作家でごはん!鍛練場
日程

キライキライキライ

「三谷君は光のない世界が好きなん?」
鈴本葵はそんな風に声を掛けてきた。
僕は進まない課題から手を引く。
「何?」
繰り出す言葉はなるべく短く嫌そうに。
「いや、最近闇について考えることがあったから」
葵は、僕の渾身の不機嫌を意にする風もなくこちらを見つめている。彼女の視線に耐えられず、無意識に机へ目を落とした。
彼女の大きな絆創膏が貼ってある白い腕は、下を向く僕の視界を彷徨っていた。『どうしたんや、ケガでもしたんか?』と無意識のうちに尋ねそうになり、慌てて自分を戒める。僕はまだ葵と関わらないと決めているのだ。
「そうなんや、明日忙しいやろ? はよ帰れや」
辛うじて口にした言葉にぎゅっと胸が苦しくなるのを感じる。
「バイバイ」手を振った葵の口元が、笑おうとして、歪んだ。
僕はその短い所作をも見逃さない。彼女のことには人一倍敏感な自分がいる。遠ざかっていく彼女を追いながら、心が緊張に震えるのを感じた。明日、僕の作品は彼女にどう映るのか。
白紙のノートを目の前にして、僕は小さなため息をつく。

  1 

 眩しい。それはまさに光と呼ぶにふさわしかった。濃紺の空を照らし出す一筋の光彩。舞い上がった輝きが頂点で一瞬鈍くなり、赤、青、緑の光彩が互いに交差する。その色は実際のインクと比べても遥かに力強く、華に充ちていた。僕はひと時も目を離さず魅入る。
最後に光が消えゆくとき鳥肌が立った。赤色の裏から黒に近い闇光が、華やかな色に絡みつくように現れたのだ。まるで光の裏に忍び寄る闇が幻影であるかのように。
何だ、この芸術は。
何だ、この光の描き方は。
花火が完全に白い煙となるまで見届けて、僕は初めて周囲が歓声に沸いていることに気づく。
雑踏が煩くて僕は目を瞑った。花火の残像を目に焼き付けたかった。これまで会場を盛り上げるためだけに作られたような花火の派手な演出に、生理的嫌悪を抱いていた。しかし違ったのだ。胸が苦しくなるほど僕はこの芸術に魅入っていた。
再び花火が打ちあがり、先程とは違う光彩を放つ。これもまた美しい。色とりどりの個性ある花火だったが、記憶には残らなかった。最初の花火が衝撃的すぎたのだ。
瞬く間に上演は終了し、閉会のアナウンスが流れた。人だかりはたちまち会場から出る流れを作る。しかし僕はその波に逆らって会場の中心へと向かった。取りつかれたように前へ前へ。
どうしても最初の花火の事を知りたかった。
「お願いします、高見さん。花火の作り方を教えて下さい」
ロープのすぐ手前まで近づいた時、左方から女の人の声が聞こえた。僕がそちらを振り向くと、手袋をはめた男の人に、ピンクのアウターを羽織った一人の女性が頭を下げていた。
「ありがとうな、そんなに気に入ってくれたんやな」
男の方は笑顔で言った。高見さん……最初にアナウンスがあった。あの花火の製作者の名前だ。
「あの、」僕は我慢しきれずに二人に話しかけてしまった。
「僕も部長に色々とお話を伺いたいです」
男の人は驚きつつも申し訳なさそうな顔をした。
「ほんまごめんな。今は撤去作業せなあかんから、明日にでも部室に来てくれへん?」
「はい!」赤の他人であった僕と女の人は、図らずも同時に返事をしてしまった。彼女が僕の方を見てニッと笑う。その悪戯な瞳にどきりとしたのは気持ちが高ぶっていたせいなのか、それとも恋をしたのか僕にはよくわからなかった。僕は何となく気恥ずかしくなり、彼女に軽く会釈をしてから部長と同じくその場を立ち去った。

