ブラジルからー』、『―来た少年』とアイラ・レヴイン、アイラ・レヴインとローズマリー、ローズマリーと『スカボロー』、『―フェア』とサイモン&ガーフアンクル、サイモン&ガーフアンクルと『ボクサー』、『ボクサー』と『動物農場』、『動物農場』とジヨージ・オーウエル、ジヨージ・オーウエルと『1984』、『1984』とビツグ・ブラザー、ビツグ・ブラザーとホールヂング・カンパニー、ホールヂング・カンパニーとジヤニス・ジヨプリン、ジヤニス・ジヨプリンとテキサス大学、テキサス大学とライフル魔チヤールズ・ホイツトマン、チヤールズ・ホイツトマンとメリケン海兵隊、メリケン海兵隊と『ミリタリー』、『―ケイデンス』と『フルメタルー』、『―ジヤケツト』とスタンリー・クーブリツク、スタンリー・クーブリツクと『博士の異常な愛情またはー』、『―私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』と『たどり着くのが遅すぎてー』、『―溺れる魔女を救えなかった船』とフランク・ヴインセント・ザツパ、フランク・ヴインセント・ザツパと『スモーク・オンー』、『―ザ・ウオーター』とジヤツジヤツジヤ・ジヤツジヤツジヤジャーンツと云う有名なリフ、有名なリフと云やあ、ってまた話をダツプンさせちまった!ともかく云いたき事はですな、神田と秋葉原は近い、それだけでした。堪忍しておくンなまし、謝罪します。けれどハラキリはしません。



 吾郎ちゃンと顔馴染みとなったきっかけを。何年前だったかしらン、あたしが飼ってるミリタリおたくの情報屋が、規模は小さいが世界各國の軍隊払い下げのミリメシ豊富な店がアキバにある、隠れた名店よ、そう聞き行きました。秋葉原、よりも御徒町でしたが。闇の改造銃あきンど商店は何人何軒か知っておりましたが、その時の目的はミリメシでしたから。
店の名前は『ザ・ビッグ・レッド・ワン』。オタクですなあ。映画監督マーチン・スコセツシも崇拝する、かのサミユエル・フラーが監督した、カネはかかっちゃいねえけど傑作な戰爭映画のタイトルです。主役を張るは名俳優リー・マーヴインで邦題は『最前線物語』。クリント・イーストウツド監督兼主演の『ハートブレイク・リッジ』と同じくマーヴインの階級は軍曹です。昔から戰爭映画のヒーローは軍曹と決まっておりますからなあ。吹き替え版のVHSテープはあたしのお宝です。ナンせマーヴインを小林清志、イーストウツドを今は亡き山田康雄がアテておる一品ですから。
「どうも、ご免なすって」あたしはドアを開け店内に入りました。
 吾郎ちゃンは頭を下げました。「いらっしゃいませ」
 軍モノ専門店店長のくせに吾郎ちゃんは長髪、後ろに束ねておりました。キサマ、軍人のくせに何たる姿ぞ!根性を注入してやる、両手を後ろにぃ、歯を喰いしばれ!と云いたき所を我慢して店内を見渡しました。



 フム。ブルーイング、ちゅうンですか、強化とは云えプラスチツク製のトイ・ガンを鐵製に見えるよう、しょう面処理した鐵砲がシヨー・ケイスに陳列されており戰闘服も総てヨレヨレでモノホンの匂ひが漂っておりました。あたし目当てのミリメシは聞きしに勝る豊富さよ。カモ肉のなンちゃらスープ煮フガフガ添えと云うのもある戰場でもやっぱしグルメなおフランス軍、紅茶もあるキザなエゲレス軍、ワインにデザートもコルレオーネ・フアミリー撥祥の地の分際でついておるイタリー軍、パツケージを見ると7,000キロカロリー以上のノルウエー軍、キムチもある韓國軍、やっぱし食の野蛮人たる味やしん目より調理再現技術に重点をおいたメリケン軍のモノなど、第二次関東大震災が起きたらまっつぁきに略奪されそうなシロモノばかしでした。そのうえしン弱でした、吾郎ちゃンの躰つきは。もっともその時は名前ナンざ知りませンし知ろうともしませンでした。



