作家でごはん!鍛練場
晴貴

Under Destiny

プロローグ後の話です。

気がつくと、優助は草原に寝そべっていた。
服装は山で転落した時と変わらず、服も靴も汚れている。

「ここはどこだ?天国か?」

青空を眺め、涼しい風に浸りながら呟いた。
途端、茶髪の男の人がこちらに向かって来るのが見えた。
茶髪の男の人は、優助の隣に寝そべり、話しかけてきた。

「こんにちは。僕はフライ。君の名前は?」

言葉が伝わるのだと安心した優助は、少し笑みを浮かべながら返事をした。

「俺は富山優助。」

「トヤマ、ユウスケ?珍しい名前だね。ところで、君はどこから来たの?」

「遠いところから…かな?」

「そうなんだね。ここら辺は魔物が現れるかもしれないから、気をつけた方がいいよ。」

「魔物…?」

「知らないの?ほら、あそこにうっすらと塔が見えるでしょ。あの塔は数年前に急に出現して、あの付近から魔物が発生しているんだよ。昔、多くの冒険者があの塔に向かったんだけど、誰一人として帰ってこなかった。そのせいで今では誰もあの塔には近づかず、それから魔物を倒し続ける日々になってしまったわけだ。」

「そうなんですか?」

そのとき、ようやく優助は異世界に来てしまったのだと考えた。
色々と質問したいことがある優助だが、それよりも先にフライが口を動かす。

「ユウスケ、これから君はどうするの?」

「えっと、この辺りのことは全くわからないから、色々と教えてほしいな。」

「わかった。それじゃあまず街に案内するよ。」

フライはそう言いつつ起き上がり、寝転んでいる僕に手を差し出した。優助はフライの手に捕まり起き上がった。
そして二人は、街に向けて歩き出した。

街に着くまではおよそ二十分はかかるという。
その間、優助はフライにこの世界について色々と聞いた。
まず、魔物の発生源である塔は、天辺が見えないほどの高い塔らしい。
そして俺は死んだのか、それともなんらかの形で異世界に転移したのか、それだけはわからなかった。
山で転落し、地下の世界に来てしまった可能性もなくはない。
「地下の世界なんてありえるのか?」
そう思っていたが、俺はある仮定を立てた。
もしかしたら、自分は生きたままこの世界に来て、あの塔の天辺に行けば地上(現実世界)に戻れるのではないか?そう思った。
まさかとは思ったが、山で転落して生きたままこの世界に来られたわけだし、そんなことが起こるのであれば、可能性はあると思っていた。
しかし、だとすればこちらの世界の人間も現実世界に来てしまうのではないかとも思ったが、考えれば拉致が開かないと思い、このことは一旦忘れ、まずはこれからどうするべきかを考えることにした。

冒険者は魔物がドロップした素材を売って生計を立てているらしいので、今すぐにでもお金が欲しい優助にとっては良いのではないかと思った。
遠いところから冒険者になるために来た人もいるらしいし、街には宿屋もある。
そこで俺は冒険者になることを決意し、フライに言った。彼は少々困った顔をしていたが、お金も仕事もなくて困っていると言ったら、冒険者になることを認めてくれた。

フライも冒険者である。彼の父親も冒険者であり、塔に向かった一人でもある。
父親はわざわざ仕事を辞めてまでも冒険者になり、この街と平和のために日々魔物を倒し続けていた。

夢中になって話している間に、塔から一番近い街に到着した。
家はレンガで建てられている家、石で建てられている家が多い。木で建てられている家はぱっと見なかった。

そう考えながら歩いていると、フライが急に足を止め、三階建ての建物に顔を向ける。

「ここが宿屋だよ。ここは安いし部屋も狭くはないからオススメだよ。少し汚いけど…。」

「大丈夫。俺は今まではそういうところに住んでいたから。」

「そうなんだ。じゃあ次に鍛冶屋を紹介するよ。」

宿屋から歩いて数分後、鍛冶屋についた。

「よおフライ!素材は持ってきたか!」

頭にタオルを巻いた中年の男性が低い声でフライに問いかける。

「はい、これですよね。」

「ああそれだ。じゃあ五日後には完成すると思うから、しばらく待っててくれよな!あと、隣の坊ちゃんは友達か?見たことのない顔だが?」

「彼はトヤマユウスケ、今日から冒険者になった者です。ライアさん、この前僕が売ったあの剣を彼にあげたいので、ありましたら返して欲しいです。もちろん、お金は払いますから。」