  2

 『打ち上げ花火研究部』こんな胡散臭い名前のサークルに入る気など昨日までみじんもなかった。新歓花火大会を見に行ったのもほんのきまぐれと嘲りの気持ちに過ぎなかった。
しかし僕は今日、息を切らしてその部室へと向かっている。
たどり着いた部室は昨日あれほど大きなパフォーマンスを行った部とは考えられない程の小さな一室だった。中から聞こえてくる賑やかな声に少し体がこわばるのを感じながら、僕は扉を開けた。
「お疲れー。あ、君は昨日の」
現れたのは高見先輩だった。面と向かって握った手に力が籠る。
「お疲れ様です。昨日はすみませんでした。1年の三谷と申します」
「ええよええよ」、と手を振った高見さんは謝る僕に笑いながら、こころよく部室に案内してくれた。
「うわあ、なんか色々凄いですね」
中にいた部員たちは、楽しそうに話し合っていたり、一人で色のついた粉のようなものを弄っていたり、図面を描いていたりと、とにかく見慣れぬ異様な光景だった。
「あ、また新しい子来たんすか?」
会話に興じていた部員の一人が僕と高見さんに気づいて話しかけてきた。
「そうやねん、昨日話かけてくれた子」
「あれ?それってさっき来てくれた子とちゃうんですか?」
「あの子と一緒に来てくれた子や。今呼ぼか、おーい、鈴本さん、三谷君来たでー」
すると部員の一人と話し合っていた女の子が、びっくりしたようにこちらを振り返った。
大きな瞳に見つめられる。昨日高見さんに話しかけていた子だった。
そして僕は完全に焦った。やばい、これは絶対高見さんに彼女と知り合いだと誤解されている。
「いや、あの、高見さん」
頭が真っ白になる。
「高見部長、私その人と知り合いじゃないですよ。昨日の花火に感動してたまたま一緒になっただけなんです」
一人混乱している僕に代わって彼女が経緯を説明してくれた。初対面の人が苦手な僕は、ホッと胸をなでおろす。
「せやったんか、ごめんな。でも三谷君もうちのサークルに入ってくれるんやろ?」
冗談とも本気ともつかぬ口調で高見さんが言った。
「はい、もちろん入ります」
「おお!早っ」
「ええ、もう昨日から入るならこのサークルしかないって決めてたんで」
「そうか、ほんまかありがとう!鈴本さんも入ってくれたから今日はこれで二人目やわ」高見さんは笑顔で言った。
「今日はやたら調子いいですねー」
部員の人も満足そうだ。
「ありがとうございます。きっと明日はもっと増えますよ!」
女の子が朗らかに言った。
「ほな、改めて鈴本さんに自己紹介しときや」
「はじめまして。文学部1年の三谷博人と申します。よろしくお願いします」
高見さんに言われるがまま、僕は堅苦しく挨拶した。
「私も文学部1年の鈴本葵っていいます。こちらこそよろしくお願いします」艶やかな髪の、ポニーテールが揺れた。
僕と葵の付き合いは、こんなちょっぴり珍しい出会いから始まった。
 
  3

 好調に見えた打ち上げ花火研究部の新歓だったが、残念なことに新入部員は僕と葵の他に三人しか集まらず、しかもその内2人は兼サーで、残る一人は早くも5月半ばには部活に顔を出さなくなってしまった。
だから僕は自然と葵と話すことが多くなった。
「ええか、二人とも?」
高見さんが僕たち相手に原料について教えてくれる。
「この赤い粉がストロンチウム。緑色がバリウム。黄色がナトリウム。青色が一番難しいんやけどうちでは孔雀石っていう酸化した銅を使ってる。花火にとって青色はほんまに大変でな、昔から研究はされてんねんけどなかなか上手くいかんくて、くすんだ青や緑っぽい色しか出せへんから注意が必要なところや」
「赤色、綺麗ですね!私動画で見てびっくりしました。あんなに美しい色が出せるんや、って」
「僕も色々見ましたけど、結局高見さんの花火が一番好きかもしれないです」
「博人くん、私もそうやわ」
「いやちょっと何なん二人とも?俺に媚び売ってんの?」
「あれはほんま良かったです」
僕は真顔で言った。
「そうか、それは嬉しいねんけどさ」
高見さんは照れたように笑った。
「二人も来年の新歓には本物の花火が打てんねんで。職人さんに頼んで玉を作ってもらえるからな」
「夢みたいです、そんなの」
葵の目は輝いている。
打ち上げ花火研究部はいつもアットホームな雰囲気で、高見さんを介して僕らの仲は深まっていった。