 あたしは手当たり次第、各國軍隊のミリメシをカゴに放り込み、カウンターに置きました。そこで『店長 広岡吾郎』と記されたカウンターのプレートを見てこの軍事マニヤと平和の使徒は嘘だった、このチヤールズ・マンスン一味残党の名前を知ったのです。
「いやはや、すンごい品ぞろえですなあ、しろ岡店長」毎度のことながら、あたしはテメエじゃ不敵なつもりですがどう見ても〈へのへのもへじ〉にしか見えねえ笑みを浮かべました。「アメ公の兵隊どもがここにくりゃ、PX、そう勘違いするに決まってまさあ」



「お誉めのお言葉として受け取りますよ。ちょっとしたコネがありましてね」吾郎ちゃンはミリメシに貼られたバー・コードをリーダーに当てながらウンチクを語りました。「行軍時における食の確保。それは紀元前から戰闘よりも重要な課題だったと云えるでしょう。ヨーロッパではキリスト教徒が十字軍として現地調達、つまり攻め入った土地で乱暴狼藉三昧だったそうです。ジーザス・クライストの名において。恐ろしいですねえ。それではその土地を支配しても民衆から反感を買うだけでしょう。そこで実戰よりも軍食、コンバット・レーションですね、それに着目したと云うか重要視したのがかの英雄ナポレオン・ボナパルトです。保存のきく食料を、と要請しました。名前は忘れましたが、とある商人が瓶詰め食料の開撥に成功しました。しかしガラス瓶、行軍中に割れます。そして缶詰、それならば行軍中はむろン、戰闘中でも大丈夫でしょう。そして現代です。第三次世界大戰は勃撥しないでしょうが、紛争地域は多数あり、平和ボケした土地と戰場では天國と地獄の差があります。そこで兵士に少しでも苦痛を与えず食事の時くらいは氣が大いに休まる様、各國軍部はコンバット・レーションに様々な工夫をしているンです。アメリカ軍は別の様ですが」



「なるへそフムフム」あたしは三食ナポリターンでも平氣の平左ですがねえ。大好物ですから。「しかししろ岡店長、うンにゃ、ここまで教授してくれたンだから吾郎ちゃン、と呼ンでも構わないすか。あたしは傲慢な性格ですがね、知らない事を教えてくれたしとに親しみをもっちゃうンですよ、はい」
「構いませんよ」吾郎ちゃンは妙に勝ち誇ったような笑みを浮かべました。「お客さんは僕のオタク話を退屈もせず聞いてくれましたから」
 ホントは眠くてたまりませンでしたがね。



「幼稚園児が使うクレヨンのメイカーからバアさまが履かせられる紙オムツのメイカー、程度は知っとかねばおまンまの喰い上げなモノで、あたしの稼業は」
「ははは。まあ冗談はさておいて」吾郎ちゃンはあたしが買うミリメシをポリ袋に入れました。「お會計は税込で一万三千円、なんですが、僕も久しぶりにウンチク述べられて楽しかったので大負けし、一万ジャストにしておきましょう。良かったらまたいらして下さい」
「そうしまさあ」あたしは諭吉さん一枚を吾郎ちゃンに渡しました。「あたしの政治スタンスを云うと、平和万歳、戰爭賛成、派兵反対、違法性阻却事由で自衛の殺人は可です。つまりですな、あの半島の北は氣狂い連中、一部ですがね、攻めて来たら直ちに手段を選ばずブチ殺す。ソンな意味です、はい」
「はあ」吾郎ちゃンのしょう情はミーア・キヤツトが直立し辺りを見廻すモノでした。

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 會計を済ませ店を出ようとした時、アイロン・パーマのリーゼントで長身、しン相な躰つきの若造ふたりが店に入って来ました。どっちもここ秋葉原じゃ恥ずかしい特攻服姿です。イヤ風態総てか。あたしには関係の無い事なので、早々に店を出る事にしました、と云いたい所ナンですが、カネの匂いひが僅かながら。そこで店内の軍隊ジヤケツトを物色しながらヤローどもの動きに眼を離しませンでしたよ。
「ごりゃあ、広岡!何度も慣れねえメール送っだのによ、無視がよおめ!」しと眼で安物と分かるサングラスをかけたアイロン・パーマ一号が怒鳴りました。「客を何だと思ってンだっぺよ!」
「そうだっぺ!俺っちら『水戸スパイダー』の特攻隊長と親衛隊長がデン車でアキバくンだりまで来る羽目になっぢまっだんだど!いじやげたっぺ!」二号がメンチを切りました。
ダミだこりゃ、神田までの交通費にもならンわ、やっぱし出よ、とした所、暗黒色の脳細胞がフル稼働しました。ここ『ザ・ビッグ・レッド・ワン』の商品、鐵砲はトイ・ガンですが、情報屋が云った様に腕は良さそうです。この場を収め吾郎ちゃンに恩を着せ服従させる事にしました。

