作家でごはん!鍛練場
あにぃ

父とサンドイッチ【6,500字】

 ドアを開けると、懐かしいと思える鐘の音が心地よく頭上に響いた。実家の近くにある喫茶店。いわゆるカフェやファーストフード店ではなくて喫茶店である。入るのはいつ以来だろう。何の芸もないけれど、懐かしいなと思いながら店内に入った。踏み入れると頭上に響く鐘の音に続いて、香ばしいかおりが鼻をくすぐる。コーヒーと焼いたサンドイッチの匂い。昔は喫煙が許されていたその名残のような取れていないニコチンの匂い。私は、この店の喫茶店によくあるそういう匂いが好きだった。
 店員が私の入店に気づいて駆け寄ってくるよりも少し早く、父が手を挙げた。入り口より遠い窓際の席に彼はいて、腕を上げて手のひらをひらひらさせている。私は店員に会釈をして彼の元へ歩いていった。

 いつ以来だろう。こんな風にこの店で父の元に歩いていくのは。と、ぼんやり考え始めたが、席に着くまでのわずかな時間ですぐに思い出した。最後にこの店で父と二人で会ったのは、私が一人暮らしを始めると決めた十年前だった。当時、新卒で入った会社で配属された支社が実家より遠く、一人暮らしをする事になった。父と母と私の三人で暮らしていた実家が心地よく、私は気に入っていた。だから本当はもっと実家で暮らしていたかったけれど、仕方ない。

 十年前、引っ越しをする前日に今日と同じように父はこの喫茶店に私を呼び出した。そのとき父は四十二歳で私は二十二歳だった。この喫茶店の古くさい雰囲気も手伝って、もしかしたら随分と年の離れた恋人同士だと思われるのではないかと少し緊張していたが、同じことを今思うと今のお互いの年の方があり得ることかもしれない。父は五十二歳で私は三十二歳になった。父が私を引き取った三十二の年に、私はなっていた。

 父と母は再婚で、私は母の連れ子だった。三十二歳の父は十二歳の娘となった私にどう接していいのか、随分悩んだだろう。十二歳、間もなく中学生になって思春期や反抗期なんかもフルセットで始まる年頃である。終わってみれば私は思春期も反抗期も大きな出来事なく過ごしてきたけれど(それでももしかしたらそう思っているのは私だけかもしれない)、再婚した当初は不安で一杯だったはずだ。その父が不安で一杯になりながらも私を娘として迎え入れ、母と再婚した三十二歳の年に今、私もようやくたどり着いたけれど、私は父のような三十二歳になれたのだろうか。今度は私が不安で一杯だ。

「やあ」

 まるで古くからの友人に会うようにさわやかな笑顔で私を迎えた。私はそれを笑顔で返し、席に着く。父の頼んでいるホットコーヒーの香りが私を包む。父の顔を見ると、少し頬が痩けている気がする。どこか白髪もある。伸びている髭は生やしているのか放っておいているのかわからない。私もホットをくださいと水を持ってきてくれた店員に注文する。
 いつの間にか、私はホットコーヒーを頼むようになった。十年前の前回はカフェオレだった。その前も確かそうだし、もっともっとさかのぼるとミックスジュースもよく頼んだものだ。でも、ホットコーヒーを頼んだのは初めてだった。

 父は何か大きな節目になるときに私をここに呼び出した。説教やお小言を言うのではなく、ただ、世間話をするようにして時間を一緒に過ごすのだ。特別ではない、特別な時間。だから、なんの節目でもないときにはこの喫茶店に来ることはなく、つまり、この喫茶店の回数は私の人生の節目の回数そのものとなり、とても思い出深い場所になった。父と母が再婚した時、私の中学入学と卒業、高校の入学と卒業に大学の入学と卒業、就職が決まったとき、一人暮らしをすると決めた時。そして毎年の父と母の結婚記念日。結婚記念日は私は関係ないのではないかと言うと、父曰く私が娘になった記念日なのだと言っていた。実家を出てからは毎年の結婚記念日には呼ばれなくなってしまったので、やっぱり最後にこの店で父と会ったのは一人暮らしをするときだった。どれもその記念日当日にしているわけではなく、ぼんやりとその付近の日にここでお茶をする。まるで本当はそれらの節目は関係ないのだとはぐらかすように、ふらりと父は私をここ『さいんぼう』に誘う。