  4

 葵がどのくらい僕のことが好きだったのかはよく分からない。
付き合うことになったのは、葵の方から、なんとなくだった。葵は誰に対しても愛想よくするので、時々自分はただの遊びなんじゃないかと思うこともあった。葵はこれまでに4人の男と付き合っていたのに対して僕は女性の方とお付き合いをするのは初めてで、不安になるのはいつも僕の方だった。葵は僕より10㎝くらい背が小さくて色白で笑顔の可愛い、いかにも男好きのする女の子だった。そしていつも明るいけれど、どこか暗さを引き寄せる魔力のようなものがある不思議な一面も持っていた。
人混みが苦手な僕の性格もあって、僕らはお金のかからない遊び方をした。二人で喫茶店に籠って芸術について語り合うのだ。
「やっぱりさ、私は絵画やとルノワールが一番好きやねん。印象派の絵画って美しいと思わへん?」
「それはせやな」僕は頷いた。
「やけど僕はゴヤが一番好きやな」
「ゴヤの何?」
「我が子を食らうサトゥルヌス」
「……博人は水彩画を描いてたのに暗い作品が好きやねんね」
「前に僕の水彩画は見せたやろ?暗い色が入りこんだ作品に惹かれるところが強いな。それでいえば印象派ならドガの舞台の踊り子が好きやなあ。美しい踊り子の首に巻かれた黒いスカーフが、逃れられない売春婦としての呪縛をサジェストしてるっていう解釈を聞いた時は鳥肌が立った」
「ふーん」葵はあまり興味がなさそうに相槌を打った。
「私はそういう暗い作品よりも透明感のある作品が好み」
「それは人それぞれやからな」
僕は高見さんの花火に魅了された時点で葵も自分と同じ感性の持ち主だと勝手に思っていたが、付き合いが長くなるにつれて芸術への価値観が正反対と言えるほど異なっていることに気づかされた。
葵は絵画にしても花火にしても、赤や黄色の暖色系の綺麗な作品を好んだ。対して僕は青や黒やそれらをごちゃまぜにした気持ちの悪い色で人の心を揺さぶる作品を好んだ。
互いが作る花火にも大きな違いが出ていた。
打ち上げ花火研究部といえど、予算的にも技術的にもポンポン打ち上げられるものではないので、僕たちは普段簡易的なロケット花火(市販で売ってる筒状の地面において使うやつ)を作って、月に一度自分たちの作品を見せ合うイベントをやっている。葵は明るく華やかな花火を作るのに対して、僕は一見すると地味とも言える花火を作った。
花火だから華やかであればいいとは思わない。僕には葵の花火はどこにでもあって、見た瞬間には忘れてしまうような平坦な花火に感じた。だから葵の花火に感想を言ったりねぎらいの言葉をかけたことは無い。いくら彼女の事が好きでも、良いと思わない芸術に対して嘘をつくことは出来ない。しかしその気持ちは葵も同じようで、いつもはしつこいくらいに話しかけてくるのに、僕が花火を披露したときは沈黙を貫いていた。
もともと同じ芸術に魅せられて付き合ったはずの僕と葵にとって、この価値観の違いは決定的なものだった。
もちろん僕らはいつも芸術の話をしていたわけではない。二人で旅行に行った。動物園にも水族館にも行った。それは間違いなく楽しい出来事だった。しかし何をしていても一度はどこかで、ものの見方の話になり、あまりにも違う感性が浮き彫りになる。
一緒に海外の映画を見た時だ。僕は作品の主人公の行動に共感ができなかった。その主人公は敵を追いかける時に車をぶっ飛ばして人に当たったり、物を吹き飛ばしたり、たくさんの善良な市民に迷惑をかけていたのだ。そのあまりに反社的な行動に僕の気持ちは醒めてしまったのだ。そのことを葵に伝えると彼女は言った。
「でも相手が全部悪いんやから、しょうがないやん」
「いやそうやなくて。敵を殺すことが世界平和になるなら百歩譲って許せるけど、ヒロインを救うためだけやで?それってただの自己中やん」
「ちゃうよ。そういう主人公の頑張りがあったからこそ、ヒロインを救うことができたんやろ」
「まあその代わりにいろんな人が犠牲になってるんですけどね」
「……」
葵は何か言いかけたが、こちらを見つめて口を閉ざした。気まずい沈黙が流れる。僕はすぐに皮肉な言い方をしてしまったことを後悔した。
「……そろそろご飯でも食べるか」
沈黙に耐えられず話題を変えたが、空気は重いままだった。
こんな瞬間が続くと、僕と葵は違う世界の住人のような気がしてしまう。なんでもない当たり前の行動にいちいち溝を感じる。僕らは夜にベッドで抱き合いながらでも、互いを拒む、しこりのようなものを感じ続けていた。
葵は誕生日に真っ赤なストロンチウムの粉をくれた。それは彼女なりの、「少しは私の感性と打ち解けてね」という合図だったように思う。しかしその時も僕は素直に喜ぶことができなかった。自分に赤色の素材を好んで渡す彼女に苛立ちさえ覚えてしまった。
「……うん、分かりやすくていい色やね」
なんとか振り絞った言葉だが、鬱屈とした思いは伝わってしまったようで、葵はこの日、無口になった。