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「あーあー、本日は晴天なれど波高し。どうなすったンで、お二人のイキで屈強な國道六号線のロード・ウオーリヤーズ君たち」
「おう、おっさン。こごの店長にメールさンざ送っでも無視すっがらよ、直接来だンだっぺ。ついでにシメぢまおう思っでよ」
「シメに来た?穏やかじゃ無いわね。良かったらこのデブチンに話してくれない?こンなに肥えちまったから今じゃ單車に乗れないけど、若い頃はカワサキ・ゼツツーに跨り京浜すっ飛ばしてヴイヴイ云わせてたンだから」
「ほんどがよ、いえほんどっすが、先輩!」水戸納豆一号がサングラスを外し、胸ポツケにしまい背筋を伸ばしました。ヤンキーは上下関係にキビシイですから。
「そンなに固くならないでよ。もうあたしはロートルだから、ああたたち若き野獣死すべし、には敵わなわないわ」あたしはカウンター上にあるアメスピのパツケージを勝手に取り、一本抜きました。「しかし、ゼツツーの排氣音は忘れられないわねえ。思い出すたンび、イチモツが固くなっちゃう」
「そうなンすよ、先輩」水戸納豆二号はあたしが咥えたアメスピにしを点けたしゃく円ライターを差し伸べました。「総長、いやヘッドの家は水戸の大地主で大金持ちなンすが、最近オースドリア、いやオースドレリアに行っでフルメンデされたゼツツー買っで来でバリバリっすよ。日本円で三百万しだ、って云っでましだがね。ヘッドは氣さぐなお人だがら、俺らもケヅに乗せでぐれるんすが氣分は『マッド・マックス』ビンビンっすよ」
「あらン、その若さであのメル・ギブスンの出世作を知ってるとは、氣に入ったわ。マ、正確に云やグースが乗るはゼツト・センだけども。話次第ではあたしが吾郎ちゃンを説得するわよ。ああた方荒ぶる若トンビらの要求、それを聞かせてちょンまげ」
「あざあす!実は」水戸納豆二パツクは深く腰をおり、背筋をぴんしゃんと伸ばすと話し始めました、咳止めシロツプ臭え息を吐きながら。コレから所々にあたしの解説と妄想が入りますが許してたもれ。

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 ガラスのシヨー・ケイス上には某メーカーさん製の短機関銃つまりサブ・マシンガン、イングラムMac10とPPSH41が置かれておりました。ソースは今主流の電池では無くフロン・ガスです。イングラムはともかく、ペペシヤーはサム・ペキンパーが監督した傑作戰爭映画『戰爭のはらわた』においてジエイムズ・コバーンがバリバリバリと撃ちまくって強烈な印象を残した、ロスケのみならずアーリア人も愛用した銃、って、やっぱしあたしも立派な鐵砲マニヤじゃないのさ!
 話を戻しますと、水戸納豆二パツクが属する族『水戸スパイダー』は月末、敵対関係にある『笠間血羅野沙卯流酢』撥音すらばカサマチラノサウルス、まさに暴走族、そこといくさをやって負けた方は解散か吸収されるかと云う、欠伸が出るお遊戯をするとの事でした。木刀やチエーンじゃ古いし、ドスやヤツパだと相手を殺しかねず、鑑別所に少年院、刑務所はゴメンだっぺよ、ちゅう事で、スマート、って云うンですかねえ、トイ・ガンをこの水戸納豆二パツクは地元のおもちゃ屋で買ったそうです。しかし〈氣合いチユーニユー〉と互いに彈を浴びせて見た所、痛いけれども俺っちらのコンジヨーはハンパねえっぺよ、奴らも茨城県民だから氣合い入ってっから効かなっぺやあ、と、そこで普段はエロ・サイトしか見ねえ水戸納豆二パツクは三日徹夜、おまンまは『マルちゃん』の〈赤いきつね〉に納豆をかけたモノ、っちゅうゲテモノを喰いながら、あ〈東洋水産〉サマに水戸の方々ごめんなさいね、ともかくこほン、〈いかにトイ・ガンの威力を強化させるか〉を水戸納豆二号の部屋にてネツトでテツテ的に調べたそうです。おっかさンが「おぎなンしょ!ガッコ行くっぺさ!」とわめいても「うっちゃしなあ!」と理由なき反抗です。が、そこで見つけたのが〈ヴアージヨン・アツプ〉の存在でした。