 令、『れいんぼう』行こっか。
 
 私はとても嬉しかった。父と娘がただお茶をするだけである。けれど血の繋がらない親子が、子供の節目になる特別なときにだけ行くのだと思うと、私の節目が父の節目にもなっているようで、それは私を自分と同じように大事に思ってくれているのではないかと思えるからだ。もちろん、母も同じように大事にしてくれていた。父と同じく節目節目にお祝いをしてくれたり、誕生日やクリスマスも盛大に楽しくしてくれた。私は二人にちゃんと愛されていた。

「仕事は順調かな」
 
 もうホットではなくなっただろうコーヒーをすするように飲み、父が言う。ちょうど私の元にもコーヒーが運ばれ、私もすするように一口含んでゆっくりと味わう。

「うん、おかげさまで順調だよ」

 それは良かったと父は微笑む。かちゃ、とカップを置く音が綺麗に響く。
 店内に人はまばらだった。ソーシャルディスタンスで席数を少なくしているからなのか、そもそも来客が少ないのか、私たちを除いて片手で足りるほどの客だ。おかげで静かにゆったりと過ごすことが出来る。店内に充満する香りを吸い込みながら、口に含んだコーヒーは香ばしく、私の喉をじわり温めた。
 体調は崩したりしないか、休みは取れているのか。親が子供に聞くだろう質問を少しずつ出し、私もそれに少しずつ答える。

「幸平くんとは仲良く暮らしているのか」
「うん、仲良くやっているよ」

 父はまた、それは良かったと微笑む。
 幸平は同棲中の私の彼氏である。ゆくゆくは結婚するつもりで同棲をいているのだが、父にはまだそこまでは伝えていない。
 結婚すると決まっていれば、今日ここに呼ばれた理由も明確だが、まだ決まっていない上に、父には何も知らせていないのでそれが理由で呼ばれたわけではないことは私も理解している。つまり別の理由があるのだが、私はたぶんそれも正しく理解している。それと同時に、きっともうこんな風に父と娘としてこの店で、特別な何でもない節目を過ごすことはないのだとも理解している。

 十分だと思った。

 三十二歳で急に思春期前の十二歳の娘を持つことになり、十分な生活をさせてくれて、大学にまで行かせてくれた。毎年誕生日やクリスマスにはプレゼントもケーキもくれたし、色んなところに遊びに連れて行ってくれた。就職してからもしばらくは私が断ったにも関わらず仕送りを続けてくれていた。母はいらないでしょうと言っていたらしいが、父が送金していたと後で聞いた。

 本当に大切に育ててくれた。だから、私も父を愛することが出来たのだ。よくよく考えてみれば、幸平はどこか父に似ていると思う。物腰の柔らかさ、物事の考え方とその伝え方。話しすぎることはないけれど、丁寧に静かに話してくれる。父も幸平も同じように話すのだった。私はそんな父も幸平も愛しく思える。

 だから本当はもっと早くに覚悟を決めておくべきだったのだ。でもでもだってでそんなこと出来やしなかった。だって私は悲しかったし、父が愛しかった。父を無くせば私はひとりぼっちだ。それは例え幸平が隣にぴたりとくっついていたとしても、だ。私はひとりぼっちになってしまうのが怖かった。

 母は、一年前に亡くなった。交通事故だった。久々に昔の同級生と飲みに行くのだといって出かけたその帰り、タクシーに乗って、そのタクシーがどこかの知らないワゴン車に衝突されてそのまま亡くなった。知らせを受けたのはもちろん父で、父はすぐに私に連絡してくれた。父は声を震わせることもなく淡々と、すぐに来てほしい、来られるかと私に問うた。私はすぐに駆けつけたが、私が到着する頃にはすでに母は亡くなっていた。私はその時まだ同棲していなかったが、幸平に連絡をしたのは翌朝になってからだった。