  5

 僕は彼女のことが好きであったけど、同時にもう長く続かないんじゃないかという予感はあった。破滅的な出来事が起こる前に回避しなければならないと思った。
そして十一月の終わりにとうとう僕は切り出した。
「少し距離を置かへん?」
コーヒーに手を付けず暇そうに髪の毛を弄っていた葵は、驚いた様子もなく言った。
「それはつまり別れたいってこと?」
「いや、僕も嫌いやないんやけど、このまま上手くいく気がしやん」
「フッ」かすかに笑って葵は髪の毛から手を離す。
「博人は私に振られたくなかったんやろ?」
一瞬彼女の発言の意味が分からなかった。
「え、何言ってんねん。それやったら自分から別れようとは言わへんやろ」
「違うと思うな。博人は自分が他とは違う人間やと思ってるやろ。自分が否定されることが恐ろしくてしょうがないから、無様に女に振られるのが嫌なだけやろ?」
目は鋭く輝き、葵の口角は不自然なくらいに上がっていた。
「はあ?ふざけんなや……」
声が震えた。葵のこんな表情は見たことが無かった。僕は分かりやすく動揺していた。
「いいよ。三谷君が私を振ったってことで。ほなね」
葵は伝票を掴むと足早に喫茶店から出て行った。
「何言ってんねん。ほんまに僕が振ったやんか」
念押しのために発した独り言が、何故かひどく頼りないものに感じられた。

  6

 あくる日、僕は高見さんの家を訪れた。自分の気持ちを整理したくて、そのための相談相手を欲していた。
高見さんの家は一人暮らしにしてはかなり大きかった。打ち上げ花火研究部で使う特殊な材料や用具は全部高見さんの家に置いてあるのに、それでもスペースに余裕があった。
リビングに入ったとき、足の裏がチクリと痛んだ。見るとガラスの破片が刺さっている。
「あ!前ここでガラスのコップとか色々割ってしまってん。掃除したんやけどごめんなあ」
高見さんはすぐに消毒液を持ってきた。
「高見先輩、何でそんなことになったんすか」
「落としてん。俺がどんくさかっただけや。それよりもはよ消毒せな」
高見さんはなぜか落ち着きを失くし、慌てふためいている。
「いいっすよ別に」僕は高見さんのそんな様子に笑ってしまう。
「それより今日は先輩に相談があって来たんです」
「何や深刻な顔して。葵ちゃんと喧嘩でもしたんか」
高見さんは軽口を叩いたが、残念なことにそれは冗談では済まなかった。
「ああ、その……今は別れてる状態です」
高見さんは目を丸くした。僕が冗談を言ってると思ったのか一度笑みを浮かべて、それから思い直したように真剣な顔になった。
「ほんまか、どうしたんや」
「いえ、それはいいんです。このままではしょうがなかったので」
「えっと、聞いていいんか分からんけど何があったんや」
遠慮がちな言い方だが、高見さんは相当気になっているようだった。
「喧嘩したんとちゃうんですけど、どうも感性が合わなくて。だから、僕から別れようって」
『僕から』そう言った時にあの鋭い葵の顔が浮かび、正体不明の罪悪感が押し寄せた。
「感性が合わない?」
「はい。葵が美しいと思えるものを、僕はそうは思えない。逆に僕が好きなものを葵は好きになれない」
高見さんを窺うと、何やら考えるような仕草をしていた。その様子は整えられた部屋にとてもよく合っていて素敵だ。
「三谷のロケット花火なんか、いっつもええセンスしてんなあと思って見てるけどな」
首を傾げながら高見さんは言う。
「先輩にそう言っていただけると嬉しいです。でも僕のセンスは葵には受け付けないんです」
「うーん。こればっかりはなあ。せやけど俺は、三谷の作品も好きやし、葵の作る花火も好きやからな。なんとも言えへんわ」
そうか、高見さんは人の作品への理解が広いのか。
「先輩は僕の芸術にも葵の芸術にも理解があるから、先輩の花火は僕も葵の心も掴むことができるんですね。それやとやっぱり僕が葵の花火を好きになるしかないんでしょうね。でもそんなんできるもんならとっくにやってますし……」
高見さんは疲れた老人のような苦笑いをした。
「俺は感性っていうのは持って生まれたもんやなくて育ちやと思う。自分の生きてきた道を問いただして、価値観を確かめてみたらええと思うで。自分の事が分かったら他の人の事も。俺はそれでいろんな人の感性が分かってきた」
その言葉には説得力があった。先輩は普段から人の事ばかり気にかけて自分の事はなんでも後回しにするような人だ。
「……なるほど、少し考える時間が欲しいです。サークルも、葵と顔を合わすのも気まずいので、休んでもいいですか」
僕はしばし考える素振りをしてそう言ったが、最初から今日はそれを伝えるつもりでもあった。
「それは残念やなあ。ほないったんは休部でええけど三谷の気持ちの整理がついたらいつでも戻ってきてな。ほら、四月の打ち上げ花火大会には三谷だって参加したいやろ」
「ありがとうございます」