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ヴアージヨン・アツプ。つまりですな、ガス・ガンは樹脂製のBB彈をフロン・ガスの圧力で撥射、ちゅう事はご存知ですわな。その代わりにベアリングを撥射出来る様改造する事です。小さいけどベアリングは鐵球、フロン・ガスじゃあ飛びませンから。ソースはCO2、二酸化炭素、つまり炭酸ガスです。フロンと炭酸ガスの圧力差ナンざ高校中退のあたしが分かる訳ねえでしょうが!ともかくそれで撥射可能となり、ベニヤ板をもめり込ませるか、ぶち破るくらい朝飯前夕飯後となるのです。しかしですな、フロン・ガスを用いたトイ・ガンの構造、ちゅうか内部部品は炭酸ガス用には設計されておりませン。それで強化した部品に替える事により撥射可能となるのです。モロチン違法、バレたら生活安全課だったかしらン、そこのデカにワツパをかけられまさあ。

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 水戸納豆二パツクは喜び勇ンで、景氣づけに咳止めシロツプ三本かっ喰らって得物を買ったおもちゃ屋へ向かい「ヴ、ヴァージョン・アップちゅうんだべか?しで欲しいずら、店長。カネはカツアゲして集めで来っがらよ、しでくンちょ!」と頼みました。
 ところがそこの店長さんは関東の二大勢力が鬼首興業のもと金バツヂ、上級幹部でした。モウ一方はご存知、大和清和會です。結構長くクサイ飯喰って極道社會に嫌氣がさして足を洗い、嫁さンの郷里、茨城は水戸でおもちゃ屋を開業した〈静かなる男〉。モロチン、水戸納豆二パツクはソンナ事つゆ知らず、でした。
 もと極道店長は激怒します。「ここ、小僧ども!おれをまたムショにぶち込みてえのか!おれは六年府中で麦飯喰らい続けて健康になったが、労務作業で手にマメつくるのと看守どもにヘーコラするのは二度とご免なンだよ!今度は網走かも知れねえンだぞコラァ!」
「ひい!」水戸納豆二パツクは逃げました。

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 咳止めシロツプはたしなみますがマツタクの下戸な水戸納豆二パツクは帰る道すがら、ノン・アルコール・ビールを『ヤマザキ・デイリー・ストア』で買い、駐車場であおりました。モロチン、うンこ座りで。
「きしょめ!あっこの店長がもとヤー公だって知っでたが、ミノル?」
「知らなかっだど。そもそもケンタ、おめ工業コーコーだから機械には詳しいっぺ。ああよ?」
「知らねえっぺや。なんせ、俺っち殆ど出席しでねっがらよ」
「ガッコは行がねえとあンめえよ。退学しだけンど、俺っちは通信でやり直してンだ」
「へえ、偉えなあミノルは」
「ミユキを腹ボデにしぢまったがらよ。んでさ、向ごのおどっづぁンが『そもそもおめは氣に喰わね。しかしごうなった以上、責任取っでもらうべや。けんど、コーソツじゃねえどウヂは許さねえだ』っで云うがらよ」
「何だがンだ云っでニッポンは学歴社會だがらなあ。悲しいっぺよ、いづもこじゃっぺ、こっだンねえあづがいがよ」
「そうだど。俺っちは籍入れだら地道に働いて日産のフーガ買ってシャゴダン仕様、内装はピンクの絨毯にしで土禁はあだり前、ミユキとオドメ乗ぜで六号流すのが夢なンだあ。まだ産まれでねえけどよ、オドメの名前はミユキと相談しで、ムズメだっだら〈麗羅〉、ボンズだっだら〈永吉〉にするど決めだンだ」
「いづまでもヅッパっでられねっがらなあ」
「そうだっぺ。だがら月末の『血羅野沙卯流酢』どのガヂンゴは最後のカーニバルだなっち」
「ゲジメづけなきゃよう。笠間のオガムシヤローどもに負げでられっがよ!」
「きゃづら、まンごとかだしだらあ!」