「ほ、本当にいいのか?こんな見ず知らずの他人にわざわざ。」

わざわざお金まで払って剣を自分にあげるなんて申し訳がなさすぎると思い、少し困った顔をしながらフライに聞いた。

「気にしないでくれ。それに、お金がないなら武器も買えないし、決して素手で勝てるわけでもないからね。」

そう言って視線を鍛冶屋のライアに向ける。

「おう!あの剣ならまだ解体してないからあるぜ。ほら!」

「ありがとうございます!」

二人は声を合わせて礼を言った。

「はい、千ピースです。」

そう言ってフライは優助が見たことのないお金をライアに渡し、最後に魔物の素材とお金を交換する取引所を紹介するといい、二人ははまた歩き始めた。

途中、なぜフライが見ず知らずの他人を助け、そんなに優しく接するのかを優助は聞いた。
彼は父親以外に、一緒に冒険者をしていた人が命を落とし、しかも一緒に行動していたため、実際殺されるのを目の当たりにしている。そのとき彼は何もできずに、ただただ怯え、恐怖を目の当たりにしていた。
(自分も死ぬ…。)
そう思っていたが、他の仲間たちがなんとか倒し、フライは死なずに済んだ。
そのせいで彼は一時期冒険者を辞めていた。人が死ぬ恐怖、会いたい人に会えない寂しさなど、多くの感情が飛び散っていた。そんな中、他の仲間たちが励ましてくれて、実力にあったところで魔物を倒すことを約束として、再び冒険者となった。
そのせいもあり、俺にここまでしていると言った。 

取引所の案内も終わり、剣のお礼はお金が貯まったらすると約束して、フライは一番弱い魔物の生息地を優助に教え、午後三時から用事があるといい去ってしまった。優助はおそらく仲間たちと魔物を倒しに行くのだろうと思った。彼が仲間に誘ってくれなかったのはおそらく俺がいると足手まといにもなるし、最悪の場合彼の前の仲間と同じように自分の目の前で死んでしまうことを恐れたからだと思った。


現在午後二時半。夜までにある程度魔物を倒して素材を集め、お金を得る必要があるため、優助はフライに教えてもらった一番弱い魔物の生息地で魔物狩りをすべく、街を出た。

Under Destiny

執筆の狙い

作者 晴貴
ZU187134.ppp.dion.ne.jp

小説家になろうで投稿しており、この作品をさらによくするためにはどうすればよいのか意見が欲しかったため。

コメント

may
pw126035087194.25.panda-world.ne.jp

ゲームのシナリオを小説にした感じですね。
これからどんな冒険が待ち受けているのか、小説はそこで終わっているのでどんな魔物と戦うのかもわかりません。
フライは案内役でしょうか?フライとユウスケの交流が少し希薄に感じました。ただ出会い案内され説明をうけるだけ。よく言えば読みやすいですが悪くいえば単調、ありがちで先も読めるし感動もありません。
ユウスケの感情やフライの過去など、書き込んでもっと読者に感情移入させる工夫がほしいですね。2人で協力して魔物をたおしたりとか、その戦略とか、ユウスケに困難が待ち受けていて、それを努力と勇気で乗り越えるとか。魅力的なヒロインや、キャラクター(ピカチュウみたいな相棒)を登場させるとか、色々あると思います。

shion
KD027083171050.ppp-bb.dion.ne.jp

悪くないと思います。ただあまりおもしろいと感じる作品でもなかったような。何が面白さになるのかはわからないのですが。

ドリーム
27-136-239-65.rev.home.ne.jp

拝読いたしました。

>プロローグ後の話です

肝心のプロローグ前の話がなんなのか分からなければ意味がないような。
全体的、読み手を引き付けるものが足りないと思います。
更なる上達出来る事を期待します。

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