  7

 家に帰った僕は、高見さんの言葉を反芻する。自分の生きてきた道。自分と違う価値観……。嫌な記憶が頭の中にフラッシュバックした。

 高校の美術部だった頃だ。僕は絵を描くことは好きであったが、美術部に入ったのは必ずしも肯定的な理由だけではなかった。
僕は運動ができなかった。幼いときから鬼ごっこ、サッカー、ドッチボール、とみんながやる遊びがことごとく苦手だった。僕はそのことでよく馬鹿にされ、それは中学高校に上がっても変わらなかった。
思春期の僕は、何か一つでも誇れるものが欲しかった。当時の僕はクラスメイトから軽蔑されるのを恐れ、一目置かれる存在になるために必死だった。
そこで高校で帰宅部を卒業して、美術部に入部した。
美術部で行われた初の展示会。僕は自分の想像で、『丘の上にある家』という作品を描いた。絵を習ったこともない素人が描いたものだが、色鮮やかな明るい作品で、出来上がったときには自分の行動が形になった喜びで胸がいっぱいになった。
美術部員の作品は部室の廊下に飾られ、通りゆく生徒が誰でも見られるようになっていた。僕はそこを通るたびに、誰かが自分の作品を見ていないだろうかとドキドキしていた。
ある日、一つ上の学年の目立つグループの人たちが美術部の絵を眺めているのに遭遇した。彼、彼女らは「これ、俺のクラスの中田の絵やん」「うちこの絵が一番好きやわ」と貼ってある絵を肴に雑談を繰り広げていた。僕は急激に緊張する。自分の絵はどう思われるのだろうか?
そしてついに、彼らの指す手が僕の絵に伸びた。
「この絵なんなん?」
「何それ。下手すぎへん?色無駄に多すぎやろ」
「うちが小学生で描いた絵に似てるわ」
「それ紗良の家の玄関に飾ってたダサい絵の事?」
「失礼やわー、あれ賞もらったんやで」
「確かにこれよりは全然ましやな。絶対クレヨンで描いたやろこれ」
 彼らは大きな声で笑いながらその場を離れていった。
僕は彼らが向かう逆の方向へ早足で逃げた。いても立ってもいられず、とにかく死にたくて仕方なかった。
現実を見ることを止めた。自分が真っ向から否定されることに耐えられそうになかった。
「大したことないやん」僕は美術部の数少ない友達はそう言った。
「今へたくそでもどんどん描いて上手くなったらええし」
は? 馬鹿にされながら? クスクス笑われながら? そんな恥ずかしいことを続けられるわけないだろ?
まず僕は、友達が自分の絵を暗にしょぼいと言っていることに腹が立った。なんでお前が僕の作品に価値づけしてんだ。
僕は思った。抽象画ならば。誰も理解ができない高度な芸術ならば。難しい色合いならば。普通の単純な明るい色を一切使わなければ。
そんな理由で、僕は暗い変わった水彩画ばかりを描くようになったのだ。誰も僕に文句を言わなかった。しかし、尊敬を勝ち取れることもなかった。みんな敢えて僕に触れないようにしているようだった。

ずっと思い起こすことを無意識に避けていた記憶。
だけど僕は、高見さんの言葉を聞いて、過去を思い返して、初めて自分を反省した。僕は葵のような作品を作りたくないんじゃなくて、まず作る技術自体がないんだ。僕は光の無い世界が好きなのではなく、光のない世界の中に自分の姿を隠しているだけのどうしようもない奴なんだ。
絶望的な気持ちになった。自分が空っぽになった心地だ。何もかもを止めて引きこもってしまいたい。急に僕が普通の作品を作り始めたら周囲はどう思う。もし嘲笑られたら恥ずかしくて死んでしまいそうだ。
そんな想像をした時、僕の頭に葵の顔が浮かんだ。葵は好きな作品の事を、笑顔で僕に話していた。
僕は葵の事が好きなんだよ。葵と別れたくなんて無かったよ。
悔しくて情けなくて、目頭が熱くなる。
僕は、誕生日にもらった赤い粉を手に取った。
「俺、やってみるよ、葵」

  8

 新しい花火。これまでの自分とは違うもの。明るくて、華やかで、かといって平凡過ぎず、印象深いもの。考えれば考える程難しい。
沢山の花火の映像を見て研究した。それども何時間考えようと全く進まない日もあった。これが本来の芸術の姿なのか。
これまで僕は殻に閉じこもって、考えるのを放棄しているに過ぎなかったのだと思い知らされた。
正直、辛い作業ではあった。気の赴くまま、という言葉の対極の心境。色の眩しさに眩暈がして、馬鹿にされた日の事を思い出して心は荒んだ。それでも、辛さを凌駕する決意が僕を動かしていた。
新しい自分になるためには今必死にもがくしかない。葵に認められて本当の告白をしたい。
ストロンチウムはこのくらいでいいのか。それともナトリウムが足りないのか。色の出る順番は、場所は。
僕は光に取り憑かれたが如く、花火を作り続けた。