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 そこで東京から銀行員たるおとっつぁン仕事の都合で水戸の進学校に転校して来た、浅作寛治君が、水戸納豆二パツクにとっては運良く通りかかりました。つくばエキスプレスがあるので都内自宅から十分通勤通学可能ナンですが、おとっつぁンは受付嬢とのインモラルな関係で飛ばされたのです。寛治君にとっては最悪の事態でした。寛治君の志望校は東北大、云うまでもねえ國立です。何度もミノルとケンタの水戸納豆コンビに『水戸スパイダー』の〈會費〉名目でカツ上げされとります。ちなみに他校の女子生徒からも人氣がある、しン弱ですがプリチー・ボーイであります。
「おいミノル、あっごさ寛治の青トウミギ野郎じゃねえが」
「思い出しだっペ。アイヅ確かケンスイをあがむじゅうでもよ、一回も出来ねえくぜに戰爭ごっこが趣味だっだっぺや」
「寛治なら出来るがもな」
「早速こむっぺ」水戸納豆パツク一号ことミノルは立ち上がりました。
 ミノルは『ヤマザキ・デイリー・ストア』に、おまえ二宮尊徳かよと突っ込みたくなる姿で〈赤本〉を読みながら入ろうとする寛治君の肩を掴みました。「おう、寛治」
「ひ、ひゃあ!み、ミノル君!ぼ、僕今日おカネはー」寛治君は赤本を落としました。
「いいがらこっぢさ来ねえ!」水戸納豆パツク二号ことケンタは手招きしました。
 寛治君は小便を数滴チビらせつつ、ミノルに連れられケンタの方へ向かいました。
「本とガバンさ預かっでおっがらよ、ごれでメーガーはどこでも構わねがら、ノンアル・ビール四本どおめの好ぎなごじはン買ってごいや」ケンタは寛治君の赤本を取り上げ、しで世さん二枚を寛治君に握らせました。「足りながったらおめが出しどげ。逃げだらげンのごすやっがらな。どっかくおっぱなざねえ」
「わ、分かりました!」寛治君は店内へ猛ダツシユ、と云いたいとこなンですがヨロヨロと向かいました。