 抜け殻のようとはこのことかと随分あとで思い出して気づいた。本当に何かが抜け出てしまったかのように、私も父も表情を無くしていた。父は大人だから、葬儀や納骨やそんなことをすべてきちんと行っていたが、私はただただそれにくっついているだけだった。そうして父は、私に少しずつ時間をかけて母が亡くなったということを教えていたのかもしれない。父は立派に父だった。

 半年もすればようやっと母の死を認めることが出来て、私は父や幸平に向けて笑うことが出来た。私が笑うよりもいくらか前に父が私に微笑んだので、多分それをお手本にして私は笑えたのだと思う。そして、きっとそのときに父は父の責任を全うし終えたのだ。そして私はそのタイミングで娘を終えなくてはならなかったのだと思う。妻の連れ子を娘にし、娘が成人してかつその妻が亡くなったならば戸籍から娘を抜けばいい。父が自分の人生を生きるのならばそれが普通なのではないか。けれど私は知っていた。父が優しいと言うことを。きっと自分から籍を抜きたいなどと私に言えるような人ではない。だから、私が父を見習って笑うことが出来たその時に自分から言うべきだったのだ。

 けれど言えないまま、ここにいる。

「お昼は食べたか。サンドイッチでも頼もうか」

 父がメニューを取って開く。私は、それを聞いて泣きそうになっていた。
 一度も、この店で食事を頼んだことなどない。ただただコーヒーやらミックスジュースやらを飲んで、どうでも良いことをゆっくりとだらだら話したり話さなかったりするのが私たちの特別だった。だいたいお昼ご飯を食べてからくるのが決まっていたから、おなかが空くこともなかったし、今日だってそうだ。十三時の待ち合わせでお昼ご飯を食べずに来ることなんてない。それにも関わらずサンドイッチでも頼もうかと父は言う。香ばしく焼いたサンドイッチを頼んでそれを互いにゆっくりと咀嚼して、来るその時間を延ばすのだろう。もうほとんど残っていないコーヒーでは時間がもたないのだ。だから、言うまでの時間と言い始めてからの時間、言ったあとの時間をもたせるためにサンドイッチを注文しようとしている。時間稼ぎをしなくては告白できないほどに父を苦しめているのではないか。そう思うと、私は穏やかではいられなかった。

 父が言い出せないのなら、私が言わなくてはならない。今までありがとうと言って、養子縁組を解消しましょうと、ただそれだけ言ってあとは任せてしまえばいい。私はただそれだけを言えればいいのだ。ただそれだけ。それだけで父が楽になる。

「お父さん」

 私がまるで子供のように涙をこらえて父を呼ぶと、父はメニューを置いて優しく笑った。何泣きそうな顔をしているのだと。

「お父さん、ありがとう」

 私を育ててくれてありがとう。私のことを自分のことのように大事に思ってくれてありがとう。母と結婚してくれてありがとう。私を娘にしてくれてありがとう。私と母を愛してくれてありがとう。今まで本当にありがとう。
 思うだけなら山のように言葉が積み上がるのに、何一つ口から出ていってくれない。一つでも出てしまえばすべて言えるのに。それらは言わなくてはならないのだけど、言ってしまえばもう。そして、言葉は詰まったままなのだ。

「令、どうしたの」
「お父さん、私」

 父は笑うことをやめて、私の顔をのぞき込む。
 頼んでいないサンドイッチの少し焦げたような香ばしい香りが店の中を漂う。店内は妙に暑く、私はじわりと汗をかいている。のどが渇く。もう空になったカップを口にして、飲んだ気になって喉を潤すけれど、潤わない。

「令、僕はね」

 父はそう言いながら手をひらりと挙げて店員を呼ぶ。僕はね、と言ったまま一度口を閉じた。こばしりで駆け寄る店員に注文する。コーヒーのおかわりとミックスサンドをください。
 サンドイッチが注文されてしまったことに私は悲しくなった。これでもうさらっと言ってさっさと帰ることなどできないのだ。私はどうするべきだろう。ちゃんと言わなくてはならない。でももう父が先に口を開いてしまった。私はそれをサンドイッチとコーヒーを飲みながらしっかりと聞かなくてはならないのではないか。それが、私の娘としての最後の仕事ではないか。