  9

 打ち上げ花火新歓の日。
僕は高見さんの家を訪れてから部室に顔を出すことは無かったが、しっかりと花火は完成させた。先輩部員たちに頼み込んで特別に僕の花火も打たせてもらえることになっていた。
宵の河原には去年と同じようにたくさんの学生が集まっている。
一年生らしき人たちの会話を聞こえてきた。大学の単位がどうのこうのや、朝起きられなくなったとかそんな話。入学したての頃を思い出して少し懐かしい気持ちになる。
「お待たせしました。それでは3年生の部長、辻君の作品からどうぞ」
先輩たちの苦心の花火が大空を彩り始めた。
たくさんの花火の映像を見てきたが、さすがに本物は一味違う。
僕は部員たちの魂の一輪を興奮気味に凝視する。
「次は、2年生の鈴本さんの花火です」
葵の名前が呼ばれた。打ちあがった彼女の花火はロケット花火で見た時より華やかで、力強かった。そう見えたのは僕の価値観が変わったからか。彼女がこの日の花火の原型を作ったのは僕とまだ付き合っていたころだったが、その時はまるで美しいとは思えなかった。今、葵の花火を楽しんで見れることがとてつもなく嬉しい。
僕は土の中に七年間いたセミの幼虫が背中の殻を破れずにそのまま腐敗していく様を想像した。自分もそうなり得たのだろうか。そう考えるととても恐ろしい。
 上演も終盤になったころ、僕の花火が打ち上げられた。
僕は名前を伏せるよう希望していたので、先輩たちの花火に紛れてこっそりと宙を舞った。
大空の一番高い所で弾けたそれは、赤、青、緑、黄色が力強く織りなされた素晴らしい一輪だった。去年に憧れた高見さんの花火以上に大きくて、明るくて。
会場もどよめいていた。
「今の誰やろ?」「めっちゃ綺麗やった」
その声に満足する。作ってよかった。自分を変えてよかった。
夜空に残る白い煙を見つめて、しばし感慨にふける。
そんな僕の耳に、司会の声がかかった。
「最後に、今日で引退の4年生、高見君の作品です」
空を見上げる目に力を込めた。そうだ、高見さんの最後の作品だ。しかと見届けよう。
先輩の花火は製作途中から何度も見ていた。絶妙なバランスで色が組み立てられた高見さんらしい一作だ。
音と共に勢いよく火の玉が上空へ駆けあがる。瞬間光が小さくなり、開花。
「……」
空を覆ったのは黒、黒、黒。くっきり見えるのは暗褐色と濃藍が混ざった紫紺の部分だけ。ほとんど空と同じ、いや、空よりも暗い。
衝撃は隠しきれない。だがそれ以上に、僕はその配色に深い安心感を覚えていた。この感じ、僕の心に眠るもの。響いて来る本当の芸術。
途端に自分の打ち上げた花火がとてつもなく安っぽいものに感じた。
葵や他の人の感性に近づいて、自分もそうなったつもりだった。でも深奥を動かすこの闇色こそが僕の真に求めているもので、人生そのものなのか。自分の努力を否定したくはない。けれども、『この花火がいままでで一番美しい』僕の心は語っていた。
しかし、これを作ったのが高見さんなんてことは断じてない。どう見ても高見さんらしくない色合いだし、この数週間でせっかく作っていた配色をぐしゃくしゃにして闇色を創ろうとしたなんて考えられない。何かトラブルが起こったのではないだろうか。
僕は駆け出す。
人混みを潜り抜けて、打ち上げ場所の川へと向かった。
「聞いた?高見の話」
三角コーンが目の先に見えたとき、女の人たちが高見さんの名前を出すのを聞いた。思わず耳を澄ませる。
「高見、またやったらしいで」
「え、また?誰に?」
「サークルの後輩やって。前から仲良かった子らしいんやけど、おととい泣きながら高見の家を出てったのを目撃したって話聞いた」
「腕に絆創膏貼ってた子か。私さっき会ったかもしれへん」
「あのサイズは噛まれたか爪で抉られたかやね。高見って見た目あんな優男っぽいのに超サディストとかガチでサイコパスやん」
「せやけど今度はほんまに好きやったみたいで、死ぬほど落ち込んでるらしいで。優しくしたのに、優しくしたのに、って叫んで泣いてたとか」
「やば。意味わからん。それなら尚更傷つけたらあかんやん。興奮したらガラスとか食器とか投げるとか聞くし、サイコすぎ……」

高見さんのプライベートな話は一切聞いたことが無かった。
僕はその場で沈黙する。
信じられない話だが分かる気がした。
高見さんの花火は明るかったけど、いつも暗黒の中でもがき苦しむような寂しい明るさがあった。
僕は今日のために明るい花火を作ったが、その途中で何度も暗さが混じり、苦しんだ。
自分を隠し通すのは容易ではない。僕だって闇を消し去ったはずだったが、こうして暗い花火に共鳴する自分がいる。