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「今日はおめから〈會費〉どるづもりじゃねえっぺよ」ミノルはノン・アルコール・ビールを半分呑み干しました。「今まで、おめがいじくりこンにゃぐされだど思うのも無理ながっぺ。だがよ俺っちら、おめのコンジョーさ鍛えるだめコゴロ鬼にしでやっでたんど。けいちょの教育だっぺさ。何せおめは國立大学さ狙っでるだろ、國立っでばよ、全國からかンぶりええ連中が集まっで来る事ぐらい知っでるっぺさ。そごでおめが『俺っちはこれでも水戸じゃあ族のかっだ斬り隊長だったンだぜ』っで云っだらよ、廻りはおめの事イチ目さニ目さおぐにちげえねえべさ。そうだっぺな、ケンタ?」
「んだ。寛治、おめは『メーヨかっだ斬り隊長』だっぺよ『水戸スパイダー』の」ノン・アルコールでもケンタには酔いが廻っておりました。「何せ〈會費〉払っでるし、スデッガー何枚がは忘れだけンどよ、いっぺえ買っでけれだっぺさ。茨城県民として、舐められだらげぇぶン悪りぃからよ。天下どり、しなぐなンねど」
 寛治君は無言で頷くばかしでした。内心は〈僕は東京都民だ、い、田舎者どもめ!〉との怨念がメラメラ。別に驕ることじゃねえンですが。ちなみに寛治君が持つはベビースター・ラーメンしと袋。
「そごでよ寛治、おめを〈オドゴの中のオドゴ〉と見込ンでおさあで欲しい事があるっぺさ」ミノルは半白眼を寛治君に向けました。
 寛治君が口をしらきました。「な、何でしょう?」
「おめ、ガス・ガンさヴ、ヴァージョン・アップ、出来るべが?」
「ヴ、ヴァージョン・アップ!」寛治君はとうとう失禁してしまいました。「で、出来る訳無いでしょうが!そもそも違法、警察に捕まりますよ!」
ケンタは缶をぐしゃりと握りつぶしました。「違法だあ?舐めでンのがおめ!マッポがごわぐで族やっでられっがよ!」
「ンだ!出来ねえンなら、やれるどごさ教えるっぺよ!でねえどボコるっぺさ!」
「わわわ、分かりました!」寛治君はブレザーの内ポケットから通販で買った〈金運を呼ぶ〉との触れ込みの、合革製の財布を抜き出すとしらきました。そして〈名刺〉を取り出しました。「こ、ここなら出来るかも知れないです!ぼ、僕が良く行く店で」
 ミノルは名刺を引ったくりました。「アキバがあ。AKBのコンサードでいっぺン行っだっぺさ、單車で。あン時は利根川わだる前にパグられだなあ。單車はヤベえなあ」
「しゃあンめ、デン車で云っでみっが」
 寛治君はおずおずと挙手しました。「そ、その前にメールして確認した方が良いンじゃないですか?名刺にアドレスがあります。め、メールを使えたらの話ですが」
「舐めでンのが、おめ!」ケンタは二本目の缶をアスフアルトに叩きつけました。「俺っちだっでパソゴンと携帯電話ぐれえ使えっぺ!せやけらあ、つっぷすど!」
「ひゃあ!す、すいませんでした失言でした許して下さい!」寛治君は脳しンとうを起こしかねぬ程、頭を幾度も下げては起こしました。
「とごろでよ寛治」再びミノルは寛治君を三白眼でにらみました。
寛治君は躰を垂直にしました。「な、何でしょうか?」
「こんだ、スデッガー五十枚刷ったがらよ、サバキまだ頼むど。けえれ!しンちめ!」
「さ、さよなら!」
そうして浅作寛治君は脱兎がごとく逃げ去り、ミノルとケンタの水戸納豆二パツクは『ザ・ビッグ・レッド・ワン』の存在を知り、やっぱしおぼつかない手でガラパゴス携帯のボタンを押し、メールしたのでありました。何通も。ちなみに浅作寛治君、東北大には落ちましたが筑波大学には見事合格し、広大なキヤンパスで学業そっちのけ、サヴアゲー三昧のしびを送っとるそうです。親不孝モンですねえ。

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『ザ・ビッグ・レッド・ワン』に戻ります。
「無視したのは謝りますよ。しかし」吾郎ちゃンもアメスピの煙を吐きました。「そう云う〈釣り〉メールを送っては返信させ、ヴァージョン・アップをしてようがしていまいが獨自の〈ブラック・リスト〉を作成している警察署、生活安全課があるんですよ。僕の知り合いの店、もちろん違法業務は行っていないンですが、数軒ブラック・リストに載せられてしょっちゅうガサ入れ喰らってるンですから。僕の店は表面カスタマイズの受注、合法トイ・ガンとコンバット・レーションに戰闘服販売が主だから、厄介ごとには」
「つっげえしずンな!」ミノルが怒鳴りました。「俺っちらは水戸から来だンだど!」
「マアマア」あたしはミノルをなだめました。「ミノルちゃんにケンタ君、ああたたちの氣持ちは良く分かるわよ。あたしもかつては〈ハマのハヤブサ〉と呼ばれてたし。若氣の至りはのちのスイート・エンド・サワーな想い出。暴れるときは大暴れ、早いうちに身をしく、古今東西ニンゲンはそう生きてきたンだから」
ちなみにあたしは前述しましたがサキタマ出身です。忘れたいンですけど消すに消せねえ烙印です。ナンせ〈県愛率〉全國ワースト・ワンですから、云っちゃっても構わねえでしょ。他の都道府県民にはありませンが、かの県出身者は暴言を吐き憎む権利資格があるのです。
「そうっずよね、先輩」ミノルとケンタは頷きました。
「でもね、運命ってのは分からないモノよ」あたしは麻背広のポツケから〈手帳〉を取り出し水戸黄門における格さんのポーズをとりました。「今のあたしの稼業はこれナノよ」
「ゲゲゲ!そ、それは桜の代紋!おめ、いえ先輩はマッポだったんだべか!」
 モロチン、精巧に偽造されたシロモノなのは云うまでも有吉佐和子。