「僕はね」

 思い切ると不思議なもので、急にすぅっと涙が引いた。もう、時間を取ると父が決めたのならそれに従えばいい。父の申し出を受け入れる覚悟は出来ている。大体、自分から言おうと今し方ちゃんと決めていたのだ。それを父の方から言ってくれるのならば、私はどんなに楽か。ああ、また父にリードしてもらってしまったと多少の後悔は残るが仕方ない。分かりました、ありがとうを用意しておこう。ああ、喉が渇いた。

「僕はね、このまま君の父親でいたいんだけれどいいだろうか」

 注文したコーヒーのおかわりだけが二つ運ばれ、それぞれ目の前に置かれた。渇いていたのどを潤わさなくてはと謎の使命感が働き、テーブルに置かれると同時に手に取った。湯気が緩やかに目の前で揺れ、あんまり熱くないのかな、などとのんびりしたことを考えていて、思わず父の言葉をスルーした。聞き逃したわけではなく、聞こえていたのに聞こえないふりをした。そして、コーヒーが口に入ると、その熱さと父の言葉がじんわりと染みてくる。

「うん」

 頭の中が鈍く、ぼんやりとしていて父の言葉が染みたまま滲んでこない。

「ああ、良かった」
「お待たせしました。サンドイッチです」

 カンっと高い音でガラステーブルの上にサンドイッチの皿が置かれる。香ばしく焼かれたサンドイッチはこちらも緩やかな湯気が揺れている。その先にいつもの父の笑顔が見えて、はっとした。

「え、お父さん今なんて?」
「え、ああ、うん。まあこれからもこのままでよろしく頼むよ」

 そう言って父は目の前のサンドイッチを手に取り、あちっ、とか言って口に入れた。口の端からマヨネーズなのか辛子マヨネーズなのかそれともチーズなのか、とろりとトロケている。なんとも軽い調子だった。私の決意や覚悟は一体何だったのかと驚愕する。気持ちを表情に出したまま父を見るが、父は黙々とサンドイッチを食べていた。
 私はようやく理解して、涙を拭う。笑ってみれば、なぜかまた泣けてきた。情緒がもうアレだなと思いながら、やっぱり笑って見せた。

「えー、私こそこれからもよろしくね」

 目を細めて笑い、なんだか無性におなかが減ってきた。もちろんお昼ご飯は済ませてきた。同時にどこか悔しくなって私もサンドイッチを手に取った。指の腹に触れるサンドイッチは匂いの通りこんがりとカリっと焼かれている。少し指で強めに挟むと中のマヨネーズが溢れた。卵もベーコンもキャベツの千切りもちょうど良い量で挟まれていて、どう見たっておいしそうだった。口に入れると、それは実際そうだった。

「うまっ」
「な、久々に食べるとやっぱりここのサンドイッチはうまいよね。この辛子マヨネーズとチーズの相性がいい」


 既に二切れ目を手にした父はどこか得意げにそう言って笑っている。

「私、初めて食べるよ」

 そう言った私も既に手元にサンドイッチは残っていない。頬張ったままコーヒーを飲む。なんだか色々と混ざって美味しいのか微妙な味なのか分からない。

「そうだっけ。僕はよく令を待っている間に食べていたからね。じゃあ、たくさん食べな」

 目の前の皿にはもう一切れしか残っていない。もしかしたら、もう一度注文してもいいんじゃないか、と思ってその一切れを手に取った。

 私は母の娘で良かったと思った。そして父の娘になれて良かったとも思った。今日、今この場で私と父は親子になった。これまでもそうだったけれど、今日それは更新されたのだ。これから先、私が幸平とうまく縁が結ばれて結婚すれば父の元からは名実ともに離れることになるだろうけれど、多分、私は泣かない気がする。
 笑えばいいのかと、父と最後の一切れのサンドイッチを見て分かった。湯気はもうなくなっていて、指の腹に触れるパンもどこかくにゃりと柔らかくなってしまったけれど、それもまたいい。
 父は優しく微笑み、ひらりと手を挙げて店員を呼んだ。