まもなく上演は終了し、大勢の観客が一斉に退いていった。
硝煙の残骸が広がる三角コーンの内側を除き、暗闇が広がる。
僕はその中で、高見さんではない研究部の先輩に駆け寄る絆創膏の少女を見た。
「先輩!終りの方に名前の無い花火がありましたよね。あれ、誰が作ったんですか?どうやって作ったのか知りたいです!」
大きな声で、離れていた僕にも聞こえてきた。
そうか、葵に認められたのか。
考え方も性格も明るい葵には、僕らのような人間が光を求めて近づいて、どういうわけか葵はそれに応じてくれる。
彼女もある意味変わった子だ。
「どうして秘密なんですか!あの花火めちゃくちゃ好きなんですよ」
迫る葵を、先輩はどうにかあしらおうとしている。

「……好きか。ありがとう、葵」
僕は部員たちに背を向ける。もうここに戻るつもりは無い。
彼女も馬鹿ではないのだ。きっとうまく立ち直るだろう。
そして僕は、彼女と関わるべき人間でないと知っていた。

葵のことが嫌い。葵の作る花火が嫌い。

そんな自分が、嫌いになれない。



キライキライキライ

執筆の狙い

作者 日程
103.5.142.122

人の心を打つ文学を書きたいという思いがありました。約11500字です。
元は友人からのお題小説で、キーワードは『光』『沈黙』『ロケット』でした。
光というものを人間を通してどう描くかに苦心しました。厳しい意見でもなんでもお待ちしております。

コメント

貔貅がくる
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高見先輩が全部持ってくこの感じ。
以前ここに「DJのイベントサークルを主催している大学生の話」を上げていた人の作風に酷似している。
その作品でも、主人公は最初に付き合ってた彼女とは別れてしまってたし、
本作の高見に相当するキャラが、主人公よりだいぶ印象的で、いいとこ全部持っていった印象だった。

花火サークルの人たちの学部と予算と火薬の安全管理資格、消防署の許可が気になった。

炎色反応、「リヤカーなきK村 水力借ろうとするも足りない馬力」を口ずさみ復習しつつ読み進め、
着色剤に孔雀石が出て来た下りが心憎かった。
がしかし、高見先輩のマスターピース「空よりも黒い花火」は納得がゆかず、そはいかなる化学反応なのか?(無理じゃね?)と引っかかり覚えて引きずった。

物語の閉じ方がどうも紋切型で尻切れなところも、だいぶ前にここで一読した「DJのイベントサークルを主催している大学生の話」の印象と重なる。

日程
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貔貅がくる様

感想ありがとうございます。花火が空より暗いとそもそも見えないので、綺麗な光の後に見たためにそのような印象を抱いた。というのが正しい表現でした。

DJのイベントサークルを主催している大学生の話 は読んだことが無いのですが、テーマ的に被る作品は割とありそうですね。
今回は王道の展開で素直に書こうと思ったので紋切型になってしまったかもしれません。

最後に高見さんが全部持っていってしまったというのは確かにそうですね。主人公をメインにするのは簡単そうで難しいです。

色々気付かされるところがありました。ありがとうございます。

恵 幸人
79.201.49.163.rev.vmobile.jp

 楽しく読めました。(ラストの爆弾発言二連発以外は。)なかなか深いお話で、読み応えがありました。意外な展開もあって良かったです。
 夜空は黒ではなく深い青なので、もし真っ黒な墨のような花火(黒煙?)があれば視認できると思います。玉の外側に白や黄色の明るい色を配置して夜空を明るく(より明るい青色に)して、黒い花火を内側に配置すれば黒さが引き立つのではないかと、素人考えですが。

「ちょっぴり」という言葉が、主人公のキャラと合ってないような気がしました。「目頭が熱くなる」を誤用しています。

>自分もそうなり得たのだろうか。
『自分も幼虫のまま腐るセミのようになる事ができたのだろうか?』とまるで期待しているみたいで妙に感じました。

>そして僕は、彼女と関わるべき人間でないと知っていた。
 主人公がそう思う理由はなんですか? そう思っても別に良いけど、根拠を示す事なくラストでいきなりそんな爆弾発言されても納得できません。

>葵のことが嫌い。葵の作る花火が嫌い。
 謎過ぎます。本当は主人公は葵と葵の作る花火が好きなんですよね? ラストでいきなり「嫌い」と爆弾発言されても納得できません。