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「いやはや、あたしはし番の身。それにああたたち〈水戸の粘っこい巨神兵〉には好感持っちゃったから見逃したげる」あたしは灰皿にアメスピを押しつけました。
 ミノルとケンタの水戸納豆コンビは互いの顔を見て、腰を九十度に折りました。「あざあす、先輩!」
「よ、良いのですか警察官どの。もちろん、僕の店は違法な行為を」
 あたしはしだり手のしと差し指を振りました。「モロチン分かってるわよ吾郎ちゃン。それよりもミノルちゃんにケンタ君」
「何すか先輩」
「パクらない条件。それはあたしと吾郎ちゃンの店の事を、誰にも云わない事。守れるかしらン?」あたしは三白眼で水戸納豆コンビをにらみました。
「ししししゃべりませン!前歯折られても口を裂かれようとも云わないっぺさ!」
「フム、よろしい。信じたげる」あたしは〈偽造手帳〉を内ポツケにしまいました。「デモさ、ああたたちは『笠間血羅野沙卯流酢』とのいくさにラスト・セイシユンを燃やし尽くそうとしてンでシヨ?」
「その通りだっぺさ!」

20

「では手ぶらで返すのも忍びないから」あたしは財布を取り出し〈店〉の名刺を三枚抜き取り、水戸納豆コンビに渡しました。「これはナイシヨ、他言厳禁よ。名刺にある店はヴアージヨン・アツプどころか改造銃も売ってくれるンだから。まず、西日暮里にある『クルセイダーズ』。そこのオヤジは毎週〈英霊が眠る〉聖なる場所へ行っとるほどのナントヤラだから、ザケた態度を取ったら殺られるかも知れないから注意してね。けど腕はグンバツ、ベアリングを腿に撃ち込まれた『血羅野沙卯流酢』のクレイジー・ライダーズは血を吹き出しては單車を捨てて逃げる事しつ定。そン次はしがし新宿にある『ハンバーガー・ヒル』。あすこの店長さンは東京工業大学出身だけど、就職活動にことごとく失敗しテメエを受け入れなかったこのニツポン・ソサエチーに恨み持っとるからヴアージヨン・アツプとああたたちのいくさが話をしたらば俄然やる氣になって改造してくれるわよ。テメエも参戰させよって云うかも知れないけど。迷惑よねえ。で、最後は大本命、上野はアメ横センタービル近くのボロ・ビル地下にあるモツ煮屋『一寸』。名前で判断しちゃ行けませンよ、その実『カルロス』。ここは合言葉があって、店奥のドアを叩いても返事は帰ってきませン。で〈ザ・デイ・オブ・ザ・ジヤツカル〉って云うとドア向こうから〈標的は?〉と訊かれます。そこですかさず〈シヤルル・ド・ゴール〉と云やドアが開けられ、お客として認められるのですわ、はい。デモ正直、ここはお勧めできねえなあ。ああたたちのツツパリはハンパじゃねえから職人は氣にいるだろうし、そうなりゃパチンコ玉も撃てる密造銃を格安で提供するかも知れない。まあソコは自己責任、ちゅう事で」
 水戸納豆コンビはメモをし、終えると直立、頭を下げました。「あざあす、先輩!」
「で、繰り返すけど今日の事は忘れる事。ここまで教えたンだからさ『笠間血羅野沙卯流酢』の連中を必ずせン滅する事。その後は自衛隊に入隊すべし。オケイ?」
「あっだり前でさあ、モウこうなりゃ懲役実刑も覚悟だっぺさ!では俺っちとケンタは先輩が教えでくんだ店にこれから直行しますんで失礼をば!」水戸納豆コンビは去ろうとしました。
「あ、待ってミノルちゃン」あたしはミノルを呼び止めました。
 ミノルは振り返りました。「ナンすか先輩?」
「ああたはおさな妻と相談し、娘なら〈レイラ〉坊主なら〈エイキチ〉にするって聞いたけど、あたしならおなごだったら南に椎、撥音〈ナンシー〉、オトコなら志に土、撥音〈シド〉にしたいなあ。いちおう考えて見てちょンまげ」
「それもいいっすねえ。わっがりましだ!先輩のメンツは潰さないっすよ!ではごれで!」
 ケンタとミノルは去りました。