父とサンドイッチ【6,500字】

執筆の狙い

作者 あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

テーマは父と娘の形です。
今まであった一本の橋が無くなっても繋ぐことのできる愛があることを書きました。

純文学の小説家を目指しています。

ご指導のほどよろしくお願いいたします。

コメント

跳ね馬
sp49-98-152-239.msd.spmode.ne.jp

拝読しました。

純文学作家をご志望ということのようで、やはり叙情性に重きを置かれて執筆されたのでしょうか。○○な父子の関係性への展開・愛情が丁寧に描写されていると思いました。

ただ、その丁寧さが良くも悪くも主張し過ぎているように感じた箇所がいくつかありました。
例えば、冒頭から何度も「年齢」を強調されるのですが、これは程なくしてその意図が読める構成になっていて上手いと思いました。が、さすがにその後も繰り返されるのは胸焼けします。「父が私を引き取った三十二の年に、私はなっていた」。ここを区切りにして、その後はいちいち年齢を書かなくていいのではないかと思います。

他にいくつか気になった点を……。
一つは、自分も何度もご指摘いただく事なのですが、文章の繋ぎがいくつか気になりました。作家それぞれの「色」を出すのはもちろん大切ですが、文章はやはり、簡潔に分かりやすく書くのが一番読みやすいです。
例えば「幸平は同棲中の私の彼氏である。ゆくゆくは結婚するつもりで同棲をいているのだが、父にはまだそこまでは伝えていない。」などは、
「同棲中の幸平とは結婚を視野に入れてはいるが、父にはまだそこまでは伝えていない」と一文にするとさっぱりします。

もう一つは、主語が偏ってる事でしょうか(こちらは完全に個人的主観なので、流してくれて構いません)。
作品の内容上、「父」を強調する意図は理解できるんですが、時には「彼」などを使うと文章に彩りが出るかと思います。
例えば、「そして、きっとそのときに父は父の責任を全うし終えたのだ。」などは、
「彼は父親としての責任を」
「父は己の責任を」
みたいな感じで。


あとは、喫茶店の名前が「"さ"いんぼう」と「"れ"いんぼう」になってた所でしょうか。

全体的によく書けてると思いました。
頑張ってください。

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

すごい  雰囲気はいいと思います

でも起伏うすいかな

あとこの状況で戸籍抜くって常識なんですか?

お父さんからするとせっかく育てて 老後ちっとも面倒みないんかいって考えそうだけど?

養子縁組解消しないから 義父は優しいってのはちょっと違和感あったんで

物語の感動ポイントにするには 人によっては 違和感あるような

あと会話がロボット同士みたいで 個性なさすぎかなっと

茅場義彦
M106072175192.v4.enabler.ne.jp

会話は いいかも 読みちがえたっす

大丘 忍
p1793091-ipngn200202osakachuo.osaka.ocn.ne.jp

良い小説だと思いましたね。これが純文学かと。文章をどのように書くかは個人差がありますので、私からはなんとも言えませんが、すんなりと読むことが出来ました。
喫茶店で、父親の籍から抜けたい、つまり法律的な親子の縁を解消したいという理由が少しわかりませんでした。実の親子ならそんなことは関係ないのですが、子連れで母が結婚したという状態では、縁を切ったほうがいいことがあるんあでしょうか。若し理由があればわかるように表示したらと思いました。私が見落としていたのかも知れませんが。

貔貅がくる
n219100086042.nct9.ne.jp

記載順(情報の提示順)を、すこし整理した方がいいのじゃないかな。

喫茶店の店名『れいんぼう』(『さいんぼう』、どっち?)からして後出し。
父が頼んだサンドイッチが来る前に「サンドイッチの咀嚼」を読者にイメージさせることを強いる一文が来ていて、それから「いまここでサンドイッチを頼むことの意味」をつらつら説明にかかる。