5150
5.102.1.246

興味深く読ませていただきました。

>>僕は高見さんの花火に魅了された時点で葵も自分と同じ感性の持ち主だと勝手に思っていたが、付き合いが長くなるにつれて芸術への価値観が正反対と言えるほど異なっていることに気づかされた。
葵は絵画にしても花火にしても、赤や黄色の暖色系の綺麗な作品を好んだ。対して僕は青や黒やそれらをごちゃまぜにした気持ちの悪い色で人の心を揺さぶる作品を好んだ。
互いが作る花火にも大きな違いが出ていた

これがこの作品の主題ですよね。付き合うようになり、その理由の一つが共にアートが好きで、でも知ってみると、芸術に対する傾向はまるで正反対だという。とても興味深い作品の骨子だと思います。

それは作る花火にも現れます。

>>花火だから華やかであればいいとは思わない。僕には葵の花火はどこにでもあって、見た瞬間には忘れてしまうような平坦な花火に感じた。だから葵の花火に感想を言ったりねぎらいの言葉をかけたことは無い。いくら彼女の事が好きでも、良いと思わない芸術に対して嘘をつくことは出来ない。しかしその気持ちは葵も同じようで、いつもはしつこいくらいに話しかけてくるのに、僕が花火を披露したときは沈黙を貫いていた。

>>「俺は感性っていうのは持って生まれたもんやなくて育ちやと思う。自分の生きてきた道を問いただして、価値観を確かめてみたらええと思うで。自分の事が分かったら他の人の事も。俺はそれでいろんな人の感性が分かってきた」

で、主人公は悩み、高見先輩からこの言葉を聞きます。

>>「喧嘩したんとちゃうんですけど、どうも感性が合わなくて。だから、僕から別れようって」

主人公の別れようとする理由です。

けっきょく、最後は女性より、花火を作ることを選びます。

>>自分を隠し通すのは容易ではない。僕だって闇を消し去ったはずだったが、こうして暗い。花火に共鳴する自分がいる。

こんな気持ちが主人公を捉えます。

>>僕は部員たちに背を向ける。もうここに戻るつもりは無い。
彼女も馬鹿ではないのだ。きっとうまく立ち直るだろう。
そして僕は、彼女と関わるべき人間でないと知っていた。

主人公はかなり頑固な性格なんですね。
きっぱりと断言してしまうあたりなんか。

作品の骨子がしっかりしていて深いし、僕はこの主人公にけっこう同情してしまいます。僕も頑固な性格なもので(笑)。

なのでというわけではありませんが、(思い切り)個人的な意見ですが、最後が残念です。

二人を無理にくっつける必要はありませんが、主人公が違った花火も作れたことだし、せめて彼の内面だけでも、もう少し前に向かせて、もしかしてしばらく時間がたったら、この二人また付き合うかも、というようなことを匂わせるような終わり方の方が、ボーイミーツガールの王道的でよかったかなと。主人公の花火への姿勢はそのままにして。

芸術に邁進する姿は潔いですが、でも、というかだからこそ、他人の価値観も認めることができるようになるということが、この主人公の作る作品のためにもなるのでは、と思えてなりません。一度はせっかく付き合ったんだし、しかもその彼女が同じことを好きなんですから。と、思い切り二人に同情心を寄せてしまいました。

のびのびとした長編向きの題材かなと思いました。

may
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下手くそな私がおこがましくもコメント失礼します。花火の、情景豊かな描き方が良いなと思いました。暗闇と対比させて夜空を彩る花火の、派手な方ではなく、暗い方が好きだなんて芸術肌。美しいなと。文章がです。感性が合わないということ、ありますよね。人間同士ですもの。お別れの仕方もなんだかリアルで、しこりが残る感じでした。フリ振られ、プライドみたいなのが透けて見えました。価値観とか芸術に対する感性とか、抱えている心の闇みたいなものが描くのが御上手だという感想を持ちました。重複になりますが私なんかがコメント失礼しました。

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恵 幸人

読んで頂きありがとうございます。ご指摘、本当に全てその通りだと感じましたので、しっかり修正したいと思います。
貴重なご意見に感謝します。

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恵 幸人様
敬称が抜けていました。失礼しました。

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5150さま

読んで頂き、お褒めの言葉嬉しいです。
そうですね、仰る通り少しモヤモヤする終わり方かもしれません。グッドエンドも考えてみようと思います。
ちなみに以前に5150さまに送った感想は遠回しの皮肉などではないので安心してください笑

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mayさま

感想ありがとうございます。心の闇は、自分でもどうしてかは分かりませんが、ひどく惹かれる題材です。もっと色んなジャンルの小説と組み合わせて作っていきたいですねです。
mayさまもしかしたら小説を書くことに行き詰まっているのかもしれませんが、もう少し自信を持っていいと思いますよ。心構えの問題ですけど、作家は少々ナルシストなくらいの方が、たとえ実力は変わらなくても良いものが書けると言われています。

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