21

「いやはや、助かりましたよ警察官どの」吾郎ちゃンは頭を下げました。「三年に一度くらいはああいう輩が怒鳴り込ンでくるモノで、はい」
「はははは、モノホンのミリメシに軍服と、モノホンに限りなく近い鐵砲を扱っても警察グツズを見る眼はないわね、吾郎ちゃン?」
「と、と云う事は、それは偽造ですか?」吾郎ちゃンの口はブラツクバス状態でした。
「その通り」あたしは懐からエコーのパツケージを取り出しました。「商売柄、こンなパチモンでも役にたつのよ。もっとも、ポリちゃンどもに調べられたら即ブタ箱送りだけども」
「実物でも偽造でもともかく」吾郎ちゃンはレジを開けました。「助けてもらったお礼です。今日のお買い上げはタダ、と云う事で」
「あらン、氣にしなくてもいいのに。ってあたしはポリちゃンじゃないからお礼は受け取るわ。大した事しとらンから一葉さンしとり、と云う事で」
「ではどうぞ」吾郎ちゃンは一葉さンを差し出しました。
 あたしは受け取り、内ポツケにしまいました。
「このお店、氣に入ったわ。あたしはミリメシの補給でしょっちゅう来るけど、吾郎ちゃンがしっくり返るオオモノをいづれ連れて来るから。ではアヂオス・ゴロー・ヒロオカ!」あたしは店から去りました。

戰爭を楽しめなかったじいさんたちに

執筆の狙い

作者 工員
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不謹慎です。トランプは生理的に嫌いなのですが、バイデンのモウロクじじいが大統領になったら、ますます世界は破滅へフルスロットル。

コメント

そうげん
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「ひ」が「し」になる江戸っ子的な語りが癖になる感覚がありました。3章の言葉の遊び、どこまでやるんだという過剰な面白さがよかったです。ミリタリとか、暴走族とか、銃のこととか、わたしはぜんぜん詳しくありませんが、勢いというか、熱度というか、迫力が感じられて、その勢いに乗せられて、ずいずいと読まされました。茨城、埼玉、特徴のある県ですね。茨城出身の友人の家に行ったときに、ほんとに「だっぺ」や「あよー」という口調が年配者の中でメジャー級に使われているのを聴いて、驚いたことがありました。ミリタリショップに行くというシチュエーションだと、わたしはゲームの『ペルソナ5』でちょっと触れただけといういかにも頓珍漢な読み手であるのです。そういえば地元に、ふだんからミリタリーファッションを普段着にしている人がいました。米軍のむかしの装備品とか身に着けている人でした。家には何十着――いや百着以上あると語ってらっしゃいました。わたしはこの小説に触れるには、ちょっと門外漢なところがあります。それでも書き手の熱度が感じられるのが好印象だったので、ずいずいと読まされてしまいました。よかったです。

工員
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今日も自宅作業、内職オバハンと化してます。
お読みいただき、感謝です。そうげんさんの良いところは、「分からないこと」でありながら
じっくり読み、感想を述べてくれること。いるじゃないですか、「私には分からないかな」だの
「万人向けではないですね」って切り捨て、テメエじゃ端にも棒にもかからねえモンダラッダラと
かく、某45。

このオリジナルは今年の某賞にて二次選考まで行きました。ふざけて書いたんですが、
「茨城弁辞典」とか「ダーツ・ルールブック」とか購入して調べましたよ。
マジメに狙って書いたモノが一次選考すら通らなかったのが、複雑な思いでしたが。

そうげん
58-191-198-57f1.shg1.eonet.ne.jp

自分が幼かった頃に本を読んでいた感覚を思い出しました。自分にはわからない世界のことが書かれてある方が普通であって、著者が自分の知り得ている世界を読者にわかりやすく紹介してくれるようなそんな与えるものと受け取るものの関係が、ちゃんと成り立っていたなということを。知らないからこそ、しっかり書いてくれている世界から受け取れるものがたくさんあって、こちらも知的好奇心を刺激されるという運動がある。知らないからこそ、もっと知ってみたいという感心を刺激される、そういう読書の感覚こそ、自分の読書に向かう姿勢のなかに、ほとんど原初の衝動として在ったものだよなということを、工員さまの返信を拝読して思いました。読んでいるとき、楽しかったのですよね。それこそ、この小説を読んだことに対するわたしにとっての最大の価値だったのかなと思ってます。ありがとうございました。

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