しかし、まだサンドイッチは来ておらず、サンドイッチサンドイッチと執拗に連呼される。
実物が来てからもそうで、サンドイッチサンドイッチサンドイッチ。

小説は、基本的に一つことのしつこい繰り返しを嫌い、それを避けるため記載に気を配る。

本作は、サンドイッチサンドイッチサンドイッチ、父父父、娘娘娘、時間時間時間。
あんまりにも一つことの繰り返しがすぎていて、それが文章全体を稚拙な印象にしている。

r
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北日本文学賞とかそっち系かなと思いました。どこを目指してますか?

そうげん
58-191-198-57f1.shg1.eonet.ne.jp

書かれている以上の深みがないと感じました。作品の形式だったり、作品が提示するモデルだったり、印象的な文章によって示される、暗示だったり、象徴としての機能だったりが、この小説には不足しているように感じました。たしかに父と娘の心情的なやりとりは丁寧に描かれている。流れもスムーズに感じられる。しかし用意されたレールを辿っていくのはいいのだけれど、与えられた材料によってなにか描きにくいものを浮かび上がらせてくれているかというと、読み手の脳裏に立ち上がってくるものがひどく薄いように感じられるのです。人の情感に訴えるものとして物語を提示されるのはいいのですが、書かれている内容がおのずと書いていない部分にまで効果を及ぼしているかといえば、そこに疑問が生じてきます。厳しい感想になりましたが、わたしも純文学の賞に応募する身として、真摯に書かせていただきました。

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

跳ね馬 様

最後までお読みいただきありがとうございました。
仰る通り、叙情性、感情部分を細かく書きたく執筆いたしました。
また、主張しすぎ、胸焼けする、主語が偏っているとご指摘いただきましたが、改めて読んでみてこれもまた仰る通りです。大幅に改善出来るようにします。

簡潔に分かりやすく書くとのお言葉も、物語を書く上で大切なことだと思います。精進いたします。

喫茶店の名前は「れいんぼう」です。すみません、とても初歩的な見落としです。

最後によく書けていると言っていただき嬉しかったです。
これからも頑張って書きたいと思います。

とても貴重なコメントをありがとうございました。

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

茅場義彦 さま

お読みいただきありがとうございました。
雰囲気はいいとのお言葉、とても嬉しく思います。ありがとうございます。
一方で、起伏がうすいとのこと。
私自身、書いている時には気持ちが高揚しているのですが、書き終わってみてどこかぼんやりしてしまったと少し思いました。ここはうまく工夫出来るように努力します。

戸籍を抜く、のところですが、すみません、完全に私の感覚と想像で書きました。コメントいただき、確かにそうだと気付きました。なんとなく、妻の連れ子と言うとその妻がいなくなってしまうと関係ないと思ったりするのでは?との考えからです。でも上手く行っていた再婚家庭なら、亡き妻の子供を大切にすることや老後の考えなんかもありますね。

とても参考になりました。
ありがとうございました!

五月公英
p2848081-ipad030103sasajima.aichi.ocn.ne.jp

冒頭の十行以内に読者を引き込む工夫を!

あにぃ
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大丘 忍 さま
最後までお読みいただきありがとうございました。
良い小説だと思っていただけたこと、とても嬉しく思います。
父親の籍から抜けることについて、今回は私の勝手な想像で書きました。なんとなく、妻の連れ子とは妻がいなくなったなら関係を切ることもあるのじゃないかと思いました。例えば先々、父親が再婚をするとなったときに子供がいない方が都合が良かったり、などと思った次第です。
明確な理由はないので、やっぱりこの部分は偏り過ぎ&中途半端だったかなと思います。

勉強になりました。
ありがとうございました!

あにぃ
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貔貅がくる さま

お読みいただきありがとうございました。
またご指摘ありがとうございます。
記載順、よくよく見直して次回に工夫したいと思います。
喫茶店の店名は恥ずかしながら書き間違えでした。失礼致しました。

内容も行ったり来たりで混乱しやすいですね。また、繰り返しを多用していること、今後気をつけます。

精進致します。
ためになるご指摘ありがとうございました。

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

r さま

お読みいただき、またコメントありがとうございます。

仰る通り、一時期北日本文学賞に応募していました。
今は正直なところ、どこを目指すべきか模索中です。
出来るだけ早く絞って進みたいと思います。

ありがとうございました!

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

そうげん さま

最後までお読みいただきありがとうございました。
また忌憚のない感想をありがとうございます。とても感謝しています。

深みがない、仰る通りです。書いている途中は自分の中で盛り上がるのですが、書き終えてみるとどうにも平坦な仕上がりとなってしまいました。
ご提示いただいた、作品が提示するモデル、暗示、象徴としての機能など、読者の脳裏に強く浮かび上がるものを意識して書いていこうと改めて思いました。

情感に訴えるだけではだめですね。

精進してまいります。

ありがとうございました!

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

五月公英 さま

十行以内に引き込む工夫!
なるほど!とても具体的なご指示をありがとうございます。
よくよく考えて作っていきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

恵 幸人
79.201.49.163.rev.vmobile.jp

 楽しく読めました。思い込みの激しい主人公ですが、語られる心情には涙が出ました。この話にもう少し説得力を加えるために以下の点を改善すると良いと思いました。

>いつ以来だろう。こんな風にこの店で父の元に歩いていくのは。
 店に着いてから考えるのではなく、行く前にすでに考えていて、籍を抜く事を申し出ようと決意している。父が主人公を喫茶店に誘うのはいつも人生の節目だから、今回も大きな節目なのだと気付いている。主人公同棲中だが結婚が決まったわけではないから、主人公の節目ではなくて父の節目なのだろう。恐らく父は再婚したいのだろう。娘がいては婚活に不利だろう。それで主人公は『きっと養子縁組の解消の申し出だろう』と見当付けている、という設定に。だけどこれを先に述べる必要はありません。

>いつ以来だろう。こんな風にこの店で父の元に歩いていくのは。と、ぼんやり考え始めたが、席に着くまでのわずかな時間ですぐに思い出した。最後にこの店で父と二人で会ったのは、私が一人暮らしを始めると決めた十年前だった。
 この部分だけ、
「こんな風にこの店で父の元に歩いていくのは十年ぶりだ。最後にこの店で父と二人で会ったのは、私が一人暮らしを始めると決めた十年前だったから。」などに変えると良いと思います。

>そのタクシーがどこかの知らないワゴン車に衝突されてそのまま亡くなった。
 これだと即死のような印象です。

あにぃ
p1613006-ipoe.ipoe.ocn.ne.jp

恵 幸人 さま

最後までお読みいただきありがとうございます。
また楽しく読めたとのお言葉、嬉しく思います。

とても詳細な改善点をいただき、感謝いたします。表と裏の両面でもう少し細かく設定をきめておく必要があったと反省しています。
また、母親が亡くなった場面、整合性がとれないですね、すみません。

ご指摘いただいた点は、今後の創作時に思い出して改善していきます!

とてもためになるご指摘をありがとうございました!!

r
sp49-98-160-213.msd.spmode.ne.jp

ご返信ありがとうございます。
北日本っぽい作品だなと感じたのは、作者さんが、作品の出来は別として、いわゆる「いい話」を書こうとしていると感じたからです。
純文学がお好きなら、いわゆる五大文芸誌やその周辺になるかと思います。
ただ、今回のような「いい話」だけでは予選通過は厳しい(私も何度も落ちています)かと思います。

あにぃ
sp1-75-246-214.msb.spmode.ne.jp

rさま
再びのコメントありがとうございます。
確かに「いい話」を書きがちかも知れないです。
実際、大きな文学賞では二次予選から進みません。

話の中に何か読者に考えさせる(言い方が悪いですが)ようなものを秘めるような工夫も必要かなと考えを改めました。

目標を定めて、その受賞作を研究してみます。

ありがとうございました!

ご利用のブラウザの言語モードを「日本語(ja, ja-JP)」に設定して頂くことで書き込みが可能です。

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